JPH0725081B2 - セラミツクグリ−ンシ−トの製造法 - Google Patents

セラミツクグリ−ンシ−トの製造法

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JPH0725081B2
JPH0725081B2 JP61277942A JP27794286A JPH0725081B2 JP H0725081 B2 JPH0725081 B2 JP H0725081B2 JP 61277942 A JP61277942 A JP 61277942A JP 27794286 A JP27794286 A JP 27794286A JP H0725081 B2 JPH0725081 B2 JP H0725081B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明はセラミツクグリーンシートの製造法に関するも
のである。
<従来の技術> セラミツクグリーンシートは、ドクターブレード法に代
表されるように有機フイルムあるいは金属などの支持板
上にセラミツク原料粉末と有機結合剤、可塑剤、溶剤等
を混合したスラリーをシート状に塗付せしめ乾燥等によ
つて溶剤を除去し、固化させたのちに支持板と剥離する
ことによつて製造されてきた。
〈発明が解決しようとする問題点〉 この場合セラミツクグリーンシートの厚さが薄くなる
と、ドクターブレードの刃の精度、有機フイルム等の支
持板の精度などの問題から均一な厚さのセラミツクグリ
ーンシートを得ることが困難となるばかりか、支持板の
有機フイルムや金属板との剥離時に破損せずに、グリー
ンシートを得ることは非常に難かしく、通常厚さ30μm
がその限界とされていた。
しかしながら、産業界例えば、積層セラミツクコンデン
サにおいては、小型化、大容量化の要求は依然強く存在
するため、高誘電率材料の開発とともに一層当りのセラ
ミツク層をさらに薄くして大容量を得ることが待望され
ている。厚さ30μm以下のセラミツクグリーンシートを
得る方法として、近年、特開昭59−184764号公報により
厚さ10μm程度のものは得られる方法は提案されたが、
この方法は、50μm程度にあらかじめ成形したグリーン
シートを、熱プレス(285℃、100kg/cm2)する必要があ
るなど繁雑であり、工業的には適さない。また、厚さ10
μm以下のセラミツクグリーンシートを得る方法として
は、目的の酸化物に変化する前駆物質又は酸化物を含む
液に界面活性剤を加え、これの膜を枠に張る方法が提案
されている(特開昭61−122155号公報)が、これは特殊
な溶液あるいはコロイド状の原料を使用することが必要
で得られる物質は限定される。
従つて1〜10μm程度の汎用性のあるセラミツクグリー
ンシートの製造法が求められていた。
〈問題点を解決するための手段〉 本発明者等はセラミツクグリーンシートを製造する上
で、従来限界といわれていた厚さ30μm以下、特に1〜
10μm程度の厚さを持つセラミツクグリーンシートの製
造法を提供するべく種々努力した結果、特定の方法を採
れば可能となることを知得して本発明に到達した。
すなわち、本発明の要旨は、セラミツク原料粉末、有機
結合剤及び溶剤を混合したスラリーを、液体の表面上に
表面張力によつて展開せしめることによつてシート化す
ることを特徴とするセラミツクグリーンシートの製造法
に存する。
以下、本発明を詳細に説明する。
使用する原料の中で有機結合剤と溶剤は、スラリーを展
開する液体(以下、「支持液」と称す)との関係で決定
される。本発明に必要な支持液−溶剤−有機結合剤の組
み合わせはスラリーが支持液面上に展開されなければな
らいので スラリーの表面張力………A スラリーと支持液の界面張力………B 支持液の表面張力………C とした場合に、下式であらわされる拡張係数 拡張係数=C−(A+B) が正であることが必要であり、好ましくは25dyn/cm以上
であれば良好に展開される。
従つてCが大きいことが必要であり、支持液としては、
水の表面張力が一般に有機結合剤や溶剤より大きいこと
から実質的に水が好ましい。もちろん水よりさらに表面
張力が大きい水銀などの液体状の金属でも使用できる。
また、スラリーの表面張力及びスラリーと支持液の界面
張力の大きさは、スラリー中の溶剤以外の組成が同じで
あれば実質的に溶剤の表面張力及び界面張力の大きさを
考慮すれば良いので、表面張力及び界面張力の小さい溶
剤を選択することが望ましい。溶剤は支持液に溶解する
もの、しないものどちらでもよいが、溶解する場合は上
記式中のBが0となるので拡張係数が正という点から好
ましい。しかしながら、支持液中の溶剤の濃度が高くな
りすぎると、支持液中へ有機結合剤が溶解するので、好
ましくない。同様に有機結合剤が支持液に溶解したり、
支持液によつて膨潤などの化学的、物理的変化の起こる
有機結合剤は使用上好ましくない。
以上の点から支持液として水又は水銀を用いる場合に使
用される有機結合剤と溶剤の組み合わせ例は以下の様で
ある。
有機結合剤としてポリビニルブチラールを使用する場合
は、溶剤はエチルセロソルブ、エタノール、アセトンな
ど、ポリメチルメタクリレートの場合はキシロール、ベ
ンゼンなど、メタクリ酸エステル共重合体例えばメタク
リル酸エチル72−アクリル酸メチル28共重合体、メタク
リル酸メチル10〜15−メタクリル酸ブチル60〜65−メタ
クリル酸シクロヘキシル20〜25共重合体であればメチル
エチルケトンあるいはトルエン及び酢酸エチル混合液、
2−6ポリフエニレンオキシドであればベンゼン、ポリ
オレフイン例えばポリエチレン、ポリブテン、ポリペン
テン、ポリブタジエンなどであればシクロヘキセン、ベ
ンゼン、トルエンなど、ポリ酢酸ビニルであればエタノ
ール、メタノール、ベンゼンなど、ポリ塩化ビニル−酢
酸ビニル共重合体でればシクロヘキサノン、ポリスチレ
ンであればベンゼンなどが挙げられる。
また、この他に一般的には、上記の有機結合剤を使用す
る場合、可塑剤を添加しても良い。
この場合使用する結合剤及び成形後の可撓性などに応じ
て可塑剤の種類、量などが決定される。代表的には例え
ば、フタル酸エステル系(例えばフタル酸ジメチル、フ
タル酸ジエチル、フタル酸ジブチルなど)が多く使用さ
れる。可塑剤と同様に、使用するセラミツク粉末の分散
剤も添加してもよい。この場合、可塑剤及び分散剤など
は支持液との関係で溶解などの化学的、物理的変化が起
きない物質を選択することが好ましい。
セラミツク原料粉末はその種類は限定されず、通常の方
法で得られるセラミツク粉末がいずれでも使用できる。
特殊な微粉末化、あるいはゾル化などは必要ない。しか
しながら、通常のセラミツクス製造上、数10μmもの大
きな粒子の粉末を使用することは、より高温が必要ある
いは多量の焼結助剤が必要などの不都合を生じるので通
常5μm以下の大きさの粉末を用いる。より薄いグリー
ンシートを得る必要があるときは、用いる粒子も厚さに
応じて小さくする必要があるが、5〜10μm程度の厚さ
であれば、1μm程度の粒径の粉末を用いれば充分であ
る。
使用するスラリーの調製は、通常のセラミツクス製造プ
ロセスを適用できる。セラミツク原料粉末に応じて可塑
剤、分散剤などの添加剤ともに例えばボールミルを用い
て混練して、スラリーを調製する。
原料スラリーの組成はセラミツク粉末が40〜90wt%、結
合剤が2〜30wt%、溶剤が10〜60wt%が好ましい。セラ
ミツク粉末が40wt%より少くなると、焼成後緻密な焼結
体を得ることが困難であり、逆に90wt%以上になると良
好なグリーンシートを得ることが困難である。結合剤の
量も同様に2wt%以下では良好なグリーンシートを得る
のが困難で、また30wt%以上では緻密な焼結体を得られ
難い。
スラリー調製に使用する溶剤の量はスラリーの粘度を調
節するために適宜決定される。通常100〜10000cps程度
の粘度であれば成形可能である。
得られたスラリーは次の様にシート化する。
まず、支持液面上にスラリーを展開するが、この方法は
有機系の薄膜製造の際に使用される公知の方法によつて
容易にできる。例えば、直接支持液上に注射器などを用
い滴下するか、あるいは支持液の表面と接触しながら移
動可能な2本の仕切棒の間に該スラリーを滴下し、1本
の仕切棒を引離し、それによつて所定の面積あるいは厚
さになるように支持液体上に該スラリーを展開させると
いつた方法が適用できる(例えば、特開昭50−41958号
公報参照)。なお、グリーンシートの厚さは展開する面
積及び展開速度により調節でき、展開速度は速いほど薄
いシートが得られる傾向にある。該スラリー中の溶剤は
支持液体表面上に展開後あるいは展開中に、空気中ある
いは支持液中に拡散し、溶剤が除かれ固化する。
固化したグリーンシートに対しては、同様に公知な方法
例えばリング状の枠などですくい取るあるいは多孔質支
持体上に随伴させながら支持液面上に取り出す等の方法
が適用できる。
支持液上から取り出された後は、適当な乾燥工程を経て
セラミツクグリーンシートが得られる。
〈実施例〉 以下、実施例により本発明を更に詳細に説明する。
実施例1 (a)セラミツク原料粉末 チタン酸ジルコン酸鉛(平均粒径約1μm) 60.1g (b)有機結合剤 ポリビニルブチラール(積水化学(株)製BL−1) 4.
8g (c)可塑剤 フタル酸ジブチル 4.2g (d)分散剤 1.2g (e)溶 剤 エチルセロソルブ 16.7g 以上の原料をボールミルを用いて48時間混合した。得ら
れたスラリーの粘度はB型粘度計を用いて2925cps(12r
pm,20℃)であつた。
グリーンシートの成形は支持液には水を用いこの水面上
に、該スラリーを注射器より滴下し、展開させた。この
グリーンシートを水面上より取り出し、乾燥後膜厚を測
定したところ8μmであつた。
実施例2 セラミツク原料粉末をチタン酸バリウムとする以外は実
施例1と同様に行なつたところ、膜厚10μmのグリーン
シートが得られた。
実施例3 セラミツク原料粉末としてチタン酸ジルコン酸鉛60.1
g、有機結合剤として2−6ポリフエニレンオキシド4.8
g及び溶剤としてベンゼン25.0gを用いてスラリーを調製
し、以下の操作を実施例1と同様に行なつた。この結果
膜厚5μmのグリーンシートが得られた。
〈発明の効果〉 本発明方法によつて従来限界とされていた30μmよりも
薄い、特に1〜10μmの厚さのセラミツクグリーンシー
トが容易に得ることが可能となつた。従つて本発明は、
積層セラミツクコンデンサーの大容量化、積層圧電アク
チユエータの低電圧化などに大きく寄与するものと考え
られ、産業利用上、非常に有益なる発明である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】セラミツク原料粉末、有機結合剤及び溶剤
    を混合したスラリーを、液体の表面上に表面張力によつ
    て展開せしめることによつてシート化することを特徴と
    するセラミツクグリーンシートの製造法。
  2. 【請求項2】上記スラリーが セラミツク原料粉末 40〜90wt% 有機結合剤 2〜30wt% 溶 剤 10〜60wt% の組成有することを特徴とする特許請求の範囲第(1)
    項記載のセラミツクグリーンシートの製造法。
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