JP2001229796A - 保護素子 - Google Patents

保護素子

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JP2001229796A
JP2001229796A JP2000045120A JP2000045120A JP2001229796A JP 2001229796 A JP2001229796 A JP 2001229796A JP 2000045120 A JP2000045120 A JP 2000045120A JP 2000045120 A JP2000045120 A JP 2000045120A JP 2001229796 A JP2001229796 A JP 2001229796A
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insulating base
electrodes
insulating
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JP2000045120A
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Tokihiro Yoshikawa
時弘 吉川
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NEC Schott Components Corp
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NEC Schott Components Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低融点合金や可溶合金等の可溶体を有する温
度ヒューズ、抵抗体付きヒューズ、電流ヒューズ等の保
護素子の薄型化を図る。 【解決手段】 絶縁ベースフィルム1に形成した電極
2,3上にはんだ層4,5を形成し、これらはんだ層
4,5の外方端にリード6,7を接続するとともに、は
んだ層4,5の内方端間にまたがって低融点合金8を接
続し、低融点合金8をフラックス9で被覆し、その上方
から絶縁カバーフィルム10を被せて、前記絶縁ベース
フィルム1と絶縁カバーフィルム10とを融着封止し
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、保護素子に関し、
より詳細には、特定温度で溶融する低融点合金を有する
温度ヒューズや、可溶合金とこの可溶合金を通電加熱に
より強制的に溶断させる抵抗体とを有する抵抗体付きヒ
ューズや、電流ヒューズ等の保護素子に関する。
【0002】
【従来の技術】電子機器等を過熱損傷から保護する保護
素子として、特定温度で動作して回路を遮断する温度ヒ
ューズが用いられている。この種の温度ヒューズには、
感温材として特定温度で溶融する絶縁性の感温ペレット
を用いて、感温ペレットの溶融時に圧縮ばねの伸長によ
り可動接点を固定接点から開離する感温ペレットタイプ
のもの(a)と、感温材として特定温度で溶融する低融
点合金を用いて、この低融点合金に通電し、低融点合金
の溶融によって回路を遮断する低融点合金タイプ(b)
とがある。また、可溶合金と抵抗体とを具備し、抵抗体
の通電加熱により可溶合金を強制的に溶断させる抵抗体
付きヒューズと称される保護素子(c)もある。また、
過電流で溶断する電流ヒユーズ(d)もある。
【0003】本発明は、前記bタイプの温度ヒューズと
称される保護素子や、cタイプの抵抗体付きヒューズと
称される保護素子や、さらには電流ヒューズの改良に関
するものであるから、以下、そのようなタイプのものに
ついて説明する。前記bタイプの保護素子としては、例
えば実開昭57−141346号公報に開示されてい
る。また、cタイプの保護素子としては、例えば実開昭
58−52848号公報に開示されている。そして、前
記bタイプおよびcタイプの保護素子を絶縁基板を用い
て薄型構造にしたものもある。
【0004】まず、前記bタイプの薄型温度ヒューズと
称される保護素子Cについて、図18および図19を用
いて説明する。図18は、従来の最も一般的な薄型温度
ヒューズと称される保護素子Cの一部を除去した平面図
を示し、図19はその縦断面図を示す。図18および図
19において、51はアルミナセラミック等よりなる矩
形状の絶縁基板で、その長手方向の両端に、銀ペース
ト,銀−パラジウムペースト,銀−白金ペースト等の導
電ペーストを塗布焼成して一対の電極52,53が形成
されている。前記電極52,53の各外方端には、リー
ド54,55が半田56,57により接続されている。
また、前記電極52,53の内方端にまたがって、特定
温度で溶融する低融点合金58が溶接等により接続さ
れ、この低融点合金58の表面をフラックス59で被覆
している。そして、このフラックス59の上方からエポ
キシ樹脂やセラミック等の絶縁材料で形成した絶縁キャ
ップ60を被せて、エポキシ系等の封止樹脂61により
封止されている。
【0005】この保護素子Cは、例えばリード54,5
5を電気機器ないし電子機器(以下、単に電子機器とい
う)に直列に接続することにより、リード54−電極5
2−低融点合金58−電極53−リード55を通って、
電子機器に通電する。電子機器の異常により、周囲温度
が上昇すると、まず、フラックス59が溶融して、低融
点合金58の表面を清浄化および活性化して、低融点合
金58の溶融に備える。周囲温度がさらに上昇して低融
点合金58の融点に達すると、低融点合金58が溶融
し、表面張力によって電極52,53に引き寄せられ
て、球状化した低融点合金58a,58bとなる(図示
省略)ため、回路が遮断され、電子機器への通電が遮断
される。これによって、周囲温度が下降しても、球状化
した低融点合金58a,58bは、元の形状には復元し
ないため、回路は遮断されたままとなり、いわゆる非復
帰型の保護素子として機能する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】電子機器の軽薄短小化
が著しい昨今にあって、温度ヒューズの軽薄短小化も要
求されている。しかしながら、上記保護素子Cにおいて
は、絶縁基板51や絶縁キャップ60がセラミック等で
形成されているため、機械的強度確保のためにそれらの
薄型化には限度があり、200〜300μmが限界であ
った。そのため、必然的に保護素子C全体の厚さも絶縁
基板51や絶縁キャップ60の厚さによって決まること
になり、薄型化に限度があるという問題点があった。
【0007】上記の問題点は、上記した温度ヒューズと
称される保護素子Cのみならず、絶縁基板に導電ペース
トを塗布焼成して形成した電極間にまたがって可溶合金
を接続するとともに、抵抗体を設けて、抵抗体への通電
による発熱により、前記可溶合金を強制的に溶断させる
ようにした,いわゆる抵抗体付きヒューズと称される保
護素子においても、同様に発生していた。
【0008】また、絶縁基板に導電ペーストを塗布焼成
して形成した電極間にまたがって可溶合金を接続し、所
定以上の電流が流れると自己発熱で溶断する電流ヒュー
ズと称される保護素子においても、同様であった。
【0009】そこで、本発明は、絶縁基材に形成した電
極間にまたがって低融点合金や可溶合金等の可溶体を接
続した温度ヒューズ,抵抗体付きヒューズ,電流ヒュー
ズ等の保護素子において、より薄型化を図ることを目的
とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、セラミックよ
りなる絶縁基板に代えて、可撓性を有する絶縁ベースフ
ィルムを用い、この絶縁ベースフィルムの離隔した位置
に形成された電極と、これらの電極間にまたがって接続
された可溶体と、この可溶体を被覆するフラックスと、
前記電極およびフラックスを被覆する可撓性を有する絶
縁カバーフィルムとを有することを特徴とする保護素子
である。
【0011】本発明の請求項1記載の発明は、可撓性を
有する絶縁ベースフィルムと、この絶縁ベースフィルム
の離隔した位置に形成された電極と、これらの電極間に
またがって接続された可溶体と、この可溶体を被覆する
フラックスと、前記電極およびフラックスを被覆する可
撓性を有する絶縁カバーフィルムとを有し、前記絶縁ベ
ースフィルムと絶縁カバーフィルムとが封止されている
ことを特徴とする保護素子である。このように、絶縁ベ
ースフィルムおよび絶縁カバーフィルムに可撓性を有す
るフィルムを用いると、これらフィルムの厚さをセラミ
ック製の絶縁基板に比較して数分の一にできることによ
って、保護素子の薄型化ができる。
【0012】本発明の請求項2記載の発明は、可撓性を
有する絶縁ベースフィルムと、この絶縁ベースフィルム
の離隔した位置に形成された電極と、これらの電極間に
またがって接続された可溶体と、この可溶体を被覆する
フラックスと、前記電極およびフラックスを上方から被
覆する可撓性を有する上部絶縁カバーフィルムと、前記
絶縁ベースフィルムを下方から被覆する可撓性を有する
下部絶縁カバーフィルムを有し、前記上部絶縁カバーフ
ィルムと下部絶縁カバーフィルムとが封止されているこ
とを特徴とする保護素子である。このように、上部絶縁
カバーフィルムと下部絶縁カバーフィルムとで封止する
と、絶縁ベースフィルムは電極を形成しやすい材料や溶
融した可溶体を弾きやすい材料から選択し、上部絶縁カ
バーフィルムと下部絶縁カバーフィルムとは封止性,耐
湿性,耐侯性等に優れた材料から選択することができ、
動作特性の優れた長寿命の保護素子が得られる。
【0013】本発明の請求項3記載の発明は、前記絶縁
ベースフィルムおよび絶縁カバーフィルムが、ポリアミ
ド(PA),アクリロニトリルブタジエンスチレン(A
BS),アクリロニトリルスチレン(AS),ポリメチ
ルメタアクリル(PMMA),ポリビニルアルコール
(PVAL),ポリ塩化ビニリデン(PVDC),ポリ
エチレンテレフタレート(PET),ポリアセタール
(POM),ポリカーボネート(PC),ポリフェニレ
ンエーテル(PPE),ポリブチレンテレフタレート
(PBTP),超高分子量ポリエチレン(UHMW−P
E),ポリふっ化ビニリデン(PVDF),ポリサルホ
ン(PSF),ポリエーテルサルフォン(PES),ポ
リフェニレンサルファイド(PPS),ポリアリレート
(PAR),ポリアミドイミド(PAI),ポリエーテ
ルイミド(PEI),ポリエーテルエーテルケトン(P
EEK),ポリイミド(PI),液晶ポリマ(LC
P),ポリテトラフロロエチレン(PTFE),フエノ
ール(PF),ユリア(UF),メラミン(MF),不
飽和ポリエステル(UP),エポキシ(EP),シリコ
ーン(SI),ポリウレタン(PUR)およびポリエチ
レンナフタレート(PEN)の中から選択された1種,
またはこれらの2種以上を混合したもの,またはこれら
の2種以上を積層したもの,またはこれらを主成分とす
るもののいずれかであることを特徴とする請求項1また
は2に記載の保護素子である。このように、絶縁ベース
フィルムおよび絶縁カバーフィルムを可撓性を有する樹
脂フィルムで構成すると、それらをセラミックよりなる
絶縁基板および絶縁キャップよりも薄くでき、保護素子
の薄型化ができる。
【0014】本発明の請求項4記載の発明は、前記電極
が、銅,ニッケル,銅合金またはニツケル合金の中から
選択されたものであることを特徴とする請求項1または
2に記載の保護素子である。このように、このような電
極は導電性がよく、内部抵抗の小さな保護素子が得られ
る。
【0015】本発明の請求項5記載の発明は、前記電極
が、箔の接着,めっき,蒸着,スパッタのいずれかで形
成されたものであることを特徴とする請求項4に記載の
保護素子である。このように、電極が箔の接着,めっ
き,蒸着,スパッタのいずれかで形成されたものである
と、電極を薄型化できるのみならず、電極の形成に焼成
等の加熱工程がないので、絶縁ベースフィルムが熱で損
傷したり変形したりすることがない。
【0016】本発明の請求項6記載の発明は、前記電極
表面の一部または全面に、金層を有することを特徴とす
る請求項4または5に記載の保護素子である。このよう
に、電極表面の一部または全面に金層を有すると、電極
の導電性が増し、保護素子の内部抵抗を低減できる。
【0017】本発明の請求項7記載の発明は、前記電極
表面に、はんだ層を有することを特徴とする請求項4な
いし6のいずれかに記載の保護素子である。このよう
に、電極表面にはんだ層を有すると、電極にリードを接
続したり、低融点合金や可溶合金等の可溶体を接続する
際に、このはんだ層がそれらリードや可溶体の接続を容
易かつ確実にする。
【0018】本発明の請求項8記載の発明は、前記電極
が、前記絶縁ベースフィルムまたは絶縁カバーフィルム
を貫通して反対面側に導出されていることを特徴とする
請求項1または2に記載の保護素子である。このよう
に、電極を絶縁ベースフィルムまたは絶縁カバーフィル
ムを貫通して反対側面に導出すると、絶縁ベースフィル
ムまたは絶縁カバーフィルムの反対面側に電極を有する
場合にリードレスで接続できる。
【0019】本発明の請求項9記載の発明は、前記保護
素子が、温度ヒューズ,抵抗体付きヒューズまたは電流
ヒューズのいずれかであることを特徴とする請求項1な
いし8のいずれかに記載の保護素子である。このよう
に、保護素子が温度ヒューズ,抵抗体付きヒューズまた
は電流ヒューズのいずれかであると、薄型の温度ヒュー
ズ,抵抗体付きヒューズまたは電流ヒューズが得られ
る。
【0020】本発明の実施態様について、以下、図面を
参照して説明する。
【実施態様1】図1は本発明の第1実施態様の温度ヒュ
ーズからなる保護素子Aの縦断面図を示し、図2はその
一部を除去した平面図である。図1および図2におい
て、1は可撓性を有する絶縁ベースフィルムで、例えば
ポリアミド(PA),ABS,AS,ポメチルメタアク
リル(PMMA),ポリビニルアルコール(PVA),
ポリ塩化ビニリデン(PVDC),ポリエチレルテレフ
タレート(PET),ポリアセタール(POM),ポリ
カーボネート(PC),ポリフェニレンエーテル(PP
E),ポリブチレンテレフタレート(PBT),超高分
子量ポリエチレン(UHMW−PE),PVDF,ポリ
サルホン(PSF),ポリエーテルサルフォン(PE
S),ポリフェニレンサルファイド(PPS),ポリア
リレート(PAR),ポリアミドイミド(PAI),ポ
リエーテルイミド(PEI),ポリエーテルエーテルケ
トン(PEEK),ポリイミド(PI),液晶ポリマ
(LCP),ポリテトラフロロエチレン(PTFE),
フエノール(PF),ユリア(UF),メラミン(M
F),不飽和ポリエステル(UP),エポキシ(E
P),シリコーン(SI),ポリウレタン(PUR)お
よびポリエチレンナフタレート(PEN)の中から選択
された1種,またはこれらの2種以上を混合したもの,
またはこれらの2種以上を積層したもの,またはこれら
を主成分とするものの中から選択される。
【0021】前記絶縁基板1の両端に銅,ニッケル,銅
合金,ニッケル合金からなる電極2,3を有する。これ
らの電極2,3は、絶縁ベースフィルム1の上に接着剤
を介して接着された箔状のものでもよいし、絶縁ベース
フィルム1の上にめっき,蒸着,スパッタ等で形成され
たものでもよい。箔状のものを接着した場合は、一旦全
面に接着したものを、フォトエッチング法で所定の形状
にパターニングすればよいし、めっき,蒸着,スパッタ
等で形成されたものの場合は、一旦全面に被着したもの
を前記同様にフォトエッチング法でパターニングしても
よいし、所定形状の窓孔を有するマスクを用いて直接所
定形状に形成したものでもよい。そして、これらの電極
2,3は、その表面の一部または全面に金層を形成して
もよい。金層を形成することによって、電極2,3の導
電性が増大する。これらの電極2,3の上には、はんだ
層4,5が形成されている。
【0022】前記はんだ層4,5を形成した電極2,3
の外方端には、それぞれ銅またはニッケル製のリード
6,7が接続されている。また、前記電極2,3の内方
端間にまたがって、低融点合金8が溶接等により接続さ
れている。これらのリード6,7および低融点合金8の
接続時に、前記はんだ層4,5がそれらリード6,7お
よび低融点合金8の接続を容易かつ確実にするのに役立
つ。この低融点合金8の表面は、フラックス9で被覆さ
れており、電極2,3およびフラックス9の上方から、
前記絶縁ベースフィルム1と同種または異種の可撓性を
有する絶縁カバーフィルム10が被せられ、絶縁ベース
フィルム1と絶縁カバーフィルム10とが融着封止され
ている。なお、電極2,3およびリード6,7の部分
は、絶縁ベースフィルム1と絶縁カバーフィルム10と
を融着封止することができないので、樹脂接着剤等によ
り封止されている。
【0023】ここで、前記絶縁ベースフィルム1および
絶縁カバーフィルム10とは、前述の列記した材料の中
から選択した1種を用いてもよいが、それらの中から選
択した2種以上を混合して用いてもよい。さらには、例
えばポリエチレンテレフタレート(PET)等の融着封
止性の優れた材料から選択した第1層と、例えばポリエ
チレンナフタレート(PEN)等の耐侯性の優れた材料
から選択した第2層とを有する積層フィルムを使用し
て、前記絶縁ベースフィルム1は第1層を上側にし、前
記絶縁カバーフィルム10は、第1層を下側にして用い
て融着封止すると、融着封止性の優れた第1層同士が融
着封止され、一方、耐侯性の優れた第2層が外方側にな
って、融着封止性と耐侯性の両方の優れた点の良いとこ
取りができる。
【0024】このような温度ヒューズよりなる保護素子
Aによると、絶縁ベースフィルム1および絶縁カバーフ
ィルム10に可撓性を有する樹脂を用いているので、図
18および図19に示すセラミック製の絶縁基板51お
よび絶縁キャップ60を用いた保護素子Cに比較して、
絶縁ベースフィルム1および絶縁カバーフィルム10の
厚さをそれぞれ50μm程度と、1/4ないし1/6程
度にできること、および低融点合金8をリード6,7の
上に接続しないで、電極2,3に接続していること、す
なわち、リード6,7と低融点合金8とを平面的に配置
していることによって、保護素子A全体の厚さを400
μm程度と薄型化することができる。
【0025】また、前述のように、低融点合金8をリー
ド6,7の上に接続しないで、電極2,3に接続してい
ることによって、リード6,7を電子機器に組み込む場
合に、はんだ付けにより接続しても、はんだ付け時の熱
がリード6,7から直接低融点合金8に伝達しないで、
一旦電極2,3を介して低融点合金8に伝達することに
よって、リード6,7のはんだ付け時の熱によって低融
点合金8が誤溶融することがない。換言すれば、はんだ
付け時間を長くしても、低融点合金8が誤溶融しないの
で、リード6,7を容易かつ確実にはんだ付けすること
ができる。なお、リード6,7をニッケル製とした場合
は、リード6,7を抵抗溶接により電子機器に組み込む
ことができる。
【0026】
【製造方法の実施態様1】次に、本発明の第1実施態様
の保護素子Aの製造方法の第1実施態様について説明す
る。図3は、その製造工程ブロック図で、図4ないし図
11は各工程における絶縁ベースフィルム等の正面図ま
たは部分断面図である。まず、前述した可撓性を有する
絶縁ベースフィルム1を用意する(図3a,図4)。次
に、絶縁ベースフィルム1の表面に接着剤(図示省略)
を介して銅,ニッケル,銅合金またはニッケル合金より
なる導電性箔材11を接着する(図3b,図5)。もし
必要であれば、導電性箔材11の上に金層(図示省略)
をめっき法等で形成する。この導電性箔材11(金層が
ある場合は、その上の金層とともに。以下、単に導電性
箔材11という)をフォトエッチングによりパターニン
グして所定形状の電極2,3を形成する(図3c,図
6)。この電極2,3の表面に、低融点合金8よりも高
融点のはんだ層4,5をめっき形成する(図3d,図
7)。このはんだ層4,5は、後述するリード6,7の
はんだ付けおよび低融点合金8の溶接を容易にするとと
もに、接続強度を大きくするのに役立つものである。前
記のようにはんだ層4,5を形成した電極2,3の外方
端に、銅,ニッケル等よりなるリード6,7を前記はん
だ層4,5を利用してはんだ付けする(図3e,図
8)。また、前記はんだ層4,5を形成した電極2,3
の内方端間に、低融点合金8を溶接等により接続する
(図3f,図9)。この低融点合金8の上から、この低
融点合金8よりも融点の低いフラックス9を塗布して、
低融点合金8全体を被覆する。なお、常温で糊状のフラ
ックスを用いる場合は、フラックス9の融点が低融点合
金8の融点と同一かまたは若干高くてもよい(図3g,
図10)。最後に、電極2,3およびフラックス9の上
から、前記絶縁ベースフィルム1と同種または異種の可
撓性を有する絶縁カバーフィルム10を被せ、絶縁ベー
スフィルム1と融着封止する。このとき、電極2,3お
よびリード6,7の部分は、絶縁ベースフィルム1と絶
縁カバーフィルム10とを融着封止することができない
ので、これらの部分には予め樹脂接着剤を塗布しておい
て樹脂接着剤で封止する(図3h,図11)。すると、
図1および図2に示すような温度ヒューズと称される保
護素子Aが得られる。
【0027】
【製造方法の実施態様2】次に、本発明の第1実施態様
の保護素子Aの製造方法の第2実施態様について説明す
る。図12は、保護素子Aの製造方法の第2実施態様の
製造工程途中の平面図で、第1実施態様の図8ないし図
11に対応する平面図である。すなわち、図8ないし図
11では、絶縁ベースフィルム1等を正面から見た状態
を示しているが、本第2実施態様では、平面図を示して
いる。すなわち、長尺の絶縁ベースフィルム1aを用意
し、その短手方向の両端に長手方向に沿って帯状の電極
2a,3aおよびはんだ層4a,5aを形成し、はんだ
層4a,5aの外方端に所定間隔でリード6,…,7,
…を接続し、はんだ層4a,5aの内方端間にまたがっ
て低融点合金8,8…を溶接等により接続し、各低融点
合金8,8…にフラックス9,9…を塗布被覆し、さら
にフラックス9,9…の上方から長尺の絶縁カバーフィ
ルム10aを被せて封止した状態を示している。この図
12の状態から、絶縁ベースフィルム1aおよび絶縁カ
バーフィルム10aを各低融点合金8およびフラックス
9ごとに切断分離すると、図1および図2に示す第1実
施態様の保護素子Aと同様の保護素子Aが得られる。
【0028】なお、前記図12において、各独立したリ
ード6,…,7,…に代えて、図示二点鎖線で示すよう
に、各リード6,…,7,…が一体となったリードフレ
ーム6a,7aを用いると、各リード6,…,7,…の
取り扱いおよび位置決めが容易になる特長がある。この
リードフレーム6a,7aは、はんだ層4a,5aに接
続した後に切断分離してもよいし、絶縁ベースフィルム
1aおよび絶縁カバーフィルム10aを封止後それらの
切断分離前または後に切断分離してもよい。
【0029】
【実施態様2】次に、本発明の第2実施態様の保護素子
Bについて説明する。本第2実施態様の保護素子Bは、
可溶体として可溶合金を用い、また通電発熱によりこの
可溶合金を強制的に溶断させる抵抗体とを具備する,い
わゆる抵抗体付きヒューズに関するものである。図13
は、本第2実施態様の保護素子Bの縦断面図で、図14
はその上部絶縁カバーフィルム,フラックス等の一部を
除去した状態を示す平面図であり、図15はその下部絶
縁カバーフィルムの一部を除去した下面図である。
【0030】図13ないし図15において、21は前記
同様の可撓性を有する絶縁ベースフィルムで、その長手
方向の両端近傍に透孔22,23が穿設されている。前
記絶縁ベースフィルム21の表面の一方端の前記透孔2
2を含まない位置および透孔22を含む位置に、それぞ
れ銅,ニッケル,銅合金,ニッケル合金等よりなる電極
24,25が形成されており、他方端の前記透孔23を
含む位置に銅,ニッケル,銅合金,ニッケル合金等より
なる電極26が形成されている。また、絶縁ベースフィ
ルム21の裏面の長手方向の両端には、それぞれ前記透
孔22,23を含む位置に銅,ニッケル,銅合金,ニッ
ケル合金等よりなる電極27,28が形成されている。
なお、前記各電極24,25,26,27,28の上に
は、それぞれ金層が形成されてもよい。
【0031】ここで、前記絶縁ベースフィルム21の表
面側の電極25と裏面側の電極27とは透孔22内の導
電体を介して接続されており、また、絶縁ベースフィル
ム21の表面側の電極26と裏面側の電極28とは透孔
23内の導電体を介して接続されている。なお、前記透
孔22,23を絶縁ベースフィルム21の表裏両面側か
らまたはそのいずれか一方側からテーパ状に形成してお
くと、電極24,25,26,27,28をめっき法で
形成することにより、絶縁ベースフィルム21の表面側
の電極24,25,26と、裏面側の電極27,28を
形成すると同時に、これら表裏両面の電極を透孔22,
23内で接続する接続導電体を同時に形成することがで
きる。
【0032】絶縁ベースフイルム21の裏面の電極2
7,28間にまたがって、例えば酸化ルテニウム(Ru
O)等を蒸着,スパッタまたはめっきして、抵抗体の一
例としての抵抗膜29が形成されている。なお、この抵
抗膜29に代えてチップ抵抗を用いることもできる。
【0033】再び表面側に戻って、前記電極24ないし
26には、それぞれ後述する可溶合金よりも高融点の半
田層30,31,32が形成されている。そして、この
はんだ層30,31,32の外方端に、それぞれ銅板材
またはニッケル板材等よりなるリード33,34,35
が前記はんだ層30,31,32によって固着接続され
ている。また、前記はんだ層30,32の内方端間にま
たがって、可溶合金36が溶接等により接続されてい
る。さらに、前記可溶合金36の表面は、フラックス3
7によって被覆されている。
【0034】そして、前記フラックス37の上方から
と、前記抵抗膜29の下方からは、それぞれ上部絶縁カ
バーフィルム38と下部絶縁カバーフィルム39とが被
せられ、これら両絶縁カバーフィルム38,39の周縁
同士を熱圧着等により融着封止してある。なお、リード
33,34,35の部分は、上下部絶縁カバーフィルム
38,39で融着封止できないので、樹脂接着剤等によ
り接着される。ここで、前記絶縁ベースフィルム21お
よび上下絶縁カバーフィルム38,39とは、前述の列
記した材料の中から選択した1種を用いてもよいが、そ
れらの中から選択した2種以上を混合した材料を用いる
ことにより、それら材料の優れた点を得ることができ
る。また、絶縁ベースフィルム21は例えばポリエチレ
ンテレフタレート(PET)等の融着封止性の優れた材
料から選択し、上下絶縁カバーフィルム38,39は例
えば例えばポリエチレンナフタレート(PEN)等の耐
侯性の優れた材料から選択すると、優れた融着封止性と
耐侯性の両方の効果が得られる。さらに、上下絶縁カバ
ーフィルム38,39として、例えばポリエチレンテレ
フタレート(PET)等の融着封止性の優れた材料から
選択した第1層と、例えばポリエチレンナフタレート
(PEN)等の耐侯性の優れた材料から選択した第2層
とを有する積層フィルムを使用して、第1層同士を融着
封止するようにすると、溶着封止性と耐侯性の両方の優
れた点の良いとこ取りができる。
【0035】本第2実施態様の保護素子Bにおいても、
絶縁ベースフイルム21および絶縁カバーフィルム3
8,39を可撓性を有する樹脂フィルムにしたので、本
発明の所期の保護素子の薄型化という作用効果が得られ
るのみならず、抵抗膜29への通電発熱により、可溶合
金36を強制的に溶断させることができるので、可溶合
金36の融点は前記第1実施態様の保護素子Aにおける
周囲温度に応答する低融点合金8ほど厳密な溶断精度が
要求されなくなるので、可溶合金36の選択範囲が広く
なり、入手容易な安価な材料を採用できるのみならず、
温度ヒューズが使用できなかった新たな用途にも適用で
きるという特有の作用効果を奏する。
【0036】次に、上記第2実施態様の保護素子Bの使
用方法例について説明する。図16は、上記の保護素子
Bの等価回路図を示す。図16において、33,34,
35は端子で、それぞれリード33,34,35に対応
している。また、Fはヒューズ素子で可溶合金36に対
応しており、前記端子33,35間に接続されている。
さらに、Rは抵抗で抵抗膜29に対応しており、前記端
子34,35間に接続されている。
【0037】図17は前記抵抗体付きヒューズよりなる
保護素子Bを、リチウムイオン二次電池の過充電防止に
適用した場合の回路図を示す。図17において、41,
42は直流電源端子で、43,44は負荷端子である。
前記負荷端子43,44には、リチウムイオン二次電池
45が接続されている。そして、前記直流電源端子41
には保護素子Bの端子33が接続され、負荷端子43に
は保護素子Bの端子35が接続されている。したがっ
て、前記直流電源端子41と負荷端子43間には保護素
子Bのヒューズ素子F(可溶合金36)が接続されてい
る。また、直流電源端子42は負荷端子44に接続され
ている。さらに、保護素子Bの端子34は、前記リチウ
ムイオン二次電池45の端子電圧を検知する検知手段の
検知動作によって導通状態となるスイッチング素子,例
えばNPN型トランジスタ46のコレクタ−エミッタを
介して、直流電源端子42(負荷端子44)に接続され
ている。前記負荷端子43,44間には、前記検知手段
の一例としての抵抗47,48の直列回路が接続されて
おり、それら両抵抗47,48の接続点Pは、前記スイ
ッチング素子の制御端子,例えばトランジスタ46のベ
ースに接続されている。 前記図17のように保護素子
Bを接続する場合に、リード33,35が一直線状に導
出されており、リード34のみが異なる位置から導出さ
れているので、これらリード33,34,35すなわち
端子33,34,35の判別が容易で、誤接続すること
がない。
【0038】図17の回路構成において、直流電源端子
41,42間に、端子41が正で、端子42が負の直流
電源を接続すると、負荷端子43,44に接続されたリ
チウムイオン二次電池45が、端子41−ヒューズ素子
F(可溶合金36)−リチウムイオン二次電池45−端
子42の経路で充電される。このリチウムイオン二次電
池45の端子電圧は、直列接続された抵抗47,48に
よって分圧されるが、充電開始直後はリチウムイオン二
次電池45の端子電圧が低いため、抵抗48の分圧電圧
も低く、したがって、トランジスタ46のベース電位が
低いため、トランジスタ46はオフ状態である。
【0039】充電時間の経過とともに、リチウムイオン
二次電池45の端子電圧は次第に上昇していき、それに
伴って抵抗48による分圧電圧も次第に上昇する。そう
して、ついにリチウムイオン二次電池45の端子電圧が
所定電圧に達して充電が完了すると、抵抗48の分圧電
圧がトランジスタ46の閾値電圧を超えるため、ベース
−エミッタ間にバイアス電流が流れ、トランジスタ46
がオン状態となる。すると、端子41−ヒューズ素子F
(可溶合金36)−抵抗R(抵抗膜29)−トランジス
タ46−端子42の経路で電流が流れ、抵抗R(抵抗膜
29)が発熱する。この抵抗R(抵抗膜29)の発熱
は、絶縁ベースフィルム21を介して表面側の可溶合金
36(ヒューズ素子F)に伝達され、可溶合金36(ヒ
ューズ素子F)が溶断する。すると、リチウムイオン二
次電池45の充電が停止されるとともに、抵抗R(抵抗
膜29)がヒューズ素子F(可溶合金36)の2次側に
接続されているので、抵抗R(抵抗膜29)への通電も
停止される。
【0040】なお、本発明の上記各実施態様は、特定の
構造のものについて説明したが、本発明は上記実施例に
示した構造に限定されるものではなく、本発明の精神を
逸脱しない範囲で、各種の変形が可能であることはいう
までもない。
【0041】例えば、図1および図2に示す第1実施態
様の保護素子Aにおいて、リード6,7をはんだ層4,
5に接続しないで、絶縁ベースフィルム1に透孔を形成
し、絶縁ベースフィルム1の裏面に電極およびはんだ層
を形成するとともに表裏面の電極を透孔内の導電体で接
続して、この裏面の電極およびはんだ層にリードを接続
するようにしてもよい。そのようにすると、絶縁ベース
フィルム1と絶縁カバーフィルム10との融着封止部分
にリードが介在されないので、絶縁ベースフィルム1と
絶縁カバーフィルム10との融着封止が確実になり、耐
湿性が向上するという特徴がある。
【0042】また、図1および図2に示す第1実施態様
の保護素子Aにおいて、絶縁ベースフィルム1と絶縁カ
バーフィルム10とを融着封止しないで、絶縁カバーフ
ィルム10を絶縁ベースフィルム1よりも大きい寸法と
するとともに、この絶縁カバーフィルム10と同一寸法
の下部絶縁カバーフィルムを絶縁ベースフィルム1の下
方から当てがって、上下絶縁カバーフィルム同士を融着
封止するようにしてもよい。このようにすると、若干保
護素子の厚さが増大するが、耐湿性が向上し、しかも従
来のセラミック製の絶縁基板および絶縁キャップを用い
るものに比較すると、十分薄型化ができる。
【0043】さらに、図13ないし図15に示す第2実
態様の保護素子Bにおいて、リードド33ないし35を
設ける代わりに、電極24ないし26を絶縁ベースフィ
ルム1や下側絶縁カバーフィルム39の端面または透孔
を通って裏面に延長形成することにより、表面実装タイ
プにすることもできる。
【0044】さらにまた、図13ないし図15に示す第
2実施態様の保護素子Bにおいては、抵抗膜29を絶縁
ベースフィルム21の可溶合金36の接続固着面側と反
対側に設ける場合について説明したが、可溶合金36の
固着面側と同一面側に設けてもよい。この場合、抵抗膜
29の表面に絶縁層を介在し、この絶縁層の上に可溶合
金36を形成することが望ましい。そのような構成によ
れば、抵抗膜29の発熱は薄い絶縁層を介して可溶合金
36に伝達されるので、抵抗膜29への通電開始後、短
時間で可溶合金36を溶断させることができるという特
長がある。換言すれば、抵抗膜29のより小さな発熱で
可溶合金36を溶断できるという特長がある。その場
合、当然、絶縁ベースフィルム21の透孔22,23や
絶縁ベースフィルム21の裏面側の電極27,28は不
要である。
【0045】また、リード6,7および33ないし35
は、電流容量を損なわない限り、封止部分を幅狭状にす
るか、封止部分に透孔を形成するかして、絶縁カバーフ
ィルム10と絶縁ベースフィルム10との融着封止面積
または上下部絶縁カバーフィルム38,39の融着封止
面積を増大させることが望ましい。場合によっては、リ
ード6,7および33ないし35の封止部分に、エムボ
スまたはハーフエッチングによる凹部を設けて、封止界
面を凹凸状にしてもよい。
【0046】
【発明の効果】本発明は以上のように、可撓性を有する
絶縁ベースフィルムと、この絶縁ベースフィルムの離隔
した位置に形成された電極と、これらの電極間にまたが
って接続された可溶体と、この可溶体を被覆するフラッ
クスと、前記電極およびフラックスを被覆する可撓性を
有する絶縁カバーフィルムとを有し、前記絶縁ベースフ
ィルムおよび絶縁カバーフィルムを封止したことを特徴
とする保護素子であるから、従来のセラミック製の絶縁
基板や絶縁キャップを有する保護素子に比較して、絶縁
ベースフィルムや絶縁カバーフィルムを薄くすることが
でき、したがって、保護素子の薄型化ができる。また、
リードを有するものにおいては、リードの上に直接可溶
体を接続しないので、保護素子を薄型化できるのみなら
ず、リードをはんだ付けにより電子機器に組み込む場
合、はんだ付け時の熱がリードから直接可溶体に伝達さ
れることがないので、リードのはんだ付け時の熱で可溶
体が誤溶融することがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施態様の保護素子Aの縦断面
【図2】 本発明の第1実施態様の保護素子Aの一部を
除去した平面図
【図3】 本発明の第1実施態様の保護素子Aの製造工
程ブロツク図
【図4】 本発明の第1実施態様の保護素子Aの製造工
程における絶縁ベースフィルムの正面図
【図5】 本発明の第1実施態様の保護素子Aの製造工
程における絶縁ベースフィルムに導電性箔材を接着した
状態の正面図
【図6】 本発明の第1実施態様の保護素子Aの製造工
程における絶縁ベースフィルム上の導電性箔材をパター
ニングして電極を形成した状態の正面図
【図7】 本発明の第1実施態様の保護素子Aの製造工
程における電極上にはんだ層を形成した状態の正面図
【図8】 本発明の第1実施態様の保護素子Aの製造工
程におけるはんだ層にリードを接続した状態の正面図
【図9】 本発明の第1実施態様の保護素子Aの製造工
程におけるはんだ層間にまたがって低融点合金を接続し
た状態の正面図
【図10】 本発明の第1実施態様の保護素子Aの製造
工程における低融点合金上にフラックスを塗布被覆した
状態の一部を断面で示した正面図
【図11】 本発明の第1実施態様の保護素子Aの製造
工程における絶縁ベースフィルムと絶縁カバーフィルム
とを融着封止した状態の一部を断面で示した正面図
【図12】 本発明の第1実施態様の保護素子Aの製造
方法の第2実施態様の製造工程途中における絶縁ベース
フィルムないし絶縁カバーフィルム等を融着封止した状
態の一部を断面で示した平面図
【図13】 本発明の第2実施態様の保護素子Bの縦断
面図
【図14】 本発明の第2実施態様の保護素子Bの一部
を除去した平面図
【図15】 本発明の第2実施態様の保護素子Bの一部
を除去した下面図
【図16】 本発明の第2実施態様の保護素子Bの等価
回路図
【図17】 本発明の第2実施態様の保護素子Bをリチ
ウムイオン二次電池の過充電防止に適用した回路図
【図18】 従来の薄型保護素子Cの一部を除去した平
面図
【図19】 従来の薄型保護素子Cの縦断面図
【符号の説明】
1、1a、21 絶縁ベースフィルム 2、3、2a、3a、24、25、26、27、28
電極 4、5、4a、5a、30、31、32 はんだ層 6、7、33、34、35 リード 6a、7a リードフレーム 8 可溶体(低融点合金) 9、37 フラックス 10、10a 絶縁カバーフィルム 11 導電性箔材 22、23 透孔 29 抵抗体(抵抗膜) 36 可溶体(可溶合金) 38 上部絶縁カバーフィルム 39 下部絶縁カバーフィルム 41、42 直流電源端子 43、44 負荷端子 45 リチウムイオン二次電池 46 スイッチング素子(トランジスタ) 47、48 抵抗(リチウムイオン二次電池の端子電圧
検知手段) F ヒューズ素子 R 抵抗

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】可撓性を有する絶縁ベースフィルムと、こ
    の絶縁ベースフィルムの離隔した位置に形成された電極
    と、これらの電極間にまたがって接続された可溶体と、
    この可溶体を被覆するフラックスと、前記電極およびフ
    ラックスを被覆する可撓性を有する絶縁カバーフィルム
    とを有し、前記絶縁ベースフィルムと絶縁カバーフィル
    ムとが封止されていることを特徴とする保護素子。
  2. 【請求項2】可撓性を有する絶縁ベースフィルムと、こ
    の絶縁ベースフィルムの離隔した位置に形成された電極
    と、これらの電極間にまたがって接続された可溶体と、
    この可溶体を被覆するフラックスと、前記電極およびフ
    ラックスを上方から被覆する可撓性を有する上部絶縁カ
    バーフィルムと、前記絶縁ベースフィルムを下方から被
    覆する可撓性を有する下部絶縁カバーフィルムとを有
    し、前記上部絶縁カバーフィルムと下部絶縁カバーフィ
    ルムとが封止されていることを特徴とする保護素子。
  3. 【請求項3】前記絶縁ベースフィルムおよび絶縁カバー
    フィルムが、ポリアミド(PA),アクリロニトリルブ
    タジエンスチレン(ABS),アクリロニトリルスチレ
    ン(AS),ポリメチルメタアクリル(PMMA),ポ
    リビニルアルコール(PVAL),ポリ塩化ビニリデン
    (PVDC),ポリエチレンテレフタレート(PE
    T),ポリアセタール(POM),ポリカーボネート
    (PC),ポリフェニレンエーテル(PPE),ポリブ
    チレンテレフタレート(PBTP),超高分子量ポリエ
    チレン(UHMW−PE),ポリふっ化ビニリデン(P
    VDF),ポリサルホン(PSF),ポリエーテルサル
    フォン(PES),ポリフェニレンサルファイド(PP
    S),ポリアリレート(PAR),ポリアミドイミド
    (PAI),ポリエーテルイミド(PEI),ポリエー
    テルエーテルケトン(PEEK),ポリイミド(P
    I),液晶ポリマ(LCP),ポリテトラフロロエチレ
    ン(PTFE),フエノール(PF),ユリア(U
    F),メラミン(MF),不飽和ポリエステル(U
    P),エポキシ(EP),シリコーン(SI),ポリウ
    レタン(PUR)およびポリエチレンナフタレート(P
    EN)の中から選択された1種,またはこれらの2種以
    上を混合したもの,またはこれらの2種以上を積層した
    もの,またはこれらを主成分とするもののいずれかであ
    ることを特徴とする請求項1または2に記載の保護素
    子。
  4. 【請求項4】前記電極が、銅,ニッケル,銅合金または
    ニツケル合金の中から選択されたものであることを特徴
    とする請求項1または2に記載の保護素子。
  5. 【請求項5】前記電極が、箔の接着,めっき,蒸着,ス
    パッタのいずれかで形成されたものであることを特徴と
    する請求項4に記載の保護素子。
  6. 【請求項6】前記電極表面の一部または全面に、金層を
    有することを特徴とする請求項4または5に記載の保護
    素子。
  7. 【請求項7】前記電極表面に、はんだ層を有することを
    特徴とする請求項4ないし6のいずれかに記載の保護素
    子。
  8. 【請求項8】前記電極が、前記絶縁ベースフィルムまた
    は絶縁カバーフィルムを貫通して反対面側に導出されて
    いることを特徴とする請求項1または2に記載の保護素
    子。
  9. 【請求項9】前記保護素子が、温度ヒューズ,抵抗体付
    きヒューズまたは電流ヒューズのいずれかであることを
    特徴とする請求項1ないし8のいずれかに記載の保護素
    子。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6556122B2 (en) 2000-07-21 2003-04-29 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Thermal fuse, battery pack, and method of manufacturing thermal fuse
US7106165B2 (en) 2003-07-01 2006-09-12 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Fuse, battery pack using the fuse, and method of manufacturing the fuse

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6556122B2 (en) 2000-07-21 2003-04-29 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Thermal fuse, battery pack, and method of manufacturing thermal fuse
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