JPH07251963A - 紙葉類の繰出し制御装置および取引処理装置 - Google Patents

紙葉類の繰出し制御装置および取引処理装置

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JPH07251963A
JPH07251963A JP7160194A JP7160194A JPH07251963A JP H07251963 A JPH07251963 A JP H07251963A JP 7160194 A JP7160194 A JP 7160194A JP 7160194 A JP7160194 A JP 7160194A JP H07251963 A JPH07251963 A JP H07251963A
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JP
Japan
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feeding
roller
pickup roller
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sheet
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Application number
JP7160194A
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English (en)
Inventor
Nobuaki Komata
順昭 小俣
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Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】この発明は、紙葉類とピックアップローラ間で
発生する滑り現象の発生原因を追及した結果、その滑り
現象がピックアップローラの繰出し加速度に影響するこ
とに着目し、この繰出し加速度を調整することで滑り現
象を解消した紙葉類の繰出し制御装置および取引処理装
置の提供を目的とする。 【構成】この発明は、紙葉類に接触して紙葉類を繰出し
始動するピックアップローラと、繰出し始動された紙葉
類を一枚出し規制して繰出すフィードローラとゲートロ
ーラと、紙葉類の繰出し状態を検知する繰出し状態検知
センサと、このセンサの繰出し検知信号に基づいて紙葉
類の繰出し状態を調整する繰出し調整手段を備えた紙葉
類の繰出し制御装置であって、上記紙葉類の繰出し調整
必要時に、上記ピックアップローラ起動時の繰出し加速
度を可変制御して最適調整量に制御する制御手段を備え
たことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば紙幣等の紙葉
類を取扱う自動取引機に内部構成されるような紙葉類の
繰出し制御装置に関し、さらに詳しくは紙葉類の繰出し
性能を高めた紙葉類の繰出し制御装置および取引処理装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種の紙葉類の繰出し制御装
置は、図23に示すように、紙葉類収納部231に収納
された紙葉類232に接触して紙葉類を繰出し始動する
ピックアップローラ233と、その繰出し始動された紙
葉類を一枚出し規制するフィードローラ234およびゲ
ートローラ235と、フィードローラグリップ部236
の元位置を検知する元位置検知センサ237と、一枚出
し規制されて繰出された紙葉類を検知する出口位置検知
センサ238とを備えて紙葉類を一枚ずつ繰出し動作し
ている。
【0003】この場合、紙葉類の繰出し制御動作は、図
24に示すように、フィードローラ元位置検知センサの
ON時点とピックアップローラクラッチのON時点とを
同期させて、紙葉類の繰出し始動タイミングをとり、ま
た出口位置検知センサのON時点に連動させてピックア
ップローラクラッチをOFF制御し/ピックアップロー
ラブレーキをON制御して、紙葉類をフィードローラグ
リップ部に対応させ、また次紙葉類にピックアップロー
ラが接触対応した時点で回転停止して紙葉類の連出しを
防止している。
【0004】しかし、このピックアップローラ起動時
は、紙葉類を素早く送り動作するために、回転停止状態
から急激に回転駆動し、この急激回転駆動時に紙葉類と
ピックアップローラとの接触面間に滑り現象が生じ、こ
の滑り現象がフィードローラ部での不安定な繰出しを誘
引して紙葉類がスキュしたり、繰出し間隔のバラツキを
生じさせる原因となっていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこでこの発明は、紙
葉類とピックアップローラ間で発生する滑り現象の発生
原因を追及した結果、その滑り現象がピックアップロー
ラの繰出し加速度に影響することに着目し、この繰出し
加速度を調整することで滑り現象を解消した紙葉類の繰
出し制御装置および取引処理装置の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、紙葉類に接
触して紙葉類を繰出し始動するピックアップローラと、
繰出し始動された紙葉類を一枚出し規制して繰出すフィ
ードローラとゲートローラと、紙葉類の繰出し状態を検
知する繰出し状態検知センサと、このセンサの繰出し検
知信号に基づいて紙葉類の繰出し状態を調整する繰出し
調整手段を備えた紙葉類の繰出し制御装置であって、上
記紙葉類の繰出し調整必要時に、上記ピックアップロー
ラ起動時の繰出し加速度を可変制御して最適調整量に制
御する制御手段を備えたことを特徴とする。
【0007】また、制御手段はピックアップローラ起動
時の繰出し加速度と、到達繰出し速度とに基づいて制御
することを特徴とし、さらに制御手段はピックアップロ
ーラの繰出し起動タイミングと、到達繰出し速度とに基
づいて制御することを特徴とする。
【0008】また、紙葉類の繰出し前に、紙葉類の先端
を予めフィードローラとゲートローラの繰出し基準位置
に予備送りする予備送り手段を備えたことを特徴とし、
さらにピックアップローラの押圧力調整機構と、ゲート
ローラの隙間調整機構との少なくとも一方の調整機構を
調整許容する調整手段を備えたことを特徴とする。
【0009】また、紙葉類収納部に収納された紙葉類の
繰出し対応側に接触して紙葉類を繰出し始動するピック
アップローラの紙葉類繰出し始動直後に、次紙葉類を繰
出し規制する繰出し規制手段を備えたことを特徴とす
る。
【0010】さらに、紙葉類の繰出し制御装置を、取引
処理装置に内部構成したことを特徴とする。
【0011】
【作用】この発明によれば、紙葉類の繰出し調整必要時
に、ピックアップローラ起動時の繰出し加速度を、制御
手段が可変制御して最適調整量に制御する。
【0012】また、紙葉類の繰出し調整必要時に、制御
手段がピックアップローラ起動時の繰出し加速度と、こ
のピックアップローラが繰出した紙葉類が一定時間後に
到達する到達繰出し速度との関係から最適な加速度に制
御する。
【0013】さらに、紙葉類の繰出し調整必要時に、制
御手段がピックアップローラの繰出し起動タイミング
と、このピックアップローラが繰出した紙葉類が一定時
間後に到達する到達繰出し速度との関係から最適な加速
度に制御する。
【0014】また、紙葉類の繰出し前に、予備送り手段
が紙葉類の先端を予めフィードローラとゲートローラの
繰出し基準位置に予備送りしてから繰出し動作する。
【0015】さらに、紙葉類の予備送り時に、調整手段
がピックアップローラの押圧力調整機構と、ゲートロー
ラの隙間調整機構との少なくとも一方の調整機構を調整
許容する。
【0016】また、紙葉類収納部に収納された紙葉類の
繰出し対応側に接触して紙葉類を繰出し始動するピック
アップローラの紙葉類繰出し始動直後に、繰出し規制手
段が次紙葉類を繰出し規制して、次紙葉類の連出しを防
止する。
【0017】さらに、紙葉類の繰出し制御装置を、取引
処理装置に内部構成して紙葉類を取引利用する。
【0018】
【発明の効果】この結果、紙葉類の繰出し調整に際して
は、滑り現象を左右するピックアップローラの繰出し加
速度を緩やかに調整するだけで、ローラに対する摩擦力
の追従性を高めることができ、紙葉類とピックアップロ
ーラ間の滑り現象を十分に低減して安定した繰出しがで
き、紙葉類繰出し時のスキュや繰出し間隔のバラツキを
回避することができる。
【0019】また、この繰出し加速度を調整した時、そ
の調整結果に基づいて再調整すれば、現時点の繰出し条
件に応じた最適な調整ができる。
【0020】さらに、ピックアップローラの繰出し加速
度や起動タイミングを変えて、フィードローラへの紙葉
類到達タイミングを最適な到達時間に設定調整すること
ができ、またフィードローラの回転速度と同速度に設定
して滑りのない繰出し条件にできるなど調整精度の高い
安定した繰出し調整を実行することができる。
【0021】また、紙葉類の繰出し前に紙葉類の先端を
フィードローラとゲートローラの繰出し基準位置に予備
送りした場合は、紙葉類の先端が常に繰出し基準位置に
あって、この一定位置から繰出すことができるため、外
国紙幣等の長さの異なる紙葉類を繰出すときに適してい
る。この場合、予備送りされた紙葉類にスキュや繰出し
間隔のバラツキが発生していれば、その予備送りした時
点で、押圧力調整機構と隙間調整機構の一方または双方
を調整して最適な繰出し状態に修正してから繰出すこと
ができる。
【0022】さらに、ピックアップローラの紙葉類繰出
し始動直後に、次紙葉類を繰出し規制した場合は、長さ
の異なる紙葉類の繰出しであっても、その次紙葉類を繰
出し規制するため、確実に連出しを防止することができ
る。
【0023】さらに、紙葉類の繰出し制御装置を取引処
理装置に内部構成した場合は、繰出し性能が安定して信
頼性の高い紙葉類の取引処理ができる。
【0024】
【実施例】この発明の実施例を以下図面に基づいて詳述
する。 [第1実施例]図1は紙幣の繰出し制御装置を示し、こ
の紙幣の繰出し制御装置11は、スタッカ12に収納さ
れた紙幣13に接触して紙幣を繰出し始動するピックア
ップローラR1 と、その繰出し始動された紙幣を一枚出
し規制して繰出すフィードローラR2 およびゲートロー
ラR3 と、フィードローラグリップ部14の元位置を検
知する元位置検知センサS1 と、一枚出し規制されて繰
出された紙幣を検知する出口位置検知センサS2 とを備
えている。
【0025】上述のスタッカ12に積層された紙幣13
…は、紙幣押圧板15で下方より上方に押圧付勢され、
この押圧付勢された上方対向位置にピックアップローラ
R1を対設し、このピックアップローラR1 に紙幣13
が押圧付勢されて受止められ、受止められた最上面の紙
幣13がピックアップローラR1 に接触対応して繰出し
待機されている。
【0026】図2はピックアップローラを起動したとき
の起動加速度αの出力状態を示し、このピックアップロ
ーラの起動加速度αは、 ピックアップローラの周速度:v 経過時間 :t とすると、α=v/tで求められる。
【0027】また、図3に示すように、ピックアップロ
ーラを急加速Aして起動加速度αが速くなる程、ピック
アップローラが高速回転して摩擦力が追従し難くなるの
に対し、緩加速Bして起動加速度αが遅くなる程、ピッ
クアップローラの低速回転に摩擦力の立上がりが追従し
て高摩擦力が得られ、この緩加速時に滑り現象を低減す
ることができる。
【0028】このように、「滑り現象」と「ピックアッ
プローラの繰出し加速度」とが大きく影響し合う関係に
あり、紙幣の繰出し調整必要時にはピックアップローラ
の起動加速度αを緩加速調整することで、最適な繰出し
を実現することができる。
【0029】図4はピックアップローラの標準起動加速
度α1 と緩起動加速度α2 との出力状態を示し、緩起動
加速度α2 にして繰出し状態を調整する場合、フィード
ローラの元位置検知センサS1 がONしてから出口位置
検知センサS2 がONするまでの到達時間Tを一定時間
に保って、フィードローラグリップ部と同期対応させる
必要があるが、これは緩起動加速度α2 の緩やかな速度
に応じて延びた時間分だけピックアップローラの周速度
を速めて調整すればよい。
【0030】また、図5にも示すように、到達時間Tを
一定に保って繰出し始動した紙幣と、フィードローラグ
リップ部とを同期対応させるには、 ピックアップローラの標準起動加速度 :α1 ピックアップローラの標準起動時の所要時間:t1 ピックアップローラの標準繰出し速度 :v1 に対し、 ピックアップローラの緩起動加速度 :α2 ピックアップローラの緩起動時の所要時間:t2 ピックアップローラの調整繰出し速度 :v2 を、最適な値になるよう設定変更して調整する。
【0031】また、標準出力した場合に図形表示される
台形面積51と、緩起動出力した場合に図形表示される
台形面積52とを比較して、両台形面積51,52が等
しければ、到達時間Tにおける紙幣の移動量は等しいと
認められる。
【0032】また、起動加速度α1 ,α2 は到達時間T
の関数であるため、この起動加速度と滑り特性によって
変化する到達時間との相関関係を事前に測定して作成
し、紙幣の繰出し調整必要時に、調整に最適な相関関係
値から調整値を求めて設定変更する。
【0033】図6は紙幣の繰出し制御装置の制御回路ブ
ロック図を示し、CPU61はROM62に格納された
プログラムに沿って各回路装置を制御し、その制御デー
タをRAM63で読出し可能に記憶する。
【0034】タイマ64は、紙幣繰出し時に、元位置検
知センサS1 がONしてから後段の出口位置検知センサ
S2 がONするまでの紙幣の到達時間Tをカウントし、
このカウント値と標準値とを比較して紙幣の滑り度合い
をCPU61が演算して求める。この滑り度合いの標準
値を求めるのにピックアップローラのロータリエンコー
ダの出力値を利用してもよい。
【0035】ピックアップローラ駆動モータ65は、パ
ルスモータを用いてピックアップローラの起動加速度
を、標準起動加速度から紙幣の繰出し調整に必要な緩起
動加速度まで可変調整可能に設けており、またこのピッ
クアップローラの回転駆動に連動させてフィードローラ
を回転駆動している。
【0036】このように構成された紙幣の繰出し制御装
置の処理動作を図7のフローチャートを参照して説明す
る。今、CPU61に紙幣の繰出し信号が入力される
と、この繰出し信号に基づいてCPU61はピックアッ
プローラ駆動モータ65を駆動してピックアップローラ
R1 を回転駆動し、これに伴ってスタッカ12内の紙幣
13は繰出し動作される。また、このとき、フィードロ
ーラR2 が連動して回転始動し、これを元位置検知セン
サS1 が検知確認する(ステップn1 )。
【0037】この繰出し動作に伴って紙幣13はフィー
ドローラR2 とゲートローラR3 間に導かれ、一枚出し
規制されながら繰出される。この繰出された紙幣の繰出
し時間を、元位置検知センサS1 の検知確認時点から出
口位置検知センサS2 が検知確認するまでタイマ64で
カウントし(ステップn2 〜n4 )、このカウント値と
標準値をCPU61が比較判定し、標準値と略同じカウ
ント値であれば、理想的な繰出し状態と判定して繰出し
調整せずに、そのまま繰出し動作を実行する。ところ
が、流通紙幣の紙質状態やローラの磨耗状態および搬送
機構の劣化度合い等により滑り現象が発生しやすい場合
は、計測したカウント値が搬送遅れにより標準値より多
くなり、滑り現象の発生と認められる(ステップn5 〜
n6 )。
【0038】この滑り現象が発生していると判定した場
合、CPU61はピックアップローラを最適な緩起動加
速度α2 に設定変更し、また最適な調整繰出し速度v2
に設定変更する。これにより、紙幣の繰出し始動時にピ
ックアップローラに対する摩擦力の追従性が高まり、紙
幣13とピックアップローラR1 間の滑り現象を低減し
て安定した繰出しができ、スキュや繰出し間隔のバラツ
キを回避することができる。また、繰出し調整必要毎に
再調整すれば、常に現時点の繰出し条件に適した調整を
施すことができる(ステップn7 〜n8 )。
【0039】図8はピックアップローラR1 の起動加速
度だけでなく、同ローラR1 の繰出し起動タイミングを
変化させて繰出し条件を制御する場合を示し、標準繰出
し起動タイミングT1 と標準起動加速度α1 に設定して
紙幣を繰出し動作した時、滑り現象が発生してフィード
ローラR2 に到達する紙幣13の到達タイミングT2が
一致しない場合、フィードローラR2 の回転速度と紙幣
の搬送速度に速度差が生じてスキュや繰出し間隔のバラ
ツキを発生させる原因となる。
【0040】そこで、フィードローラR2 の繰出し位置
に紙幣13が到達する到達タイミングT2 が一致するよ
うに、CPU61で調整繰出し起動タイミングT3 と緩
起動加速度α2 を調整するものであって、これにより滑
り現象を低減し、またこの場合、到達タイミングT2 だ
けでなく、到達時の速度も一致するためフィードローラ
R2 の回転速度と紙幣13の搬送速度が一定に保たれて
安定した繰出し性能が得られる。
【0041】このように、ピックアップローラの繰出し
起動タイミングと同ローラの繰出し加速度を変えれば、
フィードローラへの紙幣到達タイミングを最適な到達タ
イミングに設定でき、またフィードローラの回転速度と
同速度に設定して滑りのない繰出し条件に設定できるな
ど調整精度の高い安定した繰出し調整を実行でき、スキ
ュや繰出し間隔のバラツキがなくなる。
【0042】また、図9にも示すように、調整繰出し起
動タイミングT3 と緩起動加速度α2 を調整する場合、
元位置検知センサS1 がONしてから紙幣がフィードロ
ーラに到達する到達タイミングT2 までの所要時間T4
の紙幣移動量を一定に保つように、調整繰出し起動タイ
ミングT3 と緩起動加速度α2 を設定変更して調整す
る。また、この場合、起動加速度の中間点T5 を固定点
に設定して、この中間点T5 を境に対称に形成される両
三角形の面積A1 =A2 を等しい値に設定して求める。
【0043】また、起動加速度および起動タイミングは
到達時間の関数であるため、この起動加速度および起動
タイミングと、滑り特性によって変化する到達時間との
相関関係を事前に測定して作成し、紙幣の繰出し調整必
要時に、調整に最適な相関関係値から調整値を求めて設
定変更する。
【0044】次に、起動加速度だけでなく起動タイミン
グを調整した場合の紙幣の繰出し制御動作を図10のフ
ローチャートを参照して説明する。今、CPU61に紙
幣の繰出し信号が入力されて、ピックアップローラ駆動
モータ65を駆動すると、ピックアップローラR1 が回
転駆動し、これに伴ってスタッカ12内の紙幣13は繰
出し動作され、またこのとき、フィードローラR2が連
動して回転始動し、これを元位置検知センサS1 が検知
確認する(ステップn11)。
【0045】この繰出し動作に伴って紙幣13はフィー
ドローラR2 とゲートローラR3 間に導かれ、一枚出し
規制されて繰出される。この繰出された紙幣の繰出し時
間を、元位置検知センサS1 の検知確認時点から出口位
置検知センサS2 が検知確認するまでタイマ64でカウ
ントし(ステップn12〜n14)、このカウント値と標準
値をCPU61が比較判定し、標準値と略同じカウント
値であれば、理想的な繰出し状態と判定して繰出し調整
せずに、そのまま繰出し動作を実行する。ところが、流
通紙幣の紙質状態やローラの磨耗状態および搬送機構の
劣化度合い等により滑り現象が発生しやすい場合は、計
測したカウント値が搬送遅れにより標準値より多くな
り、滑り現象の発生と認められる(ステップn15〜n1
6)。
【0046】この滑り現象が発生していると判定した場
合、CPU61はピックアップローラを最適な緩起動加
速度α2 に設定変更し、また最適な調整繰出し起動タイ
ミングT3 に設定変更する。これにより、紙幣の繰出し
始動時にピックアップローラに対する摩擦力の追従性が
高まり、紙幣13とピックアップローラR1 間の滑り現
象を低減して安定した繰出しができ、スキュや繰出し間
隔のバラツキを回避でき、また繰出し調整必要毎に再調
整すれば、常に現時点の繰出し条件に適した調整を施す
ことができる(ステップn17〜n18)。 [第2実施例]図11は予備送り機能を備えた紙幣の繰
出し制御装置111を示し、この紙幣の繰出し制御装置
111は、スタッカ112に収納された紙幣113に接
触して紙幣を繰出し始動するピックアップローラR11
と、その繰出し始動された紙幣を一枚出し規制して繰出
すフィードローラR12およびゲートローラR13と、フィ
ードローラグリップ部114の元位置を検知する元位置
検知センサS11と、一枚出し規制されて繰出された紙幣
を検知する出口位置検知センサS12と、一枚出し規制位
置に相当する繰出し基準位置Kに予備送りされた紙幣を
検知する予備送り検知センサS13とを備えている。
【0047】また、スタッカ112に積層された紙幣1
13…は、紙幣押圧板115で下方より上方に押圧付勢
し、この押圧付勢した上方対向位置にピックアップロー
ラR11を対設し、このピックアップローラR11に紙幣1
13が押圧付勢されて受止められ、受止められた最上面
の紙幣113がピックアップローラR11に接触対応して
繰出し待機されている。
【0048】図12は予備送り機能を備えた繰出し制御
装置の制御回路ブロック図を示し、CPU121はRO
M122に格納されたプログラムに沿って各回路装置を
制御し、その制御データをRAM123で読出し可能に
記憶する。
【0049】また、CPU121は、紙幣113の繰出
し前に、ピックアップローラR11を低速駆動して紙幣1
13の先端を予めフィードローラR12とゲートローラR
13の繰出し基準位置Kに予備送りし、予備送りしてから
紙幣113を繰出すことにより、紙幣113の先端が常
に繰出し基準位置Kにあって、この先端を位置決めした
一定位置から繰出すことができる。
【0050】このため、紙幣113の繰出し時は、ピッ
クアップローラR11とフィードローラR12との双方の繰
出し始動力を同時に与え、回転伝達力が高まり繰出し始
動時の滑り現象を解消した状態で繰出し動作する。この
結果、安定した繰出し動作を維持してスキュや繰出し間
隔のバラツキを回避することができ、ことに不揃いで不
安定な繰出しになりやすい外国紙幣等の長さの異なる紙
幣を繰出すときに適している。
【0051】また、紙幣113…の予備送りに際して
は、一枚ずつ予備送りを実行し、この予備送りされたこ
とを予備送り検知センサS13で検知確認する。この予備
送り時やその後の繰出し状態を、元位置検知センサS1
1、出口位置検知センサS12および予備送り検知センサ
S13を介して検知すると共に、タイマ124で、その紙
幣の繰出し時間を計時確認する。また、予備送り時はピ
ックアップローラ駆動モータ125でピックアップロー
ラR11を低速駆動し、予備送り後は、ピックアップロー
ラ駆動モータ125と共に、フィードローラ駆動モータ
126を同期駆動させて、予備送りされた紙幣113を
繰出し動作する。
【0052】次に、予備送り機能を備えた場合の紙幣の
繰出し制御動作を図13のフローチャートを参照して説
明する。今、CPU121に紙幣の繰出し信号が入力さ
れると、この繰出し信号に基づいてCPU121は予備
送り紙幣がないことを確認してピックアップローラ駆動
モータ125を低速駆動し、これに伴って低速回転する
ピックアップローラR11の低速回転作用により、図11
に示すように、紙幣113をスタッカ112位置から繰
出し基準位置Kまで予備送りする(ステップn21〜n2
2)。
【0053】この紙幣の予備送りが完了したことを予備
送り検知センサS13を介してCPU121が検知確認す
ると(ステップn23)、CPU121はピックアップロ
ーラ駆動モータ125の低速駆動を停止した後、ピック
アップローラ駆動モータ125と、フィードローラ駆動
モータ126とを同期駆動させて、予備送りされた紙幣
113を繰出し動作する。このとき、紙幣113はピッ
クアップローラR11とフィードローラR12との双方の繰
出し始動力を同時に受けて、この繰出し始動時点から前
後位置の両ローラR11,R12に接触して安定した回転伝
達状態で繰出し動作される(ステップn24〜n25)。 [第3実施例]図14は調整機構付きの紙幣の繰出し制
御装置141を示し、これは既述した第2実施例の構成
に、ピックアップローラR11の押圧力調整機構142
と、フィードローラR12とゲートローラR13間の隙間調
整機構143とを付加構成したものであって、上述の押
圧力調整機構142は、中間部の枢支ピン144を傾動
支点とする押圧力調整レバー145の先端にピックアッ
プローラR11を取付け、基端部に付勢バネ146を介し
て取付けた押圧調整モータまたはソレノイドを駆動する
ことにより、中間部の枢支ピン144を傾動支点に押圧
力調整レバー145を上下方向に傾動許容させ、このレ
バー先端の下動時に、この先端のピックアップローラR
11が下動して集積された紙幣113…の上面を押圧支持
する。
【0054】また、隙間調整機構143は、一端を傾動
支点とする傾動レバー147の他端にパルス出力によっ
て前後進するリードスクリュー148を装備した隙間調
整モータ149を対設し、この隙間調整モータ149を
正逆転駆動することにより、傾動レバー147の中間部
に支持されたゲートローラR13を、フィードローラR12
の対向方向に傾動許容して、このゲートローラR13とフ
ィードローラR12間の隙間を調整する。また、この隙間
調整機構143は、左右の独立したゲートローラに対応
させて個々に装備し、これら左右に独立するローラR1
2,R13間の隙間を個別に所定量だけ微調整する。
【0055】図15は調整機構付きの紙幣の繰出し制御
装置の制御回路ブロック図を示し、CPU151はRO
M152に格納されたプログラムに沿って各回路装置を
制御し、その制御データをRAM153で読出し可能に
記憶する。
【0056】紙幣113…の予備送り時やその後の繰出
し状態を、元位置検知センサS11、出口位置検知センサ
S12および予備送り検知センサS13を介して検知すると
共に、タイマ154で、その紙幣の繰出し時間を計時す
る。
【0057】また、予備送り時はピックアップローラ駆
動モータ155でピックアップローラR11を低速駆動
し、予備送り後はピックアップローラ駆動モータ155
と共に、フィードローラ駆動モータ156を同期駆動さ
せて、予備送りされた紙幣113を繰出し動作する。ま
た、このとき、押圧調整モータ157を駆動して、ピッ
クアップローラR11を最適な押圧力に調整する。
【0058】ところで、CPU151は紙幣の繰出し時
に、繰出された紙幣の繰出し状態を各センサS12〜S13
を介して検知し、この繰出し状態検知データに基づいて
押圧力調整機構142/隙間調整機構143の一方、ま
たは双方を調整制御する。また、予備送り段階でスキュ
等が発生すれば、同じく各調整機構142,143の一
方、または双方を調整制御する。
【0059】次に、調整機構を備えた場合の紙幣の繰出
し制御動作を図16のフローチャートを参照して説明す
る。今、CPU151に紙幣の繰出し信号が入力される
と、この繰出し信号に基づいてCPU151は予備送り
紙幣がないことを確認して、押圧力調整機構142/隙
間調整機構143の一方、または双方を調整制御した後
(ステップn31〜n33)、続いて、CPU151はピッ
クアップローラ駆動モータ155を低速駆動し、これに
伴って回転するピックアップローラR11の低速回転作用
により、図14に示すように、紙幣113をスタッカ1
12位置から繰出し始動して、その先端を繰出し基準位
置Kまで予備送りする(ステップn34)。
【0060】このとき、図17に示すように、紙幣11
3の予備送り状態を左右の予備送り検知センサS13,S
13が検知確認し、この予備送り段階でスキュが発生して
いれば、隙間調整機構143により一枚出し隙間を小さ
く設定して、紙幣113の先端を繰出し規制し、かつ押
圧力調整機構142により押圧力を弱めてスキュ補正し
易くし、このスキュした紙幣113を、図17に想像線
で示すように、その紙幣113の先端が繰出し基準位置
Kに揃うまでピックアップローラR11で送り動作し、こ
の紙幣の予備送りが完了したことを左右の予備送り検知
センサS13,S13を介してCPU151が検知確認する
と(ステップn35)、CPU151はピックアップロー
ラ駆動モータ155の低速駆動を停止し、また押圧力調
整機構142と隙間調整機構143の調整値を元に戻し
た後(ステップn36〜n38)、ピックアップローラ駆動
モータ155と、フィードローラ駆動モータ156とを
同期駆動させて、適正状態に予備送りされた紙幣113
を繰出し動作する(ステップn39)。 [第4実施例]図18は連出し防止機構付きの紙幣の繰
出し制御装置181を示し、これは既述した第1実施例
の構成に、連出し防止機構182を付加構成したもので
あって、この連出し防止機構182は、中間部の枢支ピ
ン183を傾動支点とする押圧レバー184の一端を下
向きに折曲し、この折曲した一端に高摩擦材のパッド1
85を取付け、レバー基端部に取付けたソレノイド18
6を付勢バネ187に抗して駆動することにより、中間
部の枢支ピン183を傾動支点に押圧レバー184の一
端を上下方向に傾動許容させ、このレバー折曲側の下動
時に、このレバー折曲側のパッド185が下動して、ス
タッカ188に集積された最上面の紙幣189の後端側
上面を押圧支持する。
【0061】図19は連出し防止機構付きの紙幣の繰出
し制御装置の制御回路ブロック図を示し、CPU191
はROM192に格納されたプログラムに沿って各回路
装置を制御し、その制御データをRAM193で読出し
可能に記憶する。
【0062】また、CPU191は紙幣189の繰出し
状態を、元位置検知センサS21、出口位置検知センサS
22を介して検知すると共に、タイマ194で、その紙幣
の繰出し時間を計時確認する。
【0063】また、繰出し始動時はピックアップローラ
駆動モータ195でピックアップローラR21を回転駆動
し、またこのピックアップローラ駆動モータ195の駆
動と共に、フィードローラ駆動モータ196を同期駆動
させて、繰出し始動された紙幣189を後段へと一枚出
し動作する。
【0064】また、ピックアップローラブレーキ197
は、紙幣189の繰出し始動時に、紙幣189の先端を
出口位置検知センサS22が検知した時点で、同期ブレー
キ出力してピックアップローラR21の送り動作を停止す
る。この場合、ピックアップローラR21はワンウェイク
ラッチを備えて、ブレーキ動作後に接触する紙幣とは連
れ回りする構成にして、紙幣の繰出しを阻害しない。ま
た、ブレーキ動作されるまでに紙幣の先端側を後段の搬
送ローラR24の位置に導いて搬送支持されるため、紙幣
は確実に繰出される。
【0065】ところで、CPU191は紙幣の繰出し時
に、ピックアップローラR21の紙幣繰出し始動直後の出
口位置検知センサS22が紙幣の先端を検知した時点で、
ソレノイド186を駆動して露出された2枚目の紙幣上
面をパッド185で押下して、この2枚目の紙幣を繰出
し規制する。このように、紙幣の先端を基準に捉えて位
置管理することにより、外国紙幣等の長さの異なる紙幣
の繰出しであっても、その2枚目の紙幣を繰出し規制し
て、確実に連出しを防止することができる。
【0066】次に、連出し防止機構を備えた場合の紙幣
の繰出し制御動作を図20のフローチャートを参照して
説明する。今、CPU191に紙幣の繰出し信号が入力
されると、この繰出し信号に基づいてCPU191は、
ピックアップローラ駆動モータ195を駆動してピック
アップローラR21を回転駆動し、これに伴ってスタッカ
188内の紙幣189は繰出し動作され、この繰出し始
動時に、紙幣の先端が出口位置検知センサS22で検知さ
れると(ステップn41)、これに連動して、CPU19
1はピックアップローラ駆動モータ195をOFF制御
し、かつピックアップローラブレーキ197をブレーキ
動作してピックアップローラR21の送り動作を停止する
(ステップn42〜n44)。
【0067】そして、元位置検知センサS21の検知信号
に基づいて一枚目の紙幣が適正に繰出し始動したことを
確認すると、CPU191はピックアップローラ駆動モ
ータ195と、フィードローラ駆動モータ196とを同
期駆動させて、その紙幣189を繰出し動作する。この
ような繰出し始動を繰返して1枚ずつ紙幣を繰出し処理
する(ステップn45〜n46)。 [第5実施例]次に、この紙幣の繰出し制御装置を紙幣
入出金機に組み込んだ場合を図21および図22に示
す。図21は係員共用形の紙幣入出金機211を示し、
この紙幣入出金機211は長方体を有する装置本体の上
面両側に入出金設定用の開始キーやテンキー等の係員操
作キー212…と、表示器213…を装備し、また装置
本体の前面に、上側から返却口214と、入金口215
と、出金口216とを装備している。
【0068】図2は装置本体の内部構造を示し、この装
置本体の上部側に紙幣を搬送処理する入出金搬送処理群
217を設け、下部に紙幣を収納・繰出し許容するカー
トリッジ群218を設けて、装置本体の上下を搬送系と
収納系とに分離構成し、上部側の入出金搬送処理群21
7は、入金口215に投入された紙幣を入金経路219
を介して下部のカートリッジ群218に入金処理し、出
金口216に対してはカートリッジ群218より繰出し
た紙幣を出金経路220を介して出金口216に出金処
理している。
【0069】上述の入金口215に投入された紙幣は、
これより上部中間位置に配設した鑑別部221に導い
て、真偽/金種/枚数/表裏を鑑別した後、下部内方位
置に配設した一時保留部222に導いて一時保留し、こ
の取込み段階で紙幣が裏面の搬送状態であると鑑別した
場合は、表裏反転部223に導いて表裏を揃えた後、一
時保留部222に導き、さらに鑑別不良と判定した場合
は、入金経路219に分岐接続された返却経路224を
介して返却口214へと返却する。
【0070】また、一時保留部222は入金ストア部2
25の上部に一体的に構成され、入金取引毎に、ここで
一時保留して返却に備えて待機され、この一時保留した
紙幣を入金取引完了毎に下方の入金ストア部225に収
納する。この入金ストア部225からは、運用上の最適
な補充タイミングを選んで金種別の第1〜第3カートリ
ッジC1 〜C3 に補充し、また鑑別不良と判定したとき
はリジェクトカートリッジC4 に回収する。一方、出金
時には、第1〜第3カートリッジC1 〜C3 から繰出し
た紙幣を出金経路220上の出金検知部226で検知確
認して出金口216に出金処理している。
【0071】このうち、図22に斜線部で示す紙幣の繰
出し制御装置227を、入金口215と、一時保留部2
22と、第1〜第3カートリッジC1 〜C3 に備えて、
紙幣を繰出し処理する。このように、紙幣の各繰出し処
理位置に適用した場合は、安定した繰出し性能のもとで
信頼性の高い紙幣の取引処理ができる。
【0072】上述のように、紙幣の繰出し調整に際して
は、滑り現象を左右するピックアップローラの繰出し加
速度を緩やかに調整するだけで、ローラに対する摩擦力
の追従性を高めることができ、このため紙幣とピックア
ップローラ間の滑り現象を十分に低減して安定した繰出
しができ、紙幣繰出し時のスキュや繰出し間隔のバラツ
キを回避することができる。
【0073】また、この繰出し加速度を調整した時、そ
の調整結果に基づいて再調整すれば、現時点の繰出し条
件に応じた最適な調整ができる。
【0074】さらに、ピックアップローラの繰出し加速
度や起動タイミングを変えて、フィードローラへの紙葉
類到達タイミングを最適な到達時間に設定調整すること
ができ、またフィードローラの回転速度と同速度に設定
して滑りのない繰出し条件にできるなど調整精度の高い
安定した繰出し調整を実行することができる。
【0075】また、紙幣の繰出し前に紙幣の先端をフィ
ードローラとゲートローラの繰出し基準位置に予備送り
した場合は、紙幣の先端が常に繰出し基準位置にあっ
て、この一定位置から繰出すことができるため、外国紙
幣等の長さの異なる紙幣であっても、その紙幣長さに拘
らず安定して繰出すことができる。またこの場合、予備
送りされた紙幣にスキュや繰出し間隔のバラツキが発生
していれば、その予備送りした時点で、押圧力調整機構
と隙間調整機構の一方または双方を調整して最適な繰出
し状態に修正してから繰出すことができる。
【0076】さらに、ピックアップローラの紙幣繰出し
始動直後に、2枚目の紙幣を繰出し規制した場合は、長
さの異なる紙幣であっても、その2枚目の紙幣を繰出し
規制するため、確実に連出しを防止することができる。
また、さらに、紙幣の繰出し制御装置を紙幣入出金機等
の取引処理装置に内部構成した場合は、繰出し性能が安
定して信頼性の高い紙幣の取引処理ができる。
【0077】この発明と、上述の実施例の構成との対応
において、この発明の紙葉類の繰出し制御装置は、実施
例の各紙幣の繰出し制御装置11,111,141,1
81,227に対応し、以下同様に、紙葉類は、紙幣1
3,113,189に対応し、繰出し状態検知センサ
は、各元位置検知センサS1 ,S11,S21と、各出口位
置検知センサS2 ,S12,S22と、予備送り検知センサ
S13とに対応し、繰出し加速度は、ピックアップローラ
の起動加速度αと、同ローラの標準起動加速度α1 と、
同ローラの緩起動加速度α2 とに対応し、制御手段、予
備送り手段および調整手段は、CPU61,121,1
51,191に対応し、到達繰出し速度は、ピックアッ
プローラの標準繰出し速度v1 と、ピックアップローラ
の調整繰出し速度v2 に対応し、繰出し規制手段は、連
出し防止機構182に対応し、取引処理装置は、紙幣入
出金機211に対応するも、この発明は、上述の実施例
の構成のみに限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例の紙幣の繰出し制御装置
を示す要部側面図。
【図2】この発明の第1実施例のピックアップローラの
起動加速度の出力状態を示すタイムチャート。
【図3】この発明の第1実施例の摩擦力と起動加速度と
の関係を示す図表。
【図4】この発明の第1実施例の各起動加速度の出力状
態を示すタイムチャート。
【図5】この発明の第1実施例の到達時間までの各起動
加速度の出力状態を示す図表。
【図6】この発明の第1実施例の紙幣の繰出し制御装置
の制御回路ブロック図。
【図7】この発明の第1実施例の紙幣の繰出し制御動作
を示すフローチャート。
【図8】この発明の第1実施例の起動タイミングの調整
例を示す図表。
【図9】この発明の第1実施例の起動タイミングの調整
時の変化状態を示す図表。
【図10】この発明の第1実施例の起動タイミングを調
整した場合の制御動作を示すフローチャート。
【図11】この発明の第2実施例の紙幣の繰出し制御装
置を示す要部側面図。
【図12】この発明の第2実施例の紙幣の繰出し制御装
置の制御回路ブロック図。
【図13】この発明の第2実施例の紙幣の繰出し制御動
作を示すフローチャート。
【図14】この発明の第3実施例の紙幣の繰出し制御装
置を示す要部側面図。
【図15】この発明の第3実施例の紙幣の繰出し制御装
置の制御回路ブロック図。
【図16】この発明の第3実施例の紙幣の繰出し制御動
作を示すフローチャート。
【図17】この発明の第3実施例のスキュ調整状態を示
す平面図。
【図18】この発明の第4実施例の紙幣の繰出し制御装
置を示す要部側面図。
【図19】この発明の第4実施例の紙幣の繰出し制御装
置の制御回路ブロック図。
【図20】この発明の第4実施例の紙幣の繰出し制御動
作を示すフローチャート。
【図21】この発明の第5実施例の紙幣入出金機を示す
外観斜視図。
【図22】この発明の第5実施例の紙幣入出金機の内部
構成図。
【図23】従来の紙葉類の繰出し制御装置を示す要部側
面図。
【図24】従来の紙葉類の繰出し制御装置の出力状態を
示すタイムチャート。
【符号の説明】
11,111,141,181,227…紙幣の繰出し
制御装置 13,113,189…紙 幣 R1 ,R11,R21…ピックアップローラ R2 ,R12,R22…フィードローラ R3 ,R13,R23…ゲートローラ S1 ,S11,S21…元位置検知センサ S2 ,S12,S22…出口位置検知センサ S13…予備送り検知センサ α…ピックアップローラの起動加速度 α1 …ピックアップローラの標準起動加速度 α2 …ピックアップローラの緩起動加速度 v1 …ピックアップローラの標準繰出し速度 v2 …ピックアップローラの調整繰出し速度 A…急加速 B…緩加速 61,121,151,191…CPU 64,124,154,194…タイマ T1 …標準繰出し起動タイミング T2 …到達タイミング T3 …調整繰出し起動タイミング K…繰出し基準位置 142…押圧力調整機構 143…隙間調整機構 182…連出し防止機構 211…紙幣入出金機

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】紙葉類に接触して紙葉類を繰出し始動する
    ピックアップローラと、繰出し始動された紙葉類を一枚
    出し規制して繰出すフィードローラとゲートローラと、
    紙葉類の繰出し状態を検知する繰出し状態検知センサ
    と、このセンサの繰出し検知信号に基づいて紙葉類の繰
    出し状態を調整する繰出し調整手段を備えた紙葉類の繰
    出し制御装置であって、上記紙葉類の繰出し調整必要時
    に、上記ピックアップローラ起動時の繰出し加速度を可
    変制御して最適調整量に制御する制御手段を備えた紙葉
    類の繰出し制御装置。
  2. 【請求項2】制御手段は、ピックアップローラ起動時の
    繰出し加速度と、到達繰出し速度とに基づいて制御する
    請求項1記載の紙葉類の繰出し制御装置。
  3. 【請求項3】制御手段は、ピックアップローラの繰出し
    起動タイミングと、到達繰出し速度とに基づいて制御す
    る請求項1記載の紙葉類の繰出し制御装置。
  4. 【請求項4】紙葉類の繰出し前に、紙葉類の先端を予め
    フィードローラとゲートローラの繰出し基準位置に予備
    送りする予備送り手段を備えた請求項1、2または3記
    載の紙葉類の繰出し制御装置。
  5. 【請求項5】ピックアップローラの押圧力調整機構と、
    ゲートローラの隙間調整機構との少なくとも一方の調整
    機構を調整許容する調整手段を備えた請求項4記載の紙
    葉類の繰出し制御装置。
  6. 【請求項6】紙葉類収納部に収納された紙葉類の繰出し
    対応側に接触して紙葉類を繰出し始動するピックアップ
    ローラの紙葉類繰出し始動直後に、次紙葉類を繰出し規
    制する繰出し規制手段を備えた請求項1、2、3、4ま
    たは5記載の紙葉類の繰出し制御装置。
  7. 【請求項7】請求項1、2、3、4、5または6記載の
    紙葉類の繰出し制御装置を内部構成したことを特徴とす
    る取引処理装置。
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