JPH0724848U - 巻取機の張力制御装置 - Google Patents

巻取機の張力制御装置

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JPH0724848U
JPH0724848U JP5644793U JP5644793U JPH0724848U JP H0724848 U JPH0724848 U JP H0724848U JP 5644793 U JP5644793 U JP 5644793U JP 5644793 U JP5644793 U JP 5644793U JP H0724848 U JPH0724848 U JP H0724848U
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一 中村
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 巻取量に応じた巻取張力でウエブを巻取る巻
取機の張力制御装置を、装置全体の機構を簡略化して提
供すること。 【構成】 巻取ローラ1の巻取りトルクを抵抗Rの電圧
効果によって検出して出力する増幅器20と、この出力
に応じて張力の指令値Fを減じる加算器13とを備え、
巻取りローラ1に巻取られるウエブ4の巻取張力Ft
張力検出器9によって検出し、この巻取張力Ft と加算
器13によって算出された張力F0 とが一致するよう
に、巻取りトルクを制御する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、巻き取り量の増加につれて巻き取り張力を漸小させて、ウエブの 品質低下を防止することが可能な巻取機の張力制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、フィルムや、巻線、製紙などのウエブをローラに巻取る巻取機が知 られている。このとき、巻取り張力をローラの巻取径に応じて制御すれば、巻取 られたウエブにストレスを発生するのを防止でき、これによってウエブの品質を 高く保つことができる。
【0003】 図3は、このような巻取機の張力制御装置の構成を示すブロック図である。 この図において、1は巻取りローラであり、クラッチ2を介したモータ3の駆 動によって、ウエブ4を巻取るようになっている。ここで、クラッチ2は、伝達 媒体として磁性微粒子を用いているものであり、コイル2aによる電磁力でモー タ3から巻取りローラ1への巻取りトルクを制御できるようになっている。 また、5はセンサであり、ローラ回転軸に設置されたマグネット5aの磁気を 検出して、例えば巻取りローラ1の1回転に要する時間Tを検出する。
【0004】 一方、ウエブ4は、図示せぬ送出部から矢印Y方向へ繰り出され、搬送ローラ 6,7,および8を順次介して、巻取りローラ1によって巻取られる。搬送ロー ラ6,8の回転軸は、装置に対して固定される一方、搬送ローラ7の回転軸は、 揺動自在となっている。したがって、搬送ローラ7の、図において左右方向の弾 力を検出することによって、ウエブ4の張力を検出することができる。これを行 なって、ウエブ4の張力Ft を検出するのが、張力検出器9である。 また、搬送ローラ6には、ロータリ型のエンコーダ10が直結されており、搬 送ローラ6の回転量、すなわち、ウエブ4の送り量に応じてパルスPが発生する ようになっている。
【0005】 次に、11は巻取径算出器であり、センサ5により検出された巻取りローラ1 の1回転に要する時間Tと、エンコーダ10によるパルスPの数とによって、巻 取りローラ1における巻取径Dを算出する。すなわち、巻取径Dは、巻取りロー ラ1の1回転においてどれだけのウエブ4が巻取られるかによって算出される。 巻取径検出器11により算出された巻取径Dは、設定されたテーパ率Rと乗算 器12によって乗算され、この演算結果Mが加算器13の減算入力端に供給され る。ここで、テーパ率Rとは、巻取径Dの増加に対する張力の減少率を示すもの である。 一方、加算器13の加算入力端には、張力の指令値Fが入力されている。これ により、加算器13では、張力の指令値Fから演算結果Mが減算されて、補正さ れた張力F0 が出力される。
【0006】 加算器14の加算入力端には、この指令値F0 が入力される一方、同減算の入 力端には、張力検出器9により検出されたウエブ4の張力Ft が入力される。こ れにより、加算器14では、補正された張力F0 から巻取張力Ft が減算され、 偏差信号として出力される。 この偏差信号は、PI増幅器15により比例・積分処理の後、増幅されて、パ ルス幅変調回路16に供給される。 PWM変調回路16は、例えば、その内部で発振させた鋸波(あるいは三角波 )とPI増幅器15の出力信号とを比較し、PI増幅器15の出力レベルが鋸波 のレベルよりも大なるとき、そのレベルが“H”なるパルスを出力する。これに より、PWM変調回路16は、PI増幅器15の出力レベルおよび極性に応じた デューティ比を有するパルス幅変調信号を出力することなる。 一方、コイル2aの一端には、電源電圧+Vccが接続され、他端にはトランジ スタ17のコレクタに接続される。トランジスタ17のベースには、パルス幅変 調回路16によるパルス幅変調信号が供給され、トランジスタ17のエミッタは 接地される。すなわち、トランジスタ17は、パルス幅変調信号によってコイル 2aを駆動する。
【0007】 かかる構成によれば、加算器14より出力される偏差信号が零となるように、 パルス幅変調回路16によるパルス幅変調信号に応じて、コイル2aのオン・オ フが制御される。この結果、加算器13により算出された張力F0 と、張力検出 器9により検出された実際のウエブ4の張力Ft とが一致するように、ウエブ4 が巻取りローラ1に巻取られる。
【0008】 ここで、加算器13により算出された張力F0 は、張力の指令値Fから演算結 果Mを減じたものである。演算結果Mは巻取径Dに比例して大となるので、張力 の指令値Fを巻取径Dに対して一定とすると、加算器13の出力である張力F0 は、巻取径Dに対し、張力の指令値Fから一定比率で減少することになる。 このような張力F0 にしたがってウエブ4が巻取られるので、巻取量の増加に つれて、巻取張力を漸小させることができる。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した構成では、巻取りローラ1の巻取径Dを求めるのに、 ウエブ4の送り量を検出するエンコーダ10、巻取りローラ1の回転を検出する センサ5、および専用の巻取径算出器11が必要となるだけでなく、これらを生 産ライン上に適切に配置しなければならないので、装置全体の機構が複雑となる 、という欠点があった。
【0010】 この考案は、この欠点に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、巻 取量に応じた巻取張力でウエブを巻取る巻取機の張力制御装置を、装置全体の機 構を簡略化して提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
この考案は、上述した問題を解決するために、巻取りローラに巻回される被巻 取物の巻取張力を検出し、これによって検出された巻取張力と予め設定された張 力の指令値とが一致するように、前記巻取ローラの巻取りトルクを制御する巻取 機の張力制御装置において、前記巻取ローラの巻取りトルクを検出するトルク検 出手段と、このトルク検出手段により検出された巻取りトルクに応じて前記張力 の指令値を減じる減算手段とを具備することを特徴としている。
【0012】
【作用】
この構成によれば、巻取りローラの巻取りトルクが、被巻取物が巻回されるに したがって大きくなるのを利用して、張力の指令値を減じている。したがって、 この構成においても、張力の指令値は、巻取りトルクに応じて減じられて、巻取 り径に対応して漸小することになる。
【0013】
【実施例】
以下、この考案の一実施例について図面を参照して説明する。 図1は、この実施例の構成を示すブロック図であり、図3と同一の部分には、 同一の符号を付与し、その説明を省略する。そして、図1に示す構成が、図3に 示す構成と相違する点は、図1におけるセンサ5と、エンコーダ10と、巻取径 算出器11と、乗算器12とを排除する一方、コイル2aと駆動回路17との間 に抵抗Rを介挿し、この抵抗Rにおける電圧降下を検出し、これに所定の増幅を 行なった後に、加算器13の減算入力端に供給させる増幅器20を備えた点にあ る。
【0014】 そこで、この点について説明する。 抵抗Rの両端には、コイル2aに流れる電流値に比例して電圧降下が発生し、 この電圧降下は、増幅器20によって所定の積分増幅をされて、加算器13の減 算入力端に供給される。 ここで、抵抗Rにおける電圧効果は、コイル2aに流れる電流に比例し、モー タ3から巻取りローラ1への巻取りトルクを示すものなので、この実施例におけ る加算器13の算出される張力F0 は、張力の指令値Fから巻取りトルクに相当 する分を減じたものとなる。
【0015】 次に、この実施例の動作について説明する。 まず、従来と同様に、この実施例においても、加算器14により出力される偏 差信号が零となるように、巻取りローラ1の巻取りトルクが制御される。
【0016】 ここで、巻取径と巻取張力との積が巻取りトルクであることを考えると、図2 (b)に示すように、巻取りトルクは巻取径に比例する。また、同一の巻取張力 でウエブ4を巻取る際に、巻取りローラ1の巻取径が小さいときには、巻取径が 大であるときも、巻取りトルクが小さくて済む。 したがって、抵抗Rでの電圧降下は、巻取径の大きさに相当するので、張力の 指令値Fは、加算器13において巻取径の増加に対応して減少することになる。
【0017】 ウエブ4の巻取り初期であって、図2(a)に示すように、巻取径Dが充分に 小さい場合Pには、巻取りトルクが小となり、コイル2aに流れる電流も比較的 小となるので、抵抗Rによる電圧降下も小となる。これにより、張力の指令値F は、加算器13においてほとんど減じられることなく、この張力でウエブ4が巻 取りローラ1に巻取られる。 なお、この図において、Dmin は、巻取ローラ1に何も巻取られていない状態 における径である。
【0018】 これに対し、ウエブ4の巻取りが進行し、図2(a)に示すように巻取径Dが 大きくなった場合Qでは、これに応じて巻取りローラ1の巻取りトルクも大きく する必要があるので、必然的にコイル2aに流れる電流も増加し、抵抗Rによる 電圧降下も大となる。この結果、張力の指令値Fは、加算器13において巻取り トルクに対応して減じられることになる。
【0019】 そして、この実施例では、加算器13により算出された張力F0と、張力検出 器9により検出された巻取張力Ft とが一致するように、すなわち、ウエブ4が 張力F0 となるように巻取られるので、巻取径の増大にしたがって、巻取張力を 減少させてウエブ4を巻取ることができる。しかも、この実施例では、従来必要 であったセンサ5、エンコーダ10、およびこれに伴う巻取径算出器11を必要 としないので、構成を簡略化できる。 また、増幅器20の増幅率を調節することにより、従来におけるテーパ率の設 定も行なうことができる。
【0020】 なお、上述した実施例では、説明のため、構成各部をアナログ構成としたが、 実際には、張力検出器9により検出された張力Ft と増幅器20の出力とは、そ れぞれ図示せぬA/D変換器によりディジタル信号に変換される一方、図示せぬ CPUにより加算器13,14の演算が行なわれる。 この場合、まず、巻取り開始の指令直後に、各部の出力信号がサンプリングさ れて記憶される。この記憶された各信号が、巻取り動作の進行にしたがって所定 値変化する毎に、CPUは、加算器13,14の演算を行なって、巻取径に応じ て巻取張力を下げる制御を行なうようになっている。
【0021】 また、この実施例では、張力の指令値Fを一定としたが、例えば、巻取径に対 する張力の特性を予めメモリ等に記憶しておき、これを増幅器20の出力(抵抗 Rにおける電圧効果は、巻取りトルクだけではなく、巻取径も示すので)に対応 して供給するように構成としても良い。
【0022】
【考案の効果】
以上説明したこの考案によれば、巻取りローラの巻取りトルクが、被巻取物の 巻回量にしたがって大きくなるのを利用して、張力の指令値を減じているので、 この構成においても、張力の指令値は、巻取りトルクに応じて減じられ、巻取り 径に対応して漸小することになる。 したがって、実際に巻取り径を検出すること、および張力の漸小率を逐一設定 することが不要となるので、構成を簡略化することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案による実施例の構成を示すブロック図
である。
【図2】(a)は、同実施例の動作を説明するための、
巻取径と張力との関係を示す図であり、(b)は、同じ
く、巻取径と巻取りトルクとの関係を示す図である。
【図3】従来の、巻取機の張力制御装置の構成を示すブ
ロック図である。
【符号の説明】
1……巻取りローラ R……抵抗、20……増幅器(トルク検出手段) 13……加算器(減算手段) F ……張力の指令値 Ft ……巻取張力

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 巻取りローラに巻回される被巻取物の巻
    取張力を検出し、これによって検出された巻取張力と予
    め設定された張力の指令値とが一致するように、前記巻
    取ローラの巻取りトルクを制御する巻取機の張力制御装
    置において、 前記巻取ローラの巻取りトルクを検出するトルク検出手
    段と、 このトルク検出手段により検出された巻取りトルクに応
    じて前記張力の指令値を減じる減算手段とを具備するこ
    とを特徴とする巻取機の張力制御装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013116787A (ja) * 2011-12-02 2013-06-13 Seiko Epson Corp 画像記録装置、画像記録方法
JP2013116788A (ja) * 2011-12-02 2013-06-13 Seiko Epson Corp 画像記録装置、画像記録方法
JP2013147308A (ja) * 2012-01-18 2013-08-01 Seiko Epson Corp 画像記録装置、画像記録方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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