JPH07248053A - トルクコンバータ - Google Patents

トルクコンバータ

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JPH07248053A
JPH07248053A JP6039614A JP3961494A JPH07248053A JP H07248053 A JPH07248053 A JP H07248053A JP 6039614 A JP6039614 A JP 6039614A JP 3961494 A JP3961494 A JP 3961494A JP H07248053 A JPH07248053 A JP H07248053A
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impeller
torque converter
retarder
fixed
torque
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Takao Fukunaga
孝男 福永
Shigeru Takeshita
茂 竹下
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Daikin Manufacturing Co Ltd
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    • F16H45/00Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches
    • F16H45/02Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches with mechanical clutches for bridging a fluid gearing of the hydrokinetic type
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H41/00Rotary fluid gearing of the hydrokinetic type
    • F16H41/24Details
    • F16H2041/246Details relating to one way clutch of the stator
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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    • F16HGEARING
    • F16H45/00Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches
    • F16H45/02Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches with mechanical clutches for bridging a fluid gearing of the hydrokinetic type
    • F16H2045/0273Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches with mechanical clutches for bridging a fluid gearing of the hydrokinetic type characterised by the type of the friction surface of the lock-up clutch
    • F16H2045/0294Single disk type lock-up clutch, i.e. using a single disc engaged between friction members

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 占有スペースを減らす。 【構成】 トルクコンバータ1は、フロントカバー2
と、トルクコンバータ本体3と、リターダ5とを備えて
いる。フロントカバー2は、エンジン側のクランクシャ
フトに連結される。トルクコンバータ本体3は、フロン
トカバー2に連結されて作動油室Aを形成するととも
に、フロントカバー2から伝達されたトルクをメインド
ライブシャフト34に出力する。リターダ5は、流体室
Bを形成し、トルクコンバータ本体3からメインドライ
ブシャフト34に伝達されるトルクを制動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トルクコンバータ、特
に、入力側回転体から出力軸にトルクを伝達するトルク
コンバータに関する。
【0002】
【従来の技術及びその課題】トルクコンバータは、3種
の羽根車(インペラ、タービン及びステータ)を作動油
室内部に有し、作動油により入力側回転体から出力軸に
トルクを伝達する装置である。インペラを構成するイン
ペラシェルは、フロントカバーとともに作動油が充填さ
れた作動油室を形成している。タービンは、作動油室内
でインペラと対向して配置され、出力軸に連結される。
そして、入力側回転体からフロントカバーにトルクが入
力されると、インペラから流れる流体によってタービン
が回転させられ、そのトルクが出力軸に伝達される。
【0003】このようなトルクコンバータが装着される
産業用の車輌等では、たとえばトランスミッションの出
力側回転軸に流体式リターダが取り付けられ、流体によ
り回転軸の回転を制動する。このようなリターダは、主
に、作動油室内に収容されて互いに対向する1対の羽根
車から構成されている。各羽根車は、たとえばフロード
カップリングに用いられる形状であり、放射状に延びる
複数の羽根部材が円環状に配置されている。リターダの
羽根車は、一方が回転軸に固定される回転羽根車であ
り、他方がハウジングに回転不能に固定される固定羽根
車である。この作動油室内に作動油が送られると、回転
羽根車から流れるオイルは、遠心力により径方向外方に
移動するとともに、回転方向に流れる。すると、作動油
は固定羽根車の羽根部材に衝突し、回転羽根車の回転方
向と逆方向に流れて回転羽根車側に戻る。固定羽根車か
ら戻るこの作動油の流れが、回転羽根車の回転を妨げ
る。この結果、回転軸が制動される。
【0004】前記従来のトルクコンバータ及びリターダ
はそれぞれ別々に設けられているので、これらを設置す
るためのスペースが必要になる。本発明の目的は、占有
スペースを減らすことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係るトルク
コンバータは、入力側回転体から出力軸にトルクを伝達
するトルクコンバータであり、フロントカバーと、トル
クコンバータ本体と、リターダとを備えている。フロン
トカバーは、入力側回転体に連結される。トルクコンバ
ータ本体は、フロントカバーに連結されて流体空間を形
成するとともに、フロントカバーから伝達されたトルク
を出力軸に出力する。リターダは、流体空間内に配置さ
れ、流体を利用してトルクコンバータ本体から出力軸に
伝達されるトルクを制動する。
【0006】リターダは、フロントカバーの内周部とト
ルクコンバータ本体の内周部との間に配置されているの
が好ましい。リターダは、固定羽根車と、トルクコンバ
ータ本体と出力軸とを連結する回転羽根車とを備えてい
るのが好ましい。トルクコンバータ本体は、フロントカ
バーに固定されたインペラとインペラに対向して配置さ
れインペラから流体を介してトルクを伝達されるタービ
ンとを備えており、また、リターダは、タービンと出力
軸との間に配置されているのが好ましい。トルクコンバ
ータ本体は、内周部に、ステータとステータを回転可能
に支持するステータ支持構造とを備えているのが好まし
い。また、リターダは、タービンと出力軸とを連結する
回転羽根車と、ステータ支持構造に回転不能に固定され
た固定羽根車とを備えているのが好ましい。ステータ支
持構造は、ステータに固定されたアウターレースと、固
定インナーレースと、アウターレースをインナーレース
に支持するワンウェイクラッチとを備えており、また、
固定羽根車は、固定インナーレースに回転不能に固定さ
れているのが好ましい。回転羽根車は、軸方向に延び固
定羽根車の周りに摺動回転自在に支持された内周壁と外
周壁とを有するのが好ましい。回転羽根車と固定羽根車
との少なくとも一方には、回転羽根車と固定羽根車との
間に流体を供給するための流体路が形成されているのが
好ましい。
【0007】
【作用】本発明に係るトルクコンバータでは、入力側回
転体からフロントカバーにトルクが伝達されると、その
トルクはトルクコンバータ本体から出力軸に出力され
る。リターダが作動すると、前記トルクは制動される。
このトルクコンバータでは、リターダがトルクコンバー
タの流体空間内に配置されているので、従来トルクコン
バータの外部に設けられていたリターダのスペースを減
らすことができる。
【0008】リターダがフロントカバーの内周部とトル
クコンバータ本体の内周部との間に配置されている場合
にはリターダの位置は、従来より存在するスペースなの
で、リターダによってトルクコンバータが大型化するこ
とはない。この結果、リターダの占有スペースを減らせ
る。リターダの回転羽根車がトルクコンバータ本体と出
力軸とを連結している場合は、リターダの回転羽根車が
従来の部品を兼任することで、他の部品を省略できる。
この結果、スペースを減らせる。
【0009】リターダがタービンと出力軸との間に配置
されている場合は、リターダの位置は、従来より存在す
るスペースであるので、リターダのためにトルクコンバ
ータが大型化することはない。その結果、スペースを減
らすことができる。リターダの固定羽根車がステータ支
持構造に回転不能に固定されている場合は、前記作用が
さらに有効になる。
【0010】回転羽根車と固定羽根車が互いに係合する
ことで流体室を形成している場合は、他の部材を用いて
流体室を形成する必要がないので、占有スペースを減ら
すことができ、さらにコストが低くなる。回転羽根車が
固定羽根車の周りに摺動自在に支持された内周壁と外周
壁とを有している場合は、回転羽根車と固定羽根車とが
軸方向に重なることで、リターダの軸方向スペースを減
らすことができる。
【0011】回転羽根車と固定羽根車との少なくとも一
方に流体路が形成されている場合は、前記作用がさらに
有効になる。
【0012】
【実施例】図1は、本発明の一実施例によるトルクコン
バータ1を示している。ここでは、O−Oがトルクコン
バータ1の回転軸線であり、図の左側にエンジン(図示
せず)が配置され、図の右側にトランスミッション(図
示せず)が配置されている。
【0013】トルクコンバータ1は、エンジン側のクラ
ンクシャフト(図示せず)から伝達されたトルクを図示
しないトランスミッション側から延びるメインドライブ
シャフト34に伝達するためのものである。このトルク
コンバータ1では、円板状のフロントカバー2と、フロ
ントカバー2の外周壁2aに溶接されたインペラシェル
6aとが、内部に作動油が充填された作動油室Aを形成
している。インペラシェル6aは内周端部がインペラハ
ブ6cに溶接されている。また、フロントカバー2の外
周部エンジン側には、複数のボルト11が溶接されてい
る。このボルト11を介して、エンジン側のクランクシ
ャフトに連結されたドライブプレート(図示せず)等が
固定される。フロントカバー2の内周部にはハブ10が
溶接されている。
【0014】作動油室A内には、インペラ6、タービン
7及びステータ8からなるトルクコンバータ本体3と、
ロックアップ装置4と、リターダ5とが配置されてい
る。インペラシェル6aの内部には複数のインペラブレ
ード6bが固定されており、両者によりインペラ6が構
成されている。インペラ6と対向する位置にはタービン
7が配置されている。タービン7は、タービンシェル7
aとタービンシェル7aの内部に固定された複数のター
ビンブレード7bとにより構成されている。タービンシ
ェル7aの内周端部は、リターダ5の回転羽根車24
(後述)に溶接されている。
【0015】インペラ6の内周部とタービン7の内周部
との間には、ステータ8が配置されている。ステータ8
は、タービン7からインペラ6へと戻される作動油の流
れ方向を調整するものであり、円環状のステータキャリ
ア8aと、ステータキャリア8aの外周部に形成された
複数のステータブレード8bとから構成されている。ス
テータキャリア8aは、ワンウェイクラッチ機構12を
介してトランスミッションハウジングに回転不能に固定
されたステータシャフト35に支持されている。ワンウ
ェイクラッチ機構12は、アウターレース13と、イン
ナーレース14と、ワンウェイクラッチ15とを備えて
いる。アウターレース13はステータキャリア8aの内
側に固定されている。インナーレース14は、図2に詳
細に示すように、ステータシャフト35のスプライン
(図示せず)に回転不能に係合するためのスプライン孔
14aを有している。また、インナーレース14におい
てエンジン側で径方向に対向する2ヶ所に溝14bが形
成されている。ワンウェイクラッチ15は、アウターレ
ース13とインナーレース14との間に配置され、アウ
ターレース13が一方向のみに回転可能なように支持し
ている。
【0016】ロックアップ装置4は、フロントカバー2
とタービン7との軸方向間に配置されており、主に、円
板状ピストン17と、弾性連結機構18とから構成され
ている。円板状ピストン17は、外周側端部と内周側端
部とにトランスミッション側に延びる筒状の端壁17a
と17bとをそれぞれ有している。内周側の端壁17b
は、後述するリターダ5の回転羽根車24外周壁に軸方
向及び円周方向に摺動自在に支持されている。ピストン
17の外周端には、フロントカバー4の外周部内面に形
成された摩擦面に対向する側の面に環状の摩擦部材22
が接着されている。
【0017】弾性連結機構18は、ピストン17の外周
側端壁17aの内周側に配置されている。弾性連結機構
18は、円板状のリテーニングプレート19と、複数の
トーションスプリング21と、ドリブンプレート20と
から構成されている。リテーニングプレート19は、内
周端が図示しないリベットによりピストン17に固定さ
れている。リテーニングプレート19は、外周部に円環
状に延びる筒部19aを有しており、筒部19a内に円
周方向に延びる姿勢の複数のトーションスプリング21
を収容している。また、各トーションスプリング21の
円周方向両端部は、リテーニングプレート19に形成さ
れた折曲げ爪19bに支持されている。ドリブンプレー
ト20はリング状であり、たとえばスポット溶接により
タービンシェル7aの背面(エンジン側)に固定されて
いる。ドリブンプレート20には、複数の折曲げ爪20
aが形成されている。これらの折曲げ爪20aは、トー
ションスプリング21の円周方向両端部に係止してい
る。このように、ピストン17とタービンシェル7aと
は、弾性連結機構18を介して円周方向に弾性的に連結
されている。
【0018】リターダ5は、タービン7の内周側で、フ
ロントカバー2の内周部とワンウェイクラッチ機構12
との間に配置されている。リターダ5は、回転羽根車2
4と固定羽根車25とを備えている。回転羽根車24と
固定羽根車25とは互いに対向して配置されており、間
に流体室Bを形成している。回転羽根車24は、円板状
の部材であり、内周部と外周部とにそれぞれトランスミ
ッション側に延びる筒状壁24a及び24bを有してい
る。外周側筒状壁24aのトランスミッション側は、タ
ービンシェル7aの内周端に溶接されている。さらに、
外周筒状壁24aの外周面には円環状の溝が形成されて
おり、その溝内にシールリング29が配置されている。
シールリング29は、ピストン17の内周端壁17bと
回転羽根車24の外周部との間をシールしている。内周
側筒状壁24bの内周面には、メインドライブシャフト
34のスプライン歯に噛み合うスプライン孔24cが形
成されている。また、内周側筒状壁24bには、円周方
向に形成された複数の油路24dが形成されている。さ
らに、内周側筒状壁24bのトランスミッション側外周
面には、円周方向に延びる溝が形成されている。この溝
内にはシールリング31が配置されている。シールリン
グ31は、後述する固定羽根車25の内周部と内周側筒
状壁24bとの間をシールする。
【0019】回転羽根車24には、複数の羽根部材26
が放射状に固定されている。羽根部材26は、図4に詳
細に示すように、回転羽根車本体に固定されたフランジ
部26aとフランジ部26aから垂直に延びる羽根部2
6bとで構成されている。固定羽根車25は、円板状部
材であり、外周部と内周部とにそれぞれエンジン側に延
びる筒状壁25aを有している。さらに、固定羽根車2
5の内周部にはトランスミッション側に延びる筒状壁2
5bが形成されている。外周側筒状壁25aは、回転羽
根車24の外周側筒状壁24aの内周面に相対摺動可能
になっている。また、外周側筒状壁25aの外周面には
円周方向に延びる溝が形成されており、この溝内にシー
ルリング30が配置されている。シールリング30は、
流体室Bの外周部をシールしている。固定羽根車25の
内周面は、回転羽根車24の内周側筒状壁の外周面に相
対摺動可能に当接している。固定羽根車25の内周側筒
状壁25bのエンジン側と回転羽根車24との間には、
軸受32が配置されている。
【0020】固定羽根車25において、エンジン側に延
びる内外周の筒状壁間には複数の羽根部25cが放射状
に設けられている。固定羽根車25には、第1油路25
dが形成されている。第1油路25dは、タービン7の
内周部とステータ8との間から作動油を内周側に排出す
るためのものである。さらに、固定羽根車25には第2
油路25fが形成されている。第2油路25fは、円周
方向に複数形成されており、流体室Bと回転羽根車24
の油路24dとを連結するものである。固定羽根車25
には、さらに、円周方向に複数の孔25eが形成されて
いる。孔25eは、軸方向に貫通するものであり、この
孔25e内にはそれぞれピン27の一端が挿入されてい
る。ピン27は、インナーレース14の切欠き14bに
挿入され回転不能に固定されている。このように、2本
のピン27を介して固定羽根車25は、インナーレース
14に回転不能に係合している。
【0021】このように、リターダ5がトルクコンバー
タ1の作動油室A内に配置されているので、リターダの
ための独立したスペースが不要となる。このため、占有
スペースを減らすことができる。さらに、リターダ5
は、以上に説明したようにフロントカバー2の内周部と
トルクコンバータ本体3の内周部との間の空間に配置さ
れている。この空間は、従来より空いていた部分であ
り、リターダ5をトルクコンバータ1内に設けたとして
も、大きなスペースをとることはない。
【0022】さらに、リターダ5の回転羽根車24は、
タービン7とメインドライブシャフト34とを連結して
いる。したがって、従来のタービンハブを省略すること
ができ、コストが低くなるとともに占有スペースを減ら
すことができる。さらに、リターダ5の固定羽根車25
は、インナーレース14に回転不能に係合されている。
このように、従来より存在するインナーレース14を利
用することで固定羽根車25のための特別な固定構造を
設ける必要がなくなっている。したがって、占有スペー
スを減らすことができるとともにコストが低くなる。
【0023】さらに、このリターダ5は、回転羽根車2
4と固定羽根車25とが互いに係合することで、流体室
Bを形成しているので、従来のようにリターダ作動油室
のための部材が必要がなくなる。その結果、占有スペー
スを減らすことができるとともにコストが低下する。さ
らに、回転羽根車24の内外周の筒状壁24a,24b
内に固定羽根車25が挿入されるようになっている。こ
のように、両羽根車が軸方向に重なって配置されること
により、両羽根車の軸方向距離を短縮できる。これによ
り、トルクコンバータ1内においてリターダ5の軸方向
寸法を短縮できる。
【0024】次に、前記実施例の動作について説明す
る。エンジン側のクランクシャフトからのトルクは、図
示しないドライブプレートからフロントカバー2に入力
される。すると、トルクはインペラシェル6aに伝達さ
れる。これにより、インペラ6が回転し、作動油がイン
ペラ6からタービン7へと流れる。この作動油の流れに
よりタービン7は回転し、タービン7のトルクはリター
ダ5における回転羽根車24を介してメインドライブシ
ャフト34に出力される。なお、タービン7からインペ
ラ6へと戻る作動油の流れはステータ8により調整され
る。
【0025】メインドライブシャフト34が一定の回転
速度になると、トルクコンバータ1の作動油室Aの油圧
が高められるとともに、フロントカバー2とピストン1
7との間の作動油がドレンされ、その結果ピストン17
がフロントカバー2に押し付けられる。すると、ピスト
ン17の摩擦部材22がフロントカバー2の摩擦面に圧
接される。この結果、フロントカバー2のトルクは、ピ
ストン17から弾性連結機構18を介してさらにタービ
ン7に伝達される。つまり、フロントカバー4のトルク
が、タービン7を介して機械的にメインドライブシャフ
ト34に出力される。このとき、エネルギーロスが少な
くなり燃費の良い状態が得られる。
【0026】図示しない補助ブレーキ装置がオンされる
と、図示しない作動油制御機構により油路24d及び2
5fを通じてリターダ5の流体室B内に作動油が供給さ
れる。作動油は、回転羽根車24の羽根部材26によっ
て径方向外方に移動させられるとともに回転方向にも誘
導される。すると、作動油は固定羽根車25の羽根部材
25cに衝突して、回転羽根車24の回転方向と逆方向
に流れて回転羽根車24側に戻る。これにより、回転羽
根車24の回転が妨げられ、出力トルクが制動される。
【0027】図示しない補助ブレーキ装置がオフされる
と、図示しない作動油制御機構により流体室B内の作動
油が排出される。流体室B内から作動油が排出される
と、回転羽根車24はもとの回転速度に戻る。 〔他の実施例〕固定羽根車をインナーレースに回転不能
に係合する手段として、ピンの代わりに固定羽根車25
側に突起を設けてもよい。図5に示す突起37は、イン
ナーレース14の切欠き14b内に挿入される。
【0028】
【発明の効果】本発明に係るトルクコンバータでは、入
力側回転体からフロントカバーにトルクが伝達されると
そのトルクはトルクコンバータ本体から出力軸に出力さ
れる。リターダが作動すると、前記トルクは制動され
る。このトルクコンバータでは、リターダがトルクコン
バータの流体空間内に配置されているので、従来トルク
コンバータの外部に設けられていたリターダの占有スペ
ースを減らすことができる。
【0029】リターダがフロントカバーの内周部とトル
クコンバータ本体の内周部との間に配置されている場合
は、リターダの位置は、従来より存在するスペースなの
で、リターダによってトルクコンバータが大型化するこ
とはない。この結果、占有スペースを省略できる。リタ
ーダの回転羽根車がトルクコンバータ本体と出力軸とを
連結している場合は、リターダの回転羽根車が従来の部
品を兼任することで、他の部品を省略できる。この結
果、スペースを減らせる。
【0030】リターダがタービンと出力軸との間に配置
されている場合はリターダの位置は従来より存在するス
ペースであるので、リターダのためにトルクコンバータ
が大型化することはない。その結果、スペースを減らす
ことができる。リターダの固定羽根車はステータ支持構
造に回転不能に固定されている場合は、前記効果がより
顕著になる。
【0031】回転羽根車と固定羽根車が互いに係合する
ことで流体室を形成している場合は、他の部材を用いて
流体室を形成する必要がないので、スペースを減らすこ
とができ、さらにコストが低くなる。回転羽根車は固定
羽根車の周りに摺動自在に支持された内周壁と外周壁と
を有している場合は、回転羽根車と固定羽根車とが軸方
向に重なることで、リターダの軸方向スペースを減らす
ことができる。
【0032】回転羽根車と固定羽根車との少なくとも一
方に流体路が形成されている場合は、前記効果がさらに
顕著になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるトルクコンバータの縦
断面概略図。
【図2】インナーレースの斜視図。
【図3】固定羽根車の部分断面斜視図。
【図4】羽根部材の斜視図。
【図5】他の実施例における固定羽根車の部分斜視図。
【符号の説明】
1 トルクコンバータ 2 フロントカバー 3 トルクコンバータ本体 5 リターダ 6 インペラ 7 タービン 8 ステータ 12 ワンウェイクラッチ機構 13 アウターレース 14 インナーレース 15 ワンウェイクラッチ 24 回転羽根車 25 固定羽根車 A 作動油室 B 流体室

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力側回転体から出力軸にトルクを伝達す
    るトルクコンバータであって、 前記入力側回転体に連結されるフロントカバーと、 前記フロントカバーに連結されて流体空間を形成すると
    ともに、前記フロントカバーから伝達されたトルクを前
    記出力軸に出力するトルクコンバータ本体と、 前記流体空間内に配置された、流体を利用して前記トル
    クコンバータ本体から前記出力軸に伝達されるトルクを
    制動するリターダと、を備えたトルクコンバータ。
  2. 【請求項2】前記リターダは、前記フロントカバーの内
    周部と前記トルクコンバータ本体の内周部との間に配置
    されている、請求項1に記載のトルクコンバータ。
  3. 【請求項3】前記リターダは、固定羽根車と、前記トル
    クコンバータ本体と前記出力軸とを連結する回転羽根車
    とを備えている、請求項1または2に記載のトルクコン
    バータ。
  4. 【請求項4】前記トルクコンバータ本体は、前記フロン
    トカバーに固定されたインペラと、前記インペラに対向
    して配置され前記インペラから流体を介してトルクを伝
    達されるタービンとを備え、 前記リターダは、前記タービンと前記出力軸との間に配
    置されている、請求項1または2に記載のトルクコンバ
    ータ。
  5. 【請求項5】前記トルクコンバータ本体は、内周部に、
    ステータと、ステータを回転可能に支持するステータ支
    持構造とを備え、 前記リターダは、前記タービンと前記出力軸とを連結す
    る回転羽根車と、前記ステータ支持構造に回転不能に固
    定された固定羽根車とを備えている、請求項4に記載の
    トルクコンバータ。
  6. 【請求項6】前記ステータ支持構造は、前記ステータに
    固定されたアウターレースと、固定インナーレースと、
    前記アウターレースを前記固定インナーレースに支持す
    るワンウェイクラッチとを備え、 前記固定羽根車を、前記固定インナーレースに回転不能
    に固定されている、請求項5に記載のトルクコンバー
    タ。
  7. 【請求項7】前記回転羽根車は、軸方向に延び前記固定
    羽根車の周りに摺動回転自在に支持された内周壁と外周
    壁とを有する、請求項3ないし6のいずれかに記載のト
    ルクコンバータ。
  8. 【請求項8】前記回転羽根車と前記固定羽根車との少な
    くとも一方には、前記回転羽根車と前記固定羽根車との
    間に流体を供給するための流体路が形成されている、請
    求項3ないし7のいずれかに記載のトルクコンバータ。
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