JPH07254764A - 配線基板のマイグレーション防止構造及び装置 - Google Patents
配線基板のマイグレーション防止構造及び装置Info
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- JPH07254764A JPH07254764A JP4434994A JP4434994A JPH07254764A JP H07254764 A JPH07254764 A JP H07254764A JP 4434994 A JP4434994 A JP 4434994A JP 4434994 A JP4434994 A JP 4434994A JP H07254764 A JPH07254764 A JP H07254764A
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- JP
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- resistor
- flux
- lands
- wiring board
- heat generation
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-
- H—ELECTRICITY
- H05—ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- H05K—PRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
- H05K1/00—Printed circuits
- H05K1/18—Printed circuits structurally associated with non-printed electric components
- H05K1/181—Printed circuits structurally associated with non-printed electric components associated with surface mounted components
-
- H—ELECTRICITY
- H05—ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- H05K—PRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
- H05K3/00—Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
- H05K3/30—Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor
- H05K3/32—Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor electrically connecting electric components or wires to printed circuits
- H05K3/34—Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor electrically connecting electric components or wires to printed circuits by soldering
- H05K3/341—Surface mounted components
- H05K3/3431—Leadless components
Landscapes
- Thermistors And Varistors (AREA)
- Electric Connection Of Electric Components To Printed Circuits (AREA)
- Structures For Mounting Electric Components On Printed Circuit Boards (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】配線の洗浄後等にフラックスが残ったとして
も、実装部品の特性が変動したり、マイグレーションが
発生したりするのを未然に防止する。 【構成】基板本体2上には2つのランド3が配設され、
その上にはハンダ4を介してコンデンサ5が接合されて
いる。基板本体2上のランド3間には、一対の導体6が
配設されているとともに、両導体6間を跨ぐようにして
発熱体により構成された抵抗体7が設けられる。製造時
に使用されたフラックスの大部分が温水シャワーにより
除去されるが、ランド3間には若干のフラックスが残っ
ている場合がある。しかし、抵抗体7が電気的導通によ
り所定の温度以上にまで発熱するため、フラックスに吸
収された水分の蒸発が促進されうる。従って、フラック
スはほぼ常時乾燥された状態が維持されることとなり、
フラックスが、水分を吸収することにより一種の抵抗と
なって作用するのが抑制される。
も、実装部品の特性が変動したり、マイグレーションが
発生したりするのを未然に防止する。 【構成】基板本体2上には2つのランド3が配設され、
その上にはハンダ4を介してコンデンサ5が接合されて
いる。基板本体2上のランド3間には、一対の導体6が
配設されているとともに、両導体6間を跨ぐようにして
発熱体により構成された抵抗体7が設けられる。製造時
に使用されたフラックスの大部分が温水シャワーにより
除去されるが、ランド3間には若干のフラックスが残っ
ている場合がある。しかし、抵抗体7が電気的導通によ
り所定の温度以上にまで発熱するため、フラックスに吸
収された水分の蒸発が促進されうる。従って、フラック
スはほぼ常時乾燥された状態が維持されることとなり、
フラックスが、水分を吸収することにより一種の抵抗と
なって作用するのが抑制される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は配線基板に係り、詳しく
は、製造時に少なくともフラックスが使用された配線基
板のマイグレーション防止構造及び装置に関するもので
ある。
は、製造時に少なくともフラックスが使用された配線基
板のマイグレーション防止構造及び装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】通常、プリント基板等の配線基板を製造
する場合においては、電子部品を実装するためにハンダ
付けが行われる。このハンダ付け工程と同時に或いはそ
の前工程において、ハンダが金属表面に接合するのを助
長する目的から、一般にフラックスとよばれる有機物を
基板上に塗布することが行われている。例えば、特開平
1−118861号公報においては、そのフラックスを
塗布するための装置が提案されている。
する場合においては、電子部品を実装するためにハンダ
付けが行われる。このハンダ付け工程と同時に或いはそ
の前工程において、ハンダが金属表面に接合するのを助
長する目的から、一般にフラックスとよばれる有機物を
基板上に塗布することが行われている。例えば、特開平
1−118861号公報においては、そのフラックスを
塗布するための装置が提案されている。
【0003】また、前記ハンダ付けが終了した後におい
ては、基板は、その基板上のフラックス残渣を除去する
ための洗浄工程に供される。従来、この洗浄工程におい
ては、洗浄液としてフロンが使用されてきた。このフロ
ンは、フラックスの溶解力が高く、これを使用すること
により、フラックスの洗浄除去を行うことができる。し
かし、昨今では環境汚染等の問題から、当該フロンの使
用が制限されるようになってきており、その代替手段と
して、冷却溶剤(特開昭2−280881号公報等参
照)や温水シャワーが用いられるようになってきてい
る。
ては、基板は、その基板上のフラックス残渣を除去する
ための洗浄工程に供される。従来、この洗浄工程におい
ては、洗浄液としてフロンが使用されてきた。このフロ
ンは、フラックスの溶解力が高く、これを使用すること
により、フラックスの洗浄除去を行うことができる。し
かし、昨今では環境汚染等の問題から、当該フロンの使
用が制限されるようになってきており、その代替手段と
して、冷却溶剤(特開昭2−280881号公報等参
照)や温水シャワーが用いられるようになってきてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来技
術における、冷却溶剤や温水シャワーを用いた洗浄で
は、フロンほどの洗浄力が得られない。また、フラック
ス残渣の洗浄は電子部品等の基板本体へのハンダ付け後
に行われるため、洗浄後においても電子部品と基板本体
との間、すなわち、一対のランド間にフラックスが残渣
として残ってしまうおそれがあった。特に、電子部品と
基板本体との間の隙間が狭い場合には、上記の不具合が
より一層発生しやすいものとなっていた。
術における、冷却溶剤や温水シャワーを用いた洗浄で
は、フロンほどの洗浄力が得られない。また、フラック
ス残渣の洗浄は電子部品等の基板本体へのハンダ付け後
に行われるため、洗浄後においても電子部品と基板本体
との間、すなわち、一対のランド間にフラックスが残渣
として残ってしまうおそれがあった。特に、電子部品と
基板本体との間の隙間が狭い場合には、上記の不具合が
より一層発生しやすいものとなっていた。
【0005】ここで、フラックス残渣は、その種類にも
よるが、一般には水洗浄用フラックス(水溶性フラック
ス)を用いるため、一定の吸湿性、吸水性を有してい
る。このため、配線基板が使用されてランド(電極)間
に電流が流れた場合には、吸水したフラックス残渣が一
種の電導体となって作用してしまい、結果として電子部
品の特性が変動してしまうおそれがあった。
よるが、一般には水洗浄用フラックス(水溶性フラック
ス)を用いるため、一定の吸湿性、吸水性を有してい
る。このため、配線基板が使用されてランド(電極)間
に電流が流れた場合には、吸水したフラックス残渣が一
種の電導体となって作用してしまい、結果として電子部
品の特性が変動してしまうおそれがあった。
【0006】また、ランド間で電流リークが発生した場
合には、ランド間でランドを形成する陽極の成分がイオ
ンとなり、電解質中をイオン移動によって陰極へ移動
し、単体として析出する、いわゆるマイグレーションが
発生してしまうという問題があった。特に、前記ランド
が銀等により形成されている場合には、マイグレーショ
ンにより回路の短絡が発生してしまうおそれがあった。
合には、ランド間でランドを形成する陽極の成分がイオ
ンとなり、電解質中をイオン移動によって陰極へ移動
し、単体として析出する、いわゆるマイグレーションが
発生してしまうという問題があった。特に、前記ランド
が銀等により形成されている場合には、マイグレーショ
ンにより回路の短絡が発生してしまうおそれがあった。
【0007】本発明は前述した事情に鑑みてなされたも
のであって、その目的は、製造時には少なくともフラッ
クスが使用された配線基板において、当該基板の洗浄後
等にフラックスが残渣として残ったとしても、実装部品
の特性が変動したり、マイグレーションが発生したりす
るのを未然に防止することのできる配線基板のマイグレ
ーション防止構造を提供することにある。
のであって、その目的は、製造時には少なくともフラッ
クスが使用された配線基板において、当該基板の洗浄後
等にフラックスが残渣として残ったとしても、実装部品
の特性が変動したり、マイグレーションが発生したりす
るのを未然に防止することのできる配線基板のマイグレ
ーション防止構造を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第1の発明においては、基板本体と、前記基板本体
上に設けられた少なくとも2つのランドと、前記少なく
とも2つのランド間にハンダを介して接合された実装部
品とを備えた配線基板であって、当該配線基板の製造時
には少なくともフラックスが使用された配線基板におい
て、前記基板本体上の前記ランド間には、電気的導通に
より発熱する抵抗体を設けたことをその要旨としてい
る。
に、第1の発明においては、基板本体と、前記基板本体
上に設けられた少なくとも2つのランドと、前記少なく
とも2つのランド間にハンダを介して接合された実装部
品とを備えた配線基板であって、当該配線基板の製造時
には少なくともフラックスが使用された配線基板におい
て、前記基板本体上の前記ランド間には、電気的導通に
より発熱する抵抗体を設けたことをその要旨としてい
る。
【0009】また、第2の発明においては、基板本体
と、前記基板本体上に設けられた少なくとも2つのラン
ドと、前記少なくとも2つのランド間にハンダを介して
接合された実装部品とを備えた配線基板であって、当該
配線基板の製造時には少なくともフラックスが使用され
た配線基板において、前記基板本体上の前記ランド間に
設けられ、電気的導通により発熱する抵抗体と、前記ラ
ンド間の前記フラックスの存在に基づく抵抗を検出する
とともに、当該抵抗が予め定められた所定値以下となっ
たとき、前記抵抗体の発熱を許容するとともに、前記抵
抗が所定値よりも大きくなったとき、前記抵抗体の発熱
を停止させる自己制御手段とを設けた配線基板のマイグ
レーション防止装置をその要旨としている。
と、前記基板本体上に設けられた少なくとも2つのラン
ドと、前記少なくとも2つのランド間にハンダを介して
接合された実装部品とを備えた配線基板であって、当該
配線基板の製造時には少なくともフラックスが使用され
た配線基板において、前記基板本体上の前記ランド間に
設けられ、電気的導通により発熱する抵抗体と、前記ラ
ンド間の前記フラックスの存在に基づく抵抗を検出する
とともに、当該抵抗が予め定められた所定値以下となっ
たとき、前記抵抗体の発熱を許容するとともに、前記抵
抗が所定値よりも大きくなったとき、前記抵抗体の発熱
を停止させる自己制御手段とを設けた配線基板のマイグ
レーション防止装置をその要旨としている。
【0010】さらに、第3の発明においては、基板本体
と、前記基板本体上に設けられた少なくとも2つのラン
ドと、前記少なくとも2つのランド間にハンダを介して
接合された実装部品とを備えた配線基板であって、当該
配線基板の製造時には少なくともフラックスが使用され
た配線基板において、前記基板本体上の前記ランド間に
設けられ、電気的導通により発熱する抵抗体と、前記ラ
ンド間の前記フラックスの存在に基づく抵抗を検出する
とともに、当該抵抗が予め定められた所定値以下となっ
たとき、前記抵抗体の発熱を許容する発熱許容制御手段
と、前記抵抗体の発熱時間を計測する計時手段と、前記
計時手段による計測時間が予め定められた所定時間を経
過したとき、前記抵抗体の発熱を停止させる発熱停止制
御手段とを設けた配線基板のマイグレーション防止装置
をその要旨としている。
と、前記基板本体上に設けられた少なくとも2つのラン
ドと、前記少なくとも2つのランド間にハンダを介して
接合された実装部品とを備えた配線基板であって、当該
配線基板の製造時には少なくともフラックスが使用され
た配線基板において、前記基板本体上の前記ランド間に
設けられ、電気的導通により発熱する抵抗体と、前記ラ
ンド間の前記フラックスの存在に基づく抵抗を検出する
とともに、当該抵抗が予め定められた所定値以下となっ
たとき、前記抵抗体の発熱を許容する発熱許容制御手段
と、前記抵抗体の発熱時間を計測する計時手段と、前記
計時手段による計測時間が予め定められた所定時間を経
過したとき、前記抵抗体の発熱を停止させる発熱停止制
御手段とを設けた配線基板のマイグレーション防止装置
をその要旨としている。
【0011】
【作用】上記第1の発明の構成によれば、基板本体上に
設けられた少なくとも2つのランドと、前記少なくとも
2つのランド間にハンダを介して接合された実装部品と
を備えた配線基板が製造されるに際し、少なくともフラ
ックスが使用される。このフラックスが配線基板の使用
時において残渣として残った場合、当該フラックスによ
り大気中等の水分が吸収されうる。
設けられた少なくとも2つのランドと、前記少なくとも
2つのランド間にハンダを介して接合された実装部品と
を備えた配線基板が製造されるに際し、少なくともフラ
ックスが使用される。このフラックスが配線基板の使用
時において残渣として残った場合、当該フラックスによ
り大気中等の水分が吸収されうる。
【0012】しかし、本発明によれば、基板本体上のラ
ンド間に設けられた抵抗体が電気的導通により発熱す
る。このため、抵抗体の発熱によりフラックスに吸収さ
れた水分の蒸発が促進されうる。従って、ランド間に残
存したフラックスが、水分を吸収することにより導通可
能となり、ランド電極の陽極物質がイオン化し、陰極へ
イオン移動により析出するのが抑制される。また、ラン
ド間での電流リークが抑制される。
ンド間に設けられた抵抗体が電気的導通により発熱す
る。このため、抵抗体の発熱によりフラックスに吸収さ
れた水分の蒸発が促進されうる。従って、ランド間に残
存したフラックスが、水分を吸収することにより導通可
能となり、ランド電極の陽極物質がイオン化し、陰極へ
イオン移動により析出するのが抑制される。また、ラン
ド間での電流リークが抑制される。
【0013】また、第2の発明によれば、第1の発明の
作用に加えて、フラックスが配線基板の使用時において
残渣として残った場合、その残渣が水分を吸収すると、
自己制御手段により、フラックスの存在に基づきランド
間の抵抗の変動が検出される。また、その自己制御手段
により、抵抗が予め定められた所定値以下となったと
き、抵抗体の発熱が許容されるとともに、抵抗が所定値
よりも大きくなったとき、抵抗体の発熱が停止される。
ここで、ランド間のフラックスが水分を吸収した場合、
そのフラックスの存在に基づき、ランド間の電気的導通
が可能となることから、抵抗値が低下することがわかっ
ている。このため、残存したフラックスが所定量水分を
吸収して抵抗が下がった場合にのみ、抵抗体の発熱が許
容されることとなり、それ以外の場合には、抵抗体の発
熱が停止される。従って、不必要な電力の浪費が回避さ
れることとなる。また、発熱の継続に起因する過熱が防
止され、電子部品等に当該過熱による負荷がかかるのが
抑制される。
作用に加えて、フラックスが配線基板の使用時において
残渣として残った場合、その残渣が水分を吸収すると、
自己制御手段により、フラックスの存在に基づきランド
間の抵抗の変動が検出される。また、その自己制御手段
により、抵抗が予め定められた所定値以下となったと
き、抵抗体の発熱が許容されるとともに、抵抗が所定値
よりも大きくなったとき、抵抗体の発熱が停止される。
ここで、ランド間のフラックスが水分を吸収した場合、
そのフラックスの存在に基づき、ランド間の電気的導通
が可能となることから、抵抗値が低下することがわかっ
ている。このため、残存したフラックスが所定量水分を
吸収して抵抗が下がった場合にのみ、抵抗体の発熱が許
容されることとなり、それ以外の場合には、抵抗体の発
熱が停止される。従って、不必要な電力の浪費が回避さ
れることとなる。また、発熱の継続に起因する過熱が防
止され、電子部品等に当該過熱による負荷がかかるのが
抑制される。
【0014】さらに、第3の発明によれば、第1の発明
の作用に加えて、フラックスが配線基板の使用時におい
て残渣として残った場合、その残渣が水分を吸収する
と、発熱許容制御手段により、フラックスの存在に基づ
きランド間に抵抗の変動が検出される。また、その発熱
許容制御手段により、抵抗が予め定められた所定値以下
となったとき、抵抗体の発熱が許容される。さらに、計
時手段により、抵抗体の発熱時間が計測される。そし
て、計時手段による計測時間が予め定められた所定時間
を経過したとき、発熱停止制御手段により抵抗体の発熱
が停止される。このため、抵抗体の発熱が許容されてか
ら、再度抵抗が所定値よりも大きくなったとしても、所
定時間が経過するまでは抵抗体の発熱が許容されること
となる。このため、抵抗が所定値よりも大きくなったら
抵抗体の発熱が停止される場合に比べて、フラックスに
吸収された水分の蒸発促進がより一層確実なものとな
る。
の作用に加えて、フラックスが配線基板の使用時におい
て残渣として残った場合、その残渣が水分を吸収する
と、発熱許容制御手段により、フラックスの存在に基づ
きランド間に抵抗の変動が検出される。また、その発熱
許容制御手段により、抵抗が予め定められた所定値以下
となったとき、抵抗体の発熱が許容される。さらに、計
時手段により、抵抗体の発熱時間が計測される。そし
て、計時手段による計測時間が予め定められた所定時間
を経過したとき、発熱停止制御手段により抵抗体の発熱
が停止される。このため、抵抗体の発熱が許容されてか
ら、再度抵抗が所定値よりも大きくなったとしても、所
定時間が経過するまでは抵抗体の発熱が許容されること
となる。このため、抵抗が所定値よりも大きくなったら
抵抗体の発熱が停止される場合に比べて、フラックスに
吸収された水分の蒸発促進がより一層確実なものとな
る。
【0015】
(第1実施例)以下、本発明を具体化した第1実施例を
図1〜5に基づいて説明する。
図1〜5に基づいて説明する。
【0016】図1は本実施例における配線基板1を示す
部分斜視図(但しハンダ4は省略してある)であり、図
2は配線基板1の部分断面図である。これらの図に示す
ように、アルミナ製の基板本体2上には2つのランド3
が配設されている。これらランド3は、銀よりなり、平
板状をなしているとともに、図示しない配線を介してバ
ッテリ8(図3参照)に電気的に接続されている。両ラ
ンド3上には、銀の混入された共晶よりなるハンダ4を
介して実装部品としてのコンデンサ(電子部品)5が接
合されている。コンデンサ5はコンデンサ本体5aとそ
の両端に取付けられた電極5bとを備えている。
部分斜視図(但しハンダ4は省略してある)であり、図
2は配線基板1の部分断面図である。これらの図に示す
ように、アルミナ製の基板本体2上には2つのランド3
が配設されている。これらランド3は、銀よりなり、平
板状をなしているとともに、図示しない配線を介してバ
ッテリ8(図3参照)に電気的に接続されている。両ラ
ンド3上には、銀の混入された共晶よりなるハンダ4を
介して実装部品としてのコンデンサ(電子部品)5が接
合されている。コンデンサ5はコンデンサ本体5aとそ
の両端に取付けられた電極5bとを備えている。
【0017】さて、図2,3に示すように、基板本体2
上の前記ランド3間には、銀/白金製の一対の導体6が
配設されているとともに、両導体6間を跨ぐようにして
抵抗体7が設けられている。前記導体6は、定電圧回路
9を介してバッテリ8に接続されており、抵抗体7への
電気的導通を許容するようになっている。また、バッテ
リ8の電圧は、その他の内部回路へと供給されるように
なっている。
上の前記ランド3間には、銀/白金製の一対の導体6が
配設されているとともに、両導体6間を跨ぐようにして
抵抗体7が設けられている。前記導体6は、定電圧回路
9を介してバッテリ8に接続されており、抵抗体7への
電気的導通を許容するようになっている。また、バッテ
リ8の電圧は、その他の内部回路へと供給されるように
なっている。
【0018】次に、前記抵抗体7についてより詳しく説
明する。上記抵抗体7は、例えばRuO2 系の発熱体に
より構成されている。RuO2 系の発熱体としては、例
えばデュポン社製 商品名:1300シリーズ、160
0シリーズ、QS87シリーズ、QS90シリーズ、シ
リーズ17、1900シリーズ、QP60シリーズ、7
900シリーズ、6800シリーズ、1800シリー
ズ、4700シリーズ、9500シリーズ、9400シ
リーズ、7690シリーズ、或いは、住友金属鉱山社製
商品名:R−GXシリーズ、R−VTシリーズ、R−
Kシリーズ、或いは、エンゲルハード社製 商品名:A
−3600シリーズ、A−3000シリーズ、R−44
00シリーズ、或いは、田中貴金属インターナショナル
社製 商品名:RFシリーズ、RZシリーズ、RX−B
シリーズ、RSシリーズ、GZシリーズ、GZXシリー
ズ、GZKシリーズ、或いは、昭栄化学社製 商品名:
RC−4005等が挙げられる。この抵抗体7は、後述
する水溶性フラックス(以下「フラックス」と記す)中
の水分を蒸発除去するために設けられたものである。従
って、抵抗体7は、目的とする発熱量に応じてその種
類、大きさ、形状等が自由に選択されうるものである。
例えば、発熱量Pに関しては、以下の関係式が成り立
つ。
明する。上記抵抗体7は、例えばRuO2 系の発熱体に
より構成されている。RuO2 系の発熱体としては、例
えばデュポン社製 商品名:1300シリーズ、160
0シリーズ、QS87シリーズ、QS90シリーズ、シ
リーズ17、1900シリーズ、QP60シリーズ、7
900シリーズ、6800シリーズ、1800シリー
ズ、4700シリーズ、9500シリーズ、9400シ
リーズ、7690シリーズ、或いは、住友金属鉱山社製
商品名:R−GXシリーズ、R−VTシリーズ、R−
Kシリーズ、或いは、エンゲルハード社製 商品名:A
−3600シリーズ、A−3000シリーズ、R−44
00シリーズ、或いは、田中貴金属インターナショナル
社製 商品名:RFシリーズ、RZシリーズ、RX−B
シリーズ、RSシリーズ、GZシリーズ、GZXシリー
ズ、GZKシリーズ、或いは、昭栄化学社製 商品名:
RC−4005等が挙げられる。この抵抗体7は、後述
する水溶性フラックス(以下「フラックス」と記す)中
の水分を蒸発除去するために設けられたものである。従
って、抵抗体7は、目的とする発熱量に応じてその種
類、大きさ、形状等が自由に選択されうるものである。
例えば、発熱量Pに関しては、以下の関係式が成り立
つ。
【0019】P=IE …(1) E=IR …(2) R=ραβL/W …(3) (1)〜(3)より、 P=E2 W/ραβL …(4) 但し、Eは電力、Iは電流値、Rは抵抗値、Pは発熱
量、ρは比抵抗、α及びβは係数、Wは抵抗体7の幅、
Lは抵抗体7の長さをそれぞれ示す。
量、ρは比抵抗、α及びβは係数、Wは抵抗体7の幅、
Lは抵抗体7の長さをそれぞれ示す。
【0020】ここで、抵抗体7上に水を1滴(抵抗体7
のほぼ全面を覆う量)落とした場合であって、例えば1
00秒以内で(マイグレーションが起こる可能性のある
時間以内で)その水を蒸発させようとした場合には、図
4に示すように、「60℃」の表面温度が必要であるこ
とがわかる。従って、表面温度を「60℃」とするため
には、図5に示すように、印加電力Eが「約1W」必要
であることがわかる。このため、比抵抗ρ、抵抗体7の
幅W及び抵抗体7の長さLをその印加電圧Eに合わせて
それぞれ適宜に設定することにより、例えば「60℃」
という所望の表面温度が得られることとなる。但し、実
際上は、上記の各数値に何ら限定されるものではない。
また、最高表面温度は、電子部品等の構成材料の耐熱温
度を考慮して決定されるべきものである。
のほぼ全面を覆う量)落とした場合であって、例えば1
00秒以内で(マイグレーションが起こる可能性のある
時間以内で)その水を蒸発させようとした場合には、図
4に示すように、「60℃」の表面温度が必要であるこ
とがわかる。従って、表面温度を「60℃」とするため
には、図5に示すように、印加電力Eが「約1W」必要
であることがわかる。このため、比抵抗ρ、抵抗体7の
幅W及び抵抗体7の長さLをその印加電圧Eに合わせて
それぞれ適宜に設定することにより、例えば「60℃」
という所望の表面温度が得られることとなる。但し、実
際上は、上記の各数値に何ら限定されるものではない。
また、最高表面温度は、電子部品等の構成材料の耐熱温
度を考慮して決定されるべきものである。
【0021】上記の配線基板1は、例えば次に示す工程
により製造される。すなわち、基板本体2に各種回路を
形成する工程、抵抗体7をスクリーン印刷成形する工
程、850℃位で熱硬化する工程、オーバーコートガラ
ス(ガラスの皮膜)を抵抗体7上に形成する工程(本実
施例ではこの工程はなくてもよい)、フラックスを塗布
する工程、コンデンサ5等の電子部品を搭載する工程、
ハンダ付けする工程、フラックスを洗浄する工程等を経
ることにより製造される。
により製造される。すなわち、基板本体2に各種回路を
形成する工程、抵抗体7をスクリーン印刷成形する工
程、850℃位で熱硬化する工程、オーバーコートガラ
ス(ガラスの皮膜)を抵抗体7上に形成する工程(本実
施例ではこの工程はなくてもよい)、フラックスを塗布
する工程、コンデンサ5等の電子部品を搭載する工程、
ハンダ付けする工程、フラックスを洗浄する工程等を経
ることにより製造される。
【0022】さて、本実施例では、ハンダ4がランド3
及びコンデンサ5の電極5bの表面に接合するのを助長
する目的から、上記の如くフラックス塗布が行われる。
そして、ハンダ付けが完了した段階でそのフラックスの
洗浄が行われる。このフラックスの洗浄は、温水シャワ
ーにより行われる。より詳しくは、配線基板1に対し、
当該配線基板1を挟みつけるようにして温水が吹き付け
られる。そして、その吹き付けられた温水によりフラッ
クスの大部分が除去されるのである。
及びコンデンサ5の電極5bの表面に接合するのを助長
する目的から、上記の如くフラックス塗布が行われる。
そして、ハンダ付けが完了した段階でそのフラックスの
洗浄が行われる。このフラックスの洗浄は、温水シャワ
ーにより行われる。より詳しくは、配線基板1に対し、
当該配線基板1を挟みつけるようにして温水が吹き付け
られる。そして、その吹き付けられた温水によりフラッ
クスの大部分が除去されるのである。
【0023】なお、導体6とランド3との極性に関する
配線位置関係として、本実施例においては、ランド3の
陽極側に配置された導体6が陽極とされ、陰極側に配置
された導体6が陰極とされている。これは、ランド3が
イオン化傾向の小さな銀に比してイオン化傾向の大きい
銅等で形成される場合にあっては、ランド3の陰極付近
に導体6の陽極を配置したのでは、導体6の銅等がイオ
ン化し、ランド3の陰極にマイグレーション現象によっ
て析出することが考えられるためである。また、水溶性
フラックスが導通可能であることから、ランド3の陰極
付近に導体6の陽極を配置し、また、ランド3の陽極付
近に導体6の陰極を配置したのでは、実質ショートを起
こしてしまうおそれがあるからである。
配線位置関係として、本実施例においては、ランド3の
陽極側に配置された導体6が陽極とされ、陰極側に配置
された導体6が陰極とされている。これは、ランド3が
イオン化傾向の小さな銀に比してイオン化傾向の大きい
銅等で形成される場合にあっては、ランド3の陰極付近
に導体6の陽極を配置したのでは、導体6の銅等がイオ
ン化し、ランド3の陰極にマイグレーション現象によっ
て析出することが考えられるためである。また、水溶性
フラックスが導通可能であることから、ランド3の陰極
付近に導体6の陽極を配置し、また、ランド3の陽極付
近に導体6の陰極を配置したのでは、実質ショートを起
こしてしまうおそれがあるからである。
【0024】次に、本実施例における配線基板1の作用
及び効果について説明する。上述したように、温水シャ
ワーにより、フラックスの大部分が除去されるのである
が、基板本体2とコンデンサ5等との間のランド3間に
は、若干のフラックスが残渣として残っている場合があ
る。この場合には、フラックスは吸水性を有するため、
配線基板1の使用時においても吸湿或いは吸水するおそ
れがある。しかし、本実施例によれば、ランド3間に
は、一対の導体6が配設されているとともに、両導体6
間を跨ぐようにして抵抗体7が設けられている。このた
め、抵抗体7が電気的導通により所定の温度以上にまで
発熱する。そのため、抵抗体7の発熱によりフラックス
に吸収された水分の蒸発が促進されうる。従って、フラ
ックスはほぼ常時乾燥された状態が維持されることとな
り、ランド3間に残存したフラックスが、水分を吸収す
ることにより一種の抵抗となって作用するのが抑制され
る。その結果、コンデンサ5等の電子部品の特性が変動
するのを抑制することができる。
及び効果について説明する。上述したように、温水シャ
ワーにより、フラックスの大部分が除去されるのである
が、基板本体2とコンデンサ5等との間のランド3間に
は、若干のフラックスが残渣として残っている場合があ
る。この場合には、フラックスは吸水性を有するため、
配線基板1の使用時においても吸湿或いは吸水するおそ
れがある。しかし、本実施例によれば、ランド3間に
は、一対の導体6が配設されているとともに、両導体6
間を跨ぐようにして抵抗体7が設けられている。このた
め、抵抗体7が電気的導通により所定の温度以上にまで
発熱する。そのため、抵抗体7の発熱によりフラックス
に吸収された水分の蒸発が促進されうる。従って、フラ
ックスはほぼ常時乾燥された状態が維持されることとな
り、ランド3間に残存したフラックスが、水分を吸収す
ることにより一種の抵抗となって作用するのが抑制され
る。その結果、コンデンサ5等の電子部品の特性が変動
するのを抑制することができる。
【0025】また、ランド3間での電流リークが抑制さ
れることから、マイグレーションの発生を未然に防止す
ることができる。 (第2実施例)次に、本発明を具体化した第2実施例を
図6〜11に基づいて説明する。但し、本実施例におい
て前述した第1実施例と重複する部分については説明を
簡略化するものとする。
れることから、マイグレーションの発生を未然に防止す
ることができる。 (第2実施例)次に、本発明を具体化した第2実施例を
図6〜11に基づいて説明する。但し、本実施例におい
て前述した第1実施例と重複する部分については説明を
簡略化するものとする。
【0026】図6は本実施例における配線基板11を示
す部分斜視図であり、図7は配線基板11の部分断面図
である。これらの図に示すように、基板本体2上にはバ
ッテリ8(図8参照)に対し電気的に接続されている2
つのランド3が配設されている。両ランド3上には、ハ
ンダ4を介して実装部品としてのコンデンサ5が接合さ
れている。
す部分斜視図であり、図7は配線基板11の部分断面図
である。これらの図に示すように、基板本体2上にはバ
ッテリ8(図8参照)に対し電気的に接続されている2
つのランド3が配設されている。両ランド3上には、ハ
ンダ4を介して実装部品としてのコンデンサ5が接合さ
れている。
【0027】さて、本実施例において基板本体2上の前
記ランド3間には、一対の導体6が配設されているとと
もに、両導体6間を跨ぐようにして抵抗体7が設けられ
ている。また、この抵抗体7を覆うようにしてオーバー
コートガラスよりなる絶縁体12が設けられ、絶縁体1
2の上部のほぼ両端には、銀/白金よりなる一対の導線
13が設けられている。そして、これら導線13間に上
述したフラックスが残存していた場合には、導線13及
びフラックスによりいわゆるセンサが構成される。すな
わち、フラックスが残存していた場合には導線13及び
フラックスにより一種の可変抵抗体14(図8参照)が
形成されることとなる。そして、フラックスが水分を吸
収した場合には、図10に示すように、その吸湿量の増
大に伴って抵抗値が下がることが分かっている。このた
め、これら導線13及びフラックスは一種のセンサとし
ての機能を発揮するといえる。
記ランド3間には、一対の導体6が配設されているとと
もに、両導体6間を跨ぐようにして抵抗体7が設けられ
ている。また、この抵抗体7を覆うようにしてオーバー
コートガラスよりなる絶縁体12が設けられ、絶縁体1
2の上部のほぼ両端には、銀/白金よりなる一対の導線
13が設けられている。そして、これら導線13間に上
述したフラックスが残存していた場合には、導線13及
びフラックスによりいわゆるセンサが構成される。すな
わち、フラックスが残存していた場合には導線13及び
フラックスにより一種の可変抵抗体14(図8参照)が
形成されることとなる。そして、フラックスが水分を吸
収した場合には、図10に示すように、その吸湿量の増
大に伴って抵抗値が下がることが分かっている。このた
め、これら導線13及びフラックスは一種のセンサとし
ての機能を発揮するといえる。
【0028】本実施例において、前記抵抗体7は、フラ
ックスが吸水してその抵抗値が下がった場合に駆動(発
熱)するようになっている。このように駆動するための
駆動回路の電気的構成について図8に従って説明する。
すなわち、駆動回路としてPNPトランジスタよりなる
スイッチング素子TR1が設けられ、該スイッチング素
子TR1により抵抗体7の通電が許容されるようになっ
ている。そして、スイッチング素子TR1には抵抗15
及び前記可変抵抗体14によってバイアスがかけられる
ようになっている。このため、可変抵抗体14の抵抗値
が大きくなった場合には、スイッチング素子TR1のベ
ース電圧が大きくなり、スイッチング素子TR1はオフ
される。一方、可変抵抗体14の抵抗値が小さくなった
場合には、スイッチング素子TR1のベース電圧が小さ
くなり、スイッチング素子TR1はオンされ(コレクタ
−エミッタ間が通電され)、その結果、バッテリ8から
の通電が導体6を介して抵抗体7になされ、抵抗体7が
発熱する(勿論、上記とは逆に設定してもよい。すなわ
ち、スイッチング素子TR1のベース電圧が高くなった
ときにオンとなり、コレクタ−エミッタ間の通電が許容
されるNPNトランジスタをスイッチング素子として用
いることもできる。その場合は、ベース側の抵抗15及
び可変抵抗体14を入れ換えることで同様の効果を得る
ことができる)。また、本実施例では、上記回路すなわ
ちスイッチング素子TR1、抵抗15及び可変抵抗体1
4等により自己制御手段が構成されている。
ックスが吸水してその抵抗値が下がった場合に駆動(発
熱)するようになっている。このように駆動するための
駆動回路の電気的構成について図8に従って説明する。
すなわち、駆動回路としてPNPトランジスタよりなる
スイッチング素子TR1が設けられ、該スイッチング素
子TR1により抵抗体7の通電が許容されるようになっ
ている。そして、スイッチング素子TR1には抵抗15
及び前記可変抵抗体14によってバイアスがかけられる
ようになっている。このため、可変抵抗体14の抵抗値
が大きくなった場合には、スイッチング素子TR1のベ
ース電圧が大きくなり、スイッチング素子TR1はオフ
される。一方、可変抵抗体14の抵抗値が小さくなった
場合には、スイッチング素子TR1のベース電圧が小さ
くなり、スイッチング素子TR1はオンされ(コレクタ
−エミッタ間が通電され)、その結果、バッテリ8から
の通電が導体6を介して抵抗体7になされ、抵抗体7が
発熱する(勿論、上記とは逆に設定してもよい。すなわ
ち、スイッチング素子TR1のベース電圧が高くなった
ときにオンとなり、コレクタ−エミッタ間の通電が許容
されるNPNトランジスタをスイッチング素子として用
いることもできる。その場合は、ベース側の抵抗15及
び可変抵抗体14を入れ換えることで同様の効果を得る
ことができる)。また、本実施例では、上記回路すなわ
ちスイッチング素子TR1、抵抗15及び可変抵抗体1
4等により自己制御手段が構成されている。
【0029】上記の構成を有する配線基板11は、例え
ば次のようにして製造される。すなわち、図9に示すよ
うに、まず所定の回路が形成された基板本体2にランド
3が印刷され、約850℃にて焼成される。次いで、導
体6及び抵抗体7が印刷され、約850℃にて焼成され
る。続いて、オーバーコートガラスにより絶縁体12が
形成され、約850℃にて焼成される。その後、可変抵
抗体14を構成する導線13が印刷され、約850℃に
て焼成される。さらに、クリームハンダ印刷が施され、
約850℃にて焼成される。但し、本実施例において、
このクリームハンダにはフラックスが混入されている。
そして、コンデンサ5等の電子部品が搭載され、230
℃でリフローハンダ付けが施される。このとき、フラッ
クスにより、コンデンサ5等とランド3との間の接合が
より助長される。そして、配線基板11は洗浄工程に供
せられ、余剰の大部分のフラックスが洗浄除去され、そ
の後、乾燥され、製造品への、さらには実車両等への組
み付け工程に供せられる。
ば次のようにして製造される。すなわち、図9に示すよ
うに、まず所定の回路が形成された基板本体2にランド
3が印刷され、約850℃にて焼成される。次いで、導
体6及び抵抗体7が印刷され、約850℃にて焼成され
る。続いて、オーバーコートガラスにより絶縁体12が
形成され、約850℃にて焼成される。その後、可変抵
抗体14を構成する導線13が印刷され、約850℃に
て焼成される。さらに、クリームハンダ印刷が施され、
約850℃にて焼成される。但し、本実施例において、
このクリームハンダにはフラックスが混入されている。
そして、コンデンサ5等の電子部品が搭載され、230
℃でリフローハンダ付けが施される。このとき、フラッ
クスにより、コンデンサ5等とランド3との間の接合が
より助長される。そして、配線基板11は洗浄工程に供
せられ、余剰の大部分のフラックスが洗浄除去され、そ
の後、乾燥され、製造品への、さらには実車両等への組
み付け工程に供せられる。
【0030】次に、本実施例における配線基板11の作
用及び効果について、上記自己制御手段に基づく流れを
概略的に示す図11のフローチャートに従って説明す
る。まず、導線13間のフラックスが吸湿(又は吸水)
したとする(S101)。すると、これに伴い、図10
に示すように、可変抵抗体14の抵抗値が低下する(S
102)。
用及び効果について、上記自己制御手段に基づく流れを
概略的に示す図11のフローチャートに従って説明す
る。まず、導線13間のフラックスが吸湿(又は吸水)
したとする(S101)。すると、これに伴い、図10
に示すように、可変抵抗体14の抵抗値が低下する(S
102)。
【0031】次に、上記回路(スイッチング素子TR
1)により、可変抵抗体14の抵抗値が、水分をほとん
ど含んでいない状態における予め定められた値(規定
値)以下であるか否かが判定される(S103)。そし
て、抵抗値が規定値よりも大きい場合には、スイッチン
グ素子TR1のベース電圧が高くなり、コレクタ−エミ
ッタ間の通電が遮断される(S109)。このため、抵
抗体7の発熱が停止される(S110)。
1)により、可変抵抗体14の抵抗値が、水分をほとん
ど含んでいない状態における予め定められた値(規定
値)以下であるか否かが判定される(S103)。そし
て、抵抗値が規定値よりも大きい場合には、スイッチン
グ素子TR1のベース電圧が高くなり、コレクタ−エミ
ッタ間の通電が遮断される(S109)。このため、抵
抗体7の発熱が停止される(S110)。
【0032】一方、可変抵抗体14の抵抗値が規定値以
下である場合には、スイッチング素子TR1のベース電
圧が低下してコレクタ−エミッタ間の通電が許容される
(S104)。このため、抵抗体7には電流が流れるこ
ととなり(S105)、抵抗体7は発熱する(S10
6)。
下である場合には、スイッチング素子TR1のベース電
圧が低下してコレクタ−エミッタ間の通電が許容される
(S104)。このため、抵抗体7には電流が流れるこ
ととなり(S105)、抵抗体7は発熱する(S10
6)。
【0033】続いて、スイッチング素子TR1は、抵抗
値が規定値よりも大きくなったか否か、すなわちフラッ
クスが所定の程度乾燥したか否かを判定する(S10
7)。そして、抵抗値が規定値よりも大きくなった場合
には、可変抵抗体14の抵抗値が増大する(S10
8)。そして、この場合には、スイッチング素子TR1
のベース電圧が高くなり、コレクタ−エミッタ間の通電
が遮断され(S109)、抵抗体7の発熱が停止される
(S110)。一方、抵抗値が規定値よりも大きくなっ
ていない場合には、未だ水分が所定量以上残存している
ものとして、抵抗体7には電流が流れ、抵抗体7は発熱
する(S104〜S106)。
値が規定値よりも大きくなったか否か、すなわちフラッ
クスが所定の程度乾燥したか否かを判定する(S10
7)。そして、抵抗値が規定値よりも大きくなった場合
には、可変抵抗体14の抵抗値が増大する(S10
8)。そして、この場合には、スイッチング素子TR1
のベース電圧が高くなり、コレクタ−エミッタ間の通電
が遮断され(S109)、抵抗体7の発熱が停止される
(S110)。一方、抵抗値が規定値よりも大きくなっ
ていない場合には、未だ水分が所定量以上残存している
ものとして、抵抗体7には電流が流れ、抵抗体7は発熱
する(S104〜S106)。
【0034】このように、温水シャワーの洗浄工程を経
ることにより、フラックスの大部分が除去されるのであ
るが、基板本体2とコンデンサ5等との間のランド3間
には、若干のフラックスが残渣として残っている場合が
ある。この場合には、フラックスは吸水性を有するた
め、配線基板11の使用時(例えば実車両搭載時の気候
条件や一時的な浸水等の場合)においても吸湿或いは吸
水するおそれがある。しかし、本実施例によれば、上記
自己制御手段により、ランド3間のフラックスの存在に
基づく可変抵抗体14の抵抗値が検出される。また、そ
の自己制御手段により、抵抗値が予め定められた規定値
以下となったとき、抵抗体7の発熱が許容されるととも
に、抵抗値が規定値よりも大きくなったとき、抵抗体7
の発熱が停止される。
ることにより、フラックスの大部分が除去されるのであ
るが、基板本体2とコンデンサ5等との間のランド3間
には、若干のフラックスが残渣として残っている場合が
ある。この場合には、フラックスは吸水性を有するた
め、配線基板11の使用時(例えば実車両搭載時の気候
条件や一時的な浸水等の場合)においても吸湿或いは吸
水するおそれがある。しかし、本実施例によれば、上記
自己制御手段により、ランド3間のフラックスの存在に
基づく可変抵抗体14の抵抗値が検出される。また、そ
の自己制御手段により、抵抗値が予め定められた規定値
以下となったとき、抵抗体7の発熱が許容されるととも
に、抵抗値が規定値よりも大きくなったとき、抵抗体7
の発熱が停止される。
【0035】ここで、ランド3間のフラックスが水分を
吸収した場合、可変抵抗体14の抵抗値が低下すること
がわかっている。このため、残存したフラックスが所定
量水分を吸収した場合にのみ、抵抗体7の発熱が許容さ
れることとなり、それ以外の場合には、抵抗体7の発熱
が停止される。従って、前記第1実施例で説明した作用
効果を奏するのに加えて、本実施例では、不必要な電力
の浪費を回避することができる。また、発熱の継続に起
因する過熱が防止され、コンデンサ5等の電子部品に当
該過熱による負荷がかかるのを防止することができる。
その結果、全体としてコストの低減を図ることができる
とともに、配線基板11の製品寿命の延命化を図ること
ができる。
吸収した場合、可変抵抗体14の抵抗値が低下すること
がわかっている。このため、残存したフラックスが所定
量水分を吸収した場合にのみ、抵抗体7の発熱が許容さ
れることとなり、それ以外の場合には、抵抗体7の発熱
が停止される。従って、前記第1実施例で説明した作用
効果を奏するのに加えて、本実施例では、不必要な電力
の浪費を回避することができる。また、発熱の継続に起
因する過熱が防止され、コンデンサ5等の電子部品に当
該過熱による負荷がかかるのを防止することができる。
その結果、全体としてコストの低減を図ることができる
とともに、配線基板11の製品寿命の延命化を図ること
ができる。
【0036】(第3実施例)次に、本発明を具体化した
第3実施例を図12,13に基づいて説明する。但し、
本実施例において前述した第1及び第2実施例と重複す
る部分については説明を簡略化するものとする。
第3実施例を図12,13に基づいて説明する。但し、
本実施例において前述した第1及び第2実施例と重複す
る部分については説明を簡略化するものとする。
【0037】図12は本実施例における配線基板21の
電気的構成を示す回路図である。本実施例において、前
記抵抗体7は、フラックスが吸水してその抵抗値が下が
った場合に駆動(発熱)するとともに、フラックスが乾
燥してから所定時間経過後には停止(発熱停止)するよ
うになっている。この点で前記第2実施例とは異なって
いる。さて、上記のように抵抗体7を駆動させるための
電気的構成について図12に従って説明する。すなわ
ち、駆動回路としてはPNPトランジスタよりなる第1
のスイッチング素子TR11及び第2のスイッチング素
子TR12並びにタイマ回路22が設けられている。そ
して、第2のスイッチング素子TR12の切換により抵
抗体7の通電が許容されるようになっている。この第2
のスイッチング素子TR12はタイマ回路22によって
駆動されるようになっている。また、タイマ回路22は
第1のスイッチング素子TR11によって駆動されるよ
うになっている。そして、第1のスイッチング素子TR
11には前記第2実施例で説明した抵抗15及び可変抵
抗体14によってバイアスがかけられるようになってい
る。このため、可変抵抗体14の抵抗値が大きくなった
場合には、第1のスイッチング素子TR11のベース電
圧が大きくなり、第1のスイッチング素子TR11はオ
フされ、タイマ回路22は駆動されない。一方、可変抵
抗体14の抵抗値が小さくなった場合には、第1のスイ
ッチング素子TR11のベース電圧が小さくなり、第1
のスイッチング素子TR11がオンされる。そして、タ
イマ回路22がリセットされるとともに、第2のスイッ
チング素子TR12がオンされ、第2実施例と同様な作
用により抵抗体7が発熱する。その後、タイマ回路22
がリセットされた状態で、再び第1のスイッチング素子
TR11がオフされたときに、タイマ回路22によりカ
ウントダウンが開始される。本実施例では、上記回路、
すなわち第1のスイッチング素子TR11,TR12、
抵抗15及び可変抵抗体14等により発熱許容制御手段
及び発熱停止制御手段が構成され、特にタイマ回路22
により計時手段が構成されている。
電気的構成を示す回路図である。本実施例において、前
記抵抗体7は、フラックスが吸水してその抵抗値が下が
った場合に駆動(発熱)するとともに、フラックスが乾
燥してから所定時間経過後には停止(発熱停止)するよ
うになっている。この点で前記第2実施例とは異なって
いる。さて、上記のように抵抗体7を駆動させるための
電気的構成について図12に従って説明する。すなわ
ち、駆動回路としてはPNPトランジスタよりなる第1
のスイッチング素子TR11及び第2のスイッチング素
子TR12並びにタイマ回路22が設けられている。そ
して、第2のスイッチング素子TR12の切換により抵
抗体7の通電が許容されるようになっている。この第2
のスイッチング素子TR12はタイマ回路22によって
駆動されるようになっている。また、タイマ回路22は
第1のスイッチング素子TR11によって駆動されるよ
うになっている。そして、第1のスイッチング素子TR
11には前記第2実施例で説明した抵抗15及び可変抵
抗体14によってバイアスがかけられるようになってい
る。このため、可変抵抗体14の抵抗値が大きくなった
場合には、第1のスイッチング素子TR11のベース電
圧が大きくなり、第1のスイッチング素子TR11はオ
フされ、タイマ回路22は駆動されない。一方、可変抵
抗体14の抵抗値が小さくなった場合には、第1のスイ
ッチング素子TR11のベース電圧が小さくなり、第1
のスイッチング素子TR11がオンされる。そして、タ
イマ回路22がリセットされるとともに、第2のスイッ
チング素子TR12がオンされ、第2実施例と同様な作
用により抵抗体7が発熱する。その後、タイマ回路22
がリセットされた状態で、再び第1のスイッチング素子
TR11がオフされたときに、タイマ回路22によりカ
ウントダウンが開始される。本実施例では、上記回路、
すなわち第1のスイッチング素子TR11,TR12、
抵抗15及び可変抵抗体14等により発熱許容制御手段
及び発熱停止制御手段が構成され、特にタイマ回路22
により計時手段が構成されている。
【0038】次に、本実施例における配線基板21の作
用及び効果について、上記発熱許容制御手段、計時手段
及び発熱停止制御手段に基づく流れを概略的に示す図1
3のフローチャート等に従って説明する。
用及び効果について、上記発熱許容制御手段、計時手段
及び発熱停止制御手段に基づく流れを概略的に示す図1
3のフローチャート等に従って説明する。
【0039】まず、導線13間のフラックスが吸湿(又
は吸水)したとする(S201)。すると、これに伴
い、可変抵抗体14の抵抗値が低下する。次に、上記第
1のスイッチング素子TR11により、可変抵抗体14
の抵抗値が、水分をほとんど含んでいない状態における
予め定められた値(規定値)以下であるか否かが判定さ
れる(S202)。そして、抵抗値が規定値よりも大き
い場合には、第1のスイッチング素子TR11のベース
電圧が高くなり、コレクタ−エミッタ間の通電が遮断さ
れ、第1のスイッチング素子TR11が停止(オフ)さ
れる。(S209)。
は吸水)したとする(S201)。すると、これに伴
い、可変抵抗体14の抵抗値が低下する。次に、上記第
1のスイッチング素子TR11により、可変抵抗体14
の抵抗値が、水分をほとんど含んでいない状態における
予め定められた値(規定値)以下であるか否かが判定さ
れる(S202)。そして、抵抗値が規定値よりも大き
い場合には、第1のスイッチング素子TR11のベース
電圧が高くなり、コレクタ−エミッタ間の通電が遮断さ
れ、第1のスイッチング素子TR11が停止(オフ)さ
れる。(S209)。
【0040】一方、可変抵抗体14の抵抗値が規定値以
下である場合には、第1のスイッチング素子TR11の
ベース電圧が低下してコレクタ−エミッタ間の通電が許
容される(S203)。このため、タイマ回路22の入
力側の電圧が増大し、タイマ回路22がリセットされる
(S204)。
下である場合には、第1のスイッチング素子TR11の
ベース電圧が低下してコレクタ−エミッタ間の通電が許
容される(S203)。このため、タイマ回路22の入
力側の電圧が増大し、タイマ回路22がリセットされる
(S204)。
【0041】そして、タイマ回路22がリセットされる
とともに、第2のスイッチング素子TR12が駆動(オ
ン)される(S205)。このため、抵抗体7には電流
が流れ(S206)、抵抗体7は発熱する(S20
7)。
とともに、第2のスイッチング素子TR12が駆動(オ
ン)される(S205)。このため、抵抗体7には電流
が流れ(S206)、抵抗体7は発熱する(S20
7)。
【0042】続いて、第1のスイッチング素子TR11
により、抵抗値が規定値よりも大きくなったか否かが判
定される(S208)。すなわち、フラックスが所定の
程度乾燥したか否かが判定される。そして、抵抗値が規
定値よりも大きくなった場合には、可変抵抗体14の抵
抗値が増大し、第1のスイッチング素子TR11が停止
(オフ)される(S209)。
により、抵抗値が規定値よりも大きくなったか否かが判
定される(S208)。すなわち、フラックスが所定の
程度乾燥したか否かが判定される。そして、抵抗値が規
定値よりも大きくなった場合には、可変抵抗体14の抵
抗値が増大し、第1のスイッチング素子TR11が停止
(オフ)される(S209)。
【0043】続いて、タイマ回路22のタイマがカウン
トダウンされる(S210)。そして、カウント値に基
づき、駆動開始からの時間が予め定められた所定時間に
達したか否かが判定され(S211)、所定時間に達し
た場合には第2のスイッチング素子TR12が停止(オ
フ)され(S212)、抵抗体7の発熱が停止される
(S213)。一方、所定時間に達しない場合には、タ
イマ回路22によるカウントダウンが継続される(S2
10〜S211)。従って、S209で第1のスイッチ
ング素子TR11が再度停止(オフ)された場合(フラ
ックス残渣中の含水分量が一応の規定値以下を達成した
とみられる時点)であっても、タイマ回路22によりカ
ウントダウンされている場合には、第2のスイッチング
素子TR12が駆動され続け、抵抗体7の発熱は継続さ
れる。
トダウンされる(S210)。そして、カウント値に基
づき、駆動開始からの時間が予め定められた所定時間に
達したか否かが判定され(S211)、所定時間に達し
た場合には第2のスイッチング素子TR12が停止(オ
フ)され(S212)、抵抗体7の発熱が停止される
(S213)。一方、所定時間に達しない場合には、タ
イマ回路22によるカウントダウンが継続される(S2
10〜S211)。従って、S209で第1のスイッチ
ング素子TR11が再度停止(オフ)された場合(フラ
ックス残渣中の含水分量が一応の規定値以下を達成した
とみられる時点)であっても、タイマ回路22によりカ
ウントダウンされている場合には、第2のスイッチング
素子TR12が駆動され続け、抵抗体7の発熱は継続さ
れる。
【0044】このように、温水シャワーにより、フラッ
クスの大部分が除去されるのであるが、基板本体2とコ
ンデンサ5等との間のランド3間には、若干のフラック
スが残渣として残っている場合がある。この場合には、
フラックスは吸水性を有するため、配線基板11の使用
時においても吸湿或いは吸水するおそれがある。しか
し、本実施例によれば、上記発熱許容制御手段、発熱停
止制御手段により、ランド3間のフラックスの存在に基
づく可変抵抗体14の抵抗値が検出される。また、抵抗
値が予め定められた所定値以下となったとき、第1のス
イッチング素子TR11により抵抗体7の発熱が許容さ
れる。さらに、計時手段(タイマ回路22)により、抵
抗値が予め定められた所定値以下となった後、再び所定
値以上となってからの時間が計測される。すなわち、フ
ラックス中の水分率が規定以上となって、スイッチング
素子TR11がオンされ、タイマ回路22がリセットさ
れた後(この間、タイマ回路22は抵抗体7に通電す
る)スイッチング素子TR11がオフとなり、タイマ回
路22に電気信号が入らなくなったときから計時が開始
される。そして、計測時間が予め定められた所定時間を
経過したとき、第2のスイッチング素子TR12により
抵抗体7の発熱が停止される。このため、抵抗体7の発
熱が許容されてから、再度抵抗値が所定値よりも大きく
なったとしても、所定時間が経過するまでは抵抗体7の
発熱が許容されることとなる。このため、抵抗値が所定
値よりも大きくなったら抵抗体7の発熱が停止される第
2実施例の場合に比べて、フラックスに吸収された水分
の蒸発促進をより一層確実なものとすることができる。
クスの大部分が除去されるのであるが、基板本体2とコ
ンデンサ5等との間のランド3間には、若干のフラック
スが残渣として残っている場合がある。この場合には、
フラックスは吸水性を有するため、配線基板11の使用
時においても吸湿或いは吸水するおそれがある。しか
し、本実施例によれば、上記発熱許容制御手段、発熱停
止制御手段により、ランド3間のフラックスの存在に基
づく可変抵抗体14の抵抗値が検出される。また、抵抗
値が予め定められた所定値以下となったとき、第1のス
イッチング素子TR11により抵抗体7の発熱が許容さ
れる。さらに、計時手段(タイマ回路22)により、抵
抗値が予め定められた所定値以下となった後、再び所定
値以上となってからの時間が計測される。すなわち、フ
ラックス中の水分率が規定以上となって、スイッチング
素子TR11がオンされ、タイマ回路22がリセットさ
れた後(この間、タイマ回路22は抵抗体7に通電す
る)スイッチング素子TR11がオフとなり、タイマ回
路22に電気信号が入らなくなったときから計時が開始
される。そして、計測時間が予め定められた所定時間を
経過したとき、第2のスイッチング素子TR12により
抵抗体7の発熱が停止される。このため、抵抗体7の発
熱が許容されてから、再度抵抗値が所定値よりも大きく
なったとしても、所定時間が経過するまでは抵抗体7の
発熱が許容されることとなる。このため、抵抗値が所定
値よりも大きくなったら抵抗体7の発熱が停止される第
2実施例の場合に比べて、フラックスに吸収された水分
の蒸発促進をより一層確実なものとすることができる。
【0045】(第4実施例)次に、本発明を具体化した
第4実施例を図14に基づいて説明する。但し、本実施
例において前述した第1〜第3実施例と重複する部分に
ついては説明を簡略化するものとする。
第4実施例を図14に基づいて説明する。但し、本実施
例において前述した第1〜第3実施例と重複する部分に
ついては説明を簡略化するものとする。
【0046】図14は本実施例における配線基板31を
示す部分斜視図である。同図に示すように、基板本体3
2の前記ランド3間において、抵抗体7の近傍には、複
数の透孔33が形成されている。この点で、本実施例
は、前述した第1実施例と大きく異なっている。
示す部分斜視図である。同図に示すように、基板本体3
2の前記ランド3間において、抵抗体7の近傍には、複
数の透孔33が形成されている。この点で、本実施例
は、前述した第1実施例と大きく異なっている。
【0047】次に、本実施例の作用及び効果について説
明する。本実施例においては、上述した第1実施例で記
載した作用効果を奏するのは勿論のこと、抵抗体7の近
傍における配線基板31には、複数の透孔33が形成さ
れている。このため、残存したフラックス中の水分が、
当該透孔33から蒸発されやすいものとなる。従って、
抵抗体7の発熱による水分の気化促進に加えて、透孔3
3からの水蒸気の蒸発がより一層促進されることとな
る。その結果、第1実施例で説明した作用効果をより一
層確実なものとすることができる。また、温水シャワー
により基板を洗浄する際、透孔33の中を通り、直接温
水が行き届くことにより、電子部品(コンデンサ5)と
基板本体32との間のフラックス残渣を除去しやすくな
るという効果もある。
明する。本実施例においては、上述した第1実施例で記
載した作用効果を奏するのは勿論のこと、抵抗体7の近
傍における配線基板31には、複数の透孔33が形成さ
れている。このため、残存したフラックス中の水分が、
当該透孔33から蒸発されやすいものとなる。従って、
抵抗体7の発熱による水分の気化促進に加えて、透孔3
3からの水蒸気の蒸発がより一層促進されることとな
る。その結果、第1実施例で説明した作用効果をより一
層確実なものとすることができる。また、温水シャワー
により基板を洗浄する際、透孔33の中を通り、直接温
水が行き届くことにより、電子部品(コンデンサ5)と
基板本体32との間のフラックス残渣を除去しやすくな
るという効果もある。
【0048】(第5実施例)次に、本発明を具体化した
第5実施例を図15,16に基づいて説明する。但し、
本実施例において前述した第1〜第4実施例と重複する
部分については説明を簡略化するものとする。
第5実施例を図15,16に基づいて説明する。但し、
本実施例において前述した第1〜第4実施例と重複する
部分については説明を簡略化するものとする。
【0049】図15は本実施例における配線基板41を
示す部分斜視図であり、図16は配線基板41の断面図
である。これらの図に示すように、基板本体42の前記
ランド3間においては、凹部43が形成されている。そ
して、当該凹部43内に前記導体6、抵抗体7、絶縁体
12及び導線13等が配設されている。このため、導線
13の上面とコンデンサ5との間の隙間は、前記第2実
施例等の場合に比べて大きいものとなっている。
示す部分斜視図であり、図16は配線基板41の断面図
である。これらの図に示すように、基板本体42の前記
ランド3間においては、凹部43が形成されている。そ
して、当該凹部43内に前記導体6、抵抗体7、絶縁体
12及び導線13等が配設されている。このため、導線
13の上面とコンデンサ5との間の隙間は、前記第2実
施例等の場合に比べて大きいものとなっている。
【0050】次に、本実施例の作用及び効果について説
明する。本実施例においては、上述した第2実施例で記
載した作用効果を奏するのは勿論のこと、抵抗体7の近
傍における基板本体42には凹部43が形成され、導線
13の上面とコンデンサ5との間の隙間が比較的大き
い。このため、残存したフラックス中の水分が、当該大
きな隙間から蒸発されやすいものとなる。従って、抵抗
体7の発熱による水分の気化促進に加えて、隙間からの
水蒸気の蒸発がより一層促進されることとなる。その結
果、前記第2実施例で説明した作用効果をより一層確実
なものとすることができる。また、このように凹部43
を形成することによって、コンデンサ5(電子部品)と
基板本体42との間隔がその分だけ広くとれることか
ら、温水シャワーにより配線基板41を洗浄する際、凹
部43の中を通り、直接温水が行き届くことにより、コ
ンデンサ5(電子部品)と基板本体42との間のフラッ
クス残渣を除去しやすくなるという効果もある。
明する。本実施例においては、上述した第2実施例で記
載した作用効果を奏するのは勿論のこと、抵抗体7の近
傍における基板本体42には凹部43が形成され、導線
13の上面とコンデンサ5との間の隙間が比較的大き
い。このため、残存したフラックス中の水分が、当該大
きな隙間から蒸発されやすいものとなる。従って、抵抗
体7の発熱による水分の気化促進に加えて、隙間からの
水蒸気の蒸発がより一層促進されることとなる。その結
果、前記第2実施例で説明した作用効果をより一層確実
なものとすることができる。また、このように凹部43
を形成することによって、コンデンサ5(電子部品)と
基板本体42との間隔がその分だけ広くとれることか
ら、温水シャワーにより配線基板41を洗浄する際、凹
部43の中を通り、直接温水が行き届くことにより、コ
ンデンサ5(電子部品)と基板本体42との間のフラッ
クス残渣を除去しやすくなるという効果もある。
【0051】なお、本発明は前記各実施例に限定される
ものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で構成の一
部を適宜に変更して次のように実施することもできる。 (1)前記第1実施例では、ランド3間に設けられた抵
抗体7は、コンデンサ5の外周縁よりもはみ出すことは
なかったが、図17に示すように、ランド3間に設けら
れた抵抗体51は、コンデンサ5の外周縁、端縁部より
もはみ出して設けられていてもよい。かかる場合、抵抗
体51のはみ出した部分では、温水シャワーによってほ
ぼ確実にフラックスの除去が達成される。このため、ラ
ンド3の両極の分断が抵抗体51によってなされること
となる。従って、ランド3両極間中央部に一部抵抗体を
設けた場合に懸念される、コンデンサ5の外装部の抵抗
体の存在しない部分からのイオンの周り込みによるマイ
グレーションを、確実に防止することができる。
ものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で構成の一
部を適宜に変更して次のように実施することもできる。 (1)前記第1実施例では、ランド3間に設けられた抵
抗体7は、コンデンサ5の外周縁よりもはみ出すことは
なかったが、図17に示すように、ランド3間に設けら
れた抵抗体51は、コンデンサ5の外周縁、端縁部より
もはみ出して設けられていてもよい。かかる場合、抵抗
体51のはみ出した部分では、温水シャワーによってほ
ぼ確実にフラックスの除去が達成される。このため、ラ
ンド3の両極の分断が抵抗体51によってなされること
となる。従って、ランド3両極間中央部に一部抵抗体を
設けた場合に懸念される、コンデンサ5の外装部の抵抗
体の存在しない部分からのイオンの周り込みによるマイ
グレーションを、確実に防止することができる。
【0052】(2)また、図18に示すように、少なく
とも一方のランド3に、その外周を取り巻くようにして
抵抗体52を配置形成するようにしてもよい。かかる場
合にもマイグレーションを防止できる上、抵抗体がコン
デンサの外装部からはみ出して不都合な場合に、このよ
うにランド3の外周を取り巻くように抵抗体52を形成
する構造とすることで、イオンの周り込みよるマイグレ
ーションをも確実に防止することができる。
とも一方のランド3に、その外周を取り巻くようにして
抵抗体52を配置形成するようにしてもよい。かかる場
合にもマイグレーションを防止できる上、抵抗体がコン
デンサの外装部からはみ出して不都合な場合に、このよ
うにランド3の外周を取り巻くように抵抗体52を形成
する構造とすることで、イオンの周り込みよるマイグレ
ーションをも確実に防止することができる。
【0053】また、上記構成においては少なくとも一方
のランド3が陽極であることが望ましい。かかる場合に
は、陽極の銀がイオン化し、陰極へ析出するため、陽極
のイオン化による体積の減少を集中的に防御すること
で、マイグレーションの発生が防止される。
のランド3が陽極であることが望ましい。かかる場合に
は、陽極の銀がイオン化し、陰極へ析出するため、陽極
のイオン化による体積の減少を集中的に防御すること
で、マイグレーションの発生が防止される。
【0054】(3)前記第4実施例で説明した透孔33
は、第1、第2、第3及び第5実施例で説明した基板本
体1,11,21,41に形成されていてもよい。かか
る場合には、各実施例の効果をより一層促進させること
ができる。
は、第1、第2、第3及び第5実施例で説明した基板本
体1,11,21,41に形成されていてもよい。かか
る場合には、各実施例の効果をより一層促進させること
ができる。
【0055】(4)前記第5実施例で説明した凹部43
は、第1、第2、第3及び第4実施例で説明した基板本
体1,11,21,31に形成されていてもよい。かか
る場合にも、各実施例の効果をより一層促進させること
ができる。
は、第1、第2、第3及び第4実施例で説明した基板本
体1,11,21,31に形成されていてもよい。かか
る場合にも、各実施例の効果をより一層促進させること
ができる。
【0056】(5)前記第2及び第3実施例では、スイ
ッチング素子TR1,TR11,TR12としていずれ
もPNPトランジスタを使用したが、NPNトランジス
タを使用して配線状態を適宜変更してもよい。
ッチング素子TR1,TR11,TR12としていずれ
もPNPトランジスタを使用したが、NPNトランジス
タを使用して配線状態を適宜変更してもよい。
【0057】(6)前記各実施例では、実装部品として
コンデンサ5を採用したが、その外にも各種抵抗体、ト
ランジスタ、ダイオード等が実装部品として採用されて
もよい。
コンデンサ5を採用したが、その外にも各種抵抗体、ト
ランジスタ、ダイオード等が実装部品として採用されて
もよい。
【0058】(7)前記各実施例では、導体6及び導線
13は銀/白金により構成されていたが、その外にも、
例えば共晶ハンダ、銀の混入されたハンダ、亜共晶ハン
ダ、過共晶ハンダ、インジウムの混入されたハンダ、イ
ンジウム、アンチモンの混入されたハンダ、RuO
2 (二酸化ルテニウム)、M2 RuO7-X 、カーボン、
MoO3 、LaB6 、銀、銀/パラジウム、金、銅、
鉄、アルミニウム、ニッケル、クロム等のいずれかによ
り構成されていてもよい。
13は銀/白金により構成されていたが、その外にも、
例えば共晶ハンダ、銀の混入されたハンダ、亜共晶ハン
ダ、過共晶ハンダ、インジウムの混入されたハンダ、イ
ンジウム、アンチモンの混入されたハンダ、RuO
2 (二酸化ルテニウム)、M2 RuO7-X 、カーボン、
MoO3 、LaB6 、銀、銀/パラジウム、金、銅、
鉄、アルミニウム、ニッケル、クロム等のいずれかによ
り構成されていてもよい。
【0059】(8)前記各実施例では、ハンダ4は、銀
の混入された共晶により構成されていたが、その外に
も、例えば共晶、亜共晶、過共晶、インジウムの混合
物、インジウム、アンチモンの混合物、低融点ハンダ等
のいずれかにより構成されていてもよい。
の混入された共晶により構成されていたが、その外に
も、例えば共晶、亜共晶、過共晶、インジウムの混合
物、インジウム、アンチモンの混合物、低融点ハンダ等
のいずれかにより構成されていてもよい。
【0060】(9)前記各実施例では、ランド3は、銀
により構成されていたが、その外にも、例えば銀/白
金、銀/パラジウム、金、銅、鉄、アルミニウム、ニッ
ケル、クロム等のいずれかにより構成されていてもよ
い。
により構成されていたが、その外にも、例えば銀/白
金、銀/パラジウム、金、銅、鉄、アルミニウム、ニッ
ケル、クロム等のいずれかにより構成されていてもよ
い。
【0061】(10)前記第3実施例では、抵抗値が規
定値よりも再度大きくなったときに第1のスイッチング
素子TR11がオフされ、タイマ回路22によるカウン
トダウンが開始されるようになっていた。しかし、単に
抵抗値が予め定められた所定値以下となってからタイマ
カウントが開始されるような構成となっていてもよい。
定値よりも再度大きくなったときに第1のスイッチング
素子TR11がオフされ、タイマ回路22によるカウン
トダウンが開始されるようになっていた。しかし、単に
抵抗値が予め定められた所定値以下となってからタイマ
カウントが開始されるような構成となっていてもよい。
【0062】上記の場合について図19のフローチャー
トに従って、その一例を簡単に説明する。まず、導線1
3間のフラックスが吸湿(又は吸水)したとする(S3
01)。すると、これに伴い、可変抵抗体14の抵抗値
が低下する。
トに従って、その一例を簡単に説明する。まず、導線1
3間のフラックスが吸湿(又は吸水)したとする(S3
01)。すると、これに伴い、可変抵抗体14の抵抗値
が低下する。
【0063】次に、上記第1のスイッチング素子TR1
1により、可変抵抗体14の抵抗値が、水分をほとんど
含んでいない状態における予め定められた値(規定値)
以下であるか否かが判定される(S302)。そして、
抵抗値が規定値よりも大きい場合には、規定値よりも小
さくなるまで、この処理が繰り返される。
1により、可変抵抗体14の抵抗値が、水分をほとんど
含んでいない状態における予め定められた値(規定値)
以下であるか否かが判定される(S302)。そして、
抵抗値が規定値よりも大きい場合には、規定値よりも小
さくなるまで、この処理が繰り返される。
【0064】一方、可変抵抗体14の抵抗値が規定値以
下である場合には、第1のスイッチング素子TR11の
ベース電圧が低下してコレクタ−エミッタ間の通電が許
容される(S303)。このため、タイマ回路22の入
力側の電圧が増大し、タイマ回路22によるカウントが
開始される。(S304)。
下である場合には、第1のスイッチング素子TR11の
ベース電圧が低下してコレクタ−エミッタ間の通電が許
容される(S303)。このため、タイマ回路22の入
力側の電圧が増大し、タイマ回路22によるカウントが
開始される。(S304)。
【0065】また、これとともに、第2のスイッチング
素子TR12の駆動信号がオンされる(S305)。こ
のため、抵抗体7には電流が流れ(S306)、抵抗体
7は発熱する(S307)。続いて、タイマ回路22
が、前記タイマカウントを終了したが否かが判断される
(S308)。尚、このカウント時間は、予め実験等に
より検討された、フラックス中の水分が蒸発するのに充
分な時間である。そして、タイマカウントが終了した場
合には第2のスイッチング素子TR12が停止(オフ)
され(S309)、抵抗体7の発熱が停止される(S3
10)。一方、カウントが終了していなう場合には、タ
イマ回路22によるカウントが継続され、抵抗体7は発
熱され続ける(S305〜S308)。
素子TR12の駆動信号がオンされる(S305)。こ
のため、抵抗体7には電流が流れ(S306)、抵抗体
7は発熱する(S307)。続いて、タイマ回路22
が、前記タイマカウントを終了したが否かが判断される
(S308)。尚、このカウント時間は、予め実験等に
より検討された、フラックス中の水分が蒸発するのに充
分な時間である。そして、タイマカウントが終了した場
合には第2のスイッチング素子TR12が停止(オフ)
され(S309)、抵抗体7の発熱が停止される(S3
10)。一方、カウントが終了していなう場合には、タ
イマ回路22によるカウントが継続され、抵抗体7は発
熱され続ける(S305〜S308)。
【0066】このように、単に抵抗値が予め定められた
所定値以下となってからタイマカウントが開始されるよ
うな構成であっても、そのカウント時間が充分なもので
あれば、上記実施例とほぼ同等の効果を奏する。
所定値以下となってからタイマカウントが開始されるよ
うな構成であっても、そのカウント時間が充分なもので
あれば、上記実施例とほぼ同等の効果を奏する。
【0067】なお、この場合には、第2のスイッチング
素子TR12を省略する構成としてもよい。 (11)前記各実施例では、抵抗体7は、RuO2 系の
発熱体により構成されていたが、その外にも、例えばカ
ーボン系の発熱体により構成されていてもよい。また、
樹脂又はセラミックよりなるPTC(Positive Tempera
ture Coefficient)サーミスタを発熱体としてもよい。
これは、一種の自己制御特性を有し、異状な温度上昇を
防止できる特性がある。すなわち、温度が上昇すると、
抵抗値が大きくなり、流れる電流を小さくする特性があ
る。
素子TR12を省略する構成としてもよい。 (11)前記各実施例では、抵抗体7は、RuO2 系の
発熱体により構成されていたが、その外にも、例えばカ
ーボン系の発熱体により構成されていてもよい。また、
樹脂又はセラミックよりなるPTC(Positive Tempera
ture Coefficient)サーミスタを発熱体としてもよい。
これは、一種の自己制御特性を有し、異状な温度上昇を
防止できる特性がある。すなわち、温度が上昇すると、
抵抗値が大きくなり、流れる電流を小さくする特性があ
る。
【0068】ここで、上記PCTサーミスタを発熱体と
した場合の効果について説明する。図20に示すよう
に、PCTサーミスタは温度による抵抗変化が著しい。
すなわち、PCTサーミスタを構成する素材の種類によ
って程度及び所定温度(キュリー温度)は異なるもの
の、その抵抗値は、キュリー温度を境に急激に(指数関
数的に)変化する。一方、図21に示すように、一般の
抵抗体(例えばカンタル合金製のもの)の場合は、温度
が上昇しても、抵抗値の変化は小さい。このため、異常
な発熱を抑制するには、電流又は電圧の制御が必要とな
る。
した場合の効果について説明する。図20に示すよう
に、PCTサーミスタは温度による抵抗変化が著しい。
すなわち、PCTサーミスタを構成する素材の種類によ
って程度及び所定温度(キュリー温度)は異なるもの
の、その抵抗値は、キュリー温度を境に急激に(指数関
数的に)変化する。一方、図21に示すように、一般の
抵抗体(例えばカンタル合金製のもの)の場合は、温度
が上昇しても、抵抗値の変化は小さい。このため、異常
な発熱を抑制するには、電流又は電圧の制御が必要とな
る。
【0069】このように、PCTサーミスタを発熱体と
した場合には、連続して通電を行って、温度が上昇した
としても、ある温度で急激に抵抗値が大きくなるため、
電流が流れにくくなる。このため、発熱量を小さくする
ことができる。従って、第2実施例等で説明したような
自己制御回路を設けなくとも、過剰な発熱を防止するこ
とができる。
した場合には、連続して通電を行って、温度が上昇した
としても、ある温度で急激に抵抗値が大きくなるため、
電流が流れにくくなる。このため、発熱量を小さくする
ことができる。従って、第2実施例等で説明したような
自己制御回路を設けなくとも、過剰な発熱を防止するこ
とができる。
【0070】(12)前記第2、第3及び第5実施例で
は、絶縁体12としてオーバーコートガラスを採用した
が、その外のガラスとしてはクロスオーバーガラス、低
融点ガラス等のいずれかを採用してもよい。また、ガラ
ス以外にも、エポキシ樹脂やフェノール樹脂等の熱硬化
性樹脂を採用してもよい。
は、絶縁体12としてオーバーコートガラスを採用した
が、その外のガラスとしてはクロスオーバーガラス、低
融点ガラス等のいずれかを採用してもよい。また、ガラ
ス以外にも、エポキシ樹脂やフェノール樹脂等の熱硬化
性樹脂を採用してもよい。
【0071】(13)前記各実施例では、基板本体1,
11,21,31,41を構成する素材としていずれも
アルミナを用いたが、その外にも例えばガラス繊維−エ
ポキシ樹脂のコンポジット、紙フェノール、その他のコ
ンポジット、AIN、メタルコア、金属ベースを採用し
てもよい。
11,21,31,41を構成する素材としていずれも
アルミナを用いたが、その外にも例えばガラス繊維−エ
ポキシ樹脂のコンポジット、紙フェノール、その他のコ
ンポジット、AIN、メタルコア、金属ベースを採用し
てもよい。
【0072】(14)前記各実施例では、フラックスと
して水溶性のフラックスを採用したが、水溶性のもので
なくともよい。また、無洗浄タイプのフラックスを使用
した場合には、当該フラックスを洗浄する工程を省略し
てもよい。
して水溶性のフラックスを採用したが、水溶性のもので
なくともよい。また、無洗浄タイプのフラックスを使用
した場合には、当該フラックスを洗浄する工程を省略し
てもよい。
【0073】(15)前記第2及び第3実施例におけ
る、可変抵抗体14と各スイッチング素子TR1,TR
11,TR12のバイアスは、必ずしも全てのランド3
間に設ける必要はない。
る、可変抵抗体14と各スイッチング素子TR1,TR
11,TR12のバイアスは、必ずしも全てのランド3
間に設ける必要はない。
【0074】特許請求の範囲の各請求項に記載されない
ものであって、上記実施例から把握できる技術的思想に
ついて以下にその効果とともに記載する。 (a)請求項1〜3に記載された配線基板のマイグレー
ション防止構造及び装置において、前記基板本体におけ
る前記ランド間には、透孔及び凹部のうち少なくとも一
方が形成されていることを特徴とする。
ものであって、上記実施例から把握できる技術的思想に
ついて以下にその効果とともに記載する。 (a)請求項1〜3に記載された配線基板のマイグレー
ション防止構造及び装置において、前記基板本体におけ
る前記ランド間には、透孔及び凹部のうち少なくとも一
方が形成されていることを特徴とする。
【0075】このような構成とすることにより、水分の
蒸発がより一層促進され、請求項1〜3に記載の効果を
より確実に発揮できるという効果を奏する。 (b)請求項1に記載された配線基板のマイグレーショ
ン防止構造及び装置において、前記ランド間の前記フラ
ックスの存在に基づく抵抗値を検出するとともに、当該
抵抗値が予め定められた所定値以下となったとき、前記
抵抗体の発熱を許容する手段を設けたことを特徴とす
る。
蒸発がより一層促進され、請求項1〜3に記載の効果を
より確実に発揮できるという効果を奏する。 (b)請求項1に記載された配線基板のマイグレーショ
ン防止構造及び装置において、前記ランド間の前記フラ
ックスの存在に基づく抵抗値を検出するとともに、当該
抵抗値が予め定められた所定値以下となったとき、前記
抵抗体の発熱を許容する手段を設けたことを特徴とす
る。
【0076】このような構成とすることにより、抵抗値
が予め定められた所定値以下となったときに抵抗体が発
熱することから、加えて、不必要な電力の浪費を回避
し、発熱の継続に起因する過熱を防止することができ、
もってコストの低減及び製品寿命の延命化を図ることが
できるという効果を奏する。
が予め定められた所定値以下となったときに抵抗体が発
熱することから、加えて、不必要な電力の浪費を回避
し、発熱の継続に起因する過熱を防止することができ、
もってコストの低減及び製品寿命の延命化を図ることが
できるという効果を奏する。
【0077】(c)請求項1〜3に記載された配線基板
のマイグレーション防止構造及び装置において、ランド
間に設けられた抵抗体は、実装部品の外周縁よりもはみ
出して設けられていることを特徴とする。
のマイグレーション防止構造及び装置において、ランド
間に設けられた抵抗体は、実装部品の外周縁よりもはみ
出して設けられていることを特徴とする。
【0078】このような構成とすることにより、抵抗体
のはみ出した部分では、温水シャワーによってほぼ確実
にフラックスの除去が達成される。このため、ランド3
の両極の分断が抵抗体によってなされることとなり、抵
抗体の存在しない部分からのイオンの周り込みによるマ
イグレーションを確実に防止することができる。
のはみ出した部分では、温水シャワーによってほぼ確実
にフラックスの除去が達成される。このため、ランド3
の両極の分断が抵抗体によってなされることとなり、抵
抗体の存在しない部分からのイオンの周り込みによるマ
イグレーションを確実に防止することができる。
【0079】(d)請求項1〜3に記載された配線基板
のマイグレーション防止構造及び装置において、少なく
とも一方のランドに、その外周を取り巻くようにして抵
抗体を配置形成したことを特徴とする。
のマイグレーション防止構造及び装置において、少なく
とも一方のランドに、その外周を取り巻くようにして抵
抗体を配置形成したことを特徴とする。
【0080】このような構成とすることにより、マイグ
レーションを防止できる上、抵抗体がコンデンサの外装
部からはみ出して不都合な場合に、イオンの周り込みよ
るマイグレーションをも確実に防止することができる。
レーションを防止できる上、抵抗体がコンデンサの外装
部からはみ出して不都合な場合に、イオンの周り込みよ
るマイグレーションをも確実に防止することができる。
【0081】(e)上記付記(d)に記載された配線基
板のマイグレーション防止構造及び装置において、少な
くとも一方のランドが陽極であることを特徴とする。こ
のような構成とすることにより、陽極のイオン化による
体積の減少を集中的に防御することで、マイグレーショ
ンの発生を防止することができる。
板のマイグレーション防止構造及び装置において、少な
くとも一方のランドが陽極であることを特徴とする。こ
のような構成とすることにより、陽極のイオン化による
体積の減少を集中的に防御することで、マイグレーショ
ンの発生を防止することができる。
【0082】(f)請求項3に記載された配線基板のマ
イグレーション防止装置において、前記計時手段は、前
記抵抗が予め定められた所定値以下となってから再び所
定値以上となってからの時間を計測することを特徴とす
る。
イグレーション防止装置において、前記計時手段は、前
記抵抗が予め定められた所定値以下となってから再び所
定値以上となってからの時間を計測することを特徴とす
る。
【0083】このような構成とすることにより、単にマ
イグレーションの発生を防止でき、しかも抵抗体の過熱
を防止することができる。また、それだけでなく、抵抗
体による発熱の必要性がなくなったとしても、それから
さらに暫く発熱が計測されることで、ほぼ完全にフラッ
クス中の水分を蒸発させることができる。従って、マイ
グレーションの発生を防止する効果をさらに高めること
ができる。
イグレーションの発生を防止でき、しかも抵抗体の過熱
を防止することができる。また、それだけでなく、抵抗
体による発熱の必要性がなくなったとしても、それから
さらに暫く発熱が計測されることで、ほぼ完全にフラッ
クス中の水分を蒸発させることができる。従って、マイ
グレーションの発生を防止する効果をさらに高めること
ができる。
【0084】(g)請求項3に記載された配線基板のマ
イグレーション防止装置において、前記計時手段は、前
記抵抗が予め定められた所定値以下となってからの時間
を計測することを特徴とする。
イグレーション防止装置において、前記計時手段は、前
記抵抗が予め定められた所定値以下となってからの時間
を計測することを特徴とする。
【0085】このような構成とすることにより、マイグ
レーションの発生を防止でき、しかも抵抗体の過熱を防
止することができる。
レーションの発生を防止でき、しかも抵抗体の過熱を防
止することができる。
【0086】
【発明の効果】以上詳述したように、第1〜第3の発明
によれば、製造時には少なくともフラックスが使用され
た配線基板において、当該基板の洗浄後等にフラックス
が残渣として残ったとしても、実装部品の特性が変動し
たり、マイグレーションが発生したりするのを未然に防
止することができるという優れた効果を奏する。
によれば、製造時には少なくともフラックスが使用され
た配線基板において、当該基板の洗浄後等にフラックス
が残渣として残ったとしても、実装部品の特性が変動し
たり、マイグレーションが発生したりするのを未然に防
止することができるという優れた効果を奏する。
【0087】また、特に、第2の発明によれば、上記効
果に加えて、不必要な電力の浪費を回避し、発熱の継続
に起因する過熱を防止することができ、もってコストの
低減及び製品寿命の延命化を図ることができるという優
れた効果を奏する。
果に加えて、不必要な電力の浪費を回避し、発熱の継続
に起因する過熱を防止することができ、もってコストの
低減及び製品寿命の延命化を図ることができるという優
れた効果を奏する。
【0088】さらに、特に第3の発明によれば、上記効
果に加えて、フラックスに吸収された水分の蒸発促進を
より一層確実なものとすることができるという優れた効
果を奏する。
果に加えて、フラックスに吸収された水分の蒸発促進を
より一層確実なものとすることができるという優れた効
果を奏する。
【図1】本発明を具体化した第1実施例における配線基
板の部分斜視図である。
板の部分斜視図である。
【図2】第1実施例における配線基板の部分断面図であ
る。
る。
【図3】第1実施例において、抵抗体を駆動させるため
の電気的構成を示す回路図である。
の電気的構成を示す回路図である。
【図4】第1実施例において、表面温度に対する水分蒸
発までにかかる時間の関係を示すグラフである。
発までにかかる時間の関係を示すグラフである。
【図5】第1実施例において、印加電力に対する表面温
度の関係を示すグラフである。
度の関係を示すグラフである。
【図6】本発明を具体化した第2実施例における配線基
板の部分斜視図である。
板の部分斜視図である。
【図7】第2実施例における配線基板の部分断面図であ
る。
る。
【図8】第2実施例において、抵抗体を駆動制御させる
ための電気的構成を示す回路図である。
ための電気的構成を示す回路図である。
【図9】第2実施例において、配線基板を製造するため
の一連の工程を示す工程図である。
の一連の工程を示す工程図である。
【図10】第2実施例において、フラックスの吸湿量に
対する可変抵抗体の抵抗値の関係を一例を示すグラフで
ある。
対する可変抵抗体の抵抗値の関係を一例を示すグラフで
ある。
【図11】第2実施例において、自己制御手段の作用を
概略的に説明する「自己制御ルーチン」のフローチャー
トである。
概略的に説明する「自己制御ルーチン」のフローチャー
トである。
【図12】本発明を具体化した第3実施例における配線
基板の抵抗体を駆動制御させるための電気的構成を示す
回路図である。
基板の抵抗体を駆動制御させるための電気的構成を示す
回路図である。
【図13】第3実施例において、発熱許容制御手段、計
時手段及び発熱停止制御手段の作用を概略的に説明する
「タイマ制御ルーチン」のフローチャートである。
時手段及び発熱停止制御手段の作用を概略的に説明する
「タイマ制御ルーチン」のフローチャートである。
【図14】本発明を具体化した第4実施例における配線
基板の部分斜視図である。
基板の部分斜視図である。
【図15】本発明を具体化した第5実施例における配線
基板の部分斜視図である。
基板の部分斜視図である。
【図16】第5実施例における配線基板の部分断面図で
ある。
ある。
【図17】本発明を具体化した別の実施例における配線
基板の部分斜視図である。
基板の部分斜視図である。
【図18】本発明を具体化した別の実施例における配線
基板の部分斜視図である。
基板の部分斜視図である。
【図19】本発明を具体化した別の実施例における「タ
イマ制御ルーチン」のフローチャートである。
イマ制御ルーチン」のフローチャートである。
【図20】本発明を具体化した別の実施例においてPT
Cサーミスタを抵抗体として使用したときの温度に対す
る抵抗値の関係を示すグラフである。
Cサーミスタを抵抗体として使用したときの温度に対す
る抵抗値の関係を示すグラフである。
【図21】本発明を具体化した別の実施例において一般
素材を抵抗体として使用したときの温度に対する抵抗値
の関係を示すグラフである。
素材を抵抗体として使用したときの温度に対する抵抗値
の関係を示すグラフである。
1,11,21,31,41…配線基板、2,32,4
2…基板本体、3…ランド、4…ハンダ、5…実装部品
としてのコンデンサ、7…抵抗体、13…自己制御手段
を構成する導線、14…自己制御手段を構成する可変抵
抗体、15…自己制御手段を構成する抵抗、TR1…自
己制御手段を構成するスイッチング素子、TR11…発
熱許容制御手段を構成する第1のスイッチング素子、T
R12…発熱停止制御手段を構成する第2のスイッチン
グ素子、22…計時手段を構成するタイマ回路。
2…基板本体、3…ランド、4…ハンダ、5…実装部品
としてのコンデンサ、7…抵抗体、13…自己制御手段
を構成する導線、14…自己制御手段を構成する可変抵
抗体、15…自己制御手段を構成する抵抗、TR1…自
己制御手段を構成するスイッチング素子、TR11…発
熱許容制御手段を構成する第1のスイッチング素子、T
R12…発熱停止制御手段を構成する第2のスイッチン
グ素子、22…計時手段を構成するタイマ回路。
Claims (3)
- 【請求項1】 基板本体と、 前記基板本体上に設けられた少なくとも2つのランド
と、 前記少なくとも2つのランド間にハンダを介して接合さ
れた実装部品とを備えた配線基板であって、当該配線基
板の製造時には少なくともフラックスが使用された配線
基板において、 前記基板本体上の前記ランド間には、電気的導通により
発熱する抵抗体を設けたことを特徴とする配線基板のマ
イグレーション防止構造。 - 【請求項2】 基板本体と、 前記基板本体上に設けられた少なくとも2つのランド
と、 前記少なくとも2つのランド間にハンダを介して接合さ
れた実装部品とを備えた配線基板であって、当該配線基
板の製造時には少なくともフラックスが使用された配線
基板において、 前記基板本体上の前記ランド間に設けられ、電気的導通
により発熱する抵抗体と、 前記ランド間の前記フラックスの存在に基づく抵抗を検
出するとともに、当該抵抗が予め定められた所定値以下
となったとき、前記抵抗体の発熱を許容するとともに、
前記抵抗が所定値よりも大きくなったとき、前記抵抗体
の発熱を停止させる自己制御手段とを設けたことを特徴
とする配線基板のマイグレーション防止装置。 - 【請求項3】 基板本体と、 前記基板本体上に設けられた少なくとも2つのランド
と、 前記少なくとも2つのランド間にハンダを介して接合さ
れた実装部品とを備えた配線基板であって、当該配線基
板の製造時には少なくともフラックスが使用された配線
基板において、 前記基板本体上の前記ランド間に設けられ、電気的導通
により発熱する抵抗体と、 前記ランド間の前記フラックスの存在に基づく抵抗を検
出するとともに、当該抵抗が予め定められた所定値以下
となったとき、前記抵抗体の発熱を許容する発熱許容制
御手段と、 前記抵抗体の発熱時間を計測する計時手段と、 前記計時手段による計測時間が予め定められた所定時間
を経過したとき、前記抵抗体の発熱を停止させる発熱停
止制御手段とを設けたことを特徴とする配線基板のマイ
グレーション防止装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4434994A JPH07254764A (ja) | 1994-03-15 | 1994-03-15 | 配線基板のマイグレーション防止構造及び装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4434994A JPH07254764A (ja) | 1994-03-15 | 1994-03-15 | 配線基板のマイグレーション防止構造及び装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07254764A true JPH07254764A (ja) | 1995-10-03 |
Family
ID=12689044
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4434994A Pending JPH07254764A (ja) | 1994-03-15 | 1994-03-15 | 配線基板のマイグレーション防止構造及び装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07254764A (ja) |
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006102268A (ja) * | 2004-10-06 | 2006-04-20 | Pentax Corp | 内視鏡用多層配線基板および内視鏡 |
JPWO2008129704A1 (ja) * | 2007-04-18 | 2010-07-22 | イビデン株式会社 | 多層プリント配線板及びその製造方法 |
US20160268050A1 (en) * | 2015-03-12 | 2016-09-15 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | Composite electronic component and resistor |
US20160372265A1 (en) * | 2015-06-16 | 2016-12-22 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | Composite electronic component |
US20170013718A1 (en) * | 2015-07-10 | 2017-01-12 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | Composite electronic component and resistance element |
CN106340364A (zh) * | 2015-07-10 | 2017-01-18 | 株式会社村田制作所 | 复合电子部件以及电阻元件 |
CN106340363A (zh) * | 2015-07-10 | 2017-01-18 | 株式会社村田制作所 | 复合电子部件以及电阻元件 |
JP2017126710A (ja) * | 2016-01-15 | 2017-07-20 | 株式会社村田製作所 | 複合電子部品 |
US10141116B2 (en) | 2016-03-22 | 2018-11-27 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | Composite electronic component and resistor device |
JP2020115589A (ja) * | 2015-06-16 | 2020-07-30 | 株式会社村田製作所 | 複合電子部品 |
-
1994
- 1994-03-15 JP JP4434994A patent/JPH07254764A/ja active Pending
Cited By (24)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP4980419B2 (ja) * | 2007-04-18 | 2012-07-18 | イビデン株式会社 | 多層プリント配線板及びその製造方法 |
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US9101070B2 (en) | 2007-04-18 | 2015-08-04 | Ibiden Co., Ltd. | Method for manufacturing multilayer printed wiring board |
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US10290427B2 (en) | 2015-03-12 | 2019-05-14 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | Composite electronic component and resistor |
US10121593B2 (en) * | 2015-06-16 | 2018-11-06 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | Composite electronic component |
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KR20160148479A (ko) * | 2015-06-16 | 2016-12-26 | 가부시키가이샤 무라타 세이사쿠쇼 | 복합 전자 부품 |
JP2017005221A (ja) * | 2015-06-16 | 2017-01-05 | 株式会社村田製作所 | 複合電子部品 |
JP2020115589A (ja) * | 2015-06-16 | 2020-07-30 | 株式会社村田製作所 | 複合電子部品 |
CN106340362A (zh) * | 2015-07-10 | 2017-01-18 | 株式会社村田制作所 | 复合电子部件以及电阻元件 |
JP2017022256A (ja) * | 2015-07-10 | 2017-01-26 | 株式会社村田製作所 | 複合電子部品および抵抗素子 |
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US10141116B2 (en) | 2016-03-22 | 2018-11-27 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | Composite electronic component and resistor device |
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