JPH07255917A - 図柄組合わせ遊技機用の回転式図柄可変表示装置 - Google Patents

図柄組合わせ遊技機用の回転式図柄可変表示装置

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JPH07255917A
JPH07255917A JP7036172A JP3617295A JPH07255917A JP H07255917 A JPH07255917 A JP H07255917A JP 7036172 A JP7036172 A JP 7036172A JP 3617295 A JP3617295 A JP 3617295A JP H07255917 A JPH07255917 A JP H07255917A
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Nobuaki Mizukai
伸明 水貝
Tsutomu Kureoka
勉 呉岡
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 斬新でグレードの高い図柄表示をなす回転式
図柄可変表示装置を提供する。 【構成】 図柄ドラムDの図柄は、その素体であるリン
グ体の段階において、熱転写により、図柄フィルムに印
刷された図柄表示部が剥離転写して形成される。図柄表
示ユニット45に配設される図柄ドラムDは、パルス制
御の駆動モータ47により回転制御され、検出手段4,
50で回転基準位置を検出しながら表示位置での正確な
停止表示が可能である。更に、図柄ドラムDの内側に紫
外線発光用のランプ51を配設して内側から図柄を照射
することにより、発光インクで絵付けされた図柄は鮮明
かつ効果的に発光表示される。このように構成した複数
の図柄表示ユニット45が、収納箱41内に縦列状態で
収容セットされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、図柄組合わせ遊技機
用の回転式図柄可変表示装置に関し、更に詳しくは、パ
チンコ球やコイン(メダル)等を使用して図柄組合わせゲ
ームを展開し得る遊技機に実施される回転式図柄可変表
示装置に関するものである。
【0002】
【従来技術】図柄組合わせ遊技機の代表例の一つとして
実施される図柄付きパチンコ機やスロットマシンにおい
て、図柄組合わせゲームを奏して遊技者の有利となる特
別遊技状態に係る権利を成立表示するための好適な手段
に、各種形態の図柄可変表示装置が採用されている。こ
の表示装置の一つとして、一般に「ドラム形式」とも称さ
れているものでは、合成樹脂成形されたリング形や平プ
ーリ形の回転体の外周に、各色に区別された各種多様な
識別用の図柄、例えば数字、アルファベット文字、その
他図形のキャラクターマーク等を所要順序に配置してな
る回転図柄表示体としての図柄ドラムが、複数個(通常
では左、中、右の3個)を組単位として縦列セットされ
ている。なお図柄ドラムは、各メーカ毎の遊技機におい
てサイズ(直径および幅)や図柄のコマ数等の異なる各種
タイプのものが選択使用されている。
【0003】このような回転式図柄可変表示装置に使用
される図柄ドラムに対する図柄の成形、すなわち図柄の
絵付けについて従来から一般的に行なわれている例とし
ては、 (a) 図柄シールの巻回貼付例、すなわちセルロイド等
の帯状母材の片面に、オフセット印刷等に基いて各色多
様な図柄を印刷配置してなる図柄シールが、図柄ドラム
の素地である合成樹脂成形製のリング体の外周に対し
て、基準位置(通常ではインデックスの設置位置)に基い
て巻回されて貼付される例。 (b) スクリーン印刷による多色刷り例、すなわち絹布
やナイロン布材等のスクリーンを使用し、これに型紙を
貼って柔かいインクをスクイージで押し出し、ステンシ
ル以外の部分にインクをつける印刷技術に基いて、回転
ローラに位置決めセットされたリング体の外周に、各種
図柄の部分毎に1色ずつ直接塗布し、これを各色毎に繰
返して全部分を多色印刷する例。があり、夫々の絵付け
作業条件に応じて図柄ドラムの外周に各種の図柄が形成
配置されている。なお図柄ドラムにおける図柄は、傾向
としてカラフルであることが好まれ、一般的に1コマ分
ずつに2〜3色以上とされ、全コマ分では5〜6色以上
が使用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで従来から実施
されている回転式図柄可変表示装置において、夫々の図
柄ドラムについては、品質,価格,図柄表示機能等の面に
多くの問題がある。すなわち前記(a)項の例では、専ら
作業者自身による直接の手巻き作業に頼っており、その
作業の多くの場合として、ローラやシリンダー等の円形
回転具に所定のリング体を位置決めセットしたもとで、
接着性を付与された1枚の図柄シールを巻付けて貼付し
ている状況にある。このような実作業状況にあっては、
極めて手間が掛かると共にかなりの熟練が要求され、し
かも作業時間当りに数多くの絵付けができず、図柄ドラ
ムの量産性の大きな隘路となっている。またリング体の
外周貼付面に対して図柄シールがずれたり、しわを生じ
易く、これを不良品として処分すれば大きな損失とな
り、仮にシールを張替えるにしても、手間が掛かると共
に新たな図柄シールを必要として歩留りが悪くなって、
製品コストが割高になってしまう欠点が指摘される。更
に同一の図柄シールを貼付した図柄ドラムにおいて、個
々には良品にみえたとしても、相互対比した場合に各図
柄が基準位置(前記インデックス位置)から円周方向にず
れていることがあり、品質にむら、バラ付き等を招くと
共に、適正な図柄表示機能ひいては好適な組合わせゲー
ムを奏し得ないことがある。
【0005】一方前記(b)項の例では、回転ローラに対
するリング体の毎回の位置決めセットおよび取外し等の
作業を作業者自身が担当し、絵付け本作業については、
印刷機による色替え多色刷り作動が行なわれて終了され
る。このような作業にあっては、毎回の色刷り終了後に
インクの充分な乾燥時間を置いて次期の他色刷りを待た
なければならず、1つのリング体に対する所定の絵付け
作業完了までに相当な時間が掛かってしまう。これがた
めに能率のよい短時間での絵付けができず、図柄ドラム
の量産性の向上並びに製品コストの低下を図ることが到
底困難で期待もできない現状にある。また前述の色替え
多色刷りにより絵付けされた夫々の図柄ドラムについて
みると、各種の図柄における異色部分同志に印刷不良に
起因するずれや色むら等が生じ、見栄えの悪い図柄が存
在した不良品ドラムとなってしまうことがあり、これに
起因して適正な図柄組合わせ表示機能ひいてはゲームを
奏し得ないこともある。またこの例によるものでは、各
種図柄が多彩である場合やロット数の多い場合には不向
きとされ、斬新でグレードの高い図柄表示機能を具有す
ることは期待し得ないものであった。
【0006】
【発明の目的】本発明は、前述した従来技術に内在して
いる前記欠点に鑑み、これを好適に解決するべく提案さ
れたものであって、曲面体や円形体に対する好適な印刷
手段の一つとされている熱転写方式に基いて、図柄ドラ
ムの素地であるリング体の外周に対して、多彩な各種の
図柄を能率良くきれいに転写して、鮮明で適正な図柄を
有する安価で良質な図柄ドラムを使用して、斬新でグレ
ードの高い図柄表示機能並びにゲームを奏し得るように
した図柄組合わせ遊技機用の回転式図柄可変表示装置を
提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前述した課題を克服し、
所期の目的を達成するために、本発明に係る図柄組合わ
せ遊技機用の回転式図柄可変表示装置は、図柄組合わせ
表示部として独自の図柄変動停止表示機能を有する複数
基の図柄表示ユニットをセットした回転式の図柄可変表
示装置にあって、前記夫々の図柄表示ユニットでは、適
宜電子的な制御回路装置側に接続される駆動回路用の基
盤と、この基盤に設置接続されて制御回路装置からパル
ス出力制御される駆動モータと、このモータの回転部分
に整合連結されて一方向に回転・停止される図柄ドラム
と、この図柄ドラムの回転基準位置を検出してその検出
情報を前記制御回路装置へ入力する検出手段と、基盤に
接続されて図柄ドラムの図柄を照明する照明手段とを備
えて構成すると共に、前記図柄ドラムについては、その
素体であるリング体の段階において、平滑な外周面の基
準位置に対して、別途作製された図柄フィルムの片側面
に所定帯状サイズの1本分単位で剥離可能に印刷形成さ
れて裏面に熱融着性の接着面を付与した図柄表示部の始
端を整合し、リング体の回転全周面に亘り接着面を加熱
接着しながら図柄表示部をフィルム母材から剥離して転
写して、この図柄表示部における各種の図柄を所定角度
間隔で配置したものであることを特徴とする。
【0008】
【作用】図柄表示ユニットの図柄ドラムには、その素体
であるリング体の段階において、熱転写により図柄フィ
ルムに印刷された図柄表示部が剥離転写されるので、そ
の品質の向上および統一化、更にはコストの低下を図る
ことができ、また多彩な多種複雑な図柄を含み斬新でグ
レードの高い図柄表示機能を具有する。図柄表示ユニッ
トにおける図柄ドラムは、パルス制御の駆動モータによ
り回転制御され、検出手段で回転基準位置を検出しなが
ら表示位置での正確な停止表示が可能で、好適な図柄組
合わせゲームを展開することができる。更に、図柄ドラ
ムの内側に紫外線発光用のランプを配設して内側から図
柄を照射することにより、発光インクで絵付けされた図
柄は鮮明かつ効果的に発光表示される。
【0009】
【実施例】次に、本発明に係る図柄組合わせ遊技機用の
回転式図柄可変表示装置につき、好適な実施例を挙げて
添付図面を参照しながら、以下詳細に説明する。なお本
実施例では、図9に略示されたパチンコ機の遊技盤Pに
設置される「ドラム型式」の図柄可変表示装置Iを対象例
とした場合を主に示す。そして同表示装置Iに実施され
る回転図柄表示体としての図柄ドラムDについては、図
1および図2に略示する熱転写装置Mの運転稼働制御に
より、図柄ドラムの素地である1個ずつのリング体Rの
外周に対して、図柄フィルムFにおける1単位ずつの図
柄を1回転1作業の熱転写方式で自動的に絵付けしてな
るものを主に示す。
【0010】そこで、本実施例の回転式図柄可変表示装
置Iの技術内容を一層明瞭にするべく、その説明に先立
ち、同装置に直接使用される図柄ドラムに関係する前記
リング体R、図柄フィルムFそして熱転写装置M、およ
び図柄絵付け方法について予め説明する。
【0011】図柄ドラムの素地となる前記リング体R
は、一般的に行なわれている合成樹脂型加工法により、
図3に略示するように、平プーリ状に成形されたもの
で、中心のフランジ状のボス部1と、位置決め孔2aを
有する図示4本の90度間隔で放射状のアーム部2と、
一定外周幅の平滑なリム部3が連設されている。そして
リム部3の外周面が図柄の絵付け面とされて、その内周
面の所定位置に図柄の基準指標位置とされるインデック
ス4が半径内方向に突設されている。なおこのリング体
Rは、比較的硬質で透明な樹脂材(例えばポリカーボネ
ート質)で成形されており、ボス部1およびアーム部2
がリム部3の一方の開口面側に変位され、インデックス
4がリム部3の他方の開口面側に変位されている。また
インデックス4については、絵付けにより製品とされた
図柄ドラムDの実施にあたり遮光面が形成される。
【0012】前記図柄フィルムFは、図4に示すよう
に、連続帯状をなす伸縮性(延展性)の小さい軟質合成樹
脂製の透明なフィルム母材5の片面に、一般的に実施さ
れているカラー印刷機(図示せず)等により、前記リング
体Rの1個に対する1本分単位の多彩な図柄表示部6が
長手方向(移送方向)に亘り、同一延長線上に所定間隔
(例えばリング体Rの円周全長に整合した一定間隔)で剥
離可能に裏刷りされて、リング体Rの絵付け面の幅およ
び円周全長に適合する帯状面域とされている。また各図
柄表示部6の裏面、すなわちフィルム母材5の反印刷面
側には加熱溶着性の接着面7が形成されている。
【0013】この図柄フィルムFにおける夫々の図柄表
示部6では、その所定帯状サイズの印刷面域内におい
て、図5に例示するような小サイズにした外れ用および
大サイズにした当り用を含む8種16コマ分の各種の図
柄6a,6aが所定の順序および間隔で配置されてい
る。そして色彩等について、各々の図柄6a,6aは、
例えば赤、黄、黄緑、桃、青等の内、2色以上が使用さ
れると共に、全色が紫外線の照射に対して好適に発光照
明し得るインク(発光インクともいう)で印刷されてい
る。但し、当り用図柄6aのみを発光インクで印刷して
もよい。また各図柄6a,6aを除いた周囲の下地部分
6bは、全ての図柄が良好に映える別単色の通常インク
(発光インク以外)で印刷されて、図柄表示部6の全体
が、多数色の斬新でグレードの高い図柄表示面とされて
いる。
【0014】このような図柄フィルムFは、図4に示す
如く、通常の状態として芯管8に所定直径分で巻回され
たロール単位にされて取扱い得るようになっている。ま
た絵付けされた製品としての図柄ドラムが、後述する図
柄可変表示装置に複数個単位で使用されることの前提に
あって、図5に例示した図柄表示部6が図柄6a,6a
の種類、配置順序等を適宜変更した左列用、中列用、右
列用のものも用意される。そして何れの図柄フィルムF
にあっても、各図柄表示部6毎に対する位置決め用のマ
ーク9が等間隔で付されている。このマーク9は、後述
する熱転写装置M側における光電センサ形式の検出手段
26,27で好適に検出されるべく遮光性のものが例と
されて、フィルム母材5の各側縁において、各図柄表示
部6の始端と終端に対応する所要の各位置に整合して付
されている。
【0015】前記熱転写装置Mは、曲面に対して良好な
絵付けが容易に可能とされる特長を利用して、前述のリ
ング体Rの1個ずつに対して図柄フィルムFにおける1
本分単位の図柄表示部6を熱転写するものである。その
基本的な構成として、図1および図2に略示するよう
に、被転写物であるリング体セット用転写部11と、こ
の両側に亘る図柄フィルム用の定長給送部17等を備
え、この双方11,17がリング体Rの回転周速度と、
図柄フィルムFの給送(繰出し)速度とを同調維持する条
件に基いて、互いに同期可動制御されて各リング体Rに
対する1作動毎に絵付けをなし得るようになっている。
【0016】熱転写装置Mにおける転写部11では、軸
端部にリング体Rを着脱可能にセットし得る図1中下方
の駆動式のセットローラ12と、この上方に位置する従
動式の加熱転写ローラ15(単に熱圧ローラともいう)が
所定の転写間隔で平行に対設されている。そしてセット
ローラ12にはリング体Rの位置決めセット手段とし
て、その軸端面側に前記アーム部2等に対する係合部1
3が形成され、また外周の軸方向にインデックス4に対
する挿入溝14が凹刻されている。一方熱圧ローラ15
の外周には適度の弾力柔軟性を有する円筒状の押圧マッ
ト16が着脱交換可能に密嵌されて、ヒータ(図示せず)
等で所要温度(インクの性状に適した150〜200℃)
に保温されるようになっている。なおセットローラ12
には、リング体用のチャック手段を付設してもよい。
【0017】但しこの転写部11では、セットローラ1
2について、転写基準位置に対して挿入溝14の中心を
整一した条件を始点として、1回転毎に開始・停止し得
るように設定されている(図1,図2,図7参照)。一方熱
圧ローラ15を切換え可動体(図示せず)に支持して、セ
ットローラ12に整合する転写位置と、これより上方に
離隔退避する非転写位置(待機位置)とに切換え得るよう
になっている。また熱圧ローラ15を位置調節可能にし
て、セットローラ12との転写間隔の微調整を図り、押
圧マット16が図柄フィルムFの上からリング体Rの外
周に適正に圧接し得るよう構成してある。そして熱圧ロ
ーラ15の切換えについては、押ボタンやペダル等によ
る操作が可能であることの前提において、後述するフィ
ルム用の定長給送部17側の検出手段26,27の検出
条件と回転角度や時間等を基準にした1回の転写作動終
了条件等に基いて自動制御が可能とされている。
【0018】前記定長給送部17では、図柄フィルムF
をロール状単位でセットして繰出し得る図1,図2中左
方の従動式の繰出しローラ18と、転写使用済みフィル
ムつまりフィルム母材5を巻取り得る図1,図2中右方
の駆動式の巻取りローラ21が配設されて、リング体R
の1個ずつに対する稼働時に互いに同一周速度で回転さ
れるようになっている。そして繰出しローラ18側に
は、ロール状の図柄フィルムFの芯管8を直接嵌挿セッ
トし得るチャック手段19と、同フィルムFの外周に適
宜圧接し得る案内押えローラ20が付設される。また巻
取りローラ21側には、フィルム母材5用の巻取り芯管
22をセットし得るチャック手段23と、フィルム逆戻
り防止用の案内押えローラ24等が付設されている。更
に、フィルムの移送途上、すなわち前記転写部11の前
後部位に、張力調節用の案内ローラ25,25がフィル
ムFを挟む上下の関係で配設されている。
【0019】なお、この定長給送部17に対するロール
状の図柄フィルムFのセットについては、夫々の案内押
えローラ20,24を一旦退避させたもとで、繰出しロ
ーラ18に芯管8部分を嵌挿してチャック手段19で位
置決め保持する。そしてこのフィルムFの始端部を巻取
りローラ21側へ引出して巻取り芯管22の外周に適宜
セットした後、各案内押えローラ20,24を元の位置
にセットする。この状態において少なくとも案内ローラ
25,25間に亘るフィルムは、転写部11のセットロ
ーラ12に対するリング体Rの着脱時に邪魔にならない
ように、同ローラ12の外周より適宜浮上した位置で水
平状に展張されて、熱圧ローラ15により上から転接さ
れるようになっている(図1参照)。
【0020】前記定長給送部17における所定位置に、
光電センサ形式の第1および第2の検出手段26,27
が設置されている。この検出手段26,27は、前記図
柄フィルムFの各位置のマーク9,9を直接検出して最
先行の図柄表示部6の位置を確認するためのもので、図
1および図2に「矢印」で例示するように、第1検出手段
26が前記セットローラ12の転写基準位置(リング体
Rのインデックス4の位置)に整一されて、表示部6の
始端を検出し、第2検出手段27が図示左方の所定位置
に整一されて、表示部6の終端を検出するよう設定され
た場合を示す。そしてこの双方の手段26,27の検出
条件に基いて、図柄フィルムFが前記転写基準位置に対
して最先行の図柄表示部6の始端から次行の図柄表示部
6の始端までに亘る所定長さ単位で給送されて停止する
よう設定される。
【0021】なお検出手段は第1検出手段26のみとし
たり、第2検出手段27を図示右方の所定位置に設置し
てもよく、何れも位置調節可能とされる。そしてその検
出条件については、当該の発光部からの投射光がマーク
9により遮られた時点または遮られた直後に受光部に受
けられる時点で、光信号が電気信号に変換されることに
基いて検出状態とされる。ちなみに図2中において丸で
記載した部分は、各ローラ12,21に対する駆動手段
(例えばステッピングモータ)69,70を示す。
【0022】なお本実施例の図柄絵付け方法の態様とし
て、前述した熱転写装置Mの転写部11に対するリング
体Rの着脱、すなわち絵付け前リング体のセットと絵付
け後リング体(図柄ドラム)の取外しについては、少数ロ
ットの場合を例にした作業者による手作業と、多数のロ
ットの場合を例にした機械運転による自動的作業があ
る。しかるに何れの場合にも、リング体Rはセットロー
ラ12に対してボス部1およびアーム部2を外向きにし
て、インデックス4と挿入溝14、またアーム部2と係
合部13をともに整合した状態で位置決め嵌挿セットさ
れるものである。
【0023】ちなみに前記機械的作業の場合には、図2
に略示するように、リング体用の搬出入交換装置Cが前
記熱転写装置Mの隣接部位に関連して付設される。この
装置Cでは、絵付け前の多数個のリング体Rを予め同一
向きでストックしてピッチ的に適時移送するストック送
出部28と、この送出部28におけるリング体を先行順
に取出して、前記転写部11のセットローラ12へのセ
ットおよび取外しを行なう着脱交換部29と、着脱交換
部29で取出された図柄ドラムDを搬入してピッチ的に
適時移送する製品搬送部30とを備えており、熱転写装
置Mの転写作動に同期可動制御されてリング体および図
柄ドラムの移送並びに交換を含む作動を行なうよう設定
されている。
【0024】次に、前述したリング体R、図柄フィルム
Fおよび熱転写装置Mを直接使用して行なわれる自動的
な図柄絵付け方法について説明する。
【0025】この方法では、熱転写装置Mの毎回の転写
作動による絵付けにおいて、その開始時の初期条件とし
て、転写部11のセットローラ12が転写基準位置、例
えば挿入溝14を縦中心線の上位にした位置で休止待機
される。また熱圧ローラ15が非転写位置に待機されて
いる一方、定長給送部17に展張セットされた図柄フィ
ルムFが給送休止されて、その最先行の図柄表示部6の
始端を転写基準位置、すなわちセットローラ12の挿入
溝14の中心に整一した位置に待機させている(図1、
図2および図7参照)。このもとで、転写部11にセッ
トされたリング体Rの1個ずつに対して、両部11,1
7の同調駆動制御により、同様な図柄の絵付けを自動的
に行ない得るものである。
【0026】この絵付け方法の基本的な態様として、図
6(a)〜(f)に略示するように、転写部11に対する
リング体のセットおよび図柄整合の工程と、リング体セ
ット後における運転開始により行なわれる転写部11の
転写準備セットおよび転写作動の工程と、これにタイミ
ングを合わせた給送部17のフィルム給送工程とに区分
され、これらの工程を含む一連のサイクルに基いて1回
毎の絵付けが行なわれる。以下、各工程毎に順次説明す
る。
【0027】(リング体のセットおよび図柄整合の工程)
この工程では、リング体Rを前述の転写部11における
セットローラ12のセット手段13,14にアーム部2
およびインデックス4を合わせた所定の向きで位置決め
嵌挿セットする。これによりリング体Rが同ローラ12
と適正に一体化されてずれ等を生ずることなく同期回転
可能とされると共に、転写基準位置においてインデック
ス4の中心位置が、前述した図柄フィルムFの最先行の
図柄表示部6の始端に対して下方で整一される(図6
(a)および図7参照)。なおこの作業について作業者自
身による場合では、リング体Rを把持してセットするこ
とになる。一方前述した搬出入交換装置Cの運転による
場合では、着脱交換部29がストック送出部28のリン
グ体Rの1個をクランプして、その前進端位置でローラ
12にセットした後、後退待機することになる。
【0028】(転写準備セットおよび転写作動の工程)こ
の工程では、前述したリング体セット後における運転開
始に基いて、転写部11が転写状態にセットされて1回
分の絵付けに合わせて作動することになる。すなわち熱
圧ローラ15が転写位置にセットされて、その押圧マッ
ト16を前述の図柄フィルムFの上からリング体R外周
に圧接して、セットローラ12との間にリング体Rおよ
びフィルムFを適正に挟持し、リング体Rの外周基準位
置に図柄表示部6の始端を整合する(図6(b)参照)。こ
のもとで、セットローラ12が前記転写基準位置、つま
り挿入溝14およびリング体Rのインデックス4の位置
を基準にして1回転単位で駆動回転されることに対し
て、熱圧ローラ15も同調回転されて、そのマット16
で図柄表示部6をリング体R外周に加熱圧接する。なお
前記運転開始については、例えば作業者による押ボタン
スイッチ操作条件またはリング体セット後の検知時間条
件等が選択され、これらの条件により熱転写装置全体が
運転される。
【0029】(フイルム給送工程)この工程では、前述し
た運転開始に基いて定長給送部17が転写部11の作動
と同調して1回分の絵付けに合わせた所定時間に亘り作
動されることになる。すなわち巻取りローラ21の駆動
回転により繰出しローラ18から図柄フィルムFが繰出
されて、前述した最先行の図柄表示部6の始端を基準に
して所定長分の単位で給送される(図6(c)および図6
(d)参照)。このフィルム定長給送過程において、巻取
りローラ21の回転速度(フィルム給送速度)と前記リン
グ体Rの回転速度(絵付け面の周速度)とが基本的には同
等にされ、微視的に観た場合、繰出される図柄フィルム
Fの速度よりもリング体Rの回転速度が極めて僅少なが
ら大きくなっている。これにより図柄フィルムFが転写
部11側に対して適正に伸張されながら給送されること
となり、最先行の図柄表示部6がその長手方向の全長に
亘って良好に展張維持されつつリング体R外周に転接さ
れる。
【0030】(絵付け工程)この工程では、前述した転写
作動工程とフィルム定長給送工程との同調協働条件にお
ける加熱転写過程で行なわれることになり、この過程に
おいて熱圧ローラ15で加熱された当該図柄表示部6
は、その移送中に接着面7が溶解されて回転状態のリン
グ体Rの外周に押圧接着されながら、丁度薄膜から写し
絵が剥がし取られるかのように長手方向に亘り連続して
フィルム母材5から剥離されると同時にリング体Rの外
周にきれいに写し取られる(図6(c)および図6(d)参
照)。そして転写部11の両ローラ12,15およびリン
グ体Rが1回転を終了した時点で、リング体Rに対する
1回の図柄絵付けが終了される。
【0031】前述した絵付けの終了後において、転写部
11ではセットローラ12が前述と同様に挿入溝14を
縦中心線の上位にした転写基準位置に休止待機され、ま
た熱圧ローラ15が非転写位置に復帰待機される(図6
(e)参照)。一方定長給送部17ではその後も暫時作動
されて、使用済みのフィルム母材5の巻取りおよび図柄
フィルムFの繰出しがなされる。そして各検出手段2
6,27が最先行位置の次期図柄表示部6に対するマー
ク9,9を検出した時点で、当該回の所定長分単位のフ
ィルム給送を終了して一旦休止され、図柄表示部6の始
端を前記セットローラ12の転写基準位置に対する上方
に整一させてそのまま待機させる(図6(f)参照)。これ
により、当該回の図柄絵付けの全工程並びに各部の作動
が終了される。
【0032】図柄絵付け工程の終了後においては、セッ
トローラ12におけるリング体、すなわち製品化された
図柄ドラムDを取外す一方、次の新たなリング体Rをセ
ットローラ12に位置決め嵌挿セットする。以後は前述
と同様に運転開始に基いて、各工程が順次協働して行な
われて同様な熱転写方式による絵付けがなされるもので
ある。なお図柄ドラムDの取外しおよびリング体Rのセ
ット作業について、前述した搬出入交換装置Cによる場
合では、着脱交換部29が、セットローラ12に対する
前進端位置で図柄ドラムDをクランプして後退時に取外
し、製品搬入部30に収容する一方、ストック送出部2
8内の次期リング体Rをクランプしてローラ12にセッ
トすることになる。
【0033】このように本実施例の図柄絵付け方法で
は、図柄フィルムFに予め印刷された各々の図柄表示部
6を、個々のリング体R外周に熱転写して絵付けをする
ものであるから、多彩な多種複雑な図柄であっても、一
回毎の転写作動により適正な写し取りを的確に行なっ
て、1つの製品である図柄ドラムDを短時間で能率よく
作製できる。そして各図柄ドラムD外周の図柄表示面を
観ると、図8に例示するように、インデックス4を基準
位置として、同表示部6の始端に終端が適宜ラップした
状態で絵付けされる。このラップ分rは、前述したよう
にリング体Rの回転速度とフィルム給送速度との微差に
よって生ずる図柄フィルムFの伸張状態において、当該
図柄表示部6の全体が好適に伸展されながら写し取られ
ることによるものである。これにより同表示部6の始端
および終端に隙間がなく、また目立つ程の継ぎ目もなく
きれいな図柄面に仕上げられており、このもとで全ての
図柄6aが所定の角度間隔および順序で正確に配置され
ている。しかもこの図柄面全体は、多彩なインクが乾燥
した性状にあることから、手指が触れることがあっても
インクの剥がれや汚れ等を生ずることはなく、各図柄を
鮮明に維持できる。
【0034】なお前述した絵付け方法による同一サイズ
の図柄ドラムの作製において、前記リング体Rに、図5
に例示した図柄表示部6の左列用の次に中列用または右
列用を絵付けする場合には、これに該当する図柄フィル
ムFが前記熱転写装置Mの定長給送部17に交換セット
されたもとで、前述した各工程に基いて同様に自動転写
されてきれいな図柄面に仕上げられる。そしてこの方法
によれば、各種サイズ(直径および幅)のリング体につい
ても、好適に絵付けをすることができる。またリング体
外周の所要角度範囲部分毎に、図柄を転写することも可
能である。
【0035】(図柄ドラムの実施態様)扨て、前述した本
実施例の図柄絵付け方法により作製された斬新でグレー
ドの高い図柄表示機能を有し得る図柄ドラムDは、パチ
ンコ機やスロットマシンに実施される図柄ドラム式図柄
表示装置の回転図柄表示体として適用できる。そこでこ
の図柄ドラムの実施態様として、パチンコ機に実施され
る場合の図柄可変表示装置について、以下に説明する。
【0036】すなわち図9に例示するように、遊技盤P
に実施される図柄可変表示装置Iは、各始動入賞具54
に対する遊技球の入賞毎において、当該スイッチ55の
検出条件により、図14に略示する電気制御装置Eから
発生される制御出力に基いて、図柄ドラムDを設定時間
に亘り回転して停止する形式のものである。その全体の
概要としては、図10〜図12に示すように、遊技盤P
の前側に取着される透視体31と、遊技盤Pの裏側に整
合して組付けられる収容箱体41と、この収容箱体41
内に縦列状態で収容セットされる3列の図柄表示ユニッ
ト45,45,45等から構成されている。
【0037】前記透視体31では、図10に示す如く、
その中央部に開口された方形の窓口32内の前側および
後側に、透明な透視表示板33およびレンズ体36が重
ね合わせ状態で組付けられている。そして透視表示板3
3の前面において、左右両側に上下3コマ分と中央部に
1コマ分の有効図柄用の表示窓面34a,34bが形成
されている。また各表示窓面34a,34bに合わせて
有効図柄の組合わせ成立ライン、すなわち大当たり成立
ラインとして、横中央1本の水平ライン35aと、互い
に交差する2本の斜状ライン35b,35bが設定され
て、中央の1コマ有効図柄を基準にして全体では3通り
の成立が表示されるようになっている。なお透視体31
の上部には、始動入賞具54で入賞検出されたセーフ球
の有効保留数を表示する保留ランプ37と、図柄可変表
示作動中の表示ランプ38と、大当たり成立時の表示ラ
ンプ39とが配設されている。また透視表示板33およ
びレンズ体36は、図11に示す如く、共に側面から見
て前向きの凸円弧形に成形されて、互いに前後離隔状態
で整合されている。
【0038】一方前記収容箱体41は、図11に示す如
く、前面開口した方形状に成形されて、遊技盤P裏面に
位置決め固定される保持枠体44の裏側に整合して組付
けられている。そしてこの箱体41内に各図柄表示ユニ
ット45を収容セットするための収容室42が画成さ
れ、また箱体41の後板部に各ユニット45に対応して
コネクター用の逃し口43が開口されている(図12参
照)。なお保持枠体44は、前後面を開口した方形枠状
に成形されており、前述の透視体31の裏側に位置決め
されたもとで、遊技盤P裏面に直付け固定されて、その
前開口部がレンズ体36に整合されるようになってい
る。
【0039】また前記3基の図柄表示ユニット45は、
図12に示す如く、何れも方形状の駆動基盤46と、こ
の基盤46中央部に装着されたステッピングモータ47
で回転制御される前述の図柄ドラムDとから構成されて
いる。そして収容箱体41の収容室42内において、当
該駆動基盤46を位置決め保持したもとで、各図柄表示
ユニット45が互いに等間隔で整列保持されている。こ
のセット状態において、各ユニット45は、図柄ドラム
Dの外周前部が保持枠体44の前開口部から露出されて
レンズ体36裏面に臨んでおり、また駆動基盤46の後
端に装着された接続具49が当該の逃し口43から後側
に露出されて、前記電気制御装置Eに対して接続線53
を介し接続できるようになっている。
【0040】前記各々の図柄表示ユニット45におい
て、駆動基盤46では、その片側に前記モータ47およ
び接続具49の他に、後部の所定位置で図柄ドラムDの
回転基準位置を検出する1個の光電センサ形式の検出具
50と、前部の所定位置で図柄を照明する紫外線発光用
のランプ51が配置されており、また他側にこれらの電
気部品に係る必要な駆動制御回路52が構成されてい
る。また図柄ドラムDは、各アーム部2の位置決め孔2
aを利用してそのボス部1が当該モータ47の主軸48
端の回転盤48aに整合連結されて、図11中の反時計
方向へ回転される。そしてこの回転中において、各々の
検出具50が、当該のインデックス4で遮光された時点
で検出(ON)状態とされて、個々のモータ47および図
柄ドラムDの1回転(360度)を検出するように設定さ
れている。但し各モータ47は、Nパルス単位で1回転
(1周360度)し、nパルス単位(N/16)で1図柄分
の角度22.5度を変動して停止するよう設定される。
また各ランプ51は、前記表示窓面34a,34bに対
応するサイズとして、左右両側が長く、中央が短いもの
であってもよい。
【0041】なお3列の図柄ドラムD同志の図柄につい
ては、各インデックス4を基準位置として、図5に示す
ように、左列および中列において互いに8種類の同数ず
つの図柄6aが所定の角度間隔位置に順序不同で配置さ
れていることに対して、右列において1図柄が別種類に
変更されて不同配置されている。そして前記透視体31
側の各ライン35a,35bに停止表示されて成立され
る「大当たりの図柄組合わせ列」として、図13に示すよ
うに、6種類3通りずつが設定された場合を例示する。
ちなみに図5中の番号「0〜15」は、各列の図柄ドラム
Dの停止図柄を決定する乱数カウンターの値を意味し、
当該の検出具50に対してインデックス4が一致した位
置を基準「0」値として設定されており、このカウンター
値は、モータ47および図柄ドラムDの1回転毎にリセ
ットされる。
【0042】前述した図柄可変表示装置Iに係る基本的
な電気制御系統については、図14に略示するように、
前記電気制御装置Eの制御部を主体として構成されてい
る。すなわち始動入賞具54のスイッチ55による始動
信号の発生毎において、同始動信号が入賞判定部56に
入力された時点で、乱数設定部57が各列のステッピン
グモータ47の駆動条件および図柄ドラムDの停止図柄
を決定するための乱数データ(外れ、リーチ外れ、大当
たりの何れか一つ)を設定する。この乱数データに基い
てモータ制御部58から送出される夫々のパルス出力に
従って各列のモータ47が設定条件(時間および速度)で
順次駆動されて図柄ドラムDを回転変動する。そして、
その後各列のモータ47および図柄ドラムDが順次停止
された時点で、各検出具50に対するインデックス4の
停止位置に基いて夫々のカウンター部59がnパルスを
1図柄分のカウンター値として「0〜15」の範囲から検
出して夫々の図柄検出部60に入力する。
【0043】これにより夫々の図柄検出部60が、各カ
ウンター値に基いて透視体31側の各ライン35a,3
5b上における各列の図柄ドラムDの停止図柄を検出判
定して、その検出信号を入賞判定部56に入力する。そ
して最終的には、同入賞判定部56が検出信号の入力順
に基いて夫々の停止図柄の組合わせ状態を個々にまたは
全体的に判定する。この結果各々の入賞成立ライン35
a,35b上における各列の停止図柄の組合わせにおい
て、全列の同種一致時では「大当たり」、左列および右列
の同種一致で中列の異種不一致時では「リーチ外れ」、そ
してこれら以外では全て「外れ」として夫々判定される。
なお前記始動入力時や図柄変動中および終了時に、スピ
ーカからの効果音、ランプによる効果光が夫々発生され
る。
【0044】前述のように構成された図柄可変表示装置
Iに係る基本的な図柄変動制御、すなわち各列のステッ
ピングモータ47および図柄ドラムDの回転制御等につ
いては、要約して次のように設定されている。
【0045】すなわち、電源投入時において、3列の図
柄ドラムDが変動開始して設定時間後に予め設定された
「外れ図柄」を電源投入後の図柄として決定する。これに
より前面の透視表示板33の各ライン35a,35b上
に各列の図柄ドラムDが外れ図柄を固定表示しており、
また各列の検出具50に対するインデックス4の位置に
より、スタート前の図柄原点位置の確認がなされてい
る。この状態以後のパチンコ遊技中に遊技球が始動入賞
具54に入ったことに対してスイッチ55の検出信号が
電気制御装置Eの入賞判定部56に入力されると、乱数
設定部57で設定された一つの乱数データ(外れ、リー
チ外れ、大当たりの何れか一つ)に基いて、各列のモー
タ47および図柄ドラムDの回転変動条件(変動時間お
よび速度)が決定される。
【0046】各列のモータ47および図柄ドラムDは、
前述の乱数データに基いて設定された回転変動条件で制
御されることの前提において、始動入力に対し変動開始
され、また停止入力に対して変動停止される。すなわち
前述の始動入力に対して初めに左列がスタートされ、以
下中列と右列が所定時間差毎に順次スタートされて、夫
々暫時増速されながら高速に変動される。そしてこの変
動中において、設定時間後に前記乱数データに対応する
図柄停止入力があった以後に、「外れ、リーチ外れ、大
当たり」の何れかに応じた図柄合わせの変動をなしたも
とで、初めに左列が減速変動されながら所定時間後に停
止され、以下右列と中列が所定時間差毎に順次減速され
て停止される。
【0047】この変動過程において、電気制御装置Eで
は、各々のカウンター部59が各列の検出具50に対す
るインデックス4の位置を、nパルス1図柄分に基いて
カウンター値「0〜15」に変換カウントしており、また
双方の一致時点毎に「0」点としてカウンター値がリセッ
トされる。なお始動入力時に効果音A、各列ドラムの変
動開始から終了時までの間に効果音Bおよび効果光aが
発生される。
【0048】前述した図柄変動停止について、前記乱数
データが「外れ」の場合では、各列のモータ47および図
柄ドラムDが設定時間に基いて変動停止される前提にお
いて、透視表示板33の各ライン35a,35b上に夫
々異種不一致の図柄を停止表示する。この停止時に対応
して各列の検出具50に対するインデックス4の位置に
基いて、夫々のカウンター部59がカウンター値「0〜
15」の一つをカウント検出してそのデータを当該の図
柄検出部60に送信し、次いで同検出部60が停止図柄
を検出してその情報を入賞判定部56に送信する。そし
て最終的には入賞判定部56において、始動入力時の乱
数データ「外れ」と、図柄検出部60からの検出データ
「外れ」とが対比確認されて、停止表示された図柄同志の
組合わせが「外れ」である判定がなされる。なおこの「外
れ」時においては、各列図柄ドラムDの停止時に関連し
て効果音Cおよび効果光aが発生される。
【0049】図柄変動停止について、前記乱数データが
「リーチ外れ」の場合では、各列のモータ47および図柄
ドラムDが、前述の「外れ」の場合と部分的に変更された
条件を含む設定時間に基いて変動停止される前提におい
て、透視表示板33の各ライン35a,35b上に左列
および右列の同種一致の図柄で、中列が異種不一致の図
柄を停止表示する。この停止時に対応して前述と同様に
各列の検出具50に対するインデックス4の位置に基い
て各カウンター部59からカウント検出データ、各図柄
検出部60から図柄検出情報が送信され、入賞判定部5
6において、始動入力時の乱数データと、図柄検出デー
タとが対比確認されて停止表示された図柄同志の組合わ
せが「リーチ外れ」である判定がなされる。なおこの「リ
ーチ外れ」時において、左列ドラムDの停止時には効果
音Cおよび効果光a、右列ドラムDの停止前の所要時点
から停止時までに効果音Dおよび効果光b(リーチ音お
よびリーチ光ともいう)が発生される。
【0050】図柄変動停止について、前記乱数データが
「大当たり」の場合では、各列のモータ47および図柄ド
ラムDが、前述の「リーチ外れ」の場合と同様な設定時間
に基いて変動停止される前提において、透視表示板33
の各ライン35a,35b上に左列、右列、中列の同種
一致の図柄を停止表示する。この停止時に対応して各列
の検出具50に対するインデックス4の位置に基いて各
カウンター部59からカウント検出データ、各図柄検出
部60から図柄検出情報が送信され、入賞判定部56に
おいて、始動入力時の乱数データと、図柄検出データと
が対比確認されて停止表示された図柄同志の組合わせが
「大当たり」である判定がなされる。なおこの「大当たり」
時においては、左列ドラムDおよび右列ドラムDの停止
に関連して前述と同様に効果音C,Dおよび効果光a,b
が発生されると共に、中列ドラムDの停止時に効果音E
および効果光c(大当たり音および大当たり光ともいう)
が発生される。
【0051】そして前述した図柄可変表示装置Iの図柄
変動制御にあって、3列の図柄ドラムDの全ての図柄6
aは、前述のように発光インクで絵付けされたものであ
ることにより、効果光に対して良好に表示される。つま
り各列ドラムDの停止に関連して発生される効果光とし
て、各表示ユニット45におけるランプ51が点灯また
は点滅されることに対して、各列の図柄ドラムDの停止
図柄6aは、その内側からランプ51の照射を受けて紫
外線に対して好適に発光する。これにより在来から多用
されている通常のインクで印刷された図柄と対比して、
極めて鮮明に発光表示して遊技者に呈することができ、
グレードの高い図柄表示機能と相乗して明瞭で好適な図
柄組合わせゲームを展開し得るものである。
【0052】なお図柄可変表示装置Iの図柄変動制御に
あって、透視表示板33の各ライン35a,35bの何
れか1本に、図13に例示する図柄の組合わせの何れか
1組による「大当たり」が表示されると、当該パチンコ機
では、これに基いて遊技者にとって有利となる特別遊技
状態が成立されて電動入賞装置61に開成作動条件が付
与される(図9参照)。そしてこの開成作動条件として、
前記電気制御装置Eから送出される駆動出力に基いて、
電磁ソレノイド62が設定時間に亘り通電励磁されるこ
とに伴い、開閉部材63が動作変化されて入賞領域64
を開放する。これにより多くの遊技球が容易に入賞領域
64に入り、セーフ球としてカウントスイッチ65およ
びVスイッチ66で検出されて裏側へ排出処理される。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る図柄
組合わせ遊技機用の回転式図柄可変表示装置は、独自の
図柄変動停止表示機能を有する複数基の図柄表示ユニッ
ト毎において、回転図柄表示体として使用される図柄ド
ラムについて、冒頭で説明した従来の「図柄シールの巻
回貼付例」や「スクリーン印刷による多色刷り例」とは全
く異なる熱転写方式例に基いて、図柄ドラムの素地であ
るリング体の外周に図柄フィルムに印刷された図柄表示
部を転写基準位置に合わせて、リング体の1回転毎に1
本分単位の図柄表示部を的確に写し取って各種の図柄を
所定の角度間隔および順序で配置形成したものである。
これにより、きれいな図柄面をもつ良質な回転図柄表示
体として、その品質の向上および統一化、更にはコスト
の低下を図ることができ、また多彩な多種複雑な図柄を
含み斬新でグレードの高い図柄表示機能を具有するもの
として好適に利用できる。従って、このような図柄ドラ
ムを備えた図柄可変表示装置では、当り用および外れ用
の各種図柄の鮮明な区分および表示位置での正確な停止
表示を含めて、好適な図柄組合わせゲームを展開するこ
とができるものである。
【0054】また、本発明の回転式図柄可変表示装置の
各図柄表示ユニット毎において、図柄ドラムの各図柄を
複数種の発光インクで絵付けすると共に、図柄ドラム内
から遊技者側に向かって紫外線を照射する照明ランプ
が、始動入賞時や図柄変動中および図柄変動停止時の
「外れ」および「大当たり」等様々な状況に対応して点灯・
点滅制御されることにより、極めて明瞭かつ鮮明で効果
的な発光表示が可能となり、グレードの高い図柄表示機
能と相乗して好適な図柄組合わせゲームを遊技者に提供
し得るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係る図柄絵付け方法が好適に実施さ
れる熱転写装置の概略側面図である。
【図2】熱転写装置の概略平面図である。
【図3】リング体の概略斜視図である。
【図4】フィルム母材を芯管に巻回した状態で示す図柄
フィルムの概略斜視図である。
【図5】リング体に熱転写される図柄表示部を示す説明
図である。
【図6】熱転写装置における転写部での熱転写工程を示
す説明図である。
【図7】転写部において図柄表示部の始端とリング体の
インデックスとが整一された状態を示す説明図である。
【図8】リング体に熱転写された図柄表示部の始端と終
端とがラップした状態を示す説明図である。
【図9】本実施例に係る図柄絵付け方法により作製され
た回転図柄表示体を備えた図柄可変表示装置が配設され
た遊技盤の正面図である。
【図10】図柄可変表示装置の正面図である。
【図11】図柄可変表示装置の要部を破断して示す側面
図である。
【図12】図柄可変表示装置の要部を破断して示す平面
図である。
【図13】図柄可変表示装置における「大当たり」のパタ
ーンを示す説明図である。
【図14】電気制御装置の概略構成図である。
【符号の説明】
4 インデックス 6 図柄表示部 6a 図柄 7 接着面 45 図柄表示ユニット 46 駆動基盤 47 モータ 48 軸 50 検出具 51 ランプ D 図柄ドラム E 電気制御装置 F 図柄フィルム R リング体

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 図柄組合わせ表示部として独自の図柄変
    動停止表示機能を有する複数基の図柄表示ユニット(45)
    をセットした回転式の図柄可変表示装置にあって、 前記夫々の図柄表示ユニット(45)では、適宜電子的な制
    御回路装置(E)側に接続される駆動回路用の基盤(46)
    と、この基盤(46)に設置接続されて制御回路装置(E)か
    らパルス出力制御される駆動モータ(47)と、このモータ
    (47)の回転部分(48)に整合連結されて一方向に回転・停
    止される図柄ドラム(D)と、この図柄ドラム(D)の回転基
    準位置を検出してその検出情報を前記制御回路装置(E)
    へ入力する検出手段(4,50)と、基盤(46)に接続されて図
    柄ドラム(D)の図柄を照明する照明手段(51)とを備えて
    構成すると共に、 前記図柄ドラム(D)については、その素体であるリング
    体(R)の段階において、平滑な外周面の基準位置に対し
    て、別途作製された図柄フィルム(F)の片側面に所定帯
    状サイズの1本分単位で剥離可能に印刷形成されて裏面
    に熱融着性の接着面(7)を付与した図柄表示部(6)の始端
    を整合し、リング体(R)の回転全周面に亘り接着面(7)を
    加熱接着しながら図柄表示部(6)をフィルム母材から剥
    離して転写して、この図柄表示部(6)における各種の図
    柄(6a)を所定角度間隔で配置したものであることを特徴
    とする図柄組合わせ遊技機用の回転式図柄可変表示装
    置。
  2. 【請求項2】 前記図柄表示ユニット(45)における図柄
    ドラム(D)は、その外周全面に加熱接着転写した図柄表
    示部(6)の図柄(6a)について、当り用および外れ用を含
    む多数コマ分を所定の角度間隔および回転表示順序に配
    置すると共に、所要の図柄(6a)を紫外線照射に対して鮮
    明に映し出される複数色の発光インク剤を含んで印刷形
    成し、前記照明手段は、紫外線発光用のランプ(51)を使
    用して基盤(46)の前側に設置接続し、前記図柄ドラム
    (D)の内側から所定コマ数分の図柄(6a)を照明するよう
    にした請求項1記載の図柄組合わせ遊技機用の回転式図
    柄可変表示装置。
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JP2017221344A (ja) * 2016-06-14 2017-12-21 株式会社大都技研 遊技台
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