JPH07250457A - 小型モータ - Google Patents
小型モータInfo
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- JPH07250457A JPH07250457A JP6040006A JP4000694A JPH07250457A JP H07250457 A JPH07250457 A JP H07250457A JP 6040006 A JP6040006 A JP 6040006A JP 4000694 A JP4000694 A JP 4000694A JP H07250457 A JPH07250457 A JP H07250457A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- brush
- commutator
- side wall
- degrees
- armature
- Prior art date
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- Pending
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- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01R—ELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
- H01R39/00—Rotary current collectors, distributors or interrupters
- H01R39/02—Details for dynamo electric machines
- H01R39/38—Brush holders
- H01R39/40—Brush holders enabling brush movement within holder during current collection
-
- H—ELECTRICITY
- H02—GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
- H02K—DYNAMO-ELECTRIC MACHINES
- H02K13/00—Structural associations of current collectors with motors or generators, e.g. brush mounting plates or connections to windings; Disposition of current collectors in motors or generators; Arrangements for improving commutation
- H02K13/10—Arrangements of brushes or commutators specially adapted for improving commutation
-
- H—ELECTRICITY
- H02—GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
- H02K—DYNAMO-ELECTRIC MACHINES
- H02K23/00—DC commutator motors or generators having mechanical commutator; Universal AC/DC commutator motors
- H02K23/02—DC commutator motors or generators having mechanical commutator; Universal AC/DC commutator motors characterised by arrangement for exciting
- H02K23/18—DC commutator motors or generators having mechanical commutator; Universal AC/DC commutator motors characterised by arrangement for exciting having displaceable main or auxiliary brushes
-
- H—ELECTRICITY
- H02—GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
- H02K—DYNAMO-ELECTRIC MACHINES
- H02K5/00—Casings; Enclosures; Supports
- H02K5/04—Casings or enclosures characterised by the shape, form or construction thereof
- H02K5/14—Means for supporting or protecting brushes or brush holders
- H02K5/143—Means for supporting or protecting brushes or brush holders for cooperation with commutators
- H02K5/148—Slidably supported brushes
-
- H—ELECTRICITY
- H02—GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
- H02K—DYNAMO-ELECTRIC MACHINES
- H02K2213/00—Specific aspects, not otherwise provided for and not covered by codes H02K2201/00 - H02K2211/00
- H02K2213/03—Machines characterised by numerical values, ranges, mathematical expressions or similar information
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Power Engineering (AREA)
- Motor Or Generator Current Collectors (AREA)
- Motor Or Generator Frames (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 極めて簡潔な構造で、スティックスリップに
よる異音の発生を確実に防止することができる小型モー
タを提供する。 【構成】 一対のブラシ16,17の夫々の後端部16
c,17cに、コンミュテータ9の回転方向に対する後
部頂角を鋭角θ2として形成し、一対のブラシ16,1
7の夫々を鋭角θ2の頂部16e,17eによりブラシ
ケース12,13の第1側壁12a,13aに接触させ
るとともに、ブラシケース12,13の第2側壁12
b,13bの先端部12b1,13b1において支持さ
せた小型モータ1。
よる異音の発生を確実に防止することができる小型モー
タを提供する。 【構成】 一対のブラシ16,17の夫々の後端部16
c,17cに、コンミュテータ9の回転方向に対する後
部頂角を鋭角θ2として形成し、一対のブラシ16,1
7の夫々を鋭角θ2の頂部16e,17eによりブラシ
ケース12,13の第1側壁12a,13aに接触させ
るとともに、ブラシケース12,13の第2側壁12
b,13bの先端部12b1,13b1において支持さ
せた小型モータ1。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、自動車の冷暖房装置
のファンを駆動させるのに利用される小型モータに関す
る。
のファンを駆動させるのに利用される小型モータに関す
る。
【0002】
【従来の技術】自動車の冷暖房装置のファンを駆動させ
る小型モータとしては、モータヨーク内にアーマチュア
シャフトが回転可能に収容され、このアーマチュアシャ
フト上にアーマチュアコアが取付けられ、アーマチュア
コアの近傍のアーマチュアシャフト上にコンミュテータ
が固定され、アーマチュアコアに巻き付けたアーマチュ
アコイルをコンミュテータに電気的に接続し、このコン
ミュテータに複数個のブラシから電流を供給するものが
知られている。また、コンミュテータの近傍にはホルダ
ベースが配置され、ホルダベースにブラシケースが取付
けられている。ブラシは、コンミュテータの径方向に移
動可能にしてコンミュテータの接線方向に隙間を置いて
ブラシケース内に収容されているとともに、一端側がブ
ラシケース内でブラシばねに係止されているため、ブラ
シばねの弾性反発力によって他端側がコンミュテータに
圧接される。ブラシは外部回路に電気的に接続されるた
め、ファンスイッチをオン切換えることによって外部回
路から各ブラシに電流を供給すると、コンミュテータか
らアーマチュアコイルに電流が流れてアーマチュアコイ
ルが励磁し、アーマチュアコイルによって発生した磁力
とモータヨークの内側に設けたマグネットによって発生
している磁力とによりアーマチュアコアがアーマチュア
シャフトと一体で回転してアーマチュアシャフトに取付
けたファンを回転させる。
る小型モータとしては、モータヨーク内にアーマチュア
シャフトが回転可能に収容され、このアーマチュアシャ
フト上にアーマチュアコアが取付けられ、アーマチュア
コアの近傍のアーマチュアシャフト上にコンミュテータ
が固定され、アーマチュアコアに巻き付けたアーマチュ
アコイルをコンミュテータに電気的に接続し、このコン
ミュテータに複数個のブラシから電流を供給するものが
知られている。また、コンミュテータの近傍にはホルダ
ベースが配置され、ホルダベースにブラシケースが取付
けられている。ブラシは、コンミュテータの径方向に移
動可能にしてコンミュテータの接線方向に隙間を置いて
ブラシケース内に収容されているとともに、一端側がブ
ラシケース内でブラシばねに係止されているため、ブラ
シばねの弾性反発力によって他端側がコンミュテータに
圧接される。ブラシは外部回路に電気的に接続されるた
め、ファンスイッチをオン切換えることによって外部回
路から各ブラシに電流を供給すると、コンミュテータか
らアーマチュアコイルに電流が流れてアーマチュアコイ
ルが励磁し、アーマチュアコイルによって発生した磁力
とモータヨークの内側に設けたマグネットによって発生
している磁力とによりアーマチュアコアがアーマチュア
シャフトと一体で回転してアーマチュアシャフトに取付
けたファンを回転させる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の小型モ
ータにおいて、小型モータ自身の発生回転力は一定では
なく、脈動を生じていることや、コンミュテータとブラ
シ間の摩擦係数も常に一定ではなく、整流火花等による
コンミュテータ表面の状態によって絶えず脈動を生じて
いるため、ブラシのコンミュテータに対する接触部分が
コンミュテータの接線方向にコンミュテータの回転方向
と同一方向に周期的に移動してブラシがブラシケース内
で暴れ、いわゆるスティックスリップとなってキュルキ
ュルという異音を発生する可能性を有するという問題点
があった。
ータにおいて、小型モータ自身の発生回転力は一定では
なく、脈動を生じていることや、コンミュテータとブラ
シ間の摩擦係数も常に一定ではなく、整流火花等による
コンミュテータ表面の状態によって絶えず脈動を生じて
いるため、ブラシのコンミュテータに対する接触部分が
コンミュテータの接線方向にコンミュテータの回転方向
と同一方向に周期的に移動してブラシがブラシケース内
で暴れ、いわゆるスティックスリップとなってキュルキ
ュルという異音を発生する可能性を有するという問題点
があった。
【0004】
【発明の目的】この発明に係わる小型モータは、極めて
簡潔な構造で、スティックスリップによる異音の発生を
確実に防止することができる小型モータを提供すること
を目的としている。
簡潔な構造で、スティックスリップによる異音の発生を
確実に防止することができる小型モータを提供すること
を目的としている。
【0005】
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
わる小型モータは、モータヨークと、モータヨーク内に
回転可能に収容され、アーマチュアシャフトと、このア
ーマチュアシャフト上に固定されたアーマチュアコア
と、アーマチュアシャフト上に固定されたコンミュテー
タと、アーマチュアコアに巻回され且つコンミュテータ
に電気的に接続されたアーマチュアコイルとを備えたア
ーマチュアと、モータヨークの内周面のアーマチュアコ
アに対向した位置に固着されたマグネットと、コンミュ
テータの近傍で、且つモータヨークの内側に配置された
ホルダベースと、コンミュテータの回転方向に向って予
め定められた角度だけ傾斜して、ホルダベースに取付け
られ、第1側壁と第2側壁とを有する一対のブラシケー
スと、コンミュテータに接触する方向およびコンミュテ
ータから離間する方向に移動可能にして、且つ夫々のブ
ラシケースの両側壁との間で予め定めたギャップを介し
て夫々のブラシケース内に収容され、外部回路に電気的
に接続された一対のブラシと、一対のブラシケースに係
止され、一対のブラシの夫々の後端部に押圧力を与え、
夫々のブラシを上記コンミュテータに圧接させるブラシ
押圧部材とを備えた小型モータにおいて、一対のブラシ
の夫々の後端部は、コンミュテータの回転方向に対する
後部頂角が鋭角に形成され、一対のブラシの夫々は、こ
の鋭角に形成された頂部によりブラシケースの第1側壁
に接するとともに、ブラシケースの第2側壁の先端部に
おいて支持されている構成としたことを特徴としてお
り、この発明の請求項2に係わる小型モータは、後部頂
角が60度ないし85度に形成されていることとしてお
り、この発明の請求項3に係わる小型モータは、後部頂
角が70度ないし80度に形成されていることとしてお
り、この発明の請求項4に係わる小型モータは、ブラシ
ケースのトレーリング角度が5度ないし25度に選ばれ
ていることとしており、この発明の請求項5に係わる小
型モータは、ブラシケースのトレーリング角度が12度
ないし15度に選ばれていることとしている。
わる小型モータは、モータヨークと、モータヨーク内に
回転可能に収容され、アーマチュアシャフトと、このア
ーマチュアシャフト上に固定されたアーマチュアコア
と、アーマチュアシャフト上に固定されたコンミュテー
タと、アーマチュアコアに巻回され且つコンミュテータ
に電気的に接続されたアーマチュアコイルとを備えたア
ーマチュアと、モータヨークの内周面のアーマチュアコ
アに対向した位置に固着されたマグネットと、コンミュ
テータの近傍で、且つモータヨークの内側に配置された
ホルダベースと、コンミュテータの回転方向に向って予
め定められた角度だけ傾斜して、ホルダベースに取付け
られ、第1側壁と第2側壁とを有する一対のブラシケー
スと、コンミュテータに接触する方向およびコンミュテ
ータから離間する方向に移動可能にして、且つ夫々のブ
ラシケースの両側壁との間で予め定めたギャップを介し
て夫々のブラシケース内に収容され、外部回路に電気的
に接続された一対のブラシと、一対のブラシケースに係
止され、一対のブラシの夫々の後端部に押圧力を与え、
夫々のブラシを上記コンミュテータに圧接させるブラシ
押圧部材とを備えた小型モータにおいて、一対のブラシ
の夫々の後端部は、コンミュテータの回転方向に対する
後部頂角が鋭角に形成され、一対のブラシの夫々は、こ
の鋭角に形成された頂部によりブラシケースの第1側壁
に接するとともに、ブラシケースの第2側壁の先端部に
おいて支持されている構成としたことを特徴としてお
り、この発明の請求項2に係わる小型モータは、後部頂
角が60度ないし85度に形成されていることとしてお
り、この発明の請求項3に係わる小型モータは、後部頂
角が70度ないし80度に形成されていることとしてお
り、この発明の請求項4に係わる小型モータは、ブラシ
ケースのトレーリング角度が5度ないし25度に選ばれ
ていることとしており、この発明の請求項5に係わる小
型モータは、ブラシケースのトレーリング角度が12度
ないし15度に選ばれていることとしている。
【0007】
【発明の作用】この発明に係わる小型モータにおいて、
ブラシ押圧部材によってコンミュテータに圧接されるブ
ラシの夫々は、コンミュテータの回転方向に対する後部
に形成された頂部によってブラシケースの第1側壁に接
するとともに、第2側壁の先端部において支持される。
それ故、ブラシは、コンミュテータの回転方向に対して
相反する方向に生ずる分力を受けながらコンミュテータ
に圧接されるものとなる。
ブラシ押圧部材によってコンミュテータに圧接されるブ
ラシの夫々は、コンミュテータの回転方向に対する後部
に形成された頂部によってブラシケースの第1側壁に接
するとともに、第2側壁の先端部において支持される。
それ故、ブラシは、コンミュテータの回転方向に対して
相反する方向に生ずる分力を受けながらコンミュテータ
に圧接されるものとなる。
【0008】
【実施例】図1ないし図3にはこの発明に係わる小型モ
ータの一実施例が示されている。
ータの一実施例が示されている。
【0009】図示する小型モータ1は、モータヨーク2
内にアーマチュアシャフト3を有するアーマチュア20
が収容されており、モータヨーク2は、略円筒形状に形
成されたヨーク本体2aとこのヨーク本体2aの一端側
を閉塞するように形成されたトップ2bとからなる。
内にアーマチュアシャフト3を有するアーマチュア20
が収容されており、モータヨーク2は、略円筒形状に形
成されたヨーク本体2aとこのヨーク本体2aの一端側
を閉塞するように形成されたトップ2bとからなる。
【0010】トップ2bの中央部分にはヨーク本体2a
の内側に一方の軸受4が装着されており、ヨーク本体2
aの開放側となる他端側にはエンドカバー5が取付けら
れていて、このエンドカバー5の中央部分にはヨーク本
体2aの内側に他方の軸受6が装着されているため、一
方の軸受4および他方の軸受6によってアーマチュアシ
ャフト3はモータヨーク2内に回転可能に収容され、ア
ーマチュアシャフト3のトップ2bから突出した一端部
3cに負荷となる図示しないファンが結合される。ヨー
ク本体2aの内周側には半円筒状に形成したマグネット
7が取付けられている。
の内側に一方の軸受4が装着されており、ヨーク本体2
aの開放側となる他端側にはエンドカバー5が取付けら
れていて、このエンドカバー5の中央部分にはヨーク本
体2aの内側に他方の軸受6が装着されているため、一
方の軸受4および他方の軸受6によってアーマチュアシ
ャフト3はモータヨーク2内に回転可能に収容され、ア
ーマチュアシャフト3のトップ2bから突出した一端部
3cに負荷となる図示しないファンが結合される。ヨー
ク本体2aの内周側には半円筒状に形成したマグネット
7が取付けられている。
【0011】アーマチュアシャフト3のほぼ中央には複
数枚の薄板を重ねたアーマチュアコア8が固定されてお
り、このアーマチュアコア8の近傍でアーマチュアシャ
フト3上にコンミュテータ9が固定されている。アーマ
チュアコア8はアーマチュアシャフト3の円周上の相対
向する4個所にアーマチュアシャフト3の軸方向に長さ
を有するものとして形成した突条となる第1のローレッ
ト成形部(四つづめローレット)3aに圧入されてお
り、コンミュテータ9は同じくアーマチュアシャフト3
上の全周上にアーマチュアシャフト3の長さ方向に長さ
を有するものとして形成した第2のローレット成形部
(全周ローレット)3bに圧入されている。また、コン
ミュテータ9の外周側にはスロット数に対応した複数個
のコンミュテータ片9aが設けられていて、アーマチュ
アコア8にもスロット数に対応した巻付部8aが形成さ
れているため、各コンミュテータ片9aに電気的に接続
するとともに上記各巻付部8aに複数回巻き付けたエナ
メル線によってアーマチュアコイル10が形成されてい
る。
数枚の薄板を重ねたアーマチュアコア8が固定されてお
り、このアーマチュアコア8の近傍でアーマチュアシャ
フト3上にコンミュテータ9が固定されている。アーマ
チュアコア8はアーマチュアシャフト3の円周上の相対
向する4個所にアーマチュアシャフト3の軸方向に長さ
を有するものとして形成した突条となる第1のローレッ
ト成形部(四つづめローレット)3aに圧入されてお
り、コンミュテータ9は同じくアーマチュアシャフト3
上の全周上にアーマチュアシャフト3の長さ方向に長さ
を有するものとして形成した第2のローレット成形部
(全周ローレット)3bに圧入されている。また、コン
ミュテータ9の外周側にはスロット数に対応した複数個
のコンミュテータ片9aが設けられていて、アーマチュ
アコア8にもスロット数に対応した巻付部8aが形成さ
れているため、各コンミュテータ片9aに電気的に接続
するとともに上記各巻付部8aに複数回巻き付けたエナ
メル線によってアーマチュアコイル10が形成されてい
る。
【0012】上記コンミュテータ9の各コンミュテータ
片9aは、銀(Ag)の含有比が0.02%ないし0.04%の
銅合金材を用いて成形されているとともに外周面におい
ての真円度の誤差寸法が2.5 μm以下に設定されてお
り、図2中において反時計方向に回転する。上記コンミ
ュテータ片9aとしては銀(Ag)を含有していないも
のでもよい。
片9aは、銀(Ag)の含有比が0.02%ないし0.04%の
銅合金材を用いて成形されているとともに外周面におい
ての真円度の誤差寸法が2.5 μm以下に設定されてお
り、図2中において反時計方向に回転する。上記コンミ
ュテータ片9aとしては銀(Ag)を含有していないも
のでもよい。
【0013】上記コンミュテータ9の近傍でモータヨー
ク2の内側には樹脂を素材として円盤状に成形したホル
ダベース11が配置されており、このホルダベース11
のアーマチュアコア8側で相対向する位置に2個のブラ
シケース12、13が取付けられている。
ク2の内側には樹脂を素材として円盤状に成形したホル
ダベース11が配置されており、このホルダベース11
のアーマチュアコア8側で相対向する位置に2個のブラ
シケース12、13が取付けられている。
【0014】ブラシケース12、13は同一の構成にな
っているため、一方のブラシケース12のみについて説
明すると、ブラシケース12は、図3に示すように、コ
ンミュテータ9の回転方向である反時計方向に対する後
方側に位置する第1側壁12aと、コンミュテータ9の
回転方向に対する前方側に位置する第2側壁12bと、
上記第1側壁12aおよび第2側壁12bのあいだに配
置されたエンド壁12cとによって断面形状がコ字状を
なすブラシ収容部12dが形成されており、このブラシ
収容部12dは、ブラシ収容部12dの中心線がコンミ
ュテータ9の円周に接する点Qとコンミュテータ9の中
心Oとを結んだ線となるものとして予め定めた5度ない
し25度のトレーリング角度Tを有する。トレーリング
角度が5度ないし25度に選ばれることによって、後述
する一方のブラシ16のコンミュテータ9に対する圧接
面積はトレーリング角度を有さないものと比べて大きく
設定される。より好ましくは、上記トレーリング角度T
として12度ないし15度がよい。トレーリング角度が
12度ないし15度に選ばれることによって、上記一方
のブラシ16のコンミュテータ9に対する圧接面積はト
レーリング角度を有さないものと比べて大きく設定され
る。
っているため、一方のブラシケース12のみについて説
明すると、ブラシケース12は、図3に示すように、コ
ンミュテータ9の回転方向である反時計方向に対する後
方側に位置する第1側壁12aと、コンミュテータ9の
回転方向に対する前方側に位置する第2側壁12bと、
上記第1側壁12aおよび第2側壁12bのあいだに配
置されたエンド壁12cとによって断面形状がコ字状を
なすブラシ収容部12dが形成されており、このブラシ
収容部12dは、ブラシ収容部12dの中心線がコンミ
ュテータ9の円周に接する点Qとコンミュテータ9の中
心Oとを結んだ線となるものとして予め定めた5度ない
し25度のトレーリング角度Tを有する。トレーリング
角度が5度ないし25度に選ばれることによって、後述
する一方のブラシ16のコンミュテータ9に対する圧接
面積はトレーリング角度を有さないものと比べて大きく
設定される。より好ましくは、上記トレーリング角度T
として12度ないし15度がよい。トレーリング角度が
12度ないし15度に選ばれることによって、上記一方
のブラシ16のコンミュテータ9に対する圧接面積はト
レーリング角度を有さないものと比べて大きく設定され
る。
【0015】一方のブラシケース12の第1側壁12a
から第2側壁12bまでの離隔寸法Lは後述する一方の
ブラシ16の幅寸法Wに、0.05mmないし0.30mmに予
め定めた最大ギャップ寸法Gを加えた値に設定されてい
る。
から第2側壁12bまでの離隔寸法Lは後述する一方の
ブラシ16の幅寸法Wに、0.05mmないし0.30mmに予
め定めた最大ギャップ寸法Gを加えた値に設定されてい
る。
【0016】他方のブラシケース13にも、コンミュテ
ータ9の回転方向に対する後方側に位置する第1側壁1
3aと、コンミュテータ9の回転方向に対する前方側に
位置する第2側壁13bと、上記第1側壁13aおよび
第2側壁13bのあいだに配置されたエンド壁13c
と、ブラシ収容部13dとを有し、他方のブラシケース
13の第1側壁13aから第2側壁13bまでの離隔寸
法は後述する他方のブラシ17の幅寸法に予め定めた最
大ギャップ寸法を加えた値に設定されている。他方のブ
ラシケース13も上記一方のブラシケース12と同様の
トレーリング角度Tを有する。
ータ9の回転方向に対する後方側に位置する第1側壁1
3aと、コンミュテータ9の回転方向に対する前方側に
位置する第2側壁13bと、上記第1側壁13aおよび
第2側壁13bのあいだに配置されたエンド壁13c
と、ブラシ収容部13dとを有し、他方のブラシケース
13の第1側壁13aから第2側壁13bまでの離隔寸
法は後述する他方のブラシ17の幅寸法に予め定めた最
大ギャップ寸法を加えた値に設定されている。他方のブ
ラシケース13も上記一方のブラシケース12と同様の
トレーリング角度Tを有する。
【0017】上記一方のブラシケース12内には一方の
ブラシ押圧部材14が収容されているとともに、他方の
ブラシケース13内には他方のブラシ押圧部材15が収
容されている。
ブラシ押圧部材14が収容されているとともに、他方の
ブラシケース13内には他方のブラシ押圧部材15が収
容されている。
【0018】一方のブラシ押圧部材14、他方のブラシ
押圧部材15はいずれも同一の形状を有し、一方のブラ
シ押圧部材14は一方のブラシケース12の第1の側壁
12a、第2側壁12b間の距離寸法よりもわずかに小
さい外径寸法に成形されたねじりコイルばねであり、他
方のブラシ押圧部材15も他方のブラシケース13の第
1側壁13a、第2側壁13b間の距離寸法よりもわず
かに小さい外径寸法に成形されたねじりコイルばねであ
る。
押圧部材15はいずれも同一の形状を有し、一方のブラ
シ押圧部材14は一方のブラシケース12の第1の側壁
12a、第2側壁12b間の距離寸法よりもわずかに小
さい外径寸法に成形されたねじりコイルばねであり、他
方のブラシ押圧部材15も他方のブラシケース13の第
1側壁13a、第2側壁13b間の距離寸法よりもわず
かに小さい外径寸法に成形されたねじりコイルばねであ
る。
【0019】一方のブラシ押圧部材14は後述する一方
のブラシ16をコンミュテータ9に100 g/cm2ないし10
00 g/cm2に予め定めた力で押圧できるだけの自由長と
弾性反発力を有する。他方のブラシ押圧部材15も一方
のブラシ押圧部材14と同一の特性を有する。
のブラシ16をコンミュテータ9に100 g/cm2ないし10
00 g/cm2に予め定めた力で押圧できるだけの自由長と
弾性反発力を有する。他方のブラシ押圧部材15も一方
のブラシ押圧部材14と同一の特性を有する。
【0020】一方のブラシ押圧部材14は一端側が一方
のブラシケース12のブラシ収容部12d内においてエ
ンド壁12cに係止しているため、コンミュテータ9側
に弾性反発力を発生し、他方のブラシ押圧部材15も一
端側が他方のブラシケース13に形成されたブラシ収容
部13d内においてエンド壁13cに係止しているた
め、コンミュテータ9側に弾性反発力を発生する。ブラ
シ押圧部材14、15としては上記したねじりコイルば
ねの他に、コンミュテータ9側に弾性反発力を発生する
ものであれば板ばね形状のものでもよい。
のブラシケース12のブラシ収容部12d内においてエ
ンド壁12cに係止しているため、コンミュテータ9側
に弾性反発力を発生し、他方のブラシ押圧部材15も一
端側が他方のブラシケース13に形成されたブラシ収容
部13d内においてエンド壁13cに係止しているた
め、コンミュテータ9側に弾性反発力を発生する。ブラ
シ押圧部材14、15としては上記したねじりコイルば
ねの他に、コンミュテータ9側に弾性反発力を発生する
ものであれば板ばね形状のものでもよい。
【0021】一方のブラシケース12に収容された一方
のブラシ押圧部材14とコンミュテータ9とのあいだに
は一方のブラシ16が配置され、他方のブラシケース1
3に収容された他方のブラシ押圧部材15とコンミュテ
ータ9とのあいだには他方のブラシ17が配置されてい
る。
のブラシ押圧部材14とコンミュテータ9とのあいだに
は一方のブラシ16が配置され、他方のブラシケース1
3に収容された他方のブラシ押圧部材15とコンミュテ
ータ9とのあいだには他方のブラシ17が配置されてい
る。
【0022】一方のブラシ16および他方のブラシ17
は、銅(Cu)の含有量が30%ないし50%の電気黒鉛に
よって成形されていて、いずれも同一の形状を有するた
め、ここでは、一方のブラシ16についてのみ説明する
と、一方のブラシ16は、四角柱状に形成されていて、
コンミュテータ9の回転方向に対する前方側に位置する
前方側壁16aから、これとは反対に、コンミュテータ
9の回転方向に対する後方側に位置する後方側壁16b
までの幅寸法Wが上記一方のブラシケース12の第1側
壁12aから第2側壁12bまでの離隔寸法Lよりも最
大ギャップ寸法Gだけ小さく、且つ後端部16cに、弾
性反発力を蓄積している一方のブラシ押圧部材14が係
止しているため、一方のブラシケース12のブラシ収容
部12d内でコンミュテータ9の径方向に移動可能にし
て、且つコンミュテータ9の接線方向にわずかに移動可
能にして先端部16dがコンミュテータ9のコンミュテ
ータ片9aに圧接している。また、一方のブラシ16に
は一方のピグテイル18が電気的に接続されており、上
記ピグテイル18は一方のターミナル21を介して外部
回路に電気的に接続される。
は、銅(Cu)の含有量が30%ないし50%の電気黒鉛に
よって成形されていて、いずれも同一の形状を有するた
め、ここでは、一方のブラシ16についてのみ説明する
と、一方のブラシ16は、四角柱状に形成されていて、
コンミュテータ9の回転方向に対する前方側に位置する
前方側壁16aから、これとは反対に、コンミュテータ
9の回転方向に対する後方側に位置する後方側壁16b
までの幅寸法Wが上記一方のブラシケース12の第1側
壁12aから第2側壁12bまでの離隔寸法Lよりも最
大ギャップ寸法Gだけ小さく、且つ後端部16cに、弾
性反発力を蓄積している一方のブラシ押圧部材14が係
止しているため、一方のブラシケース12のブラシ収容
部12d内でコンミュテータ9の径方向に移動可能にし
て、且つコンミュテータ9の接線方向にわずかに移動可
能にして先端部16dがコンミュテータ9のコンミュテ
ータ片9aに圧接している。また、一方のブラシ16に
は一方のピグテイル18が電気的に接続されており、上
記ピグテイル18は一方のターミナル21を介して外部
回路に電気的に接続される。
【0023】他方のブラシ17も、コンミュテータ9の
回転方向に対する前方側の前方側壁17aから、これと
は反対に、コンミュテータ9の回転方向に対する後方側
の後方側壁17bまでの幅寸法が上記他方のブラシケー
ス13の前方側壁13aから後方側壁13bまでの離隔
寸法よりも最大ギャップ寸法だけ小さく、且つ後端部1
7cに、弾性反発力を蓄積している他方のブラシ押圧部
材15が係止しているため、他方のブラシケース13の
ブラシ収容部13d内でコンミュテータ9の径方向に移
動可能に収容されて先端部17dがコンミュテータ9の
コンミュテータ片9aに圧接し、他方のピグテイル19
が他方のターミナル22を介して外部回路に電気的に接
続される。
回転方向に対する前方側の前方側壁17aから、これと
は反対に、コンミュテータ9の回転方向に対する後方側
の後方側壁17bまでの幅寸法が上記他方のブラシケー
ス13の前方側壁13aから後方側壁13bまでの離隔
寸法よりも最大ギャップ寸法だけ小さく、且つ後端部1
7cに、弾性反発力を蓄積している他方のブラシ押圧部
材15が係止しているため、他方のブラシケース13の
ブラシ収容部13d内でコンミュテータ9の径方向に移
動可能に収容されて先端部17dがコンミュテータ9の
コンミュテータ片9aに圧接し、他方のピグテイル19
が他方のターミナル22を介して外部回路に電気的に接
続される。
【0024】また、上記一方のブラシ16の後端部16
cは、図3に示すように、コンミュテータ9の回転方向
に対する前部頂角が予め定めた鈍角θ1(120度ない
し95度)になっているとともに、コンミュテータ9の
回転方向に対する後部頂角を予め定めた鋭角θ2(θ2
=180度−θ1すなわち、60度ないし85度)に設
定した頂部16eが形成されており、この一方のブラシ
16は一方のブラシケース12のブラシ収容部12d内
でコンミュテータ9の接線方向にギャップ寸法Gを介し
て収容されているので、上記頂部16eによって、一方
のブラシ押圧部材14が発生している弾性反発力Fの成
分の一つに分力Pcが生じ、それ故、一方のブラシ16
は、後方側壁16bが一方のブラシケース12の第1側
壁12aに接するとともに、前方側壁16aが一方のブ
ラシケース12の第2側壁12bの先端部12b1にお
いて支持されている。コンミュテータ9の回転方向に対
する前部頂角θ1は110度ないし100度がより好ま
しく、前部頂角θ1によって後部頂角θ2は70度ない
し80度がより好ましく設定される。
cは、図3に示すように、コンミュテータ9の回転方向
に対する前部頂角が予め定めた鈍角θ1(120度ない
し95度)になっているとともに、コンミュテータ9の
回転方向に対する後部頂角を予め定めた鋭角θ2(θ2
=180度−θ1すなわち、60度ないし85度)に設
定した頂部16eが形成されており、この一方のブラシ
16は一方のブラシケース12のブラシ収容部12d内
でコンミュテータ9の接線方向にギャップ寸法Gを介し
て収容されているので、上記頂部16eによって、一方
のブラシ押圧部材14が発生している弾性反発力Fの成
分の一つに分力Pcが生じ、それ故、一方のブラシ16
は、後方側壁16bが一方のブラシケース12の第1側
壁12aに接するとともに、前方側壁16aが一方のブ
ラシケース12の第2側壁12bの先端部12b1にお
いて支持されている。コンミュテータ9の回転方向に対
する前部頂角θ1は110度ないし100度がより好ま
しく、前部頂角θ1によって後部頂角θ2は70度ない
し80度がより好ましく設定される。
【0025】他方のブラシ17の後端部17cもコンミ
ュテータ9の回転方向に対する前部頂角が予め定めた鈍
角θ1(120度ないし95度)になっているととも
に、コンミュテータ9の回転方向に対する後部頂角を予
め定めた鋭角θ2(θ2=180度−θ1すなわち60
度ないし85度)に設定した頂部17eが形成されてお
り、この他方のブラシ17も他方のブラシケース13の
ブラシ収容部13d内でコンミュテータ9の接線方向に
ギャップ寸法を介して収容されているので、上記頂部1
7eによって、他方のブラシ押圧部材15が発生してい
る弾性反発力Fの成分の一つに分力Pcが生じ、それ
故、一方のブラシ17は、後方側壁17bが他方のブラ
シケース13の第1側壁13aに接するとともに、前方
側壁17aが他方のブラシケース13の第2側壁13b
の先端部13b1において支持されている。他方のブラ
シ17においてもコンミュテータ9の回転方向に対する
前部頂角θ1は110度ないし100度がより好まし
く、この頂角θ1によって後部頂角θ2は70度ないし
80度がより好ましく設定される。
ュテータ9の回転方向に対する前部頂角が予め定めた鈍
角θ1(120度ないし95度)になっているととも
に、コンミュテータ9の回転方向に対する後部頂角を予
め定めた鋭角θ2(θ2=180度−θ1すなわち60
度ないし85度)に設定した頂部17eが形成されてお
り、この他方のブラシ17も他方のブラシケース13の
ブラシ収容部13d内でコンミュテータ9の接線方向に
ギャップ寸法を介して収容されているので、上記頂部1
7eによって、他方のブラシ押圧部材15が発生してい
る弾性反発力Fの成分の一つに分力Pcが生じ、それ
故、一方のブラシ17は、後方側壁17bが他方のブラ
シケース13の第1側壁13aに接するとともに、前方
側壁17aが他方のブラシケース13の第2側壁13b
の先端部13b1において支持されている。他方のブラ
シ17においてもコンミュテータ9の回転方向に対する
前部頂角θ1は110度ないし100度がより好まし
く、この頂角θ1によって後部頂角θ2は70度ないし
80度がより好ましく設定される。
【0026】両ブラシ16,17の後部頂角θ2が60
度ないし85度の鋭角に設定されると、両ブラシ16,
17はコンミュテータ9の回転方向に対して相反する方
向に生ずる分力Pcを受けながらコンミュテータ9に圧
接され、両ブラシ16,17の後部頂角θ2が70度な
いし80度の鋭角に設定されると、両ブラシ16,17
はコンミュテータ9の回転方向に対して相反する方向に
生ずる分力Pcを受けながらコンミュテータ9に圧接さ
れる。
度ないし85度の鋭角に設定されると、両ブラシ16,
17はコンミュテータ9の回転方向に対して相反する方
向に生ずる分力Pcを受けながらコンミュテータ9に圧
接され、両ブラシ16,17の後部頂角θ2が70度な
いし80度の鋭角に設定されると、両ブラシ16,17
はコンミュテータ9の回転方向に対して相反する方向に
生ずる分力Pcを受けながらコンミュテータ9に圧接さ
れる。
【0027】上記両ブラシ16,17は、頂部16e,
17eによって両ブラシ押圧部材14,15の弾性反発
力に基づく分力Pcを生じながら先端部16d,17d
がコンミュテータ9のコンミュテータ片9aに圧接する
ため、コンミュテータ9と両ブラシ16,17間の摩擦
係数が一定でなく、整流火花等によるコンミュテータ片
9aの表面の状態によって脈動を生じたとしても、両ブ
ラシ16,17は両ブラシケース13,14内で暴れる
ことはない。
17eによって両ブラシ押圧部材14,15の弾性反発
力に基づく分力Pcを生じながら先端部16d,17d
がコンミュテータ9のコンミュテータ片9aに圧接する
ため、コンミュテータ9と両ブラシ16,17間の摩擦
係数が一定でなく、整流火花等によるコンミュテータ片
9aの表面の状態によって脈動を生じたとしても、両ブ
ラシ16,17は両ブラシケース13,14内で暴れる
ことはない。
【0028】このような構造を有する小型モータ1は、
アーマチュアシャフト3の一端部にファンを結合して、
このファンを自動車の冷暖房機の空気流路内に配置し、
外部回路に設けたファンスイッチが停止モードから作動
モードにオン切換えられることによって、一方のピグテ
イル18から他方のピグテイル19に電流が流れると、
一方のブラシ16、一方のブラシ16に接触しているひ
とつのコンミュテータ片9a、このコンミュテータ片9
aに電気的に接続している巻付部8a毎のアーマチュア
コイル10、アーマチュアコイル10に電気的に接続し
ているもうひとつのコンミュテータ片9a、このコンミ
ュテータ片9aに接触している他方のブラシ17、他方
のピグテイル19に電流が流れてアーマチュアコイル1
0が巻付部8a毎に順次励磁され、アーマチュアコイル
10より磁力が順次発生して、アーマチュアコイル10
の磁力とマグネット7より発生している磁力とによるフ
レミングの左手の法則によってアーマチュアコア20が
図2中の反時計方向に回転する。
アーマチュアシャフト3の一端部にファンを結合して、
このファンを自動車の冷暖房機の空気流路内に配置し、
外部回路に設けたファンスイッチが停止モードから作動
モードにオン切換えられることによって、一方のピグテ
イル18から他方のピグテイル19に電流が流れると、
一方のブラシ16、一方のブラシ16に接触しているひ
とつのコンミュテータ片9a、このコンミュテータ片9
aに電気的に接続している巻付部8a毎のアーマチュア
コイル10、アーマチュアコイル10に電気的に接続し
ているもうひとつのコンミュテータ片9a、このコンミ
ュテータ片9aに接触している他方のブラシ17、他方
のピグテイル19に電流が流れてアーマチュアコイル1
0が巻付部8a毎に順次励磁され、アーマチュアコイル
10より磁力が順次発生して、アーマチュアコイル10
の磁力とマグネット7より発生している磁力とによるフ
レミングの左手の法則によってアーマチュアコア20が
図2中の反時計方向に回転する。
【0029】アーマチュアシャフト3が回転を始めるこ
とによってファンにより車室内に空気を送り、コンミュ
テータ9の各コンミュテータ片9aは一方のブラシ16
および他方のブラシ17に順次接触しながら電流を供給
される。
とによってファンにより車室内に空気を送り、コンミュ
テータ9の各コンミュテータ片9aは一方のブラシ16
および他方のブラシ17に順次接触しながら電流を供給
される。
【0030】この状態で、両ブラシ16,17は、頂部
16e,17eによって両ブラシ押圧部材14,15の
弾性反発力に基づく分力Pcを生じながら先端部16
d,17dがコンミュテータ9のコンミュテータ片9a
に圧接するため、コンミュテータ9と両ブラシ16,1
7間の摩擦係数が一定でなく、整流火花等によるコンミ
ュテータ片9aの表面の状態によって脈動を生じたとし
ても、両ブラシ16,17は両ブラシケース13,14
内で暴れないでコンミュテータ片9aに圧接されるもの
となる。
16e,17eによって両ブラシ押圧部材14,15の
弾性反発力に基づく分力Pcを生じながら先端部16
d,17dがコンミュテータ9のコンミュテータ片9a
に圧接するため、コンミュテータ9と両ブラシ16,1
7間の摩擦係数が一定でなく、整流火花等によるコンミ
ュテータ片9aの表面の状態によって脈動を生じたとし
ても、両ブラシ16,17は両ブラシケース13,14
内で暴れないでコンミュテータ片9aに圧接されるもの
となる。
【0031】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明に係
わる小型モータによれば、ブラシ押圧部材によってコン
ミュテータに圧接されるブラシの夫々を、コンミュテー
タの回転方向に対する後部に形成された頂部によってブ
ラシケースの第1側壁に接触させるとともに第2側壁の
先端部において支持させるため、コンミュテータの回転
方向に対して相反する方向に生ずる分力を受けながら、
ブラシをコンミュテータに圧接させるので、コンミュテ
ータの回転に脈動を生じていたり、コンミュテータとブ
ラシ間の摩擦係数が一定ではなかったり、あるいは、整
流火花等によるコンミュテータ表面の状態によって絶え
ず脈動を生じていたとしても、ブラシのコンミュテータ
に対する接触部分をコンミュテータの接線方向にコンミ
ュテータの回転方向と同一方向に周期的に移動させるこ
とはなく、それによって、ブラシをブラシケース内で暴
れさせず、従来のもののように、別体の部材を必要とも
しないので、極めて簡略な構造でスティックスリップに
よる異音の発生を確実に防止することができるという優
れた効果を奏する。
わる小型モータによれば、ブラシ押圧部材によってコン
ミュテータに圧接されるブラシの夫々を、コンミュテー
タの回転方向に対する後部に形成された頂部によってブ
ラシケースの第1側壁に接触させるとともに第2側壁の
先端部において支持させるため、コンミュテータの回転
方向に対して相反する方向に生ずる分力を受けながら、
ブラシをコンミュテータに圧接させるので、コンミュテ
ータの回転に脈動を生じていたり、コンミュテータとブ
ラシ間の摩擦係数が一定ではなかったり、あるいは、整
流火花等によるコンミュテータ表面の状態によって絶え
ず脈動を生じていたとしても、ブラシのコンミュテータ
に対する接触部分をコンミュテータの接線方向にコンミ
ュテータの回転方向と同一方向に周期的に移動させるこ
とはなく、それによって、ブラシをブラシケース内で暴
れさせず、従来のもののように、別体の部材を必要とも
しないので、極めて簡略な構造でスティックスリップに
よる異音の発生を確実に防止することができるという優
れた効果を奏する。
【図1】この発明に係わる小型モータの一実施例の一部
縦断側面図である。
縦断側面図である。
【図2】図1に示した小型モータにおいてのブラシまわ
りの一部縦断正面図である。
りの一部縦断正面図である。
【図3】図1に示した小型モータにおいてのブラシとブ
ラシ押圧部材との組付け関係を説明する一部縦断正面図
である。
ラシ押圧部材との組付け関係を説明する一部縦断正面図
である。
1 小型モータ 2 モータヨーク 3 アーマチュアシャフト 7 マグネット 8 アーマチュアコア 9 コンミュテータ 10 アーマチュアコイル 11 ホルダベース 12 ブラシケース(一方のブラシケース) 12a 第1側壁 12b 第2側壁 12b1 第2側壁の先端部 13 ブラシケース(他方のブラシケース) 13a 第1側壁 13b 第2側壁 13b1 第2側壁の先端部 14 ブラシ押圧部材(一方のブラシ押圧部材) 15 ブラシ押圧部材(他方のブラシ押圧部材) 16 ブラシ(一方のブラシ) 16c ブラシの後端部 16e 頂部 17 ブラシ(他方のブラシ) 17c ブラシの後端部 17e 頂部 G ギャップ(最大ギャップ寸法) θ2 鋭角
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野 坂 弘 司 神奈川県横浜市戸塚区東俣野町1760番地 自動車電機工業株式会社内
Claims (5)
- 【請求項1】 モータヨークと、 上記モータヨーク内に回転可能に収容され、アーマチュ
アシャフトと、このアーマチュアシャフト上に固定され
たアーマチュアコアと、アーマチュアシャフト上に固定
されたコンミュテータと、上記アーマチュアコアに巻回
され且つ上記コンミュテータに電気的に接続されたアー
マチュアコイルとを備えたアーマチュアと、 上記モータヨークの内周面の上記アーマチュアコアに対
向した位置に固着されたマグネットと、 上記コンミュテータの近傍で、且つモータヨークの内側
に配置されたホルダベースと、 上記コンミュテータの回転方向に向って予め定められた
角度だけ傾斜して、上記ホルダベースに取付けられ、第
1側壁と第2側壁とを有する一対のブラシケースと、 上記コンミュテータに接触する方向およびコンミュテー
タから離間する方向に移動可能にして、且つ夫々のブラ
シケースの両側壁との間で予め定めたギャップを介して
夫々のブラシケース内に収容され、外部回路に電気的に
接続された一対のブラシと、 上記一対のブラシケースに係止され、上記一対のブラシ
の夫々の後端部に押圧力を与え、夫々のブラシを上記コ
ンミュテータに圧接させるブラシ押圧部材とを備えた小
型モータにおいて、 上記一対のブラシの夫々の後端部は、上記コンミュテー
タの回転方向に対する後部頂角が鋭角に形成され、上記
一対のブラシの夫々は、この鋭角に形成された頂部によ
り上記ブラシケースの第1側壁に接するとともに、上記
ブラシケースの第2側壁の先端部において支持されてい
ることを特徴とする小型モータ。 - 【請求項2】 後部頂角が60度ないし85度に形成さ
れている請求項1に記載の小型モータ。 - 【請求項3】 後部頂角が70度ないし80度に形成さ
れている請求項1に記載の小型モータ。 - 【請求項4】 ブラシケースのトレーリング角度が5度
ないし25度に選ばれている請求項1、2、3のいずれ
かに記載の小型モータ。 - 【請求項5】 ブラシケースのトレーリング角度が12
度ないし15度に選ばれている請求項1、2、3のいず
れかに記載の小型モータ。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6040006A JPH07250457A (ja) | 1994-03-10 | 1994-03-10 | 小型モータ |
US08/398,521 US5714826A (en) | 1994-03-10 | 1995-03-03 | Electric motor |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6040006A JPH07250457A (ja) | 1994-03-10 | 1994-03-10 | 小型モータ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07250457A true JPH07250457A (ja) | 1995-09-26 |
Family
ID=12568833
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6040006A Pending JPH07250457A (ja) | 1994-03-10 | 1994-03-10 | 小型モータ |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5714826A (ja) |
JP (1) | JPH07250457A (ja) |
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JP2016174533A (ja) * | 2016-07-06 | 2016-09-29 | 株式会社ミツバ | 電動モータ |
WO2021117292A1 (ja) * | 2019-12-11 | 2021-06-17 | 株式会社明電舎 | 回転機の軸接地装置 |
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US20040071003A1 (en) * | 2002-09-04 | 2004-04-15 | G & G Technology, Inc. | Split phase polyphase inverter |
CN202178689U (zh) * | 2011-08-02 | 2012-03-28 | 中山大洋电机制造有限公司 | 一种有刷电机端盖组件结构 |
CN102957288B (zh) * | 2011-08-10 | 2017-12-12 | 德昌电机(深圳)有限公司 | 驱动装置及其有刷电机 |
US8933609B2 (en) * | 2011-08-23 | 2015-01-13 | Ti Group Automotive Systems, L.L.C. | Electric motor driven liquid pump and brush for same |
US20190013719A1 (en) * | 2016-02-22 | 2019-01-10 | Asmo Co., Ltd. | Motor |
EP3817160A1 (de) * | 2019-11-04 | 2021-05-05 | SEG Automotive Germany GmbH | Bürstenanordnung für einen elektromotor, elektromotor und starter für eine brennkraftmaschine |
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JPH069144B2 (ja) * | 1984-09-19 | 1994-02-02 | 日本電信電話株式会社 | 密閉鉛蓄電池 |
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JPS6251945A (ja) * | 1986-06-24 | 1987-03-06 | 大塚 二郎 | 食品の品質改善装置 |
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JP3004809B2 (ja) * | 1992-05-25 | 2000-01-31 | アスモ株式会社 | 直流機 |
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1994
- 1994-03-10 JP JP6040006A patent/JPH07250457A/ja active Pending
-
1995
- 1995-03-03 US US08/398,521 patent/US5714826A/en not_active Expired - Fee Related
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WO2021117292A1 (ja) * | 2019-12-11 | 2021-06-17 | 株式会社明電舎 | 回転機の軸接地装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US5714826A (en) | 1998-02-03 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040309 |