JP2001135502A - 電子部品 - Google Patents

電子部品

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JP2001135502A
JP2001135502A JP2000252109A JP2000252109A JP2001135502A JP 2001135502 A JP2001135502 A JP 2001135502A JP 2000252109 A JP2000252109 A JP 2000252109A JP 2000252109 A JP2000252109 A JP 2000252109A JP 2001135502 A JP2001135502 A JP 2001135502A
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electrodes
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metal piece
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JP2000252109A
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English (en)
Inventor
Katsuyuki Miyauchi
克行 宮内
Akihiro Takami
昭宏 高見
Kaname Matsui
要 松井
Yasuo Wakahata
康男 若畑
Takashi Igarashi
賞 五十嵐
Naoki Muto
直樹 武藤
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 素子が完全に熱破壊する前にショート経路を
形成し、素子に電流が流れるのを抑制することにより完
全に熱破壊するのを防止できる電子部品を提供すること
を目的とする。 【解決手段】 バリスタ素子1の電極2a,2bにリー
ド端子3a,3bの一端部を電気的に接続固定する。次
に熱可塑性樹脂フィルム5を電極2a,2bとリード端
子3a,3bの接続部に被せて、この上から金属片6を
バリスタ素子1に挿入し、固定する。次に、リード端子
3a,3bの引き出し部を除き、外装樹脂7で被覆す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば酸化亜鉛バ
リスタなどにおいて過電圧が印加された場合でも熱破壊
する恐れを防止できる電子部品に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の電子部品について酸化亜鉛バリス
タを用いて図面を参照しながら説明する。図9は一般的
なサージ対策回路を示す。電源100及び被保護機器1
01の間に酸化亜鉛バリスタ102が並列に電流ヒュー
ズ103が直列に配置されている。この電流ヒューズ1
03は酸化亜鉛バリスタ102が発熱し、過電流が流れ
た場合の安全対策として設置されている。
【0003】しかしながら、酸化亜鉛バリスタ102に
過電圧が印加された場合に、電流ヒューズ103が溶断
する前に酸化亜鉛バリスタ102が熱破壊する恐れがあ
る。
【0004】そこで、従来の酸化亜鉛バリスタは、図1
0、図11に示すようにバリスタ素子11の表面に設け
た電極12にそれぞれリード端子13をハンダ14で接
続するとともに、バリスタ素子11及びリード端子13
と電極12の接続部を外装樹脂15で被覆したものであ
り、外装樹脂15で覆われたリード端子13間に空間1
6を設けたものであった。この酸化亜鉛バリスタに過電
圧が長時間印加されるとハンダ14が溶解し、リード端
子13間の空間16に流れ込むことにより、リード端子
13間が短絡する。その結果バリスタ素子11に電流が
流れなくなり、バリスタ素子11の温度上昇が抑制され
ることにより、酸化亜鉛バリスタが熱破壊するのを防止
するものである(実開平2−68403号公報参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この酸
化亜鉛バリスタに過電圧が印加された場合、ハンダ14
が溶解して空間16に流れ込みショート経路を形成する
までに時間がかかるため、ショート経路が形成される前
にバリスタ素子11が完全に熱破壊し、周辺回路に悪影
響を及ぼすという問題点を有していた。
【0006】そこで本発明は、素子が所定の温度に達す
ると短時間でショート経路を形成し、完全に熱破壊する
のを防止できる電子部品を提供することを目的とするも
のである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の電子部品は、表面に一対の電極を有する素子
と、前記電極に電気的に接続した一対のリード端子と、
前記電極間を接続する導体部品と、前記電極の少なくと
も一方の電極と前記導体部品間に設けた熱可塑性樹脂
と、前記素子と、前記熱可塑性樹脂と、前記導体部品及
びリード端子の前記電極との接続部を被覆した外装樹脂
とを備え、この導体部品は前記熱可塑性樹脂が軟化した
とき前記電極間を短絡させるものであり、上記目的を達
成することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、表面に一対の電極を有する素子と、前記電極に電気
的に接続した一対のリード端子と、前記電極間を挟むこ
とにより前記素子に固定する導体部品と、前記電極の少
なくとも一方の電極と前記導体部品間に設けた熱可塑性
樹脂と、素子と、熱可塑性樹脂と、導体部品及びリード
端子の前記電極との接続部を被覆した外装樹脂とを備
え、この導体部品は前記熱可塑性樹脂が軟化した時前記
電極間を短絡させることのできるものであり、過電圧が
印加され素子が所定の温度に達すると直ちにショート経
路を形成し、素子に電流が流れないようにし、素子が完
全に熱破壊するのを防止できるものである。
【0009】請求項2に記載の発明は、外装樹脂が内部
が軟質樹脂で外部が硬質樹脂の二層を有する請求項1に
記載の電子部品であり、内部が軟質樹脂であるため熱可
塑性樹脂が軟化した時、導体部品と電極との電気的接続
を確実に取ることができるものである。
【0010】請求項3に記載の発明は、導体部品にバネ
性を持たせた請求項1に記載の電子部品であり、熱可塑
性樹脂が軟化した時、導体部品と電極との電気的接続を
確実に取ることができるものである。
【0011】請求項4に記載の発明は、導体部品の電極
を挟む部分の幅を素子の厚みより小さくした請求項1に
記載の電子部品であり、導体部品を安定して固定でき熱
可塑性樹脂が軟化した時、導体部品と電極との電気的接
続を確実に取ることができるものである。
【0012】請求項5に記載の発明は、軟化点が素子の
熱破壊温度よりも低い熱可塑性樹脂を用いる請求項1に
記載の電子部品であり、素子が完全に熱破壊する前にシ
ョート経路を形成することができる。
【0013】請求項6に記載の発明は、ガラス転移点が
素子の破壊温度よりも低い熱可塑性樹脂を用いる請求項
1に記載の電子部品であり、素子が完全に熱破壊する前
にショート経路を形成することができる。
【0014】請求項7に記載の発明は、導体部品と熱可
塑性樹脂とを一体化させた請求項1に記載の電子部品で
あり、組立工程を簡素化でき、量産性を向上させること
ができる。
【0015】請求項8に記載の発明は、導体部品表面の
電極との非当接面にも熱可塑性樹脂を設けた請求項1に
記載の電子部品であり、素子側面に導体部品が直接接触
したとしてもサージ耐量の低下を防止することができ
る。
【0016】請求項9に記載の発明は、導体部品端部を
曲面状とした請求項1に記載の電子部品であり、導体部
品で熱可塑性樹脂を破損するのを防止できる。
【0017】請求項10に記載の発明は、導体部品の熱
可塑性樹脂との接触部分に表面が曲面状の突起を設けた
請求項1に記載の電子部品であり、熱可塑性樹脂が軟化
したときも確実にショート経路を形成することができる
ものである。
【0018】請求項11に記載の発明は、熱可塑性樹脂
と導体部品の間に金属箔を設けた請求項1に記載の電子
部品であり、特に導体部品を素子に挿入固定するときに
発生しやすい熱可塑性樹脂の破損を防止することができ
る。
【0019】以下本発明の一実施の形態について酸化亜
鉛バリスタを例に図面を参照しながら説明する。
【0020】(実施の形態1)図1は本発明の一実施の
形態における酸化亜鉛バリスタの縦断面図、図2は同側
面の構成を示す説明図であり、1はバリスタ素子、2
a,2bは電極、3a,3bはリード端子、4はハン
ダ、5は熱可塑性樹脂フィルム、6は導体部品である金
属片、7は外装樹脂である。
【0021】まず、バリスタ素子1の両面にバリスタ素
子1の外周端部と非接触の状態で設けた電極2a,2b
に一対のリード端子3a,3bの一端部をハンダ4によ
り電気的に接続固定する。このリード端子3a,3bの
一端部はバリスタ素子1の略中央部でバリスタ素子1を
介して交差するようにし、バリスタ素子1を支持できる
形状をしている。また他端部は同一方向に交差しないよ
うに引出されている。
【0022】次に熱可塑性樹脂フィルム5をリード端子
3a,3bの引き出し部とは反対側から電極2a,2b
とリード端子3a,3bの接続部に被せる。
【0023】その後略コ字状のバネ性を有する金属片6
を熱可塑性樹脂フィルム5上からバリスタ素子1に挿入
し、固定する。
【0024】次に、リード端子3a,3bの引き出し部
を除き、外装樹脂7で被覆する。
【0025】この構成の酸化亜鉛バリスタを図9に示す
回路に適用した場合の動作について説明する。
【0026】電源100より過電圧が酸化亜鉛バリスタ
102に印加された場合、バリスタ素子1は発熱する。
そして所定の温度に達すると直ちに熱可塑性樹脂フィル
ム5が軟化し、金属片6はそのバネ性により軟化した熱
可塑性樹脂フィルム5を押し除けて、電極2a,2bま
たはリード端子3a,3bと金属片6とが電気的に接続
されることとなる。従って電極2a−金属片6−電極2
bのショート回路が形成されるため、バリスタ素子1に
は電流が流れず、バリスタ素子1の温度上昇が抑制さ
れ、完全に熱破壊するのを防止することができる。
【0027】ここで図10、図11に示すような従来の
酸化亜鉛バリスタにおいては、過電圧が印加されてバリ
スタ素子1が発熱してからハンダが溶融してショート経
路を形成するまでに時間がかかり、ショート経路を形成
するまでに完全に熱破壊し、周辺回路に悪影響を及ぼす
恐れが有った。
【0028】しかしながら本発明においては金属片6と
電極2a,2bとは薄い熱可塑性樹脂フィルム5で絶縁
されているだけであるので、バリスタ素子1が発熱し、
熱可塑性樹脂フィルム5が変形することにより金属片6
と電極2a,2b間の絶縁性が低下し、電極2a−金属
片6−電極2b間が電気的接続されるまでの時間は非常
に短いので、従来のように完全に熱破壊して周辺回路に
悪影響を及ぼすのを防止できる。
【0029】(実施の形態2)図3は本発明の一実施の
形態における酸化亜鉛バリスタの縦断面図、図4は同側
面の構成を示す説明図であり、7aは軟質樹脂、7bは
硬質樹脂を用いた外装樹脂、10は金属箔である。その
他1〜6は、図1と同様である。
【0030】このように外装樹脂を、内部が軟質樹脂7
aで外部が硬質樹脂7bの二層にすることにより、熱可
塑性樹脂フィルム5が軟化したときに金属片6のバネ性
を阻害することなく、より確実に金属片6と電極2a,
2b又はリード端子3a,3bと電気的に接続すること
ができる。
【0031】またバリスタ素子1の表面には電極2a,
2b及びハンダ4、リード端子3a,3bが存在するた
め凹凸がある。従って図3、図4に示すように金属片6
と熱可塑性樹脂フィルム5との間に銅箔などの金属箔1
0を設けることにより、これが金属片6をバリスタ素子
1に挿入する際の緩衝材の役割を果たすこととなる。そ
の結果、熱可塑性樹脂フィルム5が破損し、金属片6と
電極2a,2bとが電気的に接続されるのを防止して、
定常時の絶縁性を保つことができる。このことは実施の
形態1のように外装樹脂が一種類の樹脂を用いて形成し
た場合についても同様である。
【0032】以下本発明のポイントについて記載する。
【0033】(1)金属片6は、図5に示すように電極
2a,2bを挟む部分の幅をバリスタ素子1の幅よりも
小さくしてバネ性を持たせることにより、熱可塑性樹脂
フィルム5が軟化したとき短時間で確実に金属片6と電
極2a,2bまたはリード端子3a,3bとを電気的に
接続することができる。
【0034】(2)図6に示すように金属片6の熱可塑
性樹脂フィルム5との接触部分に表面が曲面状の突起8
を設けることが望ましい。その理由は、熱可塑性樹脂フ
ィルム5が軟化した時に、より確実に電極2a,2bま
たはリード端子3a,3bが金属片6を介して電気的に
接続されるようにすることができるからである。
【0035】またこの突起8により、金属片6でバリス
タ素子1を挟むときに熱可塑性樹脂フィルム5と金属片
6との接触面積が小さくなるため摩擦抵抗が小さくな
り、金属片6を挿入しやすくなる。また突起8の表面を
曲面状にすることにより、熱可塑性樹脂フィルム5に傷
をつけて金属片6と電極2a,2bとが電気的に接続さ
れるのを防止できる。
【0036】(3)金属片6に突起8を形成しない場
合、図7に示すようにその内周端部は曲面とすることに
より、金属片6をバリスタ素子1に挿入するときに熱可
塑性樹脂フィルム5を破損するのを防止できる。
【0037】(4)金属片6の外周端部も曲面とするこ
とにより外装樹脂7を形成するとき、金属片6の周囲に
樹脂が回り込みやすくなり均一に塗布できる。
【0038】(5)ショート回路を短時間で確実に形成
できるように、電極2a,2bまたはリード端子3a,
3bの表面の金属片6と熱可塑性樹脂フィルム5を介し
て接触する部分はバリスタ素子1が発熱した場合、最も
高温となるバリスタ素子1の中央部となるようにするこ
とが望ましい。また、バリスタ素子1の中央部でリード
端子3a,3bの一端が電極2a,2bに接続される。
従って金属片6でこのリード端子3a,3bと電極2
a,2bとの接続部を挟み込むようにすることにより、
挿入後の金属片6の位置ずれを防止できる。
【0039】(6)金属片6のバリスタ素子1の厚み方
向における一番幅の広い部分、すなわち金属片6のバリ
スタ素子1外周部側端部は、バリスタ素子1の厚みより
広くし、バリスタ素子1と非接触の状態とすることが望
ましい。好ましくは、金属片6の幅>(金属片6の厚み
*2+バリスタ素子1の厚み)とすると良い。この幅が
小さいと、金属片6のバネ支点がバリスタ素子1の中央
部、すなわち電極2a,2bとリード端子3a,3bと
の接続部分であり過電圧が印加された場合、最も高温に
なる部分から離れてしまい、ショート経路の形成が遅く
なる。
【0040】(7)金属片6は図4のように、バリスタ
素子1上のリード端子3a,3bの向き(引出方向)と
は重ならないように差し込むのがよい(金属片6とリー
ド端子3a,3bとが熱可塑性樹脂フィルム5及び金属
箔10を介して重なり合う部分がバリスタ素子1の表、
裏面でできるだけ同じようにするために、リード端子3
a,3bと金属片6が熱可塑性樹脂フィルム5及び金属
箔10を介して両面でバリスタ素子1の略中央部だけで
接するようにする。)。
【0041】何故ならばリード端子3a,3bはバリス
タ素子1を介して略中央部で交差するように電極2a,
2bと接続するので、一面のリード端子3aと平行の向
きに金属片6を差し込むと、その裏面では略中央部のみ
でリード端子3bと金属片6が接することになるので、
表面と裏面で金属片6のバランスが悪くなり、金属片6
の位置ずれが起こりやすくなるからである。金属片6の
位置ずれが起こると、金属片6のバネ支点がバリスタ素
子1の略中央部、すなわち電極2a,2bとリード端子
3a,3bとの接続部分であり過電圧が印加された場
合、最も高温になる部分から離れてしまい、ショート経
路の形成が遅くなる。
【0042】(8)金属片6と電極2a,2bまたはリ
ード端子3a,3bとの間に設けた熱可塑性樹脂フィル
ム5は、金属片6より大きくかつ電極2a,2bより小
さくする。
【0043】何故ならば金属片6より熱可塑性樹脂フィ
ルム5が小さいと低いサージ電圧でも、金属片6と電極
2a,2bまたはリード端子3a,3b間で縁面放電現
象が起こり、バリスタ素子1のサージ吸収能力が発揮で
きず、サージ耐量が劣化してしまうからである。また一
方、熱可塑性樹脂フィルム5は金属片6の幅よりも大き
いものを用いることが電極2a,2bまたはリード端子
3a,3bと金属片6との絶縁性を確保する上で望まし
い。しかしながら、熱可塑性樹脂フィルム5が大きすぎ
ると、外装樹脂7を塗布する際、熱可塑性樹脂フィルム
5と電極2a,2bとの間に外装樹脂7が入り込み熱可
塑性樹脂フィルム5が捲れあがる恐れがある。このよう
になると、十分な絶縁性及び耐湿性を確保できるだけの
外装樹脂7を形成することが難しくなる。従って、熱可
塑性樹脂フィルム5は金属片6の幅より大きいものを用
いるのであるが、外装樹脂7を塗布するときに捲れあが
らないような大きさとすることが望ましい。
【0044】さらに熱可塑性樹脂フィルム5は電極2
a,2b間に酸化亜鉛バリスタの制限電圧が印加された
状態では破壊せず、バリスタ素子1が発熱し所定の温度
に達した場合に短時間でショート回路を形成するような
材質及び厚みを有するものを用いる。
【0045】(9)熱可塑性樹脂フィルム5の軟化点
は、バリスタ素子1の熱破壊温度よりも低いものを用い
る。また軟化点の無い熱可塑性樹脂フィルム5を用いる
場合は、そのガラス転移点がバリスタ素子1の熱破壊温
度よりも低いものを用いる。
【0046】その結果バリスタ素子1に過電圧が印加さ
れたとしても、完全に熱破壊する前に確実にショート経
路を形成し、周辺回路に悪影響を及ぼすのを防止でき
る。
【0047】(10)熱可塑性樹脂フィルム5を用いる
代りに、図8に示すように金属片6の表面に熱可塑性樹
脂層9を設けたものを用いても構わない。
【0048】熱可塑性樹脂層9の形成方法は、金属片6
を液状の熱可塑性樹脂中に浸漬し引き上げた後を硬化さ
せる方法や、熱可塑性の絶縁樹脂チューブを金属片6に
被せる方法や、熱可塑性樹脂フィルムを接着剤で金属片
6に張り付ける方法などがある。
【0049】このように金属片6と熱可塑性樹脂層9と
を一体化することにより、酸化亜鉛バリスタを製造する
際、金属片6と電極2a,2bまたはリード端子3a,
3bとの間に確実に熱可塑性樹脂層9を形成することが
でき、定常時の電極2a,2bまたはリード端子3a,
3bと金属片6との間の縁面放電現象を防止できるの
で、サージ耐量に優れかつ量産性に優れたものとなる。
【0050】(11)上記実施の形態においては、電極
2a,2bまたはリード端子3a,3bと金属片6間に
熱可塑性樹脂を介在させたが、一方の電極2a,2bま
たはリード端子3a,3bと金属片6間のみに熱可塑性
樹脂を設けた場合も同様の効果が得られるものである。
【0051】(12)実施の形態2においては金属箔1
0と熱可塑性樹脂フィルム5と別個に用いたが、これら
を一体化させて一枚のフィルムとしたものを用いること
により、組み立てが容易になる。
【0052】(13)金属箔10と金属片6の摩擦抵抗
は、金属片6と熱可塑性樹脂フィルム5の摩擦抵抗より
も大きくすることにより、実施の形態1と比較すると実
施の形態2においては金属片6を所望の位置に固定しや
すくなる。
【0053】(14)外装樹脂の内層となる軟質樹脂7
aはバリスタ素子1を液体樹脂に浸漬し、引き上げた後
硬化させて形成することにより、バリスタ素子1と金属
片6との間を隙間なく埋めることができる。その結果、
従来と比較すると熱伝導性が向上するので、サージ耐量
が向上するとともにショート機構の動作安定性も向上す
る。
【0054】(15)上記実施の形態においては酸化亜
鉛バリスタについてのみ説明したが、素子が熱破壊した
時周辺回路に悪影響を及ぼす恐れの有るサーミスタなど
の電子部品において同様の効果が得られるものである。
【0055】
【発明の効果】以上本発明によると、素子が所定の温度
に達した時に短時間でショート経路を形成し、素子に電
流が流れるのを抑制することにより完全に熱破壊するの
を防止できる。
【0056】従って本発明の電子部品を実装した電子機
器においては、本発明の電子部品が完全に熱破壊するこ
とにより周囲の電子部品へ悪影響を及ぼすのを防止でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態における酸化亜鉛バリス
タの縦断面図
【図2】同側面の構成を示す説明図
【図3】本発明の他の実施の形態における酸化亜鉛バリ
スタの縦断面図
【図4】同側面の構成を示す説明図
【図5】本発明の一実施の形態における金属片の断面図
【図6】本発明の一実施の形態における電子部品の一例
としての酸化亜鉛バリスタの要部拡大断面図
【図7】本発明の一実施の形態における電子部品の一例
としての酸化亜鉛バリスタの要部拡大断面図
【図8】本発明の他の実施の形態における金属片の断面
【図9】本発明の一実施の形態における酸化亜鉛バリス
タを適用したサージ対策回路図
【図10】従来の酸化亜鉛バリスタの縦断面図
【図11】同横断面図
【符号の説明】
1 バリスタ素子 2a 電極 2b 電極 3a リード端子 3b リード端子 4 ハンダ 5 熱可塑性樹脂フィルム 6 金属片 7 外装樹脂 7a 外装樹脂 7b 外装樹脂 8 突起 9 熱可塑性樹脂層 10 金属箔 100 電源 101 非保護機器 102 酸化亜鉛バリスタ 103 電流ヒューズ
フロントページの続き (72)発明者 松井 要 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 若畑 康男 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 五十嵐 賞 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 武藤 直樹 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に一対の電極を有する素子と、前記
    電極に電気的に接続した一対のリード端子と、前記電極
    またはリード端子間を挟むことにより前記素子に固定す
    る導体部品と、前記電極またはリード端子の少なくとも
    一方の電極と前記導体部品間に設けた熱可塑性樹脂と、
    前記素子、熱可塑性樹脂、導体部品及びリード端子の前
    記電極との接続部を被覆した外装樹脂とを備え、この導
    体部品は前記熱可塑性樹脂が軟化した時、前記電極また
    はリード端子間を短絡させる構成とした電子部品。
  2. 【請求項2】 外装樹脂は内部が軟質樹脂で外部が硬質
    樹脂の二層を有する請求項1に記載の電子部品。
  3. 【請求項3】 導体部品はバネ性を有する金属である請
    求項1に記載の電子部品。
  4. 【請求項4】 導体部品は両端部で電極を挟み込むこと
    のできる形状であり、前記電極を挟み込む部分の幅を素
    子厚みより小さくした請求項1に記載の電子部品。
  5. 【請求項5】 軟化点が素子の熱破壊温度よりも低い熱
    可塑性樹脂を用いる請求項1に記載の電子部品。
  6. 【請求項6】 ガラス転移点が素子の破壊温度よりも低
    い熱可塑性樹脂を用いる請求項1に記載の電子部品。
  7. 【請求項7】 導体部品と熱可塑性樹脂とを一体化させ
    た請求項1に記載の電子部品。
  8. 【請求項8】 導体部品表面の電極との非当接面にも熱
    可塑性樹脂を設けた請求項1に記載の電子部品。
  9. 【請求項9】 導体部品の端部に曲面状の突起を設けた
    請求項1に記載の電子部品。
  10. 【請求項10】 導体部品の熱可塑性樹脂との接触部分
    は表面が曲面状である請求項1に記載の電子部品。
  11. 【請求項11】 熱可塑性樹脂と導体部品の間に金属箔
    を設けた請求項1に記載の電子部品。
JP2000252109A 1999-08-25 2000-08-23 電子部品 Pending JP2001135502A (ja)

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