JP3097491B2 - 排気ガス還流装置の故障診断装置 - Google Patents

排気ガス還流装置の故障診断装置

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    • F02M26/52Systems for actuating EGR valves
    • F02M26/55Systems for actuating EGR valves using vacuum actuators
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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    • F02M26/00Engine-pertinent apparatus for adding exhaust gases to combustion-air, main fuel or fuel-air mixture, e.g. by exhaust gas recirculation [EGR] systems
    • F02M26/45Sensors specially adapted for EGR systems
    • F02M26/48EGR valve position sensors

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は内燃機関の排気ガス還流
装置の故障診断装置に関し、特に、EGR制御弁を備え
た排気還流通路内における通路の詰まりを検出すること
ができ、更に、その詰りがEGR制御弁の上流側に発生
したのか下流側に発生したのかを区別することができる
排気ガス還流装置の故障診断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】排気ガス中のNOxを低減するために、
排気ガス再循環(以下EGRという)通路を介して排気
通路を流れる排気ガスを吸気通路内に還流するようにし
たEGR装置は公知である。このようなEGR装置で
は、通常、EGR通路内にEGR制御弁を設け、EGR
制御弁の開度によって吸気通路内に供給すべきEGRガ
ス量を制御するようにしている。しかしながら、EGR
制御弁が故障したり、EGR通路に目詰りが生じたりす
ると、排気ガスの還流が停止し続けることがあり、これ
をそのまま放置しておくと多量のNOxが排出され続け
るという課題が生じる。また、このような排気ガスの還
流量の低下や停止は運転者には判らない。
【0003】そこで、EGR制御弁にダイアフラムで仕
切られたダイアフラム室を備え、EGR制御弁の開度を
このダイアフラム室に導入する負圧の大きさによって制
御するEGR装置において、EGR制御弁の上流側に圧
力検出手段を設けると共に、EGR制御弁に対する負圧
の供給を検出する手段を設けた排気還流装置の故障診断
装置が提案されている(特開昭63−75345号公報
参照)。この公報に記載の故障検出装置では、EGR制
御弁に対して負圧が供給されている時に圧力検出手段か
ら排気の還流が検出されないことを以て「故障」と判断
している。また逆に、EGR制御弁に対して負圧が供給
されていない時に圧力検出手段から排気の還流が検出さ
れたことに対しても「故障」と診断している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この提案の
装置では、EGR装置の故障は診断できるが、その故障
がEGR制御弁の故障であるのか、或いは、排気還流通
路の詰りによる故障であるのかが判定できないという問
題点があった。また、この提案の装置では、排気還流通
路内に排気ガスが導入されているか否かを圧力検出手段
で検出しているが、排気系の圧力は機関の回転数や負荷
(排気系の圧力)に応じて変動しているため、排気ガス
が導入されずに圧力が変化したのか、或いは、運転状態
の変化や環境の変化によって圧力が変化したのかが明確
に分からず、排気還流装置の故障診断において誤判定を
引き起こすという問題点があった。
【0005】そこで本発明は、排気還流通路内にEGR
制御弁を備えたEGR装置において、機関回転数や機関
負荷、及び大気圧やスロットル弁開度に応じた吸気系の
圧力の変化にかかわらず排気還流通路の詰まりを検出す
ることにより、正確に排気還流装置の故障診断を判定す
ることができる排気ガス還流装置の故障診断装置を提供
することを目的としている。更には、このEGR装置に
おけるEGR制御弁の故障の正確な判定に加えて、排気
還流通路内の詰りがEGR制御弁の上流側に発生したの
か、或いは下流側に発生したのかをも検出することがで
きる排気ガス還流装置の故障診断装置を提供することを
目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成する本発
明の第1の形態の排気ガス還流装置の故障診断装置は、
内燃機関の排気通路と吸気通路とを連通する排気還流通
路の途中に、この排気還流通路内を還流する排気ガス流
量を制御するEGR制御弁を有する内燃機関の排気ガス
還流装置の故障診断装置であって、排気還流通路内に設
けられた排気脈動検出手段と、この排気脈動検出手段に
よって検出された排気脈動の振幅を検出する排気脈動振
幅検出手段と、内燃機関の運転状態を検出する運転状態
検出手段と、検出された排気脈動の振幅値と内燃機関の
運転状態に応じて、排気還流通路の詰まりを検出する詰
まり検出手段とを備えることを特徴としている。
【0007】なお、この第1の形態の排気ガス還流装置
の故障診断装置であって、排気脈動検出手段が排気還流
通路内のEGR制御弁の排気上流側に設置されているも
のにおいて、更に、排気還流通路内の詰まりをEGR制
御弁の上流側の詰まりか、下流側の詰まりかを判定する
ためには、EGR制御弁の開弁状態を検出するEGR制
御弁の開弁検出手段と、EGR制御弁が閉弁状態にある
時に、検出された排気脈動の振幅値と内燃機関の運転状
態に応じて、排気還流通路のEGR制御弁の上流側の詰
まりを検出する第1の異常検出手段と、EGR制御弁が
開弁状態にあり、かつ、第1の異常検出手段によってE
GR制御弁の上流側の詰まりが検出されない時に、検出
された排気脈動の振幅値と内燃機関の運転状態に応じ
て、排気還流通路のEGR制御弁の下流側の詰まりを検
出する第2の異常検出手段とを設ければ良い。
【0008】また、前記目的を達成する本発明の第2の
形態の排気ガス還流装置の故障診断装置は、内燃機関の
排気通路と吸気通路とを連通する排気還流通路の途中
に、この排気還流通路内を還流する排気ガス流量を制御
するEGR制御弁を有する内燃機関の排気ガス還流装置
の故障診断装置であって、EGR制御弁が負圧で制御さ
れ、リフトセンサで検出したEGR制御弁のリフト量と
機関の運転状態に応じてEGR制御弁への負圧をフィー
ドバック制御するものにおいて、リフトセンサによる検
出値の振幅を検出する振幅検出手段と、検出された振幅
からEGR制御弁を通過する排気ガスの脈動を演算する
排気脈動演算手段と、演算された排気脈動の振幅値と内
燃機関の運転状態に応じて、排気還流通路の詰まりを検
出する詰まり検出手段とを備えることを特徴としてい
る。
【0009】
【作用】本発明の第1の形態の排気ガス還流装置の故障
診断装置によれば、圧力検出手段で検出した排気脈動の
振幅値が機関の運転状態に応じた閾値よりも小さいと判
定された時に排気還流通路に詰まりがあると判定され
る。また、第1の形態の排気ガス還流装置の故障診断装
置において、排気脈動検出手段がEGR制御弁の排気上
流側に設置されているものでは、EGR制御弁の閉弁時
に検出した排気還流通路の詰まりはEGR制御弁の上流
側の詰まり、EGR開弁時に検出した排気還流通路の詰
まりはEGR制御弁の上流側の詰まりと判定される。
【0010】また、EGR制御弁の制御負圧が弁体のリ
フト量をリフトセンサで検出してフィードバック制御さ
れている本発明の第2の形態の排気ガス還流装置の故障
診断装置によれば、リフトセンサで検出される弁体のリ
フト量の振幅値からEGR制御弁を通過する排気ガスの
脈動が演算され、演算された排気脈動の振幅値が内燃機
関の運転状態に応じた閾値よりも小さいと判定された時
に排気還流通路に詰まりがあると判定される。
【0011】
【実施例】以下添付図面を用いて本発明の実施例を詳細
に説明する。図1は本発明の第1の実施例の排気再循環
装置の故障診断装置を搭載した内燃機関の構成を示すも
のである。図において、1は4気筒内燃機関の機関本
体、2は排気マニホルド、3は吸気マニホルド、4は吸
気ダクト、5は吸気ダクト内に設けられたスロットル
弁、6は吸気管圧力センサ、7は吸気マニホルド3の枝
管に取付られた燃料噴射弁、8は排気マニホルド2と吸
気マニホルド3とを連通するEGR通路、9はEGR通
路8内に設けられたEGR制御弁、10は制御回路(エ
ンジン・コントロール・ユニット:ECU)をそれぞれ
示し、排気マニホルド2内を流れる排気ガスはEGR制
御弁9が開いた時にEGR通路8を介して吸気マニホル
ド3内に還流される。
【0012】制御回路10は例えばマイクロコンピュー
タを用いて構成され、双方向性バス11によって相互に
接続されたROM (リードオンリメモリ) 12、RAM
(ランダムアクセスメモリ)13、CPU (中央処理装
置)14、入力ポート15および出力ポート16を有す
る。EGR制御弁9には弁体の開度を検出するリフトセ
ンサ30が配置され、このリフトセンサ30の検出値は
A/D変換器18を介して入力ポート15に入力され
る。また、吸気ダクト4内には吸気温センサ19が配置
され、この吸気温センサ19の検出値THAはA/D変
換器20を介して入力ポート15に入力される。また、
スロットル弁5にはスロットル弁5の開度を検出するス
ロットル開度センサ21が連結され、このスロットル開
度センサ21の検出値TAは、A/D変換器22を介し
て入力ポート15に入力される。
【0013】そして、前述の吸気管圧力センサ6は、ス
ロットル弁5の下流側のサージタンク(吸気マニホルド
3)に取り付けられており、この吸気管圧力センサ6の
検出値PAはA/D変換器29を介して入力ポート15
に接続される。また、機関本体1には機関冷却水温を検
出する水温センサ23が取り付けられており、この水温
センサ23の検出値THWはA/D変換器24を介して
入力ポート15に入力される。更に、入力ポート15に
は機関回転数NEを表す出力信号を発生する回転数セン
サ25が接続されている。出力ポート16は一方では各
駆動回路26,26′を介して対応する燃料噴射弁7や
負圧制御弁50に接続され、他方では駆動回路27を介
して異常ランプ28に接続されている。
【0014】この実施例では、負圧制御弁50は電磁弁
であり、電磁コイル51、電磁コイル51によって開閉
される開閉弁52,53および3つの接続口55〜57
を備えている。接続口55は大気側に開放され、接続口
56は負圧導入管54を通じて負圧室90に接続され、
接続口57は負圧発生部に接続される。負圧制御弁50
は、コイル51に駆動回路26を通じて入力されるON
/OFF信号(デューティ信号)に応じてその開閉弁5
2,53の開閉が制御される。接続口57に入力される
負圧P3 と接続口55に入力される大気圧P1 によって
所定の圧力に調整された負圧P2 は、接続口56から負
圧導入管54を通じてEGR制御弁9の負圧室90に導
かれる。
【0015】EGR制御弁9の内部はダイアフラム91
によって負圧室90と大気圧室94に仕切られており、
ダイアフラム91にはシャフト33が固着されている。
また、負圧室90内にはスプリング92が内装されてお
り、シャフト33を大気圧室94側に付勢している。前
述のリフトセンサ30は、このEGR制御弁9に取り付
けられており、可変抵抗部31、シャフト33に固着さ
れてシャフト33と共にスライドするブラシ32を備え
ている。負圧制御弁50の制御によってシャフト33が
上下動すると、可変抵抗31とブラシ32の位置が変化
し、ブラシ32によって検出される電圧値が変化する。
このブラシ32によって検出された出力はA/D変換器
18を介して入力ポート15に送られる。
【0016】シャフト33の自由端側には弁体93が取
り付けられており、この弁体93はEGR通路8の途中
に設けられた弁座83に着座するとEGR通路8を閉鎖
し、弁座83から離れるとEGR通路8を連通させるこ
とになる。EGR通路8はこの弁座83により、上流側
(排気管側)81と下流側(吸気管側)に分けることが
できる。そして、この実施例では排気管側EGR通路8
1に圧力センサ17が設けられており、この圧力センサ
17の出力はA/D変換器34を介して入力ポート15
に接続されている。
【0017】以上のように構成された排気ガス還流装置
の故障診断装置においては、制御回路10による負圧制
御弁50のフィードバック制御が行われている。すなわ
ち、リフトセンサ30によりシャフト33のリフト量を
検出することにより、内燃機関の運転状態に応じた目標
リフト値になるように負圧制御弁50がフィードバック
駆動される。そして、コイル51へのON/OFF信号
(デューティ信号)に応じて圧力P2 に調整された負圧
がEGR制御弁9に導かれ、弁体93が弁座83から上
昇することによって排気マニホルド2からの排気ガスが
EGR通路8を通って吸気マニホルド3に導かれてEG
Rが行われる。
【0018】次にこの第1の実施例におけるEGR通路
8の詰りの判定の手順を図2に示すフローチャートによ
って説明する。ステップ201では機関の運転状態パラ
メータ〔例えば、機関負荷GN(機関の1回転当たりの
空気量によって算出できる)、機関回転数NE、スロッ
トル開度TA、センサ圧力P2 、吸気圧力PA、水温T
HW等〕を読み込む。そして、ステップ202におい
て、運転状態パラメータからEGR通路8の詰りの判定
条件か否かを判定する。判定条件は以下の通りである
(但し、GN1,GN2,NE1,NE2,TA1,T
A2は定数)。
【0019】 (1) 負荷が所定範囲内〔GN1<GN<GN2〕 (2) 回転数が所定範囲内〔NE1<NE<NE2〕 (3) スロットル開度が所定範囲内〔TA1<TA<TA
2〕 (4) 機関が過渡状態でない〔スロットル開度の加速度Δ
TAが所定値未満〕 (5) リフトセンサが正常状態〔断線していない〕 (6) 以上の条件が全て一定時間以上継続して成立してい
ること。
【0020】この判定条件(1) 〜(6) が全て成立した状
態は、EGR流量が適度にあり、排気脈動振幅が安定し
た状態の機関の運転状態の時である。このような排気脈
動をこの実施例では圧力センサ17によって検出する
が、排気脈動を圧力伝播で検出するので応答遅れが極め
て小さく、EGRの流量が少量でも検出可能であるので
実行条件は広がる。
【0021】そして、ステップ202においてこれら
(1) から(6) の判定条件が成立していないと判定した場
合はこのルーチンを終了し、成立していると判定した場
合にはステップ203に進む。ステップ203では機関
回転数NEにより4気筒内燃機関の排気ガスの脈動周期
Fを演算する。そして、ステップ204では排気ガスの
脈動周期に応じたサンプリング周期Tを次の式によって
演算する。
【0022】T = F × a これは、排気脈動を圧力センサ17を用いて検出する
時、排気脈動は機関の回転数NEによって変化するた
め、A/D変換のタイミングもその周波数に同期させた
ものとすることにより、正確なA/D変換が可能となる
からである。そこで、ステップ203では機関回転数N
Eから排気脈動の振動周期Fを求め、ステップ204で
はそれに係数aを掛けてサンプリング周期Tを求めてい
る。この実施例ではこのサンプリング周期TでA/D変
換を行う。
【0023】続くステップ205では圧力センサ17の
検出値からノイズを除去する処理を行なう。このノイズ
の除去処理としては、通常の機関の運転状態では発生し
得ない周波数成分をカットすることを行なえば良く、例
えば、圧力センサ17の検出値の周波数Fに対して、α
を所定の周波数としてF−α<F<F+αの成分のみを
抜き出すことによって行なうことができる。具体的に
は、圧力センサ17の検出値を周波数帯域がF−α<F
<F+αの帯域を持つバンドバスフィルタを通過させる
ことによってこの処理を実現することができる。
【0024】次に、ステップ206では圧力センサ17
の検出値から排気脈動振幅Pを演算する。排気脈動振幅
Pは、排気脈動周期より長い周期における圧力センサ1
7の検出値の最大値Pmax と最小値Pmin を求め、この
差 (P=Pmax −Pmin ) を求めることによって得るこ
とができる。そして、ステップ207では圧力センサ1
7の検出値から求めた排気脈動振幅Pが、機関の正常運
転状態における設定振幅Pref より小さいか否かを判定
し、P≧Pref であればステップ210に進んでEGR
通路8は正常と判定してこのルーチンを終了する。一
方、ステップ407でP<Pref と判定した場合はステ
ップ208に進んでEGR通路8に詰りが発生したと判
定し、次のステップ209において異常ランプ28を点
灯させて乗員に警告すると共に、このルーチンを終了す
る。
【0025】図3は図2で説明した手順でEGR通路8
の詰りを判定する場合の、正常時と異常時の図1の各部
位の波形を示すものである。まず、図3(a) は図1にお
ける負圧制御弁(VSV)、即ち、EGR制御弁9の駆
動信号の波形を示すものであり、制御回路10から負圧
制御弁50の電磁コイル51に与えられる信号を示して
いる。また、図3(b) は機関が停止している状態で図3
(a) の駆動信号を負圧制御弁50の電磁コイル51に与
えてEGR制御弁9を駆動した時の、リフトセンサ30
によるEGR制御弁9の弁体93のリフト量を示すリフ
ト信号波形を示す波形図である。機関が駆動していない
状態で、図3(a) に示す50%デューティのパルス信号
を電磁コイル51に与えると、EGR制御弁9は周期的
な上下動を繰り返す。
【0026】一方、機関が稼働しており、EGR通路8
に詰りがない状態では、EGR通路8を流れる排気ガス
は図3(c) に示すように脈動している。従って、圧力セ
ンサ17の検出値から求めた排気脈動振幅Pの値は大き
い。これに対して、機関が稼働しており、EGR通路8
に詰りがある状態では、EGR通路8を流れる排気ガス
の脈動は図3(e) に示すように小さい。従って、圧力セ
ンサ17の検出値から求めた排気脈動振幅Pの値は小さ
い。ステップ207において用いられる設定振幅Pref
は図3(c) と図3(e) の波形を区別できる程度の値に設
定される。
【0027】このように、第1の実施例の排気ガス還流
装置の故障診断装置では、排気脈動の振幅を直接圧力セ
ンサで検出してEGR通路8の詰りを判定するので、機
関の回転数や負荷、或いは大気圧やスロットル弁開度の
変化にかかわらず正確に異常を判定することができる。
ところで、図1で説明した構成の排気ガス還流装置の故
障診断装置では、EGR通路8に詰りが発生した場合、
その詰りがEGR制御弁9の上流側(排気マニホルド2
側)に発生したのか、或いは下流側(吸気マニホルド3
側)に発生したのかをも検出することができる。
【0028】ここで、EGR通路8の詰まりがEGR制
御弁9の上流側に発生したのか、或いは下流側に発生し
たのかを判定する手順の一例について図4のフローチャ
ートを用いて説明するが、図2で説明したフローチャー
トと同じステップには同じステップ番号を付してその詳
細な説明を省略する。ステップ201では機関の運転状
態パラメータを読み込む。そして、ステップ401では
機関がアイドル状態か否かを判定する。機関のアイドル
状態ではEGRは行なわれておらず、従って、EGR制
御弁9は閉弁状態にある。この実施例ではこのアイドル
状態の時にEGR制御弁9の上流側のEGR通路8の詰
りを検出することができるので、これを先に説明する。
【0029】ステップ403では機関回転数NEから4
気筒内燃機関の排気脈動周期Fを演算し、続くステップ
204では排気脈動周期に応じたサンプリング周期T
(=F×a) を演算する。そして、ステップ405では
フィルタ等によって圧力センサ17の検出値からノイズ
を除去する処理を行ない、ステップ406では圧力セン
サ17の検出値から排気脈動振幅Pを演算する。
【0030】この後ステップ407ではステップ406
で求めた排気脈動振幅Pが、機関の正常運転状態におけ
る設定振幅Pref より小さいか否かを判定し、P≧Pre
f であればステップ411に進んでEGR通路8の正常
判定を行い、ステップ412において"1" の時にEGR
通路8の上流側(排気マニホルド側)の詰りを示すフラ
グEを"0" にしてこのルーチンを終了する。一方、ステ
ップ407においてP<Pref の場合はステップ408
に進んでEGR通路8の上流側に詰りが発生したと判定
し、次のステップ409においてEGR通路8の上流側
の詰りを示すフラグEを"1" にし、続くステップ410
で異常ランプ28を点灯させてこのルーチンを終了す
る。
【0031】また、ステップ401において機関がアイ
ドル状態ではないと判定した場合はステップ202に進
む。ステップ202では運転状態パラメータからEGR
通路8の詰りの判定条件か否かを判定する。判定条件は
前述の(1) 〜(6) と同じである。そして、ステップ20
2においてこれら(1) から(6) の判定条件が成立してい
ないと判定した場合はこのルーチンを終了し、成立して
いると判定した場合にはステップ203に進む。
【0032】ステップ203では機関回転数NEから排
気脈動周期Fを演算し、ステップ204では排気脈動周
期に応じたサンプリング周期T (=F×a) を演算す
る。そして、ステップ205ではノイズを除去する処理
を行ない、ステップ206では圧力センサ17の検出値
から排気脈動振幅Pを演算する。この後、ステップ20
7ではステップ206で求めた排気脈動振幅Pが、機関
の正常運転状態における設定振幅Pref より小さいか否
かを判定し、P<Prefの場合はステップ413に進
む。ステップ413ではEGR通路8の上流側の詰りを
示すフラグEが"1" か否か、即ち、既にEGR通路8の
上流側に詰りがあるか否かを判定し、フラグEが"1" で
既にEGR通路8の上流側に詰りがある場合はこのまま
このルーチンを終了する。一方、フラグEが"0" で上流
側に詰りがない場合はステップ208′に進み、EGR
通路8の下流側に詰りが発生したと判定する。この場合
は次のステップ414において"1" の時にEGR通路8
の下流側(吸気マニホルド側)の詰りを示すフラグI
を"1" にした後、続くステップ209で異常ランプ28
を点灯させてこのルーチンを終了する。
【0033】また、ステップ207においてP≧Pref
であればステップ210に進んでEGR通路8の正常判
定を行い、ステップ402においてEGR通路8の上流
側の詰りを示すフラグEを"0" にすると共に、EGR通
路8の下流側の詰りを示すフラグIを"0" にしてこのル
ーチンを終了する。このように、図4で説明した実施例
ではEGR制御弁9が閉弁している状態の定常運転状態
においても圧力センサによる排気脈動の振幅値を検出す
ることにより、EGR通路8の排気側の詰りを検出する
ことができるので、EGR通路8の詰りがEGR制御弁
の上流側か下流側かも判定することができる。
【0034】図5は本発明の排気ガス還流装置の故障診
断装置の第2の実施例の全体構成を示す構成図である。
第2の実施例における排気ガス還流装置の故障診断装置
の構成は、図1で説明した第1の実施例の排気再循環装
置の故障診断装置の構成において、EGR通路8のEG
R制御弁9の上流側に圧力センサ17が設けられていな
い点のみであるので、図1と同じ構成部材には同じ符号
を付してその説明を省略する。
【0035】図6は図5の実施例において排気ガス還流
装置のEGR制御弁9の故障およびEGR通路の詰まり
を判定する手順の一例を示すフローチャートである。ス
テップ601では機関の運転状態パラメータ〔例えば、
機関負荷GN、機関回転数NE、スロットル開度TA、
センサ圧力P2 、吸気圧力PA、水温THW、EGR制
御弁の弁体のリフト量等〕を読み込む。そして、ステッ
プ602において、運転状態パラメータからEGR通路
8の詰りの判定条件か否かを以下の判定条件(1) 〜(6)
によって判定する。
【0036】 (1) 負荷が所定範囲内〔GN1<GN<GN2〕 (2) 回転数が所定範囲内〔NE1<NE<NE2〕 (3) スロットル開度が所定範囲内〔TA1<TA<TA
2〕 (4) 機関が過渡状態でない〔スロットル開度の加速度Δ
TAが所定値未満〕 (5) リフトセンサが正常状態〔断線していない〕 (6) 以上の条件が全て一定時間以上継続して成立してい
ること。
【0037】そして、ステップ602においてこれら
(1) から(6) の判定条件が成立していないと判定した場
合はこのルーチンを終了し、成立していると判定した場
合にはステップ603に進む。ステップ603ではEG
R制御弁9の弁体93のリフトセンサ30による検出リ
フト量の振幅Hを演算する。リフト振幅Hは、排気脈動
周期より長い周期におけるリフトセンサ30の検出値の
最大値Hmax と最小値Hmin を求め、両者の差(H=Hm
ax −Hmin ) を求めることによって得ることができ
る。続くステップ604ではEGR制御弁9の弁体93
のリフトセンサ30による検出リフト量の検出値が、目
標リフト量Laに所定値αを加えた量よりも大きいか否
かを判定する。そして、リフト量>La+αの場合はス
テップ612に進んでEGR制御弁9のリフト量が超過
した故障と判定し、ステップ613において異常ランプ
28を点灯させてこのルーチンを終了する。一方、ステ
ップ604においてリフト量≦La+αの場合はステッ
プ605に進む。
【0038】ステップ605ではEGR制御弁9の弁体
93のリフトセンサ30によるリフト量の検出値が、目
標リフト量Laから所定値βを引いた量よりも小さいか
否かを判定する。そして、リフト量<La−βの場合は
ステップ610に進んでEGR通路8の詰り以外による
EGR装置の故障と判定し、ステップ611において異
常ランプ28を点灯させてこのルーチンを終了する。一
方、リフト量≧La−βの場合はステップ606に進
む。
【0039】ステップ606ではステップ603におい
て演算したリフト振幅Hが所定値A未満か否かを判定す
る。そして、このリフト振幅Hが所定値A以上の場合は
ステップ607に進み、EGR通路8は詰りのない正常
状態であると判定してこのルーチンを終了する。一方、
ステップ606においてリフト量H<Aの場合はステッ
プ608に進み、EGR通路8に詰りが発生したと判定
し、続くステップ609において異常ランプ28を点灯
させてこのルーチンを終了する。
【0040】このように、第2の実施例ではEGR制御
弁9の弁体93のリフト量がEGR通路8を流れる排気
ガスの脈動によって振動することを利用しており、リフ
トセンサ30で検出したEGR制御弁9の弁体93のリ
フト量の振幅Hの大小で排気ガスの脈動を検出してい
る。これを図3を用いて更に詳しく説明する。図3は正
常時と異常時の図5の各部位の波形を示している。ま
ず、図3(a) は図5におけるEGR制御弁9の駆動信号
の波形を示すものであり、制御回路10から負圧制御弁
50の電磁コイル51に与えられる信号を示している。
また、図3(b) は機関が停止している状態で図3(a) の
駆動信号を負圧制御弁50の電磁コイル51に与えてE
GR制御弁9を駆動した時の、リフトセンサ30による
EGR制御弁9の弁体93のリフト量を示すリフト信号
波形を示す波形図である。機関が駆動していない状態
で、図3(a) に示す50%デューティのパルス信号を電
磁コイル51に与えると、EGR制御弁9は周期的な上
下動を繰り返す。
【0041】一方、機関が稼働しており、EGR通路8
に詰りがない状態では、EGR通路8を流れる排気ガス
は図3(c) に示すように脈動している。そして、負圧室
90内の負圧によってダイアフラム91が移動して弁体
93の位置決めが行なわれるEGR制御弁9では、この
排気脈動によってEGR制御弁9の弁体93のリフト量
が変動し、実際にリフトセンサ30によって検出される
リフト信号波形は図3(d) に示すようになる。すなわ
ち、EGR通路8に詰りがない場合は、図3(c)に示し
た排気脈動の波形が図3(b) に示したリフト信号波形に
重畳された形になる。図6のステップ603において求
めたリフト振幅Hはこの図3(d) の波形の最大振幅値で
ある。
【0042】これに対して、機関が稼働しており、EG
R通路8に詰りがある状態では、EGR通路8を流れる
排気ガスの脈動は図3(e) に示すように小さい。この場
合は図3(e) に示した振幅の小さい排気脈動の波形が図
3(b) に示したリフト信号波形に重畳された形になる。
従って、リフトセンサ30によって検出されるリフト信
号波形は図3(f) に示すように、その振幅HがEGR通
路8に詰りがない状態に比べて小さくなる。ステップ6
06において用いられる設定振幅Aは図3(d)と図3(f)
の波形を区別できる程度の値に設定される。
【0043】このように、第2の実施例の排気ガス還流
装置の故障診断装置では排気脈動の振幅を、従来から排
気ガス還流装置の故障診断装置に備えられているリフト
センサ30の振動を利用して検出してEGR通路8の詰
りを判定するので、第1の実施例のように圧力センサ1
7は不要であると共に、機関の回転数や負荷、或いは大
気圧やスロットル弁開度の変化にかかわらず正確に異常
を判定することができる。
【0044】図7は本発明の排気ガス還流装置の故障診
断装置の第3の実施例の全体構成を示す構成図である。
第3の実施例における排気ガス還流装置の故障診断装置
の構成が、図5で説明した第2の実施例の排気再循環装
置の故障診断装置の構成と異なる点は、リフトセンサ3
0の出力線が制御回路10内で2分岐され、一方は従来
と同様にA/D変換機24を介して入力ポート15に入
力され、他方はハイパスフィルタ35とピークホールド
回路36を介して入力ポート15に入力される点のみで
あるので、図5と同じ構成部材には同じ符号を付してそ
の説明を省略する。
【0045】図5の排気ガス還流装置の故障診断装置で
は、リフトセンサ30から得られたリフト量の検出値は
そのままA/D変換されて入力ポートに入力されてい
た。一方、図7の排気ガス還流装置の故障診断装置で
は、リフトセンサ30から得られたリフト量の検出値は
そのままA/D変換されて入力ポートに入力されると共
に、リフト量の検出値からハイパスフィルタ35によっ
て高い周波数の成分のみが抜き出される。この高い周波
数の成分は図3(d),(f) に示したリフトセンサ30の検
出値に重畳された機関の排気脈動成分である。従って、
ハイパスフィルタ35から出力される信号は、図3(c),
(e) に示されるようなEGR通路8内の排気脈動の波形
と同じような波形となる。そして、ハイパスフィルタ3
5から出力される信号はピークホールド回路36によっ
てその最大値と最小値が検出されるので、制御回路10
ではリフトセンサ30からの信号によって排気脈動の振
幅PHを検出することができる。
【0046】図8は図7の実施例において排気ガス還流
装置のEGR通路の詰まりを判定する手順の一例を示す
フローチャートである。この手順は図6で説明した手順
とほぼ同じであるので、同じ処理を示すステップには同
じステップ番号を付してその説明を簡略化する。ステッ
プ601′では図6のステップ601で読み込んだ機関
の運転状態パラメータに加えて、図7のピークホールド
回路36から得られる排気脈動のピーク値を読み込む。
そして、ステップ602において、運転状態パラメータ
からEGR通路8の詰りの判定条件(1) 〜(6) が成立し
ているか否かを判定し、判定条件が成立していないと判
定した場合はこのルーチンを終了するが、成立している
と判定した場合にはステップ603′に進む。
【0047】ステップ603′ではステップ601′に
おいて読み込んだ排気脈動のピーク値をから排気脈動の
振幅PHを演算する。排気脈動の振幅PHは、排気脈動
周期より長い周期におけるピークホールド回路36から
の値の最大値PHmax と最小値PHmin の差から得るこ
とができる。続くステップ604ではEGR制御弁9の
弁体93のリフトセンサ30によるリフト量の検出値
が、目標リフト量La+αよりも大きいか否かを判定す
る。そして、リフト量>La+αの場合はステップ61
2に進んでEGR制御弁9のリフト量が超過した故障と
判定し、ステップ613において異常ランプ28を点灯
させてこのルーチンを終了する。一方、ステップ604
においてリフト量≦La+αの場合はステップ605に
進む。
【0048】ステップ605ではリフトセンサ30によ
るリフト量の検出値が、目標リフト量La−βを引いた
量よりも小さいか否かを判定し、リフト量<La−βの
場合はステップ610に進んでEGR通路8の詰り以外
によるEGR装置の故障と判定し、ステップ611にお
いて異常ランプ28を点灯させてこのルーチンを終了す
る。一方、リフト量≧La−βの場合はステップ60
6′に進む。
【0049】ステップ606′ではステップ603にお
いて演算した排気脈動の振幅PHが所定値B未満か否か
を判定する。そして、この排気脈動の振幅PHが所定値
B以上の場合はステップ607に進み、EGR通路8は
詰りのない正常状態であると判定してこのルーチンを終
了する。一方、ステップ606′において排気脈動の振
幅PH<Bの場合はステップ608に進み、EGR通路
8に詰りが発生したと判定し、続くステップ609にお
いて異常ランプ28を点灯させてこのルーチンを終了す
る。ステップ606′において用いられる所定値BはE
GR通路8の正常時と詰り発生時の排気脈動の振幅PH
を区別できる程度の値に設定される。
【0050】このように、第3の実施例ではEGR制御
弁9の弁体93のリフト量の排気ガスの脈動による振動
成分のみを取り出しており、この振動成分の振幅PHの
大きさによってEGR通路8の詰りを検出している。こ
のように、第3の実施例においてはリフトセンサ30の
検出値から排気ガスの脈動による振動成分のみを取り出
しているので、排気ガスの圧力を検出する圧力センサ1
7は不要であり、機関の回転数や負荷、或いは大気圧や
スロットル弁開度の変化にかかわらず正確に異常を判定
することができる。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の排気ガス
還流装置の故障診断装置によれば、排気還流通路内にE
GR制御弁を備えたEGR装置において、機関回転数や
機関負荷、及び大気圧やスロットル弁開度に応じた吸気
系の圧力の変化にかかわらず排気還流通路の詰まりを検
出することにより、正確に排気還流装置の故障診断を判
定することができるという効果がある。更には、このE
GR装置におけるEGR制御弁の故障の正確な判定に加
えて、排気還流通路内の詰りがEGR制御弁の上流側に
発生したのか、或いは下流側に発生したのかをも検出す
ることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の排気ガス還流装置の故障診断装置の第
1の実施例の全体構成を示す構成図である。
【図2】図1の実施例において排気ガス還流装置のEG
R通路の詰まりを判定する手順の一例を示すフローチャ
ートである。
【図3】(a) は図1におけるEGR制御弁の駆動信号波
形図、(b) は機関が停止している状態で(a) の駆動信号
によってEGR制御弁を駆動した時のリフトセンサによ
るEGR制御弁のリフト信号波形を示す波形図、(c) は
EGR通路に詰まりがない正常時の排気脈動を示す波形
図、(d) は(a) の駆動信号によってEGR制御弁を駆動
した時の、(c) の排気脈動によるEGR制御弁のリフト
信号波形をリフトセンサによって検出して示す波形図、
(e) はEGR通路に詰まりがある異常時の排気脈動を示
す波形図、(f) は(a) の駆動信号によってEGR制御弁
を駆動した時の、(e) の排気脈動によるEGR制御弁の
リフト信号波形をリフトセンサによって検出して示す波
形図である。
【図4】図1の実施例において排気ガス還流装置のEG
R通路の詰まりがEGR制御弁の上流側に発生したの
か、或いは下流側に発生したのかを判定する手順の一例
を示すフローチャートである。
【図5】本発明の排気ガス還流装置の故障診断装置の第
2の実施例の全体構成を示す構成図である。
【図6】図5の実施例において排気ガス還流装置のEG
R通路の詰まりを判定する手順の一例を示すフローチャ
ートである。
【図7】本発明の排気ガス還流装置の故障診断装置の第
3の実施例の全体構成を示す構成図である。
【図8】図7の実施例において排気ガス還流装置のEG
R通路の詰まりを判定する手順の一例を示すフローチャ
ートである。
【符号の説明】
1…機関本体 2…排気マニホルド 3…吸気マニホルド 6…吸気圧センサ 8…EGR通路 9…EGR制御弁 10…制御回路 17…圧力センサ 25…回転数センサ 28…異常ランプ 30…リフトセンサ 35…ハイパスフィルタ 36…ピークホールド回路 50…負圧制御弁 70…圧力スイッチ 73A,73B…スイッチ切片 77…圧力導入管 80…メータリングオリフィス 81…負圧室 83…弁座 90…負圧室
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−63122(JP,A) 特開 昭63−75345(JP,A)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の排気通路と吸気通路とを連通
    する排気還流通路の途中に、この排気還流通路内を還流
    する排気ガス流量を制御するEGR制御弁を有する内燃
    機関の排気ガス還流装置の故障診断装置であって、 前記排気還流通路内に設けられた排気脈動検出手段と、 この排気脈動検出手段によって検出された排気脈動の振
    幅を検出する排気脈動振幅検出手段と、 内燃機関の運転状態を検出する運転状態検出手段と、 検出された排気脈動の振幅値と内燃機関の運転状態に応
    じて、前記排気還流通路の詰まりを検出する詰まり検出
    手段と、 を備えることを特徴とする排気ガス還流装置の故障診断
    装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の排気ガス還流装置の故
    障診断装置であって、前記排気脈動検出手段が前記排気
    還流通路内の前記EGR制御弁の排気上流側に設置され
    ているものにおいて、 前記EGR制御弁の開弁状態を検出するEGR制御弁の
    開弁検出手段と、 前記EGR制御弁が閉弁状態にある時に、検出された排
    気脈動の振幅値と内燃機関の運転状態に応じて、前記排
    気還流通路の前記EGR制御弁の上流側の詰まりを検出
    する第1の異常検出手段と、 前記EGR制御弁が開弁状態にあり、かつ、前記第1の
    異常検出手段によって前記EGR制御弁の上流側の詰ま
    りが検出されない時に、検出された排気脈動の振幅値と
    内燃機関の運転状態に応じて、前記排気還流通路の前記
    EGR制御弁の下流側の詰まりを検出する第2の異常検
    出手段と、 を備えることを特徴とする排気ガス還流装置の故障診断
    装置。
  3. 【請求項3】 内燃機関の排気通路と吸気通路とを連通
    する排気還流通路の途中に、この排気還流通路内を還流
    する排気ガス流量を制御するEGR制御弁を有する内燃
    機関の排気ガス還流装置の故障診断装置であって、前記
    EGR制御弁が負圧で制御され、リフトセンサで検出し
    た前記EGR制御弁のリフト量と機関の運転状態に応じ
    て前記EGR制御弁への負圧をフィードバック制御する
    ものにおいて、 前記リフトセンサによる検出値の振幅を検出する振幅検
    出手段と、 検出された振幅から前記EGR制御弁を通過する排気ガ
    スの脈動を演算する排気脈動演算手段と、 演算された排気脈動の振幅値と内燃機関の運転状態に応
    じて、前記排気還流通路の詰まりを検出する詰まり検出
    手段と、 を備えることを特徴とする排気ガス還流装置の故障診断
    装置。
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