JPH07251630A - 車両用空調装置 - Google Patents

車両用空調装置

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Publication number
JPH07251630A
JPH07251630A JP4262694A JP4262694A JPH07251630A JP H07251630 A JPH07251630 A JP H07251630A JP 4262694 A JP4262694 A JP 4262694A JP 4262694 A JP4262694 A JP 4262694A JP H07251630 A JPH07251630 A JP H07251630A
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JP
Japan
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air
outside air
outside
vehicle
pressure
Prior art date
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Pending
Application number
JP4262694A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuru Sugiyama
満 杉山
Yutaka Ichitani
裕 市谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by NipponDenso Co Ltd filed Critical NipponDenso Co Ltd
Priority to JP4262694A priority Critical patent/JPH07251630A/ja
Publication of JPH07251630A publication Critical patent/JPH07251630A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 半内気モード時に外気が内気吸入口から逆流
して乗員を不快にするような条件のときにはその逆流を
防止し、上記逆流によって乗員に悪影響を及ぼさないよ
うな条件のときにはそのときの空調条件に合った内外気
モードとする。 【構成】 内外気モードが内気吸入口5と外気吸入口6
の両方を開く半内気モード時に、送風手段8へ印加する
送風機電圧が基準値よりも低い場合は外気導入モードと
することによって上記逆流を防止する。また上記基準値
を車速が速くなる程大きく設定することによって、上記
逆流によって乗員が不快になるようなときのみ上記のよ
うな制御を行い、上記逆流がそれほどおこらないような
ときには、上記の制御を行わず内外気モードを半内気モ
ードのままとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内気吸入口と外気吸入
口とこれらを選択的に開閉する内外気切換手段を備え、
内外気モードとして、内外気切換手段が内気吸入口と外
気吸入口の両方を開くモードを有する車両用空調装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】上記のように内外気モードとして内気吸
入口と外気吸入口の両方を開くモードを有する車両用空
調装置としては、例えば車室内への吹出空気温度の目標
値が低温側から高温側に向かって変化するに応じて、内
気吸入口を開く割合を徐々に減らし外気吸入口を開く割
合を徐々に増やすようにしたものが従来から知られてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように内気吸入口
と外気吸入口の両方を開いているモードのとき、車両の
走行速度が速くなると、外気吸入口の上流側部位に大き
な圧力がかかり、その結果、外気が内気吸入口から逆流
してしまって空調されずにそのまま車室内の乗員にじわ
じわと吹き出されてしまうといった問題があった。
【0004】そこで上記問題の解決策として、内気吸入
口と外気吸入口の両方を開くモードのときに、送風機に
印加する電圧がある所定値よりも小さかったら内気吸入
口を閉じるようにしたものが知られている。つまりこの
ものは、送風機電圧が所定値以上ならば、空調ユニット
内の圧損が大きくても送風機によって外気を空調ユニッ
ト内に強制的に吸い込むことができるので、上記のよう
な逆流を防止できるが、送風機電圧が前記所定値よりも
小さいと空調ユニット内の圧損が大きいことと送風機が
外気を空調ユニット内に強制的に吸い込む力が弱いこと
から、上記のような逆流が起きてしまうという問題に着
眼したものである。
【0005】しかし、上記のものは送風機電圧が所定値
より小さいときには無条件に内気吸入口を閉じるように
しているので、上記逆流によって乗員に不快感を与える
影響が少ないようなときにも内気吸入口が閉じてしま
い、本当の意味で乗員に対する快適な内外気切換制御が
行われていないといった問題があった。そこで本発明
は、上記逆流によって乗員に悪影響を及ぼすような条件
のときにはその逆流を防止し、上記逆流によって乗員に
悪影響を及ぼさないような条件のときにはそのときの空
調条件に合った内外気モードとすることによって、乗員
にとって快適な内外気切換制御を行うとこのできる車両
用空調装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため、請求項1記載の発明では、図12に示すよう
に、車室内の空気を吸入する内気吸入口101と車室外
の空気を吸入する外気吸入口102とが形成された内外
気切換箱103と、前記内気吸入口101と前記外気吸
入口102とを選択的に開閉する内外気切換手段104
と、この内外気切換手段104を駆動する内外気駆動手
段105と、前記内外気切換箱103の空気出口部分に
接続され、前記内気または外気を車室内に導く通路を構
成し、空気を冷却または加熱する空調手段106を内部
に有する空調空気通路107と、この空調空気通路10
7内のうちの前記空調手段106より上流側部位に設け
られ、前記内気または外気を前記内外気切換箱103か
ら吸入し前記空調手段106に向けて吐出する送風手段
108と、前記外気吸入口102の上流側部位における
空気圧力と前記内気吸入口101の上流側部位における
空気圧力との第1圧力差と、前記外気吸入口102の上
流側部位における空気圧力と前記空調空気通路107内
のうちの前記送風手段108の直上流側部位における空
気圧力との第2圧力差とを比較する圧力差比較手段10
9と、前記内外気切換手段104が前記内気吸入口10
1と前記外気吸入口102の両方を開いており、かつ前
記圧力差比較手段109における比較結果が前記第2圧
力差よりも前記第1圧力差の方が大きい場合、前記内外
気切換手段104が前記内気吸入口101あるいは前記
外気吸入口102のいずれか一方を閉じるように前記内
外気駆動手段105を制御する内外気制御手段110と
を備える車両用空調装置をその要旨とした。
【0007】また請求項2記載の発明では、図13に示
すように、車室内の空気を吸入する内気吸入口101と
車室外の空気を吸入する外気吸入口102とが形成され
た内外気切換箱103と、前記内気吸入口101と前記
外気吸入口102とを選択的に開閉する内外気切換手段
104と、この内外気切換手段104を駆動する内外気
駆動手段105と、前記内外気切換箱103の空気出口
部分に接続され、前記内気または外気を車室内に導く通
路を構成し、空気を冷却または加熱する空調手段106
を内部に有する空調空気通路107と、この空調空気通
路107内のうちの前記空調手段106より上流側部位
に設けられ、前記内気または外気を前記内外気切換箱1
03から吸入し前記空調手段106に向けて吐出する送
風手段108と、前記外気吸入口102の上流側部位に
おける空気圧力と前記空調空気通路107内のうちの前
記送風手段108の直上流側部位における空気圧力との
圧力差が所定の基準値よりも小さいか否かを判定する圧
力差判定手段111と、前記内外気切換手段104が前
記内気吸入口101と前記外気吸入口102の両方を開
いており、かつ前記圧力差判定手段111によって前記
圧力差が前記基準値よりも小さいと判定されたら、前記
内外気切換手段104が前記内気吸入口101あるいは
前記外気吸入口102のいずれか一方を閉じるように前
記内外気駆動手段105を制御する内外気制御手段11
2と、前記外気吸入口102の上流側部位における空気
圧力が大きくなる程、前記基準値を大きくするように設
定する基準値設定手段113とを備える車両用空調装置
をその要旨とした。
【0008】また請求項3記載の発明では、図14に示
すように、車室内の空気を吸入する内気吸入口101と
車室外の空気を吸入する外気吸入口102とが形成され
た内外気切換箱103と、前記内気吸入口101と前記
外気吸入口102とを選択的に開閉する内外気切換手段
104と、この内外気切換手段104を駆動する内外気
駆動手段105と、前記内外気切換箱103の空気出口
部分に接続され、前記内気または外気を車室内に導く通
路を構成し、空気を冷却または加熱する空調手段106
を内部に有する空調空気通路107と、この空調空気通
路107内のうちの前記空調手段106より上流側部位
に設けられ、前記内気または外気を前記内外気切換箱1
03から吸入し前記空調手段106に向けて吐出する送
風手段108と、前記送風手段108の送風能力を測定
する送風能力測定手段114と、この送風能力測定手段
114によって測定された送風能力が所定の基準値より
も小さいか否かを判定する送風能力判定手段115と、
前記内外気切換手段104が前記内気吸入口101と前
記外気吸入口102の両方を開いており、かつ前記送風
能力判定手段115によって前記送風能力が前記基準値
よりも小さいと判定されたら、前記内外気切換手段10
4が前記内気吸入口101あるいは前記外気吸入口10
2のいずれいか一方を閉じるように前記内外気駆動手段
105を制御する内外気制御手段116と、前記外気吸
入口102の上流側部位における空気圧力が大きくなる
程、前記基準値を大きくするように設定する基準値設定
手段117とを備える車両用空調装置をその要旨とし
た。
【0009】また請求項1ないし3記載の車両用空調装
置において、前記外気吸入口102の上流側部位におけ
る空気圧力は車両の走行速度に応じて変化するので、前
記外気吸入口102の上流側部位における空気圧力を、
車両の走行速度を検出する車速検出手段の検出結果から
推定するようにしても良い。また請求項1記載の車両用
空調装置において、前記第1圧力差を、車両の走行速度
を検出する車速検出手段の検出結果から推定し、前記第
2圧力差を、前記車速検出手段の検出結果と前記送風手
段108の送風能力とから推定するようにしても良い。
【0010】また請求項2記載の車両用空調装置におい
て、前記圧力差を、車両の走行速度を検出する車速検出
手段の検出結果と前記送風手段108の送風能力とから
推定するようにしても良い。また請求項2または3いず
れか記載の車両用空調装置において、前記基準値設定手
段113,117が、前記外気吸入口102の上流側部
位における空気圧力を複数の範囲に分割し、これら複数
の範囲の間で前記基準値を大きくする度合を異なるよう
にしても良い。
【0011】また請求項2または3いずれか記載の車両
用空調装置おいて、前記空調空気通路107の下流端
を、車室内乗員の上半身に対向した位置に開口したフェ
イス吹出口と、車室内乗員の足元部分に対向した位置に
開口したフット吹出口と、車両前席のダッシュボード上
に開口したデフロスタ吹出口とに連通させた場合、上記
各吹出口から吹き出される空気の通風抵抗はそれぞれ異
なるので、前記基準値設定手段113,117が、前記
各吹出口の開閉状態に応じて前記基準値を可変するよう
にしても良い。
【0012】また請求項2または3いずれか記載の車両
用空調装置おいて、前記空調手段106が、少なくとも
前記空調空気通路107内の空気を加熱する加熱手段
と、前記空調空気通路107内の空気が前記加熱手段を
バイパスするためのバイパス通路と、前記加熱手段の上
流側部位に回転可能に設けられ、前記空調空気通路10
7内の空気を前記加熱手段へ流す量と前記バイパス通路
へ流す量とを調節するエアミックスドアとを備える場
合、このエアミックスドアが前記加熱手段を流れる空気
通路を開く度合によって前記空調空気通路107内の圧
損が大きくなるので、前記基準値設定手段113,11
7が、前記エアミックスドアが前記加熱手段を流れる空
気通路を開く程前記基準値を大きく設定するようにして
も良い。
【0013】なお、一般的にいって内気吸入口101の
上流側部位における空気圧力は車室内の空気圧力とほぼ
同じで一定であるので、上記各発明においては、内気吸
入口101の上流側部位における空気圧力を測定する手
段を設けなくても第1圧力差が求められるものである。
【0014】
【発明の作用効果】請求項1記載の発明によれば、内外
気切換手段104が内気吸入口101と外気吸入口10
2の両方を開いているときに、送風手段108が駆動し
たり車両が走行することによって、外気吸入口102か
ら外気が吸入される。このとき、圧力差比較手段109
が、外気吸入口102の上流側部位(L点)における空
気圧力(以下圧力P1 という)と内気吸入口101の上
流側部位(M点)における空気圧力(以下圧力P2 とい
う)との第1圧力差と、圧力P1 と空調空気通路107
内のうちの送風手段108の直上流側部位(N点)にお
ける空気圧力(以下圧力P3 という)との第2圧力差と
を比較し、第2圧力差よりも第1圧力差の方が大きい場
合は、内外気制御手段110が、内外気切換手段104
が内気吸入口101あるいは外気吸入口102のいずれ
か一方を閉じるように内外気駆動手段105を制御す
る。
【0015】つまり、内外気切換手段104が内気吸入
口101と外気吸入口102の両方を開いているとき
に、第2圧力差よりも第1圧力差の方が大きいと、外気
吸入口102から導入された外気が内気吸入口101に
向かって逆流してしまい、ひいてはこの逆流空気が空調
手段106によって空調されずに、真夏なら温かい空気
が、真冬なら冷たい空気が、そのまま車室内の乗員にじ
わじわと吹き出されてしまう。従ってこの逆流を阻止す
るために請求項1の発明では、第2圧力差よりも第1圧
力差の方が大きいときには内気吸入口101あるいは外
気吸入口102のいずれか一方を閉じる。これによっ
て、上記逆流によって乗員に不快感を与えることを防止
できる。
【0016】さらに上記の外気吸入口102を閉じる制
御はあくまで第2圧力差よりも第1圧力差の方が大きい
ときに行うものであって、第2圧力差が第1圧力差以上
のときには内気吸入口101あるいは外気吸入口102
のいずれか一方を閉じる制御を行わず、内気吸入口10
1と外気吸入口102の両方を開く本来のモードとな
る。従って内気および外気の吸入割合をそのときの空調
条件に合った割合とすることができる。
【0017】このように請求項1記載の発明によれば、
前記逆流によって乗員が不快感となるようなときのみに
前記逆流を阻止し、それ以外のときには内外気吸入割合
を乗員の好みに合ったものとすることができるので、よ
り快適な内外気制御を行うことができる。また請求項2
記載の発明によれば、圧力差判定手段111が、圧力P
1 と圧力P3 との圧力差が所定の基準値よりも小さいか
否かを判定する。そしてこの判定結果より前記圧力差が
前記基準値よりも小さいと判定されたら、内外気切換手
段104が内気吸入口101と外気吸入口102の両方
を開いていれば、この内外気切換手段104が内気吸入
口101あるいは外気吸入口102のいずれか一方を閉
じるように、内外気制御手段112が内外気駆動手段1
05を制御する。
【0018】つまり、空調空気通路107内に空調手段
106が設けられている分、N点における圧損の方がM
点における圧損よりも大きいので、送風手段108の送
風能力が小さい等の理由によって、圧力P1 と圧力P3
との圧力差があまり小さいと、外気吸入口102から導
入された外気はM点の方に逆流してしまう。そこでこの
逆流を阻止するために、上記のように前記圧力差が前記
所定の基準値よりも小さいときは内気吸入口101ある
いは外気吸入口102のいずれか一方を閉じる。
【0019】ここで前記基準値は、外気吸入口102の
上流側部位における空気圧力が大きくなる程大きくなる
ように設定される。これによると、この圧力が大きくな
ることによって圧力P1 と圧力P3 との圧力差が大きく
なり、外気が内気吸入口101から逆流しやすくなる
が、請求項2記載の発明ではこのとき前記基準値を大き
く設定するので、例えば送風手段108の送風能力が大
きくなる等によって圧力P3 が大きく低下し、これによ
って圧力P1 と圧力P3 との圧力差が大きくなるまで、
内気吸入口101あるいは外気吸入口102のいずれか
一方は閉じたままに制御されて逆流が阻止される。
【0020】逆に圧力P1 が小さいときは前記基準値は
小さく設定される。これによると、この圧力P1 が小さ
いとき、すなわち圧力P1 と圧力P2 との圧力差が小さ
いときには、外気は内気吸入口101から逆流しにくい
が、本発明ではこのとき前記基準値を小さく設定するの
で、圧力P3 がある程度低下すれば内気吸入口101と
外気吸入口102の両方を開く本来のモードとなる。
【0021】このように請求項2記載の発明によると、
外気が内気吸入口101に逆流しやすい度合に応じて内
外気切換手段104が適宜制御されるので、前記逆流に
よって乗員が不快感となるようなときのみに前記逆流を
阻止し、それ以外のときには内外気吸入割合を乗員の好
みに合ったものとすることができ、より快適な内外気制
御を行うことができる。
【0022】なお前記基準値としては、圧力P1 と圧力
P3 との圧力差が圧力P1 と圧力P2 との圧力差と同じ
になるように設定しても良いし、これとは多少ずれた値
としても良い。また請求項3記載の発明によれば、送風
手段108の送風能力が所定の基準値よりも小さいか否
かを送風能力判定手段115が判定し、この判定結果よ
り前記送風能力が前記基準値よりも小さいと判定された
ら、内外気切換手段104が内気吸入口101と外気吸
入口102の両方を開いていれば、この内外気切換手段
104が内気吸入口101あるいは外気吸入口102の
いずれか一方を閉じるように、内外気制御手段116が
内外気駆動手段105を制御する。
【0023】つまり、前記送風能力が小さいということ
はすなわち圧力P3 の低下量が小さいということであ
り、これはすなわち圧力P1 と圧力P3 との圧力差が小
さいということである。そしてこのときには外気が内気
吸入口101から逆流しやすい。そこでこのような逆流
を阻止するために、前記送風能力が所定の基準値よりも
小さく前記逆流がおこりやすいときには内気吸入口10
1あるいは外気吸入口102のいずれか一方を閉じる。
【0024】ここで前記基準値は圧力P1 が大きくなる
程大きくなるように設定される。つまり、このときには
請求項2記載の発明の作用効果の欄で説明したように、
圧力P1 が大きくなることによって圧力P1 と圧力P2
との圧力差が大きくなり、外気が内気吸入口101から
逆流しやすくなる。そこで請求項3記載の発明では、こ
のようなときには前記基準値を大きく設定して外気が内
気吸入口101から逆流しにくくする。
【0025】逆に圧力P1 が小さい場合は外気が前記逆
流を起こしにくいので、このようなときには前記基準値
を小さく設定し、前記送風手段108の送風能力がある
程度多くなれば内気吸入口101と外気吸入口102の
両方を開く本来のモードとする。このように請求項3記
載の発明では、前記逆流によって乗員が不快感となるよ
うなときのみに前記逆流を阻止し、それ以外のときには
内外気吸入割合を乗員の好みに合ったものとすることが
でき、より快適な内外気制御を行うことができる。
【0026】なお前記基準値としては、請求項2記載の
発明と同様、圧力P1 と圧力P3 との圧力差が圧力P1
と圧力P2 との圧力差と同じになるように設定しても良
いし、これとは多少ずれた値としても良い。また、請求
項4ないし6記載の発明の場合は、既存の車速検出手段
を利用することによって圧力P1 を測定するので、この
圧力P1 を直接検出するセンサが不要となり、部品点数
を減らすことができる。
【0027】また一般的に圧力P1 は、ある所定の車速
までは、車速が速くなるに応じてある所定の特性に基づ
いて大きくなり、前記所定の車速からは、車速が速くな
るに応じて前記特性とは異なる特性に基づいて大きくな
る。従って請求項7記載の発明のようにすることによっ
て、より精度良く内外気切換手段104の制御を行うこ
とができる。
【0028】また請求項8または9記載の発明のよう
に、空調空気通路107内の圧損の大きさによって前記
基準値を可変することによって、より精度良く内外気切
換手段104の制御を行うことができる。
【0029】
【実施例】以下、本発明の第1実施例を図に基づいて説
明する。図1において、1は車両用空調装置の通風系全
体を示し、この通風系1の主体は自動車の車室内計器盤
の下方部に配設されている。この通風系1は大別して送
風ユニット2と空調ユニット3とにより構成されてお
り、送風ユニット2は助手席側前方に配設されている。
この送風ユニット2の上方部には内外気切換箱4が設け
られている。なお、通風系1は車室内または車室外の空
気を空調して再び車室内に導入するための空調空気通路
を構成している。
【0030】この内外気切替箱4には、内気吸入口5と
外気吸入口6とが形成されており、さらに内気吸入口5
と外気吸入口6とが分かれた部分には、両吸入口を選択
的に開閉する内外気切換手段、具体的には内外気切換箱
4に回転可能に支持されたシャフト7aと、シャフト7
aに固定された内外気切換ドア7とが設けられている。
またのシャフト7aにはシャフト7aを駆動する内外気
駆動手段としてのサ−ボモ−タ31(図2)が連結され
ており、このサ−ボモ−タ31の駆動によって内外気切
換ドア7が作動する。
【0031】また、内気は助手席側に設けられた図示し
ないコンソールボックス内部を介して内気吸入口5から
内外気切換箱4内に吸入され、外気は図示しない車両側
外気取入口から内外気切換箱4内に吸入される。内外気
切替箱4の下方側には送風手段8が設けられており、こ
の送風手段8は遠心ファン9とその駆動用モータ10と
遠心ファン9を収容しているスクロールケーシング11
とから構成されている。
【0032】12は空調ユニット3のケースで、車室内
左右方向の略中央部に配置されており、前記スクロール
ケーシング11の空気出口側部分13に接続されてい
る。このケース12の上流側には、空気冷却手段をなす
蒸発器14とその空気下流側に空気加熱手段としてのヒ
ータコア15が配設されている。またケース12内に
は、蒸発器14で冷却された冷風がヒータコア15をバ
イパスするバイパス通路16が形成されている。
【0033】上記蒸発器14は図示しない圧縮機,凝縮
器,受液器,減圧器とともに配管結合された周知の冷凍
サイクルを構成する熱交換器であり、ケース12内の空
気を除湿冷却する。上記圧縮機は自動車のエンジンに電
磁クラッチ32(図2)を介して連結されるもので、こ
の電磁クラッチ32を断続制御することによって駆動停
止制御される。また、上記ヒータコア15は自動車エン
ジンの冷却水を熱源とする熱交換器であり、上記蒸発器
14にて冷却された冷風を再加熱する。
【0034】ヒータコア15の空気上流側部位には、ケ
ース13に対して回転可能に支持されたシャフト17a
と、シャフト17aに固定されたエアミックスドア17
とが設けられている。このエアミックスドア17は、蒸
発器14で冷却された冷風をヒータコア15へ流す量と
バイパス通路16へ流す量とを、自身の回転位置に応じ
て調節するものであって、本実施例ではこのエアミック
スドア17とシャフト17aとバイパス通路16とで、
車室内へ吹き出す空気の温度を調節する温度調節手段を
構成している。またエアミックスドア17のシャフト1
7aにはシャフト17aを駆動する駆動手段としてのサ
−ボモ−タ33(図2)が連結されており、このサ−ボ
モ−タ33の駆動によってエアミックスドア17が作動
する。
【0035】また、ケース12内において、通風路の下
流端には車室内への各種吹出口へ空気を導くための各空
気取出口18、19、20が形成されている。ここで空
気取出口18は図示しないフェイスダクトを介して、車
室内乗員の上半身に対向した位置に開口した図示しない
フェイス吹出口に接続されている。また空気取出口19
は図示しないフットダクトを介して、車室内乗員の足元
に対向した位置に開口した図示しないフット吹出口に接
続されている。また空気取出口20は図示しないデフロ
スタダクトを介して、車両前席のダッシュボード上に開
口したデフロスタ吹出口21に接続されている。そして
上記各吹出口から吹き出される空調風は、乗員の上半
身、足元、およびフロントガラスの内面に向かってそれ
ぞれ吹き出される。
【0036】またこの実施例では、上記各ダクトの中で
デフロスタダクトが最も通風抵抗が大きく、フットダク
ト、フェイスダクトの順で通風抵抗が小さい。上記した
各空気取出口18、19、20の入口部分には、各取出
口を選択的に開閉する取出口開閉手段、具体的にはケー
ス12に対して回転可能に支持されたシャフト22a,
23a,24aに固定されたドア22、23、24が設
けられている。また上記各シャフト22a,23a,2
4aのそれぞれには、シャフトを駆動する駆動手段とし
てのサ−ボモ−タ34,35,36が連結されており、
これらのサ−ボモ−タ34,35,36の駆動によって
上記各ドア22、23、24が作動する。
【0037】なお、この実施例においては、請求項1な
いし3記載の発明でいう空調手段を、蒸発器14,ヒー
タコア15,エアミックスドア17にて構成している。
図2において、41は車室内空気の温度を検出する内気
温センサ、42は車室外空気の温度を検出する外気温セ
ンサ、43は車室内に入り込む日射量を検出する日射セ
ンサ、44は車室内の希望温度を乗員が手動設定するた
めの温度設定器である。また45はエバポレータ14の
冷却度合を検出するセンサで、具体的にはエバポレータ
14の直下流側部位に設けられ、エバポレータ14を通
過した直後の空気温度を検出するエバ後センサである。
また46はヒータコア15の加熱度合を検出するセンサ
で、具体的にはヒータコア15のフィンやヒータパイプ
等に取りつけられ、エンジン冷却水の温度を間接的に検
出する水温センサである。また47は車両の走行速度を
検出する車速検出手段としての車速センサである。
【0038】上記各センサおよび設定器からの信号はマ
ルチプレクサ51を介してA/D変換器52へ入力さ
れ、ここでデジタル信号に変換されてマイクロコンピュ
ータ53へ入力される。マイクロコンピュータ53は図
示しない中央演算処理装置(CPU)、読出専用メモリ
(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、入出
力ポート(I/O)等を持つそれ自体周知のもので、例
えばイグニッションスイッチがオンされた後に上記各信
号に基づいて、上記駆動用モータ10、サ−ボモ−タ3
1,33,34,35,36、電磁クラッチ32にそれ
ぞれ駆動回路10a,31a,32a,33a,34
a,35a,36aを介して制御信号を出力し、各ド
ア、送風手段、コンプレッサのオンオフの制御を行う。
【0039】次に、本実施例の作動を図3のフローチャ
ートに基づいて説明する。オートエアコンが選択される
と、はじめにステップS1にてデータ,タイマ,フラグ
等の初期化処理を行う。次にステップS2にて、温度設
定器44からの信号をA/D変換器52にてA/Dした
値Tset を読み込む。そして次にステップS3にて、内
気温センサ41,外気温センサ42,日射センサ43,
エバ後センサ45,水温センサ46からの信号をA/D
変換器52にてA/Dした値Tr ,Tam,Ts ,Te ,
Tw をそれぞれ読み込む。
【0040】つぎにステップS4にて、上記RAMに記
憶された各種データと上記ROMに記憶されている下記
数式1に基づいて、車室内に吹き出す空気の目標吹出温
度(TAO)を算出する。
【0041】
【数1】TAO=Kset ×Tset −Kr ×Tr −Kam×
Tam−Ks ×Ts +C (Kset 、Kr 、Kam、Ks 、Cは補正用の定数) 次にステップS5にて、RAMに記憶された各種データ
とROMに記憶されている下記数式2に基づいて、エア
ミックスドア17の目標開度θ0 を算出する。
【0042】
【数2】θ0 ={(TAO−Te )/(Tw −Te )}
×100 (%) 次にステップS6にて、ステップS4にて算出したTA
Oと図4とから内外気モードを決定する。ここで図4に
おける外気導入率とは外気吸入口6を開口している割合
を示し、例えば外気導入率が30(%)のときには、外
気吸入口6が30%開口して内気吸入口5が70%開口
する位置に内外気切換ドア7が位置する。
【0043】次にステップS7にて、ステップS4にて
算出したTAOと図5とから駆動用モータ10に印加す
る送風機電圧を決定する。次にステップS8にて、ステ
ップS4にて算出したTAOと図6とから吹出モードを
決定する。ここでフェイスモードとは、フェイス吹出口
から乗員の上半身に向けて主に冷風を吹き出すモードで
あり、フットモードとは、フット吹出口から主に乗員の
足元に向けて主に温風を吹き出すモードであり、バイレ
ベルモードとは、フェイス吹出口から主に冷風、フット
吹出口から方から主に温風をそれぞれ吹き出すモードで
ある。また、フロントガラスに向けて主に温風を吹き出
すデフロスタモードはTAOによっては決定されず、空
調パネル上に設けられたデフロスタスイッチをオンする
ことによって設定される。
【0044】次にステップS9では、ステップS6にて
決定した内外気モードが半内気モード、すなわち内気吸
入口5と外気吸入口6の両方が開口したモードであれ
ば、このモードをそのままステップS6にて決定された
ままとするか、あるいは外気導入モードとするかを決定
する。この制御内容については図7を用いて後述する。
次にステップS10にて、上記ステップS5ないしステ
ップS9にて決定したモードとなるように、各駆動回路
10a,31a,32a,33a,34a,35a,3
6aを介して駆動用モータ10、サ−ボモ−タ31,3
3,34,35,36、電磁クラッチ32に制御信号を
出力する。
【0045】そしてステップS11にて、ステップS1
0の処理を実行してから所定周期時間tが経過したか否
かの判定を行い、この判定の結果がYesと判定される
まで次の処理を行わず、Yesと判定されたら再びステ
ップS2の処理を実行する。次に、上記ステップS9の
制御内容の詳細について、図7に示すサブルーチンを用
いて説明する。
【0046】上記ステップS8の処理が行われたら、ス
テップS901に移り、車速センサ47からの信号をA
/D変換器52にてA/Dした値Sp と、上記ステップ
S7で決定した送風機電圧と、上記ステップS8で決定
した内外気モードとを読み込む。次にステップS902
にて、上記ステップS8で決定したモードが半内気モー
ドであるか否かを判定し、半内気モードではない(N
o)と判定されたら図3のステップS10に移る。
【0047】ステップS902にて半内気モードである
(Yes)と判定された場合は、ステップS903に
て、後述するステップS904で用いる基準値を設定す
る。ステップS903における前記基準値の設定方法と
しては、ROMの中に記憶されている図8の特性とステ
ップS901にて読み込んだ車速Sp とから求める。す
なわち、例えば車速が60km /h のときには、基準値と
しては図8におけるAとなる。
【0048】次にステップS904では、上記ステップ
S7で決定した送風機電圧が上記ステップS903で設
定した基準値よりも小さいか否かを判定し、基準値より
も小さい(Yes)ならば外気導入モードとし、基準値
以上(No)ならばそのままステップS8で決定された
モードのままとする。ここで上記ステップS903で設
定する基準値は、この実施例においては、外気吸入口6
の上流側部位(図1におけるL点)の空気圧力(以下圧
力P1 という)と内気吸入口5の空気上流側部位(図1
におけるM点)の空気圧力(以下圧力P2 という)との
圧力差が、上記圧力P1 とスクロールケーシング11
(請求項1ないし3記載の発明でいう空調空気通路の一
部を構成している)内における遠心ファン9の直上流側
部位(図1におけるN点)の空気圧力(以下圧力P3 と
いう)との圧力差と等しくなるように設定している。
【0049】すなわち、例えば車速が60km /h のとき
に送風機電圧を図8におけるAとすると、ちょうど上記
圧力P1 と圧力P2 との圧力差が圧力P1 と圧力P3 と
の圧力差と等しくなる。要するに、車速は上記圧力P1
と密接な関係があり、送風機電圧は上記圧力P3 と密接
な関係があることから、これら2つのパラメータから上
記圧力P1 と圧力P3 との圧力差がわかる。また上記圧
力P1 と圧力P2 との圧力差については、内気吸入口5
の上流側部位が車室内の空気圧力とほぼ同じで一定であ
るので、圧力P1 が分かれば圧力P1 と圧力P2 との圧
力差が分かる。
【0050】従って、ある車速のときにどれだけの送風
機電圧にすれば上記両圧力差が等しくなるのかを実験等
でデータをとり、そのデータをROMに記憶させておけ
ば、簡単に上記基準値を設定することができる。また、
上記のステップS904では、ステップS7で決定した
送風機電圧と基準値とを比較しているが、これはすなわ
ち上記圧力P1 と圧力P3 との圧力差と所定の基準値と
を比較していることも意味している。
【0051】上記第1実施例では、車速が遅かろうが速
かろうが、常に上記圧力P1 と圧力P2 との圧力差と上
記圧力P1 と圧力P3 との圧力差とを等しくできるの
で、その結果外気が内気吸入口5から逆流して乗員に悪
影響を及ぼすといった不具合を防止できる。またステッ
プS904にてNoと判定されたら、図4の特性に基づ
いて決定された半内気モードに戻すので、そのときの空
調条件に最も適した内外気モードとなる。
【0052】このように第1実施例では、上記逆流によ
って乗員に悪影響を及ぼす条件のときには、外気導入モ
ードとすることによってその逆流を阻止し、それ以外の
条件のときには、そのときの空調条件に最も適した内外
気モードとするので、乗員にとって快適な内外気切換制
御が行われる。次に本発明の第2実施例について説明す
る。
【0053】第2実施例では、図7のステップS903
で用いる特性として、図8の特性の代わりに図9に示す
特性をROMの中に記憶させている。図9の特性を用い
る理由は以下の通りである。すなわち、車速が0km /h
から60km /h の間のときには上記圧力P1 はほぼ0で
ある。また車速が10km /hから60km /h の間のとき
と、60km /h から120km /h の間のときとでは、上
記圧力P1 の上昇率が異なる。また車速が120km /h
のときは、車速が速くなっても上記圧力P1 の上昇率は
ほぼ不変である。
【0054】これらのことから、図9に示すように車速
を4つの範囲に分割し、それぞれの範囲において異なる
特性を設けることによって、より一層、乗員に対して快
適な内外気切換制御を行うことができる。次に本発明の
第3実施例について説明する。第3実施例では、図10
に示すように図におけるステップS903とステップS
904との間にステップS907とステップS908と
を設けている。
【0055】つまりステップS907では、エアミック
スドア17の目標開度θ0 に応じて、ステップS903
で設定した基準値を補正する。この補正の方法は図11
に示すように、θ0 が大きくなる程エアミックスドア1
7がヒータコア15を流れる空気通路を開き、その結果
空調ユニット3内の圧損が大きくなるので、θ0 が大き
くなる程補正値を大きく設定し、この補正値をステップ
S903で設定した基準値に足し合わせる。
【0056】またステップS908では、吹出モードに
応じてステップS907で補正した基準値に対して更に
補正を加える。この補正の方法としては、各モード間で
の圧損の違いは、この実施例ではデフロスタモード時の
圧損が最も高く、次いでフットモード、バイレベルモー
ド、フェイスモードの順で小さくなる。従って、補正値
の大きさをデフロスタモード時、フットモード時、バイ
レベルモード時、フェイスモード時の順で設定し、この
補正値をステップS907で補正した基準値に対して更
に足し合わせる。
【0057】なお、この実施例ではステップS907に
てθ0 を用いたが、ポテンショメ−タのような開度検出
手段にて検出されたエアミックスドア17の実際の開度
を用いても良い。また上記各実施例では、図1における
L点の空気圧力(圧力P1 )を車速から推定して測定し
たが、実際にL点の部分に圧力センサを設け、この圧力
センサからの信号を用いても良い。
【0058】また上記各実施例では、図1におけるL点
の空気圧力(圧力P1 )とN点の空気圧力(圧力P2 )
との圧力差を車速と送風機電圧とから推定して測定した
が、実際にこれらの部分に圧力センサを設け、実際に圧
力差を検出するようにしても良い。また上記各実施例で
は、ステップS905にて外気導入モード、すなわち内
気吸入口5を閉じるように制御したが、内気循環モー
ド、すなわち外気吸入口6を閉じるように制御しても良
い。
【0059】なお、上記各実施例において、ステップS
904にて請求項1記載の発明における圧力差比較手
段、請求項2記載の発明における圧力差判定手段、およ
び請求項3記載の発明における送風能力判定手段を構成
している。またステップS905およびステップS10
にて請求項1ないし3記載の発明における内外気制御手
段を構成している。またステップS903にて請求項2
および記載の発明における基準値設定手段を構成してい
る。またステップS7およびステップS901にて送風
能力測定手段を構成している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明各実施例における通風系の全体図であ
る。
【図2】上記各実施例における制御系のブロック図であ
る。
【図3】上記各実施例における制御フローチャートであ
る。
【図4】目標吹出温度に対する外気導入率を示す特性図
である。
【図5】目標吹出温度に対する送風機電圧を示す特性図
である。
【図6】目標吹出温度に対する吹出モードを示す特性図
である。
【図7】図3のステップS9のサブルーチンである(第
1,2実施例)。
【図8】第1実施例におけるステップS904での判定
基準値の特性図である。
【図9】第2実施例におけるステップS904での判定
基準値の特性図である。
【図10】図3のステップS9のサブルーチンである
(第3実施例)。
【図11】図10のステップS907における補正値の
特性図である。
【図12】請求項1記載の発明のクレーム対応図であ
る。
【図13】請求項2記載の発明のクレーム対応図であ
る。
【図14】請求項3記載の発明のクレーム対応図であ
る。
【符号の説明】
2 送風ユニット(空調空気通路) 3 空調ユニット(空調空気通路) 4 内外気切換箱 5 内気吸入口 6 外気吸入口 7 内外気切換ドア(内外気切換手段) 8 送風手段 14 蒸発器(空調手段) 15 ヒータコア(空調手段) 17 エアミックスドア(空調手段) 53 マイクロコンピュータ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車室内の空気を吸入する内気吸入口と車
    室外の空気を吸入する外気吸入口とが形成された内外気
    切換箱と、 前記内気吸入口と前記外気吸入口とを選択的に開閉する
    内外気切換手段と、 この内外気切換手段を駆動する内外気駆動手段と、 前記内外気切換箱の空気出口部分に接続され、前記内気
    または外気を車室内に導く通路を構成し、空気を冷却ま
    たは加熱する空調手段を内部に有する空調空気通路と、 この空調空気通路内のうちの前記空調手段より上流側部
    位に設けられ、前記内気または外気を前記内外気切換箱
    から吸入し前記空調手段に向けて吐出する送風手段と、 前記外気吸入口の上流側部位における空気圧力と前記内
    気吸入口の上流側部位における空気圧力との第1圧力差
    と、前記外気吸入口の上流側部位における空気圧力と前
    記空調空気通路内のうちの前記送風手段の直上流側部位
    における空気圧力との第2圧力差とを比較する圧力差比
    較手段と、 前記内外気切換手段が前記内気吸入口と前記外気吸入口
    の両方を開いており、かつ前記圧力差比較手段における
    比較結果が前記第2圧力差よりも前記第1圧力差の方が
    大きい場合、前記内外気切換手段が前記内気吸入口ある
    いは前記外気吸入口のいずれか一方を閉じるように前記
    内外気駆動手段を制御する内外気制御手段とを備えるこ
    とを特徴とする車両用空調装置。
  2. 【請求項2】 車室内の空気を吸入する内気吸入口と車
    室外の空気を吸入する外気吸入口とが形成された内外気
    切換箱と、 前記内気吸入口と前記外気吸入口とを選択的に開閉する
    内外気切換手段と、 この内外気切換手段を駆動する内外気駆動手段と、 前記内外気切換箱の空気出口部分に接続され、前記内気
    または外気を車室内に導く通路を構成し、空気を冷却ま
    たは加熱する空調手段を内部に有する空調空気通路と、 この空調空気通路内のうちの前記空調手段より上流側部
    位に設けられ、前記内気または外気を前記内外気切換箱
    から吸入し前記空調手段に向けて吐出する送風手段と、 前記外気吸入口の上流側部位における空気圧力と前記空
    調空気通路内のうちの前記送風手段の直上流側部位にお
    ける空気圧力との圧力差が所定の基準値よりも小さいか
    否かを判定する圧力差判定手段と、 前記内外気切換手段が前記内気吸入口と前記外気吸入口
    の両方を開いており、かつ前記圧力差判定手段によって
    前記圧力差が前記基準値よりも小さいと判定されたら、
    前記内外気切換手段が前記内気吸入口あるいは前記外気
    吸入口のいずれか一方を閉じるように前記内外気駆動手
    段を制御する内外気制御手段と、 前記外気吸入口の上流側部位における空気圧力が大きく
    なる程、前記基準値を大きくするように設定する基準値
    設定手段とを備えることを特徴とする車両用空調装置。
  3. 【請求項3】 車室内の空気を吸入する内気吸入口と車
    室外の空気を吸入する外気吸入口とが形成された内外気
    切換箱と、 前記内気吸入口と前記外気吸入口とを選択的に開閉する
    内外気切換手段と、 この内外気切換手段を駆動する内外気駆動手段と、 前記内外気切換箱の空気出口部分に接続され、前記内気
    または外気を車室内に導く通路を構成し、空気を冷却ま
    たは加熱する空調手段を内部に有する空調空気通路と、 この空調空気通路内のうちの前記空調手段より上流側部
    位に設けられ、前記内気または外気を前記内外気切換箱
    から吸入し前記空調手段に向けて吐出する送風手段と、 前記送風手段の送風能力を測定する送風能力測定手段
    と、 この送風能力測定手段によって測定された送風能力が所
    定の基準値よりも小さいか否かを判定する送風能力判定
    手段と、 前記内外気切換手段が前記内気吸入口と前記外気吸入口
    の両方を開いており、かつ前記送風能力判定手段によっ
    て前記送風能力が前記基準値よりも小さいと判定された
    ら、前記内外気切換手段が前記内気吸入口あるいは前記
    外気吸入口のいずれか一方を閉じるように前記内外気駆
    動手段を制御する内外気制御手段と、 前記外気吸入口の上流側部位における空気圧力が大きく
    なる程、前記基準値を大きくするように設定する基準値
    設定手段とを備えることを特徴とする車両用空調装置。
  4. 【請求項4】 前記外気吸入口の上流側部位における空
    気圧力を、車両の走行速度を検出する車速検出手段の検
    出結果から推定することを特徴とする請求項1ないし3
    いずれか記載の車両用空調装置。
  5. 【請求項5】 前記第1圧力差を、車両の走行速度を検
    出する車速検出手段の検出結果から推定し、前記第2圧
    力差を、前記車速検出手段の検出結果と前記送風手段の
    送風能力とから推定することを特徴とする請求項1記載
    の車両用空調装置。
  6. 【請求項6】 前記圧力差を、車両の走行速度を検出す
    る車速検出手段の検出結果と前記送風手段の送風能力と
    から推定することを特徴とする請求項2記載の車両用空
    調装置。
  7. 【請求項7】 前記基準値設定手段は、前記外気吸入口
    の上流側部位における空気圧力を複数の範囲に分割し、
    これら複数の範囲の間で前記基準値を大きくする度合を
    異なるようにしたことを特徴とする請求項2または3い
    ずれか記載の車両用空調装置。
  8. 【請求項8】 前記空調空気通路の下流端が、車室内乗
    員の上半身に対向した位置に開口したフェイス吹出口
    と、車室内乗員の足元部分に対向した位置に開口したフ
    ット吹出口と、車両前席のダッシュボード上に開口した
    デフロスタ吹出口とに連通しており、 前記基準値設定手段は、前記各吹出口の開閉状態に応じ
    て前記基準値を可変することを特徴とする請求項2また
    は3いずれか記載の車両用空調装置。
  9. 【請求項9】 前記空調手段は、少なくとも前記空調空
    気通路内の空気を加熱する加熱手段と、前記空調空気通
    路内の空気が前記加熱手段をバイパスするためのバイパ
    ス通路と、前記加熱手段の上流側部位に回転可能に設け
    られ、前記空調空気通路内の空気を前記加熱手段へ流す
    量と前記バイパス通路へ流す量とを調節するエアミック
    スドアとを備え、 前記基準値設定手段は、前記エアミックスドアが前記加
    熱手段を流れる空気通路を開く程前記基準値を大きく設
    定することを特徴とする請求項2または3記載の車両用
    空調装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2012144153A1 (ja) * 2011-04-19 2012-10-26 株式会社デンソー 車両用空調装置
DE102012107259B4 (de) 2011-11-23 2022-11-10 Hyundai Motor Company Vorrichtung und Verfahren zum Verhindern des Einströmens von Abgas eines Fahrzeugs

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