JPH07252410A - スクロール型コンプレッサのシール部材用組成物 - Google Patents

スクロール型コンプレッサのシール部材用組成物

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JPH07252410A
JPH07252410A JP7013657A JP1365795A JPH07252410A JP H07252410 A JPH07252410 A JP H07252410A JP 7013657 A JP7013657 A JP 7013657A JP 1365795 A JP1365795 A JP 1365795A JP H07252410 A JPH07252410 A JP H07252410A
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JP
Japan
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composition
seal member
formulas
type compressor
scroll type
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JP7013657A
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Takumi Shimokusuzono
工 下楠薗
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NTN Corp
NTN Toyo Bearing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 スクロール型コンプレッサのシール部材用組
成物を、低摩擦係数の摺動特性に加えて、溶融成形時の
良好な流動性、フロンガス・潤滑油耐性に基づく耐摩耗
性を全て兼ね備えたものとする。 【構成】 下記の方法で求めた流動温度が320℃以上
の液晶ポリエステル40〜90重量%、フッ素樹脂5〜
25重量%、1〜20μmの平均繊維径であり、かつア
スペクト比1〜80の炭素繊維5〜30重量%、タルク
1〜20重量%を含有した樹脂組成物からなるスクロー
ル型コンプレッサのシール部材用組成物とする。 記 流動温度:4℃/分の昇温速度で加熱された樹脂を荷重
100kgf/cm2のもとで、内径1mm、長さ10
mmのノズルから押し出す時に、溶融粘度が48000
ポイズを示す温度である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はスクロール型コンプレ
ッサの摺動面に装着されるスクロール型コンプレッサの
シール部材用組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、スクロール型コンプレッサの構
造を図1〜4に基づいて説明すると、このものは、アル
ミニウムまたはアルミニウム合金などの軽金属製の基板
3の片面に同材料の渦巻き壁4を直立形成したスクロー
ル部材5を設け、渦巻き壁4の上端面には長手方向に溝
6(図3参照)を形成し、溝6に四フッ化エチレン樹脂
(以下、PTFEと略記する)などの潤滑性樹脂材料か
らなる渦巻き線形のシール部材2(図2参照)を組み付
け、前記渦巻き方向と逆向きの渦巻き壁を形成したスク
ロール部材(図示せず)を別途設け、これら一対のスク
ロール部材の渦巻き壁相互を偏心状態にかみ合わせて、
軸周りに相対的に公転運動を行わせることによって、渦
巻き壁4の間に形成される密閉空間を中心方向に移動さ
せながら空間内の流体を圧縮し、流体を中心部から吐出
するようにしたものである。
【0003】そして、図4に示すように、一対のスクロ
ール部材5、5´のシール部材2、2´は、相互に他の
スクロール部材5´、5 の渦巻き壁の底に摺接し、こ
れにより渦巻き壁4の間を通過する流体のシールを図っ
ている。
【0004】上記したようなPTFEを主要成分とした
シール部材2は、射出成形が不可能で生産性が悪く、ま
た耐クリープ性にも劣るので、近年では射出成形可能な
潤滑性樹脂材料からなるシール材も開発されている。
【0005】すなわち、本願の発明者らが先に特開昭6
2−223488号公報で開示した射出成形可能なスク
ロール型コンプレッサのシール材は、芳香族ポリエーテ
ルケトン樹脂、ポリアリーレンスルフィド樹脂、ポリエ
ーテルイミド樹脂を主成分とし、PTFEおよび射出成
形可能な含フッ素樹脂を添加したもの、または同発明者
らが特開昭63−158362号公報で開示したもの
は、芳香族ポリエーテルケトン樹脂を主成分とし、いず
れも潤滑性、耐クリープ性を改良したものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記したよう
に芳香族ポリエーテルケトン樹脂、ポリアリーレンスル
フィド樹脂、ポリエーテルイミド樹脂などの耐熱性樹脂
を主成分とし、さらにPTFEと含フッ素樹脂を添加し
たシール部材用組成物は、射出成形が可能となり、潤滑
性、耐クリープ性の点でも優れるが、射出成形時の流動
性が充分に良好でないという問題点がある。
【0007】このため、スクロール型コンプレッサの渦
巻き壁と略同じ長さ(20〜60cm)の細長状のシー
ル部材を射出成形するには、金型のシール部材の全長
(展開長さ)の中間にゲート口を配置しなければ均等に
充填できなかった。
【0008】中間位置にゲート口を配置して射出成形さ
れたシール部材は、その後、突出したゲート部分を後加
工によって再成形する必要があるので、生産効率が悪
く、すなわち低コスト化の要請に応えることができず、
また後加工によってはゲート部分の成形寸法精度が安定
しないので、シール性能の安定した製品が得られないこ
とになる。
【0009】また、このようなシール部材は、コンプレ
ッサの運転時に加熱された状態で、フロンガスなどの冷
媒、各種添加剤を含有した潤滑油に接触するので、この
ような使用条件においてシール部材自体が劣化し易く、
安定した耐摩耗性が得られないという問題点もある。
【0010】そこで、この発明の課題は、上記した問題
点を解決し、スクロール型コンプレッサのシール部材用
組成物を、低摩擦係数の摺動特性に加えて、溶融成形時
の良好な流動性、およびフロンガス・潤滑油耐性に基づ
く耐摩耗性を全て兼ね備えたものとすることである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、この発明においては、スクロール型コンプレッサ
のシール部材用組成物を、後述する所定の方法で求めた
流動温度が320℃以上の液晶ポリエステル40〜90
重量%、フッ素樹脂5〜25重量%、炭素繊維5〜30
重量%、タルク1〜20重量%を含有する樹脂組成物で
構成したのである。
【0012】また、前記液晶ポリエステルが下記化2の
式(A)、(B)および(C)で表わされる繰り返し構
造単位からなる液晶ポリエステルを採用したのである。
【0013】
【化2】
【0014】(式中、nは0または1であり、(A):
(B)のモル比は1:1〜10:1の範囲にあり、
(B):(C)のモル比は9:10〜10:9の範囲に
ある。また、式(B)、(C)中の芳香族の置換基は互
いにパラまたはメタの位置にある。) 前記炭素繊維は、1〜20μmの平均繊維径であり、か
つアスペクト比1〜80の炭素繊維を採用することが好
ましい。
【0015】以下に、その詳細を述べる。まず、この発
明に用いる液晶ポリエステルは、次に示す方法で求めた
流動温度が320℃以上であり、この流動温度以上で異
方性溶融体を形成する。ここでいう流動温度とは、4℃
/分の昇温速度で加熱された樹脂を荷重100kgf/
cm2 のもとで、内径1mm、長さ10mmのノズルか
ら押し出す時に、溶融粘度が48000ポイズを示す温
度である。
【0016】上記した液晶ポリエステルは、異種の芳香
族ヒドロキシカルボン酸またはこれらのエステル形成性
誘導体から合成されるか、芳香族ヒドロキシカルボン
酸、芳香族ジカルボン酸および芳香族ジオールあるいは
これらのエステル形成性誘導体から合成され、含有する
繰り返し構造単位(A)、(B)、(C)として次に示
すものを例示できる。
【0017】(A)芳香族ヒドロキシカルボン酸に由来
する繰り返し構造単位:
【0018】
【化3】
【0019】(B)芳香族ジカルボン酸に由来する繰り
返し構造単位:
【0020】
【化4】
【0021】
【化5】
【0022】(C)芳香族ジオールに由来する繰り返し
構造単位:
【0023】
【化6】
【0024】
【化7】
【0025】また、スクロール型コンプレッサのシール
部材としての耐熱性、機械的特性、加工性のバランスが
取れた特に好ましい液晶ポリエステルは、前記した化2
の式に示される(A)、(B)および(C)で表わされ
る繰り返し構造単位からなるものである。
【0026】このような液晶ポリエステルの配合割合
は、全組成物量の40〜90重量%である。40重量%
未満では、組成物の溶融粘度が高くなって、シール部材
の長手方向に一端にゲートを設けた射出成形が困難とな
り、前記した種々の不都合が生じる。なお、他の必須成
分を最低限の添加量をとし、液晶ポリエステルを残部と
して配合割合の上限は90重量%となる。
【0027】次に、この発明に用いるフッ素樹脂は、組
成物に低摩擦係数で非粘着性特性を導入するために添加
するものであって、コンプレッサの設計性能に応じて適
当な摩擦係数となるものを採用することができる。低摩
擦係数で好ましいフッ素樹脂としては、PTFEの他、
ポリテトラフルオロエチレン・ヘキサフルオロプロピレ
ン共重合体、ポリトリクロロフルオロエチレン、テトラ
フルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテ
ル共重合体などが挙げられる。このうち、最も低摩擦係
数であるPTFEが最も好ましいのであるが、その形態
は平均粒径が20μm以下の滑剤級の粉末が好ましい。
【0028】平均粒径が20μm以下で滑剤級の粉末P
TFEとして市販品としては、英国アイ・シー・アイ社
製:フルオン(商標)L169、同L170、同L17
1、ダイキン工業社製:ルブロン(商標)、L−2、同
LD−1、デュポン社製:テフロン(商標)、TLP−
10、同TLP−10F−1などを挙げることができ
る。
【0029】なお、組成物に良好な溶融粘度を維持する
ためには、バージンのPTFEよりも一度焼成したPT
FEを粉砕した再生PTFEを用いることが、PTFE
を繊維状化させ難い点で好ましい。また、再生PTFE
に代え、もしくはこのものと併用してPTFEにγ線照
射処理してこれを低分子量化したPTFE粉末を用いる
ことができる。γ線照射処理した市販の潤滑剤用PTF
Eとしては、喜多村社製:KT400Hを例示すること
ができる。
【0030】上記したフッ素樹脂の配合割合は5〜25
重量%である。フッ素樹脂の配合割合が5重量%未満の
少量では、シール部材用組成物の潤滑性が不充分となっ
て好ましくなく、逆に25重量%を越える多量では、所
期した溶融流動性が得られず、分散性、相溶性が低下し
て均質な組成物が得られにくいといった問題が生じるか
らである。
【0031】この発明に用いる炭素繊維は、平均繊維径
が好ましくは1〜20μm、より好ましくは10〜18
μmであり、かつアスペクト比が1〜80、より好まし
くは5〜50のものが好ましい。
【0032】なぜなら、炭素繊維の平均繊維径が1μm
未満の細径では繊維間の凝集する現象が見られて組成物
中に均一分散し難くなり、20μmを越える太径のもの
では、摺動時にアルミニウム合金製の相手材を摩耗す
る。また、アスペクト比が1未満のものでは、マトリッ
クス自体の補強効果が損なわれて機械的特性が低下し、
逆にアスペクト比が80を越えると、混合時の均一分散
が極めて困難となって、耐摩耗性が充分に改善されずに
品質低下を招くことになるからである。
【0033】このような炭素繊維の配合割合は、5〜3
0重量%であり、好ましくは10〜20重量%である。
なぜなら、5重量%未満の少量では、耐摩耗性の改善効
果がほとんどなく、30重量%を越える多量では、溶融
流動性が著しく低下して良好な成形品が得られないから
である。10〜20重量%であれば、組成物の耐摩耗性
の改善、および溶融流動性の非阻害性において最も好ま
しい結果が得られる。
【0034】次に、この発明に用いるタルクは、好まし
くはその平均粒径が0.5〜40μmのもの、より好ま
しくは1〜30μmの粉末状のものである。なぜなら、
平均粒径が0.5μm未満の小粒径では粒子間の凝集が
起こって均一分散が困難となり、40μmを越える大径
では、その表面平滑性が悪くなるので好ましくない。
【0035】このような粉末状タルクは、補強材および
充填材として1〜20重量%添加することが好ましく、
より好ましくは5〜10重量%である。なぜなら、添加
せずとも使用に耐えるシール部材を得ることはできる
が、機械的特性の向上およびコスト低減を図るために添
加することが好ましく、20重量%を越えて添加する
と、成形性が悪くなり機械的特性も低下するからであ
る。
【0036】なお、上記以外の添加剤として、この発明
の効果を阻害しない範囲内で、例えば自己潤滑性、機械
的強度、熱安定性などの向上、または着色などの目的で
固体潤滑剤、増量剤、充填剤または顔料などであって、
350℃以上でも熱安定性のあるもの、または液晶ホモ
ポリマーのように液晶コポリマーと相性のよいものを適
宜混合してもよい。
【0037】
【作用】この発明に係るスクロール型コンプレッサのシ
ール部材用組成物は、主成分として所定の液晶ポリエス
テルを所定の割合で配合したことにより、良好な溶融流
動性を有しており、高温時における剛性および機械的強
度が増強されたものとなる。そして、フッ素樹脂による
低摩擦係数の摺動特性を発揮し、炭素繊維を所定の配合
割合で添加したことにより、耐クリープ性と共に耐摩耗
性に極めて優れたものとなる。このようにシール部材用
組成物は、所定の成分を所定の割合で配合したことによ
り、シール部材の所定の使用条件で、フロンガスおよび
潤滑油に対する耐薬品性に優れたものとなり、かつ優れ
た耐摩耗性を兼ね備えたシール部材用組成物となる。
【0038】
【実施例】実施例および比較例に用いた原材料を一括し
て示すと次の通りである。なお、括弧内に略称を示し
た。なお、(A)、(B1 )、(B2 )、(C1 )は前
記した液晶ポリエステルの繰り返し単位を示す。
【0039】(1)液晶ポリエステル 液晶ポリエステル:構成成分(モル%)がA:B1
1 =50:25:25であり、前記した高化式フロー
テスタ(島津製作所製)による流動温度が375℃で、
液晶開始温度が385℃のもの。 液晶ポリエステル:構成成分(モル%)がA:B1
2 :C1 =50:20:5:25であり、前記の流動
温度が352℃で、液晶開始温度が364℃のもの。 液晶ポリエステル:構成成分(モル%)がA:B1
2 :C1 =60:15:5:20であり、前記の流動
温度が323℃で、液晶開始温度が340℃のもの。 (2)炭素繊維 (呉羽化学社製:M107T、平均繊維径18μm、ア
スペクト比38) (3)ポリテトフルオロエチレン〔PTFE〕 (喜多村社製:KT400H) (4)タルク (松村産業社製:クラウンタルク、平均粒径11μm) 〔実施例1〜6、比較例1〜5〕上記した原材料1〜4
を表1に示す割合で乾式配合した後、二軸溶融押出機
(池貝鉄鋼社製:PCM−30型)に供給し、スクリュ
ー回転数150rpmの条件下で押し出してペレット状
に造粒した。このペレットを金型温度180℃、射出圧
力600kg/cm2 の射出成形機にかけ、図2に示す
ように、射出成形用のゲート口1をシール部材2の長手
方向の一端のみに配置して螺旋状のシール部材2を射出
成形した。
【0040】また、上記した成形条件と全く同様にし
て、外径21mm、内径19mm、長さ10mmのチュ
ーブ状の試験片を作成し、これを用いて摩擦係数、摩耗
量または組成物の溶融流動性を以下の方法で測定し、評
価した。
【0041】[摩擦係数および摩耗量] 鈴木・松原式
摩擦摩耗試験機を用い、前記試験片を、圧力20kgf
/cm2 、速度:128m/分、潤滑油雰囲気(ジャパ
ンサンオイルカンパニー社製:スニソ5GSDオイル)
中の条件下において、相手材としてねずみ鋳鉄(FC2
5)を用い、100時間経過後の摩耗量、1時間経過後
の摩擦係数を求めた。 上記摩耗量は、試験片の試験前
後の高さの差(μm)を測定し、相手材は試験前後の重
量差(mg)を測定し、この結果を表1または表2に併
記した。
【0042】[流動性] 住友重機社製:プロマットを
用い、幅1.7mm、厚み1.5mmの方形状断面を有
しインボリュート曲線型の金型を使用してスパイラルフ
ロー試験を行ない、その流動長(単位:cm)を測定
し、この結果を表1または表2に併記した。
【0043】
【表1】
【0044】
【表2】
【0045】表1および表2の結果からも明らかなよう
に、比較例1では比較的良好な流動性を示したが、炭素
繊維の配合量が所定量より少ないので、耐摩耗性が劣
る。比較例2、4、5のように、それぞれ炭素繊維、P
TFE、タルクを所定範囲を越えて配合したものでは、
所期した流動性が得られなかった。また、比較例3はP
TFEの配合量が所定量より少ないので、摩擦係数が大
きく、このような摺動特性ではコンプレッサの稼働効率
が悪化すると認められた。
【0046】これに対して、全ての配合条件を満足する
実施例1〜7は、試験片の摩耗量、摩擦係数が小さく、
溶融流動性に優れたものであった。
【0047】
【効果】この発明は、以上説明したように、主成分であ
る液晶ポリエステルの良好な流動性を維持しており、フ
ッ素樹脂、炭素繊維およびタルクをそれぞれ所定の配合
割合で添加したことにより、スクロール型コンプレッサ
のシール部材用組成物が、低摩擦係数の摺動特性に加え
て、溶融成形時の良好な流動性、フロンガス・潤滑油耐
性に基づく耐摩耗性を全て兼ね備えたものとなる利点が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】スクロール型コンプレッサのスクロール部材を
示す斜視図
【図2】実施例を示す斜視図
【図3】図1の要部縦断面図
【図4】一対のスクロール部材を組み合わせた状態の断
面図
【符号の説明】
1 ゲート口 2 シール部材 3 基板 4 渦巻き壁 5 スクロール部材 6 溝

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の方法で求めた流動温度が320℃
    以上の液晶ポリエステル40〜90重量%、フッ素樹脂
    5〜25重量%、炭素繊維5〜30重量%を含有した樹
    脂組成物からなるスクロール型コンプレッサのシール部
    材用組成物。 記 流動温度:4℃/分の昇温速度で加熱された樹脂を荷重
    100kgf/cm2のもとで、内径1mm、長さ10
    mmのノズルから押し出す時に、溶融粘度が48000
    ポイズを示す温度である。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のスクロール型コンプレッ
    サのシール部材用組成物において、さらにタルク1〜2
    0重量%を添加したことを特徴とするスクロール型コン
    プレッサのシール部材用組成物。
  3. 【請求項3】 前記液晶ポリエステルが下記化1の式
    (A)、(B)および(C)で表わされる繰り返し構造
    単位からなる請求項1または2に記載のスクロール型コ
    ンプレッサのシール部材用組成物。 【化1】 (式中、nは0または1であり、(A):(B)のモル
    比は1:1〜10:1の範囲にあり、(B):(C)の
    モル比は9:10〜10:9の範囲にある。また、式
    (B)、(C)中の芳香族の置換基は互いにパラまたは
    メタの位置にある。)
  4. 【請求項4】 前記炭素繊維が1〜20μmの平均繊維
    径であり、かつアスペクト比1〜80の炭素繊維である
    請求項1、2または3に記載のスクロール型コンプレッ
    サのシール部材用組成物。
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