JPH07246505A - スローアウェイチップ及び切削工具 - Google Patents
スローアウェイチップ及び切削工具Info
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- JPH07246505A JPH07246505A JP6038899A JP3889994A JPH07246505A JP H07246505 A JPH07246505 A JP H07246505A JP 6038899 A JP6038899 A JP 6038899A JP 3889994 A JP3889994 A JP 3889994A JP H07246505 A JPH07246505 A JP H07246505A
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- flank
- main cutting
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- throw
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- B23C5/00—Milling-cutters
- B23C5/16—Milling-cutters characterised by physical features other than shape
- B23C5/20—Milling-cutters characterised by physical features other than shape with removable cutter bits or teeth or cutting inserts
- B23C5/202—Plate-like cutting inserts with special form
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B23—MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B23C—MILLING
- B23C2200/00—Details of milling cutting inserts
- B23C2200/08—Rake or top surfaces
- B23C2200/085—Rake or top surfaces discontinuous
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B23—MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B23C—MILLING
- B23C2200/00—Details of milling cutting inserts
- B23C2200/12—Side or flank surfaces
- B23C2200/125—Side or flank surfaces discontinuous
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B23—MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B23C—MILLING
- B23C2200/00—Details of milling cutting inserts
- B23C2200/20—Top or side views of the cutting edge
- B23C2200/205—Discontinuous cutting edges
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Milling Processes (AREA)
- Cutting Tools, Boring Holders, And Turrets (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 スローアウェイチップの切れ味を向上させ、
切刃強度を大きくする。 【構成】 方形板状のチップ１０で、すくい面をなす上
面１２の稜線部にコーナー刃１４に続けて主切刃１３と
副切刃１５を形成し、副切刃１５を主切刃１３に対して
微少角度内側に傾斜させる。主切刃１３と副切刃１５は
境界点Ｐ方向に下面１１との距離が小さくなるよう傾斜
させる。副切刃逃げ面２３の逃げ角はポジとし、主切刃
１３に沿う主切刃第１逃げ面２１は逃げ角をネガにす
る。主切刃すくい面１９はコーナー刃１４から副切刃１
５に向けて正のすくい角が漸次小さくなるよう上面中央
部方向に傾斜させる。カッタへの装着状態で、ラジアル
レーキ角が負でも主切刃すくい角との差が正の角になる
ようにする。
切刃強度を大きくする。 【構成】 方形板状のチップ１０で、すくい面をなす上
面１２の稜線部にコーナー刃１４に続けて主切刃１３と
副切刃１５を形成し、副切刃１５を主切刃１３に対して
微少角度内側に傾斜させる。主切刃１３と副切刃１５は
境界点Ｐ方向に下面１１との距離が小さくなるよう傾斜
させる。副切刃逃げ面２３の逃げ角はポジとし、主切刃
１３に沿う主切刃第１逃げ面２１は逃げ角をネガにす
る。主切刃すくい面１９はコーナー刃１４から副切刃１
５に向けて正のすくい角が漸次小さくなるよう上面中央
部方向に傾斜させる。カッタへの装着状態で、ラジアル
レーキ角が負でも主切刃すくい角との差が正の角になる
ようにする。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、正面フライスやエンド
ミル等の切削工具に装着されるスローアウェイチップ及
び切削工具に関するものであって、特に切削工具の先端
外周部に装着されて被削材の直角削り（９０度肩壁削
り）ができるようなスローアウェイチップに関する。
ミル等の切削工具に装着されるスローアウェイチップ及
び切削工具に関するものであって、特に切削工具の先端
外周部に装着されて被削材の直角削り（９０度肩壁削
り）ができるようなスローアウェイチップに関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、この種のスローアウェイチップと
して、例えば図８及び９に示すように、正面フライス等
のフライスカッタ１の外周側に取り付けられた方形で板
状のチップ１がある。このスローアウェイチップ２は、
図８に示すように、着座面をなす下面３と対向する上面
４を有しており、その四周側面５は下面３から上面４に
向けて外側に傾斜する平面をなしている。各側面５と上
面４とが交差する稜線はそれぞれ主切刃６をなし、各主
切刃６の同一稜線上のコーナー部４ａ近傍には副切刃７
が形成されている。そして、上面４がすくい面をなし、
側面５が主切刃６と副切刃７の逃げ面をなしており、主
切刃逃げ面と副切刃逃げ面とが同一面（側面５）上にあ
る。又、上面４の中央部には、上下面を貫通してチップ
２をカッタ等に装着固定するためのネジ穴８が穿設され
ている。
して、例えば図８及び９に示すように、正面フライス等
のフライスカッタ１の外周側に取り付けられた方形で板
状のチップ１がある。このスローアウェイチップ２は、
図８に示すように、着座面をなす下面３と対向する上面
４を有しており、その四周側面５は下面３から上面４に
向けて外側に傾斜する平面をなしている。各側面５と上
面４とが交差する稜線はそれぞれ主切刃６をなし、各主
切刃６の同一稜線上のコーナー部４ａ近傍には副切刃７
が形成されている。そして、上面４がすくい面をなし、
側面５が主切刃６と副切刃７の逃げ面をなしており、主
切刃逃げ面と副切刃逃げ面とが同一面（側面５）上にあ
る。又、上面４の中央部には、上下面を貫通してチップ
２をカッタ等に装着固定するためのネジ穴８が穿設され
ている。
【０００３】このようなスローアウェイチップ２を正面
フライスカッタ１の外周側先端部でシート部に取り付け
る際、カッタ本体の回転軸線Ｌに対して正の角度をなす
ように、ポジティブのアキシャルレーキ角を持たせて位
置させる。しかも、カッタ本体の半径方向の軸線Ｍに対
して負の角度をなすように、ネガティブのラジアルレー
キ角を持たせて位置させる。そして、外周側に位置する
主切刃６はすくい面方向から見て回転軸線Ｌにほぼ平行
に位置されている。このようなカッタ１で被削材Ｗを直
角削り（９０度肩壁削り）切削しようとする場合、図９
に示すように、スローアウェイチップ２のカッタ外周側
に位置する主切刃６で、被削材Ｗの直角壁面をつくるよ
う切削し、先端側に位置する稜線外側の副切刃７がポジ
のアキシャルレーキ角とネガのラジアルレーキ角によっ
て切込み角を付けられているので、方形板状のチップ２
で直角削りを行うことができる。
フライスカッタ１の外周側先端部でシート部に取り付け
る際、カッタ本体の回転軸線Ｌに対して正の角度をなす
ように、ポジティブのアキシャルレーキ角を持たせて位
置させる。しかも、カッタ本体の半径方向の軸線Ｍに対
して負の角度をなすように、ネガティブのラジアルレー
キ角を持たせて位置させる。そして、外周側に位置する
主切刃６はすくい面方向から見て回転軸線Ｌにほぼ平行
に位置されている。このようなカッタ１で被削材Ｗを直
角削り（９０度肩壁削り）切削しようとする場合、図９
に示すように、スローアウェイチップ２のカッタ外周側
に位置する主切刃６で、被削材Ｗの直角壁面をつくるよ
う切削し、先端側に位置する稜線外側の副切刃７がポジ
のアキシャルレーキ角とネガのラジアルレーキ角によっ
て切込み角を付けられているので、方形板状のチップ２
で直角削りを行うことができる。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ようなスローアウェイチップ２では、アキシャルレーキ
角がポジでラジアルレーキ角がネガになるようカッタに
装着されており、しかも主切刃６と副切刃７の逃げ角が
同一面（側面５）上にあるために、主切刃６の逃げ角は
過大なポジとなる。そのため、切刃強度が小さくなって
欠損を生じ易いので、チップの寿命が短いという欠点が
あった。
ようなスローアウェイチップ２では、アキシャルレーキ
角がポジでラジアルレーキ角がネガになるようカッタに
装着されており、しかも主切刃６と副切刃７の逃げ角が
同一面（側面５）上にあるために、主切刃６の逃げ角は
過大なポジとなる。そのため、切刃強度が小さくなって
欠損を生じ易いので、チップの寿命が短いという欠点が
あった。
【０００５】本発明は、このような実情に鑑みて、直角
削りが可能で、しかもその寿命を大幅に向上できるよう
にしたスローアウェイチップを提供することを目的とす
る。
削りが可能で、しかもその寿命を大幅に向上できるよう
にしたスローアウェイチップを提供することを目的とす
る。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明によるスローアウ
ェイチップは、多角形の板状をなし、着座面と対向する
上面の稜線部が切刃をなすと共に上面がすくい面とさ
れ、着座面から上面に向けた側面が逃げ面とされている
スローアウェイチップにおいて、二つのコーナー間の稜
線部の一方のコーナー寄りに副切刃が設けられると共
に、平面視でこの副切刃に対して鈍角を以て交差して他
方のコーナーに向けて延びる主切刃が設けられ、この主
切刃は他方のコーナーから副切刃に向けて着座面との距
離が漸次減少するように傾斜して形成されており、副切
刃に交差する側面にはポジティブな逃げ角を有する副切
刃逃げ面が設けられ、主切刃に交差する側面上部には、
主切刃に沿って延在する小幅の主切刃第１逃げ面が設け
られ、この主切刃第１逃げ面は副切刃逃げ面より小さい
逃げ角に設定されていることを特徴とするものである。
又、主切刃第１逃げ面は、逃げ角がネガティブに設定さ
れていることを特徴とする。
ェイチップは、多角形の板状をなし、着座面と対向する
上面の稜線部が切刃をなすと共に上面がすくい面とさ
れ、着座面から上面に向けた側面が逃げ面とされている
スローアウェイチップにおいて、二つのコーナー間の稜
線部の一方のコーナー寄りに副切刃が設けられると共
に、平面視でこの副切刃に対して鈍角を以て交差して他
方のコーナーに向けて延びる主切刃が設けられ、この主
切刃は他方のコーナーから副切刃に向けて着座面との距
離が漸次減少するように傾斜して形成されており、副切
刃に交差する側面にはポジティブな逃げ角を有する副切
刃逃げ面が設けられ、主切刃に交差する側面上部には、
主切刃に沿って延在する小幅の主切刃第１逃げ面が設け
られ、この主切刃第１逃げ面は副切刃逃げ面より小さい
逃げ角に設定されていることを特徴とするものである。
又、主切刃第１逃げ面は、逃げ角がネガティブに設定さ
れていることを特徴とする。
【０００７】副切刃は、主切刃に向けて着座面との距離
が漸次減少するように傾斜して形成されていることを特
徴とする。上面において、主切刃から中央部方向に着座
面との距離が漸次減少するように傾斜する主切刃すくい
面が形成されていることを特徴とする。又、主切刃すく
い面は、他方のコーナーから副切刃に向けてすくい角が
漸次小さくなるように傾斜して形成されていることを特
徴とする。主切刃第１逃げ面は、他方のコーナー側から
副切刃に向けて漸次幅が小さくなっていることを特徴と
する。
が漸次減少するように傾斜して形成されていることを特
徴とする。上面において、主切刃から中央部方向に着座
面との距離が漸次減少するように傾斜する主切刃すくい
面が形成されていることを特徴とする。又、主切刃すく
い面は、他方のコーナーから副切刃に向けてすくい角が
漸次小さくなるように傾斜して形成されていることを特
徴とする。主切刃第１逃げ面は、他方のコーナー側から
副切刃に向けて漸次幅が小さくなっていることを特徴と
する。
【０００８】主切刃の逃げ面をなす側面において、着座
面から上方に向けて外側に傾斜して延びて主切刃第１逃
げ面と交差する主切刃第２逃げ面が、ポジティブの逃げ
角を有するように形成されていることを特徴とする。副
切刃逃げ面は、着座面から副切刃に向けて漸次幅が広が
る略逆三角形状とされ、この副切刃逃げ面に隣接して、
着座面から主切刃と副切刃との境界点に向けて漸次幅の
狭まる略三角形状の研摩逃げ面が形成されていることを
特徴とする。上面においてコーナーを挟む二つの稜線部
にそれぞれ設けられた主切刃は、互いにほぼ直角になっ
ていることを特徴とする。
面から上方に向けて外側に傾斜して延びて主切刃第１逃
げ面と交差する主切刃第２逃げ面が、ポジティブの逃げ
角を有するように形成されていることを特徴とする。副
切刃逃げ面は、着座面から副切刃に向けて漸次幅が広が
る略逆三角形状とされ、この副切刃逃げ面に隣接して、
着座面から主切刃と副切刃との境界点に向けて漸次幅の
狭まる略三角形状の研摩逃げ面が形成されていることを
特徴とする。上面においてコーナーを挟む二つの稜線部
にそれぞれ設けられた主切刃は、互いにほぼ直角になっ
ていることを特徴とする。
【０００９】本発明による切削工具は、１または複数の
スローアウェイチップが、ラジアルレーキ角が負の角に
なると共に、アキシャルレーキ角が正の角となるように
装着されてなる切削工具において、スローアウェイチッ
プは上述したいずれかのスローアウェイチップとされて
いて、外周側に位置する主切刃は、その前端と後端が工
具本体の回転軸線を中心とする回転半径をほぼ同一寸法
とされていると共に、この主切刃のすくい角とラジアル
レーキ角との差が正の角となることを特徴とする。
スローアウェイチップが、ラジアルレーキ角が負の角に
なると共に、アキシャルレーキ角が正の角となるように
装着されてなる切削工具において、スローアウェイチッ
プは上述したいずれかのスローアウェイチップとされて
いて、外周側に位置する主切刃は、その前端と後端が工
具本体の回転軸線を中心とする回転半径をほぼ同一寸法
とされていると共に、この主切刃のすくい角とラジアル
レーキ角との差が正の角となることを特徴とする。
【００１０】
【作用】本発明によるスローアウェイチップが、ラジア
ルレーキ角がネガティブになると共に、アキシャルレー
キ角がポジティブとなるように切削工具に装着される
と、主切刃が傾斜していることでアキシャルレーキ角を
チップの傾斜角度よりも大きく設定することができるか
ら、切れ味が向上し、着座安定性が良く、切刃強度が高
い。しかも、外周切刃の部分において、工具の基端側に
位置する副切刃の逃げ面は切削工具の回転軸線に近い側
に位置するが、ポジティブの逃げ角を有するために切削
時に被削材壁面に当接せず、また、主切刃の主切刃第１
逃げ面は切削工具の回転軸線から比較的遠い位置にある
ため、逃げ角をより小さくすることができ、切刃強度が
高い。主切刃第１逃げ面がネガティブに設定されている
ことで、特に主切刃部分の刃先強度が高い。
ルレーキ角がネガティブになると共に、アキシャルレー
キ角がポジティブとなるように切削工具に装着される
と、主切刃が傾斜していることでアキシャルレーキ角を
チップの傾斜角度よりも大きく設定することができるか
ら、切れ味が向上し、着座安定性が良く、切刃強度が高
い。しかも、外周切刃の部分において、工具の基端側に
位置する副切刃の逃げ面は切削工具の回転軸線に近い側
に位置するが、ポジティブの逃げ角を有するために切削
時に被削材壁面に当接せず、また、主切刃の主切刃第１
逃げ面は切削工具の回転軸線から比較的遠い位置にある
ため、逃げ角をより小さくすることができ、切刃強度が
高い。主切刃第１逃げ面がネガティブに設定されている
ことで、特に主切刃部分の刃先強度が高い。
【００１１】主切刃すくい面が存在するために、カッタ
へのチップ装着状態でラジアルレーキ角がネガティブに
設定されていても、外周側の主切刃のすくい角をポジテ
ィブにすることができる。又、主切刃すくい面は、副切
刃に向けてすくい角が漸次小さくなるように傾斜してい
るので、外周側の主切刃において、カッタ本体の回転軸
線により近接する基端側で刃先強度がより大きくなる。
本発明による切削工具では、ラジアルレーキ角がネガテ
ィブであっても、スローアウェイチップの主切刃のすく
い角との差が正の角とされているから、直角削りの際に
切れ味を向上できて、着座安定性が良く、主切刃の切刃
強度が比較的高い。
へのチップ装着状態でラジアルレーキ角がネガティブに
設定されていても、外周側の主切刃のすくい角をポジテ
ィブにすることができる。又、主切刃すくい面は、副切
刃に向けてすくい角が漸次小さくなるように傾斜してい
るので、外周側の主切刃において、カッタ本体の回転軸
線により近接する基端側で刃先強度がより大きくなる。
本発明による切削工具では、ラジアルレーキ角がネガテ
ィブであっても、スローアウェイチップの主切刃のすく
い角との差が正の角とされているから、直角削りの際に
切れ味を向上できて、着座安定性が良く、主切刃の切刃
強度が比較的高い。
【００１２】
【実施例】以下、本発明の一実施例を添付図面により説
明するが上述の従来技術と同様の部分には同一の符号を
用いてその説明を省略する。図１は本実施例によるスロ
ーアウェイチップの平面図、図２は側面図、図３（ａ）
は図１のＡ−Ａ線部分断面図、（ｂ）はＢ−Ｂ線部分断
面図、図４は取付ネジが挿入された状態の図１のＣ−Ｃ
線断面図、図５は本実施例のスローアウェイチップをカ
ッタに装着した状態の一部破断側面図、図６は切削状態
にあるスローアウェイチップの副切刃と加工底面との位
置関係を示す図、図７は同じくスローアウェイチップの
外周側主切刃と直角壁面との位置関係を示す図である。
図１乃至図４において、本実施例によるスローアウェイ
チップ１０は略方形（図では略正方形）の板状をなして
いて、着座面をなす下面１１と、これに対向する上面１
２と、上下面１１，１２に交差する四周の側面９とを有
している。上面１２の略四辺をなす稜線部には主切刃１
３がそれぞれ形成され、各コーナー部には円弧状のコー
ナー刃１４が設けられている。隣接する稜線部の各主切
刃１３は互いに直交している（図１参照）。そして、各
稜線部における主切刃１３と一方のコーナー刃１４との
間は、平面視で主切刃１３に対して微少角度（１〜５゜
程度、好ましくは２〜３゜）だけ上面１２上で中央部側
に傾斜した副切刃１５が形成され、この副切刃１５は滑
らかにコーナー刃１４に接続されるようになっている。
上面１２はすくい面をなしていて、上面１２の中央部に
は、下面１１まで貫通するチップネジ止め用のネジ穴１
６が穿設されている。
明するが上述の従来技術と同様の部分には同一の符号を
用いてその説明を省略する。図１は本実施例によるスロ
ーアウェイチップの平面図、図２は側面図、図３（ａ）
は図１のＡ−Ａ線部分断面図、（ｂ）はＢ−Ｂ線部分断
面図、図４は取付ネジが挿入された状態の図１のＣ−Ｃ
線断面図、図５は本実施例のスローアウェイチップをカ
ッタに装着した状態の一部破断側面図、図６は切削状態
にあるスローアウェイチップの副切刃と加工底面との位
置関係を示す図、図７は同じくスローアウェイチップの
外周側主切刃と直角壁面との位置関係を示す図である。
図１乃至図４において、本実施例によるスローアウェイ
チップ１０は略方形（図では略正方形）の板状をなして
いて、着座面をなす下面１１と、これに対向する上面１
２と、上下面１１，１２に交差する四周の側面９とを有
している。上面１２の略四辺をなす稜線部には主切刃１
３がそれぞれ形成され、各コーナー部には円弧状のコー
ナー刃１４が設けられている。隣接する稜線部の各主切
刃１３は互いに直交している（図１参照）。そして、各
稜線部における主切刃１３と一方のコーナー刃１４との
間は、平面視で主切刃１３に対して微少角度（１〜５゜
程度、好ましくは２〜３゜）だけ上面１２上で中央部側
に傾斜した副切刃１５が形成され、この副切刃１５は滑
らかにコーナー刃１４に接続されるようになっている。
上面１２はすくい面をなしていて、上面１２の中央部に
は、下面１１まで貫通するチップネジ止め用のネジ穴１
６が穿設されている。
【００１３】そして、各稜線部において、主切刃１３
は、他方のコーナー刃１４から副切刃１５に向けて下面
１１との距離が次第に減少するように直線状に傾斜して
（角度α）形成されている。又、副切刃１５も、一方の
コーナー刃１４から主切刃１３に向けて下面１１との距
離が次第に減少するように直線状に傾斜して（角度β）
形成されている（図２参照）。尚、図２に示す側面視に
おいて、主切刃１３と副切刃１５の交差角度（α＋β）
は、例えば１５゜〜２０゜に設定されている。又、上面
において、全周に亘る稜線から中央部（のネジ穴１６）
に向けて、下面１１までの距離が次第に減少するように
ほぼ同一幅の傾斜面１８が形成されている。この傾斜面
１８のうち、主切刃１３のすくい面となる傾斜面１８部
分は、他方のコーナー刃１４側から副切刃１５方向に向
けて、すくい角が次第に減少するように形成されたポジ
ティブの主切刃すくい面１９とされている。そのため、
図３の（ａ）に示す断面ＡーＡではすくい角θ1、
（ｂ）に示すＢ−Ｂ断面ではすくい角θ2（θ1＞θ2）
とされている。
は、他方のコーナー刃１４から副切刃１５に向けて下面
１１との距離が次第に減少するように直線状に傾斜して
（角度α）形成されている。又、副切刃１５も、一方の
コーナー刃１４から主切刃１３に向けて下面１１との距
離が次第に減少するように直線状に傾斜して（角度β）
形成されている（図２参照）。尚、図２に示す側面視に
おいて、主切刃１３と副切刃１５の交差角度（α＋β）
は、例えば１５゜〜２０゜に設定されている。又、上面
において、全周に亘る稜線から中央部（のネジ穴１６）
に向けて、下面１１までの距離が次第に減少するように
ほぼ同一幅の傾斜面１８が形成されている。この傾斜面
１８のうち、主切刃１３のすくい面となる傾斜面１８部
分は、他方のコーナー刃１４側から副切刃１５方向に向
けて、すくい角が次第に減少するように形成されたポジ
ティブの主切刃すくい面１９とされている。そのため、
図３の（ａ）に示す断面ＡーＡではすくい角θ1、
（ｂ）に示すＢ−Ｂ断面ではすくい角θ2（θ1＞θ2）
とされている。
【００１４】又、副切刃１５のすくい面となる傾斜面１
８部分も、一方のコーナー刃１４側から主切刃１３方向
に向けて、すくい角が次第に減少するように形成された
ポジティブの副切刃すくい面２０とされている。そし
て、上述の構成は、上面１２の四辺をなす各稜線部領域
について同一形状に形成されていて、ネジ穴１６の中央
部領域が傾斜面１８の底面１２ａとして下面１１と平行
な四角形とされている。次に、スローアウェイチップ１
０の上下面１２，１１に交差する各側面９において、主
切刃１３と交差し且つ主切刃１３に沿って副切刃１５と
の境界点から他方のコーナー刃１４まで延在する小幅の
部分は、主切刃第１逃げ面２１とされている。この主切
刃第１逃げ面２１は、チップ板厚方向の幅がコーナー刃
１４側から副切刃１５との境界点Ｐまで次第に減小する
三角形状とされ、ネガティブの逃げ角を有している。
又、側面９で、主切刃第１逃げ面２１の下面１１側に
は、下面１１から上方へ外側に延びて主切刃第１逃げ面
２１に交差する主切刃第２逃げ面２２が形成され、この
主切刃第２逃げ面２２はポジティブの逃げ角を有してい
る。
８部分も、一方のコーナー刃１４側から主切刃１３方向
に向けて、すくい角が次第に減少するように形成された
ポジティブの副切刃すくい面２０とされている。そし
て、上述の構成は、上面１２の四辺をなす各稜線部領域
について同一形状に形成されていて、ネジ穴１６の中央
部領域が傾斜面１８の底面１２ａとして下面１１と平行
な四角形とされている。次に、スローアウェイチップ１
０の上下面１２，１１に交差する各側面９において、主
切刃１３と交差し且つ主切刃１３に沿って副切刃１５と
の境界点から他方のコーナー刃１４まで延在する小幅の
部分は、主切刃第１逃げ面２１とされている。この主切
刃第１逃げ面２１は、チップ板厚方向の幅がコーナー刃
１４側から副切刃１５との境界点Ｐまで次第に減小する
三角形状とされ、ネガティブの逃げ角を有している。
又、側面９で、主切刃第１逃げ面２１の下面１１側に
は、下面１１から上方へ外側に延びて主切刃第１逃げ面
２１に交差する主切刃第２逃げ面２２が形成され、この
主切刃第２逃げ面２２はポジティブの逃げ角を有してい
る。
【００１５】この側面９の副切刃１５の逃げ面領域で
は、下面１１から上方へ外側に延びてしかも下面１１か
ら副切刃１５まで次第に幅が広がる略逆三角形平面状の
副切刃逃げ面２３が形成され、ポジティブの逃げ角γ
（例えば、γ＝１１゜）を有している（図６参照）。副
切刃逃げ面２３に隣接するコーナー刃１４の逃げ面部分
は、隣接する側面９の主切刃第１逃げ面２１に接続され
てネガティブの逃げ角を有するコーナー第１逃げ面２４
と、隣接する主切刃第２逃げ面２２に接続されてポジテ
ィブの逃げ角を有するコーナー第２逃げ面２５とされ、
それぞれ円柱側面形状に形成されている。又、主切刃第
２逃げ面２２と副切刃逃げ面２３との境界領域は、主切
刃１３と副切刃１５との境界点Ｐを頂点とする三角形平
面状に切り欠かれて、ポジティブの逃げ角を有する研摩
逃げ面２６とされている。ここで、研摩逃げ面２６が形
成されないとすると、主切刃第２逃げ面２２と交差する
まで副切刃逃げ面２３が延在することになり、その研摩
面積が大きくなってしまう。そのため、逃がし面として
研摩逃げ面２６を設けることで、副切刃逃げ面２３の研
摩面積を減少できることになる。
は、下面１１から上方へ外側に延びてしかも下面１１か
ら副切刃１５まで次第に幅が広がる略逆三角形平面状の
副切刃逃げ面２３が形成され、ポジティブの逃げ角γ
（例えば、γ＝１１゜）を有している（図６参照）。副
切刃逃げ面２３に隣接するコーナー刃１４の逃げ面部分
は、隣接する側面９の主切刃第１逃げ面２１に接続され
てネガティブの逃げ角を有するコーナー第１逃げ面２４
と、隣接する主切刃第２逃げ面２２に接続されてポジテ
ィブの逃げ角を有するコーナー第２逃げ面２５とされ、
それぞれ円柱側面形状に形成されている。又、主切刃第
２逃げ面２２と副切刃逃げ面２３との境界領域は、主切
刃１３と副切刃１５との境界点Ｐを頂点とする三角形平
面状に切り欠かれて、ポジティブの逃げ角を有する研摩
逃げ面２６とされている。ここで、研摩逃げ面２６が形
成されないとすると、主切刃第２逃げ面２２と交差する
まで副切刃逃げ面２３が延在することになり、その研摩
面積が大きくなってしまう。そのため、逃がし面として
研摩逃げ面２６を設けることで、副切刃逃げ面２３の研
摩面積を減少できることになる。
【００１６】このようなスローアウェイチップ１０が正
面フライスカッタ１のカッタ本体１ａ先端外側に装着さ
れた状態が、図５に示されている。このチップ１０は装
着状態で、アキシャルレーキ角が正の角でポジティブと
され、ラジアルレーキ角が負の角でネガティブとされる
ように配置されている。ここで、スローアウェイチップ
１０のラジアルレーキ角は、図７に示すように、径方向
の軸線Ｍに対してチップ１０の径方向に位置する二つの
コーナー刃１４を結ぶ線Ｎのなす角とされている。そし
て、副切刃１５が先端面外側に位置し、外周先端側に、
隣接する稜線部の主切刃１３がすくい面方向に見てカッ
タ本体の回転軸線Ｌと平行に位置するようになってい
る。即ち、この主切刃１３はその先端と後端が、回転軸
線Ｌを中心とする回転半径の長さがほぼ等しくなるよう
に位置している。
面フライスカッタ１のカッタ本体１ａ先端外側に装着さ
れた状態が、図５に示されている。このチップ１０は装
着状態で、アキシャルレーキ角が正の角でポジティブと
され、ラジアルレーキ角が負の角でネガティブとされる
ように配置されている。ここで、スローアウェイチップ
１０のラジアルレーキ角は、図７に示すように、径方向
の軸線Ｍに対してチップ１０の径方向に位置する二つの
コーナー刃１４を結ぶ線Ｎのなす角とされている。そし
て、副切刃１５が先端面外側に位置し、外周先端側に、
隣接する稜線部の主切刃１３がすくい面方向に見てカッ
タ本体の回転軸線Ｌと平行に位置するようになってい
る。即ち、この主切刃１３はその先端と後端が、回転軸
線Ｌを中心とする回転半径の長さがほぼ等しくなるよう
に位置している。
【００１７】しかも、アキシャルレーキ角がポジである
ために、カッタ１の外周面側に位置する側面９に関し
て、外周刃をなす主切刃１３は、被削材Ｗの直角壁面ｗ
１を形成するべく軸線方向先端側に位置し、基端側に切
削に関与しない副切刃１５が位置することになる。主切
刃１３の逃げ面方向に見て、基端側の逃げ面である副切
刃逃げ面２３、研摩逃げ面２６が主切刃第１逃げ面２１
よりも軸線Ｌに近接するために、主切刃第１逃げ面２１
よりも大きい逃げ角が副切刃逃げ面２３、研摩逃げ面２
６に与えられて、その逃げ角はポジティブになる。しか
し、主切刃１３の領域では比較的軸線Ｌから離れるため
に、主切刃第１逃げ面２１の逃げ角は副切刃逃げ面２
３、研摩逃げ面２６の逃げ角よりも小さくてよく、本実
施例ではネガティブとされている。そのため、主切刃１
３の刃先強度を大きくすることができることになり、特
に主切刃１３は、副切刃１５と比較してその長さが大き
く且つ切削によって直角壁面ｗ１を形成するために被削
材Ｗとの接触領域が大きいものであるため、このような
スローアウェイチップ１０の寿命を大幅に向上できる。
ために、カッタ１の外周面側に位置する側面９に関し
て、外周刃をなす主切刃１３は、被削材Ｗの直角壁面ｗ
１を形成するべく軸線方向先端側に位置し、基端側に切
削に関与しない副切刃１５が位置することになる。主切
刃１３の逃げ面方向に見て、基端側の逃げ面である副切
刃逃げ面２３、研摩逃げ面２６が主切刃第１逃げ面２１
よりも軸線Ｌに近接するために、主切刃第１逃げ面２１
よりも大きい逃げ角が副切刃逃げ面２３、研摩逃げ面２
６に与えられて、その逃げ角はポジティブになる。しか
し、主切刃１３の領域では比較的軸線Ｌから離れるため
に、主切刃第１逃げ面２１の逃げ角は副切刃逃げ面２
３、研摩逃げ面２６の逃げ角よりも小さくてよく、本実
施例ではネガティブとされている。そのため、主切刃１
３の刃先強度を大きくすることができることになり、特
に主切刃１３は、副切刃１５と比較してその長さが大き
く且つ切削によって直角壁面ｗ１を形成するために被削
材Ｗとの接触領域が大きいものであるため、このような
スローアウェイチップ１０の寿命を大幅に向上できる。
【００１８】又、本実施例では、主切刃１３が下面１１
に対して角度α傾斜されているから、図６に示すよう
に、チップ本体を傾けることなくアキシャルすくい角を
より大きくすることができる。又、主切刃１３の主切刃
すくい面１９がポジティブに設定されているから、直角
削りのためにラジアルすくい角が負の角に設定されてい
ても、主切刃すくい面１９の正のすくい角αとの差を適
当に設定することで、図７に示すように、外周側の主切
刃１３のすくい角をポジティブとすることができて、切
れ味が向上する。例えば、主切刃すくい面１９のすくい
角が１５゜〜１０゜程度の正の角度に設定されていると
して、ラジアルすくい角を−１０゜の負の角度に設定し
ても、この主切刃１３はすくい角が５゜〜０゜のポジテ
ィブとなって、被削材を切削することができることにな
る。そのため、主切刃１３の刃先強度を大きくした状態
で、切れ味を良くすることができることになる。しか
も、主切刃すくい面１９のすくい角は副切刃１５方向に
漸次小さくなっているから、カッタ本体の回転軸線によ
り近接した位置で外周の主切刃１３のすくい角がより小
さくなり、切刃強度がより大きくなる。
に対して角度α傾斜されているから、図６に示すよう
に、チップ本体を傾けることなくアキシャルすくい角を
より大きくすることができる。又、主切刃１３の主切刃
すくい面１９がポジティブに設定されているから、直角
削りのためにラジアルすくい角が負の角に設定されてい
ても、主切刃すくい面１９の正のすくい角αとの差を適
当に設定することで、図７に示すように、外周側の主切
刃１３のすくい角をポジティブとすることができて、切
れ味が向上する。例えば、主切刃すくい面１９のすくい
角が１５゜〜１０゜程度の正の角度に設定されていると
して、ラジアルすくい角を−１０゜の負の角度に設定し
ても、この主切刃１３はすくい角が５゜〜０゜のポジテ
ィブとなって、被削材を切削することができることにな
る。そのため、主切刃１３の刃先強度を大きくした状態
で、切れ味を良くすることができることになる。しか
も、主切刃すくい面１９のすくい角は副切刃１５方向に
漸次小さくなっているから、カッタ本体の回転軸線によ
り近接した位置で外周の主切刃１３のすくい角がより小
さくなり、切刃強度がより大きくなる。
【００１９】以上のように、本実施例によれば、主切刃
１３に沿って延在する小幅の主切刃第１逃げ面２１の逃
げ角が、ネガティブに形成されているから、９０度肩壁
削り能力に影響を与えることなく、特に主切刃部分の刃
先強度を大きくすることができて、チップ寿命を大幅に
向上させることができる。しかも、主切刃１３が下面１
１に対して角度α傾斜されているから、チップ本体の装
着角度以上にアキシャルすくい角を大きくすることがで
きる。又、主切刃１３の主切刃すくい面１９がポジティ
ブのすくい角に形成されているから、カッタへの装着状
態でのラジアルすくい角がネガティブであっても、外周
側の主切刃１３はポジティブのすくい角に設定されて被
削材を切削することができることになる。そのため、切
れ味を良くすることができるとともに、チップの着座安
定性が良く、主切刃１３の刃先強度を大きくすることが
できる。その上、主切刃すくい面１９が漸次変化するこ
とで、副切刃１５寄りの刃先強度をより大きくすること
ができる。又、主切刃第１逃げ面２１がネガティブであ
るから、モールド成形時にパンチで押して成形すること
ができ、加工が容易である。
１３に沿って延在する小幅の主切刃第１逃げ面２１の逃
げ角が、ネガティブに形成されているから、９０度肩壁
削り能力に影響を与えることなく、特に主切刃部分の刃
先強度を大きくすることができて、チップ寿命を大幅に
向上させることができる。しかも、主切刃１３が下面１
１に対して角度α傾斜されているから、チップ本体の装
着角度以上にアキシャルすくい角を大きくすることがで
きる。又、主切刃１３の主切刃すくい面１９がポジティ
ブのすくい角に形成されているから、カッタへの装着状
態でのラジアルすくい角がネガティブであっても、外周
側の主切刃１３はポジティブのすくい角に設定されて被
削材を切削することができることになる。そのため、切
れ味を良くすることができるとともに、チップの着座安
定性が良く、主切刃１３の刃先強度を大きくすることが
できる。その上、主切刃すくい面１９が漸次変化するこ
とで、副切刃１５寄りの刃先強度をより大きくすること
ができる。又、主切刃第１逃げ面２１がネガティブであ
るから、モールド成形時にパンチで押して成形すること
ができ、加工が容易である。
【００２０】尚、上述の実施例では、主切刃すくい面１
９のすくい角がコーナー刃１４から副切刃１５方向に次
第に小さくなるようにしたが、これに限定されることな
く、すくい角が変化しないように設定してもよい。この
場合、副切刃すくい面２０のすくい角も同様に変化しな
いように設定する。又、上述の各実施例において、コー
ナー刃１４は平面視で円弧状に形成するようにしたが、
チャンファに形成してもよい。
９のすくい角がコーナー刃１４から副切刃１５方向に次
第に小さくなるようにしたが、これに限定されることな
く、すくい角が変化しないように設定してもよい。この
場合、副切刃すくい面２０のすくい角も同様に変化しな
いように設定する。又、上述の各実施例において、コー
ナー刃１４は平面視で円弧状に形成するようにしたが、
チャンファに形成してもよい。
【００２１】
【発明の効果】上述のように、本発明に係るスローアウ
ェイチップは、二つのコーナー間の稜線部の一方のコー
ナー寄りに副切刃が設けられると共に、副切刃に対して
鈍角を以て交差して他方のコーナーに向けて主切刃が設
けられ、この主切刃は他方のコーナーから副切刃に向け
て着座面との距離が漸次減少するように傾斜し、副切刃
に交差する側面にはポジティブな逃げ角を有する副切刃
逃げ面が設けられ、主切刃に交差する側面上部には主切
刃第１逃げ面が設けられ、この主切刃第１逃げ面は副切
刃逃げ面より小さい逃げ角に設定されているから、直角
削り能力に影響を与えることなく、特に主切刃部分の刃
先強度を大きくすることができて、チップ寿命を大幅に
向上させることができる。しかも、主切刃が傾斜されて
いるから、チップ本体の装着角度よりもアキシャルすく
い角を大きくすることができて、切れ味が向上する。
又、主切刃第１逃げ面は逃げ角がネガティブに設定され
ているから、特に主切刃部分の刃先強度をより大きくす
ることができる。又、主切刃から上面中央部方向に着座
面との距離が漸次減少するように傾斜する主切刃すくい
面が形成されているから、チップ装着状態でラジアルレ
ーキ角がネガティブに設定されていても、すくい角をポ
ジティブにすることができ、切れ味と刃先強度を向上で
きる。又、主切刃すくい面は、副切刃に向けてすくい角
が漸次小さくなるように傾斜しているので、カッタ本体
の回転軸線により近接する基端側で主切刃の刃先強度が
より大きくなる。又、本発明に係る切削工具は、スロー
アウェイチップが請求項１乃至９のいずれかに記載のス
ローアウェイチップとされていて、外周側の主切刃の前
端と後端が工具本体の回転軸線を中心とする回転半径を
ほぼ同一寸法とされていると共に、この主切刃のすくい
角とラジアルレーキ角との差が正の角となるから、ラジ
アルレーキ角がネガティブであっても、主切刃のすくい
角をポジティブにすることができ、切れ味を良くするこ
とができ、しかも主切刃の切刃強度が比較的高い。
ェイチップは、二つのコーナー間の稜線部の一方のコー
ナー寄りに副切刃が設けられると共に、副切刃に対して
鈍角を以て交差して他方のコーナーに向けて主切刃が設
けられ、この主切刃は他方のコーナーから副切刃に向け
て着座面との距離が漸次減少するように傾斜し、副切刃
に交差する側面にはポジティブな逃げ角を有する副切刃
逃げ面が設けられ、主切刃に交差する側面上部には主切
刃第１逃げ面が設けられ、この主切刃第１逃げ面は副切
刃逃げ面より小さい逃げ角に設定されているから、直角
削り能力に影響を与えることなく、特に主切刃部分の刃
先強度を大きくすることができて、チップ寿命を大幅に
向上させることができる。しかも、主切刃が傾斜されて
いるから、チップ本体の装着角度よりもアキシャルすく
い角を大きくすることができて、切れ味が向上する。
又、主切刃第１逃げ面は逃げ角がネガティブに設定され
ているから、特に主切刃部分の刃先強度をより大きくす
ることができる。又、主切刃から上面中央部方向に着座
面との距離が漸次減少するように傾斜する主切刃すくい
面が形成されているから、チップ装着状態でラジアルレ
ーキ角がネガティブに設定されていても、すくい角をポ
ジティブにすることができ、切れ味と刃先強度を向上で
きる。又、主切刃すくい面は、副切刃に向けてすくい角
が漸次小さくなるように傾斜しているので、カッタ本体
の回転軸線により近接する基端側で主切刃の刃先強度が
より大きくなる。又、本発明に係る切削工具は、スロー
アウェイチップが請求項１乃至９のいずれかに記載のス
ローアウェイチップとされていて、外周側の主切刃の前
端と後端が工具本体の回転軸線を中心とする回転半径を
ほぼ同一寸法とされていると共に、この主切刃のすくい
角とラジアルレーキ角との差が正の角となるから、ラジ
アルレーキ角がネガティブであっても、主切刃のすくい
角をポジティブにすることができ、切れ味を良くするこ
とができ、しかも主切刃の切刃強度が比較的高い。
【図１】本発明の一実施例によるスローアウェイチップ
の平面図である。
の平面図である。
【図２】第１図に示すスローアウェイチップの側面図で
ある。
ある。
【図３】（ａ）は図１のＡ−Ａ線部分断面図、（ｂ）は
Ｂ−Ｂ線部分断面図である。
Ｂ−Ｂ線部分断面図である。
【図４】図１のＣ−Ｃ線断面図であり、取付ネジが挿入
された状態である。
された状態である。
【図５】実施例によるスローアウェイチップをカッタに
装着した切削状態を示す一部破断側面図である。
装着した切削状態を示す一部破断側面図である。
【図６】図５のスローアウェイチップを被削材の加工底
面との関係で示す斜視図である。
面との関係で示す斜視図である。
【図７】図５のスローアウェイチップを被削材の直角壁
面との関係で示す斜視図である。
面との関係で示す斜視図である。
【図８】従来のスローアウェイチップの斜視図である。
【図９】従来のスローアウェイチップが装着されたカッ
タによる直角削り状態を示す断面図である。
タによる直角削り状態を示す断面図である。
１…フライスカッタ、１ａ…カッタ本体、１０…スロー
アウェイチップ、１１…下面、１２…上面、１３…主切
刃、１５…副切刃、１９…主切刃すくい面、２１…主切
刃第１逃げ面、２２…主切刃第２逃げ面、２３…副切刃
逃げ面、２６…研摩逃げ面。
アウェイチップ、１１…下面、１２…上面、１３…主切
刃、１５…副切刃、１９…主切刃すくい面、２１…主切
刃第１逃げ面、２２…主切刃第２逃げ面、２３…副切刃
逃げ面、２６…研摩逃げ面。
Claims (10)
- 【請求項１】 多角形の板状をなし、着座面と対向する
上面の稜線部が切刃をなすと共に上面がすくい面とさ
れ、着座面から上面に向けた側面が逃げ面とされている
スローアウェイチップにおいて、 二つのコーナー間の前記稜線部の一方のコーナー寄りに
副切刃が設けられると共に、平面視で該副切刃に対して
鈍角を以て交差して他方のコーナーに向けて延びる主切
刃が設けられ、この主切刃は他方のコーナーから前記副
切刃に向けて着座面との距離が漸次減少するように傾斜
して形成されており、 前記副切刃に交差する前記側面にはポジティブな逃げ角
を有する副切刃逃げ面が設けられ、 前記主切刃に交差する前記側面上部には、前記主切刃に
沿って延在する小幅の主切刃第１逃げ面が設けられ、こ
の主切刃第１逃げ面は前記副切刃逃げ面より小さい逃げ
角に設定されていることを特徴とするスローアウェイチ
ップ。 - 【請求項２】前記主切刃第１逃げ面は、逃げ角がネガテ
ィブに設定されていることを特徴とする請求項１に記載
のスローアウェイチップ。 - 【請求項３】前記副切刃は、主切刃に向けて着座面との
距離が漸次減少するように傾斜して形成されていること
を特徴とする請求項１または２に記載のスローアウェイ
チップ。 - 【請求項４】前記上面において、前記主切刃から中央部
方向に着座面との距離が漸次減少するように傾斜する主
切刃すくい面が形成されていることを特徴とする請求項
１乃至３のいずれかに記載のスローアウェイチップ。 - 【請求項５】前記主切刃すくい面は、他方のコーナーか
ら副切刃に向けてすくい角が漸次小さくなるように傾斜
して形成されていることを特徴とする請求項４に記載の
スローアウェイチップ。 - 【請求項６】前記主切刃第１逃げ面は、他方のコーナー
側から副切刃に向けて漸次幅が小さくなっていることを
特徴とする請求項１乃至５のいずれかに記載のスローア
ウェイチップ。 - 【請求項７】前記主切刃の逃げ面をなす側面において、
前記着座面から上方に向けて外側に傾斜して延びて前記
主切刃第１逃げ面と交差する主切刃第２逃げ面が、ポジ
ティブの逃げ角を有するように形成されていることを特
徴とする請求項１乃至６のいずれかに記載のスローアウ
ェイチップ。 - 【請求項８】前記副切刃逃げ面は、着座面から副切刃に
向けて漸次幅が広がる略逆三角形状とされ、この副切刃
逃げ面に隣接して、着座面から主切刃と副切刃との境界
点に向けて漸次幅の狭まる略三角形状の研摩逃げ面が形
成されていることを特徴とする請求項１乃至７のいずれ
かに記載のスローアウェイチップ。 - 【請求項９】前記上面においてコーナーを挟む二つの前
記稜線部にそれぞれ設けられた前記主切刃は、互いにほ
ぼ直角になっていることを特徴とする請求項１乃至８の
いずれかに記載のスローアウェイチップ。 - 【請求項１０】１または複数のスローアウェイチップ
が、ラジアルレーキ角が負の角になると共に、アキシャ
ルレーキ角が正の角となるように装着されてなる切削工
具において、前記スローアウェイチップは請求項１乃至
９のいずれかに記載のスローアウェイチップとされてい
て、外周側に位置する前記主切刃は、その前端と後端が
工具本体の回転軸線を中心とする回転半径をほぼ同一寸
法とされていると共に、この主切刃のすくい角とラジア
ルレーキ角との差が正の角となることを特徴とする切削
工具。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP03889994A JP3269245B2 (ja) | 1994-03-09 | 1994-03-09 | スローアウェイチップ及び切削工具 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP03889994A JP3269245B2 (ja) | 1994-03-09 | 1994-03-09 | スローアウェイチップ及び切削工具 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07246505A true JPH07246505A (ja) | 1995-09-26 |
| JP3269245B2 JP3269245B2 (ja) | 2002-03-25 |
Family
ID=12538051
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP03889994A Expired - Lifetime JP3269245B2 (ja) | 1994-03-09 | 1994-03-09 | スローアウェイチップ及び切削工具 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3269245B2 (ja) |
Cited By (14)
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-
1994
- 1994-03-09 JP JP03889994A patent/JP3269245B2/ja not_active Expired - Lifetime
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