JPH07248234A - 2値化変換回路 - Google Patents

2値化変換回路

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JPH07248234A
JPH07248234A JP3999694A JP3999694A JPH07248234A JP H07248234 A JPH07248234 A JP H07248234A JP 3999694 A JP3999694 A JP 3999694A JP 3999694 A JP3999694 A JP 3999694A JP H07248234 A JPH07248234 A JP H07248234A
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JP
Japan
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circuit
threshold value
output
hysteresis
signal
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Application number
JP3999694A
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English (en)
Inventor
Haruo Kawakita
晴夫 川北
Takamoto Watanabe
高元 渡辺
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Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 2値化変換回路で閾値が演算されていないこ
とによる2値化信号の出力不能あるいは閾値が異常とな
ったために生じる2値化信号の異常を防止する。 【構成】電圧VDDが立ち上がると(t0)パワーオンリセッ
ト回路53kは所定時間(t0〜t1)POR=“0"となるので、
RB端子は“0"になり、SL信号も“0"になり、S端子が
“0"となる。このためヒステリシス・ラッチヒステリシ
ス選択回路53iはあらかじめ設定されている値H1をヒス
テリシス演算回路53fへ出力する。ヒステリシス演算回
路53fは極値と現在値との差分Snがヒステリシス幅H1を
越える場合は出力ラッチ回路53g等へラッチ信号を出力
する。出力ラッチ回路53gでは、ヒステリシス演算回路5
3fからラッチ信号が出力されてくると、増減判定信号Sn
(MSB)の指示に基づきハイまたはロウレベル信号Voutを
出力する。このように電源オン時に、ヒステリシス幅H1
が直ちに設定されるので、即コンパレータ動作が可能と
なる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、極大と極小とを繰り返
して変化する信号を2値化する2値化変換回路に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、クランク角センサ、モータ回転セ
ンサ、車輪速センサ等では、クランク軸、モータ回転軸
あるいは車輪回転軸に連動して回転するロータとそのロ
ータの回転をパルス信号として捉えるピックアップとか
らなる回転センサが知られている。
【0003】その回転センサのピックアップ側には、ロ
ータの磁性材料製の歯に対向する様に磁界バイアス用の
磁石、およびホール素子を含んだ磁気検出回路を封止し
たモールドICが設けられている。ここで用いられてい
る磁気検出回路は、例えばCMOS型電圧制御発振回路
からなる第1の電圧/周波数変換回路と、同じくCMO
S型電圧制御発振回路からなる第2の電圧/周波数変換
回路とを並列に備え、各電圧/周波数変換回路に対して
ホール素子からのホール電圧が印加される。従って、各
電圧/周波数変換回路は、ホール素子からのホール電圧
の変化に応じてそれぞれ特定の周波数の発振出力を生じ
る。この二つの発振出力は周波数差数値化回路に入力さ
れる。この周波数差数値化回路は、2つの周波数の差を
数値化した数値化出力をデジタルフィルタに与える。デ
ジタルフィルタは、この数値化出力をデジタル出力に変
換し、さらにコンパレータに与える。コンパレータは、
デジタル出力に基づいて2値化処理を実行し、2値化出
力を行う。この2値化出力によってロータの回転に伴う
磁界強度の変化が定量的に把握されることになり、各種
制御の回転数データとして用いられるのである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記コンパレータの2
値化処理は、デジタルフィルタからのデジタル出力の変
化に基づいて閾値を演算し、その閾値と新たなデジタル
出力との比較にて2値化を行っている。したがって、直
前のデジタル出力がないため閾値が演算されていない状
態、例えば電源をオンした直後では閾値が定まっておら
ず、正常な出力をなすことができない。このため、閾値
が得られるまで2値化処理がなされないことになり、2
値化信号に基づいてなされる各種の制御に応答遅れが生
じる恐れがあった。
【0005】また、デジタル出力がノイズ等により異常
な値を示したため、デジタル出力に基づいて演算される
閾値が異常になったり、閾値自体がノイズにより異常に
なる場合がある。その場合には、異常な2値化信号が出
力されたり、2値化処理自体が停止したりして、各種制
御が異常になる恐れもあった。
【0006】このような問題は、回転センサに限られず
各種の2値化処理に言えることである。本発明は、閾値
が演算されていないことによる2値化信号の出力不能あ
るいは閾値が異常となったために生じる2値化信号の異
常を防止することを目的としてなされた。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
極大と極小とが繰り返される入力信号の変化に基づいて
閾値を設定する閾値設定手段と、該閾値に基づいて前記
入力信号を2値化信号に変換する2値化手段と、を備え
たことにより、前記入力信号を2値化信号に変換して出
力する2値化変換回路において、上記閾値の設定が異常
であるか否かを判定する判定手段と、該判定手段にて異
常であると判定された場合に、上記2値化手段に対して
上記閾値設定手段からの閾値に代えて所定閾値を出力す
る所定閾値出力手段と、を備えたことを特徴とする2値
化変換回路である。
【0008】請求項2記載の発明は、請求項1におい
て、上記判定手段が、電源オン時から上記2値化手段の
2値出力の切替が所定回数なされるまでは、異常である
と判定する2値化変換回路である。請求項3記載の発明
は、請求項1または2において、上記判定手段が、上記
閾値設定手段により設定される閾値が所定範囲から外れ
ている場合に、異常と判定する2値化変換回路である。
【0009】請求項4記載の発明は、請求項3におい
て、上記判定手段が、上記閾値設定手段により設定され
る閾値が所定範囲から外れた時から上記2値化手段の2
値出力の切替が所定回数なされるまでは、異常と判定す
る2値化変換回路である。
【0010】請求項5記載の発明は、請求項3または4
において、上記所定範囲が、前回設定された閾値に基づ
いて設定される2値化変換回路である。
【0011】
【作用】請求項1記載の発明では、判定手段が閾値の設
定が正常であると判定していれば、閾値設定手段にて設
定された閾値により、2値化手段は入力信号を2値化す
る。しかし、判定手段にて異常であると判定された場合
には、その閾値が信頼できるものではないか、あるいは
閾値自体が存在しないので、2値化手段に閾値設定手段
からの閾値を使用させる訳には行かない。このため、所
定閾値出力手段が、2値化手段に対して上記閾値設定手
段からの閾値に代えて所定閾値を出力する。このことに
より信頼できる2値化信号が出力できる。
【0012】判定手段は、電源オン時から上記2値化手
段の2値出力の切替が所定回数なされるまでは、異常で
あると判定するものであってもよい。電源オン時は、閾
値を設定するための入力信号自体が得られていないの
で、正常に閾値を演算することができない。したがっ
て、電源オン時からしばらくは所定閾値出力手段による
閾値を用いるものである。上記2値出力の切替所定回数
は、例えば2値が“0”,“1”であれば、“0”から
“1”への切替が2回、あるいはその逆の“1”から
“0”への切替が2回であるとすると、異常であるとの
判定が比較的短時間で終了する。また2値出力の切替回
数でなく、電源オン時から入力信号の極大値と極小値と
が得られるまでの時間を考慮して、電源オン時から所定
時間は異常と判定するようにしてもよい。
【0013】判定手段は、閾値設定手段により設定され
る閾値が所定範囲から外れている場合に、異常と判定す
るものであってもよい。正常な入力信号から考えて、閾
値が当然に含まれるであろう所定範囲と言うものが存在
する。その所定範囲から閾値が外れれば、その閾値は信
頼できない可能性が大きいため、その閾値に基づいて閾
値を演算することはできない。また演算自体がエラーと
なってしまう場合がある。したがって、閾値設定手段か
らの閾値が所定範囲から外れている場合は、所定閾値出
力手段による閾値を用いるものである。
【0014】この場合も、閾値が所定範囲から外れた時
から2値化手段の2値出力の切替が所定回数なされるま
では、異常であると判定するものであってもよい。また
上述したごとく回数でなく時間であっても良い。上記所
定範囲は、前回設定された閾値に基づいて設定されても
よい。前回設定されている閾値は、現状の入力信号の正
常なレベルを反映しているはずである。このため前回の
閾値と今回の閾値との差が異常と判定すべき適切な一つ
の基準となる。したがって、異常が一層適切に判定でき
る。また前回の閾値も一つでなく、前回までの複数の閾
値の平均値で判定してもよい。この場合も一層適切な判
定ができる。
【0015】
【実施例】以下に本発明の実施例を図面と共に説明す
る。図1は実施例の2値化変換回路としてのコンパレー
タの構成を概略的に表すブロック図である。本実施例の
コンパレータは、回転速度検出装置に適用したものであ
り、回転速度検出装置は図3に示す様に、ロータ10の
磁性材料製の歯10aに対向する様に磁界バイアス用の
磁石20を配置し、両者の間に、ホール素子を含んだ磁
気検出回路50を封止したモールドIC40を配置した
ものである。なお、ロータ10以外は非磁性体からなる
ケース30に収められ、モールドIC40は入出力ピン
41を有し、基板42上に配置されている。
【0016】この磁気検出回路50は、図2に示す様
に、例えばCMOS型電圧制御発振回路からなる第1の
電圧/周波数変換回路VCO1と、同じくCMOS型電
圧制御発振回路からなる第2の電圧/周波数変換回路V
CO2とを並列に備え、各電圧/周波数変換回路VCO
1,VCO2に対してホール素子HEからのホール電圧
VP ,VM が印加される。従って、各電圧/周波数変換
回路VCO1,VCO2は、ホール素子HEからのホー
ル電圧VP ,VM の変化に応じてそれぞれ周波数f1,
f2の発振出力を生じる。この二つの発振出力は周波数
差数値化回路51に入力される。この周波数差数値化回
路51は、周波数f1,f2の差f1−f2を数値化し
た数値化出力Niをデジタルフィルタ52に与える。デ
ジタルフィルタ52は、この数値化出力Niをデジタル
出力Diに変換し、さらに本実施例のコンパレータ53
に与える。コンパレータ53は、デジタル出力Diに基
づいて後述する2値化処理を実行し、2値化出力Vout
を行う。この2値化出力Vout によってロータ10の回
転に伴う磁界強度の変化が定量的に把握されることにな
るのである。なお、電圧/周波数変換回路VCO1,V
CO2,周波数差数値化回路51,デジタルフィルタ5
2及びコンパレータ53は、クロック信号CLKにより
相対的な動作タイミング等の調整がなされている。
【0017】コンパレータ53は、詳細には図1に示す
様な回路構成である。デジタルフィルタ52から入力さ
れるデジタル出力Diは、現在値ラッチ回路53a,基
準値判定及びラッチ回路53b,最大値検出回路53c
及び最小値検出回路53dへ入力される。
【0018】現在値ラッチ回路53aは、入力されるデ
ジタル出力Diをクロックに応じてラッチを繰り返し、
差分検出回路53eへそのラッチした現在値Dnを出力
する。基準値判定及びラッチ回路53bは、ヒステリシ
ス演算回路53fからのラッチ信号が入力されると、基
準値Doをクリヤし、デジタルフィルタ52から入力さ
れるデジタル出力Di(即ち現在値Dn)を基準値Do
としつつ、デジタル出力Diに極値が表れた時点でこれ
を固定し、再度ヒステリシス演算回路53fからのラッ
チ信号の入力により、上記処理を繰り返す。
【0019】最大値検出回路53cは、入力されるデジ
タル出力Diがそれまでに検出された最大値を越える場
合はこれを更新する形で最大値Dmax を求め、ヒステリ
シス幅設定回路53hに出力する。同様に、最小値検出
回路53dも、最小値Dminを更新しつつヒステリシス
幅設定回路53hに出力する。尚、最大値検出回路53
cおよび最小値検出回路53dは、ヒステリシス演算回
路53fからのラッチ信号が入力されるとクリアされ
る。
【0020】差分検出回路53eは、現在値ラッチ回路
53aから出力される現在値Dnと基準値判定及びラッ
チ回路53bから出力される基準値Doとの差分Snを
求め、更にヒステリシス演算回路53fへ出力する。基
準値Doは極大値または極小値で一旦固定されるので、
差分Snは極値からの偏差を表す。また、差分検出回路
53eは、これとは別に、増減判定信号Sn(MSB)
を出力ラッチ回路53gおよび基準値判定及びラッチ回
路53bへ出力する。なお、増減判定信号Sn(MS
B)は、Dn−Doが正の場合はロウレベル出力を、逆
の場合はハイレベル出力を指示する信号である。
【0021】ヒステリシス演算回路53fは、差分検出
回路53eから与えられた差分Snと、ヒステリシス・
ラッチヒステリシス選択回路53iから与えられたヒス
テリシス幅Hnとを比較し、差分Snがヒステリシス幅
Hnを越える場合は基準値判定及びラッチ回路53b,
出力ラッチ回路53g,最大値検出回路53cおよび最
小値検出回路53dへラッチ信号を出力する。
【0022】出力ラッチ回路53gは、ヒステリシス演
算回路53fからラッチ信号が出力されると、差分検出
回路53eからの増減判定信号Sn(MSB)の指示に
基づくハイレベル信号またはロウレベル信号を2値化出
力Vout として出力する。ヒステリシス幅設定回路53
hは、最大値検出回路53cおよび最小値検出回路53
dから入力された最大値Dmax と最小値Dmin とに基づ
いて、ヒステリシス幅H2=m(Dmax −Dmin )を演
算し、これをヒステリシス・ラッチヒステリシス選択回
路53iおよびヒステリシスリミット判定回路53jに
出力する。
【0023】ヒステリシス・ラッチヒステリシス選択回
路53iはS(セレクト)端子の入力に応じて、ヒステ
リシス幅設定回路53hからのヒステリシス幅H2と所
定のヒステリシス幅H1との間で切り替えて、ヒステリ
シス演算回路53fへ出力する。S端子に“1”レベル
の入力があると、ヒステリシス幅設定回路53hからの
ヒステリシス幅H2をラッチしてHnとして出力する。
S端子に“0”レベルの入力があると、予め設定してあ
るヒステリシス幅H1をHnとして出力する。
【0024】ヒステリシスリミット判定回路53jは、
前回ヒステリシス・ラッチヒステリシス選択回路53i
から出力されたヒステリシス幅Hnと今回ヒステリシス
幅設定回路53hから出力されたヒステリシス幅H2と
を比較し、ヒステリシス幅H2が異常であればロウレベ
ルのEr信号を出力し、異常でなければハイレベルのE
r信号を出力する。尚、Er信号がロウレベルになって
いた場合、エッジ・カウント回路53mからロウレベル
のSL信号が入力されると、直ちにハイレベルのEr信
号に戻る。
【0025】パワーオンリセット回路53kは、電源オ
ン直後から、所定の時間、リセット信号POR=“0”
を出力する。エッジ・カウント回路53mは、出力ラッ
チ回路53gからのパルス出力Voutのエッジ(この場
合は立ち下がりのエッジ)をカウントし、所定数カウン
トするとそのSL信号を“1”レベルとする。またRB
(リセット)端子の入力により、カウント値はクリアさ
れ、SL信号は“0”レベルとされる。
【0026】尚、ヒステリシスリミット判定回路53j
が出力するEr信号およびパワーオンリセット回路53
kが出力するリセット信号PORはAND回路53nを
介してエッジ・カウント回路53mのRB端子へ入力さ
れる。上述した構成のコンパレータ53の動作を図4,
5のタイミングチャートとともに説明する。
【0027】電源オン直後、電圧VDDが立ち上がると
(t0)、ヒステリシスリミット判定回路53jの出力
Erは直ちにハイレベルとなるが、パワーオンリセット
回路53kからは所定時間(t0〜t1)POR=“0”
が出力されるので、AND回路53nを介してエッジ・
カウント回路53mのRB端子は“0”レベルの信号が
入力される。このためエッジ・カウント回路53mが出
力するSL信号は“0”にリセットされ、ヒステリシス
・ラッチヒステリシス選択回路53iのS端子が“0”
レベルになる。このことにより、電源オン直後には、ヒ
ステリシス・ラッチヒステリシス選択回路53iは、ヒ
ステリシス幅設定回路53hからの出力をラッチした値
H2ではなく、内部にあらかじめ設定されている値H1
を出力する。 この値H1が電源オン直後のヒステリシ
ス幅、即ち閾値となり、ヒステリシス演算回路53fで
は、差分検出回路53eから与えられた差分Snと、ヒ
ステリシス・ラッチヒステリシス選択回路53iから与
えられたヒステリシス幅H1とを比較し、差分Snがヒ
ステリシス幅H1を越える場合は基準値判定及びラッチ
回路53b,出力ラッチ回路53g,最大値検出回路5
3cあるいは最小値検出回路53dへラッチ信号を出力
する。図4では時点t2でデジタル出力Diの直前の極
大値Di0からH1以上の変化があったため、この時点t
2でヒステリシス演算回路53fはラッチ信号を出力す
る。
【0028】出力ラッチ回路53gでは、ヒステリシス
演算回路53fからラッチ信号が出力されてくると、差
分検出回路53eからの増減判定信号Sn(MSB)の
指示に基づくハイレベル信号またはロウレベル信号を2
値化出力Vout として出力する。時点t2では、Dn−
Doが負であるので、増減判定信号Sn(MSB)はハ
イレベル出力を指示する。したがって時点t2からは出
力ラッチ回路53gはハイレベルの2値化出力Voutを
行う。
【0029】このように電源オン時に、ヒステリシス幅
HnとしてH1が直ちに設定されるので、電源オン直後
の入力データDiの変化に対して、即コンパレータ動作
が可能となる。従来技術では電源オン直後の入力データ
Diの変化があっても、ヒステリシス幅Hnが決定して
いないので、直ちにコンパレータ動作できず、応答が遅
れた。
【0030】こうして所定パルス(本例では2パルス)
までは、ヒステリシス幅H1にてコンパレータ動作がな
され、出力ラッチ回路53gの出力Voutは、
“0”,“1”のレベル反転動作(t2,t3,t5,t
6)になる。尚、パワーオンリセット回路53kからの
POR=“0”出力は、数μsec程度としているた
め、レベル反転動作になる時点では既にRBは解除
(“0”→“1”)されている。したがって、エッジ・
カウント回路53mでは出力Voutのエッジ(立ち下
げエッジ)をカウントアップし始める。
【0031】このカウントが所定の数(本例では2)に
達すると(t6)、エッジ・カウント回路53mはSL
=“1”を出力する。したがってS端子が“1”レベル
になるため、ヒステリシス・ラッチヒステリシス選択回
路53iはヒステリシス幅設定回路53hの出力をラッ
チしたデータH2を出力する。即ち、入力Diの最大値
Dmaxおよび最小値Dminから演算されたヒステリシス幅
H2[=m(Dmax−Dmin)]が出力される。ここでm
は所定の係数である。
【0032】以後(時点t7〜)はヒステリシス幅H2
[=m(Di4−Di3),……]にてコンパレータ動作が
行われる。上述したごとく、電源オン直後には、所定の
ヒステリシス幅(閾値)H1を用いてヒステリシス演算
にて、出力ラッチ回路53gの出力Voutのレベル反
転を判断している。このため、クランク軸の回転に応じ
て直ちに信号検出が可能であり、また所定のクランク角
度回転後は、演算されたヒステリシス幅H2により一層
高精度な検出を可能にする。
【0033】ヒステリシス幅H2を演算するためには、
変化する入力Diの最大値Dmaxおよび最小値Dminが決
定していればよい。このタイミングは、最初の無変化時
の値Di0を除き、極大値と極小値とが各一つ存在する時
点t4以降である。したがってこの時点t4以降は、ヒス
テリシス幅HnをH1からH2に切り替えることが可能
である。例えば、最大値Dmaxあるいは最小値Dminがス
テップ的に変化した時点t4を検出して、SL=“1”
を出力してヒステリシス幅HnをH1からH2に切り替
えてもよい。このようにすると、一層早期にH2にてコ
ンパレータ動作が可能となる。尚、エッジ・カウント回
路53mは立ち上がりのエッジをカウントする構成と
し、立ち上がりのエッジを2つカウントした時点t5
で、SL=“1”を出力してヒステリシス幅HnをH1
からH2に切り替えてもよい。
【0034】また、この一連の動作にクランクの回転速
度は無関係である。そしてこの一連の動作は、電源オフ
→オンのたびにくり返される。次に演算されたヒステリ
シス幅H2にてコンパレータ動作がなされている際に、
電源電圧変動や外乱ノイズ等によりDiが、異常に大き
くなったり小さくなった場合の処理について説明する。
その場合のタイミングチャートを図5に示す。
【0035】時点t23までは、図4で説明した時点t7
以降と同一の処理が継続し、時点t24にて、電源電圧変
動や外乱ノイズ等によりコンパレータ53への出力Di
が、異常に小さくなった場合を考える。ヒステリシスリ
ミット判定回路53jは、前回の演算データをヒステリ
シス・ラッチヒステリシス選択回路53iからフィード
バックし、その値と新しく演算されたヒステリシス幅H
2と比較する。この時、Di13は異常に小さいため、m
(Di12−Di13)は異常に大きな値となり、所定のリミ
ット値を越えてしまい、Er=“0”を出力することに
なる。これにより、AND回路53nには、POR=
“1”とEr=“0”とが入力されるので、エッジ・カ
ウント回路53mのRBは“0”レベルとなり、前述し
た電源オン時と同様に、ヒステリシス幅H1にてコンパ
レータ動作がなされる(t24,t25,t27,t28,t2
9)。尚、“0”にリセットされたSL信号は、ヒステ
リシスリミット判定回路53jもリセットするので、直
ちにErは“1”に戻され、エッジ・カウント回路53
mはカウントアップすることができる。
【0036】時点t29にて、カウント値が2となり、S
L=“1”となるので、以後はヒステリシス幅H2にて
コンパレータ動作がなされる(t30〜)。このようにし
てDiに異常値が入った場合は、少々検出精度が悪くな
る可能性はあるものの、コンパレータ動作が止まるとい
う最悪の事態を避けることができる。図5の例ではDi
が異常に低い場合であったが、異常に高い場合も同じ
く、Er=“0”となるので同一の動作を行う。
【0037】具体的には、例えばDiの最大値Dmaxが
「100」でDminが「50」であり、ヒステリシス幅
設定回路53hでは(Dmax−Dmin)/2が出力される
ように設定されているとすると、出力ラッチ回路53g
のVoutは、Di=75近辺で反転動作を行うことが
できる。
【0038】ここで、何らかの影響でDiに一瞬ノイズ
として「150」が入ったとする。従来技術では、最大
値検出回路53cがこれをDmaxとして検出するとヒス
テリシス幅設定回路53hの出力は、「50」となり、
正常のDiの振幅Dmax−Dmin=50と同じになり、コ
ンパレータ動作をできない。
【0039】本実施例では、ヒステリシスリミット判定
回路53jが、正常時のヒステリシス・ラッチヒステリ
シス選択回路53iのラッチ出力「25」とヒステリシ
ス幅設定回路53hの異常出力「50」とを比較し、リ
ミット値(例えばヒステリシス・ラッチヒステリシス選
択回路53iの出力の±50%)を越えるので、ヒステ
リシスリミット判定回路53jがEr=“0”を出力
し、所望の動作とすることができる。
【0040】図4の説明の場合と同様に、ヒステリシス
幅H2を演算するためには、ノイズ以外のDiの最大値
Dmaxおよび最小値Dminが得られていればよい。このタ
イミングは、ノイズ以後極大値と極小値とが各一つ現れ
てDminがステップ的に変化した時点t26である。した
がってDmaxあるいはDminのステップ的変化時点以降
は、ヒステリシス幅HnをH1からH2に切り替えるこ
とが可能である。例えば、最大値Dmaxあるいは最小値
Dminがステップ的に変化した時点t26以降、SL=
“1”を出力してヒステリシス幅HnをH1からH2に
切り替えてもよい。このようにすると、一層早期にH2
にてコンパレータ動作が可能となる。尚、エッジ・カウ
ント回路53mは立ち上がりのエッジをカウントする構
成とし、立ち上がりのエッジを2つカウントした時点t
28で、SL=“1”を出力してヒステリシス幅HnをH
1からH2に切り替えてもよい。
【0041】上記実施例において、ヒステリシス幅H1
が所定閾値に該当し、ヒステリシス幅H2が閾値設定手
段で設定される閾値に該当し、最大値検出回路53c,
最小値検出回路53dおよびヒステリシス幅設定回路5
3hが閾値設定手段に該当し、現在値ラッチ回路53
a,基準値判定及びラッチ回路53b,差分検出回路5
3e,ヒステリシス演算回路53fおよび出力ラッチ回
路53gが2値化手段に該当し、ヒステリシスリミット
判定回路53j,パワーオンリセット回路53k,AN
D回路53nおよびエッジ・カウント回路53mが判定
手段に該当し、ヒステリシス・ラッチヒステリシス選択
回路53iが所定閾値出力手段に該当する。
【0042】
【発明の効果】請求項1記載の発明では、閾値の設定が
判定手段にて異常であると判定された場合には、所定閾
値出力手段が、2値化手段に対して上記閾値設定手段か
らの閾値に代えて所定閾値を出力する。このことにより
信頼できる2値化信号が出力できる。
【0043】判定手段が、電源オン時から上記2値化手
段の2値出力の切替が所定回数なされるまでは、異常で
あると判定するものである場合は、好ましいタイミング
で、閾値設定手段にて設定された閾値により2値化する
処理に戻ることができる。特に立ち上がりあるいは立ち
下がりの回数が2回であるタイミングを捉えれば、早い
タイミングで、閾値設定手段にて設定された閾値により
2値化する処理に戻ることができる。
【0044】判定手段が、閾値設定手段により設定され
る閾値が所定範囲から外れている場合に異常と判定する
ものとする場合は、所定閾値出力手段が、2値化手段に
対して上記閾値設定手段からの閾値に代えて所定閾値を
出力する。このことにより信頼できる2値化信号が出力
できる。この場合も、閾値が所定範囲から外れた時から
2値化手段の2値出力の切替が所定回数なされるまでは
異常であると判定するものであれば、好ましいタイミン
グで、閾値設定手段にて設定された閾値により2値化す
る処理に戻ることができる。特に立ち上がりあるいは立
ち下がりの回数が2回であるタイミングを捉えれば、早
いタイミングで、閾値設定手段にて設定された閾値によ
り2値化する処理に戻ることができる。
【0045】上記所定範囲は、前回設定された閾値に基
づいて設定されていれば、異常が一層適切に判定でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施例のコンパレータの機能ブロック図で
ある。
【図2】 本実施例のコンパレータを含む磁気検出回路
の機能ブロック図である。
【図3】 回転速度検出装置の構成説明図である。
【図4】 回転速度検出装置の電源オン時のタイミング
チャートである。
【図5】 異常発生時のタイミングチャートである。
【符号の説明】
40…モールドIC 50…磁気検出
回路 51…周波数差数値化回路 52…デジタル
フィルタ 53…コンパレータ 53a…現在値
ラッチ回路 53b…基準値判定及びラッチ回路 53c…最大値
検出回路 53d…最小値検出回路 53e…差分検
出回路 53f…ヒステリシス演算回路 53g…出力ラ
ッチ回路 53h…ヒステリシス幅設定回路 53i…ヒステリシス・ラッチヒステリシス選択回路 53j…ヒステリシスリミット判定回路 53k…パワーオンリセット回路 53m…エッジ
・カウント回路 53n…AND回路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 極大と極小とが繰り返される入力信号の
    変化に基づいて閾値を設定する閾値設定手段と、 該閾値に基づいて前記入力信号を2値化信号に変換する
    2値化手段と、を備えたことにより、前記入力信号を2
    値化信号に変換して出力する2値化変換回路において、 上記閾値の設定が異常であるか否かを判定する判定手段
    と、 該判定手段にて異常であると判定された場合に、上記2
    値化手段に対して上記閾値設定手段からの閾値に代えて
    所定閾値を出力する所定閾値出力手段と、を備えたこと
    を特徴とする2値化変換回路。
  2. 【請求項2】 上記判定手段が、電源オン時から上記2
    値化手段の2値出力の切替が所定回数なされるまでは、
    異常であると判定する請求項1記載の2値化変換回路。
  3. 【請求項3】 上記判定手段が、上記閾値設定手段によ
    り設定される閾値が所定範囲から外れている場合に、異
    常と判定する請求項1または2記載の2値化変換回路。
  4. 【請求項4】 上記判定手段が、上記閾値設定手段によ
    り設定される閾値が所定範囲から外れた時から上記2値
    化手段の2値出力の切替が所定回数なされるまでは、異
    常と判定する請求項3記載の2値化変換回路。
  5. 【請求項5】 上記所定範囲が、前回設定された閾値に
    基づいて設定される請求項3または4記載の2値化変換
    回路。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7382118B2 (en) 2004-02-17 2008-06-03 Denso Corporation Device for detecting the wheel speed

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