JPH07244697A - 病院における外来患者の情報制御管理装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 受付けに設置する再診自動受付機を利用し
て、それが患者の診察券の挿入により入力される信号に
よって、カルテをコード番号を付したホルダーに綴込ん
で収納させたラックからのカルテの検索・取出しを自動
的に行なわすとともに、各診療科に設けられる診療の呼
出順位の表示装置を制御せしめ得るようにする。 【構成】 受付けに再診自動受付機を設置し、管理室に
は、カルテを患者のコード番号を付したホルダーに綴じ
込んで収納するラックを設置し、そのラックには、コン
トローラーの制御により前記ホルダーをコード番号に従
い自動検索して取出す自動検索装置を装備し、待合室に
は各診療所に設けるコントローラーの制御により診療の
呼出順を表示する表示装置を設け、該装置のコントロー
ラーおよび前記ラックの自動検索装置のコントローラー
を、受付けに設置する再診自動受付機の診察券挿入口に
再来患者の診察券が挿入されることで得られるデーター
の信号により制御せしめる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、病院における外来患者
の再診を受付けるための情報の制御管理および受付けた
外来患者のカルテを検索するための情報の制御管理なら
びに受付けた外来患者の受診順位を表示するための情報
を制御管理する情報制御管理装置についての改良に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】病院において、外来患者の再診の申込手
続を簡素化する手段として、病院の受付けに、識別コー
ドを記録させたＩＤカードよりなる診察券の利用によ
り、再診の受付けを自動的に行なう再診自動受付機を設
置するようにしている。

【０００３】この再診自動受付機は、通常、図１に示し
ている如く、デイスプレー装置を組込んだ箱状に形成さ
れている。再診の受付けを申込む患者は、まず、機体１
の前面側に設けてある呼出ボタン１０を押す。これによ
り、電源が入力されて、デイスプレー装置の画像表示部
１１に、初画面が映し出され、それに、文字のメッセー
ジが表示される。患者は、このメッセージに従い、機体
１の前面側に設けられている診察券挿入口１２に、ＩＤ
カードに形成してある診察券を挿し込む。すると、それ
に記録してあるコード番号を、機体１内のカード読取部
が読取り、機体１内の制御部に信号を送る。これにより
制御部は、機体１内に装備せるフロッピーデイスクに格
納してある患者事務ファイルから、患者のデーターを検
索し、患者の存在の確認により、画像表示部１１の画面
を、受診科目が並列表示された画面に切換えるととも
に、希望受診科目を選択するようメッセージを表示す
る。患者は、このメッセージに従い、画面のタッチスイ
ッチの操作により、希望の受診科目を選択する。する
と、制御部が、患者事務ファイルのデーターを更新する
とともに、プリンタ部が作動して所要データーを印刷し
た受診票を、機体１に設けられている受診票取出口１３
に送り出して、再診の受付を完了するようになっている
ものである。

【０００４】そして、患者は、この再診自動受付機Ａか
ら取出される受診票に印刷された各科ごとの受付の番号
により、受診の順番を待つことになる。

【０００５】また、病院には、通常、綜合待合室、また
は各科ごとの待合室に、駅または空港にある便の発着を
知らせる時刻表のような、番号の表示装置が設置してあ
って、患者は、この表示装置を見ながら呼出しの順番を
待つようになる。

【０００６】そして、病院は、患者を各診療科に呼出す
間に、その患者のカルテを、保管庫から取り出してくる
ようにしている。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】病院における再診患者
の受診申込みの手続における患者の負担は、上述の再診
自動受付機の設置により軽減されるが、病院において
は、患者のカルテを再診の度ごとに取り出し、また、収
納・保管する作業が必要となり、その負担がかかってく
る。これには、カルテを、電算処理によりカルテファイ
ルに記憶させ、再診自動受付機とのデーター通信によ
り、プリンタにより出力させることで、各科えのカルテ
の配送を行なうことが可能となるが、現実には馴染ま
ず、現物のカルテ管理が望まれ、実現がむづかしい問題
がある。

【０００８】カルテの現物管理を、自動検索が行なえる
ようにする手段として、カルテをコード番号を付したホ
ルダーに綴じ込んで、そのホルダーをラックに整列させ
て収容し、ラックには、パーソナルコンピューターを用
いた制御装置により制御される自動検索装置を組み込
み、その制御装置に対するコード番号の信号の入力によ
り、そのコード番号のカルテのホルダーが検索されて、
自動的に抽出されてくるようにする手段が開発され、利
用されてきている。

【０００９】このカルテの現物管理の手段を用いたとき
は、前述の再診自動受付機Ａにより、受付けられた診察
券が、各診療科の医局に回るか、データーが転送される
ことで、各診療科の医局から、看護婦がラックが設置し
てある管理室に出向いて、ラックに装備してある自動検
索装置を操作してカルテを検索し取り出してくるか、受
付けた患者の診察券をカルテの管理室に回すことで、管
理室にいるオペーレーターが自動検索装置を操作してカ
ルテを取り出し、患者が希望する診療科の医局に配送す
る作業が必要となって、自動検索装置の操作のための手
間と、操作のためのオペーレーターの人件費を負担しな
ければならない問題がでてくる。

【００１０】また、患者の受診の順番を表示する表示装
置は、各診療科の医局に、患者のカルテが回ることで、
それにより決められる順番を、各診療科に設けられる表
示装置のコントローラーの操作により表示することにな
るが、このコントローラーの操作にも手間がかかる問題
がでてくる。

【００１１】

【目的】本発明は、従前の病院における外来患者の再診
受付システムに生じている上述の問題を解消せしめるた
めになされたものであって、受付けに設置する再診自動
受付機を利用して、それが患者の診察券の挿入により入
力される信号によって、カルテをコード番号を付したホ
ルダーに綴込んで収納させたラックからのカルテの検索
・取出しを自動的に行なわすとともに、各診療科に設け
られる診療の呼出順位の表示装置を制御せしめ得るよう
にする新たな手段を提供することを目的とする。

【００１２】

【課題を解決するための手段】そして、本発明において
は、上述の目的を達成するための手段として、受付けに
再診自動受付機を設置し、管理室には、カルテを患者の
コード番号を付したホルダーに綴じ込んで収納するラッ
クを設置し、そのラックには、コントローラーの制御に
より前記ホルダーをコード番号に従い自動検索して取出
す自動検索装置を装備し、待合室には各診療所に設ける
コントローラーの制御により診療の呼出順を表示する表
示装置を設け、該装置のコントローラーおよび前記ラッ
クの自動検索装置のコントローラーを、受付けに設置す
る再診自動受付機の診察券挿入口に再来患者の診察券が
挿入されることで得られるデーターの信号により制御せ
しめたことを特徴とする病院における外来患者の情報制
御管理装置を提起するものである。

【００１３】

【実施例】次に実施例を図面に従い詳述する。なお、図
面符号は、従前手段のものと同効の構成部材については
同一の符号を用いるものとする。

【００１４】図２は、本発明を実施せる再来患者の情報
制御管理装置の全体の展開した概要図で、同図におい
て、Ａ…は受付けに適宜台数並列設置される再診自動受
付機、１は同受付機Ａの機体、２はカルテ管理室に設置
されるラック、３はカルテ管理用のパーソナルコンピュ
ーター、４はラック２に装備される自動検索装置の制御
用のコントローラー、５…は、病院の各診療科の待合室
に設置される診療の呼出順の表示装置、６はその表示装
置５のコントローラー、７は綜合待合室に設置される綜
合表示装置である。

【００１５】再診自動受付機Ａは、通常のもので、箱状
に形成した機体１の前面側に、デイスプレー装置の画像
表示部１１と、診察券の挿入口１２と、受診票の取出口
１３と、始動のための呼出ボタン１０とが設けてあり、
また、機体１内には、デイスプレー装置と、パネルコン
ピューターと、挿入口１２から挿し込まれる診察券に印
字されたコード番号を読取るカードリーダーと、取出口
１３から取出される受診票に所定事項を印刷するプリン
ターが組込まれている。

【００１６】そして、この再診自動受付機Ａは、診察券
の挿入口１２に挿入して、画面の表示に従い、タッチス
イッチを操作することで、パネルコンピューターの作動
により、患者のコード番号を確認して受付表を発行する
ことについては、従前の再診自動受付機Ａと同様に機能
するが、さらに、診察券の挿入により得られたデーター
が、パーソナルコンピューター３に通信されて、これに
より、カルテ管理室に設置されるラック２をカルテの自
動検索を行なわすよう制御し、同時に、このデーターが
各診療科の表示装置５…のコントローラー６に、直接、
または前記パーソナルコンピューター３を介し通信され
て表示装置５…を制御するようにしてある。

【００１７】パーソナルコンピューター３は、カルテ管
理用のデーターの管理システムのためのパソコンであ
り、それにより、カルテ管理用のデーターの管理と、診
療科目ごとのデーターの管理を行なうが、さらに、カル
テを綴じ込んでラック２に収納したホルダーのナンバー
の管理と、そのホルダーの検索・取出しのための自動検
索装置に対するホルダーナンバーの通信が行なわれる。

【００１８】このパーソナルコンピューター３からの信
号を受けるラック２の自動検索装置のコントローラー４
は、カルテを綴じ込んでラック２に収納したホルダーの
検索と取出しとを行なわす自動検索装置の制御を行なう
が、再診自動受付機Ａとダイレクトに接続して、再診自
動受付機Ａからのデーターの通信によりダイレクトに自
動検索装置を制御せしめて、前述のパーソナルコンピュ
ーター３を省略せしめるようにする場合がある。

【００１９】表示装置５のコントローラー６は、それの
機体に設けられたデイスプレー装置の画像表示面６０
に、文字・画像とともにタッチスイッチが現出してくる
パネルコンピューターであり、再診自動受付機Ａからの
送信により、受付けた患者のコード番号が順次画面に表
示されていく。各診療科の医局では、ラック２から検索
されて取出されて持出されてくるカルテの照合で、さら
に、診療の順を決め、その結果を画像表示面６０に現出
してくる操作スイッチの操作により指示して、表示装置
５に表示させていく。このとき、その指示で綜合表示装
置７も制御される。

【００２０】

【発明の効果】以上説明したように、本発明による病院
における外来患者の情報制御管理装置は、受付けに設置
する再診自動受付機の診察券挿入口１２に再来患者の診
察券が挿入されることで得られるデーター信号により、
カルテを患者のコード番号を付したホルダーに綴じ込ん
で収納しておくラック２に装備せる自動検索装置の作動
を制御せしめるとともに、各診療科の待合室に設置され
る診療順番の表示装置５を制御させるようにしているの
だから、カルテの現物管理の自動化が、それの制御操作
に人手をかけずに行なえ、かつ、診療順に患者を呼び出
すための表示装置５の制御が併せて行なえるようにな
る。しかも、呼出順を表示する表示装置５のコントロー
ラー６を、他の診療科の医局に設置されるコントローラ
ー６と相互にデーターのやりとりをすることで、患者の
他の診療科の診療の呼出順の状況を、受付けにもどるこ
となく把握できるようになる。

【図面の簡単な説明】

【図１】再診自動受付機の斜視図である。

【図２】本発明による病院における外来患者の情報制御
管理装置の全体の展開図である。

【符号の説明】

Ａ…再診自動受付機、１…機体、１０…呼出ボタン、１
１…画像表示部、１２…診察券挿入口、１３…受診票取
出口、２…ラック、３…パーソナルコンピューター、４
…制御用のコントローラー、５…呼出順の表示装置、６
…表示装置のコントローラー、６０…画像表示面、７…
綜合表示装置。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 受付けに再診自動受付機Ａを設置し、管
   理室には、カルテを患者のコード番号を付したホルダー
   に綴じ込んで収納するラック２を設置し、そのラック２
   には、コントローラー４の制御により前記ホルダーをコ
   ード番号に従い自動検索して取出す自動検索装置を装備
   し、待合室には各診療所に設けるコントローラー６の制
   御により診療の呼出順を表示する表示装置５を設け、該
   装置５のコントローラー６および前記ラック２の自動検
   索装置のコントローラー４を、受付けに設置する再診自
   動受付機Ａの診察券挿入口１２に再来患者の診察券が挿
   入されることで得られるデーターの信号により制御せし
   めたことを特徴とする病院における外来患者の情報制御
   管理装置。