JPH07254827A - カレントミラー装置 - Google Patents

カレントミラー装置

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JPH07254827A
JPH07254827A JP6045417A JP4541794A JPH07254827A JP H07254827 A JPH07254827 A JP H07254827A JP 6045417 A JP6045417 A JP 6045417A JP 4541794 A JP4541794 A JP 4541794A JP H07254827 A JPH07254827 A JP H07254827A
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Kazuo Kurihara
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 第1のカレントミラー回路1の出力部及び入
力部を、それぞれ第2のカレントミラー回路2の入力部
及び出力部に接続し、該第1のカレントミラー回路1の
出力部と第2のカレントミラー回路2の入力部との接続
間に交流信号入力端子10を接続し、第2のカレントミ
ラー回路2の入力部に直流電流源3を接続する。 【効果】 いわゆるウィルソンカレントミラー回路と同
じく増幅率の温度特性に影響されない安定した出力を得
ることができるうえ、直流電圧源(Vcc)から交流信
号入力端子10までを1VBEで駆動することができ、該
交流信号入力端子10に接続される交流信号源のトラン
ジスタの飽和を防止するとともに、低電圧駆動を可能と
することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、低電圧での駆動及び出
力電圧のバラツキの軽減等を図ったカレントミラー装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、図4に示すように掛け算器50
と、第1のカレントミラー回路53と、第2のカレント
ミラー回路54と、トランジスタ55と、増幅回路56
とで構成されているカレントミラー装置が知られてい
る。
【0003】上記第1のカレントミラー回路53は、い
わゆるPNP型のカレントミラー回路であり、PNP型
の第1,第2のトランジスタ58,59のベース同士を
接続し、各エミッタを直流電圧源(Vcc)に接続し、
上記各ベースの接続間と第1のトランジスタ58のコレ
クタとを接続することにより構成されている。上記各ベ
ースの接続間と第1のトランジスタ58のコレクタとの
接続部は、当該第1のカレントミラー回路53の入力部
となっており、該入力部は上記掛け算器50と接続され
ている。また、上記第2のトランジスタ59のコレクタ
は、上記第1のカレントミラー回路53の出力部となっ
ており、上記トランジスタ55のベースに接続されてい
る。
【0004】上記第2のカレントミラー回路54は、い
わゆるNPN型のカレントミラー回路であり、NPN型
の第1,第2のトランジスタ60,61のベース同士を
接続し、各エミッタを抵抗を介して接地し、上記各ベー
スの接続間と第2のトランジスタ61のコレクタとを接
続することにより構成されている。上記各ベースの接続
間と第2のトランジスタ61のコレクタとの接続部は、
当該第2のカレントミラー回路54の入力部となってお
り、該入力部は上記トランジスタ55のエミッタに接続
されている。また、上記第1のトランジスタ60のコレ
クタは、上記第2のカレントミラー回路54の出力部と
なっており、上記トランジスタ55のベースを介して上
記第1のカレントミラー回路53の第2のトランジスタ
59のコレクタに接続されている。
【0005】上記トランジスタ55のコレクタは、抵抗
62を介して上記交流電圧源に接続されている。また、
上記トランジスタ55のコレクタと抵抗62との接続点
には、増幅回路56の入力側に接続されており、該増幅
回路56の出力側は出力端子57に接続されている。
【0006】このような構成を有する従来のカレントミ
ラー装置は、上記掛け算器50からの交流信号に応じて
上記第1のカレントミラー回路53の第1のトランジス
タのエミッタ−コレクタ間を流れる電流と同じ値の電流
が、上記第2のトランジスタ59のエミッタ−コレクタ
間を流れる。
【0007】これにより、上記第2のカレントミラー回
路54の第2のトランジスタ61のコレクタ−エミッタ
間にも上記同じ電流値の電流が流れる。この電流は、上
記抵抗62により電圧に変換され、増幅回路56を介し
て出力電圧として出力端子57を介して出力される。
【0008】次に、従来、このようなカレントミラー装
置とともに、いわゆるウィルソンカレントミラー回路を
用いた図5に示すようなカレントミラー装置が知られて
いる。上記図5において、このカレントミラー装置は、
掛け算器70と、ウィルソンカレントミラー回路86
と、カレントミラー回路75と、トランジスタ76と、
増幅回路77とで構成されている。
【0009】上記ウィルソンカレントミラー回路86
は、第1のカレントミラー回路73と、第2のカレント
ミラー回路74とで構成されている。
【0010】上記第1のカレントミラー回路73は、第
1のトランジスタ79と第2のトランジスタ80のベー
ス同士を接続し、各エミッタを抵抗を介して直流電圧源
(Vcc)に接続し、上記各ベースの接続間と第2のト
ランジスタ80のコレクタとを接続することにより構成
されている。上記各ベースの接続間と第2のトランジス
タ80のコレクタとの接続部は、当該第1のカレントミ
ラー回路73の入力部となっている。
【0011】上記第2のカレントミラー回路74は、第
1のトランジスタ81と第2のトランジスタ82のベー
ス同士を接続し、第1のトランジスタ81のエミッタを
上記第1のカレントミラー回路73の第1のトランジス
タ79のコレクタに接続し、第2のトランジスタ82の
エミッタを上記第1のカレントミラー回路73の入力部
に接続するとともに、上記各ベースの接続間と第1のト
ランジスタ81のコレクタとを接続することにより構成
されている。上記各ベースの接続間と第1のトランジス
タ81のコレクタとの接続部は、当該第2のカレントミ
ラー回路74の入力部となっており、上記掛け算器70
と接続されている。
【0012】上記カレントミラー回路75は、第1,第
2のトランジスタ84,85のベース同士を接続し、各
トランジスタ84,85の各エミッタを抵抗を介して接
地し、上記ベース同士の接続間と上記第2のトランジス
タ85のコレクタとを接続することにより構成されてい
る。上記ベース同士の接続間と上記第2のトランジスタ
85のコレクタとの接続部は、当該カレントミラー回路
75の入力部となっており、トランジスタ86のコレク
タに接続されている。また、上記第1のトランジスタ8
4のコレクタは、上記トランジスタ86のベースを介し
て上記第2のカレントミラー回路74の第2のトランジ
スタ82のコレクタに接続されている。
【0013】上記トランジスタ76のコレクタは、抵抗
83を介して上記交流電圧源に接続されている。また、
上記トランジスタ76のコレクタと抵抗83との接続間
には、増幅回路77の入力側が接続されている。
【0014】このような構成を有するウィルソンカレン
トミラー回路を用いた従来のカレントミラー装置は、上
記掛け算器50からの交流信号に応じた値の電流が、上
記第2のカレントミラー回路74の第1のトランジスタ
81のエミッタ−コレクタ間を流れる。これにより、上
記第2のトランジスタ82のエミッタ−コレクタ間に
は、上記第1のカレントミラー回路73の第2のトラン
ジスタ80のコレクタ電流と、該第2のトランジスタ8
0のベース電流とが加算された値の電流が流れる。この
第2のトランジスタ82を流れる電流は、当該第2のカ
レントミラー回路74の出力電流として出力される。
【0015】このウィルソンカレントミラー回路は、第
1のカレントミラー回路73の出力を第2のカレントミ
ラー回路74の入力として帰還することができ、また、
第2のカレントミラー回路74の出力を第1のカレント
ミラー回路73の入力として帰還することができるた
め、上記第2のカレントミラー回路74からの出力電流
の安定化を図ることができる。
【0016】このように安定化された上記第2のカレン
トミラー回路74からの出力電流は、上記第1のカレン
トミラー回路73の入力部に帰還されるとともに、トラ
ンジスタ76及びカレントミラー回路75の第1のトラ
ンジスタ84に供給される。これにより、上記カレント
ミラー回路75の第1のトランジスタ84のコレクタ−
エミッタ間に流れる電流値と同じ値の電流が上記第2の
トランジスタ85を流れる。この電流は、抵抗83によ
り電圧に変換され、増幅回路77を介して出力電圧とし
て出力端子78を介して出力される。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】ここで、上記図4に示
す従来のカレントミラー装置のカレントミラー装置の増
幅率は、上記掛け算器50の抵抗64の抵抗値RINと、
電流を電圧に変換して取り出すための上記抵抗62の抵
抗値ROUT で決まる。
【0018】すなわち、第1のカレントミラー回路53
において、増幅率をhFE,第1,第2のトランジスタ5
8,59の各コレクタ電流をIc,各トランジスタ5
8,59のベース電流を2IBとすると、上記掛け算器
50から供給される交流信号Iinは、 Iin=Ic+2IB=Ic+2Ic/hFE=Ic(1
+2/hFE) となる。
【0019】また、上記第1のカレントミラー回路53
の出力電流Ioutは、 Iout=Ic=Iin/(1+2/hFE) となる。
【0020】これは、上記増幅率(hFE)が小さい場
合、該増幅率の温度特性の影響があらわれることを示し
ている。このため、従来のカレントミラー装置は、Ii
nに対するIoutの変化の仕方が温度により変化して
しまい、出力にばらつきを生ずる問題があった。
【0021】また、上記図5に示すウィルソンカレント
ミラー回路を用いた従来のカレントミラー装置は、上記
ウィルソンカレントミラー回路86において、増幅率を
FE,第1のカレントミラー回路73の各コレクタ電流
をIc,上記第1のカレントミラー回路73のベース電
流を2IBとすると、上記掛け算器70から供給される
交流信号Iinは、 Iin=Ic+〔(Ic+2IB)/(1+hFE)〕 =Ic〔(1+hFE)+1〕+2IB×1/(1+hFE) =hFEIB〔(1+hFE)+1〕+2IB×1/(1+hFE) =IB(hFE 2 +2hFE+2)/(1+hFE) となる。
【0022】また、当該ウィルソンカレントミラー回路
86の出力電流Ioutは、 Iout=hFE(Ic+2IB)/(1+hFE) =hFE(hFEIB+2IB)/(1+hFE) =IB(hFE 2 +2hFE)/(1+hFE) =Iin(hFE 2 +2hFE)/(hFE 2 +2hFE+2) =Iin/〔1+2/(hFE 2 +2hFE)〕 となる。
【0023】これは、上記増幅率が多少変化しても出力
には影響を及ぼさないことを示しており、温度特性の影
響が少なく安定した出力を得ることができることを示し
ている。
【0024】しかし、このウィルソンカレントミラー回
路を用いた従来のカレントミラー装置は、上記ウィルソ
ンカレントミラー回路86を駆動するのに、図5に示す
ように2VBEの電圧が必要であった。このため、上記掛
け算器70のトランジスタ71,72が飽和してしまう
うえ、低電圧駆動の電子機器に設けることが困難である
という問題があった。
【0025】なお、上記図4に示すカレントミラー装置
は、第1のカレントミラー回路53を駆動するのに1V
BEの電圧しか必要としないため、上記掛け算器50のト
ランジスタ51,52は飽和せず、低電圧駆動の電子機
器に設けることができるが、上述のように出力にばらつ
きを生ずる。
【0026】本発明は上述の問題点に鑑みてなされたも
のであり、出力の安定化を図ることができるうえ、低電
圧駆動を可能とすることができるようなカレントミラー
装置の提供を目的とする。
【0027】
【課題を解決するための手段】本発明に係るカレントミ
ラー装置は、第1のカレントミラー回路と、上記第1の
カレントミラー回路の出力側のトランジスタに入力側の
トランジスタが接続され、上記第1のカレントミラー回
路の入力側のトランジスタに出力側のトランジスタが接
続される第2のカレントミラー回路とを有する。
【0028】また、上記第1のカレントミラー回路の出
力側のトランジスタと、上記第2のカレントミラー回路
の入力側のトランジスタとの接続点に接続される交流信
号入力端子を有する。
【0029】また、本発明に係るカレントミラー装置
は、上記第2のカレントミラー回路の入力側に接続され
る直流電流源を有する。
【0030】
【作用】本発明に係るカレントミラー装置は、第1のカ
レントミラー回路の出力側のトランジスタに第2のカレ
ントミラー回路の入力側のトランジスタを接続し、上記
第1のカレントミラー回路の入力側のトランジスタに第
2のカレントミラー回路の出力側のトランジスタを接続
する。そして、上記第1のカレントミラー回路の出力側
のトランジスタと、上記第2のカレントミラー回路の入
力側のトランジスタとの接続点に交流信号入力端子を設
ける。
【0031】また、本発明に係るカレントミラー装置
は、上記第2のカレントミラー回路の入力側に直流電流
源を接続する。
【0032】上記直流電流源からの電流をI,上記交流
信号入力端子を介して供給される電流をΔIin,増幅
率をhFE,上記第1のカレントミラー回路の各トランジ
スタのコレクタ電流をIc,該各トランジスタのベース
電流を2IBとし、上記直流電流源の電流であるIから
上記交流信号入力端子を介して供給される電流であるΔ
Iinを差し引くことによりΔIcだけ電流が増加した
と考えると、上記第1のトランジスタのコレクタ電流で
あるIc, は、 Ic, =Ic−〔(ΔIc+2ΔIB)/(1+
FE)〕 となる。
【0033】また、上記交流信号入力端子を介して供給
される電流であるΔIinは、 ΔIin=Ic+ΔIc−Ic, =Ic+ΔIc−〔Ic−(ΔIc+2ΔIB)/(1+hFE)〕 =ΔIc+〔(ΔIc+2ΔIB)/(1+hFE)〕 =ΔIB(hFE 2 +2hFE+2)/(1+hFE) となる。
【0034】また、当該カレントミラー装置の出力電流
であるΔIoutは、 ΔIout=hFE(ΔIc+2ΔIB)/(1+hFE) =hFE(hFEΔIB+2ΔIB)/(1+hFE) =ΔIB(hFE 2 +2hFE)/(1+hFE) =(hFE 2 +2hFE)/(hFE 2 +2hFE+2) =ΔIin/〔1+2/(hFE 2 +2hFE)〕 となる。
【0035】これは、上記増幅率が多少変化しても出力
には影響を及ぼさないことを示している。このため、い
わゆるウィルソンカレントミラー回路と同じく温度特性
の影響が少なく安定した出力を得ることができる。
【0036】また、上記第1のカレントミラー回路の出
力部と第2のカレントミラー回路の入力部との接続間に
上記交流信号入力端子が接続されているため、交流信号
のみに着目すると、上記第1のカレントミラー回路を1
BEで駆動することができ、低電圧駆動を可能とするこ
とができるうえ、上記交流信号入力端子に接続される、
例えば掛け算器等の他の回路のトランジスタを飽和させ
てしまうような不都合を防止することができる。
【0037】また、低電圧駆動の集積回路において、電
位の関係でウィルソンカレントミラー回路を用いること
ができなくとも、該ウィルソンカレントミラー回路と同
じく安定した出力を得ることができるうえ、低電圧駆動
が可能なため、該集積回路の設計等に貢献することがで
きる。
【0038】
【実施例】以下、本発明に係るカレントミラー装置の好
ましい実施例について図面を参照しながら詳細に説明す
る。
【0039】まず、本発明の第1の実施例に係るカレン
トミラー装置は、図1に示すようにPNP型のカレント
ミラー装置であり、第1のカレントミラー回路1,第2
のカレントミラー回路2,直流電流源3及び交流信号入
力端子10で構成されている。
【0040】上記第1のカレントミラー回路1は、第1
のトランジスタ4及び第2のトランジスタ5のベース同
士を接続し、各トランジスタ4,5のエミッタを抵抗
6,7を介して直流電圧源(Vcc)に接続し、上記各
トランジスタ4,5のベース同士の接続点を上記第2の
トランジスタ5のコレクタに接続することにより当該第
1のカレントミラー回路1の入力部を形成してなってい
る。
【0041】上記第2のカレントミラー回路2は、第1
のトランジスタ8及び第2のトランジスタ9のベース同
士を接続し、上記第1のトランジスタ8のエミッタを上
記第1のカレントミラー回路1の第1のトランジスタ4
のコレクタと接続し、上記第2のトランジスタ9のエミ
ッタを上記第1のカレントミラー回路1の入力部に接続
してなっている。また、上記第2のトランジスタ9のコ
レクタを出力端子11に接続するとともに、上記各トラ
ンジスタ8,9の接続点と上記第1のトランジスタ8の
コレクタとを接続することにより当該第2のカレントミ
ラー回路2の入力部を形成してなっている。
【0042】上記第2のカレントミラー回路2の入力部
は、一端が接地された直流電流源3の他端に接続されて
いる。
【0043】また、上記第1のカレントミラー回路1の
第1のトランジスタ4のコレクタ(出力部)と、上記第
2のカレントミラー回路2の第1のトランジスタ8のエ
ミッタとの接続点に交流信号入力端子10が接続されて
いる。
【0044】このようなカレントミラー装置において、
上記直流電流源3からの電流をI,上記交流信号入力端
子10を介して供給される電流をΔIin,増幅率をh
FE,上記第1のカレントミラー回路1の各トランジスタ
4,5のコレクタ電流をIc,該各トランジスタのベー
ス電流を2IBとし、上記直流電流源3の電流であるI
から上記交流信号入力端子10を介して供給される電流
であるΔIinを差し引くことによりΔIcだけ電流が
増加したと考えると、上記第1のトランジスタ4のコレ
クタ電流であるIc, は、 Ic, =Ic−〔(ΔIc+2ΔIB)/(1+hFE)〕・・・(1式) となる。
【0045】また、上記交流信号入力端子10を介して
供給される電流であるΔIinは、 ΔIin=Ic+ΔIc−Ic, =Ic+ΔIc−〔Ic−(ΔIc+2ΔIB)/(1+hFE)〕 =ΔIc+〔(ΔIc+2ΔIB)/(1+hFE)〕 =ΔIB(hFE 2 +2hFE+2)/(1+hFE)・・・(2式) となる。
【0046】また、当該カレントミラー装置の出力電流
であるΔIoutは、 ΔIout=hFE(ΔIc+2ΔIB)/(1+hFE) =hFE(hFEΔIB+2ΔIB)/(1+hFE) =ΔIB(hFE 2 +2hFE)/(1+hFE) =(hFE 2 +2hFE)/(hFE 2 +2hFE+2) =ΔIin/〔1+2/(hFE 2 +2hFE)〕・・・(3式) となる。
【0047】この1式〜3式から、交流信号のみに着目
して、上記増幅率が多少変化しても出力には影響を及ぼ
さないことが分かる。このため、本実施例に係るカレン
トミラー装置は、いわゆるウィルソンカレントミラー回
路と同じく温度特性の影響が少なく安定した出力を得る
ことができる。
【0048】また、上記第1のカレントミラー回路1の
出力部と、第2のカレントミラー回路2の入力部との接
続間に、上記交流信号入力端子を接続しているため、上
記直流電圧源(Vcc)から第2のカレントミラー回路
2の入力部(ΔIin)まで、最低1VBEで駆動するこ
とができる。従って、低電圧駆動を可能とすることがで
きるうえ、上記交流信号入力端子10に接続される、例
えば掛け算器等の他の回路のトランジスタを飽和させて
しまうような不都合を防止することができる。
【0049】また、低電圧駆動の集積回路において、電
位の関係でウィルソンカレントミラー回路を用いること
ができなくとも、当該カレントミラー装置を設けること
により、該ウィルソンカレントミラー回路と同じく安定
した出力を得ることができるうえ、低電圧駆動を可能と
することができ、該集積回路の設計等に貢献することが
できる。
【0050】次に、本発明の第2の実施例に係るカレン
トミラー装置は、図2に示すようにNPN型のカレント
ミラー装置であり、第1のカレントミラー回路21と、
第2のカレントミラー回路22と、直流電流源23と、
交流信号入力端子30とで構成されている。
【0051】上記第1のカレントミラー回路21は、第
1,第2のトランジスタ28,29のベース同士を接続
し、該ベース同士の接続点と上記第2のトランジスタ2
9のコレクタとを接続して当該第1のカレントミラー回
路21の入力部を形成するとともに、該各トランジスタ
28,29の各エミッタを、それぞれ抵抗26,27を
介して接地することによりなっている。
【0052】上記第2のカレントミラー回路22は、第
1,第2のトランジスタ24,25のベース同士を接続
し、該ベース同士の接続点と上記第1のトランジスタ2
4のコレクタとを接続して当該第2のカレントミラー回
路22の入力部を形成することによりなっている。
【0053】上記第2のカレントミラー回路22の入力
部(コレクタ)は、直流電流源23の一端と接続されて
おり、該直流電流源23の他端は直流電圧源(Vcc)
と接続されている。また、当該第2のカレントミラー回
路22の出力部である上記第2のトランジスタ25のコ
レクタは、出力端子31と接続されている。また、上記
第1のトランジスタ24のエミッタは、上記第1のカレ
ントミラー回路21の第1のトランジスタ28のコレク
タ(出力部)に接続されており、上記第2のトランジス
タ25のエミッタは、上記第1のカレントミラー回路2
1の第2のトランジスタ29のコレクタ(入力部)に接
続されている。
【0054】そして、交流信号入力端子30は、上記第
1のカレントミラー回路21の第1のトランジスタ28
のコレクタと、上記第2のカレントミラー回路22の第
1のトランジスタ24のエミッタとの接続間に接続され
ている。
【0055】このような構成を有するNPN型のカレン
トミラー装置も、上述の第1の実施例に係るPNP型の
カレントミラー装置と同じく、Iin,Ioutの関係
が上記式1〜式3に示すようになる。このため、当該カ
レントミラー装置も、上述の第1の実施例に係るカレン
トミラー装置と同じ効果を得ることができる。
【0056】次に、本発明の第3の実施例に係るカレン
トミラー装置は、図3に示すように交流信号供給源であ
る掛け算器41と、上述の第1の実施例に係るカレント
ミラー装置と同じ構成を有するPNP型のカレントミラ
ー装置40と、カレントミラー回路42と、増幅回路4
4とで構成されている。
【0057】なお、上記カレントミラー装置40は、上
述の第1の実施例に係るカレントミラー装置と同じ構成
のため、同じ動作を示す箇所には同じ符号を付しその詳
細な説明を省略する。
【0058】すなわち、この第3の実施例に係るカレン
トミラー装置は、上記カレントミラー装置40の交流信
号入力端子10に掛け算器41が接続され、出力端子1
1にカレントミラー回路42が接続されている。
【0059】上記カレントミラー回路42は、第1〜第
3のトランジスタ49,47a,47bで構成されてい
る。上記第2,第3のトランジスタ47a,47bは、
各ベース同士が接続されており、各エミッタが抵抗48
a,48bを介して接地されている。また、上記各ベー
ス同士の接続点と第2のトランジスタ47bのコレクタ
が接続されて入力部を形成している。この入力部(コレ
クタ)には、上記第1のトランジスタ49のエミッタが
接続されている。上記第1のトランジスタ49のベース
は、上記カレントミラー装置40の出力端子11に接続
されており、コレクタは、抵抗43を介して直流電圧源
(Vcc)に接続されている。
【0060】また、上記抵抗43と第1のトランジスタ
49のコレクタとの接続間には、増幅回路44の入力端
が接続されており、該増幅回路44の出力端は出力端子
45と接続されている。
【0061】このような構成を有する第3の実施例に係
るカレントミラー装置は、上記掛け算器41からの交流
信号に応じた電流が出力端子11側に鏡影したように流
れ、該出力端子11側に流れた電流が、上記カレントミ
ラー回路42の第1のトランジスタ49側に鏡影したよ
うに流れる。この電流は、上記抵抗43により電圧に変
換され、増幅回路44により所定の利得で増幅され出力
端子45を介して出力される。
【0062】上述のように、上記カレントミラー装置4
0は、増幅率の温度特性に影響されることなく、安定し
た増幅率として安定した出力を得ることができるうえ、
直流電圧源(Vcc)から第2のカレントミラー回路2
の入力部(ΔIin)まで、最低1VBEで駆動すること
ができる。
【0063】従って、低電圧駆動を可能とすることがで
きるうえ、上記交流信号入力端子10に接続される掛け
算器41のトランジスタ46a,46bを飽和させてし
まうような不都合を防止することができる。
【0064】なお、上述の第3の実施例の説明では、交
流信号供給源として掛け算器41を設けることとした
が、これは、交流信号に供給できるものであれば何でも
よく、また、出力電流を抵抗43を用いて電圧に変換し
て取り出すこととしたが、これは、電流のまま取り出す
構成としてもよいことは勿論である。
【0065】
【発明の効果】本発明に係るカレントミラー装置は、第
1のカレントミラー回路の出力側のトランジスタと第2
のカレントミラー回路の入力側のトランジスタとの接続
点に交流信号入力端子を設けているため、最低1VBE
の低電圧駆動を可能とすることができる。また、上記交
流信号入力端子に接続される、例えば掛け算器等の他の
回路のトランジスタを飽和させてしまうような不都合を
防止することができる。
【0066】また、いわゆるウィルソンカレントミラー
回路と同じく増幅率の温度特性に影響されることなく、
安定した出力を得ることができる。
【0067】また、低電圧駆動の集積回路において、電
位の関係でウィルソンカレントミラー回路を用いること
ができなくとも、該ウィルソンカレントミラー回路と同
じく安定した出力を得ることができるうえ、低電圧駆動
が可能なため、該集積回路の設計等に貢献することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係るPNP型のカレン
トミラー装置を示す回路図である。
【図2】本発明の第2の実施例に係るNPN型のカレン
トミラー装置を示す回路図である。
【図3】上記PNP型のカレントミラー装置に掛け算
器,増幅回路等を接続した本発明の第3の実施例に係る
カレントミラー装置を示す回路図である。
【図4】従来のカレントミラー装置の回路図である。
【図5】ウィルソンカレントミラー回路を用いた従来の
カレントミラー装置の回路図である。
【符号の説明】
1,21 第1のカレントミラー回路 2,22 第2のカレントミラー回路 3,23 直流電流源 4,28 第1のカレントミラー回路の第1のトランジ
スタ 5,29 第1のカレントミラー回路の第2のトランジ
スタ 6,7,26,27 抵抗 8,24 第2のカレントミラー回路の第1のトランジ
スタ 9,25 第2のカレントミラー回路の第2のトランジ
スタ 10,30 交流信号入力端子 11,31 出力端子 41 掛け算器 40 カレントミラー装置 42 カレントミラー回路 43 抵抗 44 増幅回路 45 出力端子

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1のカレントミラー回路と、 上記第1のカレントミラー回路の出力側のトランジスタ
    に入力側のトランジスタが接続され、上記第1のカレン
    トミラー回路の入力側のトランジスタに出力側のトラン
    ジスタが接続される第2のカレントミラー回路と、 上記第1のカレントミラー回路の出力側のトランジスタ
    と、上記第2のカレントミラー回路の入力側のトランジ
    スタとの接続点に接続される交流信号入力端子とを有す
    ることを特徴とするカレントミラー装置。
  2. 【請求項2】 上記第2のカレントミラー回路の入力側
    に接続される直流電流源を有することを特徴とする請求
    項1記載のカレントミラー装置。
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