JP3052179B2 - 自動車用アクティブ騒音制御装置 - Google Patents

自動車用アクティブ騒音制御装置

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JP3052179B2
JP3052179B2 JP6263676A JP26367694A JP3052179B2 JP 3052179 B2 JP3052179 B2 JP 3052179B2 JP 6263676 A JP6263676 A JP 6263676A JP 26367694 A JP26367694 A JP 26367694A JP 3052179 B2 JP3052179 B2 JP 3052179B2
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intake
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waveform
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Inventor
尚己 冨澤
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株式会社ユニシアジェックス
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  • Soundproofing, Sound Blocking, And Sound Damping (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動車用アクティブ騒音
制御装置に関し、詳しくは、特にエンジンの吸気系で発
生する騒音を、別に発生させた音波による干渉によって
積極的に低減させる装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車の静粛性を確保する技術と
して、アクティブ騒音制御と呼ばれている技術が提案さ
れている。前記アクティブ騒音制御とは、音が空気の密
度変化が空気中を伝播する一種の波動現象であることに
鑑み、例えば自動車における騒音(一次音)に、同振幅
で逆位相の別の音波(二次音)を干渉させることにより
一次音を打ち消すものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の自動
車用のアクティブ騒音制御においては、一般にマイクロ
フォンによって車室内等で音を検出し、該検出された音
から低減すべき騒音の成分を抽出し、該抽出した成分に
位相処理を施してスピーカを駆動する構成となってお
り、騒音低減効果を充分に得るためには複雑なフィルタ
処理や位相処理を高速で行う必要があり、デジタル・シ
グナル・プロセッサ(DSP)等を用いた高価なシステ
ムが用いられていた。
【0004】一方、自動車における騒音としては、エン
ジンの吸気脈動に伴って発生する騒音があり、かかる吸
気脈動に伴う騒音のみを対象とするアクティブ騒音制御
においても、上記のような高価なシステムを用いること
は、コスト高になってしまうという問題があった。本発
明は上記問題点に鑑みなされたものであり、特にエンジ
ンの吸気脈動に伴う騒音を、低コストのシステムによっ
て効果的に低減できる自動車用アクティブ騒音制御装置
を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】そのため請求項1の発明
にかかる自動車用アクティブ騒音制御装置は、図1に示
すように構成される。図1において、クランク角検出手
段は、エンジンの気筒間の行程位相差毎に基準角度信号
を発生し、制御波形生成手段は、クランク角検出手段の
基準角度信号から所定遅延時間が経過した時点で所定デ
ューティの波形を生成する。
【0006】そして、音波発生制御手段は、制御波形生
成手段で生成された波形に基づいてエンジンの吸気系内
に設けられた音波発生手段を駆動する。ここで、波形特
性設定手段は、吸入空気量検出手段で検出される吸入空
気量に応じて前記制御波形生成手段における遅延時間及
びデューティを設定する。
【0007】
【作用】請求項1の発明にかかる自動車用アクティブ騒
音制御装置によると、クランク角検出手段の基準角度信
から所定遅延時間が経過した時点で、音波発生手段を
駆動制御するための所定デューティの波形が生成され
る。ここで、吸気脈動の周期は、エンジンの吸気行程周
期に同期して発生するから、気筒間の行程位相差毎の基
準角度信号に基づいて吸気脈動の変動周期に対応する制
御波形を簡便に生成でき、以て、吸気脈動に干渉する音
波を簡便に発生させることができる。
【0008】また、吸気脈動の変動周期が同じでも、脈
動の振幅が異なると、音波発生手段で発生させる音波に
要求されるエネルギーが異なるので、前記吸気脈動の振
幅に相関する吸入空気量のデータに基づいて制御波形の
デューティを変化させる。更に、基準角度信号に対する
位相の要求が変化するので、吸入空気量に応じて基準角
度信号からの遅延時間を変化させ、もって、吸気脈動に
精度良く干渉する音波を発生させる得るようにした。
【0009】
【実施例】以下に本発明の実施例を説明する。図2は、
実施例において自動車に搭載されるエンジンのシステム
構成を示すものであり、エンジン1には、エアクリーナ
2,吸気ダクト3,スロットルチャンバー4,吸気コレ
クタ5,吸気マニホールド6を介して空気が吸入され
る。
【0010】前記スロットルチャンバー4には、図示し
ないアクセルペダルと連動するスロットル弁7が設けら
れていて、エンジン1の吸入空気量を調整する。吸気マ
ニホールド6のブランチ部には、各気筒毎に電磁式燃料
噴射弁8が設けられていて、図示しない燃料ポンプから
圧送されプレッシャレギュレータにより所定の圧力に制
御された燃料を吸気マニホールド6内に噴射供給する。
【0011】前記燃料噴射弁8は、マイクロコンピュー
タを内蔵したコントロールユニット9から送られる噴射
パルス信号に応じて間欠的に開駆動され、前記コントロ
ールユニット9で演算される噴射パルス信号のパルス幅
に応じてその燃料噴射量が制御されるようになってい
る。前記スロットルチャンバー4上流側の吸気ダクト3
には、エンジン1の吸入空気流量Qを検出するエアフロ
ーメータ10(吸入空気量検出手段)が設けられている。
【0012】ここで、前記エアフローメータ10は、例え
ば吸気ダクト内に配設される感熱抵抗の抵抗値変化に基
づいてエンジンの吸入空気流量Qを質量流量として検出
するものであり、吸気脈動が発生するとかかる吸気脈動
に応じてその出力が変化する。また、クランク軸又はカ
ム軸からエンジン1の回転信号を取り出すクランク角セ
ンサ11(クランク角検出手段)が設けられており、該ク
ランク角センサ11からは4気筒エンジンにおいて気筒間
の行程位相差に相当する180 °CA毎の基準角度信号R
EFと、1°CA又は2°CA毎の単位角度信号POS
とが出力される。ここで、前記基準角度信号REFの発
生周期又は所定時間内における前記単位角度信号POS
の発生数によってエンジンの回転速度Neを算出できる
ようになっている。
【0013】更に、前記スロットル弁7の開度TVOを
検出するスロットルセンサ12、エンジンの冷却水温度T
wを検出する水温センサ13などが設けられている。コン
トロールユニット9は、前記エアフローメータ10で検出
される吸入空気流量Q及び前記クランク角センサ11から
の検出信号に基づいて算出したエンジン回転速度Neに
基づいて基本噴射パルス幅Tpを演算すると共に、該基
本噴射パルス幅Tpを冷却水温度Tw等の運転条件に応
じて補正して最終的な噴射パルス幅Tiを設定し、該噴
射パルス幅Tiの噴射パルス信号を前記燃料噴射弁8に
出力する。
【0014】ここで、前記コントロールユニット9は、
上記のようにエンジンの燃料噴射制御ユニットとして機
能すると共に、自動車において車室内に伝播する騒音と
して特にエンジン1の吸気脈動に伴って発生する吸気騒
音を低減させるためのアクティブ騒音制御ユニットとし
ても機能する。本実施例では、前記アクティブ騒音制御
のために、前記エアクリーナ2の付近の吸気通路内に吸
気脈動(吸気騒音)と干渉させるための音波を別に発生
させるスピーカ15(音波発生手段)を設けてあり、前記
コントロールユニット9には、前記エアフローメータ10
の検出信号に基づいて吸気脈動に干渉する音波を発生さ
せるべく前記スピーカ15に制御信号を出力する演算処理
機能が噴射量制御機能と共に備えられている。
【0015】ここで、前述のようにエンジンにおける燃
料噴射量の制御のためにエアフローメータ10の出力が前
記コントロールユニット9に取り込まれる構成となって
いるため、アクティブ騒音制御においては、前記エンジ
ン制御用としてユニット9内に取り込まれた吸入空気流
量の信号を流用して、音波の発生制御を行うようになっ
ている。かかる構成によって、信号処理用のメモリ容量
を節約できると共に、処理速度の向上を図れる。
【0016】次に、前記コントロールユニット9によっ
て行われるアクティブ騒音制御の様子を図3のフローチ
ャートに従って説明する。尚、本実施例において、制御
波形生成手段,音波発生制御手段,波形特性設定手段と
しての機能は、前記図3のフローチャートに示すよう
に、コントロールユニット9が備えている。図3のフロ
ーチャートは、前記基準角度信号REF毎に実行される
ルーチンを示し、まず、ステップ1(図中ではS1と記
してある。以下同様)では、エアフローメータ10からの
吸入空気流量検出信号QをA/D変換して読み込む。但
し、かかるA/D変換値は、エンジン制御と共通化した
信号処理メモリに格納されるものとし、同じメモリに格
納されるデータを噴射量制御とアクティブ騒音制御との
両方で用いるものとする。
【0017】ステップ2では、前記吸入空気流量Qのデ
ータに基づいて予め設定されたマップを参照し、最新の
吸入空気流量Qに対応する位相遅延時間T及びデューテ
ィPwを検索する。ステップ3では、基準角度信号RE
Fから前記遅延時間Tが経過したか否かを判別し、経過
した時点でステップ4へ進み制御パルス信号(波形)を
立ち上げる(図4参照)。
【0018】制御パルス信号を立ち上げると、ステップ
5では、前記デューティPwに相当する時間だけパルス
信号のON状態が継続しているか否かを判別し、前記デ
ューティPwに相当している場合には、ステップ6へ進
んで、制御パルス信号を立ち下げる(図4参照)。そし
て、前記制御パルス信号に基づいて、図2に示すよう
に、スピーカ15のボイスコイルに対する通電を制御する
トランジスタ21のON・OFFを制御することによっ
て、前記制御パルス信号の周期に対応する周波数で、か
つ、前記制御パルス信号のデューティに対応する音圧の
音波を、前記スピーカ15から発生させる。
【0019】ここで、前記基準角度信号REFは、気筒
間の行程位相差に相当する角度間隔で発生する信号であ
り、吸気脈動は、かかる基準角度信号REFに同期して
変動することになるから、前述のように前記基準角度信
号REFを基準として制御パルス信号を発生させる構成
とすれば、吸気脈動周期に対応する周期の制御パルス信
号を生成できる。
【0020】また、吸気脈動の振幅は吸入空気流量Qに
略対応して変化するから、前記吸入空気流量Qに応じて
デューティPwを設定することで、吸気脈動エネルギー
を吸収し得る音波の発生が可能である。更に、吸入空気
流量Qによって吸気脈動の検出値に対する音波の位相要
求が変化するが、前記吸入空気流量Qに応じて遅延時間
Tを設定するので、吸気脈動に干渉する音波を精度良く
発生させ得る。
【0021】更に、上記のように、基準角度信号REF
を基準とする遅延処理によって所定デューティの制御パ
ルス信号を発生させる構成であれば、複雑なフィルタ処
理や位相処理が不要であり、以って、コントロールユニ
ット9に対して高い演算能力が要求されず、低コストに
システムを構成できる。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
かかる自動車用アクティブ騒音制御装置によると、吸気
脈動の変動周期に対応する制御波形を簡便に生成でき、
以て、吸気脈動に干渉する音波を簡便に発生させること
ができるため、高速で複雑な演算を行える高価なシステ
ムを用いる必要性がなく、システムのコスト低減が図れ
るという効果がある。
【0023】更に、吸気脈動エネルギーの吸収に要求さ
れる音波の位相及び音圧を確実に得ることができ、以
て、吸気脈動に精度良く干渉する音波を発生させことが
でき、高い騒音低減効果が確実に得られるという効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1の発明にかかる装置の基本構成ブロッ
ク図。
【図2】実施例におけるエンジンのシステム構成図。
【図3】実施例における騒音制御を示すフローチャー
ト。
【図4】実施例における音波発生のための制御信号の特
性を示すタイムチャート。
【符号の説明】
1 エンジン 2 エアクリーナ 3 吸気ダクト 4 スロットルチャンバー 5 吸気コレクタ 6 吸気マニホールド 7 スロットル弁 9 コントロールユニット 10 エアフローメータ 11 クランク角センサ 15 スピーカ 21 トランジスタ
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F01N 1/00 G10K 11/16 G10K 11/178

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジンの気筒間の行程位相差毎に基準角
    度信号を発生するクランク角検出手段と、 該クランク角検出手段の基準角度信号から所定遅延時間
    が経過した時点で所定デューティの波形を生成する制御
    波形生成手段と、 該制御波形生成手段で生成された波形に基づいてエンジ
    ンの吸気系内に設けられた音波発生手段を駆動する音波
    発生制御手段と、エンジンの吸入空気量を検出する吸入空気量検出手段
    と、 該吸入空気量検出手段で検出された吸入空気量に応じて
    前記制御波形生成手段における遅延時間及びデューティ
    を設定する波形特性設定手段と、 を含んで構成された自動車用アクティブ騒音制御装置。
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