JPH0725673A - セラミックスとシリコン板との接合方法 - Google Patents

セラミックスとシリコン板との接合方法

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JPH0725673A
JPH0725673A JP19174493A JP19174493A JPH0725673A JP H0725673 A JPH0725673 A JP H0725673A JP 19174493 A JP19174493 A JP 19174493A JP 19174493 A JP19174493 A JP 19174493A JP H0725673 A JPH0725673 A JP H0725673A
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信之 南
Yoichi Ishida
陽一 石田
Shigeru Takahashi
繁 高橋
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 セラミックスと、ICやLSIなどのシリコ
ン板とを簡便に、しかも高温環境下においても十分に耐
え、かつ複雑形状の面においてもその接合が可能な方法
を提供すること。 【構成】 炭化珪素セラミックスの表面に、先ずCVD
法により膜厚500〜3000Åのシリコン被膜を形成
し、該シリコン被膜を形成したセラミックスを800〜
1100℃で熱処理した後、その面上に1μm以上の厚
みを有する金箔を介してシリコン板を重ね、非酸化性雰
囲気中において530〜700℃で加熱処理することに
より、両者を接合する方法とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、セラミックスとシリコ
ン板との接合方法に関し、特に熱伝導性の良好な炭化珪
素セラミックスと、ICやLSIなどのシリコン板との
接合方法に関する。
【0002】
【従来の技術及びその課題】炭化珪素セラミックスは、
熱伝導性が良好で、しかも熱膨張係数がシリコン単結晶
のそれに近い特性を有し、また機械的強度をも兼ね備え
ていることから、ICやLSIなどの半導体素子の搭載
基板としての適用が進められている。
【0003】ここで、従来の炭化珪素セラミックスと、
ICやLSIなどのシリコン板との接合は、有機樹脂に
よる接着、或いは炭化珪素セラミックスにメタライズを
施し、該メタライズ面とシリコン板とをロウで接合する
方法等が採られていた。
【0004】しかしながら、先ず前者として記載した有
機樹脂を用いる方法にあっては、簡便に両者を接合し得
る方法ではあるものの、その得られた接合体は耐熱性に
乏しく、例えば耐熱性に優れていると言われるイミド系
樹脂を用いた場合においても、その実用上の耐熱温度は
精々300℃が限度であり、例えば500℃以上の高温
環境下においても耐え得る接合を期待できる方法ではな
かった。
【0005】また、後者のセラミックス表面にメタライ
ズを施す方法にあっては、耐熱性を有する接合が期待で
きるものの、セラミックス表面にクロムやタングステン
等でメタライズを施す工程自体が長く、また煩雑である
ことから広くは実用化されていなかった。
【0006】本発明は、上述した従来のセラミックスと
シリコン板との接合方法が有する課題に鑑みなされたも
のであって、その目的は、例えば炭化珪素のようなセラ
ミックスと、ICやLSIなどのシリコン板とを簡便
に、しかも高温環境下においても十分に耐え、かつ複雑
形状の面においてもその接合が可能なセラミックスとシ
リコン板との接合方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、セラミックス表面に先ずCVD法によりシ
リコン被膜を形成し、該シリコン被膜を形成したセラミ
ックスを熱処理した後、そのシリコン被膜面上に金箔を
介してシリコン板を高温度で接合するセラミックスとシ
リコン板との接合方法とした。
【0008】ここで、上記したセラミックスとしては、
炭化珪素セラミックスであることが望ましい。これは、
炭化珪素セラミックスは、熱伝導性が良好で、しかも熱
膨張係数がシリコン単結晶のそれに近い特性を有し、ま
た機械的強度をも兼ね備えているため、ICやLSI等
のシリコン板の搭載に最適な材料であるためである。
【0009】また、上記CVD法によりセラミックス表
面に形成されたシリコン被膜は、膜厚500〜3000
Åのシリコン被膜とすることが望ましい。これは、シリ
コンを、上記CVD法以外の例えば真空蒸着法でセラミ
ックス表面に付着させたものは、その付着強度が弱く後
工程で剥離する憂いがあり、またスパッタリング法で
は、シリコンターゲットと対向していなければならない
ことから、複雑形状面には適用できないという欠点を有
しているためである。また、該CVD法により形成した
シリコン被膜の膜厚が、500Åに満たないものである
場合には、やはりセラミックス表面への付着強度が弱く
後工程で剥がれてしまい、逆に3000Åを越える膜厚
のシリコン被膜を形成すると、その成膜工程中に該シリ
コン被膜が剥がれてしまうことがあるためである。
【0010】さらに、本発明においては上記シリコン被
膜を形成した後のセラミックスの熱処理温度は、800
〜1100℃に管理されることが望ましい。これは、該
熱処理によって、炭化珪素セラミックス中のシリコン
と、該セラミックス表面にCVD法により形成したシリ
コン被膜中のシリコンとが、相互に拡散しあって強い付
着力を得るために行うものであるが、その熱処理温度が
800℃に満たない場合には、上記したシリコンの拡散
が十分に起こらず、付着力を向上させる効果が生じない
ためであり、また逆に、1100℃を越える温度で熱処
理すると、形成したシリコン被膜自体が分解してしま
い、表面被膜を形成する効果が現れないためである。
【0011】さらにまた、上記接合に使用される金箔の
厚みとしては、1μm以上の厚みを有していることが望
ましい。これは、熱膨張係数がシリコン単結晶のそれに
近い炭化珪素セラミックスであっても、その熱膨張係数
には差異(炭化珪素:4.6×10-6/℃、シリコン:
4.0×10-6/℃)があり、1μmに満たない金箔の
厚みでは、上記熱膨張係数の差異に基づく炭化珪素とシ
リコン板との熱膨張差を緩衝しきれず、接合強度が低下
するためである。
【0012】さらに、上記セラミックスとシリコン板と
の金箔を介しての接合は、シリコンが酸化しない条件、
即ち真空中、窒素,アルゴン等の不活性ガス中、或いは
水素等の還元ガス中のように非酸化性雰囲気において、
530〜700℃で行われることが望ましい。これは、
530℃に満たない接合温度では、セラミックスとシリ
コン板との間に高温環境下においても耐え得る十分な接
合強度が得られないためであり、また700℃を越えて
加熱すると、ICやLSI等の電子部品としてのシリコ
ン板が熱分解してしまい、電子部品としての役に立たな
くなるためである。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を比較例とともに挙
げ、本発明をより詳細に説明する。
【0014】−実施例1〜13− 10mm角で、厚さ3mmの炭化珪素セラミックス
〔(株)日本セラテック社製〕の表面に、CVD法で、
SiH4 → Si+2H2 の反応により膜厚500、1
000、或いは3000Åのシリコン被膜を形成した。
【0015】次に、上記シリコン被膜が形成された炭化
珪素セラミックスを、真空中(5×10-6Torr)におい
て800、900、或いは1100℃で加熱処理した。
【0016】その後、このシリコン被膜の面上に、膜厚
が1、5、或いは10μmの金箔を介して、5mm角の
接合面と、引っ張り治具の取付け部とを有するシリコン
板を、その5mm角の接合面において重ね合わせ、水素
の還元ガス中、窒素,アルゴンの不活性ガス中、或いは
真空中といった非酸化性雰囲気中において、530、6
00、650、或いは700℃で加熱することにより、
上記炭化珪素セラミックスとシリコン板とを接合した。
【0017】得られた接合体を、500℃に加熱した状
態で接合面に対して垂直方向に引っ張り、炭化珪素セラ
ミックスとシリコン板との付着強度を測定した。その測
定結果を表1に示す。
【0018】
【表1】
【0019】−比較例1〜10− 比較のため、上記シリコン被膜の形成を、5×10-6To
rrの真空雰囲気中において、電子ビーム蒸着により10
00Åのシリコン被膜としたもの(比較例1)、またC
VD法により形成するシリコン被膜の膜厚を、500〜
3000Å以外の300、或いは3500Åの被膜とし
たもの(比較例2,3)、さらには、シリコン被膜形成
後に熱処理を行わなかったもの(比較例4)、また熱処
理を行ったがその温度が、800〜1100℃以外の7
00、或いは1200℃で行ったもの(比較例5,
6)、また、上記接合に使用される金箔の厚みを、1μ
mに満たない0.8μmの金箔としたもの(比較例
7)、また接合温度を、530〜700℃以外の48
0、或いは750℃にして行ったもの(比較例8,
9)、さらには、接合雰囲気が、酸化性雰囲気である大
気中で成されたもの(比較例10)について、各々他の接
合条件を表2に示す条件で炭化珪素セラミックスとシリ
コン板とを接合した。
【0020】得られた接合体を、上記実施例と同様に5
00℃に加熱した状態で接合面に対して垂直方向に引っ
張り、炭化珪素セラミックスとシリコン板との付着強度
を測定した。その測定結果を表2に示す。
【0021】
【表2】
【0022】表1及び表2より、本発明に規定する条件
で接合された炭化珪素セラミックスとシリコン板とは、
高温環境下においても30MPa以上の実用強度を示す
が、シリコン被膜の形成方法、形成されたシリコン被膜
の膜厚、シリコン被膜形成後の熱処理、接合に使用され
る金箔の厚み、或いは接合温度、接合雰囲気が規定する
条件から外れて成された接合体は、高温環境下における
付着強度が弱いことがわかる。
【0023】
【発明の効果】以上、説明した本発明にかかるセラミッ
クスとシリコン板との接合方法によれば、例えば炭化珪
素のようなセラミックスと、ICやLSIなどのシリコ
ン板とを簡便に、しかも高温環境下においても十分に耐
え、かつ複雑形状の面においてもその接合が可能なセラ
ミックスとシリコン板との接合方法となる。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セラミックス表面に先ずCVD法により
    シリコン被膜を形成し、該シリコン被膜を形成したセラ
    ミックスを熱処理した後、そのシリコン被膜面上に金箔
    を介してシリコン板を高温度で接合することを特徴とす
    る、セラミックスとシリコン板との接合方法。
  2. 【請求項2】 上記セラミックスが、炭化珪素セラミッ
    クスであることを特徴とする、請求項1記載のセラミッ
    クスとシリコン板との接合方法。
  3. 【請求項3】 上記CVD法によりセラミックス表面に
    形成されたシリコン被膜が、膜厚500〜3000Åの
    シリコン被膜であることを特徴とする、請求項1又は2
    記載のセラミックスとシリコン板との接合方法。
  4. 【請求項4】 上記シリコン被膜を形成した後のセラミ
    ックスの熱処理温度が、800〜1100℃であること
    を特徴とする、請求項1、2又は3記載のセラミックス
    とシリコン板との接合方法。
  5. 【請求項5】 上記接合に使用される金箔の厚みが、1
    μm以上であることを特徴とする、請求項1、2、3又
    は4記載のセラミックスとシリコン板との接合方法。
  6. 【請求項6】 上記セラミックスとシリコン板との接合
    が、非酸化性雰囲気において530〜700℃で行われ
    ることを特徴とする、請求項1、2、3、4又は5記載
    のセラミックスとシリコン板との接合方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1997030474A1 (en) * 1996-02-13 1997-08-21 Northrop Grumman Corporation DIE ATTACHED SiC AND DIE ATTACH PROCEDURE FOR SiC

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