JP4760409B2 - 電波時計 - Google Patents

電波時計 Download PDF

Info

Publication number
JP4760409B2
JP4760409B2 JP2006024670A JP2006024670A JP4760409B2 JP 4760409 B2 JP4760409 B2 JP 4760409B2 JP 2006024670 A JP2006024670 A JP 2006024670A JP 2006024670 A JP2006024670 A JP 2006024670A JP 4760409 B2 JP4760409 B2 JP 4760409B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
phase
time
signal
circuit
radio wave
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006024670A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007205854A (ja
Inventor
高元 渡辺
純夫 増田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2006024670A priority Critical patent/JP4760409B2/ja
Priority to US11/699,576 priority patent/US7660369B2/en
Priority to DE102007004902.3A priority patent/DE102007004902B4/de
Publication of JP2007205854A publication Critical patent/JP2007205854A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4760409B2 publication Critical patent/JP4760409B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L27/00Modulated-carrier systems
    • H04L27/02Amplitude-modulated carrier systems, e.g. using on-off keying; Single sideband or vestigial sideband modulation
    • H04L27/06Demodulator circuits; Receiver circuits
    • H04L27/066Carrier recovery circuits
    • GPHYSICS
    • G04HOROLOGY
    • G04RRADIO-CONTROLLED TIME-PIECES
    • G04R20/00Setting the time according to the time information carried or implied by the radio signal
    • G04R20/08Setting the time according to the time information carried or implied by the radio signal the radio signal being broadcast from a long-wave call sign, e.g. DCF77, JJY40, JJY60, MSF60 or WWVB
    • G04R20/12Decoding time data; Circuits therefor
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L27/00Modulated-carrier systems
    • H04L27/0014Carrier regulation
    • H04L2027/0024Carrier regulation at the receiver end
    • H04L2027/0026Correction of carrier offset
    • H04L2027/003Correction of carrier offset at baseband only
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L27/00Modulated-carrier systems
    • H04L27/0014Carrier regulation
    • H04L2027/0044Control loops for carrier regulation
    • H04L2027/0046Open loops

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Electric Clocks (AREA)
  • Electromechanical Clocks (AREA)

Description

本発明は、標準電波から抽出した時刻情報により計時時刻を修正する電波時計に関する。
従来より、時刻情報にて振幅変調された標準電波を受信し、その受信信号から時刻情報を復元して、自己の計時時刻を修正するよう構成された電波時計が知られている(例えば、特許文献1参照)。
そして、電波時計は、通常、自装置内に設けられた発振回路(一般的には水晶発振回路)からの基準信号を用いて自律的に計時を行うと共に、基準電波による計時時刻の修正を周期的(例えば、1日に1〜数回又は数日に1回)に行うように構成されている。つまり、発振回路が発生させる基準信号に周波数誤差が含まれている場合、自律的な計時のみでは、時間の経過とともに計時時刻の誤差が増大するため、これを基準電波から抽出される時刻情報を用いて修正することにより、計時時刻を正確に保っているのである。
なお、標準電波は、1周期60秒(60ビット)で繰り返し送信されるフレームを有しており、各フレームの送信タイミングでの年月日や時刻(時分)等をコード化した時刻コードにより、搬送波(40kHz/60kHz)を振幅変調したものである。また、振幅変調することにより、各ビットは、搬送波の振幅の大きい大振幅部と、振幅の小さい小振幅部(大振幅部の10%)とで表され、大振幅部の期間(パルス幅)により、2進数の1/0や、その他のマーカを表すように設定されている。
ところで、電波時計では、標準電波の受信状態(S/N)が悪い場合に、時刻情報が正しく復元されるとは限らないため、計時時刻を誤修正してしまうことを防止するために、復元された時刻情報の検証を行っている。
具体的には、個々のフレームについて、時刻コードが決められた規則に則っていることの確認やパリティビットによる検証を行う他、連続した複数フレームから得られる時刻情報が1分ずつ更新されていること等の確認を行い、これらのいずれかに異常が検出された場合には、計時時刻の修正を禁止する等の対策がとられている。
特開2003−60520号公報
しかし、複数フレームを受信する必要がある上述の対策では、標準電波に基づく計時時刻の修正に少なくとも2,3分以上を要するため、通常の計時以外の処理による消費電力が増加するという問題があり、特に電池駆動の電波時計では、電池の寿命を短くしてしまうという問題があった。
また、上述の対策では、連続した複数フレームの時刻情報がいずれも正しく復元される必要があるため、標準電波の受信状態が不安定な場所に設置された場合、長期間に渡って計時時刻の修正を行うことができない可能性が高くなり、正確な計時を行うことができないという問題もあった。
本発明は、上記問題点を解決するために、標準電波から復元した時刻情報の検証を短時間で行うことが可能な電波時計を提供すること、更には、標準電波に基づく計時時刻の修正をできない状態が長期間継続しても、計時時刻の誤差を最小限に抑えることが可能な電波時計を提供することを目的とする。
上記目的を達成するためになされた請求項1に記載の電波時計では、基準信号発生手段が発生させた基準信号を用いて、計時手段が現在時刻の計時を行う。
また、受信手段が、現在時刻を表す時刻情報にて搬送波を振幅変調してなる標準電波を受信し、直交検波手段が、基準信号に基づいて生成されたタイミングに従って、標準電波の一又は複数周期に相当する期間毎に、その受信信号から標準電波の同相成分及び直交成分を抽出する。
すると、時刻情報復元手段が、直交検波手段にて抽出された同相成分及び直交成分から得られる振幅情報に基づいて時刻情報を復元すると共に、位相算出手段が、直交検波手段にて抽出された同相成分及び直交成分から標準電波の位相を算出し、更に、位相ばらつき度算出手段が、基準信号の周波数誤差に基づいて一定の時間変化率で変化する位相を基準位相として、位相算出手段にて算出される位相の基準位相に対するばらつき度を算出する。
そして、時刻修正手段が、時刻情報復元手段にて復元された時刻情報を標準電波のフレーム単位で検証し、該時刻情報に矛盾や誤りが無く、且つばらつき度算出手段にて算出されたばらつき度が、予め設定された許容値以下である場合に、計時手段による計時時刻を修正する。
なお、基準位相は、基準信号の周波数又はその整数倍の周波数と、標準電波の搬送波の周波数とが正確に一致している場合に一定となり(位相の時間変化率がゼロ)、両周波数が不一致である(即ち、基準信号が周波数誤差を含んでいる)場合に、その周波数誤差に比例した一定の割合で変化する(位相の時間変化率が非ゼロ)。
但し、標準電波は、時刻情報で振幅変調されているため、実際の標準電波の位相は、図6に示すように、基準位相からばらついたものとなる。即ち、振幅が変化するポイントでは、搬送波の周波数以外の周波数成分が多く含まれることにより、また、低振幅部の期間では、S/Nが低下してノイズの影響を受けやすくなることにより、位相のばらつきが生じるのである。なお、図6は、実際に受信された標準電波の振幅及び位相を時間の経過と共に示したグラフである。
従って、時刻情報を正確に復元できる正常時のばらつき度に基づいて許容値を設定しておくことにより、ばらつき度算出手段にて算出されるばらつき度が、この許容値より大きい時には、受信信号のS/Nが劣化しており、復元された時刻情報に誤りを含む可能性が高いと推定することができる。
このように本発明の電波時計では、標準電波の位相のばらつき度から、受信信号の状態(S/N)、ひいては振幅情報から復元した時刻情報の信頼性を評価し、位相のばらつき度が許容値以下であり受信信号の状態が良好である場合には、一つのフレームから抽出された時刻情報の検証結果が良好であれば、複数フレームに渡る検証を行うことなく、直ちに計時時刻の修正を行い、また、位相のばらつき度が許容値より大きく受信信号の状態が悪い場合には、時刻情報の検証結果が良好であっても、計時時刻の修正を禁止するようにされている。
従って、本発明の電波時計によれば、複数のフレームに渡る時刻情報の検証を行う従来装置と同等以上の信頼性を確保しつつ、計時時刻の修正を短時間(1フレーム)で行うことができる。
その結果、基準電波の受信状態が不安定な場合でも、受信状態が良好な状態が一つの時刻情報を受信するのに必要な間(1フレーム分)だけ継続しさえすれば、計時時刻の修正を行うことができるため、複数フレームを受信して検証を行う従来装置と比較して、計時時刻の修正を実行できる可能性を向上させることができる。
なお、位相のばらつき度としては、例えば、位相算出手段にて時系列的に算出される位相に基づき、一回前に算出された位相との差(位相変化量)を求め、その位相変化量の分散や、その位相変化量が予め設定された許容値以下又は許容値以上である確率、更には、線形回帰分析により得られる残差平方和や相関関数等を用いることができる。
次に、請求項2に記載の電波時計では、変化率抽出手段が、位相算出手段にて時系列的に算出される位相に基づいて、基準位相の時間変化率を抽出し、周波数調整手段が、変化率抽出手段にて抽出される時間変化率が最小となるように、基準信号の周波数を調整する。
なお、上述したように基準位相の時間変化率は、基準信号の周波数誤差に比例して大きくなるため、これを最小とすることは、基準信号の周波数誤差を最小とすること、即ち、計時手段による自律的な計時の精度を最大限に高めることに相当する。
従って、本発明の電波時計によれば、標準電波を受信できず、計時時刻の修正を行うことができない状況が長期間継続しても、計時手段での計時時刻の誤差を小さく保つことができる。
次に、請求項3に記載の電波時計では、直交検波手段が信号処理手段,加減算手段,積算手段からなり、信号処理手段が、標準電波の周期の4分の1周期に相当するタイミング毎に、受信信号を順次積分若しくは平均化した信号を生成し、加減算手段が、その信号処理手段にて生成された信号S1,S2,S3,S4,…を、次式に則って加減算することにより、Ik ,Qk を算出し、
k =S4k-3+S4k-2−S4k-1−S4k
k =S4k-3−S4k-2−S4k-1+S4k
(ただし、k=1,2,3,… )
積算手段が、その加減算によって得られたIk ,Qk の搬送波N周期分の和IN,m ,QN,m を次式に則って求めることにより、前記搬送波に対する同相成分IN,m と直交成分QN,m とを算出する。
つまり、本発明では、搬送波の4分の1周期毎に入力信号を積分又は平均化して、搬送波の一周期の間に得られた4個の積分値又は平均値を加減算することにより、搬送波の1周期毎に同相成分Ik と直交成分Qk とを抽出し、更に、Ik ,Qk を、それぞれ、搬送波のN周期分加算することで、不要信号成分の通過帯域幅を狭め、搬送波の同相成分IN,m と直交成分QN,m を精度良く抽出できるようにしている。
従って、本発明の電波時計によれば、入力信号を積分若しくは平均化する信号処理回路を各種ゲート回路を用いたデジタル回路にて構成できるため、装置を小型化できると共に、耐環境性(ノイズや温度変化への耐性)ひいては動作の信頼性を向上させることができる。
また、本発明の電波時計によれば、搬送波の1周期毎に得られる同相成分Ik と直交成分Qk とを加算する数(積算数)Nを増やせば、不要信号成分の通過帯域幅を狭くすることができるので、フィルタ等を用いて不要信号成分を除去する必要がなく、構成を簡易化することができる。
次に、請求項4に記載の電波時計では、周波数調整手段によりほぼ一定値(時間変化率がほぼゼロ)となる基準位相、ひいては位相手段にて算出される位相が最小となる(ゼロに接近する)ように、タイミング調整手段が、直交検波手段での同相成分及び直交成分の抽出タイミングを調整し、時刻情報復元手段が、直交検波手段にて生成される同相成分の値を振幅情報として用いる。
即ち、タイミング調整手段での調整により、直交検波手段にて生成される直交成分はほぼゼロとなり、同相成分は搬送波の振幅とほぼ一致したものとなるため、同相成分の値を、そのまま振幅情報として用いることができるわけである。
従って、本発明の電波時計によれば、振幅情報を求めるための構成を省略することができるため、時刻情報復元手段の構成を簡略化することができる。
次に、請求項5に記載の電波時計では、直交検波手段が、信号処理手段,タイミング可変加算手段,加減算手段,積算手段からなる。そして、まず、信号処理手段が、標準電波の周期の4×r(rは正整数)分の1周期に相当するタイミング毎に、受信信号を順次積分若しくは平均化した信号を生成し、タイミング可変加算手段が、信号処理手段にて生成された信号S1,S2,…を、標準電波の搬送波の1周期を4×r分割したいずれか一つのタイミングを開始タイミングp(p=1,2,…,4r)として、次式に則って加算することにより、前記標準電波の周期の4分の1周期に相当するタイミング毎に、前記受信信号を順次積分若しくは平均化した信号Sp,q を(q=1,2,…)を生成する。但し、タイミング可変加算手段は、タイミング調整手段からの指示に従って開始タイミングpの変更が可能なように構成されている。
そして、加減算手段が、信号処理手段にて生成された信号Sp,q を、次式に則って加減算することにより、Ip,k 、Qp,k を算出し、
p,k =Sp,4k-3+Sp,4k-2−Sp,4k-1−Sp,4k
p,k =Sp,4k-3−Sp,4k-2−Sp,4k-1+Sp,4k
(ただし、k=1,2,3,… )
積算手段が、Ip,k 、Qp,k の搬送波N周期分の和IN,p,m 、QN,p,m を次式に則って求めることにより、前記搬送波に対する同相成分IN,p,m と直交成分QN,p,m とを算出する。
つまり、請求項3に記載の電波時計では、信号処理手段が搬送波の1周期あたり4回のサンプリングを行うのに対し、請求項5に記載の電波時計では、信号処理手段が搬送波の1周期あたり4×r回のサンプリングを行い、連続するr個のデータを順次加算することで、搬送波1周期あたり4個のデータを得ているため、このr個のデータの加算を開始するタイミングpを適宜選択することにより、同相成分及び直交成分の生成タイミング(直交検波のタイミング)を調整することができるのである。
ところで、請求項3又は請求項5に記載の電波時計において、入力信号の積分値若しくは平均値を求める信号処理手段としては、標準電波の4分の1周期又は4×r分の1周期に相当するタイミング毎に積分又は平均化することのできる回路であればどのような回路を用いてもよいが、より好ましくはデジタル回路にて構成するとよい。
そして、一般的なデジタル式の積分・平均化回路は、所定のサンプリング周波数に同期して入力信号をサンプリング(A/D変換)し、そのサンプリングした過去複数回分の受信信号(デジタルデータ)の平均値を演算するように構成されるが、こうした回路を本発明の電波時計にて用いるには、サンプリング周波数を検波すべき搬送波の周波数に比べて十分高くして、積分・平均化回路を高速動作させる必要がある。
そこで、信号処理手段は、請求項6に記載のように、受信信号に応じた遅延時間で入力パルスを遅延させて出力する遅延ユニットが複数段縦続接続され、パルス信号を各遅延ユニットの遅延時間にて順次遅延しながら伝送させるパルス遅延回路を用い、カウント手段が、標準電波の4×r分の1周期に相当するタイミング毎に、パルス遅延回路内でパルス信号が通過した遅延ユニットの段数をカウントし、そのカウント手段によるカウント値を積分値又は平均値として求めるように構成することが望ましい。
つまり、パルス遅延回路を上記のように動作させた場合、パルス信号がパルス遅延回路内の各遅延ユニットを通過する際の遅延時間は、入力信号の信号レベルに応じて変化するが、その遅延時間の変動量は、パルス信号が複数の遅延ユニットを通過するのに伴い平均化されることになる。
このように構成された本発明の電波時計によれば、信号処理手段を、デジタル回路のみで構成することができるため、計時・時刻修正を行う他の部分のデジタル回路ともに、1つのICチップとして集積化することができ、電波時計の用途を拡大することもできる。
次に、請求項7に記載の電波時計では、位相算出手段は、標準電波の位相として、直交成分に対する同相成分の比で表される近似値を用いる。
なお、直交成分に対する同相成分の比とは、要するに、標準電波の位相をφとするとtanφのことであり、これに対して、実際の位相φは、次式により求められるものである。
φ=tan-1(Q/I)
そして、tanφ(=Q/I)は、tan-1(Q/I)と比較して格段に少ない演算量で求めることができるものの、図16に示すように、位相φとは非線形な関係にある。但し、φ<−2π/3,|φ|<π/3,φ>2π/3の範囲に限れば、tanφの傾きd(tanφ)/dφ=1/cos2 φは、ほぼ一定の値となる。
つまり、この範囲に限れば、tanφは位相φに比例していると見なすことができ、位相φの近似値として用いることができるのである。
従って、本発明の電波時計によれば、標準電波の位相を求めるための構成を大幅に簡略化することができ、装置規模を小型化することができる。
以下に本発明の実施形態を図面と共に説明する。
[第1実施形態]
図1は、本発明が適用された実施形態の電波時計1全体の構成を表すブロック図である。
図1に示すように、電波時計1には、水晶振動子2aを備え、一定周波数(本実施形態では4.8MHz)で発振する発振器2と、発振器2からの出力を1/20分周及び1/30分周することにより、周波数が異なる2種類の基準信号(本実施形態では、周波数が240kHzの基準信号と周波数が160kHzの基準信号)を生成する第1の分周回路4と、この第1の分周回路4にて生成された基準信号の一方(本実施形態では、160kHzの基準信号)を取り込み、それを分周(本実施形態では、1/160000分周)することで、計時用の基準信号である1Hzの信号を生成する第2の分周回路6と、この第2の分周回路6からの出力をカウントすることで現在時刻を計時する時刻カウンタ8と、この時刻カウンタ8によるカウント値に基づき、LCD等からなる表示部12に時刻を表示するドライバ回路10とが備えられている。
なお、第1の分周回路4において、2種類の基準信号を生成するのは、本実施形態の電波時計が日本国内用であり、40kHzの長波標準電波と60kHzの長波標準電波との何れかを受信して、時刻情報を復元できるようにするためである。
また、第1の分周回路4が生成する2種類の基準信号は、2種類の長波標準電波の周波数40kHz、60kHzの4倍の周波数160kHz、240kHzに設定されるが、これは、各長波標準電波の4分の1周期のタイミングを生成するためであり、その生成された基準信号は、スイッチS2を介して、後述の直交検波回路18に選択的に入力される。
次に、電波時計1には、2種類の長波標準電波を受信するためのバーアンテナ14と、バーアンテナ14からの受信信号を増幅する増幅回路16と、この増幅回路16にて増幅された受信信号を、スイッチS2を介して入力される基準信号を用いて直交検波することで、長波標準電波の搬送波(以下「キャリア」ともいう)の同相成分IN,m と直交成分QN,m とを抽出する直交検波回路18と、この直交検波回路18にて得られたキャリアの同相成分IN,m と直交成分QN,m とに基づきキャリアの振幅AN,m を演算する振幅演算回路20と、振幅演算回路20からの出力を2値化する2値化回路21と、2値化回路21から出力された2値化信号に基づき、キャリアに重畳されている時刻情報を復元するデコーダ22と、直交検波回路18にて得られたキャリアの同相成分IN,m と直交成分QN,m とに基づきキャリアの位相φN,m を演算する位相演算回路23と、この位相演算回路23にて得られたキャリアの位相φN,m のばらつき度を求めるばらつき度演算回路24と、デコーダ22にて復元された時刻情報が正しいか否かを検証し、検証結果が正しく且つばらつき度演算回路24にて得られた位相φN,m のばらつき度が予め設定されたばらつき閾値より小さい場合には時刻カウンタ8にプリセット信号を出力して、デコーダ22にて復元された時刻情報を時刻カウンタ8に書き込む時刻検証回路25と、が備えられている。
なお、バーアンテナ14は、コンデンサが並列接続されることによって、所謂共振アンテナを構成するものであるが、バーアンテナ14には、並列接続されるコンデンサの容量を切り換え、共振周波数を40kHzと60kHzとの何れかに設定するためのスイッチS1が設けられている。
そして、このスイッチS1は、直交検波回路18へ入力する基準信号の周波数を切り換えるスイッチS2と連動して切り換えられる。つまり、40kHzの長波標準電波を受信する際には、スイッチS1はオンされ、スイッチS2は直交検波回路18に160kHzの基準信号を入力するよう切り換えられ、逆に、60kHzの長波標準電波を受信する際には、スイッチS1はオフされ、スイッチS2は直交検波回路18に240kHzの基準信号を入力するよう切り換えられる。
但し、このスイッチS1、S2の切り換えは、手動操作でも、また、時刻検証回路25からの指令によっても行うことができるようにされている。つまり、時刻検証回路25は、上述した時刻情報の取得動作によって時刻情報を取得できなかったときには、スイッチS1、S2を切り換えることによって、時刻情報取得のために受信する長波標準電波を切り換えるようにされている。
この結果、電波時計1によれば、日本国内で2カ所の送信所から送信されている2種類の長波標準電波の何れかを利用して、時刻カウンタ8による計時時刻を自動で修正することができるようになる。
次に、直交検波回路18は、図2に示すように、スイッチS2を介して入力される基準信号CK1の一周期毎(つまり、検波対象となるキャリアの周期Tcの4分の1の周期毎)に受信信号を平均化する時間A/D変換回路(以下、単にTADという。)30と、このTAD30にて基準信号CK1の一周期毎に求められる平均値Sq (q=1,2,…)を順次ラッチするための第1〜第4レジスタ32,34,36,38と、これら各レジスタ32〜38にラッチされた平均値S4k-3,S4k-2,S4k-1,S4k(但し、k=1,2,3,…)を加減算する加減算回路40と、基準信号CK1をカウントすることにより、基準信号CK1を4分の1分周した信号(換言すればキャリアと同一周期の信号)を加減算回路40の動作クロックCK2として生成する4進カウンタ42と、加減算回路40からの出力を積算する2つの積算回路44,46と、4進カウンタ42から出力された動作クロックCK2をカウントすることにより、動作クロックCK2をN分の1分周した信号(換言すればキャリアの周期をN倍した信号)を積算回路44,46の動作クロックとして生成するN進カウンタ48とを備える。
ここでまず、TAD30は、図3に示すように、遅延ユニット54をリング状に連結し、初段の遅延ユニット54aに起動信号Pinを入力すると、初段の遅延ユニット54aから次段の遅延ユニット54へとパルス信号が順次伝達され、そのパルス信号が最終段の遅延ユニット54bから初段の遅延ユニット54aに戻されることにより、パルス信号が周回するよう構成されたパルス遅延回路52(所謂リングディレイライン(RDL)と、このパルス遅延回路52内でのパルス信号の周回回数をカウントするカウンタ56と、基準信号CK1の立上がり(又は立下がり)タイミングで、パルス遅延回路52内でのパルス信号の到達位置を検出(ラッチ)し、その検出結果をパルス信号が通過した遅延ユニット54が先頭から何段目にあるかを表す所定ビットのデジタルデータに変換して出力するラッチ&エンコーダ58と、カウンタ56によるカウント値を基準信号CK1の立上がり(又は立下がり)タイミングでラッチするラッチ回路60と、ラッチ回路60からの出力が上位ビットデータb、ラッチ&エンコーダ58からの出力が下位ビットデータaとして入力され、その入力データDtを基準信号CK1の立上がり(又は立下がり)タイミングでラッチして、基準信号CK1の一周期前にラッチした前回値との差を求め、その求めた結果を平均値Sq として出力する減算部62とを備える。
そして、パルス遅延回路52を構成する各遅延ユニット54は、インバータ等からなるゲート回路にて構成されており、各遅延ユニット54には、バッファ50を介して、増幅回路16からの入力信号Vs(つまり受信信号)が、電源電圧として印加される。
このため、各遅延ユニット54の遅延時間は、入力信号Vs(受信信号)の電圧レベルに対応した時間となり、減算部62からの出力(つまり、基準信号CK1の一周期内にパルス遅延回路54内でパルス信号が通過した遅延ユニット54の個数を表すデータDT)は、その周期内に受信信号の電圧レベルを平均化した平均値Sq となる。
次に、加減算回路40は、図4に示すように、基準信号CK1に同期してTAD30から出力され、各レジスタ32〜38に順次ラッチされた連続する4個の平均値S4k-3,S4k-2,S4k-1,S4kを、(1)(2)式に則って加減算することによりIk 、Qk を求める、といった演算動作を、動作クロックCK2の一周期毎に(つまり、キャリアの一周期Tcに同期して)繰り返し行う。
k =S4k-3+S4k-2−S4k-1−S4k (1)
k =S4k-3−S4k-2−S4k-1+S4K (2)
また、2つの積算回路44,46は、図5に示すように、加減算回路40の動作クロックCK2を受ける度に、加減算回路40から出力されている演算結果Ik 、Qk をそれぞれ(3)(4)式に則って加算して行き、N進カウンタ48から出力される動作クロックCK3の立上がり(又は立下がり)タイミングで、その加算結果IN,m ,QN,m (m=1,2,3,…)を振幅演算回路20に出力する。
つまり、各積算回路44,46は、加減算回路40にてキャリアの一周期に相当するタイミング毎に求められるキャリアの同相成分Ik と直交成分Qk とを、キャリアのN周期分加算することにより、その加算動作で不要信号成分を除去した、キャリアの同相成分IN,m と直交成分QN,m を生成するのである。
なお、積算回数Nの増加と共に直交検波回路18の周波数帯域幅は小さくなり、積算回数Nを大きくすれば検波対象となるキャリア以外の成分を除去する直交検波の理想値に近づくが、積算回数Nが大きくなるほど、時間分解能NTcは長くなるので、この積算回数Nの選択にあたっては、帯域幅と時間分解能とを考慮する必要がある。
本実施形態では、時刻検証回路25からN進カウンタ48のカウント数を設定できるようにし、直交検波における積算回数Nの値として、キャリア周波数が40kHzの長波標準電波に対しN=2000、キャリア周波数が60kHzの長波標準電波に対しN=3000、を設定するようにしている。
これは、これらの値に対して、検波出力の時間分解能が、2000/40kHz=3000/60kHz=50msとなり、日本の長波標準電波における変調波のパルス幅200ms、500ms、800msを判別するために適当な値であるからである。
次に、上記のように直交検波回路18にて受信信号から生成されたキャリアの同相成分IN,m と直交成分QN,m は、振幅演算回路20及び位相演算回路23に入力される。
このうち、振幅演算回路20では、(5)式に則って、キャリアの振幅AN,m が求められる。
その振幅演算回路20にて求められたキャリアの振幅AN,m は、2値化回路21にて2値化され、デコーダ22にて、“1”, “0”, “P”の3値からなるデータ列に復号され、時刻検証回路25に供給されると共に、その復号したデータ列から時刻情報が抽出され、時刻カウンタ8に供給される。
一方、位相演算回路23では、(6)式に則って、キャリアの位相φN,m が求められる。
なお、位相演算回路23にて求められるキャリアの位相φN,m は、図2に示すように、基準信号CK1に同期した基準信号の1/4周波数(即ち、キャリア周波数と同一の周波数)の基準信号CK2を基準にして求められたものである。
また、キャリア周波数fc の公称周波数に対する誤差は10-11 程度以下であるため、ほぼゼロであると見なすことができ、一方、基準信号CK2の周波数fs は、キャリア周波数fc と一致するように設定されるが、誤差εを含むため、(7)式で表わすことができる。
fs=fc(1+ε) (7)
また、直交検波回路18では、基準信号CK2の1周期毎に算出されるIk ,Qk をN周期分積算することにより、同相成分IN,m 及び直交成分QN,m を生成していることから、1回の直交検波に要する時間tsNは(8)式で表され、これに対して、キャリアN周期に相当する時間tcNは(9)式で表される。
更に、時間tsNと時間tcNとの差ΔtN は(10)式により、また、これをキャリアの位相差ΔφN に換算した値は(11)式により表される。但し、ε<<1とする。
本実施形態では、基準信号CK2の生成に水晶発振子を用いており、その誤差εは高々10-5オーダの数値であるため、(10)(11)式で用いた近似ε/(1+ε)=εは成立する。
つまり、直交検波を行う毎に、キャリアの位相φN,m は、(11)式で示したΔφN ずつ変化することになる。従って、単位時間当たりの位相変化量、即ち、位相変化率dφN /dtは、(12)式で表され、これを、変形したものが(13)式となる。
(12)式からわかるように、位相演算回路23により時系列的に求められるキャリアの位相φN,m は、基準信号CK2の周波数fs とキャリア周波数fc とが正確に一致していない場合(ε≠0)は、誤差εに比例した一定の位相変化率(−2πfc ε)で変化し、基準信号CK2の周波数fs とキャリア周波数fc とが正確に一致している場合(ε=0)は、一定の値となる。
但し、図6に示すように、受信信号にキャリア周波数fc 以外の周波数成分が重畳している場合には、位相演算回路23にて求められるキャリアの位相φN,m の変化は不規則なものとなる。なお、図6は、時刻コードを読み取れる程度に良好な受信状態にて、実際に長波標準電波を受信し、そのキャリアの振幅AN,m 及び位相φN,m を求めたものである。図6に示すように、大局的には、位相φN,m が一定の位相変化率(図では、dφN /dt≒π/10.5rad/s、ε≒−1.2×10-6)で変化する様子、及び、振幅の変化点では波形の歪みにより、小振幅期間ではS/Nが低下することにより、キャリア周波数以外の周波数成分の影響を受けてキャリアの位相φN,m が不規則に変化する様子が現れている。
そして、ばらつき度演算回路24は、誤差εに比例した一定の位相変化率で変化する位相を基準位相とし、この基準位相に対するキャリアの位相φN,m のばらつき度を算出する。
ここでは、位相演算回路23により前回得られた位相φN,m-1 に対する今回得られた位相φN,m の変化量ΔφN,m (=φN,m −φN,m-1 )を順次算出し、更に、その変化量ΔφN,m の分散を1フレームに渡って、又は1フレームを複数区間に分割した各区間毎に求め、この求めた分散を、キャリア位相φN,m のばらつき度としている。つまり、変化量ΔφN,m の平均値を直交検波の周期(キャリアのN周期分)で除したものが、位相φN,m の位相変化率とほぼ一致するものと考えられるため、この変化量ΔφN,m の分散を求めることにより、基準位相(位相変化率で変化する位相)に対するキャリアの位相φN,m のばらつき度がわかるのである。
なお、位相φN,m のばらつき度は、キャリア周波数fc 以外の周波数成分が多く含まれているほど大きな値となり、受信状態が良好な場合でも、振幅の変調率が変化する変化点や低振幅期間の存在によってある程度の大きさを持つ。従って、様々な受信状態にてばらつき度を測定することにより、時刻情報を正しく復元できるばらつき度の上限値を求めておき、この上限値を、受信信号の受信状態(S/N)を推定する際に用いる許容値として設定する。
そして、時刻検証回路25では、デコーダ22にて復元された1フレーム(1分間)分の時刻情報の検証を行い、時刻情報に矛盾や誤りがないことが確認され、且つばらつき度演算回路24にて得られたばらつき度が、上記許容値以下である場合に、時刻カウンタ8にプリセット信号を出力する。このプリセット信号が入力された時刻カウンタ8は、デコーダ22にて復元された時刻情報を用いて、計時時刻の修正を行う。
なお、時刻検証回路25では、時刻情報の検証として、具体的には、パリティビットの確認、復号された時刻情報の矛盾(例えば、時間情報が25時以上,分情報が60分以上を示している等)の有無の確認など、1フレーム内で確認できる処理のみを実行する。
また、時刻検証回路25は、長波標準電波から時刻情報を復元するための回路(増幅回路16、直交検波回路18、振幅演算回路20、2値化回路21、及びデコーダ22、位相演算回路23、ばらつき度演算回路24)を所定時間毎に動作させて、時刻カウンタ8のカウント値を、長波標準電波から復元した時刻情報に基づき修正するようにされており、その動作時にデコーダ22から一定時間以上時刻情報が入力されないときには、時刻情報を取得できなかったと判断して、時刻カウンタ8への時刻情報の書き込みを禁止する。
以上説明したように、本実施形態の電波時計1では、基準信号CK2を基準としたキャリア位相φN,m の基準位相(基準信号CK2の誤差εに比例した時間変化率で変化する位相)に対するばらつき度を求め、そのばらつき度が許容値以下である場合には、キャリアの受信状態(S/N)が良好であるものとして、単一のフレームから得られた時刻情報の検証結果に従って計時時刻の修正の可否を判定し、また、ばらつき度が許容値より大きい場合には、キャリアの受信状態が悪いものとして、時刻情報の検証結果に関わらず、計時時刻の修正を禁止するようにされている。
従って、本実施形態の電波時計1によれば、複数フレームに渡って時刻情報の検証を行う従来装置と同等以上の信頼性を確保しつつ、計時時刻の修正を短時間(1フレーム)で行うことができる。
その結果、キャリアの受信状態が不安定な場合でも、受信状態が良好な状態が1フレーム分だけ継続しさえすれば、計時時刻の修正を行うことが可能なため、従来装置と比較して、計時時刻の修正が実行される可能性を向上させることができる。
また、本実施形態の電波時計1では、直交検波回路18を、TAD30と各種演算回路により構成しているため、増幅回路16を除き、全てデジタル回路で構成することができる。このため、表示部12を除く内部回路の集積化、1チップ化が容易で、電波時計の小型・軽量化を図ることができる。
また、直交検波回路18の全てを、温度変化等の影響を受け難いデジタル回路にて構成することができるため、直交検波を常時最適に実行できる。また特に、本実施形態の直交検波回路18は、積算回路44,46におけるI,Qの積算により不要なノイズ成分を充分除去することが可能となり、不要信号成分除去のために別途フィルタを設ける必要がないことから、小型化・集積化に有利である。
なお、本実施形態において、発振器2及び第1の分周回路4が基準信号発生手段、第2の分周回路6及び時刻カウンタ8が計時手段、バーアンテナ14が受信手段、直交検波回路18が直交検波手段、振幅演算回路20,2値化回路21,デコーダ22が時刻情報復元手段、位相演算回路23が位相算出手段、ばらつき度演算回路24がばらつき度算出手段、時刻検証回路25が時刻修正手段に相当する。また、TAD30が信号処理手段、第1〜第4レジスタ32〜38及び加減算回路40が加減算手段、積算回路44,46が積算手段に相当する。
また、本実施形態において、ばらつき度演算回路24は、ばらつき度として、位相変化量ΔφN,m の分散を求めているが、例えば、この位相変化量ΔφN,m 又はこの位相変化量ΔφN,m を直交変換の周期(キャリアのN周期)tsNで除してなる位相変化率の絶対値が、予め設定された位相変化量抽出しきい値以下(或いは以上)であるものを抽出し、その抽出率をばらつき度として用いてもよい。
図7(a)は、本実施形態の電波時計1により、40kHzの長波標準電波を受信した時に、位相演算回路23にて求められた位相φN,m の時間分布を表すグラフ(N=2000,データ間隔50ms)、(b)は、位相変化量|ΔφN,m|≦0.05π((13)式により誤差εに換算すると、|ε|≦1.25×10-5に相当)のデータのみを抽出したグラフである。また、図8は、図7に示した実測値に対する抽出しきい値と、抽出率との関係を表すグラフである。
図7からは、上述の方法で、ほぼ一定の位相変化率をもつ位相データを抽出できることがわかる。また、図8に示された抽出率は、ノイズが増加するほど低下(グラフが全体的に下方にシフト)するため、この抽出率をキャリアの受信状態(S/N)を判定する指標として用いることができる。例えば、位相変化量抽出しきい値を±0.05πとしたときの抽出率を0.55以上と設定した場合、図7および図8に対応する受信信号は、ぎりぎりで受信状態が良好であると判定されることになる。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態について説明する。
図9は、本発明が適用された第2の実施形態の電波時計1aの全体構成を表すブロック図である。
なお、本実施形態の電波時計1aは、第1実施形態の電波時計1とは一部の構成が異なるだけであるため、同じ構成については同一符号を付して説明を省略し、構成が相違する部分を中心に説明する。
図9に示すように、電波時計1aは、分周回路4の代わりに、この分周回路4と同様の基準信号を発生させ、しかも、その基準信号の周波数を調整可能なPLL回路5を備えている。
また、電波時計1aは、位相演算回路23にて時系列的(キャリアのN周期毎)に求められるキャリアの位相φN,m に基づいて、基準位相の時間変化率(以下「位相変化率」という)dφ/dt(即ち、基準信号CK2の誤差εに基づくキャリアの位相の変化率)又はこれに相当する物理量を求める位相変化率演算回路26を備えている。なお、本実施形態では、位相変化率演算回路26は、位相変化率dφ/dtに相当する物理量として、ばらつき度演算回路24で算出される位相変化量ΔφN,m の平均値を求めている。
そして、PLL回路5は、位相変化率演算回路26にて求められる位相変化率dφ/dtまたはこれに相当する物理量の絶対値が最小となるよう基準信号の周波数を調整する。但し、この調整は、時刻検証回路25にて、ばらつき率が許容値以下である、即ち、キャリアの受信状態が良好であると判定されている期間中だけ実行される。
なお、位相変化率dφ/dtは、直交検波回路18から得られる同相成分及び直交成分で表されるIQベクトルが回転する速さに相当し(図10(a)参照)、位相変化率dφ/dtの絶対値を最小にすることは、IQベクトルが回転する速さを可能な限り遅くし、理想的にはIQベクトルを静止させることに相当する(図10(b)参照)。また、IQベクトルの回転の速さ(位相変化率)は、基準信号CK2の誤差εに比例するため、IQベクトルが静止するということは、誤差εがゼロ、即ち、基準信号CK2の周波数fs とキャリア周波数fc とが一致していることを表す。
つまり、位相変化率演算回路26及びPLL回路5は、基準信号CK2の周波数fs をキャリア周波数fc に一致させる制御を実行している。
このように構成された電波時計1aでは、誤差εが可能な限り小さくされるため、時刻カウンタ8での自律した計時の精度を最大限に高めることができ、その結果、キャリアを受信できず、計時時刻の修正を行うことができない状況が長期間継続したとしても、時刻カウンタ8での計時時刻の誤差を小さく保つことができる。
なお、本実施形態において、発振器2及びPLL回路5が基準信号発生手段、位相変化率演算回路26が位相変化率抽出手段に相当する。
また、本実施形態では、位相変化率演算回路26が、位相変化率dφ/dtに相当する物理量として、位相変化量ΔφN,m の平均値を求めているが、位相φN,m の時間分布から求めた線形回帰直線の傾きを求める等して、位相変化率dφ/dtそのものを算出するように構成してもよい。この場合、図7を用いて説明したように、位相変化量ΔφN,m が抽出しきい値以下となる位相φN,m のみを抽出して、線形回帰直線の傾きを求めるようにすれば、より正確な位相変化率dφ/dtを求めることができる。
[第3実施形態]
次に、第3実施形態について説明する。
図11は、本発明が適用された第3実施形態の電波時計1bの全体構成を表すブロック図である。
なお、本実施形態の電波時計1bは、第2実施形態の電波時計1aとは一部の構成が異なるだけであるため、同じ構成については同一符号を付して説明を省略し、構成が相違する部分を中心に説明する。
まず、電波時計1bにおいて、PLL回路5aは、2種類の基準信号を発生させ、各基準信号の周波数は、2種類の長波標準電波の周波数40kHz、60kHzの4倍の更にr(rは2以上の整数)倍の周波数160rkHz、240rkHzに設定されている。
また、これに合わせて、第2の分周回路6aは、このPLL回路5aにて生成された基準信号の一方(本実施形態では、160rkHzの基準信号)を取り込み、それを分周(本実施形態では、1/160000r分周)することで、計時用の基準信号である1Hzの信号を生成するように構成されている。
次に、直交検波回路18aでは、図12に示すように、TAD30が、スイッチS2を介して入力される基準信号CK0を動作クロックとして、基準信号CK0の一周期毎(つまり、検波対象となるキャリアの周期Tcの4r分の1の周期毎)に受信信号を平均化する。
また、直交検波回路18aは、TAD30にて基準信号CK0の1周期毎に求められる平均値Si(i=1,2,…)を、連続するr個毎に積算する積算回路31と、基準信号CK0をカウントすることにより、基準信号CK0をr分の1分周した信号(換言すればキャリアの周期Tcの4分の1の周期の信号)を積算回路31及び第1〜第4レジスタ32,34,36,38の動作クロックCK1として生成するr進カウンタ41とを備えている。
そして、積算回路31は、基準クロックCK0を受ける度に、TAD30から出力される平均値Siを(14)式に則って加算し、r進カウンタ41から出力される動作クロックCK1の立上がり(又は立下がり)タイミングで、その加算結果、即ち、キャリアの周期の4分の1周期毎に受信信号を平均化した信号Sp,q (p=1,2,…,4r、q=1,2,…)を第1レジスタ32に出力する。
なお、r進カウンタ41,4進カウンタ42,N進カウンタ48を、後述する位相シフト演算回路27からの位相選択指令に従ってリセットすることにより、積算回路31がSp,q の積算を開始するタイミング、ひいては同相成分及び直交成分の算出する際に基準となるタイミングを、キャリアの1周期内において基準信号CK0で規定される4r個のタイミングpの中から任意に選択できるようにされている(図13参照)。
そして、第1レジスタ32以降の動作は、第1実施形態における直交検波回路18と同様であり、加減算回路40は、基準信号CK1に同期して、積算回路31から出力され、各レジスタ32〜38に順次ラッチされた4個の平均値Sp,4k-3,Sp,4k-2,Sp,4k-1,Sp,4kを、(15)(16)式に則って加減算することによりIp,k 、Qp,k を求める、といった演算動作を、動作クロックCK2の一周期毎に(つまり、キャリアの一周期Tcに同期して)繰り返し行う。
p,k =Sp,4k-3+Sp,4k-2−Sp,4k-1−Sp,4k (15)
p,k =Sp,4k-3−Sp,4k-2−Sp,4k-1+Sp,4k (16)
また、2つの積算回路44,46は、加減算回路40の動作クロックCK2を受ける度に、加減算回路40から出力されている演算結果Ip,k 、Qp,k をそれぞれ(17)(18)式に則って加算して行き、N進カウンタ48から出力される動作クロックCK3の立上がり(又は立下がり)タイミングで、その加算結果IN,p,m ,QN,p,m (m=1,2,3,…)を2値化回路21aおよび位相演算回路23aに出力する。
つまり、各積算回路44,46は、加減算回路40にてキャリアの一周期に相当するタイミング毎に求められるキャリアの同相成分Ik と直交成分Qk とを、長波標準電波のN周期分加算することにより、その加算動作で不要信号成分を除去した、キャリアの同相成分IN,m と直交成分QN,m を生成するのである。
次に、位相演算回路23aでは、直交検波回路18aから得られる同相成分IN,p,m ,及び直交成分QN,p,m に基づき、キャリアの位相φN,p,m の近似値RN,p,m を(19)に則って算出する。
N,p,m =QN,p,m /IN,p,m =tanφN,p,m (19)
そして、ばらつき度演算回路24及び位相変化率演算回路26では、位相φN,p,m の代わりに近似値RN,p,m を用いて、第1及び第2実施形態の場合と同様の処理を実行する。
なお、基準信号CK2の誤差εがゼロである場合、近似値RN,p,m は位相φN,p,m と同様に一定値となる。一方、誤差εが非ゼロである場合、図14(a)に示すように、近似値RN,p,m は位相φN,p,m とは異なり、非線形な変化をするが、φN,p,m <−2π/3,|φN,p,m |<π/3,φN,p,m >2π/3の範囲に限れば、一定の時間変化率で変化するものと見なすことができる。つまり、近似値RN,p,m は、この一定の時間変化率で変化すると見なせる範囲内では、位相φN,p,m と同等に扱うことができるのである。
ここで図14(b)は、連続する二つの近似値間の変化量ΔRN,m =RN,p,m −RN,p,m-1 が予め設定された抽出しきい値より小さくなるもののみを抽出した結果を表すグラフである。このような演算を行うことにより、一定の時間変化率で変化しない領域の近似値RN,p,m や、ノイズの影響を受けた近似値RN,p,m を簡単に除外することができるため、位相演算回路23aにてこのような処理を実行し、この処理により抽出された近似値RN,p,m のみを、ばらつき度演算回路24や位相変化率演算回路26に供給するように構成してもよい。
また、電波時計1bは、位相演算回路23aが生成する位相近似値RN,p,m に基づいて、位相選択指令を出力する位相シフト演算回路27を備えている。
この位相演算回路23aでは、位相近似値の絶対値|RN,p,m |が最小となるように、位相選択指令を出力して、直交検波回路18aが直交検波を行うタイミング(同相成分IN,p,m ,及び直交成分QN,p,m を生成するタイミング)を調整する。この位相選択指令により、直交検波を行うタイミングを、キャリアの1周期の1/4rの分解能で、任意に調整することができる。
つまり、電波時計1bにおいて、直交検波回路18aから得られる同相成分及び直交成分で表されるIQベクトルは、位相変化率演算回路26及びPLL回路5aの制御により、図15(a)に示すように、誤差εに比例した一定の速さで回転する状態から、図15(b)に示すように、ほぼ静止した状態に調整される。この調整により、位相演算回路23aで求められる近似値RN,p,m は、ほぼ一定値となる。
また、このIQベクトルは、更に、位相シフト演算回路27及び直交検波回路18aの制御により、図15(c)に示すように、偏角φN,p,m がほぼゼロとなり、I軸の近くにほぼ静止した状態に調整される。
このように、電波時計1bでは、直交検波回路18aが生成する同相成分IN,p,m 及び直交成分QN,p,m が、IN,p,m ≒AN,m ,QN,p,m ≒0となり、同相成分IN,p,m をそのまま振幅AN,m とみなせるため、振幅演算回路20は省略されている。
以上説明したように、本実施形態の電波時計1bでは、直交検波のタイミングを調整することにより、同相成分IN,p,m と直交成分とが成す偏角ΔφN,p,m がほぼゼロとなり、同相成分IN,p,m をそのまま振幅AN,m として用いることができるようにされていると共に、位相演算回路23aにて、演算量の多い位相φN,p,m の代わりに、演算が格段に少ない近似値RN,p,m (=QN,p,m /IN,p,m )を求めるようにされている。
つまり、本実施形態の電波時計1bによれば、直交検波回路18aが生成する同相成分IN,p,m 及び直交成分QN,p,m から振幅及び位相を求める回路が、それぞれ省略及び簡略化されているため、装置の小型化を図ることができる。
なお、本実施形態において、位相シフト演算回路27がタイミング調整手段、r進カウンタ41及び積算回路31がタイミング可変加算手段に相当する。
[他の実施形態]
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術範囲内にて種々の態様を採ることができる。
例えば、上記第1及び第2実施形態では、振幅演算回路20は、(5)式に則って振幅AN,m を算出しているが、例えば、(20)に則って振幅の2乗値AN,m 2や、(21)に則って振幅の近似値AN,m'を算出するように構成してもよい。
特に(21)式を用いた場合には、開平演算や乗算が不要となり、加算のみで求めることができるため、振幅演算回路20の構成を簡略化することができる。なお、(20)及び(21)で得られる振幅の2乗値AN,m 2や近似値AN,m'は、振幅の大きさを正確に表すものではないが、この振幅は時間情報を復元する際に2値化されるだけであるため、振幅の絶対値の相違は、実用上問題ない。
また、上記第2及び第3実施形態では、基準信号の周波数の調整に、PLL回路5,5aを用いているが、これに限らず、分周比を制御する方法、発振回路の負荷容量値を制御する方法などを用いてもよい。
第1実施形態の電波時計全体の構成を表すブロック図。 第1実施形態の直交検波回路の構成を表すブロック図。 TADの構成を表すブロック図。 図2に示すTAD,レジスタ及び加減算回路の動作を表すタイムチャート。 図2に示す加減算回路、積算回路及び図1に示す振幅演算回路の動作を表すタイムチャート。 長波標準電波の振幅及び位相を表すグラフ。 (a)が長波標準電波を直交検波した結果に基づいて算出した位相の時間分布を表すグラフ、(b)が前回の算出値からの位相変化量に基づいて、位相の抽出を行った結果を表すグラフ。 位相変化量の判定に用いる抽出閾値(限界値)と抽出率との関係を表すグラフ。 第2実施形態の電波時計全体の構成を表すブロック図。 位相変化率演算回路による制御の意味を表す説明図。 第3実施形態の電波時計全体の構成を表すブロック図。 第3実施形態の直交検波回路の構成を表すブロック図。 直交検波回路の動作を表す説明図。 (a)が長波標準電波を直交検波した結果に基づいて算出した位相の近似値の時間分布を表すグラフ、(b)が前回の算出値からの近似値の変化量に基づいて、近似値の抽出を行った結果を表すグラフ。 位相変化率演算回路及び位相シフト演算回路による制御の意味を表す説明図。 位相の近似値として用いるtanφ及びその傾きdtanφ/dφの値を表すグラフ。
符号の説明
1,1a,1b…電波時計、2…発振器、2a…水晶振動子、4,6,6a…分周回路、5,5a…PLL回路、6a…分周回路、8…時刻カウンタ、10…ドライバ回路、12…表示部、14…バーアンテナ、16…増幅回路、18,18a…直交検波回路、20…振幅演算回路、21…2値化回路、22…デコーダ、23,23a…位相演算回路、24…ばらつき度演算回路、25…時刻検証回路、26…位相変化率演算回路、27…位相シフト演算回路、30…時間A/D変換回路(TAD)、31,44…積算回路、32,34,36,38…レジスタ、40…加減算回路、41…r進カウンタ、42…4進カウンタ、48…N進カウンタ、50…バッファ、52…パルス遅延回路、54,54a,54b…遅延ユニット、56…カウンタ、58…エンコーダ、60…ラッチ回路、62…減算部。

Claims (7)

  1. 基準信号を発生させる基準信号発生手段と、
    該基準信号発生手段が発生させた基準信号を用いて現在時刻を計時する計時手段と、
    現在時刻を表す時刻情報にて搬送波を振幅変調してなる標準電波を受信する受信手段と、
    該受信手段からの受信信号から、前記基準信号に基づいて生成されたタイミングに従って、前記標準電波の一又は複数周期に相当する期間毎に前記標準電波の同相成分及び直交成分を抽出する直交検波手段と、
    該直交検波手段にて抽出された同相成分及び直交成分から得られる振幅情報に基づいて前記時刻情報を復元する時刻情報復元手段と、
    前記直交検波手段にて抽出された同相成分及び直交成分から前記標準電波の位相を算出する位相算出手段と、
    前記基準信号の周波数誤差に基づいて一定の時間変化率で変化する位相を基準位相として、前記位相算出手段にて算出される位相の前記基準位相に対するばらつき度を算出するばらつき度算出手段と、
    前記時刻情報復元手段にて復元された時刻情報を前記標準電波のフレーム単位で検証し、該時刻情報に矛盾や誤りが無く、且つ前記ばらつき度算出手段にて算出されたばらつき度が、予め設定された許容値以下である場合に、前記時刻情報により前記計時手段の計時時刻を修正する時刻修正手段と、
    を備えることを特徴とする電波時計。
  2. 前記位相算出手段にて時系列的に算出される位相に基づいて、前記基準位相の時間変化率を抽出する変化率抽出手段を備え、
    前記基準信号発生手段は、
    前記変化率抽出手段にて抽出される時間変化率が最小となるように、前記基準信号の周波数を調整する周波数調整手段を有することを特徴とする請求項1に記載の電波時計。
  3. 前記直交検波手段は、
    前記標準電波の周期の4分の1周期に相当するタイミング毎に、前記受信信号を順次積分若しくは平均化した信号を生成する信号処理手段と、
    該信号処理手段にて生成された信号S1,S2,S3,S4,…を、次式に則って加減算することにより、Ik 、Qk を算出する加減算手段と、
    k =S4k-3+S4k-2−S4k-1−S4K
    k =S4k-3−S4k-2−S4k-1+S4K
    (ただし、k=1,2,3,… )
    前記Ik 、Qk の搬送波N周期分の和IN,m 、QN,m を次式に則って求めることにより、前記搬送波に対する同相成分IN,m と直交成分QN,m とを算出する積算手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電波時計。
  4. 前記位相算出手段にて算出される位相が最小となるように、前記直交検波手段での前記同相成分及び直交成分の抽出タイミングを調整するタイミング調整手段を有し、
    前記時刻情報復元手段は、前記直交検波手段にて生成される同相成分の値を前記振幅情報として用いることを特徴とする請求項2に記載の電波時計。
  5. 前記直交検波手段は、
    前記標準電波の周期の4×r(rは正整数)分の1周期に相当するタイミング毎に、前記受信信号を順次積分若しくは平均化した信号を生成する信号処理手段と、
    該信号処理手段にて生成された信号S1,S2,…を、前記標準電波の搬送波の1周期を4×r分割したいずれか一つのタイミングを開始タイミングp(p=1,2,…,4r)として、次式に則って加算することにより、前記標準電波の周期の4分の1周期に相当するタイミング毎に、前記受信信号を順次積分若しくは平均化した信号Sp,q を(q=1,2,…)を生成し、且つ前記タイミング調整手段からの指示に従って前記開始タイミングpの変更が可能なタイミング可変加算手段と、
    該信号処理手段にて生成された信号Sp,q を、次式に則って加減算することにより、Ip,k 、Qp,k を算出する加減算手段と、
    p,k =Sp,4k-3+Sp,4k-2−Sp,4k-1−Sp,4k
    p,k =Sp,4k-3−Sp,4k-2−Sp,4k-1+Sp,4k
    (ただし、k=1,2,3,… )
    前記Ip,k 、Qp,k の搬送波N周期分の和IN,p,m 、QN,p,m を次式に則って求めることにより、前記搬送波に対する同相成分IN,p,m と直交成分QN,p,m とを算出する積算手段と、
    を備えることを特徴とする請求項4に記載の電波時計。
  6. 前記信号処理手段は、
    前記受信信号に応じた遅延時間で入力パルスを遅延させて出力する遅延ユニットが複数段縦続接続され、パルス信号を各遅延ユニットの遅延時間にて順次遅延しながら伝送させるパルス遅延回路と、
    前記標準電波の4×r分の1周期に相当するタイミング毎に、前記パルス遅延回路内で前記パルス信号が通過した遅延ユニットの段数をカウントするカウント手段と、
    を備え、該カウント手段によるカウント値を前記積分値又は平均値として求めることを特徴とする請求項5に記載の電波時計。
  7. 前記位相算出手段は、前記標準電波の位相として、前記直交成分に対する前記同相成分の比で表される近似値を用いることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の電波時計。
JP2006024670A 2006-02-01 2006-02-01 電波時計 Expired - Fee Related JP4760409B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006024670A JP4760409B2 (ja) 2006-02-01 2006-02-01 電波時計
US11/699,576 US7660369B2 (en) 2006-02-01 2007-01-30 Radio-controlled method and device for measuring time
DE102007004902.3A DE102007004902B4 (de) 2006-02-01 2007-01-31 Funkverfahren und Vorrichtung zur Zeitmessung

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006024670A JP4760409B2 (ja) 2006-02-01 2006-02-01 電波時計

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007205854A JP2007205854A (ja) 2007-08-16
JP4760409B2 true JP4760409B2 (ja) 2011-08-31

Family

ID=38322096

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006024670A Expired - Fee Related JP4760409B2 (ja) 2006-02-01 2006-02-01 電波時計

Country Status (3)

Country Link
US (1) US7660369B2 (ja)
JP (1) JP4760409B2 (ja)
DE (1) DE102007004902B4 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4539739B2 (ja) * 2008-03-11 2010-09-08 カシオ計算機株式会社 電波受信装置および電波時計
JP4577434B2 (ja) 2008-09-03 2010-11-10 株式会社デンソー 周波数分割多重伝送方法及び物理量検出装置
US9634579B2 (en) * 2015-04-03 2017-04-25 Hamilton Sundstrand Corporation Systems and methods for controlling inverters
US10841027B2 (en) * 2017-03-27 2020-11-17 Hitachi Kokusai Electric Inc. Broadcast wave synchronization signal converting device
CN108023847B (zh) * 2017-11-22 2020-08-25 西南电子技术研究所(中国电子科技集团公司第十研究所) 调制符号间相位交错bpsk调制方法
US10958302B1 (en) * 2020-05-11 2021-03-23 The Boeing Company Signal cueing using an IIR filter array with inverted state tree
CN115657448B (zh) * 2022-12-09 2023-03-28 电信科学技术第五研究所有限公司 用于时钟驯服的频率偏移量分析方法

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE4125995A1 (de) 1991-06-08 1992-12-10 Licentia Gmbh Empfaengeranordnung
DE4219417C2 (de) 1992-06-13 1996-03-21 Meyer Baese Uwe Dipl Ing Schmalbandempfänger für Datensignale
JP2643792B2 (ja) * 1993-09-14 1997-08-20 日本電気株式会社 復調装置
US5490177A (en) * 1994-03-23 1996-02-06 Motorola, Inc. Method and apparatus for determining signal quality
US5732105A (en) * 1995-07-31 1998-03-24 Harris Corporation Method of estimating signal quality in a DPSK demodulator
JP3286283B2 (ja) 1999-10-13 2002-05-27 株式会社ハドソン 電波時計
JP3937771B2 (ja) 2001-08-22 2007-06-27 カシオ計算機株式会社 長波標準電波受信機
JP4306515B2 (ja) * 2003-08-29 2009-08-05 株式会社デンソー 同期検波方法及び装置
JP4276113B2 (ja) * 2004-03-05 2009-06-10 Okiセミコンダクタ株式会社 標準電波受信時刻装置及びタイムコード信号の復号化方法
JP4682673B2 (ja) * 2005-04-01 2011-05-11 株式会社デンソー 電波時計

Also Published As

Publication number Publication date
DE102007004902A1 (de) 2007-10-25
US20070177690A1 (en) 2007-08-02
DE102007004902B4 (de) 2016-04-07
JP2007205854A (ja) 2007-08-16
US7660369B2 (en) 2010-02-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4760409B2 (ja) 電波時計
JP4682673B2 (ja) 電波時計
US10108148B1 (en) Time to digital converter with increased range and sensitivity
US11277139B2 (en) Phase correcting device, distance measuring device, phase fluctuation detecting device and phase correction method
US8615064B2 (en) Phase locked loop circuit and receiver using the same
TWI589122B (zh) 相位雜訊耐受取樣
TWI309510B (en) Analog/digital apparatus and calibrating method
JP4479811B2 (ja) 時刻修正装置、および、電波時計
JP2007078405A (ja) ソフトウェア時計の計時プログラム
CN111433686A (zh) 时数转换器
US8665674B2 (en) Time code discrimination apparatus and wave clock
US9608640B1 (en) Receiving circuit and method for controlling frequency
TWI514781B (zh) 資料處理單元與包括資料處理單元之信號接收機
US20120198909A1 (en) Measurement Signal Correction Apparatus and Method for Correcting a Measurement Signal
US7679466B1 (en) Counter-based resonator frequency compensation
JP4264494B2 (ja) 標準電波受信時刻装置
JP4569635B2 (ja) 電波受信装置および電波時計
US11838027B2 (en) All-digital phase-locked loop and calibration method thereof
US10466655B1 (en) Electronic timepiece and control method of electronic timepiece
JPH10271179A (ja) 周波数オフセット補償方式
US9673833B1 (en) Aligning asynchronous signals by time shifting information
JP7375447B2 (ja) 電波修正時計及び電波修正時計の時刻修正方法
JP2896004B2 (ja) カレンダiC補正方法
US8629702B2 (en) Digital clock regenerator
JPH1028110A (ja) 位相差測定回路

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080716

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20080904

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110510

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110523

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140617

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4760409

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140617

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees