JPH094530A - 自動車用アクティブ騒音制御装置 - Google Patents

自動車用アクティブ騒音制御装置

Info

Publication number
JPH094530A
JPH094530A JP7151762A JP15176295A JPH094530A JP H094530 A JPH094530 A JP H094530A JP 7151762 A JP7151762 A JP 7151762A JP 15176295 A JP15176295 A JP 15176295A JP H094530 A JPH094530 A JP H094530A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sound
intake
sound wave
drive signal
speaker
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7151762A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeo Okuma
重男 大隈
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Unisia Automotive Ltd
Original Assignee
Unisia Jecs Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Unisia Jecs Corp filed Critical Unisia Jecs Corp
Priority to JP7151762A priority Critical patent/JPH094530A/ja
Publication of JPH094530A publication Critical patent/JPH094530A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Exhaust Silencers (AREA)
  • Soundproofing, Sound Blocking, And Sound Damping (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】吸気騒音に干渉する音波をスピーカから発生さ
せて、前記吸気騒音の打ち消しを図る構成において、ス
ピーカの劣化を診断すると共に、劣化に応じてスピーカ
の駆動信号を補正し、打ち消し効果の維持を図る。 【構成】騒音低減のためのスピーカ駆動を停止させ(S
34)、代わりに診断用の音波を発生させるべくスピーカ
を駆動する(S35)。そして、このときのマイクロフォ
ンの検出信号が、前記診断用音波から予測される検出信
号の範囲内であるか否かを判別する(S37)。マイクロ
フォンの検出信号が前記範囲外であるときには、スピー
カの劣化によって駆動信号に対して得られる音響エネル
ギーが低下したものと判断し、騒音低減制御において前
記音響エネルギーの低下分だけ駆動信号を補正してスピ
ーカに出力させるフェイルセーフ制御を行う(S38)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車における騒音
を、別に発生させた音波による干渉によって積極的に低
減させる自動車用アクティブ騒音制御装置に関し、特
に、エンジンの吸気系騒音を低減する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車の静粛性を確保する技術と
して、アクティブ騒音制御と呼ばれている技術が提案さ
れている。前記アクティブ騒音制御とは、音が空気の密
度変化が空気中を伝播する一種の波動現象であることに
鑑み、自動車における騒音(一次音)に、同振幅で逆位
相の別の音波(二次音)を干渉させることにより一次音
を打ち消すものである。
【0003】前記アクティブ騒音制御によって、特にエ
ンジンの吸気脈動に伴って発生する吸気系騒音の低減を
図る場合には、騒音発生源である吸気系内にスピーカを
設置すると共に、吸気系騒音(脈動騒音)をマイクロフ
ォン等で検出し、検出された騒音を打ち消す音波を前記
スピーカから発生させることで、吸気騒音の積極的な低
減を図れる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、吸気系騒音
を効果的に打ち消すには、吸気系騒音の周波数,振幅,
位相に対応する音波をスピーカから出力させる必要があ
るが、スピーカの耐久劣化等によって駆動信号に対して
実際に得られる音圧レベルが減少し、駆動信号としては
吸気系騒音の音圧に対応する音圧を発生させるべく正し
く設定されているのに、実際には、スピーカから発生す
る音響エネルギーが低いために、スピーカから発生した
音波によって効果的に吸気系騒音を打ち消すことができ
なくなってしまうことがあった。
【0005】本発明は上記問題点に鑑みなされたもので
あり、吸気系騒音を打ち消すための音波を発生する手段
の故障(劣化を含む)を自己診断できるようにすること
を目的とする。更に、前記音波発生手段の劣化があって
も、吸気系騒音を効果的に打ち消し得る音波を発生させ
ることができるようにすることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】そのため請求項1の発明
にかかる自動車用アクティブ騒音制御装置は、図1に示
すように構成される。図1において、吸気音検出手段
は、エンジンの吸気系に介装されて吸気音に対応する検
出信号を出力する。また、音波発生手段は、エンジンの
吸気系内で音波を発生するそして、吸気騒音打ち消し手
段は、前記吸気音検出手段からの検出信号に基づいて吸
気音を打ち消す音波を発生させるべく前記音波発生手段
に駆動信号を出力する。
【0007】一方、診断用音波発生手段は、前記吸気騒
音打ち消し手段に優先して、前記音波発生手段から診断
用として設定された音波を発生させるべく前記音波発生
手段に駆動信号を出力する。そして、故障診断手段は、
診断用音波発生手段で音波を発生させているときの前記
吸気音検出手段の検出信号と基準値との比較に基づい
て、前記音波発生手段の故障の有無を診断する。
【0008】請求項2の発明にかかる自動車用アクティ
ブ騒音制御装置では、前記故障診断手段で故障判定され
たときに、前記故障診断手段において前記吸気音検出手
段から出力された検出信号と基準値との相違に基づい
て、前記吸気騒音打ち消し手段から音波発生手段に出力
される駆動信号を補正する駆動信号補正手段(図1中点
線示)を設ける構成とした。
【0009】請求項3の発明にかかる自動車用アクティ
ブ騒音制御装置では、前記吸気騒音打ち消し手段による
打ち消し残音を検出する打ち消し残音検出手段を備える
一方、前記故障診断手段で故障判定されたときに、前記
打ち消し残音検出手段で検出される打ち消し残音に基づ
いて、前記吸気騒音打ち消し手段から音波発生手段に出
力される駆動信号を補正する駆動信号補正手段(図1中
点線示)を設ける構成とした。
【0010】
【作用】請求項1の発明にかかる自動車用アクティブ騒
音制御装置によると、吸気騒音の検出結果に基づいて、
かかる吸気騒音を打ち消すための音波を別途吸気系内で
発生させ、吸気騒音の打ち消しを図る。ここで、吸気騒
音の打ち消しためではなく、診断用として音波発生手段
に駆動信号を出力し、このときの吸気音検出手段の検出
信号と、前記音波発生手段に出力した駆動信号に対応す
る基準値とを比較することで、駆動信号に見合った音波
が実際に発生しているか否かを診断する。
【0011】請求項2の発明にかかる自動車用アクティ
ブ騒音制御装置によると、前述のように、診断用に駆動
信号を出力したときの吸気音検出手段の検出信号と基準
値との相違に基づいて、検出信号が駆動信号に対応する
基準値に近づく方向に駆動信号を補正することで、音波
発生手段が発生する音響エネルギーの低下を補償できる
ようにした。
【0012】請求項3の発明にかかる自動車用アクティ
ブ騒音制御装置によると、音波発生手段の故障(劣化を
含む)が判定されたときに、吸気系騒音の打ち消し残音
を検出することで、音響エネルギーの低下による打ち消
し残音の増大を検知し、以て、駆動信号を補正して打ち
消し残音の低下を図る。
【0013】
【実施例】以下に本発明の実施例を説明する。図2は、
実施例のシステム構成を示すものであり、エンジン1に
は、エアクリーナ2,吸気ダクト3,スロットルチャン
バー4,吸気コレクタ5,吸気マニホールド6を介して
空気が吸入される。
【0014】前記スロットルチャンバー4には、図示し
ないアクセルペダルと連動するスロットル弁7が設けら
れていて、エンジン1の吸入空気量を調整する。吸気マ
ニホールド6のブランチ部には、各気筒毎に電磁式燃料
噴射弁8が設けられていて、図示しない燃料ポンプから
圧送されプレッシャレギュレータにより所定の圧力に制
御された燃料を吸気マニホールド6内に噴射供給する。
【0015】前記燃料噴射弁8は、マイクロコンピュー
タを内蔵したコントロールユニット9から送られる噴射
パルス信号に応じて間欠的に開駆動され、前記コントロ
ールユニット9で演算される噴射パルス信号のパルス幅
に応じてその燃料噴射量が制御されるようになってい
る。前記スロットルチャンバー4上流側の吸気ダクト3
には、エンジン1の吸入空気量Qaを検出するエアフロ
ーメータ10が設けられている。ここで、該エアフローメ
ータ10は、例えば吸気ダクト内に配設される感熱抵抗の
抵抗値変化に基づいてエンジンの吸入空気流量Qaを質
量流量として検出するものである。
【0016】また、クランク軸又はカム軸からエンジン
1の回転信号を取り出すクランク角センサ11が設けられ
ており、該クランク角センサ11から所定クランク角毎に
出力される検出信号に基づいてエンジンの回転速度Ne
を算出できるようになっている。更に、前記スロットル
弁7の開度TVOを検出するスロットルセンサ12、エン
ジンの冷却水温度Twを検出する水温センサ13などが設
けられている。
【0017】コントロールユニット9は、前記エアフロ
ーメータ10で検出される吸入空気量Qa及び前記クラン
ク角センサ11からの検出信号に基づいて算出したエンジ
ン回転速度Neに基づいて基本噴射パルス幅Tpを演算
すると共に、該基本噴射パルス幅Tpを冷却水温度Tw
等の運転条件に応じて補正して最終的な噴射パルス幅T
iを設定し、該噴射パルス幅Tiの噴射パルス信号を前
記燃料噴射弁8に所定噴射タイミング毎に出力する。
【0018】ここで、前記コントロールユニット9は、
本発明にかかる自動車用アクティブ騒音制御装置の制御
ユニットとしても機能するものであり、該自動車用アク
ティブ騒音制御装置の構成要素として、エアクリーナ2
部に吸気系内に音波を発生させるスピーカ21(音波発生
手段)を設けてあると共に、スロットルチャンバー4と
エアフローメータ10との間の吸気ダクト3に吸気系内の
音(吸気系騒音)を電気信号に変換するマイクロフォン
22(吸気音検出手段)を設けてある。更に、エアクリー
ナ2の上流側に、前記スピーカ21による騒音打ち消しの
結果(打ち消し残音)を検出するためのマイクロフォン
23(打ち消し残音検出手段)を設けてある。
【0019】そして、自動車騒音としてエンジンの吸気
系騒音の低減を図るべく、前記マイクロフォン22からの
検出信号に基づいて吸気系騒音(主に吸気脈動騒音)の
周波数,位相,振幅を検出し、前記吸気系騒音に干渉し
て騒音を打ち消す音波を前記吸気系内に設けたスピーカ
21から別途発生させるべく、スピーカ21に駆動信号を出
力する。
【0020】図3のフローチャートは、前記騒音低減制
御の様子を示すものである。但し、スピーカ21の駆動制
御を前記図3のフローチャートに示す制御に限定するも
のではない。尚、本実施例において、吸気騒音打ち消し
手段としての機能は、前記図3のフローチャートに示す
ように、コントロールユニット9がソフトウェア的に備
えている。
【0021】ステップ21(図中ではS21と記してある。
以下同様)では、マイクロフォン22からの電気信号をサ
ンプリングする所定のサンプリングウインドウ内である
か否かを判別し、サンプリングウインドウ内であれば、
ステップ22へ進み、図4に示すように、マイクロフォン
22からの電気信号をA/D変換した値MRn(n=1,
2,3・・・)を順次記憶する。一方、サンプリングウ
インドウ内でない場合、即ち、サンプリングウインドウ
を越えた場合には、ステップ28へ進み、前回のサンプリ
ングウインドウ内で読み込んだ値MRnを全てクリアし
て次のサンプリングウインドウで新たにデータが記憶さ
れるようにする。
【0022】サンプリングウインドウ内であって順次マ
イクロフォン22からの電気信号をA/D変換して記憶す
ると、ステップ23では、サンプリングウインドウ内で集
められたn個のデータを用いたフーリエ変換等によって
所定の周波数成分(例えば80〜150Hz )を抽出する(パ
ワースペクトルPS1)。次のステップ24では、吸気音
の打ち消しのために所定角度θ1の位相回転を与える位
相制御を、前記抽出された周波数成分に対して施す。
【0023】また、ステップ25では、前記ステップ23で
分析した周波数成分とは異なる周波数域の周波数成分
(例えば150 〜300Hz)を抽出し(パワースペクトルPS
2)、次のステップ26では、前記ステップ25で抽出され
た周波数成分に対して所定角度θ2の位相回転を与え
る。そして、ステップ27では、前記位相制御が施された
各周波数成分を合成した後、D/A変換してスピーカ21
を駆動する。
【0024】ところで、耐久劣化等によって駆動信号に
対して実際にスピーカ21が発生する音響エネルギーが低
下すると、吸気騒音の検出結果に基づいて駆動信号をス
ピーカ21に出力しても、効果的に吸気系騒音を打ち消す
ことができなくなってしまう。そこで、本実施例では、
図5のフローチャートに示すようにして、前記スピーカ
21の劣化(故障)の有無を診断するようにしてある。
【0025】尚、本実施例において、故障診断手段,診
断用音波発生手段としての機能は、前記図5のフローチ
ャートに示すように、コントロールユニット9がソフト
ウェア的に備えている。図5のフローチャートにおい
て、ステップ31では、エンジン回転速度Neやスロット
ル弁開度TVOなどのエンジン運転条件を読み込む。
【0026】ステップ32では、前記読み込んだ運転条件
に基づいて、診断用として前記スピーカ21に出力する駆
動信号を設定する。本実施例では、前記スピーカ21に対
して診断用として発生させる音に対応する駆動信号を出
力し、そのときのマイクロフォン22の検出信号に基づい
て、前記駆動信号に対応する音波が実際に発生したか否
か診断する。従って、診断用としてスピーカ21から発生
させた音波が、吸気騒音等に干渉すると、スピーカ21か
ら発生した音響エネルギーを正しく検出することができ
ず、以て、劣化診断の精度が悪化するので、吸気騒音に
干渉しないような音を、前記ステップ32で診断用の音波
として設定する。
【0027】ステップ33では、前記診断用として設定し
た音波に対応する駆動信号をスピーカ21に出力したとき
に、スピーカ21が初期状態であるときにマイクロフォン
22から出力されると予測される検出信号を基準値として
設定する。尚、前記基準値は、スピーカ21とマイクロフ
ォン22との間における音波の減衰を考慮して設定され
る。
【0028】ステップ34では、マイクロフォン22の検出
信号に基づいて吸気騒音を打ち消すべくスピーカ21を駆
動する騒音制御を停止させ、次のステップ35では、前記
ステップ32で設定した診断用の音波に対応する駆動信号
をスピーカ21に出力する。そして、ステップ36では、診
断用の音波に対応する駆動信号をスピーカ21に出力して
いる状態でのマイクロフォン22の検出信号を読み込む。
【0029】ステップ37では、前記ステップ36で読み込
んだ検出信号が、前記ステップ33で設定した基準値を中
心とした所定範囲内であるか否かを診断する。ここで、
前記検出信号が所定範囲内であるときには、駆動信号に
見合った音響エネルギーが実際にスピーカ21から出力さ
れていて、スピーカ21の劣化(故障)がないものと判断
する。そして、この場合には、マイクロフォン22の検出
信号に基づいて通常にスピーカ21を駆動して、吸気騒音
の打ち消しを行わせる。
【0030】一方、前記検出信号が所定範囲外であると
判別されたときには、スピーカ21の劣化(故障)によっ
てその発生音響エネルギーが低下したものと判断し、ス
テップ38へ進んで、所定のフェイルセーフ制御を実行す
る。前記フェイルセーフ制御として、本実施例では、ス
ピーカ21に対して出力する駆動信号をスピーカ21の劣化
分(音響エネルギーの低下分)だけ補正する補正制御を
行う。但し、フェイルセーフ制御としては、スピーカ21
を用いた騒音低減制御の停止やスピーカ21における劣化
発生の警告などであっても良い。
【0031】スピーカ21の劣化によって同じ駆動信号
(電圧)に対して得られる音響エネルギーが低下した場
合には、駆動信号のレベル(電圧)を増大させること
で、所期の音響エネルギーを得ることが可能であり、か
かる駆動信号の補正制御によって、たとえある程度劣化
が進行した状態であっても、効果的に吸気系騒音を低減
させることが可能である。
【0032】ここで、前記駆動信号の補正制御の様子
を、図6のフローチャートに従って説明する。尚、本実
施例において、駆動信号補正手段としての機能は、前記
図6のフローチャートに示すように、コントロールユニ
ット9がソフトウェア的に備えている。図6のフローチ
ャートにおいて、まず、ステップ41では、前記図3のフ
ローチャートに示すように、吸気騒音を打ち消すための
音波をスピーカ21から発生させるべく、マイクロフォン
22の検出信号に基づいてスピーカ21に出力する駆動信号
を設定する。
【0033】そして、ステップ42では、前記図5のフロ
ーチャートに従って、スピーカ21の故障(劣化)が診断
されたか否かを判別し、劣化時には、ステップ43へ進ん
でスピーカ21の駆動信号を補正するための補正値を算出
する。かかる補正値の算出は、前記図5のフローチャー
トにおいて、診断用の音波をスピーカ21から発生させた
ときのマイクロフォン22の検出信号と、前記診断用音波
から予測される検出信号との差(又は比)に基づいて設
定させることができる。即ち、診断用の音波をスピーカ
21から発生させたときのマイクロフォン22の検出信号
と、前記診断用音波から予測される検出信号との相違
は、スピーカ21から発生する音響エネルギーの低下を示
すから、両者の差(又は比)に基づいて音響エネルギー
を増大させるべく駆動信号(駆動電圧)を増大させれ
ば、所期の音波(音響エネルギー)を発生させて、吸気
騒音を打ち消すことが可能となる。
【0034】また、本実施例のように打ち消し残音を検
出し得るマイクロフォン23を備える場合には、スピーカ
21の劣化による音響エネルギーの低下によって打ち消さ
れずに残った騒音が前記マイクロフォン23で検出される
から、該マイクロフォン23で検出される打ち消し残音と
許容レベルの残音との差又は比に基づいて、前記駆動信
号を補正するための補正値を設定することが可能であ
る。
【0035】ステップ43で補正値を設定すると、次のス
テップ44では、マイクロフォン22の検出信号に基づいて
設定した駆動信号を前記補正値によって補正設定し、該
補正された駆動信号をステップ45で出力する。一方、ス
テップ42でスピーカ21の劣化がないと判別されたときに
は、ステップ43,44を迂回してステップ45へ進むこと
で、駆動信号を補正することなくそのままスピーカ21に
出力する。
【0036】尚、本実施例では、吸気音検出手段として
マイクロフォン22を用いる構成としたが、吸気系騒音の
主原因である吸気脈動がエアフローメータ10で検出され
ることから、エアフローメータ10を吸気音検出手段とし
て用いる構成としても良い。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
かかる自動車用アクティブ騒音制御装置によると、音波
発生手段に対して診断用の駆動信号を出力し、この駆動
信号に対応する音波が実際に検出されたか否かに基づい
て、音波発生手段に劣化等の故障が発生しているか否か
を診断できるという効果がある。
【0038】請求項2の発明にかかる自動車用アクティ
ブ騒音制御装置によると、音波発生手段に対して診断用
の駆動信号を出力したのときの音波の検出結果と、前記
診断用駆動信号から予測される検出結果との相違に基づ
いて、音波発生手段に出力する駆動信号を補正するの
で、劣化等によって音波発生手段が発生する音響エネル
ギーが低下したときに、かかる低下分を補って所期の音
響エネルギーを発生させ、以て、吸気系騒音を効果的に
打ち消すことができるという効果がある。
【0039】請求項3の発明にかかる自動車用アクティ
ブ騒音制御装置によると、音波発生手段の故障(劣化を
含む)が診断されたときに、音響エネルギーの低下によ
る打ち消し残音の増大を検出し、該検出結果に基づいて
音波発生手段に出力する駆動信号を補正するようにした
ので、劣化等によって音波発生手段が発生する音響エネ
ルギーが低下しても吸気系騒音を効果的に打ち消すこと
ができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる自動車用アクティブ騒音制御装
置の基本構成ブロック図。
【図2】実施例におけるシステム構成を示す図。
【図3】実施例におけるアクティブ騒音制御を示すフロ
ーチャート。
【図4】実施例におけるマイクロフォン出力のサンプリ
ングの様子を示す線図。
【図5】実施例におけるスピーカの劣化(故障)診断を
示すフローチャート。
【図6】実施例における駆動信号の補正制御を示すフロ
ーチャート。
【符号の説明】
1 エンジン 2 エアクリーナ 3 吸気ダクト 4 スロットルチャンバー 5 吸気コレクタ 6 吸気マニホールド 7 スロットル弁 9 コントロールユニット 10 エアフローメータ 11 クランク角センサ 21 スピーカ 22,23 マイクロフォン

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジンの吸気系に介装されて吸気音に対
    応する検出信号を出力する吸気音検出手段と、 エンジンの吸気系内で音波を発生する音波発生手段と、 前記吸気音検出手段からの検出信号に基づいて吸気音を
    打ち消す音波を発生させるべく前記音波発生手段に駆動
    信号を出力する吸気騒音打ち消し手段と、 前記吸気騒音打ち消し手段に優先して、前記音波発生手
    段から診断用として設定された音波を発生させるべく前
    記音波発生手段に駆動信号を出力する診断用音波発生手
    段と、 該診断用音波発生手段で音波を発生させているときの前
    記吸気音検出手段の検出信号と基準値との比較に基づい
    て、前記音波発生手段の故障の有無を診断する故障診断
    手段と、 を含んで構成されたことを特徴とする自動車用アクティ
    ブ騒音制御装置。
  2. 【請求項2】前記故障診断手段で故障判定されたとき
    に、前記故障診断手段において前記吸気音検出手段から
    出力された検出信号と基準値との相違に基づいて、前記
    吸気騒音打ち消し手段から音波発生手段に出力される駆
    動信号を補正する駆動信号補正手段を設けたことを特徴
    とする請求項1記載の自動車用アクティブ騒音制御装
    置。
  3. 【請求項3】前記吸気騒音打ち消し手段による打ち消し
    残音を検出する打ち消し残音検出手段を備える一方、 前記故障診断手段で故障判定されたときに、前記打ち消
    し残音検出手段で検出される打ち消し残音に基づいて、
    前記吸気騒音打ち消し手段から音波発生手段に出力され
    る駆動信号を補正する駆動信号補正手段を設けたことを
    特徴とする請求項1記載の自動車用アクティブ騒音制御
    装置。
JP7151762A 1995-06-19 1995-06-19 自動車用アクティブ騒音制御装置 Pending JPH094530A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7151762A JPH094530A (ja) 1995-06-19 1995-06-19 自動車用アクティブ騒音制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7151762A JPH094530A (ja) 1995-06-19 1995-06-19 自動車用アクティブ騒音制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH094530A true JPH094530A (ja) 1997-01-07

Family

ID=15525746

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7151762A Pending JPH094530A (ja) 1995-06-19 1995-06-19 自動車用アクティブ騒音制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH094530A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000120767A (ja) * 1998-10-13 2000-04-25 Nissan Motor Co Ltd 能動型騒音振動制御装置、車両用能動型振動制御装置及び能動型騒音振動制御方法
DE10235416A1 (de) * 2002-08-02 2004-02-26 Daimlerchrysler Ag Diagnoseverfahren für Kraftfahrzeuge
JP2008013053A (ja) * 2006-07-06 2008-01-24 Nissan Motor Co Ltd 騒音制御装置および騒音制御方法
KR101109035B1 (ko) * 2009-07-24 2012-01-31 한국과학기술원 소음 제어 장치 및 방법
CN109448690A (zh) * 2018-09-28 2019-03-08 天津职业技术师范大学 一种气流管道内噪声主动控制测试系统及测试方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000120767A (ja) * 1998-10-13 2000-04-25 Nissan Motor Co Ltd 能動型騒音振動制御装置、車両用能動型振動制御装置及び能動型騒音振動制御方法
DE10235416A1 (de) * 2002-08-02 2004-02-26 Daimlerchrysler Ag Diagnoseverfahren für Kraftfahrzeuge
JP2008013053A (ja) * 2006-07-06 2008-01-24 Nissan Motor Co Ltd 騒音制御装置および騒音制御方法
KR101109035B1 (ko) * 2009-07-24 2012-01-31 한국과학기술원 소음 제어 장치 및 방법
CN109448690A (zh) * 2018-09-28 2019-03-08 天津职业技术师范大学 一种气流管道内噪声主动控制测试系统及测试方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3099217B2 (ja) 自動車用アクティブ騒音制御装置
US5932801A (en) Failure diagnosis system for automobile engine
JP2008128244A (ja) 内燃機関の診断方法
US7805984B2 (en) Intake manifold tuning valve fuzzy logic diagnostic
US8567238B2 (en) Method for determining the rotation speed of a supercharger in an internal combustion engine
CN104234847A (zh) 诊断egr系统的方法和利用该方法控制燃油喷射的方法
JPH08246969A (ja) 自動車用アクティブ騒音制御装置
JP2010084543A (ja) 排気圧力センサの故障診断装置
US8676534B2 (en) Method for determining the rotation speed of a supercharger in an internal combustion engine
JP3097491B2 (ja) 排気ガス還流装置の故障診断装置
US7184881B2 (en) Method for diagnosing errors in an intake system of an internal combustion engine having a variable intake manifold geometry
CN111868356B (zh) 用于检查内燃发动机的可变气门升程控制的方法
JPH094530A (ja) 自動車用アクティブ騒音制御装置
JPH08319912A (ja) 自動車用アクティブ騒音制御装置
JPH0921365A (ja) 自動車用アクティブ騒音制御装置
JP2005248825A (ja) 内燃機関の異常診断装置
KR20080039108A (ko) 가변 밸브 타이밍 장치의 밸브 에러 진단 방법
JP3008328B2 (ja) 自動車用アクティブ騒音制御装置
JP3000254B2 (ja) 自動車用制御装置
JPH094432A (ja) 自動車用アクティブ騒音制御装置
JP4468188B2 (ja) 電子制御スロットル装置
JPH09250410A (ja) 自動車用アクティブ騒音制御装置
JPH09158799A (ja) 自動車用アクティブ騒音制御装置
JPH09310646A (ja) 自動車用アクティブ騒音制御装置
JPH08254163A (ja) 自動車用アクティブ騒音制御装置