JP2002043106A - 電圧非直線性抵抗器 - Google Patents

電圧非直線性抵抗器

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JP2002043106A
JP2002043106A JP2000224426A JP2000224426A JP2002043106A JP 2002043106 A JP2002043106 A JP 2002043106A JP 2000224426 A JP2000224426 A JP 2000224426A JP 2000224426 A JP2000224426 A JP 2000224426A JP 2002043106 A JP2002043106 A JP 2002043106A
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JP
Japan
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electrode
solder
lead wire
varistor
low
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JP2000224426A
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Inventor
Kiyoshi Matsuda
清 松田
Takeshi Suzuki
武志 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Marcon Electronics Co Ltd
Original Assignee
Marcon Electronics Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 保安機能を付与した電圧非直線性抵抗器を提
供するために製造工程が複雑になる、また、ヒューズが
必要となりそのためにコストがかかるといった問題点が
あった。 【解決手段】 酸化亜鉛を主成分とし、酸化マグネシウ
ム,酸化ビスマス,酸化コバルト等を加え1200℃で
焼成したφ10mmの焼結体1の両面に、マージンをと
ってφ8mmの電極2を印刷し、700℃にて焼成し
た。さらに、片方の電極2にφ0.8mmのリード線3
を90Pb−10Snはんだではんだ付けし、次にもう
片方の電極2にはんだ濡れ性良好な多孔質体5(φ0.
1mmの銅線で織られた4×4mm,厚さ0.4mmの
はんだ吸取線)を置き、この上に3×3mm,厚さ0.
3mmの絶縁アルミナセラミクス6を置き、その上にφ
0.8mmのリード線3を置き、Pb−Sn共晶はんだ
7で電極2,多孔質体5及びリード線3を接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、保安機能を有する
電圧非直線性抵抗器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電圧非直線性抵抗器(以後バリス
タとする)は、図2に示すように、焼結体11の両面に
電極12を形成し、その電極12にリード線13をはん
だ付けし、更に外装樹脂14を施した構造であった。こ
うしたバリスタに過電圧や過大なサージが印加されると
バリスタが破壊されショートした後、そのまま電源回路
からの電流が流れ続けるとバリスタが発熱し、場合によ
っては発火する危険性があった。そのため、それらを防
止するため回路上にヒューズが設けられていたが、回路
の負荷電流の兼ね合いもあり場合によっては適切なヒュ
ーズを設けることが困難であった。
【0003】バリスタに適切なヒューズを組み合わせ、
且つ、バリスタ破壊時の発火の危険性を防止する目的
で、バリスタとヒューズを一体化し、バリスタ自体に保
安機能をもたせたものについて従来から種々の提案が成
されている。例えば特開平2−47842号公報では、
二分された平面電極を耐熱絶縁層の上に設けた幅の狭い
易溶性金属からなる渡り電極によって連通させ保安機能
とした技術が、特開平9−129403号公報では、電
極上に絶縁層を形成しその上に設けたリード線とバリス
タ素子の電極とをヒューズ作用体で接続する技術といっ
た、過電流により回路を遮断する技術が提示されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、そうした従来
の技術ではバリスタに保安機能を付与するために製造工
程が複雑になる、また、ヒューズとなる部材が必要とな
りそのためにコストがかかるといった問題点があった。
【0005】さらに、これらの技術は、易溶性金属等
(以後低融点物質とする)が溶断し、ヒューズ機能を発
揮するものである。一般的に接続部を構成する低融点物
質は溶融時に大きな体積収縮率を有していない。このた
め、特に低融点物質に直接樹脂外装が施された場合には
低融点物質溶融時に拡散、移動するためのスペースが無
く、溶融状態にあっても通電発熱が継続し、バリスタが
焼損に至る可能性がある。
【0006】
【課題を達成するための手段】上記問題点を解決するた
めに、請求項1記載のバリスタでは、焼結体の両面に電
極が設けられ、その両面の電極からリード線が引き出さ
れ、上記焼結体が樹脂外装される電圧非直線性抵抗器に
おいて、少なくとも片方のリード線を電極から浮かし、
その電極とリード線を導電性の低融点物質で接続したこ
とを特徴とするものである。
【0007】本発明によるバリスタによれば、過電圧等
が印加されバリスタ素子温度が上昇すると、低融点物質
が溶融し電気的接続を遮断するという保安機能が付与さ
れ、複雑な製造工程やヒューズといった部材が必要でな
く、低コストで信頼性の高いバリスタを提供できる。
【0008】請求項2記載のバリスタは、前記低融点物
質と接して、低融点物質が溶融した際にそれを吸収する
多孔質体を具備したことを特徴とするものであり、隙間
無く樹脂外装されても、低融点物質が溶融した際、迅速
且つ確実に低融点物質が多孔質体に吸収されることによ
り、確実な保安機能を有するバリスタを提供することが
できる。
【0009】請求項3記載のバリスタは、前記多孔質体
と絶縁板によりリード線を電極から浮かすことを特徴と
するものであり、例えば、両面に電極が設けられた焼結
体の少なくとも片面に、多孔質体及び絶縁板を挟んでリ
ード線を設置し、リード線と電極とを低融点物質でつな
ぐといった方法にて製造できる。この結果、作業効率よ
く、且つ、低融点物質が溶融した際低融点物質が多孔質
体に吸収された時、絶縁板により確実に通電が遮断され
ることにより、さらに信頼性が高い保安機能を有するバ
リスタを提供することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明におけるバリスタは例とし
て次のように作製される。酸化亜鉛を主成分とする焼結
体の両面に、マージンをとって電極を印刷し、焼成によ
り形成する。さらに、焼結体の片面の電極と、リード線
の間に挟むように、銅線で織られたはんだ吸取線とアル
ミナセラミクス絶縁板を設置し、リード線がはんだ吸取
線とアルミナセラミクス絶縁板の厚さ分だけ浮いた状態
でPb−Sn共晶はんだで接続し、外装をエポキシ樹脂
でコーティングし、保安機能付きバリスタを作製する。
【0011】このように作製した保安機能付きバリスタ
によれば、バリスタが発熱しPb−Sn共晶はんだが溶
融した際、Pb−Sn共晶はんだが迅速且つ確実に濡れ
性の良いはんだ吸取線に吸収され、電気的接続を遮断す
る。また、アルミナセラミクス絶縁板によりリード線と
Sn共晶はんだを吸収したはんだ吸取線とが絶縁されて
おり、その結果、信頼性の高い保安機能付きバリスタを
提供できる。
【0012】ここで、低融点物質としては、Pb−Sn
共晶はんだの他、一般的な低融点はんだが使用できる。
さらにはんだに限らず、導電性で、樹脂外装する際の温
度以上、且つ、バリスタ発熱の際溶融する融点であるも
ので、溶融した際多孔質体に吸収されるものであればそ
の種類を問わない。また、多孔質体としては、はんだを
使用する場合、はんだ濡れ性の良好な銅線で織られたは
んだ吸取線等の他、はんだと塗れ性がよく、はんだを吸
収できるものであればその材質、形状を問わない。さら
に、低融点物質がはんだでなくとも、その低融点物質が
溶融した際それを吸収するものであれば、その材質、形
状を問わない。
【0013】以下に、図1を参照しながら具体的な実施
例を述べる。ここで、図1は本発明の断面図である。
【0014】
【実施例】図1に示すように、酸化亜鉛を主成分とし、
酸化マグネシウム,酸化ビスマス,酸化コバルト等を加
え1200℃で焼成したφ10mmの焼結体1の両面
に、マージンをとってφ8mmの電極2を印刷し、70
0℃にて焼成した。さらに、片方の電極2にφ0.8m
mのリード線3を90Pb−10Snはんだではんだ付
けし、次にもう片方の電極2にはんだ濡れ性良好な多孔
質体5(φ0.1mmの銅線で織られた4×4mm,厚
さ0.4mmのはんだ吸取線)を置き、この上に3×3
mm,厚さ0.3mmの絶縁アルミナセラミクス6を置
き、その上にφ0.8mmのリード線3を置き、Pb−
Sn共晶はんだ7で電極2,多孔質体5及びリード線3
を接続する。この際、絶縁アルミナセラミクス6はPb
−Sn共晶はんだ7と触れないようにした。最後に、外
装樹脂4でコーティングし、バリスタ電圧270Vの保
安機能付きバリスタを作製した。
【0015】以上のようにして50個のサンプルを作成
し、DC300Vで180Wの電力を印加し、通電遮断
までの時間を調査した結果、平均時間5.8秒にて全数
オープンとなり、その保安機能の有効性が確認できた。
【0016】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、複
雑な製造工程やヒューズを必要とせず、樹脂外装が行わ
れても確実に機能する保安機能付きの信頼性の高いバリ
スタを提供できる。
【0017】なお、本発明は上述したバリスタの保安機
能、詳しくはリード線と電極間に距離を持ち、それを低
融点物質にて接続し保安機能とするものであり、その他
のバリスタの組成、構造、製造方法に限定されるもので
はない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の側断面図
【図2】 従来例の側断面図
【符号の説明】
1 焼結体 2 電極 3 リード線 4 外装樹脂 5 多孔質体 6 絶縁アルミナセラミクス 7 Pb−Sn共晶はんだ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 焼結体の両面に電極が設けられ、その両
    面の電極からリード線が引き出され、上記焼結体が樹脂
    外装される電圧非直線性抵抗器において、少なくとも片
    方のリード線を電極から浮かし、その電極とリード線を
    導電性の低融点物質で接続したことを特徴とする電圧非
    直線性抵抗器。
  2. 【請求項2】 前記低融点物質と接して、低融点物質が
    溶融した際にそれを吸収する多孔質体を具備したことを
    特徴とする請求項1記載の電圧非直線性抵抗器。
  3. 【請求項3】 前記多孔質体と絶縁板によりリード線を
    電極から浮かすことを特徴とする請求項1又は請求項2
    記載の電圧非直線性抵抗器。
JP2000224426A 2000-07-25 2000-07-25 電圧非直線性抵抗器 Pending JP2002043106A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013098093A (ja) * 2011-11-02 2013-05-20 Gs Yuasa Corp 電池端子機能を有する安全素子、電池及び組電池

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