JPH07242839A - 全方位型艶消し塗料組成物 - Google Patents

全方位型艶消し塗料組成物

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JPH07242839A
JPH07242839A JP6033921A JP3392194A JPH07242839A JP H07242839 A JPH07242839 A JP H07242839A JP 6033921 A JP6033921 A JP 6033921A JP 3392194 A JP3392194 A JP 3392194A JP H07242839 A JPH07242839 A JP H07242839A
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JP
Japan
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silica fine
fine particles
component
particles
matting
Prior art date
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Pending
Application number
JP6033921A
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English (en)
Inventor
Daisuke Susa
大輔 須佐
Shinichi Sawai
伸一 澤井
Masami Imada
雅躬 今田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TOKUSHU SHIKIRIYOU KOGYO KK
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
TOKUSHU SHIKIRIYOU KOGYO KK
Honda Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 光の入射角に影響されないで均一な艶消し効
果を得る。 【構成】 艶消し塗膜5はポリウレタン等のマトリック
ス6中に、表面にシリカ微粒子7が付着した球形ウレタ
ン8が分散している。シリカ微粒子7としては粒径1μ
m以下のものを選定し、球形ウレタン8としては粒径1
〜50μmの粒子を選定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光線の入射角に拘らず均
一な艶消し効果を発揮する全方位型艶消し塗料組成物に
関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の内装部品、例えばインストルメ
ントパネルに見た目に柔らかな感覚を与えて商品価値を
高める目的で、従来から樹脂表皮材に艶消し用の塗料を
塗布することが行われている。
【0003】斯かる艶消し用の塗料として、特開平4−
353576号公報には艶消しと柔らかい感触を与える
ために、マトリックスとしての硬化性塗料にシリコーン
ゴム粉状物を添加したものが開示され、また特開平5−
117548号公報にはシリカ微粒子と樹脂粒子を重量
比が50〜90/50〜10の割合となるように添加し
て、塗膜の膜厚の差によって光沢に大きなムラが生じな
いようにした塗料組成物が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述したシリカ微粒子
を添加した従来の塗料は、艶消し効果の角度依存性が大
きい。即ち、1μm以下のシリカ微粒子は凝集して2μ
m程度の粒子となり、艶消し効果を生じる。このため、
大きな入射角(垂直に近い角度)に対しての艶消し効果
は大きいが、小さな入射角(水平に近い角度)に対して
の艶消し効果は小さく、入射角によって艶消し効果にム
ラが生じてしまう。特に自動車の内装品にあっては複雑
形状のものが多く、この傾向が顕著である。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すべく本
発明に係る全方位型艶消し塗料組成物は、マトリックス
中に粒径1μm以下のシリカ微粒子及び粒径1μm以上
の樹脂粒子を含有し、これらシリカ微粒子と樹脂粒子の
重量比(シリカ微粒子/樹脂粒子)が25〜45/75
〜55で、シリカ微粒子と樹脂粒子との合計重量部がマ
トリックス100重量部に対して5〜60重量部となる
ようにした。ここで、マトリックスとしてはウレタンや
アクリル樹脂を、また樹脂粒子としてはウレタンビーズ
等が適当である。
【0006】ここで、シリカ微粒子の粒径を1μm以下
としたのは、1μmを越えると艶消し効果がなくなるか
らであり、粒径が0.04μmのものよりは0.2μm
のものの方が好ましい結果が得られた。樹脂粒子の粒径
を1μm以上としたのは、1μm以下のシリカ微粒子に
1μm未満の樹脂粒子を添加しても、均一な艶消し効果
が得られないからであり、樹脂粒子については粒径は塗
膜厚さを越えない範囲でランダムにした方が光の錯乱を
起こしやすく艶消し効果は大である。
【0007】シリカ微粒子と樹脂粒子の重量比を25〜
45/75〜55としたのは、25/75未満では85
Glossの艶消し効果が60Glossの艶消し効果の値より大
幅に小さくなり、水平方向からの光に対する反射低減効
果が少なく、45/55を越えると60Glossの艶消し
効果が85Glossの艶消し効果の値より大幅に大きくな
り、艶消し効果の角度依存性が小さくなり、通常状態で
の光の反射率が高くなってまた45/55を越えた場合
には、樹脂粒子の成形時の潤滑効果がなくなってシワや
伸びが発生するからである。尚、Glossとは艶消し塗料
を塗布した面と垂直な線に対する角度であり、85Glos
sは60Glossよりも水平に近い角度で入射する状態をい
う。
【0008】更に、シリカ微粒子と樹脂粒子との合計重
量部を全体に対して5〜60重量部としたのは、5重量
部未満では艶消しの効果が見られず、60重量部を越え
ると成形時に割れが発生することによる。
【0009】
【作用】艶消し材としてシリカ微粒子は入射角の大きな
光に対して艶消し効果が大きく、入射角の小さな光に対
して艶消し効果が小さい。そこで、シリカ微粒子よりも
大径でシリカ微粒子と反対の効果を発揮する樹脂粒子
(ビーズ)を添加することにより、あらゆる角度から入
射する光に対して均一な艶消し効果が発揮される。
【0010】
【実施例】以下に本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。ここで、図1は本発明に係る全方位型艶消し
塗料組成物を塗布したインストルメントパネルの断面
図、図2は同全方位型艶消し塗料組成物からなる塗膜の
断面図であり、インストルメントパネル1は芯材2の外
側に接着層3を介してポリプロピレンフォームやポリ塩
化ビニル等からなる表皮材4を被着し、この表皮材4の
表面に艶消し塗膜5を形成している。
【0011】艶消し塗膜5はポリウレタン等のマトリッ
クス6中に、表面にシリカ微粒子7が付着した球形ウレ
タン(樹脂粒子)8が分散している。ここで、シリカ微
粒子7は粒径1μm以下のものを選定し、球形ウレタン
8は粒径1〜50μmの粒子を選定する。シリカ微粒子
7の具体例としては、平均粒径0.04μmの535系
(アエロジル社製)、平均粒径0.2μmの511系
(富士シリア社製)、その他515系(徳山曹達社製)
或いは540系(日本シリカ社製)等が挙げられ、球形
ウレタン8としては944系(根上工業社製)が挙げら
れる。また、上記艶消し塗膜5を形成するための塗料の
組成例を以下の(表1)に示す。
【0012】
【表1】
【0013】図3〜図9は、シリカ微粒子の割合と艶消
しの関係を示すグラフであり、このうち図3〜図6は平
均粒径0.04μmの535シリカと944ウレタンビ
ーズを用い、図3はマトリックス(ポリウレタン)10
0重量部に対するフィラー(シリカとウレタンビーズ)
の合計重量部を30部とし、図4は40部とし、図5は
50部とし、図6は60部としたものである。また、図
7〜図9は平均粒径0.2μmの511シリカと944
ウレタンビーズを用いた例である。
【0014】図3〜図9から明らかなように、シリカ微
粒子の割合が多くなると60Glossにおける艶消し効果
が高くなり、ウレタンビーズの割合が多くなると85Gl
ossにおける艶消し効果が高くなる。そして、いずれの
グラフにおいても60Glossの艶消し効果を表す線と8
5Glossの艶消し効果を表す線とが交差する箇所があ
り、この箇所に相当する組成割合とすれば、光線の入射
角に拘らず均一な艶消し効果が得られることが分る。
【0015】また、図10はシリカとウレタンビーズと
の割合を角度依存がない割合に固定した状態で、シリカ
とウレタンビーズの合計重量部と艶消し効果との関係を
示したグラフである。
【0016】
【発明の効果】以上に説明したように本発明に係る艶消
し塗料組成物によれば、塗料中に含まれるシリカ微粒子
と樹脂粒子の重量比を25〜45/75〜55で、シリ
カ微粒子と樹脂粒子との合計重量部がマトリックス10
0重量部に対して5〜60重量部となるようにしたこと
により、十分な艶消し効果を発揮するとともに、斯かる
艶消し効果が光の入射角に影響されず均一であるので、
インストルメントパネル等の複雑な形状の製品に効果的
に適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る全方位型艶消し塗料組成物を塗布
したインストルメントパネルの断面図
【図2】同全方位型艶消し塗料組成物からなる塗膜の断
面図
【図3】全体に対するフィラーの割合が30部の場合の
粒径0.04μmのシリカ微粒子の割合と艶消しの関係
を示すグラフ
【図4】全体に対するフィラーの割合が40部の場合の
粒径0.04μmのシリカ微粒子の割合と艶消しの関係
を示すグラフ
【図5】全体に対するフィラーの割合が50部の場合の
粒径0.04μmのシリカ微粒子の割合と艶消しの関係
を示すグラフ
【図6】全体に対するフィラーの割合が60部の場合の
粒径0.04μmのシリカ微粒子の割合と艶消しの関係
を示すグラフ
【図7】全体に対するフィラーの割合が30部の場合の
粒径0.2μmのシリカ微粒子の割合と艶消しの関係を
示すグラフ
【図8】全体に対するフィラーの割合が40部の場合の
粒径0.2μmのシリカ微粒子の割合と艶消しの関係を
示すグラフ
【図9】全体に対するフィラーの割合が50部の場合の
粒径0.2μmのシリカ微粒子の割合と艶消しの関係を
示すグラフ
【図10】フィラーの割合と艶消しの関係を示すグラフ
【符号の説明】
1…インストルメントパネル、2…芯材、3…接着層、
4…表皮材、5…塗膜、6…マトリックス、7…シリカ
微粒子、8…樹脂粒子。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 今田 雅躬 茨城県取手市野々井254−32

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マトリックス中に粒径1μm以下のシリ
    カ微粒子及び粒径1μm以上の樹脂粒子を含有し、これ
    らシリカ微粒子と樹脂粒子の重量比(シリカ微粒子/樹
    脂粒子)が25〜45/75〜55で、シリカ微粒子と
    樹脂粒子との合計重量部がマトリックス100重量部に
    対して5〜60重量部であることを特徴とする全方位型
    艶消し塗料組成物。
JP6033921A 1994-03-03 1994-03-03 全方位型艶消し塗料組成物 Pending JPH07242839A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002080797A (ja) * 2000-09-08 2002-03-19 Dow Corning Toray Silicone Co Ltd 水性塗料組成物、およびその製造方法
WO2019082801A1 (ja) * 2017-10-27 2019-05-02 大日精化工業株式会社 艶消し塗料及び表皮材
JP2019072935A (ja) * 2017-10-17 2019-05-16 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー 伸長可能フィルム及び表面コーティング組成物

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Effective date: 20020920