JP2001221318A - 流体式トルク伝達装置 - Google Patents

流体式トルク伝達装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ロックアップ装置のダンパーが設けられた流
体式トルク伝達装置において、ダンパーのために十分な
軸方向スペースを確保する。 【解決手段】 トルクコンバータ1はロックアップ装置
8を備えている。ロックアップ装置8はフロントカバー
4とタービン6との間に配置されている。ロックアップ
装置8は、フロントカバー4とタービン6とを機械的に
連結するためのクラッチ機構31と、捩り振動を吸収・
減衰するためのダンパー機構32とを有している。ター
ビン6は、出口近傍においてダンパー機構32に対応す
る直線状部62を有している。この結果、トーションス
プリング52の軸方向寸法を大きくできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流体を介してトル
クを伝達するための流体式トルク伝達装置、特に、フル
イド・カップリングやトルクコンバータを含む装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】トルクコンバータは、トーラス内部の流
体により動力を伝達する流体式トルク伝達装置の一種で
あり、3種の羽根車(インペラー,タービン,ステー
タ)からなるトーラスを有している。トルクコンバータ
においては、フロントカバーとトーラスとの間の空間に
ロックアップ装置が設けられたものがある。ロックアッ
プ装置はフロントカバーのトルクをトランスミッション
側に機械的に伝達するための装置である。ロックアップ
装置はクラッチ機構とダンパー機構とを備えている。ク
ラッチ機構は、トルクコンバータ内の油圧の変化によ
り、フロントカバーと連結又は連結解除されるようにな
っている。ダンパー機構は例えば複数のトーションスプ
リングを含んでいる。トーションスプリングは、ロック
アップ装置が連結された状態において、例えばエンジン
側から入力されるトルク変動による捩り振動を吸収・減
衰する機能を有している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】近年は発進時のみ流体
によるトルク伝達を行い、例えば時速10kmを越える
とロックアップ装置を連結させておく方法が用いられて
いる。このようにロックアップ領域を低速領域まで拡げ
た構造では、エンジンからのトルク変動に対して十分に
吸収・減衰できるようにトーションスプリングの性能向
上が求められている。より具体的には、トーションスプ
リングの低剛性化を実現するために、トーションスプリ
ングは一定以上のコイル径を有していることが好まし
い。その一方で、トルクコンバータが配置されるスペー
スは軸方向に著しく制限されており、その範囲内で各部
材を収納しなければならない。
【0004】本発明の目的は、ロックアップ装置のダン
パーが設けられた流体式トルク伝達装置において、ダン
パーのために十分な軸方向スペースを確保することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の流体式
トルク伝達装置は流体を用いてトルクを伝達するための
ものであり、フロントカバーとインペラーとタービンと
ロックアップ装置とを備えている。フロントカバーには
トルクが入力される。インペラーはフロントカバーと共
に流体作動室を形成する。タービンは流体作動室内でイ
ンペラーに対して対向して配置されている。ロックアッ
プ装置はフロントカバーとタービンとの間に配置されて
いる。ロックアップ装置は、フロントカバーとタービン
とを機械的に連結するためのクラッチ部と、捩り振動を
減衰するためのダンパー部とを有する。タービンは、出
口近傍においてダンパー部に対応する直線状部を有して
いる。
【0006】この流体式トルク伝達装置では、タービン
に直線状部が形成されていることによって、従来に比べ
てタービンをダンパー部から軸方向に離すことができ
る。この結果、ダンパー部の軸方向寸法を大きくするこ
とができる。なお、ここでの直線状部とは、直線又はそ
れに近い曲率で形成された形状をいう。請求項2に記載
の流体式トルク伝達装置では、請求項1において、直線
状部は、ダンパー部側を向くテーパー面を含む。
【0007】請求項3に記載の流体式トルク伝達装置で
は、請求項2において、テーパー面はタービンのタービ
ンシェルによって形成されている。請求項4に記載の流
体式トルク伝達装置では、請求項1〜3のいずれかにお
いて、テーパー面の半径方向長さSとトーラスの外半径
Dとの比(S/D)は0.09〜0.19の範囲にあ
る。
【0008】この流体式トルク伝達装置では、直線状部
は所定の範囲内に設定されている。この範囲より狭い場
合はダンパー部を軸方向に十分大きくすることができ
ず、この範囲より大きい場合はタービンの性能を低下さ
せてしまう。請求項5に記載の流体式トルク伝達装置で
は、請求項1〜4のいずれかにおいて、タービンの出口
の流路面積はタービンの入口の流路の面積より小さい。
【0009】この流体式トルク伝達装置では、直線状部
を設けているにも関わらずタービンの出口を必要以上に
ステータに対して近接させる必要がなくなる。この結
果、ステータを有するトルクコンバータにおいてはステ
ータの軸方向寸法を十分に確保することができる。請求
項6に記載の流体式トルク伝達装置では、請求項5にお
いて、タービンの出口の流路面積はタービンの入口の流
路面積よりタービンの入口の流路面積の2〜5%分小さ
い。
【0010】この流体式トルク伝達装置では、タービン
の出口の流路面積はタービンの入口の流路面積より所定
範囲の面積だけ小さくなっている。この範囲より大きく
なるとタービンの性能が低下し、この範囲より小さくな
るとステータを有するトルクコンバータにおいてはステ
ータの軸方向寸法を十分に確保できない。請求項7に記
載の流体式トルク伝達装置では、請求項5又は6におい
て、タービンの出口の流路面積はステータの流路面積よ
り大きい。
【0011】この流体式トルク伝達装置では、タービン
の出口の流路面積は入口の流路面積より小さいにも関わ
らずステータの流路面積より大きいため、流体式トルク
伝達装置としての性能は低下しない。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施形態が採用
されたトルクコンバータ1の縦断面概略図である。トル
クコンバータ1は、エンジンのクランクシャフトからト
ランスミッションの入力シャフトにトルクを伝達するた
めの装置であり、例えば車輌に採用される。図1の左側
に図示しないエンジンが配置され、図1の右側に図示し
ないトランスミッションが配置されている。また、図1
に示すO−Oがトルクコンバータ1の回転軸である。
【0013】トルクコンバータ1は、主に、3種の羽根
車(インペラー5,タービン6,ステータ7)からなる
トーラス形状のトルクコンバータ本体と、ロックアップ
装置8とから構成されている。フロントカバー4は、円
板状の部材であり、最も軸方向エンジン側に配置されて
いる。フロントカバー4の内周部にはセンターボス11
が溶接により固定されている。センターボス11は、軸
方向に延びる円柱形状の部材であり、図示しないクラン
クシャフトの中心孔に挿入されている。フロントカバー
4の最外周部には、円周方向に複数のナット12が固定
されている。このナット12に対して、図示しない例え
ばフレキシブルプレートの外周部がボルトによって固定
されている。
【0014】フロントカバー4の外周部には、軸方向ト
ランスミッション側に延びる外周筒状部材13が溶接に
より固定されている。この外周筒状部材13の内周面に
は、軸方向に延びる複数の歯13aが円周方向に並んで
形成されている。また、外周筒状部材13の軸方向トラ
ンスミッション側先端には、インペラー5のインペラー
シェル16の外周縁が溶接により固定されている。この
結果、フロントカバー4と外周筒状部材13とインペラ
ー5とによって、内部に作動油が充填された流体作動室
を形成している。なお、外周筒状部材13はフロントカ
バー4の一部であると考えてよい。
【0015】インペラー5は、主に、インペラーシェル
16と、インペラーシェル16の内側に固定された複数
のインペラーブレート17と、インペラーシェル16の
内周部に固定されたインペラーハブ18とから構成され
ている。タービン6は流体作動室内でインペラー5に対
向して配置されている。タービン6は、主に、タービン
シェル20と、タービンシェル20のインペラー側の面
固定された複数のタービンブレード21とから構成され
ている。タービンシェル20の内周部はタービンハブ2
2の半径方向中間部分に複数のリベット23によって固
定されている。なお、タービンハブ22の内周面には、
図示しないトランスミッション入力シャフトに相対回転
不能に係合するスプライン溝が設けられている。
【0016】ステータ7は、タービン6からインペラー
5へと戻る作動油の流れを整流するための機構である。
ステータ7は、樹脂やアルミ合金等により鋳造によって
製造された一体の部材である。ステータ7はインペラー
5の内周部とタービン6の内周部との軸方向間に配置さ
れている。ステータ7は、主に、環状のキャリア24
と、キャリア24の外周面に設けられた複数のステータ
ブレード25とから構成されている。キャリア24はワ
ンウエイクラッチ26を介して図示しない筒状シャフト
に支持されている。フロントカバー4の内周部とタービ
ンハブ22の内周部との軸方向間には円板状部材41が
配置されている。円板状部材41は内周端がセンターボ
ス11の軸方向トランスミッション側端に固定されてい
る。すなわち円板状部材41はフロントカバー4及びセ
ンターボス11と一体に回転する部材である。円板状部
材41の外周縁は概ね複数のリベット23付近まで延び
ている。この円板状部材41により、フロントカバー4
の内周部とタービンハブ22の内周部との軸方向の空間
が軸方向に分割されている。さらに、円板状部材41と
タービンハブ22の内周部との間にはワッシャー56が
配置されている。ワッシャー56には半径方向に貫通す
る複数の溝が形成されている。
【0017】さらに、タービンハブ22の内周部とワン
ウエイクラッチ26との軸方向間には、ワッシャー57
が配置されている。ワッシャー57には半径方向に貫通
する複数の溝が形成されている。キャリア24とインペ
ラーハブ18との軸方向間にはスラストベアリング58
が配置されている。また、キャリア24のスラストベア
リング58側には半径方向に貫通する複数の溝が形成さ
れている。
【0018】次に、ロックアップ装置8について説明す
る。ロックアップ装置8は、主に、クラッチ機構31と
ダンパー機構32とから構成されている。クラッチ機構
31はフロントカバー4から直接タービン6に対してト
ルクを伝達可能とするための機構である。クラッチ機構
31は、主に、外周筒状部材13と、内周筒状部材40
と、クラッチプレート36〜38と、ピストン35とか
ら構成されている。クラッチプレート36,38は外周
縁に外周筒状部材13の歯13aに係合する外周歯を有
している。これにより、クラッチプレート36,38は
フロントカバー4及び外周筒状部材13と一体回転する
ようにかつ軸方向に相対移動可能になっている。クラッ
チプレート37は、プレート36とプレート38との軸
方向間に配置されている。クラッチプレート37の内周
縁には複数の歯が形成されている。また、プレート37
の軸方向両面には摩擦フェーシングが貼られている。内
周筒状部材40の外周面には軸方向に延びる複数の歯が
円周方向に並んで形成されている。この内周筒状部材4
0の歯にプレート37の歯が係合している。これによ
り、プレート37は内周筒状部材40と一体回転するよ
うにかつ軸方向に相対移動するようになっている。ま
た、内周筒状部材40は、内周側に延びるフランジを有
している。
【0019】外周筒状部材13の内周縁の軸方向トラン
スミッション側には、スナップリング39が装着されて
いる。スナップリング39はプレート38等の軸方向ト
ランスミッション側への移動を制限するための部材であ
る。ピストン35は概ね円板状かつ環状の部材である。
ピストン35はフロントカバー4の軸方向トランスミッ
ション側に近接して配置されている。ピストン35の外
周面はフロントカバー4の外周側に形成された内周面に
当接して半径方向に支持され、軸方向及び回転方向には
相対移動可能になっている。ピストン35の外周面には
環状のシール部材60が装着され、シール部材60が前
述の内周面に当接しその軸方向両側間の作動油の流れを
遮断している。ピストン35の内周面は、円板状部材4
1の外周面に当接し支持されている。円板状部材41の
外周面には環状のシール部材61が装着され、シール部
材61はピストン35の内周面に当接しその軸方向両側
間の作動油の流れを遮断している。また、ピストン35
の外周側部分はクラッチプレート36に近接して配置さ
れている。ピストン35は、ピストン35とフロントカ
バー4との間に形成された油圧室内の油圧変化によって
軸方向に移動する構成となっている。この油圧室は、フ
ロントカバー4の内周部と円板状部材41との軸方向の
隙間、さらにはセンターボス11に形成された孔を介し
て図示しない入力シャフトの油路に連通している。
【0020】ダンパー機構32は、ドライブプレート4
3,44と、タービンハブ22と、複数のトーションス
プリング52とから構成されている。ドライブプレート
43,44は環状かつ円板状の部材であり、外周部は互
いに固定され、それより内周側の部分は軸方向に間隔を
あけて配置されている。ドライブプレート43,44の
外周部は、内周筒状部材40のフランジの軸方向両側に
当接し、複数のリベット46により固定されている。ま
た、ドライブプレート43,44の内周側部分には、軸
方向に切り起こされたばね支持部47,48が形成され
ている。タービンハブ22の外周部分は、リベット23
が装着された部分からさらに外周側に延び、ドライブプ
レート43,44の軸方向間に配置されている。このよ
うに、タービンハブ22は、内周縁が図示しないメイン
ドライブシャフトに係合し、外周縁がトルクコンバータ
本体の半径方向中心付近まで延びる円板状かつ環状の部
材である。タービンハブ22の外周部においてばね支持
部47,48に対応する部分には、窓孔50が形成され
ている。トーションスプリング52は窓孔50内及びば
ね支持部47,48内に配置された部材であり、ドライ
ブプレート43,44からタービンハブ22にトルクを
伝達すると共に捩り振動を吸収・減衰するための部材で
ある。具体的には、トーションスプリング52は円周方
向に弧状又は直線状に延びるコイルスプリングからな
る。トーションスプリング52の円周方向両端は、窓孔
50及びばね支持部47,48の円周方向両端に支持さ
れている。また、トーションスプリング52の軸方向両
側はばね支持部47,48によって支持されている。以
上に説明したように、タービンハブ22はタービン6か
らのトルクを伝達するとともに、ロックアップ装置8の
ダンパー機構32の一部を構成している。このように1
つの部材に複数の機能を持たせることで部品点数が低減
されている。
【0021】次に、トルクコンバータ1を構成する各部
材や機構の構成、配置、寸法などについて説明する。タ
ービン6においてその入口から出口までの流路は、複数
の曲率からなる流路となっている。その中で、タービン
6の出口近傍の流路は直線形状、すなわち直線又はそれ
に近い曲率で構成された直線状部62となっている。直
線状部62は、ロックアップ装置8のダンパー機構32
に、特に、トーションスプリング52に対応している。
より具体的には、直線状部62は、トーションスプリン
グ52に対して軸方向に並んでおり、近接している。直
線状部62は、タービンシェル20は断面において概ね
直線形状のテーパー部63を有している。また、テーパ
ー部63の外側面すなわちダンパー機構32側を向く面
はテーパー面となっている。テーパー部63のテーパー
角度(トルクコンバータ1の回転軸O−Oに垂直な面と
テーパー部63が形成する角度)は約20度である。テ
ーパー角度は15〜25度の範囲内にあることが好まし
い。
【0022】直線状部62がトーションスプリング52
に対応しているため、従来に比べてタービン6の内周部
が軸方向トランスミッション側に位置している。この結
果、トーションスプリング52の軸方向寸法を従来より
大きくできる。これにより、トーションスプリング52
の低剛性化等の性能向上を図ることができる。具体的に
は、ダンパー機構32のトーションスプリング52の最
も軸方向トランスミッション側に位置する部分の軸方向
位置は、タービン6において最も軸方向エンジン側に位
置する部分の軸方向位置より、軸方向エンジン側にあ
る。このように、ダンパー機構32特にトーションスプ
リング52が軸方向トランスミッション側に大きくなっ
ている。
【0023】テーパー部63の半径方向長さSは、10
〜20mmの範囲にあることが好ましい。これより短い
場合はダンパー機構32の軸方向寸法を大きくするのに
貢献せず、これより長い場合はタービン6の性能を低下
させてしまう。なお、以上の数値はトルクコンバータ1
が直径215mmであり、トーラスの外半径Dが10
7.5mmの場合である。言い換えると、テーパー部6
3の半径方向長さSとトーラスの外半径Dとの比(S/
D)は0.09〜0.19の範囲にあることが好まし
い。
【0024】さらに、タービン6の出口の流路面積はタ
ービン6の入口の流路面積より小さくなるように設定さ
れている。このことは、タービン6の出口側をステータ
7に対して必要以上に近づけることを必要とせず、その
結果ステータ7の軸方向寸法を十分に確保していること
を意味する。より具体的には、タービン6の出口の流路
面積はタービン6の入口の流路面積より、タービン6の
入口の流路面積の2〜5%分小さくなっている。2%未
満の場合はステータ7の軸方向寸法を短くせざるを得な
くなり、5%を超えるとタービン6の性能が低下してし
まう。
【0025】ところで、この実施形態では、タービン6
の出口の流路面積は、タービン6の入口の流路面積より
小さいにも関わらず、ステータ7の流路面積と等しい又
はそれ以上となるように設定されている。なお、ここで
言うステータ7の流路面積とは、ステータブレード25
の肉厚部分を除いた実流路面積である。この結果、ター
ビン6の出口及びステータ7において流れの損失が生じ
にくい。
【0026】次に、トルクコンバータ1の各機構の寸法
について説明する。トルクコンバータ1については、ト
ーラス形状のトルクコンバータ本体の内半径dと外半径
Dとの半径比(d/D)が0.5〜0.57の範囲にあ
る。このことは、外半径Dに対する内半径dの割合が十
分に大きいため、直線状部62を設けた場合にその長さ
を十分に長くして、トーションスプリング52を軸方向
に大きくできることを意味する。なお、内半径dはトル
クコンバータ1の中心Oからステータ7のキャリア24
の外周面までの半径方向距離をいい、外半径Dは中心O
からインペラー5又はタービン6の最外周部分(インペ
ラー5出口又はタービン6入り口における各ブレードの
最外周縁)までの半径方向距離をいう。
【0027】さらに、タービン6はインペラー5に比べ
て軸寸法が短くなっている。すなわちトーラス形状のト
ルクコンバータ本体においてインペラー5とタービン6
が軸方向に非対称である。インペラー5の軸寸法Lpに
対するタービン6の軸寸法Ltの比(Lt/Lp)は
0.92〜0.75の範囲にある。タービン6の軸寸法
Ltはインペラー5の出口及びタービン6の入口の間の
軸方向中間位置C1とタービンシェル20の内側で最も
エンジン側の部分との間の軸方向距離である。インペラ
ー5の軸寸法Lpは、軸方向位置C1とインペラーシェ
ル16の内側で最もトランスミッション側の部分との間
の軸方向距離である。以上に述べたように、タービン6
の軸寸法をインペラー5に比べて短くすることで、トル
クコンバータ1全体の軸寸法を短縮でき、特に、タービ
ン6の直線状部62との相乗効果によって、トーション
スプリング52のコイル径Ldを大きくすることが可能
となっている。この結果、トーションスプリング52の
コイル径Ldはタービン6の軸寸法Ltに近くあるいは
匹敵する程大きくなっている。より具体的には、(Ld
/Lt)は0.85以上あり、好ましくは0.85〜
1.0の範囲にある。このようにロックアップ装置8の
ダンパー機構32を構成するトーションスプリング52
のコイル径Ldを大きくできることで、トーションスプ
リング52の性能を向上させることが容易になる。この
結果、トルクコンバータ1のトーラスによる流体トルク
伝達を車輌の発進時のみに利用し、その後はロックアッ
プ装置8を連結させた機械トルク伝達状態で使用するこ
とが実際に可能となる。
【0028】本発明の本来の目的は、ロックアップ装置
8に従来より優れたダンパー性能をもたらすことである
が、軸方向スペースの制限が従来より厳しい場合に本発
明を起用すると、その制限されたスペース内でトーショ
ンスプリングのコイル径を最大限大きくすることがで
き、従来性能に近い又は匹敵する性能が得られる。 〔変形例〕本発明はトルクコンバータのみならずフルイ
ド・カップリング等の他の流体式トルク伝達装置にも採
用可能である。
【0029】本発明は、前期実施形態における具体的な
ロックアップ装置の構造に限定されない。
【0030】
【発明の効果】本発明に係る流体式トルク伝達装置で
は、タービンに直線状部が形成されていることによっ
て、ダンパー部の軸方向寸法を大きくすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態が採用されたトルクコンバ
ータの縦断面概略図。
【符号の説明】
1 トルクコンバータ 4 フロントカバー 5 インペラー 6 タービン 7 ステータ 8 ロックアップ装置 32 ダンパー機構 52 トーションスプリング 62 直線状部 63 テーパー面

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】流体を用いてトルクを伝達するための流体
    式トルク伝達装置であって、 トルクが入力されるフロントカバーと、 前記フロントカバーとともに流体作動室を形成するイン
    ペラーと、前記流体作動室内で前記インペラーに対して
    対向して配置されたタービンとを含むトーラスと、 前記フロントカバーと前記タービンとの間に配置され、
    前記フロントカバーと前記タービンを機械的に連結する
    ためのクラッチ部と、捩じり振動を減衰するためのダン
    パー部とを有するロックアップ装置とを備え、 前記タービンは、出口近傍において前記ダンパー部に対
    応する直線状部を有することを特徴とする、流体式トル
    ク伝達装置。
  2. 【請求項2】前記直線状部は、前記ダンパー部側を向く
    テーパー面を含む、請求項1に記載の流体式トルク伝達
    装置。
  3. 【請求項3】前記テーパー面は前記タービンのタービン
    シェルによって形成されている、請求項2に記載の流体
    式トルク伝達装置。
  4. 【請求項4】前記テーパー面の半径方向長さSと前記ト
    ーラスの外半径Dとの比(S/D)は0.09〜0.1
    9の範囲にある、請求項1〜3のいずれかに記載の流体
    式トルク伝達装置。
  5. 【請求項5】前記タービンの出口の流路面積は前記ター
    ビンの入口の流路面積より小さい、請求項1〜4のいず
    れかに記載の流体式トルク伝達装置。
  6. 【請求項6】前記タービンの出口の流路面積は前記ター
    ビンの入口の流路面積より前記タービンの入口の流路面
    積の2〜5%分小さい、請求項5に記載の流体式トルク
    伝達装置。
  7. 【請求項7】前記タービンの出口の流路面積は前記ステ
    ータの流路面積より大きい、請求項5又は6に記載の流
    体式トルク伝達装置。
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