JPH07254482A - 誘導加熱調理器 - Google Patents
誘導加熱調理器Info
- Publication number
- JPH07254482A JPH07254482A JP6042515A JP4251594A JPH07254482A JP H07254482 A JPH07254482 A JP H07254482A JP 6042515 A JP6042515 A JP 6042515A JP 4251594 A JP4251594 A JP 4251594A JP H07254482 A JPH07254482 A JP H07254482A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- switching element
- resonance capacitor
- diode
- voltage
- current
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H05—ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- H05B—ELECTRIC HEATING; ELECTRIC LIGHT SOURCES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; CIRCUIT ARRANGEMENTS FOR ELECTRIC LIGHT SOURCES, IN GENERAL
- H05B6/00—Heating by electric, magnetic or electromagnetic fields
- H05B6/02—Induction heating
- H05B6/04—Sources of current
-
- H—ELECTRICITY
- H02—GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
- H02M—APPARATUS FOR CONVERSION BETWEEN AC AND AC, BETWEEN AC AND DC, OR BETWEEN DC AND DC, AND FOR USE WITH MAINS OR SIMILAR POWER SUPPLY SYSTEMS; CONVERSION OF DC OR AC INPUT POWER INTO SURGE OUTPUT POWER; CONTROL OR REGULATION THEREOF
- H02M7/00—Conversion of ac power input into dc power output; Conversion of dc power input into ac power output
- H02M7/42—Conversion of dc power input into ac power output without possibility of reversal
- H02M7/44—Conversion of dc power input into ac power output without possibility of reversal by static converters
- H02M7/48—Conversion of dc power input into ac power output without possibility of reversal by static converters using discharge tubes with control electrode or semiconductor devices with control electrode
- H02M7/53—Conversion of dc power input into ac power output without possibility of reversal by static converters using discharge tubes with control electrode or semiconductor devices with control electrode using devices of a triode or transistor type requiring continuous application of a control signal
- H02M7/537—Conversion of dc power input into ac power output without possibility of reversal by static converters using discharge tubes with control electrode or semiconductor devices with control electrode using devices of a triode or transistor type requiring continuous application of a control signal using semiconductor devices only, e.g. single switched pulse inverters
- H02M7/538—Conversion of dc power input into ac power output without possibility of reversal by static converters using discharge tubes with control electrode or semiconductor devices with control electrode using devices of a triode or transistor type requiring continuous application of a control signal using semiconductor devices only, e.g. single switched pulse inverters in a push-pull configuration
Landscapes
- Physics & Mathematics (AREA)
- Electromagnetism (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Power Engineering (AREA)
- Inverter Devices (AREA)
- Induction Heating Cooking Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 2つのスイッチング素子を有するインバータ
構成の誘導加熱調理器において、インバータを構成する
スイッチング素子の損失と、ノイズの発生を低減すると
共にスイッチング素子の信頼性を向上する。 【構成】 インバータ回路2を、加熱コイル5と直列に
接続された第1の共振コンデンサ6と、それに並列接続
されたダイオード9と、逆電流阻止形のスイッチング素
子3と逆電流導通形のスイッチング素子4と、このスイ
ッチング素子4と並列接続された第2の共振コンデンサ
8とから構成する。インバータ回路2を一定の周波数で
交互に導通させ、かつ、導通比を変化させる駆動部7a
を有する制御回路7を有している。さらにスイッチング
素子3の一部分に逆導通ダイオードを付加する。
構成の誘導加熱調理器において、インバータを構成する
スイッチング素子の損失と、ノイズの発生を低減すると
共にスイッチング素子の信頼性を向上する。 【構成】 インバータ回路2を、加熱コイル5と直列に
接続された第1の共振コンデンサ6と、それに並列接続
されたダイオード9と、逆電流阻止形のスイッチング素
子3と逆電流導通形のスイッチング素子4と、このスイ
ッチング素子4と並列接続された第2の共振コンデンサ
8とから構成する。インバータ回路2を一定の周波数で
交互に導通させ、かつ、導通比を変化させる駆動部7a
を有する制御回路7を有している。さらにスイッチング
素子3の一部分に逆導通ダイオードを付加する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はインバータ構成及びその
制御手段に特徴を有する発振周波数一定制御の誘導加熱
調理器に関するものである。
制御手段に特徴を有する発振周波数一定制御の誘導加熱
調理器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の誘導加熱調理器は発振周波数可変
制御により入力制御を行うのが一般的であった。しかし
ながら多バーナの誘導加熱調理器で発振周波数可変制御
を行うと発振周波数の違いによって負荷の干渉音が発生
するという問題を有していた。
制御により入力制御を行うのが一般的であった。しかし
ながら多バーナの誘導加熱調理器で発振周波数可変制御
を行うと発振周波数の違いによって負荷の干渉音が発生
するという問題を有していた。
【0003】そこで、この問題を解決するために発振周
波数一定で入力制御する方法が検討され、特開平5−21
150号公報に示すような構成ものが用いられている。
波数一定で入力制御する方法が検討され、特開平5−21
150号公報に示すような構成ものが用いられている。
【0004】以下、その誘導加熱調理器の構成について
図20〜図22を参照しながら説明する。図20は誘導加熱調
理器の回路構成図であり、図20において、1は直流電
源、2は直流を高周波電流に変換するインバータ回路
で、逆電流阻止形の第1のスイッチング素子3、逆電流
導通形の第2のスイッチング素子4、加熱コイル5、第
1の共振コンデンサ6、第2の共振コンデンサ8、ダイ
オード9等で構成されている。7はインバータ回路2を
制御する制御回路であり、前記第1のスイッチング素子
3と第2のスイッチング素子4を、同一周波数でオン時
間比を変えて交互に駆動する駆動部7a等により構成さ
れている。
図20〜図22を参照しながら説明する。図20は誘導加熱調
理器の回路構成図であり、図20において、1は直流電
源、2は直流を高周波電流に変換するインバータ回路
で、逆電流阻止形の第1のスイッチング素子3、逆電流
導通形の第2のスイッチング素子4、加熱コイル5、第
1の共振コンデンサ6、第2の共振コンデンサ8、ダイ
オード9等で構成されている。7はインバータ回路2を
制御する制御回路であり、前記第1のスイッチング素子
3と第2のスイッチング素子4を、同一周波数でオン時
間比を変えて交互に駆動する駆動部7a等により構成さ
れている。
【0005】以上のように構成された従来の誘導加熱調
理器の動作を図21、図22より説明する。図21には、第1
のスイッチング素子3および第2のスイッチング素子4
の両端電圧(VCE),電流(IC)の各波形、図22には、第
1のスイッチング素子3のオン時間T2と周期T1との比
T2/T1(以下これを導通比と呼ぶ)と、入力Pinの関
係を示しており、当然のことながら第2のスイッチング
素子4のオン時間T3はT1−T2(デッドタイムは無視し
た場合)となる。
理器の動作を図21、図22より説明する。図21には、第1
のスイッチング素子3および第2のスイッチング素子4
の両端電圧(VCE),電流(IC)の各波形、図22には、第
1のスイッチング素子3のオン時間T2と周期T1との比
T2/T1(以下これを導通比と呼ぶ)と、入力Pinの関
係を示しており、当然のことながら第2のスイッチング
素子4のオン時間T3はT1−T2(デッドタイムは無視し
た場合)となる。
【0006】図21において、同図(a)には導通比T2/T
1<<0.5のとき(つまり入力が小さいとき)の動作波形
を、同図(b)には導通比T2/T1≒0.5のとき(つまり導
通比が半分程度のとき)の動作波形を、同図(c)には導通
比T2/T1<<0.5の時の第1のスイッチング素子3の
ターンオン(VCE1>0でスイッチング素子をオンさせる
こと)の時の動作の拡大波形を示している。
1<<0.5のとき(つまり入力が小さいとき)の動作波形
を、同図(b)には導通比T2/T1≒0.5のとき(つまり導
通比が半分程度のとき)の動作波形を、同図(c)には導通
比T2/T1<<0.5の時の第1のスイッチング素子3の
ターンオン(VCE1>0でスイッチング素子をオンさせる
こと)の時の動作の拡大波形を示している。
【0007】図21および図22に示すように、駆動部7a
が第1のスイッチング素子3と第2のスイッチング素子
4を交互に駆動し、その導通比T2/T1を変えることに
よって入力(Pin)を制御している。
が第1のスイッチング素子3と第2のスイッチング素子
4を交互に駆動し、その導通比T2/T1を変えることに
よって入力(Pin)を制御している。
【0008】以上のように従来のインバータ構成および
制御方式では、発振周波数一定のままで入力制御を行え
るものであった。
制御方式では、発振周波数一定のままで入力制御を行え
るものであった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のインバータ構成では、図21の動作波形からわかるよ
うに、導通比T2/T1<<0.5の場合、第1のスイッ
チング素子3のオン時にVCE1>0Vとなり、零電圧スイ
ッチングができなくなり、第2の共振コンデンサ8を短
絡するモードが発生する。第2の共振コンデンサ8の短
絡電流は、配線のインダクタンス成分と第2の共振コン
デンサ8とにより共振し、第1のスイッチング素子3の
逆阻止用ダイオード3aの逆回復時間に第1のスイッチ
ング素子3bを逆方向に流れてしまい、第1のスイッチ
ング素子3の信頼性が低下するという課題を有してい
た。
来のインバータ構成では、図21の動作波形からわかるよ
うに、導通比T2/T1<<0.5の場合、第1のスイッ
チング素子3のオン時にVCE1>0Vとなり、零電圧スイ
ッチングができなくなり、第2の共振コンデンサ8を短
絡するモードが発生する。第2の共振コンデンサ8の短
絡電流は、配線のインダクタンス成分と第2の共振コン
デンサ8とにより共振し、第1のスイッチング素子3の
逆阻止用ダイオード3aの逆回復時間に第1のスイッチ
ング素子3bを逆方向に流れてしまい、第1のスイッチ
ング素子3の信頼性が低下するという課題を有してい
た。
【0010】本発明はこのような問題点に鑑み、第1の
スイッチング素子の信頼性を向上させることを第1の目
的としている。第2の目的は上記目的に加えてスイッチ
ング素子の損失を軽減、及び過電流保護を行うことにあ
る。第3の目的は上記第1の目的に加えて低コスト回路
でスイッチング素子の損失を低減することにある。ま
た、第4の目的は上記第3の目的に加えて、さらに、ス
イッチング素子の過電圧保護も行う誘導加熱調理器を提
供することにある。
スイッチング素子の信頼性を向上させることを第1の目
的としている。第2の目的は上記目的に加えてスイッチ
ング素子の損失を軽減、及び過電流保護を行うことにあ
る。第3の目的は上記第1の目的に加えて低コスト回路
でスイッチング素子の損失を低減することにある。ま
た、第4の目的は上記第3の目的に加えて、さらに、ス
イッチング素子の過電圧保護も行う誘導加熱調理器を提
供することにある。
【0011】また、さらに第5の目的は上記第1の目的
に加えて、ナイフ、アルミ鍋等の不適性負荷を検知し、
加熱を停止する機能を加えることにある。さらに第6の
目的は上記第1の目的に加えて、スイッチング素子およ
びダイオードの損失を低減でき、非磁性負荷でも高出力
とすることにある。第7の目的は第6の目的に加えてさ
らに、低コストの信頼性の高い回路でスイッチング素子
およびダイオードの損失を低減でき非磁性負荷でも高出
力可能とすることにある。第8の目的は上記第1の目的
に加えて、ノイズとスイッチング素子の損失を低減する
ことにある。第9の目的は、上記第8の目的に加えて、
ノイズとスイッチング素子の損失をさらに低減する誘導
加熱調理器を提供することにある。
に加えて、ナイフ、アルミ鍋等の不適性負荷を検知し、
加熱を停止する機能を加えることにある。さらに第6の
目的は上記第1の目的に加えて、スイッチング素子およ
びダイオードの損失を低減でき、非磁性負荷でも高出力
とすることにある。第7の目的は第6の目的に加えてさ
らに、低コストの信頼性の高い回路でスイッチング素子
およびダイオードの損失を低減でき非磁性負荷でも高出
力可能とすることにある。第8の目的は上記第1の目的
に加えて、ノイズとスイッチング素子の損失を低減する
ことにある。第9の目的は、上記第8の目的に加えて、
ノイズとスイッチング素子の損失をさらに低減する誘導
加熱調理器を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るための本発明の第1の手段は、加熱コイルと、加熱コ
イルに直列接続した第1の共振コンデンサと、第1の共
振コンデンサに並列接続したダイオードと、逆電流阻止
形の第1のスイッチング素子と、前記第1のスイッチン
グ素子に直列に接続した逆電流導通形の第2のスイッチ
ング素子と、前記スイッチング素子の少なくともいずれ
か1つに並列に接続した第2の共振コンデンサと、一定
の周波数で前記各スイッチング素子を交互に導通させ、
かつ、その導通比を可変可能な駆動部を有する制御回路
とを備え、前記加熱コイルと第1の共振コンデンサの直
列接続体の一端を前記各スイッチング素子の接続側に接
続し、他端を直流電源側に接続する構成とするととも
に、第1のスイッチング素子の一部分に逆導通ダイオー
ドを付加したものである。
るための本発明の第1の手段は、加熱コイルと、加熱コ
イルに直列接続した第1の共振コンデンサと、第1の共
振コンデンサに並列接続したダイオードと、逆電流阻止
形の第1のスイッチング素子と、前記第1のスイッチン
グ素子に直列に接続した逆電流導通形の第2のスイッチ
ング素子と、前記スイッチング素子の少なくともいずれ
か1つに並列に接続した第2の共振コンデンサと、一定
の周波数で前記各スイッチング素子を交互に導通させ、
かつ、その導通比を可変可能な駆動部を有する制御回路
とを備え、前記加熱コイルと第1の共振コンデンサの直
列接続体の一端を前記各スイッチング素子の接続側に接
続し、他端を直流電源側に接続する構成とするととも
に、第1のスイッチング素子の一部分に逆導通ダイオー
ドを付加したものである。
【0013】上記第2の目的を達成するための本発明の
第2の手段は、第1の共振コンデンサに並列接続したダ
イオードに流れる電流を検知するダイオード電流検知部
を有し、ダイオード電流検知部の出力により制御回路が
スイッチング素子の導通比を可変する構成としたもので
ある。
第2の手段は、第1の共振コンデンサに並列接続したダ
イオードに流れる電流を検知するダイオード電流検知部
を有し、ダイオード電流検知部の出力により制御回路が
スイッチング素子の導通比を可変する構成としたもので
ある。
【0014】上記第3の目的を達成するための本発明の
第3の手段は、第1の共振コンデンサの電圧を検知する
第1の共振コンデンサ電圧検知部を有し、第1の共振コ
ンデンサ電圧検知部の出力により制御回路がスイッチン
グ素子の導通比を可変する構成としたものである。
第3の手段は、第1の共振コンデンサの電圧を検知する
第1の共振コンデンサ電圧検知部を有し、第1の共振コ
ンデンサ電圧検知部の出力により制御回路がスイッチン
グ素子の導通比を可変する構成としたものである。
【0015】上記第4の目的を達成するための本発明の
第4の手段は、第2の共振コンデンサの電圧を検知する
第2の共振コンデンサ電圧検知部を有し、第2の共振コ
ンデンサ電圧検知部の出力により制御回路がスイッチン
グ素子の導通比を可変する構成としたものである。
第4の手段は、第2の共振コンデンサの電圧を検知する
第2の共振コンデンサ電圧検知部を有し、第2の共振コ
ンデンサ電圧検知部の出力により制御回路がスイッチン
グ素子の導通比を可変する構成としたものである。
【0016】上記第5の目的を達成するための本発明の
第5の手段は、第2の共振コンデンサの電圧を検知する
第2の共振コンデンサ電圧検知部と、入力を検知する入
力検知部と、これら両検知部からの入力から不適性負荷
を判定する判定部とを有したものである。
第5の手段は、第2の共振コンデンサの電圧を検知する
第2の共振コンデンサ電圧検知部と、入力を検知する入
力検知部と、これら両検知部からの入力から不適性負荷
を判定する判定部とを有したものである。
【0017】上記第6の目的を達成するための本発明の
第6の手段は、第1の共振コンデンサの容量を切り換え
可能に構成したものである。
第6の手段は、第1の共振コンデンサの容量を切り換え
可能に構成したものである。
【0018】上記第7の目的を達成するための本発明の
第7の手段は、ダイオードに流れる電流を検知するダイ
オード電流検知部と、前記ダイオード電流検知部からの
検知出力にもとづき第1の共振コンデンサの容量切り換
えを行なう切り換え部を有するものである。
第7の手段は、ダイオードに流れる電流を検知するダイ
オード電流検知部と、前記ダイオード電流検知部からの
検知出力にもとづき第1の共振コンデンサの容量切り換
えを行なう切り換え部を有するものである。
【0019】上記第8の目的を達成するための本発明の
第8の手段は、第1のスイッチング素子がオフしてから
第2のスイッチング素子がオンするまでのデッドタイム
と、第2のスイッチング素子がオフしてから第1のスイ
ッチング素子がオンするまでのデッドタイムとを異なる
所定の値に設定したものである。
第8の手段は、第1のスイッチング素子がオフしてから
第2のスイッチング素子がオンするまでのデッドタイム
と、第2のスイッチング素子がオフしてから第1のスイ
ッチング素子がオンするまでのデッドタイムとを異なる
所定の値に設定したものである。
【0020】上記第9の目的を達成するための本発明の
第9の手段は、第2の共振コンデンサの電圧を検知する
第2の共振コンデンサ電圧検知部を有し、前記第2の共
振コンデンサ電圧検知部の出力が所定値以下の場合、制
御回路は各スイッチング素子の動作と停止を交互に繰り
返し、動作時間と停止時間の時間比を可変して入力を制
御するものである。
第9の手段は、第2の共振コンデンサの電圧を検知する
第2の共振コンデンサ電圧検知部を有し、前記第2の共
振コンデンサ電圧検知部の出力が所定値以下の場合、制
御回路は各スイッチング素子の動作と停止を交互に繰り
返し、動作時間と停止時間の時間比を可変して入力を制
御するものである。
【0021】上記第9の目的を達成する本発明の第10
の手段は、使用者が入力を設定する入力設定部を有し、
使用者により設定された入力が所定値以下の場合、制御
回路は各スイッチング素子の動作と停止を交互に繰り返
し、動作時間と停止時間の時間比を可変して入力を制御
するものである。
の手段は、使用者が入力を設定する入力設定部を有し、
使用者により設定された入力が所定値以下の場合、制御
回路は各スイッチング素子の動作と停止を交互に繰り返
し、動作時間と停止時間の時間比を可変して入力を制御
するものである。
【0022】
【作用】本発明の第1の手段によれば、導通比T2/T1
<<0の場合、第1のスイッチング素子がVCE1>0でオ
ンし、第2の共振コンデンサの短絡モードが発生した場
合でも、第1のスイッチング素子の逆阻止用ダイオード
の逆回復時間に、第1のスイッチング素子を逆方向に流
れる電流は、第1のスイッチング素子の一部分に付加し
た逆導通ダイオードによりバイパスできるので、第1の
スイッチング素子のスイッチング素子そのものには逆方
向電流は流れず、第1のスイッチング素子が逆方向ブレ
イクダウンを起こす動作モードはなくなり、信頼性が低
下することを防ぐことができる。
<<0の場合、第1のスイッチング素子がVCE1>0でオ
ンし、第2の共振コンデンサの短絡モードが発生した場
合でも、第1のスイッチング素子の逆阻止用ダイオード
の逆回復時間に、第1のスイッチング素子を逆方向に流
れる電流は、第1のスイッチング素子の一部分に付加し
た逆導通ダイオードによりバイパスできるので、第1の
スイッチング素子のスイッチング素子そのものには逆方
向電流は流れず、第1のスイッチング素子が逆方向ブレ
イクダウンを起こす動作モードはなくなり、信頼性が低
下することを防ぐことができる。
【0023】第2の手段によれば、ダイオード電流検知
部を設け、ダイオード電流を制限してスイッチング素子
に流れる電流を抑制でき、スイッチング素子が過電流か
ら保護され、同時にスイッチング素子のオン状態での損
失(オン損失)をさらに低減できる。
部を設け、ダイオード電流を制限してスイッチング素子
に流れる電流を抑制でき、スイッチング素子が過電流か
ら保護され、同時にスイッチング素子のオン状態での損
失(オン損失)をさらに低減できる。
【0024】第3の手段によれば、第1の共振コンデン
サの電圧検知部を設け、第1の共振コンデンサの電圧を
制限したので安価な回路で間接的にスイッチング素子に
流れる電流が抑制でき、スイッチング素子のオン損失を
低減できるものである。
サの電圧検知部を設け、第1の共振コンデンサの電圧を
制限したので安価な回路で間接的にスイッチング素子に
流れる電流が抑制でき、スイッチング素子のオン損失を
低減できるものである。
【0025】第4の手段によれば、第2の共振のコンデ
ンサの電圧検知部を設け、第2の共振コンデンサの電圧
を制限することによって安価な回路で間接的にスイッチ
ング素子に流れる電流が抑制でき、スイッチング素子の
オン損失が低減されるとともに、スイッチング素子が過
電圧から保護される。
ンサの電圧検知部を設け、第2の共振コンデンサの電圧
を制限することによって安価な回路で間接的にスイッチ
ング素子に流れる電流が抑制でき、スイッチング素子の
オン損失が低減されるとともに、スイッチング素子が過
電圧から保護される。
【0026】第5の手段によれば、第2の共振コンデン
サの電圧検知部と入力検知部を設けて第2の共振コンデ
ンサの電圧と入力を比較することによって不適性負荷を
検知できる。
サの電圧検知部と入力検知部を設けて第2の共振コンデ
ンサの電圧と入力を比較することによって不適性負荷を
検知できる。
【0027】第6の手段によれば、第1の共振コンデン
サの容量を切り換え可能としたので、スイッチング素子
およびダイオードの損失が低減でき、非磁性負荷に対し
ても高出力誘導加熱が可能になる。
サの容量を切り換え可能としたので、スイッチング素子
およびダイオードの損失が低減でき、非磁性負荷に対し
ても高出力誘導加熱が可能になる。
【0028】第7の手段によれば、ダイオード電流検知
部を設け、ダイオード電流を検知して負荷の種類を判別
するので、低コストの信頼性の高い回路によりスイッチ
ング素子およびダイオードの損失を低減でき、非磁性負
荷でも高出力誘導が可能になる。
部を設け、ダイオード電流を検知して負荷の種類を判別
するので、低コストの信頼性の高い回路によりスイッチ
ング素子およびダイオードの損失を低減でき、非磁性負
荷でも高出力誘導が可能になる。
【0029】第8の手段によれば、第1のスイッチング
素子がオフしてから第2のスイッチング素子がオンする
までのデッドタイムと、第2のスイッチング素子がオフ
してから第1のスイッチング素子がオンするまでのデッ
ドタイムとを異なる所定の値に設定し、それぞれの設計
条件において、それぞれの最適値に設定しているので、
導通比T2/T1<<0.5の場合のスイッチング素子のタ
ーンオン動作を最適化することができ、ノイズとスイッ
チング素子の損失を低減できる。
素子がオフしてから第2のスイッチング素子がオンする
までのデッドタイムと、第2のスイッチング素子がオフ
してから第1のスイッチング素子がオンするまでのデッ
ドタイムとを異なる所定の値に設定し、それぞれの設計
条件において、それぞれの最適値に設定しているので、
導通比T2/T1<<0.5の場合のスイッチング素子のタ
ーンオン動作を最適化することができ、ノイズとスイッ
チング素子の損失を低減できる。
【0030】第9の手段によれば、第2の共振コンデン
サの電圧を検知する第2の共振コンデンサ電圧検知部を
設けているので、第2の共振コンデンサ電圧の大小によ
りインバータの動作状態を検知でき、第2の共振コンデ
ンサ電圧検知部の出力が所定値以下の場合、インバータ
の制御を発振・停止を交互に繰り返し、発振時間と停止
時間の時間比を可変して入力を制御する。すなわち、デ
ューティ(以下DUTYと称す)制御にするので、導通
比T2/T1<<0.5の場合に発生する第1のスイッチン
グ素子のターンオン時の電圧を任意の値以下に制限でき
るので、ノイズとスイッチング素子の損失をさらに低減
できる。
サの電圧を検知する第2の共振コンデンサ電圧検知部を
設けているので、第2の共振コンデンサ電圧の大小によ
りインバータの動作状態を検知でき、第2の共振コンデ
ンサ電圧検知部の出力が所定値以下の場合、インバータ
の制御を発振・停止を交互に繰り返し、発振時間と停止
時間の時間比を可変して入力を制御する。すなわち、デ
ューティ(以下DUTYと称す)制御にするので、導通
比T2/T1<<0.5の場合に発生する第1のスイッチン
グ素子のターンオン時の電圧を任意の値以下に制限でき
るので、ノイズとスイッチング素子の損失をさらに低減
できる。
【0031】第10の手段によれば、ユーザーが入力を
設定する入力設定部を設け、ユーザーにより設定された
入力が所定値以下の場合、インバータの制御を発振・停
止を交互に繰り返し、発振時間と停止時間の時間比を可
変して入力を制御する、すなわちDUTY制御にするの
で、簡単で安価な構成により、入力を小さくした時に発
生する第1のスイッチング素子のターンオン時の電圧を
任意の値以下に制限でき、ノイズとスイッチング素子の
損失をさらに低減できる。
設定する入力設定部を設け、ユーザーにより設定された
入力が所定値以下の場合、インバータの制御を発振・停
止を交互に繰り返し、発振時間と停止時間の時間比を可
変して入力を制御する、すなわちDUTY制御にするの
で、簡単で安価な構成により、入力を小さくした時に発
生する第1のスイッチング素子のターンオン時の電圧を
任意の値以下に制限でき、ノイズとスイッチング素子の
損失をさらに低減できる。
【0032】
【実施例】以下、本発明の第1の手段の一実施例につい
て図1〜図3を参照しながら説明する。
て図1〜図3を参照しながら説明する。
【0033】図1は誘導加熱調理器の回路構成図であ
り、図1において、3は逆電流阻止型の第1のスイッチ
ング素子で、スイッチング素子であるインシュレイテッ
ド・ゲート・バイポーラ・トランジスタ(以下IGBT
と称す)3aと逆電流阻止用のダイオード3bにより構
成され、10は第1のスイッチング素子3の一部分に付
加された逆導通ダイオードである。その他の構成部品は
図20で示した構成部品と同一機能を有しており、同一
の部品には同一符号を付している。なお、説明の便宜
上、3を逆電流阻止形の第1スイッチング素子、4を逆
電流導通形の第2スイッチング素子、6を第1の共振コ
ンデンサとする。
り、図1において、3は逆電流阻止型の第1のスイッチ
ング素子で、スイッチング素子であるインシュレイテッ
ド・ゲート・バイポーラ・トランジスタ(以下IGBT
と称す)3aと逆電流阻止用のダイオード3bにより構
成され、10は第1のスイッチング素子3の一部分に付
加された逆導通ダイオードである。その他の構成部品は
図20で示した構成部品と同一機能を有しており、同一
の部品には同一符号を付している。なお、説明の便宜
上、3を逆電流阻止形の第1スイッチング素子、4を逆
電流導通形の第2スイッチング素子、6を第1の共振コ
ンデンサとする。
【0034】図2は第1、第2のスイッチング素子3お
よび4の両端電圧(VCE1,VCE2),電流(IC1,IC2)等の
動作波形を、図3は第1のスイッチング素子3のオン時
間T2と周期T1との導通比T2/T1と入力Pinの関係を
示している。
よび4の両端電圧(VCE1,VCE2),電流(IC1,IC2)等の
動作波形を、図3は第1のスイッチング素子3のオン時
間T2と周期T1との導通比T2/T1と入力Pinの関係を
示している。
【0035】図2(a)は導通比T2/T1<<0.5のとき、
図2(b)は導通比T2/T1≒0.5のときの動作波形であ
り、また、図2(c)はターンオフ(IC>0でスイッチング
素子をオフさせること)の時の拡大波形図、図2(d)はT
2/T1<<0.5の場合の第1のスイッチング素子3のタ
ーンオン(VCE>0でスイッチング素子をオンさせるこ
と)の時の拡大波形図である。
図2(b)は導通比T2/T1≒0.5のときの動作波形であ
り、また、図2(c)はターンオフ(IC>0でスイッチング
素子をオフさせること)の時の拡大波形図、図2(d)はT
2/T1<<0.5の場合の第1のスイッチング素子3のタ
ーンオン(VCE>0でスイッチング素子をオンさせるこ
と)の時の拡大波形図である。
【0036】図2および図3に示すように、駆動部7a
が第1のスイッチング素子3と第2のスイッチング素子
4を交互に駆動し、その導通比T2/T1を変えることに
よって入力Pinを制御している。本実施例のインバータ
回路2は加熱コイル5と第1の共振コンデンサ6との共
振モードと、加熱コイル5と第2の共振コンデンサ8と
の共振モードとの2つの共振モードを有している。
が第1のスイッチング素子3と第2のスイッチング素子
4を交互に駆動し、その導通比T2/T1を変えることに
よって入力Pinを制御している。本実施例のインバータ
回路2は加熱コイル5と第1の共振コンデンサ6との共
振モードと、加熱コイル5と第2の共振コンデンサ8と
の共振モードとの2つの共振モードを有している。
【0037】第1のスイッチング素子3あるいは第2の
スイッチング素子4に電流が流れているときに、加熱コ
イル5と第1の共振コンデンサ6との共振モードとなり
(但し、ダイオード9が導通している期間はダイオード
9−加熱コイル5−第2のスイッチング素子4−ダイオ
ード9の循環電流となる。)、第1のスイッチング素子
3あるいは第2のスイッチング素子4がターンオフして
から他方のスイッチング素子に電流が流れはじめるまで
のデッドタイム期間が加熱コイル5と第2の共振コンデ
ンサ8との共振モードとなる。
スイッチング素子4に電流が流れているときに、加熱コ
イル5と第1の共振コンデンサ6との共振モードとなり
(但し、ダイオード9が導通している期間はダイオード
9−加熱コイル5−第2のスイッチング素子4−ダイオ
ード9の循環電流となる。)、第1のスイッチング素子
3あるいは第2のスイッチング素子4がターンオフして
から他方のスイッチング素子に電流が流れはじめるまで
のデッドタイム期間が加熱コイル5と第2の共振コンデ
ンサ8との共振モードとなる。
【0038】この動作は、動作波形(特に図2(c))から
わかるように、第2のスイッチング素子4と並列に第2
の共振コンデンサ8を設けたことによって、ターンオフ
時の電圧変化(dVCE/dt)を小さくし、ターンオフ時
の損失、つまり電圧電流積(VCE×IC)を大幅に小さく
している。
わかるように、第2のスイッチング素子4と並列に第2
の共振コンデンサ8を設けたことによって、ターンオフ
時の電圧変化(dVCE/dt)を小さくし、ターンオフ時
の損失、つまり電圧電流積(VCE×IC)を大幅に小さく
している。
【0039】導通比T2/T1≒0.5の場合、第1のスイ
ッチング素子3はVCE1<0Vの間に、第2のスイッチン
グ素子4はVCE1=0Vの間(第2のスイッチング素子4
の逆導通ダイオード4bに電流が流れている間)にオン
状態としているため、ターンオンは現れない。ダイオー
ド9の働きおよび効果は、IC2に必ずターンオフを発生
させる→加熱コイル5と第2の共振コンデンサ8が共振
する→VCE2が上昇し、VCE1=E−VCE2が負になる状
態ができる→IC1にターンオンが発生しない、というも
ので、第1のスイッチング素子3の零電圧スイッチング
動作を広い負荷範囲においても実現できるようにするも
のである。
ッチング素子3はVCE1<0Vの間に、第2のスイッチン
グ素子4はVCE1=0Vの間(第2のスイッチング素子4
の逆導通ダイオード4bに電流が流れている間)にオン
状態としているため、ターンオンは現れない。ダイオー
ド9の働きおよび効果は、IC2に必ずターンオフを発生
させる→加熱コイル5と第2の共振コンデンサ8が共振
する→VCE2が上昇し、VCE1=E−VCE2が負になる状
態ができる→IC1にターンオンが発生しない、というも
ので、第1のスイッチング素子3の零電圧スイッチング
動作を広い負荷範囲においても実現できるようにするも
のである。
【0040】しかし、導通比T2/T1<<0.5の場合に
は、加熱コイル電流は小さくなり、第2のスイッチング
素子4がオフした後に充電される第2の共振コンデンサ
8の共振電圧は、直流電源の電圧値Eまで達しなく、第
1のスイッチング素子3のオン時、VCE1=E−VCE2>0
となり、ターンオンが発生する。この時、第2の共振コ
ンデンサ8を短絡する動作モードとなり、直流電源1→
第1のスイッチング素子3→第2の共振コンデンサ8→
直流電源1のループで短絡電流が発生する。短絡電流
は、このループの配線のインダクタンス成分と第2の共
振コンデンサ8とにより共振し、図2(d)に示すように
第1のスイッチング素子3には、逆電流阻止用のダイオ
ード3bの逆回復時間に逆方向電流が流れるが、この逆
方向電流は、第1のスイッチング素子3の一部分に付加
した逆導通ダイオード10を通って流れるため、従来例
のようにIGBT3aには流れることはなく、IGBT
3aの逆方向ブレイクダウンは発生しない。
は、加熱コイル電流は小さくなり、第2のスイッチング
素子4がオフした後に充電される第2の共振コンデンサ
8の共振電圧は、直流電源の電圧値Eまで達しなく、第
1のスイッチング素子3のオン時、VCE1=E−VCE2>0
となり、ターンオンが発生する。この時、第2の共振コ
ンデンサ8を短絡する動作モードとなり、直流電源1→
第1のスイッチング素子3→第2の共振コンデンサ8→
直流電源1のループで短絡電流が発生する。短絡電流
は、このループの配線のインダクタンス成分と第2の共
振コンデンサ8とにより共振し、図2(d)に示すように
第1のスイッチング素子3には、逆電流阻止用のダイオ
ード3bの逆回復時間に逆方向電流が流れるが、この逆
方向電流は、第1のスイッチング素子3の一部分に付加
した逆導通ダイオード10を通って流れるため、従来例
のようにIGBT3aには流れることはなく、IGBT
3aの逆方向ブレイクダウンは発生しない。
【0041】このように本実施例によれば第1および第
2の共振コンデンサ6、8を有し、ダイオード9を第1
の共振コンデンサ6に並列に接続することによって、通
常動作状態(導通比T2/T1≒0.5)において、第1およ
び第2のスイッチング素子3、4にターンオンは発生せ
ず、かつ、ターンオフ時のスイッチング損失も大幅に低
減することができ、また、第1および第2のスイッチン
グ素子3、4の両端電圧変化(dVCE/dt)が緩やかに
なるため、ノイズも大幅に低減することができると共
に、第1のスイッチング素子3のIGBT3aと並列に
逆導通ダイオード10を接続しているので、導通比T2
/T1<<0.5の状態で動作させ、第1のスイッチング素
子3にターンオンが発生し、第2の共振コンデンサ8を
短絡する動作モードになった場合でも、第1のスイッチ
ング素子3に流れる逆方向電流をIGBT3aと並列接
続した逆導通ダイオード10でバイパスできる。よっ
て、IGBT3aの逆方向ブレイクダウンを防ぐことが
でき、IGBT3aの信頼性を向上することができる。
2の共振コンデンサ6、8を有し、ダイオード9を第1
の共振コンデンサ6に並列に接続することによって、通
常動作状態(導通比T2/T1≒0.5)において、第1およ
び第2のスイッチング素子3、4にターンオンは発生せ
ず、かつ、ターンオフ時のスイッチング損失も大幅に低
減することができ、また、第1および第2のスイッチン
グ素子3、4の両端電圧変化(dVCE/dt)が緩やかに
なるため、ノイズも大幅に低減することができると共
に、第1のスイッチング素子3のIGBT3aと並列に
逆導通ダイオード10を接続しているので、導通比T2
/T1<<0.5の状態で動作させ、第1のスイッチング素
子3にターンオンが発生し、第2の共振コンデンサ8を
短絡する動作モードになった場合でも、第1のスイッチ
ング素子3に流れる逆方向電流をIGBT3aと並列接
続した逆導通ダイオード10でバイパスできる。よっ
て、IGBT3aの逆方向ブレイクダウンを防ぐことが
でき、IGBT3aの信頼性を向上することができる。
【0042】なお、第1の共振コンデンサ6および第2
の共振コンデンサ8は図4(a)のように直流電源1の高
電位側に接続しても、図4(b)のように高電位側、低電
位側共に接続しても、また、それらの組合せでも動作は
同じである。ただし、図4(b)のように接続すれば、雷
サージ等の電源異常時で直流電源1の電圧が急峻に増加
したときに直流電源1の電圧をコンデンサ6,8で分割
でき、第1のスイッチング素子3および第2のスイッチ
ング素子4に偏って電圧が印加されず、過電圧保護が行
えるという効果がある。なお、上記各実施例の回路構成
を組み合わせることによりインバータ回路を構成しても
よい。
の共振コンデンサ8は図4(a)のように直流電源1の高
電位側に接続しても、図4(b)のように高電位側、低電
位側共に接続しても、また、それらの組合せでも動作は
同じである。ただし、図4(b)のように接続すれば、雷
サージ等の電源異常時で直流電源1の電圧が急峻に増加
したときに直流電源1の電圧をコンデンサ6,8で分割
でき、第1のスイッチング素子3および第2のスイッチ
ング素子4に偏って電圧が印加されず、過電圧保護が行
えるという効果がある。なお、上記各実施例の回路構成
を組み合わせることによりインバータ回路を構成しても
よい。
【0043】また、図5に示すようにダイオード9を9
a、9bに分割するなど複数個並列接続しても同等の効
果を得られ、ダイオード9の損失を分散させることでダ
イオード9の冷却設計が容易にできるという効果もあ
る。
a、9bに分割するなど複数個並列接続しても同等の効
果を得られ、ダイオード9の損失を分散させることでダ
イオード9の冷却設計が容易にできるという効果もあ
る。
【0044】次に、本発明の第2の手段を示す一実施例
の回路構成を図6に示す。図6において上記第1の手段
の実施例と異なるところは制御回路7にダイオード9の
電流を検知するダイオード電流検知部(以下、D電流検
知部と称す)7bを有している点である。以下その動作
を説明する。インバータ回路2は第1の手段と同じであ
るからその動作は同じで、第2のスイッチング素子4と
並列に第2の共振コンデンサ8を設けたことによってタ
ーンオフ時の電圧変化(dVCE/dt)を小さくし、ター
ンオフ時の損失つまり電圧電流積(VCE×IC)を大幅に
小さくしているため、2個のスイッチング素子3,4の
損失はほとんどオン損失(オン状態でのオン電圧VCE×
電流IC)のみといえる。従って、2個のスイッチング素
子3,4に流れる電流を低減すればさらにスイッチング
素子3,4の損失を低減することができる。
の回路構成を図6に示す。図6において上記第1の手段
の実施例と異なるところは制御回路7にダイオード9の
電流を検知するダイオード電流検知部(以下、D電流検
知部と称す)7bを有している点である。以下その動作
を説明する。インバータ回路2は第1の手段と同じであ
るからその動作は同じで、第2のスイッチング素子4と
並列に第2の共振コンデンサ8を設けたことによってタ
ーンオフ時の電圧変化(dVCE/dt)を小さくし、ター
ンオフ時の損失つまり電圧電流積(VCE×IC)を大幅に
小さくしているため、2個のスイッチング素子3,4の
損失はほとんどオン損失(オン状態でのオン電圧VCE×
電流IC)のみといえる。従って、2個のスイッチング素
子3,4に流れる電流を低減すればさらにスイッチング
素子3,4の損失を低減することができる。
【0045】大電流カレントトランスを用いて直接2個
のスイッチング素子3,4に流れる電流を検知して制限
をかければ良いが、大電流カレントトランスのコストが
高いため、本実施例では第2のスイッチング素子4に流
れる電流のピーク値とダイオード9に流れる電流のピー
ク値がほとんど等しいことに着目して、ダイオード9に
流れる電流をカレントトランス9cを介してD電流検知
部7bで検知して、その電流ピーク値に制限をかけるこ
とで2個のスイッチング素子3,4に流れる電流を制限
している。
のスイッチング素子3,4に流れる電流を検知して制限
をかければ良いが、大電流カレントトランスのコストが
高いため、本実施例では第2のスイッチング素子4に流
れる電流のピーク値とダイオード9に流れる電流のピー
ク値がほとんど等しいことに着目して、ダイオード9に
流れる電流をカレントトランス9cを介してD電流検知
部7bで検知して、その電流ピーク値に制限をかけるこ
とで2個のスイッチング素子3,4に流れる電流を制限
している。
【0046】ダイオード9に流れる電流の実効値の方が
第2のスイッチング素子4に流れる電流の実効値よりも
はるかに小さいため、低コストのカレントトランス9c
で検知できる(カレントトランスのコストは電流の実効
値で決まる)。第1のスイッチング素子3に流れる電流
を直接制限をすることにはならないが、当然のことなが
ら第1のスイッチング素子3に流れる電流と、第2のス
イッチング素子4に流れる電流に相関があるため、間接
的に第1のスイッチング素子3にも電流制限をすること
になる。
第2のスイッチング素子4に流れる電流の実効値よりも
はるかに小さいため、低コストのカレントトランス9c
で検知できる(カレントトランスのコストは電流の実効
値で決まる)。第1のスイッチング素子3に流れる電流
を直接制限をすることにはならないが、当然のことなが
ら第1のスイッチング素子3に流れる電流と、第2のス
イッチング素子4に流れる電流に相関があるため、間接
的に第1のスイッチング素子3にも電流制限をすること
になる。
【0047】このように、本実施例によればダイオード
9に流れる電流を検知して電流制限をすることで、第1
の手段に加えてさらに2個のスイッチング素子3,4の
損失が低減できるとともに、2個のスイッチング素子
3,4の過電流保護が同時に行える。
9に流れる電流を検知して電流制限をすることで、第1
の手段に加えてさらに2個のスイッチング素子3,4の
損失が低減できるとともに、2個のスイッチング素子
3,4の過電流保護が同時に行える。
【0048】図7に本発明の第3の手段を示す一実施例
の回路構成を示す。図7において第1の手段の実施例と
異なるところは制御回路7に第1の共振コンデンサ6の
電圧を検知する第1の共振コンデンサ電圧検知部(以
下、C1電圧検知部と称す)7cを有している点にあ
る。以下、 その動作を説明する。
の回路構成を示す。図7において第1の手段の実施例と
異なるところは制御回路7に第1の共振コンデンサ6の
電圧を検知する第1の共振コンデンサ電圧検知部(以
下、C1電圧検知部と称す)7cを有している点にあ
る。以下、 その動作を説明する。
【0049】インバータ回路2は第1の手段と同じであ
るからその動作は同じで、第2のスイッチング素子4に
並列に第2の共振コンデンサ8を設けたことによってタ
ーンオフ時の電圧変化(dVCE/dt)を小さくし、ター
ンオフ時の損失、つまり電圧電流積(VCE×IC)を大幅
に小さくしているため、2個のスイッチング素子3、4
の損失はほとんどオン損失(オン状態でのオン電圧VCE
×電流IC)のみになる。
るからその動作は同じで、第2のスイッチング素子4に
並列に第2の共振コンデンサ8を設けたことによってタ
ーンオフ時の電圧変化(dVCE/dt)を小さくし、ター
ンオフ時の損失、つまり電圧電流積(VCE×IC)を大幅
に小さくしているため、2個のスイッチング素子3、4
の損失はほとんどオン損失(オン状態でのオン電圧VCE
×電流IC)のみになる。
【0050】従って、第2の手段と同様に2個のスイッ
チング素子3,4に流れる電流を低減すれば、さらに損
失を低減することができる。インバータ回路2の動作は
2個のスイッチング素子3,4に電流を流し、加熱コイ
ル5を介して第1の共振コンデンサ6に充放電を繰り返
しているからダイオード9に電流が流れている期間を除
いて次式が成り立つ。
チング素子3,4に流れる電流を低減すれば、さらに損
失を低減することができる。インバータ回路2の動作は
2個のスイッチング素子3,4に電流を流し、加熱コイ
ル5を介して第1の共振コンデンサ6に充放電を繰り返
しているからダイオード9に電流が流れている期間を除
いて次式が成り立つ。
【0051】IL=C1×(dVC1/dt) ここでILは加熱コイル5に流れる電流、つまり2個の
スイッチング素子3,4に流れる電流で、C1は第1の
共振コンデンサ6の容量であり、(dVC1/dt)は単位
時間当りの第1の共振コンデンサ6の電圧変化である。
このように第1の共振コンデンサ6の電圧は、充放電し
た電流分だけ変化することになる。よって第1の共振コ
ンデンサ6の振幅を検知すれば、2個のスイッチング素
子3,4に流れる電流の概略を検知することができる。
スイッチング素子3,4に流れる電流で、C1は第1の
共振コンデンサ6の容量であり、(dVC1/dt)は単位
時間当りの第1の共振コンデンサ6の電圧変化である。
このように第1の共振コンデンサ6の電圧は、充放電し
た電流分だけ変化することになる。よって第1の共振コ
ンデンサ6の振幅を検知すれば、2個のスイッチング素
子3,4に流れる電流の概略を検知することができる。
【0052】図6において、C1電圧検知部7cで第1
の共振コンデンサ6の電圧振幅を検知し、その電圧振幅
値を制限することで間接的に2個のスイッチング素子
3,4に流れる電流が制限され、その損失が低減され
る。電圧検知は抵抗等で行えるためC1電圧検知部7c
は非常に安価に構成できる。具体的には抵抗、コンデン
サから構成されるピークホールド回路を用いることで電
圧検知を行う。このように、第3の手段は第1の共振コ
ンデンサ6の電圧振幅を検知することで、安価な回路で
第1の手段に加えて2個のスイッチング素子3,4の損
失を、さらに低減できる。
の共振コンデンサ6の電圧振幅を検知し、その電圧振幅
値を制限することで間接的に2個のスイッチング素子
3,4に流れる電流が制限され、その損失が低減され
る。電圧検知は抵抗等で行えるためC1電圧検知部7c
は非常に安価に構成できる。具体的には抵抗、コンデン
サから構成されるピークホールド回路を用いることで電
圧検知を行う。このように、第3の手段は第1の共振コ
ンデンサ6の電圧振幅を検知することで、安価な回路で
第1の手段に加えて2個のスイッチング素子3,4の損
失を、さらに低減できる。
【0053】次に、本発明の第4の手段を示す一実施例
の回路構成を図8に示す。図8において第1の手段と異
なるところは制御回路7に第2の共振コンデンサ8のピ
ーク電圧を検知するC2電圧検知部7dを有する点であ
る。
の回路構成を図8に示す。図8において第1の手段と異
なるところは制御回路7に第2の共振コンデンサ8のピ
ーク電圧を検知するC2電圧検知部7dを有する点であ
る。
【0054】インバータ回路2は第1の手段と同じであ
るからその動作は同じで、第2のスイッチング素子4と
並列に第2の共振コンデンサ8を設けたことによって、
ターンオフ時の電圧変化(dVCE/dt)を小さくし、
ターンオフ時の損失つまり電圧電流積(VCE×IC)を
大幅に小さくしているため、2個のスイッチング素子
3,4の損失はほとんどオン損失(オン状態でのオン電
圧VCE×電流IC)のみとなる。従って、第2の手段と
同様に2個のスイッチング素子3,4に流れる電流を低
減することによりさらに損失が低減される。鍋等の負荷
へのエネルギーを無視すればエネルギー保存の法則によ
り第2のスイッチング素子4のターンオフ電流IC2TFと
ピーク電圧VCE2Pには次式が成り立つ。
るからその動作は同じで、第2のスイッチング素子4と
並列に第2の共振コンデンサ8を設けたことによって、
ターンオフ時の電圧変化(dVCE/dt)を小さくし、
ターンオフ時の損失つまり電圧電流積(VCE×IC)を
大幅に小さくしているため、2個のスイッチング素子
3,4の損失はほとんどオン損失(オン状態でのオン電
圧VCE×電流IC)のみとなる。従って、第2の手段と
同様に2個のスイッチング素子3,4に流れる電流を低
減することによりさらに損失が低減される。鍋等の負荷
へのエネルギーを無視すればエネルギー保存の法則によ
り第2のスイッチング素子4のターンオフ電流IC2TFと
ピーク電圧VCE2Pには次式が成り立つ。
【0055】L×(IC2TF)×(IC2TF)=C2×(VCE
2P)×(VCE2P) ただし、Lは加熱コイル5および鍋等の等価インダクタ
ンス、C2は第2の共振コンデンサ8の容量である。
2P)×(VCE2P) ただし、Lは加熱コイル5および鍋等の等価インダクタ
ンス、C2は第2の共振コンデンサ8の容量である。
【0056】また、第2のスイッチング素子4に流れる
電流のほぼピークからダイオード9に電流が流れ出し、
ダイオード9→加熱コイル5→第2のスイッチング素子
4の循環電流が始まるので、この循環電流の減衰は次式
のようになる。
電流のほぼピークからダイオード9に電流が流れ出し、
ダイオード9→加熱コイル5→第2のスイッチング素子
4の循環電流が始まるので、この循環電流の減衰は次式
のようになる。
【0057】
【数1】
【0058】ただし、Rは加熱コイル5および鍋等の等
価抵抗値である。また、IC2(t)は第2のスイッチング
素子4に流れる電流のピーク時からt時間後の電流値、
IC2Pは第2のスイッチング素子4に流れるピーク値で
ある。従ってVCE2Pを検知し、電流のピーク時からの時
間tで補正すれば、第2のスイッチング素子4に流れる
電流を概略検知することができ、第2の手段の場合と同
様に第1のスイッチング素子3に流れる電流も概略検知
することができる。
価抵抗値である。また、IC2(t)は第2のスイッチング
素子4に流れる電流のピーク時からt時間後の電流値、
IC2Pは第2のスイッチング素子4に流れるピーク値で
ある。従ってVCE2Pを検知し、電流のピーク時からの時
間tで補正すれば、第2のスイッチング素子4に流れる
電流を概略検知することができ、第2の手段の場合と同
様に第1のスイッチング素子3に流れる電流も概略検知
することができる。
【0059】本実施例では第2のスイッチング素子4の
ピーク時からターンオフまでの時間を検知する代わりに
導通比を用いて、この導通比T2/T1に対する第2の共
振コンデンサ8のピーク電圧VCE2Pとの関係を示した図
9のように、導通比で補正したVCE2Pで制限をかけてい
る。なぜならピーク時からターンオフまでの時間は、ほ
ぼ導通比で決まるからである。なお、磁性、非磁性等の
負荷の種類によって変わってはくるが、導通比が大きく
なれば必ずピーク時からターンオフまでの時間は短くな
ることは明らかである。
ピーク時からターンオフまでの時間を検知する代わりに
導通比を用いて、この導通比T2/T1に対する第2の共
振コンデンサ8のピーク電圧VCE2Pとの関係を示した図
9のように、導通比で補正したVCE2Pで制限をかけてい
る。なぜならピーク時からターンオフまでの時間は、ほ
ぼ導通比で決まるからである。なお、磁性、非磁性等の
負荷の種類によって変わってはくるが、導通比が大きく
なれば必ずピーク時からターンオフまでの時間は短くな
ることは明らかである。
【0060】以上のように本実施例によれば、第2の共
振コンデンサ8のピーク電圧を検知し、導通比により補
正することで、第3の手段に加えてさらに2個のスイッ
チング素子3,4の過電圧保護も行えることになる。
振コンデンサ8のピーク電圧を検知し、導通比により補
正することで、第3の手段に加えてさらに2個のスイッ
チング素子3,4の過電圧保護も行えることになる。
【0061】次に、本発明の第5の手段を示す一実施例
の回路構成を図10に示す。図10において第1の手段
の実施例と異なるところは制御回路7に第2の共振コン
デンサ8のピーク電圧を検知するC2電圧検知部7d
と、入力を検知する入力検知部7eと、C2電圧検知部
7dと入力検知部7eとの出力を比較して、不適正負荷
の加熱を停止させる信号を駆動部7aに出力する不適正
負荷判定部7fとを有している点にある。以下にその動
作を説明する。
の回路構成を図10に示す。図10において第1の手段
の実施例と異なるところは制御回路7に第2の共振コン
デンサ8のピーク電圧を検知するC2電圧検知部7d
と、入力を検知する入力検知部7eと、C2電圧検知部
7dと入力検知部7eとの出力を比較して、不適正負荷
の加熱を停止させる信号を駆動部7aに出力する不適正
負荷判定部7fとを有している点にある。以下にその動
作を説明する。
【0062】インバータ回路2は第1の手段と同じであ
るからその動作は同じである。第4の手段の実施例で説
明したように鍋等の負荷へのエネルギーを無視すればエ
ネルギー保存の法則により第2のスイッチング素子4の
ターンオフ電流IC2TFとピーク電圧VCE2Pには次式が成
り立つ。
るからその動作は同じである。第4の手段の実施例で説
明したように鍋等の負荷へのエネルギーを無視すればエ
ネルギー保存の法則により第2のスイッチング素子4の
ターンオフ電流IC2TFとピーク電圧VCE2Pには次式が成
り立つ。
【0063】L×(IC2TF)×(IC2TF)=C2×(VCE2
P)×(VCE2P) ただし、Lは加熱コイル5および鍋等の等価インダクタ
ンスである。ここで負荷へのエネルギーPR1を考慮する
と上式は以下のようになる。
P)×(VCE2P) ただし、Lは加熱コイル5および鍋等の等価インダクタ
ンスである。ここで負荷へのエネルギーPR1を考慮する
と上式は以下のようになる。
【0064】L×(IC2TF)×(IC2TF)=C2×(VCE2
P)×(VCE2P)+PR1 従って、同じターンオフ電流IC2TFでも負荷の等価抵抗
値が小さければエネルギーPR1が小さくなって、ピーク
電圧VCE2Pが大きくなることになる。
P)×(VCE2P)+PR1 従って、同じターンオフ電流IC2TFでも負荷の等価抵抗
値が小さければエネルギーPR1が小さくなって、ピーク
電圧VCE2Pが大きくなることになる。
【0065】また、第2のスイッチング素子4に流れる
電流のほぼピークからダイオード9に電流が流れ出し、
ダイオード9−加熱コイル5−第2のスイッチング素子
4の循環電流が始まるから、この循環電流の減衰は次式
のようになる。
電流のほぼピークからダイオード9に電流が流れ出し、
ダイオード9−加熱コイル5−第2のスイッチング素子
4の循環電流が始まるから、この循環電流の減衰は次式
のようになる。
【0066】
【数2】
【0067】ただし、Rは加熱コイル5および鍋等の等
価抵抗値である。また、IC2(t)は第2のスイッチング
素子4に流れる電流のピーク時からt時間後の電流値
で、IC2Pは第2のスイッチング素子4に流れる電流の
ピーク値である。
価抵抗値である。また、IC2(t)は第2のスイッチング
素子4に流れる電流のピーク時からt時間後の電流値
で、IC2Pは第2のスイッチング素子4に流れる電流の
ピーク値である。
【0068】従って、負荷の等価抵抗値Rが小さけれ
ば、当然ながら循環電流の減衰量
ば、当然ながら循環電流の減衰量
【0069】
【外1】
【0070】が小さくなる。つまりIC2Pが同じでも負
荷の等価抵抗値Rが小さければIC2(t)は大きくなるこ
とになる。よって負荷の等価抵抗値Rが小さければVCE
2Pが大きくなる。
荷の等価抵抗値Rが小さければIC2(t)は大きくなるこ
とになる。よって負荷の等価抵抗値Rが小さければVCE
2Pが大きくなる。
【0071】次に、入力と加熱コイル5に流れる電流I
tの関係は、インバータ回路2等の損失を無視すれば、
入力Pinと負荷に供給したエネルギーPRとが等しくな
るから、次式が成り立つ。
tの関係は、インバータ回路2等の損失を無視すれば、
入力Pinと負荷に供給したエネルギーPRとが等しくな
るから、次式が成り立つ。
【0072】Pin=PR=R×IL(t)×IL(t)の積分
値 従って、同じ入力であれば負荷の等価抵抗値Rが小さい
ほど加熱コイル5に流れる電流It、つまりIC2Pは大き
くなる。
値 従って、同じ入力であれば負荷の等価抵抗値Rが小さい
ほど加熱コイル5に流れる電流It、つまりIC2Pは大き
くなる。
【0073】以上の特性から入力Pinと第2の共振コン
デンサ電圧(ピーク電圧)VCE2Pの関係は図11のように
なる。つまり、同じ入力Pinでもナイフやアルミ鍋等の
等価抵抗値の小さい不適正負荷では、第2の共振コンデ
ンサ電圧(ピーク電圧)VCE2Pが大きく、ホーロー鍋等の
等価抵抗値の大きい負荷では第2の共振コンデンサ電圧
(ピーク電圧)VCE2Pが小さくなる。そこで不適正負荷判
定部7fで、図11に示す破線よりも上側であれば不適
正負荷と、下側であれば適正負荷であると検知し、不適
正負荷の場合は加熱を停止させる信号を駆動部7aに出
力する。
デンサ電圧(ピーク電圧)VCE2Pの関係は図11のように
なる。つまり、同じ入力Pinでもナイフやアルミ鍋等の
等価抵抗値の小さい不適正負荷では、第2の共振コンデ
ンサ電圧(ピーク電圧)VCE2Pが大きく、ホーロー鍋等の
等価抵抗値の大きい負荷では第2の共振コンデンサ電圧
(ピーク電圧)VCE2Pが小さくなる。そこで不適正負荷判
定部7fで、図11に示す破線よりも上側であれば不適
正負荷と、下側であれば適正負荷であると検知し、不適
正負荷の場合は加熱を停止させる信号を駆動部7aに出
力する。
【0074】このように本実施例によれば第2の共振コ
ンデンサ8のピーク電圧と入力とを検知し、不適正負荷
検知部7fで図11の破線レベルと比較することによっ
て不適正負荷を検知し、加熱停止を行えるものである。
ンデンサ8のピーク電圧と入力とを検知し、不適正負荷
検知部7fで図11の破線レベルと比較することによっ
て不適正負荷を検知し、加熱停止を行えるものである。
【0075】次に、本発明の第6の手段を示す実施例の
回路構成を図12に示す。図12において第1の手段の
実施例と異なるところはインバータ回路2に容量切り換
え可能な第1の共振コンデンサ6およびコンデンサ6a
を有し、制御回路7にマグネットスイッチ等を用いて負
荷の磁性・非磁性を検知する負荷検知部7gと第1の共
振コンデンサ6および6aを切り換える共振コンデンサ
切り換え部(以下C1切り換え部と称す)7hとを有し
ている点にある。以下その動作を説明する。
回路構成を図12に示す。図12において第1の手段の
実施例と異なるところはインバータ回路2に容量切り換
え可能な第1の共振コンデンサ6およびコンデンサ6a
を有し、制御回路7にマグネットスイッチ等を用いて負
荷の磁性・非磁性を検知する負荷検知部7gと第1の共
振コンデンサ6および6aを切り換える共振コンデンサ
切り換え部(以下C1切り換え部と称す)7hとを有し
ている点にある。以下その動作を説明する。
【0076】インバータ回路2の動作は、第1の共振コ
ンデンサ6および6aが切り換えられる以外は第1の手
段と同じである。本実施例では第1の共振コンデンサは
負荷が磁性の場合に一方の共振コンデンサ6を、非磁性
の場合には双方の共振コンデンサ6+6aを用いてい
る。図13は等価抵抗値のほぼ等しい非磁性負荷および
磁性負荷の動作波形を(a),(b)のそれぞれに示してい
る。(a)は、一方の第1の共振コンデンサ6が動作した
場合を、(b)は双方の共振コンデンサ6、6aが動作し
た場合である。入力に対する加熱コイル5に流れる電流
ILの関係は、第5の手段の実施例で説明したように、
インバータ回路2等の損失を無視すれば、入力Pinと負
荷に供給したエネルギーPRとが等しくなるから、次式
が成り立つ。
ンデンサ6および6aが切り換えられる以外は第1の手
段と同じである。本実施例では第1の共振コンデンサは
負荷が磁性の場合に一方の共振コンデンサ6を、非磁性
の場合には双方の共振コンデンサ6+6aを用いてい
る。図13は等価抵抗値のほぼ等しい非磁性負荷および
磁性負荷の動作波形を(a),(b)のそれぞれに示してい
る。(a)は、一方の第1の共振コンデンサ6が動作した
場合を、(b)は双方の共振コンデンサ6、6aが動作し
た場合である。入力に対する加熱コイル5に流れる電流
ILの関係は、第5の手段の実施例で説明したように、
インバータ回路2等の損失を無視すれば、入力Pinと負
荷に供給したエネルギーPRとが等しくなるから、次式
が成り立つ。
【0077】Pin=PR=R×IL(t)×IL(t)の積分
値 従って、負荷の等価抵抗値Rが等しければ、加熱コイル
5に流れる電流IL(t)2の積分値、つまりIC2(t)2の
積分値が等しいときに入力も等しくなる 。
値 従って、負荷の等価抵抗値Rが等しければ、加熱コイル
5に流れる電流IL(t)2の積分値、つまりIC2(t)2の
積分値が等しいときに入力も等しくなる 。
【0078】図13(a)はIC2(t)2の積分値がほぼ等し
いときの波形である。しかしながら、非磁性負荷と磁性
負荷では加熱コイル5を含む等価インダクタンスLが異
なるため、第1の共振コンデンサ6との共振周期が異な
り、動作波形も異なってくる。動作の特徴としては、非
磁性負荷では第2のスイッチング素子4のほとんどトラ
ンジスタのみに電流が流れ、磁性負荷では第2のスイッ
チング素子4のトランジスタおよび逆導通ダイオードと
もに電流が流れる。
いときの波形である。しかしながら、非磁性負荷と磁性
負荷では加熱コイル5を含む等価インダクタンスLが異
なるため、第1の共振コンデンサ6との共振周期が異な
り、動作波形も異なってくる。動作の特徴としては、非
磁性負荷では第2のスイッチング素子4のほとんどトラ
ンジスタのみに電流が流れ、磁性負荷では第2のスイッ
チング素子4のトランジスタおよび逆導通ダイオードと
もに電流が流れる。
【0079】ここで問題となるのがオン電圧である。ト
ランジスタのオン電圧は逆導通ダイオードのオン電圧に
比べて大きいため、IC2(t)2の積分値がほぼ等しいに
もかかわらず、非磁性負荷では磁性負荷に比べて第2の
スイッチング素子4のオン損失が大きくなってしまう。
従って、スイッチング素子4の損失を抑制しようとする
と非磁性負荷への出力を抑制しなければならない。
ランジスタのオン電圧は逆導通ダイオードのオン電圧に
比べて大きいため、IC2(t)2の積分値がほぼ等しいに
もかかわらず、非磁性負荷では磁性負荷に比べて第2の
スイッチング素子4のオン損失が大きくなってしまう。
従って、スイッチング素子4の損失を抑制しようとする
と非磁性負荷への出力を抑制しなければならない。
【0080】そこで非磁性負荷の動作モードも図13
(a)の磁性負荷の動作モードと同様にし、スイッチング
素子の損失を抑制するため、負荷検知部7gで負荷の種
類(磁性・非磁性)を検知し、非磁性負荷である場合には
C1切り換え部7hに信号を送り、双方の第1の共振コ
ンデンサ6、6aを接続し、第2のスイッチング素子4
のトランジスタの電流を低減させて、逆導通ダイオード
の電流を増加させる動作モードにする。よって、第2の
スイッチング素子4のオン損失を低減し、かつ、ダイオ
ード9に流れる電流も低減してそのオン損失も低減して
いる。
(a)の磁性負荷の動作モードと同様にし、スイッチング
素子の損失を抑制するため、負荷検知部7gで負荷の種
類(磁性・非磁性)を検知し、非磁性負荷である場合には
C1切り換え部7hに信号を送り、双方の第1の共振コ
ンデンサ6、6aを接続し、第2のスイッチング素子4
のトランジスタの電流を低減させて、逆導通ダイオード
の電流を増加させる動作モードにする。よって、第2の
スイッチング素子4のオン損失を低減し、かつ、ダイオ
ード9に流れる電流も低減してそのオン損失も低減して
いる。
【0081】双方の第1の共振コンデンサ6、6aで、
磁性負荷を動作させた場合には、等価インダクタンスL
と第1の共振コンデンサ6、6aの共振周期から大きく
ずれてしまうため、第1のスイッチング素子3と第2の
スイッチング素子4の導通比T2/T1を0.5に近づけて
も(つまり入力最大にしても)所望の入力を得られない状
態となる。従って、非磁性負荷のみ第1の共振コンデン
サの容量を切り換え、大きくする必要がある。
磁性負荷を動作させた場合には、等価インダクタンスL
と第1の共振コンデンサ6、6aの共振周期から大きく
ずれてしまうため、第1のスイッチング素子3と第2の
スイッチング素子4の導通比T2/T1を0.5に近づけて
も(つまり入力最大にしても)所望の入力を得られない状
態となる。従って、非磁性負荷のみ第1の共振コンデン
サの容量を切り換え、大きくする必要がある。
【0082】このように本実施例によれば第1の共振コ
ンデンサの容量を切り換え可能とし、負荷の種類(磁性
・非磁性)によって切り換えることで、第2のスイッチ
ング素子4およびダイオード9のオン損失を低減できる
動作モードにすることができ、非磁性負荷でも高出力を
可能とするものである。
ンデンサの容量を切り換え可能とし、負荷の種類(磁性
・非磁性)によって切り換えることで、第2のスイッチ
ング素子4およびダイオード9のオン損失を低減できる
動作モードにすることができ、非磁性負荷でも高出力を
可能とするものである。
【0083】次に、本発明の第7の手段を示す実施例の
回路構成を図14に示す。図14において第6の手段の
実施例と異なるところは、制御回路7にダイオード9の
平均電流を検知するダイオード電流検知部(D電流検知
部)7iを有しているところであって、以下その動作を
説明する。上述第6の手段の実施例では、負荷の種類
(磁性・非磁性)を検知する手段としてマグネットスイッ
チ等を用いた負荷検知部7gを用いたが、第7の手段で
は検知回路の低コスト化および高信頼性化のため、電子
回路で負荷の種類(磁性・非磁性)を検知するところに特
徴を有している。
回路構成を図14に示す。図14において第6の手段の
実施例と異なるところは、制御回路7にダイオード9の
平均電流を検知するダイオード電流検知部(D電流検知
部)7iを有しているところであって、以下その動作を
説明する。上述第6の手段の実施例では、負荷の種類
(磁性・非磁性)を検知する手段としてマグネットスイッ
チ等を用いた負荷検知部7gを用いたが、第7の手段で
は検知回路の低コスト化および高信頼性化のため、電子
回路で負荷の種類(磁性・非磁性)を検知するところに特
徴を有している。
【0084】第6の手段の実施例で説明したように、加
熱コイル5および負荷の等価インダクタンスLと第1の
共振コンデンサの共振周期の違いによって、非磁性負荷
と磁性負荷の動作波形は図13のように異なってくる。
熱コイル5および負荷の等価インダクタンスLと第1の
共振コンデンサの共振周期の違いによって、非磁性負荷
と磁性負荷の動作波形は図13のように異なってくる。
【0085】図15は、入力Pinとダイオード9の平均
電流の関係図である。D電流検知部7iでは、ダイオー
ド9に流れる電流の平均値を検知して入力Pinで補正
し、図15に示す破線の上側であれば非磁性負荷、下側
であれば磁性負荷と判断して、非磁性負荷の場合にはC
1切り換え部7hに信号を送り、双方の第1の共振コン
デンサ6、6aを接続し、第2のスイッチング素子4の
トランジスタの電流を低減させて、逆導通ダイオードの
電流を増加させる動作モードにする。よって、第2のス
イッチング素子4のオン損失を低減させ、かつ、ダイオ
ード9に流れる電流も低減して、そのオン損失を低減さ
せている。
電流の関係図である。D電流検知部7iでは、ダイオー
ド9に流れる電流の平均値を検知して入力Pinで補正
し、図15に示す破線の上側であれば非磁性負荷、下側
であれば磁性負荷と判断して、非磁性負荷の場合にはC
1切り換え部7hに信号を送り、双方の第1の共振コン
デンサ6、6aを接続し、第2のスイッチング素子4の
トランジスタの電流を低減させて、逆導通ダイオードの
電流を増加させる動作モードにする。よって、第2のス
イッチング素子4のオン損失を低減させ、かつ、ダイオ
ード9に流れる電流も低減して、そのオン損失を低減さ
せている。
【0086】このように本実施例によればダイオード9
に流れる電流の平均値をD電流検知部7iで測定し、入
力で補正して判定レベル(図15の破線)と比較すること
によって、第1の共振コンデンサを切り換え可能とし
て、第2のスイッチング素子4およびダイオード9のオ
ン損失を低減できる動作モードとするものである。
に流れる電流の平均値をD電流検知部7iで測定し、入
力で補正して判定レベル(図15の破線)と比較すること
によって、第1の共振コンデンサを切り換え可能とし
て、第2のスイッチング素子4およびダイオード9のオ
ン損失を低減できる動作モードとするものである。
【0087】次に、本発明の第8の手段を示す実施例の
回路構成を図16にし、その回路の動作波形を図17に
示す。本実施例は、第2のスイッチング素子4がオフし
てから第1のスイッチング素子3がオンするまでのデッ
ドタイム(以下DT1と称す)と第1のスイッチング素子
3がオフしてから第2のスイッチング素子4がオンする
までのデッドタイム(以下DT2と称す)の設定に特徴が
あるもので、それぞれのデッドタイムを設定するデッド
タイム設定部7jを制御回路7内に設けている。
回路構成を図16にし、その回路の動作波形を図17に
示す。本実施例は、第2のスイッチング素子4がオフし
てから第1のスイッチング素子3がオンするまでのデッ
ドタイム(以下DT1と称す)と第1のスイッチング素子
3がオフしてから第2のスイッチング素子4がオンする
までのデッドタイム(以下DT2と称す)の設定に特徴が
あるもので、それぞれのデッドタイムを設定するデッド
タイム設定部7jを制御回路7内に設けている。
【0088】図17を用いて動作を説明する。図17は
導通比T2/T1<<0.5の場合の動作波形で、同図(a)
は、DT1とDT2が同じ値の場合の各部動作波形を示
しており、同図(b)はDT1とDT2をそれぞれ異なる
値に設定した場合の各部動作波形を示している。図17
の(a)、(b)共にDT1は、導通比T2/T1<<0.5の場
合に発生する第1のスイッチング素子3のターンオンの
時の電圧VCE1(=E−VCE2>0)が最小となるように、
第2の共振コンデンサ8の共振電圧(=VCE2)が最大値
となる位相付近で設定されている。また、DT2は、
(a)ではDT1と同じ値に設定され、(b)では、導通比T
2/T1<<0.5の場合に発生する第2のスイッチング素
子4のターンオンの時の電圧VCE2が零になる期間に設
定されており、DT1とは異なる値に設定されており、
それぞれの設計条件において、それぞれに最適化されて
いる。上記デッドタイムはデッドタイム設定部7jによ
り設定されており、駆動部7aを設定したデッドタイム
で制御する。
導通比T2/T1<<0.5の場合の動作波形で、同図(a)
は、DT1とDT2が同じ値の場合の各部動作波形を示
しており、同図(b)はDT1とDT2をそれぞれ異なる
値に設定した場合の各部動作波形を示している。図17
の(a)、(b)共にDT1は、導通比T2/T1<<0.5の場
合に発生する第1のスイッチング素子3のターンオンの
時の電圧VCE1(=E−VCE2>0)が最小となるように、
第2の共振コンデンサ8の共振電圧(=VCE2)が最大値
となる位相付近で設定されている。また、DT2は、
(a)ではDT1と同じ値に設定され、(b)では、導通比T
2/T1<<0.5の場合に発生する第2のスイッチング素
子4のターンオンの時の電圧VCE2が零になる期間に設
定されており、DT1とは異なる値に設定されており、
それぞれの設計条件において、それぞれに最適化されて
いる。上記デッドタイムはデッドタイム設定部7jによ
り設定されており、駆動部7aを設定したデッドタイム
で制御する。
【0089】図17の(a)、(b)より明らかなように、D
T1とDT2を異なる値に設定し、それぞれの設計条件
でそれぞれに最適化しているので、導通比T2/T1<<
0.5の場合の動作において、第1のスイッチング素子3
のターンオン時の電圧を最小にすることができ、また、
第2のスイッチング素子4のターンオンをなくし零電圧
スイッチングとすることができ、ノイズとスイッチング
素子の損失を低減することができる。
T1とDT2を異なる値に設定し、それぞれの設計条件
でそれぞれに最適化しているので、導通比T2/T1<<
0.5の場合の動作において、第1のスイッチング素子3
のターンオン時の電圧を最小にすることができ、また、
第2のスイッチング素子4のターンオンをなくし零電圧
スイッチングとすることができ、ノイズとスイッチング
素子の損失を低減することができる。
【0090】次に、本発明の第9の手段を示す実施例の
回路構成を図18に示す。本実施例は、入力制御方法に
特徴があるもので、回路構成は、本発明の第4の手段実
施例にデューティ制御部7kを設けている。
回路構成を図18に示す。本実施例は、入力制御方法に
特徴があるもので、回路構成は、本発明の第4の手段実
施例にデューティ制御部7kを設けている。
【0091】動作を説明すると、まず、導通比T2/T1
≒0.5で入力が大きい時は、第2の共振コンデンサ8の
電圧のピーク値は、直流電源1の電圧Eより大きくな
り、第1のスイッチング素子3は、VCE1=EE−VCE2<
0となり、ターンオンは発生しない。C2電圧検知部7d
は、第2の共振コンデンサ8の電圧が直流電源1の電圧
Eより大きいことを検知し、駆動部7aは所定の導通比
T2/T1で2つのスイッチング素子3、4を交互に駆動
し、インバータを連続して発振させる。
≒0.5で入力が大きい時は、第2の共振コンデンサ8の
電圧のピーク値は、直流電源1の電圧Eより大きくな
り、第1のスイッチング素子3は、VCE1=EE−VCE2<
0となり、ターンオンは発生しない。C2電圧検知部7d
は、第2の共振コンデンサ8の電圧が直流電源1の電圧
Eより大きいことを検知し、駆動部7aは所定の導通比
T2/T1で2つのスイッチング素子3、4を交互に駆動
し、インバータを連続して発振させる。
【0092】次に、導通比T2/T1を変えて入力を徐々
に小さくしていくと、第2の共振コンデンサ8の電圧
は、入力の減少につれて徐々に小さくなっていくが、第
2の共振コンデンサ電圧検知部7dは、第2の共振コン
デンサ8の電圧を検知し、第2の共振コンデンサ8の電
圧が直流電源1の電圧Eより小さくなると、制御回路7
のデューティ制御部7kは導通比T2/T1を一定に制御
し、インバータの発振・停止を繰り返し、発振時間と停
止時間の時間比を変えて平均入力を可変するデューティ
制御(以下DUTY制御と称す)に切り換える。DUT
Y制御の時の導通比T2/T1は第2の共振コンデンサ8
の電圧が直流電源1の電圧Eと等しくなるように設定し
ておけば、入力を小さく絞った場合においても第1のス
イッチング素子3はターンオンが発生しない。
に小さくしていくと、第2の共振コンデンサ8の電圧
は、入力の減少につれて徐々に小さくなっていくが、第
2の共振コンデンサ電圧検知部7dは、第2の共振コン
デンサ8の電圧を検知し、第2の共振コンデンサ8の電
圧が直流電源1の電圧Eより小さくなると、制御回路7
のデューティ制御部7kは導通比T2/T1を一定に制御
し、インバータの発振・停止を繰り返し、発振時間と停
止時間の時間比を変えて平均入力を可変するデューティ
制御(以下DUTY制御と称す)に切り換える。DUT
Y制御の時の導通比T2/T1は第2の共振コンデンサ8
の電圧が直流電源1の電圧Eと等しくなるように設定し
ておけば、入力を小さく絞った場合においても第1のス
イッチング素子3はターンオンが発生しない。
【0093】このように、本発明の第9の手段によれ
ば、入力を小さく絞った場合でも第1のスイッチング素
子3と第2のスイッチング素子4にターンオンは発生せ
ず、零電圧スイッチング動作を維持できるので、入力可
変範囲の大きい低ノイズ・低損失の導加熱調理器を提供
できる。
ば、入力を小さく絞った場合でも第1のスイッチング素
子3と第2のスイッチング素子4にターンオンは発生せ
ず、零電圧スイッチング動作を維持できるので、入力可
変範囲の大きい低ノイズ・低損失の導加熱調理器を提供
できる。
【0094】なお、DUTY制御時の導通比T2/T1の
設定は、問題が生じないレベルでターンオンが発生する
値であってもかまわない。
設定は、問題が生じないレベルでターンオンが発生する
値であってもかまわない。
【0095】次に、本発明の第10の手段を示す実施例
の回路構成を図19に示す。ユーザーが入力を設定する
6段階の入力設定部11を設けた以外は、本発明の第1
の手段と同じである。
の回路構成を図19に示す。ユーザーが入力を設定する
6段階の入力設定部11を設けた以外は、本発明の第1
の手段と同じである。
【0096】動作を説明すると、まず、入力設定部11
の設定が6段階設定の3段階以上の設定の場合は、イン
バータは、それぞれの設定入力に応じた導通比T2/T1
にて連続して発振する。
の設定が6段階設定の3段階以上の設定の場合は、イン
バータは、それぞれの設定入力に応じた導通比T2/T1
にて連続して発振する。
【0097】次に、入力設定部11の設定が6段階設定
の2段階以下の設定の場合は、制御回路7は、導通比T
2/T1を設定3の入力に相当する値に固定し、インバー
タの発振・停止を繰り返し、発振時間と停止時間の時間
比を変えて平均入力を可変するDUTY制御に切り換え
る。入力設定部11が設定3の時には、2つのスイッチ
ング素子3、4にはターンオンが発生しないように設計
しておけば、いかなる入力設定においても2つのスイッ
チング素子3、4にはターンオンは発生しない。
の2段階以下の設定の場合は、制御回路7は、導通比T
2/T1を設定3の入力に相当する値に固定し、インバー
タの発振・停止を繰り返し、発振時間と停止時間の時間
比を変えて平均入力を可変するDUTY制御に切り換え
る。入力設定部11が設定3の時には、2つのスイッチ
ング素子3、4にはターンオンが発生しないように設計
しておけば、いかなる入力設定においても2つのスイッ
チング素子3、4にはターンオンは発生しない。
【0098】このように、本発明の第10の手段によれ
ば、第2の共振コンデンサ電圧検知回路などのインバー
タの動作状態検知回路を用いることなく、第1のスイッ
チング素子3と第2のスイッチング素子4を、いかなる
入力設定においても零電圧スイッチング動作させること
ができるので、安価な回路で、入力可変範囲の広い低ノ
イズ・低損失の誘導加熱調理器を提供できる。
ば、第2の共振コンデンサ電圧検知回路などのインバー
タの動作状態検知回路を用いることなく、第1のスイッ
チング素子3と第2のスイッチング素子4を、いかなる
入力設定においても零電圧スイッチング動作させること
ができるので、安価な回路で、入力可変範囲の広い低ノ
イズ・低損失の誘導加熱調理器を提供できる。
【0099】なお、入力設定部11の設定は、6段階に
限るものではなく、また、設定3の時の導通比T2/T1
の設定は、必ずターンオンが発生しないように設定する
必要はなく、問題が生じないレベルでターンオンが発生
する値であってもかまわない。
限るものではなく、また、設定3の時の導通比T2/T1
の設定は、必ずターンオンが発生しないように設定する
必要はなく、問題が生じないレベルでターンオンが発生
する値であってもかまわない。
【0100】
【発明の効果】以上、説明したように本発明の第1の手
段の誘導加熱調理器は、逆電流阻止形の第1のスイッチ
ング素子と逆電流導通形の第2のスイッチング素子と、
第1の共振コンデンサおよび第2の共振コンデンサとを
備えたインバータ回路を、第1、第2のスイッチング素
子を交互に一定の周波数で導通させ、かつ、その導通比
を可変にすることが可能な駆動部を設けた制御回路によ
って制御し、第1のスイッチング素子の一部分に逆導通
ダイオードを付加しているので、通常動作において、ス
イッチング素子にはターンオン動作が現われないととも
に、ターンオフする場合の電圧が小さくなってスイッチ
ング素子のスイッチング損失、及びノイズが大幅に軽減
されると共に、負荷条件により第1のスイッチング素子
にターンオンが発生し、第2の共振コンデンサの短絡モ
ードが発生して、第1のスイッチング素子に逆方向電流
が流れる場合でも、第1のスイッチング素子の逆方向電
流は付加した逆導通ダイオードを通って流れるため、第
1のスイッチング素子の逆方向ブレイクダウンを防ぐこ
とができ、スイッチング素子の信頼性を向上することが
できる。
段の誘導加熱調理器は、逆電流阻止形の第1のスイッチ
ング素子と逆電流導通形の第2のスイッチング素子と、
第1の共振コンデンサおよび第2の共振コンデンサとを
備えたインバータ回路を、第1、第2のスイッチング素
子を交互に一定の周波数で導通させ、かつ、その導通比
を可変にすることが可能な駆動部を設けた制御回路によ
って制御し、第1のスイッチング素子の一部分に逆導通
ダイオードを付加しているので、通常動作において、ス
イッチング素子にはターンオン動作が現われないととも
に、ターンオフする場合の電圧が小さくなってスイッチ
ング素子のスイッチング損失、及びノイズが大幅に軽減
されると共に、負荷条件により第1のスイッチング素子
にターンオンが発生し、第2の共振コンデンサの短絡モ
ードが発生して、第1のスイッチング素子に逆方向電流
が流れる場合でも、第1のスイッチング素子の逆方向電
流は付加した逆導通ダイオードを通って流れるため、第
1のスイッチング素子の逆方向ブレイクダウンを防ぐこ
とができ、スイッチング素子の信頼性を向上することが
できる。
【0101】また、第2の手段の誘導加熱調理器は、ダ
イオード電流検知部を設けて、ダイオード電流を制限す
るから、スイッチング素子に流れる電流が抑制され、ス
イッチング素子が過電流から保護され、スイッチング素
子のオン状態での損失も軽減される。
イオード電流検知部を設けて、ダイオード電流を制限す
るから、スイッチング素子に流れる電流が抑制され、ス
イッチング素子が過電流から保護され、スイッチング素
子のオン状態での損失も軽減される。
【0102】さらに、第3の手段の誘導加熱調理器は、
電圧検知部を設けて第1の共振コンデンサの電圧を制限
する安価な回路で間接的にスイッチング素子の電流を抑
制でき、そのオン損失を低減できる。
電圧検知部を設けて第1の共振コンデンサの電圧を制限
する安価な回路で間接的にスイッチング素子の電流を抑
制でき、そのオン損失を低減できる。
【0103】また、第4の手段の誘導加熱調理器は、電
圧検知部を設けて第2の共振コンデンサの電圧を制限す
る安価な回路で間接的にスイッチング素子の電流を抑制
でき、そのオン損失を低減できるとともに過電圧から保
護される。
圧検知部を設けて第2の共振コンデンサの電圧を制限す
る安価な回路で間接的にスイッチング素子の電流を抑制
でき、そのオン損失を低減できるとともに過電圧から保
護される。
【0104】また、第5の手段の誘導加熱調理器は、第
2の共振コンデンサの電圧検知部と入力検知部とを設け
て、第2の共振コンデンサ電圧と入力を比較するから、
誘導加熱に不適な負荷を検知できる。
2の共振コンデンサの電圧検知部と入力検知部とを設け
て、第2の共振コンデンサ電圧と入力を比較するから、
誘導加熱に不適な負荷を検知できる。
【0105】また、第6の手段の誘導加熱調理器は、第
1の共振コンデンサの容量を切り換え可能としたからス
イッチング素子及びダイオードの損失が低減され、非磁
性体の負荷でも高出力で加熱が可能である。
1の共振コンデンサの容量を切り換え可能としたからス
イッチング素子及びダイオードの損失が低減され、非磁
性体の負荷でも高出力で加熱が可能である。
【0106】また、第7の手段の誘導加熱調理器によれ
ば、ダイオード電流を検知して負荷の種類を判別し、低
コストで信頼性の高い回路でスイッチング素子及びダイ
オードの損失が低減でき、非磁性体の負荷でも高出力の
加熱が可能である。
ば、ダイオード電流を検知して負荷の種類を判別し、低
コストで信頼性の高い回路でスイッチング素子及びダイ
オードの損失が低減でき、非磁性体の負荷でも高出力の
加熱が可能である。
【0107】また、第8の手段の誘導加熱調理器によれ
ば、デッドタイムDT1とDT2を異なる値に設定し、
それぞれのスイッチング素子の動作がそれぞれ最適とな
る値に設定するので、スイッチング素子のストレスを減
らすことができ、損失・ノイズを低減できる。
ば、デッドタイムDT1とDT2を異なる値に設定し、
それぞれのスイッチング素子の動作がそれぞれ最適とな
る値に設定するので、スイッチング素子のストレスを減
らすことができ、損失・ノイズを低減できる。
【0108】また、第9の手段の誘導加熱調理器によれ
ば、第2の共振コンデンサ電圧検知部がインバータの動
作状態を検知し、制御回路は、入力制御方法を第2の共
振コンデンサ電圧検知部の出力に応じてスイッチング素
子のストレスが小さくなるように導通比可変制御からD
UTY制御に切り換えるので、ノイズ・損失を低減し、
負荷対応範囲を大きくすることができる。
ば、第2の共振コンデンサ電圧検知部がインバータの動
作状態を検知し、制御回路は、入力制御方法を第2の共
振コンデンサ電圧検知部の出力に応じてスイッチング素
子のストレスが小さくなるように導通比可変制御からD
UTY制御に切り換えるので、ノイズ・損失を低減し、
負荷対応範囲を大きくすることができる。
【0109】また、第10の手段の誘導加熱調理器によ
れば、入力設定部を設け、制御回路は、入力制御方法を
ユーザーが設定した入力に応じてスイッチング素子のス
トレスが小さくなるように導通比可変制御からDUTY
制御に切り換えるので、インバータの動作状態検知回路
を用いることなく低コストな回路でノイズ・損失を低減
し、負荷対応範囲を大きくすることができる。
れば、入力設定部を設け、制御回路は、入力制御方法を
ユーザーが設定した入力に応じてスイッチング素子のス
トレスが小さくなるように導通比可変制御からDUTY
制御に切り換えるので、インバータの動作状態検知回路
を用いることなく低コストな回路でノイズ・損失を低減
し、負荷対応範囲を大きくすることができる。
【図1】本発明の第1の手段による誘導加熱調理器の回
路構成図
路構成図
【図2】同回路動作を説明する波形図
【図3】同回路のスイッチング素子の導通比と入力との
関係を示す特性図
関係を示す特性図
【図4】同第1の手段による誘導加熱調理器の他の回路
構成図
構成図
【図5】同第1の手段による誘導加熱調理器の他の回路
構成図
構成図
【図6】本発明の第2手段による誘導加熱調理器の回路
構成図
構成図
【図7】本発明の第3手段による誘導加熱調理器の回路
構成図
構成図
【図8】本発明の第4手段による誘導加熱調理器の回路
構成図
構成図
【図9】同回路のスイッチング素子の導通比と第2の共
振コンデンサ電圧(ピーク電圧)との関係を示す特性図
振コンデンサ電圧(ピーク電圧)との関係を示す特性図
【図10】本発明の第5手段による誘導加熱調理器の回
路構成図
路構成図
【図11】同誘導加熱調理器の入力と第2の共振コンデ
ンサ電圧(ピーク電圧)との関係を示す特性図
ンサ電圧(ピーク電圧)との関係を示す特性図
【図12】本発明の第6手段による誘導加熱調理器の回
路構成図
路構成図
【図13】同回路動作を説明する波形図
【図14】本発明の第7手段による誘導加熱調理器の回
路構成図
路構成図
【図15】同誘導加熱調理器の入力とダイオード電流
(平均値)の関係を示す特性図
(平均値)の関係を示す特性図
【図16】本発明の第8手段による誘導加熱調理器の回
路構成図
路構成図
【図17】同回路動作を説明する波形図
【図18】本発明の第9手段による誘導加熱調理器の回
路構成図
路構成図
【図19】本発明の第10手段による誘導加熱調理器の
回路構成図
回路構成図
【図20】従来の誘導加熱調理器の回路構成図
【図21】同回路動作を説明する波形図
【図22】同誘導加熱調理器のスイッチング素子の導通
比と入力との関係を示す特性図
比と入力との関係を示す特性図
1 直流電源 2 インバータ回路 3 逆電流阻止形スイッチング素子 4 逆電流導通形スイッチング素子 5 加熱コイル 6,6a 第1の共振コンデンサ 7 制御回路 7a 駆動部 7b D電流検知部(ダイオード電流検知部) 7c C1電圧検知部(第1の共振コンデンサ電圧検知
部) 7d C2電圧検知部(第2の共振コンデンサ電圧検知
部) 7e 入力検知部 7f 不適性負荷判定部 7g 負荷検知部 7h C1切り換え部(共振コンデンサ切り換え部) 7i D電流検知部(ダイオード電流検知部) 8 第2の共振コンデンサ 9、9a、9b ダイオード 10 ダイオード
部) 7d C2電圧検知部(第2の共振コンデンサ電圧検知
部) 7e 入力検知部 7f 不適性負荷判定部 7g 負荷検知部 7h C1切り換え部(共振コンデンサ切り換え部) 7i D電流検知部(ダイオード電流検知部) 8 第2の共振コンデンサ 9、9a、9b ダイオード 10 ダイオード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野間 博文 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内
Claims (10)
- 【請求項1】 加熱コイルと、加熱コイルに直列接続し
た第1の共振コンデンサと、第1の共振コンデンサに並
列接続したダイオードと、逆電流阻止形の第1のスイッ
チング素子と、前記第1のスイッチング素子に直列に接
続した逆電流導通形の第2のスイッチング素子と、前記
スイッチング素子の少なくともいずれか1つに並列に接
続した第2の共振コンデンサと、一定の周波数で前記各
スイッチング素子を交互に導通させ、かつ、その導通比
を可変可能な駆動部を有する制御回路とを備え、前記加
熱コイルと第1の共振コンデンサの直列接続体の一端を
前記各スイッチング素子の接続側に接続し、他端を直流
電源側に接続する構成とするとともに、第1のスイッチ
ング素子の一部分に逆導通ダイオードを付加した誘導加
熱調理器。 - 【請求項2】 第1の共振コンデンサに並列接続したダ
イオードに流れる電流を検知するダイオード電流検知部
を有し、ダイオード電流検知部の出力により制御回路が
スイッチング素子の導通比を可変する構成とした請求項
1記載の誘導加熱調理器。 - 【請求項3】 第1の共振コンデンサの電圧を検知する
第1の共振コンデンサ電圧検知部を有し、第1の共振コ
ンデンサ電圧検知部の出力により制御回路がスイッチン
グ素子の導通比を可変する構成とした請求項1記載の誘
導加熱調理器。 - 【請求項4】 第2の共振コンデンサの電圧を検知する
第2の共振コンデンサ電圧検知部を有し、第2の共振コ
ンデンサ電圧検知部の出力により制御回路がスイッチン
グ素子の導通比を可変する構成とした請求項1記載の誘
導加熱調理器。 - 【請求項5】 第2の共振コンデンサの電圧を検知する
第2の共振コンデンサ電圧検知部と、入力を検知する入
力検知部と、これら両検知部からの入力から不適性負荷
を判定する判定部とを有した請求項1記載の誘導加熱調
理器。 - 【請求項6】 第1の共振コンデンサの容量を切り換え
可能に構成した請求項1記載の誘導加熱調理器。 - 【請求項7】 ダイオードに流れる電流を検知するダイ
オード電流検知部と、前記ダイオード電流検知部からの
検知出力にもとづき第1の共振コンデンサの容量切り換
えを行なう切り換え部を有する請求項6記載の誘導加熱
調理器。 - 【請求項8】 第1のスイッチング素子がオフしてから
第2のスイッチング素子がオンするまでのデッドタイム
と、第2のスイッチング素子がオフしてから第1のスイ
ッチング素子がオンするまでのデッドタイムとを異なる
所定の値に設定した請求項1記載の誘導加熱調理器。 - 【請求項9】 第2の共振コンデンサの電圧を検知する
第2の共振コンデンサ電圧検知部を有し、前記第2の共
振コンデンサ電圧検知部の出力が所定値以下の場合、制
御回路は各スイッチング素子の動作と停止を交互に繰り
返し、動作時間と停止時間の時間比を可変して入力を制
御する請求項1記載の誘導加熱調理器。 - 【請求項10】 使用者が入力を設定する入力設定部を
有し、使用者により設定された入力が所定値以下の場
合、制御回路は各スイッチング素子の動作と停止を交互
に繰り返し、動作時間と停止時間の時間比を可変して入
力を制御する請求項1記載の誘導加熱調理器。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6042515A JPH07254482A (ja) | 1994-03-14 | 1994-03-14 | 誘導加熱調理器 |
DE69529308A DE69529308D1 (de) | 1994-03-14 | 1995-03-02 | Induktionskochstelle |
DE69529308T DE69529308T4 (de) | 1994-03-14 | 1995-03-02 | Induktionskochstelle |
EP95102981A EP0673181B1 (en) | 1994-03-14 | 1995-03-02 | Induction heating cooker |
US08/402,372 US5571438A (en) | 1994-03-14 | 1995-03-13 | Induction heating cooker operated at a constant oscillation frequency |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6042515A JPH07254482A (ja) | 1994-03-14 | 1994-03-14 | 誘導加熱調理器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07254482A true JPH07254482A (ja) | 1995-10-03 |
Family
ID=12638216
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6042515A Pending JPH07254482A (ja) | 1994-03-14 | 1994-03-14 | 誘導加熱調理器 |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5571438A (ja) |
EP (1) | EP0673181B1 (ja) |
JP (1) | JPH07254482A (ja) |
DE (2) | DE69529308D1 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1997034446A1 (fr) * | 1996-03-13 | 1997-09-18 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Onduleur a haute frequence et dispositif de cuisson l'utilisant |
WO2001052603A1 (fr) * | 2000-01-13 | 2001-07-19 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Rechaud de cuisine par induction |
Families Citing this family (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6163019A (en) * | 1999-03-05 | 2000-12-19 | Abb Metallurgy | Resonant frequency induction furnace system using capacitive voltage division |
US7323666B2 (en) | 2003-12-08 | 2008-01-29 | Saint-Gobain Performance Plastics Corporation | Inductively heatable components |
US7087870B1 (en) * | 2005-06-15 | 2006-08-08 | Inductotherm Corp. | Induction heating or melting with multiple frequencies |
US7459659B2 (en) * | 2006-04-21 | 2008-12-02 | Ixys Corporation | Induction heating circuit and winding method for heating coils |
TWI394547B (zh) * | 2009-03-18 | 2013-05-01 | Delta Electronics Inc | 加熱裝置 |
ITTO20120896A1 (it) | 2012-10-15 | 2014-04-16 | Indesit Co Spa | Piano cottura a induzione |
US10605464B2 (en) | 2012-10-15 | 2020-03-31 | Whirlpool Corporation | Induction cooktop |
EP3432682A1 (en) | 2017-07-18 | 2019-01-23 | Whirlpool Corporation | Method for operating an induction cooking hob and cooking hob using such method |
US10993292B2 (en) | 2017-10-23 | 2021-04-27 | Whirlpool Corporation | System and method for tuning an induction circuit |
US11140751B2 (en) | 2018-04-23 | 2021-10-05 | Whirlpool Corporation | System and method for controlling quasi-resonant induction heating devices |
CN110613313B (zh) * | 2018-06-20 | 2021-07-20 | 佛山市顺德区美的电热电器制造有限公司 | 电磁加热烹饪器具及其igbt的过流控制方法和控制装置 |
KR20210032666A (ko) * | 2019-09-17 | 2021-03-25 | 엘지전자 주식회사 | 출력 제어 기능이 개선된 유도 가열 장치 |
Family Cites Families (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2862569B2 (ja) * | 1989-06-30 | 1999-03-03 | 株式会社東芝 | 電磁調理器 |
JPH03119682A (ja) * | 1989-10-02 | 1991-05-22 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 誘導加熱調理器 |
JPH03119686A (ja) * | 1989-10-02 | 1991-05-22 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 誘導加熱調理器 |
JPH0443591A (ja) * | 1990-06-07 | 1992-02-13 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 誘導加熱調理器 |
JP3058942B2 (ja) * | 1991-06-27 | 2000-07-04 | 三菱電機株式会社 | ナビゲーション装置 |
JP3204518B2 (ja) * | 1991-07-12 | 2001-09-04 | 松下電器産業株式会社 | 誘導加熱調理器 |
US5354971A (en) * | 1992-07-15 | 1994-10-11 | Chen Su Min | Dual push-pull heating device of induction cooker having multiple burners |
-
1994
- 1994-03-14 JP JP6042515A patent/JPH07254482A/ja active Pending
-
1995
- 1995-03-02 DE DE69529308A patent/DE69529308D1/de not_active Expired - Lifetime
- 1995-03-02 DE DE69529308T patent/DE69529308T4/de not_active Expired - Lifetime
- 1995-03-02 EP EP95102981A patent/EP0673181B1/en not_active Expired - Lifetime
- 1995-03-13 US US08/402,372 patent/US5571438A/en not_active Expired - Lifetime
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1997034446A1 (fr) * | 1996-03-13 | 1997-09-18 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Onduleur a haute frequence et dispositif de cuisson l'utilisant |
US6018154A (en) * | 1996-03-13 | 2000-01-25 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | High-frequency inverter and induction cooking device using the same |
WO2001052603A1 (fr) * | 2000-01-13 | 2001-07-19 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Rechaud de cuisine par induction |
US6660981B2 (en) | 2000-01-13 | 2003-12-09 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Induction cooking device with display |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
EP0673181A3 (ja) | 1995-10-25 |
DE69529308T2 (de) | 2003-07-31 |
US5571438A (en) | 1996-11-05 |
DE69529308T4 (de) | 2004-06-03 |
DE69529308D1 (de) | 2003-02-13 |
EP0673181B1 (en) | 2003-01-08 |
EP0673181A2 (en) | 1995-09-20 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR0140227B1 (ko) | 전자제어회로, 전자식 정류모터 시스템, 스위칭조정식 전원공급장치 및 그 제어방법 | |
KR100306985B1 (ko) | 고주파인버터및그것을응용한유도가열조리기 | |
JPH07254482A (ja) | 誘導加熱調理器 | |
WO2005099309A1 (ja) | 高周波加熱装置 | |
CN112448586B (zh) | Llc谐振电源转换器以及用于控制其的方法和控制器 | |
JP2003257604A (ja) | インバータ調理器 | |
EP2317637A1 (en) | Circuit device for driving an AC electric load | |
JP3730594B2 (ja) | 電磁誘導加熱装置 | |
JPH0594868A (ja) | 誘導加熱調理器 | |
US6548983B2 (en) | PWM-pulse control system | |
JPH10270161A (ja) | 誘導加熱装置 | |
JP3204518B2 (ja) | 誘導加熱調理器 | |
JP3394273B2 (ja) | 誘導加熱調理器 | |
JP3334274B2 (ja) | インバータ装置 | |
JP7360370B2 (ja) | 電磁誘導加熱装置 | |
KR0151289B1 (ko) | 유도가열 조리기의 제어 방법 | |
JP3257017B2 (ja) | 誘導加熱調理器 | |
JPH08288059A (ja) | 誘導加熱調理器 | |
JPH11146645A (ja) | 電源装置 | |
JP3060562B2 (ja) | 高周波インバータ | |
JP3175576B2 (ja) | 誘導加熱調理器 | |
JP2973575B2 (ja) | 誘導加熱用インバータ | |
JP3446507B2 (ja) | 誘導加熱調理器 | |
KR100279629B1 (ko) | 소프트 스위칭 역률제어용 승압형 컨버터의 스위칭 회로 | |
KR100692245B1 (ko) | 유도가열 조리기의 저출력 제어 장치 |