JP2001319803A - 電圧非直線性抵抗器 - Google Patents

電圧非直線性抵抗器

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JP2001319803A
JP2001319803A JP2000142236A JP2000142236A JP2001319803A JP 2001319803 A JP2001319803 A JP 2001319803A JP 2000142236 A JP2000142236 A JP 2000142236A JP 2000142236 A JP2000142236 A JP 2000142236A JP 2001319803 A JP2001319803 A JP 2001319803A
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JP
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lead wire
electrode
varistor
electrodes
sintered body
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JP2000142236A
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Inventor
Takeshi Suzuki
武志 鈴木
Kiyoshi Matsuda
清 松田
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Marcon Electronics Co Ltd
Original Assignee
Marcon Electronics Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 保安機能を付与した電圧非直線性抵抗器を提
供するために製造工程が複雑になる、また、ヒューズが
必要となりそのためにコストがかかるといった問題点が
あった。 【解決手段】 1200℃にて焼成された焼結体1の両
面に、電極2を印刷し、700℃にて焼成した。さら
に、片方の電極2にリード線3を90Pb−10Snは
んだではんだ付けし、次にもう片方のリード線3のはん
だ付けされる部分の一部にアルミナチューブ5を被せも
う片方の電極2にリード線3がアルミナチューブ5の厚
さ分だけ浮いた状態でPb−Sn共晶はんだ6にてはん
だ付けを行った。次に、外装樹脂4でコーティングし保
安機能付きバリスタを作製した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、保安機能を有する
電圧非直線性抵抗器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電圧非直線性抵抗器(以後バリス
タとする)は、図4に示すように、焼結体1の両面に電
極2を形成し、その電極2にリード線3をはんだ付け
し、更に外装樹脂4を施した構造であった。こうしたバ
リスタに過電圧や過大なサージが印加されるとバリスタ
が破壊されショートした後、そのまま電源回路からの電
流が流れ続けるとバリスタが発熱し、場合によっては発
火する危険性があった。そのため、それらを防止するた
め回路上にヒューズが設けられていたが、回路の負荷電
流の兼ね合いもあり場合によっては適切なヒューズを設
けることが困難であった。
【0003】バリスタに適切なヒューズを組み合わせ、
且つ、バリスタ破壊時の発火の危険性を防止する目的
で、バリスタとヒューズを一体化し、バリスタ自体に保
安機能をもたせたものについて従来から種々の提案が成
されている。例えば特開平2−47842号公報では、
二分された平面電極を耐熱絶縁層の上に設けた幅の狭い
易溶性金属からなる渡り電極によって連通させ保安機能
とした技術が、特開平9−129403号公報では、電
極上に絶縁層を形成しその上に設けたリード線とバリス
タ素子の電極とをヒューズ作用体で接続する技術といっ
た、過電流により回路を遮断する技術が提示されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、そうした従来
の技術ではバリスタに保安機能を付与するために製造工
程が複雑になる、また、ヒューズとなる部材が必要とな
りそのためにコストがかかるといった問題点があった。
【0005】
【課題を達成するための手段】上記問題点を解決するた
めに、請求項1記載のバリスタでは、焼結体の両面に電
極が設けられ、その両面の電極からリード線が引き出さ
れ、上記焼結体が外装される電圧非直線性抵抗器におい
て、少なくとも片方のリード線を電極から浮かし、その
電極とリード線を導電性の低融点物質で接続したことを
特徴とするものである。
【0006】本発明によるバリスタによれば、過電圧等
が印加されバリスタ素子温度が上昇すると、低融点物質
が溶融し電気的接続を遮断するという保安機能が付与さ
れ、複雑な製造工程やヒューズといった部材が必要でな
く、低コストで信頼性の高いバリスタを提供できる。
【0007】請求項2記載のバリスタは、絶縁物により
前記少なくとも片方のリード線を前記電極から浮かすこ
とを特徴とするものであり、リード線が電極と接するこ
となく適度に浮かすためのものである。
【0008】請求項3記載のバリスタは、前記絶縁物
が、前記少なくとも片方のリード線に被せられた絶縁チ
ューブであることを特徴とするものであり、予め絶縁チ
ューブを被せたリード線を焼結体の電極にあてることに
より、絶縁チューブの厚さ分だけ電極に対してリード線
が浮くことになり、そのリード線を焼結体の電極に低融
点物質で接続することにより、作業効率よく、且つ、誤
って電極とリード線が直に接続されることなく製造する
ことができる。
【0009】請求項4記載のバリスタは、前記絶縁物
が、前記焼結体の少なくとも片面に設けられたリング状
絶縁板であることを特徴とするものであり、リード線が
リング状絶縁板と2箇所以上で接するようにすることに
より、誤って電極とリード線が直に接続されることを完
全に防止できる。
【0010】請求項5記載のバリスタは、前記少なくと
も片方のリード線周辺部の前記電極のみが低融点物質で
結合されていることを特徴とするものであり、バリスタ
が発熱し、低融点物質が溶融したとき、焼結体の電極を
伝わるなどして低融点物質を流れやすくして、低融点物
質がリード線との電気的接続を失いやすくしたものであ
り、信頼性の高いものとなる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明におけるバリスタは例とし
て次のように作製される。酸化亜鉛を主成分とする焼結
体の両面に、マージンをとって電極を印刷し、焼成によ
り形成する。さらに、片側のリード線のはんだ付けされ
る部分の一部に絶縁チューブを被せ、絶縁チューブは電
極に接しているがリード線は絶縁チューブの厚さ分だけ
浮いた状態でPb−Sn共晶はんだではんだ付けし、外
装をエポキシ樹脂でコーティングし、保安機能付きバリ
スタを作製する。
【0012】このように作製した保安機能付きバリスタ
によれば、バリスタが発熱した際、低融点物質であるP
b−Sn共晶はんだが溶融し電気的接続を遮断する。そ
の結果、信頼性の高いバリスタを提供できる。
【0013】また、リード線を電極から浮かすための絶
縁物として絶縁チューブを例にあげたが、他の例とし
て、リング状の絶縁板を焼結体の少なくとも片面に貼り
つけし、そのリング状の絶縁板の2箇所以上でリード線
が接するようにリード線を配置し、低融点物質にて焼結
体上の電極と接続することにより、リード線が傾いて焼
結体上の電極と直に接することを防ぐことができ、作業
効率よく生産することができる。
【0014】他にもはんだ付けされる所に接して絶縁板
を貼る等、種々の方法が考えられるが、バリスタが発熱
した際、リード線と電極を接続した低融点物質が溶融さ
れ、リード線と電極との電気的接続を遮断するための距
離を保つものであればどのようなものでもよい。さら
に、低融点物質においても、バリスタの発熱により溶融
し、電気的接続が切れるものであればその種類を問わな
い。
【0015】以下に、図を参照しながら具体的な実施例
を述べる。ここで、図1は本発明の側断面図、図2は本
発明の正断面図であり、図3は本発明の他の実施例の正
断面図である。
【0016】
【実施例1】図1,2に示すように、酸化亜鉛を主成分
とし、酸化マグネシウム,酸化ビスマス,酸化コバルト
等を加え1200℃で焼成したφ10の焼結体1の両面
に、マージンをとってφ8の電極2を印刷し、700℃
にて焼成した。さらに、片方の電極2にφ0.8のリー
ド線3を90Pb−10Snはんだではんだ付けし、次
にもう片方のリード線3のはんだ付けされる部分の一部
に外径φ2.5,内径φ1.5,長さ3mmのアルミナ
チューブ5を被せ、電極2よりリード線3がアルミナチ
ューブ5の厚さ分だけ浮いた状態でPb−Sn共晶はん
だ6にてはんだ付けを行った。次に、外装樹脂4でコー
ティングし、バリスタ電圧270Vの保安機能付きバリ
スタを作製した。
【0017】
【実施例2】図3に示すように、実施例1と同様の手段
にて焼結体1の両面に電極2を作成し、外径φ10,内
径φ6,厚さ0.8mmのリング状アルミナセラミック
7を前記焼結体1の片面に貼り付け、φ0.8のリード
線3で挟み込み、Sn−Agはんだ8でリード線周辺部
の電極2のみにはんだ付けを行った。それにより、リン
グ状アルミナセラミック7を貼り付けた面のリード線3
は、リング状アルミナセラミック7の厚さ分だけ電極2
より浮いた状態で電気的接続が行われた。次に、外装樹
脂4でコーティングし、バリスタ電圧270Vの保安機
能付きバリスタを作製した。
【0018】以上のような実施例1,2の方法により作
製された保安機能付きバリスタによれば、低融点物質で
の接続は従来からのリード線の電極への接合工程と同様
に行えるため、アルミナチューブ5をリード線に予め被
せておく、又は、リング状アルミナセラミック7を焼結
体1の片面に貼り付けるといった工程が増えるのみで、
バリスタに保安機能を付与することができる。
【0019】また、図1,2,3に示すように低融点物
質であるPb−Sn共晶はんだ6,Sn−Agはんだ8
をリード線周辺部の電極のみに結合することにより、バ
リスタが発熱し、低融点物質が溶融したとき、低融点物
質がそのままとどまり電気的接続が残るといった事態を
避け、焼結体上の電極を伝わるなどして低融点物質が流
れやすくなり、確実に電気的接続を遮断する。
【0020】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、複
雑な製造工程やヒューズを必要とせず、保安機能付きの
信頼性の高いバリスタを提供できる。
【0021】なお、本発明は上述したバリスタの保安機
能、詳しくはリード線と電極間に距離を持ち、それを低
融点物質にて接続し保安機能とするものであり、その他
のバリスタの組成、構造、製造方法に限定されるもので
はない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の側断面図
【図2】 本発明の正断面図
【図3】 本発明の他の実施例の正断面図
【図4】 従来例の正断面図
【符号の説明】
1 焼結体 2 電極 3 リード線 4 外装樹脂 5 アルミナチューブ 6 Pb−Sn共晶はんだ 7 リング状アルミナセラミック 8 Sn−Agはんだ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 焼結体の両面に電極が設けられ、その両
    面の電極からリード線が引き出され、上記焼結体が外装
    される電圧非直線性抵抗器において、少なくとも片方の
    リード線を電極から浮かし、その電極とリード線を導電
    性の低融点物質で接続したことを特徴とする電圧非直線
    性抵抗器。
  2. 【請求項2】 絶縁物により前記少なくとも片方のリー
    ド線を前記電極から浮かすことを特徴とする請求項1記
    載の電圧非直線性抵抗器。
  3. 【請求項3】 前記絶縁物が、前記少なくとも片方のリ
    ード線に被せられた絶縁チューブであることを特徴とす
    る請求項2記載の電圧非直線性抵抗器。
  4. 【請求項4】 前記絶縁物が、前記焼結体の少なくとも
    片面に設けられたリング状絶縁板であることを特徴とす
    る請求項2記載の電圧非直線性抵抗器。
  5. 【請求項5】 前記少なくとも片方のリード線周辺部の
    前記電極のみが低融点物質で結合されていることを特徴
    とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の電
    圧非直線性抵抗器。
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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS645426U (ja) * 1987-06-29 1989-01-12
JPH09129403A (ja) * 1995-11-02 1997-05-16 Tama Electric Co Ltd ヒューズ付きバリスタ
JP2001505709A (ja) * 1996-12-05 2001-04-24 ヴィクマン−ベルケ ゲーエムベーハー 電気ヒューズ

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