JPH07242760A - ガスバリアフィルム及びレトルト用ガスバリアフィルム - Google Patents

ガスバリアフィルム及びレトルト用ガスバリアフィルム

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JPH07242760A
JPH07242760A JP3329394A JP3329394A JPH07242760A JP H07242760 A JPH07242760 A JP H07242760A JP 3329394 A JP3329394 A JP 3329394A JP 3329394 A JP3329394 A JP 3329394A JP H07242760 A JPH07242760 A JP H07242760A
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film
barrier film
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sio
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徹 小谷
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修成 松田
Seiji Izeki
清司 伊関
Yoshiharu Morihara
芳治 森原
Toshiyuki Otani
寿幸 大谷
Teizo Harima
貞三 播磨
Yozo Yamada
陽三 山田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 耐屈曲性および透明性に優れるとともに、厳
しい条件下においても十分なガスバリア性を有するガス
バリアフィルムを提供する。 【構成】 プラスチック基材の少なくとも片面に、アル
ミニウム酸化物と硅素酸化物とから成る薄膜が形成され
たガスバリアフィルム。該薄膜内でのアルミニウム酸化
物と硅素酸化物の組成が、両酸化物を(Al2 X a
SiOY と表したとき、2.5≦X≦3、1.3≦Y≦
2、ただし、XY<5.9、かつ、0.03≦a≦3.
0である。前記において、0.6≦a≦3.0であるレ
トルト用ガスバリアフィルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガスバリア性、耐ボイ
ル性、耐レトルト性およびゲルボ特性に優れた食品、医
薬品、電子部品等の気密性を要求される包装材料、また
は、ガス遮断材料として優れた特性を持つガスバリアフ
ィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】ガスバリア性のすぐれたフィルムとして
は、プラスチックフィルム上にアルミニウムを積層した
もの、塩化ビニリデンやエチレンビニールアルコール共
重合体をコーティングしたものが知られている。また、
無機薄膜を利用したものとして、酸化硅素、酸化アルミ
ニウム薄膜等を積層したものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような従来のガス
バリア性フィルムは、次のような課題を有していた。ア
ルミニウム積層品は、経済性、ガスバリア性の優れたも
のではあるが、不透明であるため包装時の内容物が見え
ず、また、マイクロ波を透過しないため電子レンジ中で
の使用ができない。塩化ビニリデンやエチレンビニール
アルコール共重合体をコーティングしたものは、水蒸
気、酸素等のガスバリア性が十分でなく、特に高温処理
においてその低下が著しい。また、塩化ビニリデン系に
ついては、焼却時の塩素ガスの発生等があり、地球環境
への影響も懸念されている。
【0004】一方、特公昭51−48511号公報に
は、内容物が見え、電子レンジ中での使用が可能なガス
バリアフィルムとして、合成樹脂体表面にSiX O
y (例えばSiO2 )を蒸着したガスバリアフィルムが
提案されているが、ガスバリア性の良好なSiOX (x
=1.3〜1.8)は、やや褐色を有しており、透明ガ
スバリアフィルムとしては不十分なものである。
【0005】特開昭62−101428号公報には、酸
化アルミニウムを主体としたものが開示されているが、
酸素バリア性が不十分であり、耐屈曲性の問題もある。
又、特開平2−194944号公報には、ボイル性、レ
トルト性を有するガスバリアフィルムとして、Al2
3 ・SiO2 系のものが提案されているが、Al2 3
とSiO2 を積層したものであり、装置が大がかりなも
のとなる。また、この薄膜系ガスバリアフィルムについ
ても、そのガスバリア特性、耐屈曲性は、まだまだ不十
分なものである。
【0006】特開平4−226343号公報には、二酸
化硅素に各種金属をドーピングした障壁層を持つ重合体
フィルムが包装用障壁材料として提案されているが、金
属のドーピング量の増加に伴い着色する傾向にあり、透
明ガスバリアフィルムとしては不十分である。
【0007】そこで、本出願人は特開平5−17903
3号公報に、Al2 3 ・SiO2系薄膜を用いた耐屈
曲性の良好な透明ガスバリアフィルムを提案した。しか
し、このガスバリアフィルムをラミネート、印刷といっ
た後工程にかけた場合、通常の条件では全く問題はない
が、厳しい条件とした場合、ガスバリア性がやや劣化す
るということが問題となった。
【0008】そこで、本発明者らは、屈曲性、後工程適
性とガスバリア薄膜のAl、Siの酸化状態とについ
て、詳細に検討した結果、本発明に達したものである。
【0009】本発明の目的は、耐屈曲性および透明性に
優れるとともに、厳しい条件下においても十分なガスバ
リア性を有するガスバリアフィルムを提供することにあ
る。
【0010】また、本発明の目的は、耐屈曲性および透
明性に優れるとともに、厳しい条件下においても十分な
ガスバリア性を有するレトルト用ガスバリアフィルムを
提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明のガス
バリアフィルムは、プラスチック基材の少なくとも片面
に、アルミニウム酸化物と硅素酸化物とから成る薄膜が
形成されたガスバリアフィルムにおいて、該薄膜内での
アルミニウム酸化物と硅素酸化物の組成が、両酸化物を
(Al2 X a SiOY と表したとき、2.5≦X≦
3、1.3≦Y≦2、ただし、XY<5.9、かつ、
0.03≦a≦3.0であることを特徴とするものであ
る。
【0012】また、本発明のレトルト用ガスバリアフィ
ルムは、プラスチック基材の少なくとも片面に、アルミ
ニウム酸化物と硅素酸化物とから成る薄膜が形成された
ガスバリアフィルムにおいて、該薄膜内でのアルミニウ
ム酸化物と硅素酸化物の組成が、両酸化物を(Al2
X a SiOY と表したとき、2.5≦X≦3、1.3
≦Y≦2、ただし、XY<5.9、かつ、0.6≦a≦
3.0であることを特徴とするものである。
【0013】以下、本発明について詳しく説明する。本
発明におけるプラスチック基材とは、有機高分子を溶融
押出しをして、必要に応じ、長手方向および/または幅
方向に延伸、冷却、熱固定を施したフィルムである。有
機高分子としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポ
リエチレンテレフタレート、ポリエチレン−2,6−ナ
フタレート、ナイロン6、ナイロン4、ナイロン66、
ナイロン12、ポリ塩化ビニール、ポリ塩化ビニリデ
ン、ポリビニールアルコール、全芳香族ポリアミド、ポ
リアミドイミド、ポリイミド、ポリエーテルイミド、ポ
リスルフォン、ポリフェニレンスルフィド、ポリフェニ
レンオキサイドなどが挙げられる。これらのうち、熱収
縮率、吸湿膨張性の低さの点から、ポリエチレンテレフ
タレートが好ましい。また、これらの有機高分子はホモ
ポリマーであっても良いし、あるいは共重合可能なモノ
マーを少量共重合したコポリマーであっても良い。ま
た、有機高分子に他の有機高分子をブレンドしたもので
あっても良い。
【0014】本発明で用いるプラスチックフィルムは、
透明度として、50%以上の可視光線透過率を有するこ
とが好ましい。50%以上の可視光線透過率を有するこ
とによって、透明ガスバリアフィルムとしての使用に適
する。より好ましい可視光線透過率は80%以上であ
る。
【0015】本発明で用いるプラスチックフィルムは、
その厚さとして5〜500μmの範囲が好ましく、さら
に好ましくは8〜300μmの範囲である。
【0016】さらにこの有機高分子には、公知の添加
剤、例えば、紫外線吸収剤、帯電防止剤、可塑剤、滑
剤、着色剤などが添加されていてもよい。
【0017】本発明で用いるプラスチックフィルムは、
本発明の目的を損わない限りにおいて、薄膜層を積層す
るに先行して、該フィルムをコロナ放電処理、グロー放
電処理、その他の表面粗面化処理を施してもよく、ま
た、公知のアンカーコート処理、印刷、装飾を施しても
よい。
【0018】本発明における薄膜は、アルミニウム酸化
物と硅素酸化物とから成る。すなわち、酸化アルミニウ
ムと酸化硅素の還元状態の混合物、あるいは化合物等と
から成り立っている。酸化アルミニウムとはAl2 3
であり、還元によりAl、AlO、Al2 3 等のアル
ミニウムまたはアルミニウム酸化物となる。アルミニウ
ム酸化物内でのこれらアルミニウムまたはアルミニウム
酸化物の含有率等は薄膜の作成条件で異なる。また、酸
化硅素とはSiO2 であり、還元によりSi、SiO、
SiO2 等の硅素または硅素酸化物となる。硅素酸化物
内でのこれら硅素または硅素酸化物の含有率等も薄膜の
作成条件で異なる。
【0019】本発明のガスバリアフィルムにおける該薄
膜内でのアルミニウム酸化物と硅素酸化物の組成は、両
酸化物を(Al2 OX )a SiOY と表したとき、2.
5≦X≦3、1.3≦Y≦2、ただし、XY<5.9、
かつ、0.03≦a≦3.0である。
【0020】上記Xの値は、Al2 3 の還元状態を表
し、例えばX=0のときは完全に還元されてAl金属状
態であることを表し、2.5≦X<3とはAl2 3
少し還元傾向であることを表す。同様にYの値は、Si
2 の還元状態を表し、例えばY=0のときは完全に還
元されてSiであることを表し、1.3≦Y<2とはS
iO2 が少し還元傾向であることを表す。また、XY<
5.9とは、Al2 3 ・SiO2 系薄膜が還元されて
いることを表す。そして、aは、薄膜中のSi原子数に
対するAl原子数のモル比率を表し、a=[(Al原子
の膜中存在数)/2]×(Si原子の膜中存在数)であ
る。
【0021】本発明において還元状態は、ESCA(ま
たはXPSともいうX線光電子分光法)あるいはオージ
ェ電子分光法により、薄膜中のAl、Si原子中の電子
のエネルギーを測定して求める。
【0022】即ちESCAにおいては、酸化アルミニウ
ムの還元状態は、薄膜中のAl原子中の電子の結合エネ
ルギースペクトルを、金属アルミニウムと酸化アルミニ
ウム中のAl原子中の電子の結合エネルギースペクトル
で分解して各々のスペクトルの重み付けを行うことによ
り求める。そして、これをAl2 X のXの値で表す。
また、酸化硅素の還元状態は、薄膜中のSi原子中の電
子の結合エネルギースペクトルを、金属シリコンと一酸
化硅素、二酸化硅素等のSi原子中の電子の結合エネル
ギースペクトルで分解して、各々のスペクトルの重み付
けを行うことにより求める。そして、これをSiOY
Yの値で表す。さらに、Al、Siのスペクトル強度比
より各々の原子の膜中存在比率がわかり、上記aの値が
求まる。上記測定における対象とする電子としては、A
l、Si各々の電子でそれぞれ同じものとしなくてはい
けないが、中でも各々で2p電子とすることが好まし
い。しかしこれに限るものではない。
【0023】オージェ電子分光法においては、上述のE
SCAにおけると同様の操作をAl、Si原子から放出
されるオージェ電子に対して行うことにより、X、Y及
びaの各値が求まる。
【0024】本発明においてX、Y及びaの各値は上述
した範囲であるが、X<2.5、Y<1.3のいずれか
のときは膜の着色が激しく、かつ、酸素及び水蒸気バリ
ア性が劣る。a<0.03のときは、酸素及び水蒸気バ
リア性が劣る。XY≧5.9のときは、初期バリア性は
良好であるが、ボイル後あるいはゲルボ処理後のガスバ
リア性の劣化が激しい。また、a>3.0のときは膜が
硬くなりすぎて膜の初期バリア性は優れているものの、
機械特性、特にゲルボ特性が劣り、処理後のガスバリア
性の劣化が大きくなり、ガスバリアフィルムとしての使
用に適していない。
【0025】本発明のガスバリアフィルムにおいて好ま
しいX、Y及びaの各値は、2.7≦X≦3、1.5≦
Y≦2、ただし、XY<5.8、かつ、0.03≦a≦
3.0であり、更に好ましくは、2.8≦X≦3、1.
7≦Y≦2、ただし、XY<5.5、かつ、0.06≦
a≦2.0である。
【0026】本発明のレトルト用ガスバリアフィルムに
おける前記薄膜内でのアルミニウム酸化物と硅素酸化物
の組成は、両酸化物を(Al2 X a SiOY と表し
たとき、2.5≦X≦3、1.3≦Y≦2、ただし、X
Y<5.9、かつ、0.6≦a≦3.0である。このよ
うにX及びYの範囲とaの上限値は前記のガスバリアフ
ィルムにおける場合と同様であるが、aの下限値は0.
6である。これはレトルト用ガスバリアフィルムにおい
ては、より高度の酸素及び水蒸気バリア性が必要であ
り、a<0.6のときは、酸素及び水蒸気バリア性が不
十分となるからである。
【0027】本発明のレトルト用ガスバリアフィルムに
おいて好ましいX、Y及びaの各値は、2.7≦X≦
3、1.5≦Y≦2、ただし、XY<5.8、かつ、
0.8≦a≦3.0であり、更に好ましくは、2.8≦
X≦3、1.7≦Y≦2、ただし、XY<5.5、か
つ、1.0≦a≦3.0である。
【0028】本発明においては、アルミニウム酸化物と
硅素酸化物とから成る薄膜中に、特性が損われない範囲
で微量(薄膜全成分に対して高々3重量%まで)の他成
分(不純物)を含んでもよい。
【0029】本発明において該薄膜の厚さとしては、特
にこれを限定するものではないが、ガスバリア性及び可
撓性の点からは、50〜8000遙が好ましく、更に好
ましくは、70〜5000遙である。
【0030】本発明における該薄膜の作成には、真空蒸
着法、スパッター法、イオンプレーティング法などのP
VD法(物理蒸着法)、あるいはCVD法(化学蒸着
法)などが適宜用いられる。例えば、真空蒸着法におい
ては、蒸着源材料としてAl23 とSiO2 を用い、
これに反応性ガスとして、水素、水蒸気等を導入した
り、イオンアシスト等の手段を用いて、プラスチックフ
ィルム面に反応性蒸着を行う。この場合導入ガスはプラ
ズマ化されていることが好ましい。また、蒸着源材料と
してAlとSiO2 の混合物等を用いて、酸化反応性ガ
スとして、酸素、オゾン等を導入し酸化度をコントロー
ルした反応性蒸着を用いてもよい。真空蒸着法として
は、加熱方式の異なる、抵抗加熱蒸着法、誘導加熱蒸着
法、電子ビーム蒸着法等を用いることができる。また、
基板にバイアス等を加えたり、基板を加熱、あるいは冷
却したり等、本発明の目的を損なわない限りにおいて、
作成条件を変更してもよい。スパッター法やCVD法等
のほかの作成法でも同様である。
【0031】本発明において、該薄膜の作成をプラスチ
ックフィルムの片面のみに行っても良いが、両面に行う
こともできる。
【0032】本発明のガスバリアフィルムはそのままで
使用してもよいが、本発明のフィルムに他の有機高分子
のフィルム、または薄層をラミネートまたはコーティン
グして使用してもよい。
【0033】
【実施例】次に実施例をあげて本発明を説明する。
【0034】[実施例1] (実施例1−I)蒸着源として、3〜5mm程度の大き
さの粒子状のAl(純度99.5%)とSiO2 (純度
99.9%)を用い、電子ビーム蒸着法で、12μm厚
のPETフィルム(東洋紡績(株):E5100)上に
還元された酸化アルミニウム・酸化硅素系薄膜(約80
0遙厚)の形成を行った。上記2種の蒸着材料は、混合
せずに、ハース内をカーボン板で2つに仕切り、加熱源
として一台の電子銃(以下EB銃という)を用い、Al
とSiO2 のそれぞれを時分割で加熱した。その時のE
B銃のエミッション電流は2.0Aとし、AlとSiO
2 への加熱比(時間比)を10:80、酸素ガスの流量
を100ccMとし、蒸着時の真空圧を8.5×10-4
Torrとした。又、フィルム送り速度は、50m/mi
n、チルロール冷却温度は−10℃として、本発明のガ
スバリアフィルムを得た。これらの成膜条件を表1に示
す。
【0035】このようにして得られたガスバリアフィル
ムの酸化アルミニウム・酸化硅素系薄膜の還元状態をE
SCAで測定し、初期ガスバリア性として酸素透過率を
測定し、光学特性として光線透過率を測定した。さら
に、ガスバリアフィルムを3%伸張した後に、酸素透過
率を測定した。また更に、このガスバリアフィルムの蒸
着面に、厚さ40μmの未延伸ポリプロピレンフィルム
(CPPフィルム)を二液硬化型ポリウレタン系接着剤
(厚さ4μm)を用いて、ドライラミネートして、包装
用プラスチックフィルムを得た。この包装用フィルムに
対して、ボイル処理(90℃、30分)、またはゲルボ
処理を施したのち、酸素透過率を測定した。以上の測定
結果を表2に示す。
【0036】次に、実施例で行った測定および操作方法
を示す。 <ESCAによる測定方法>ESCAによる測定は、島
津製作所製のESCA−850により、光源にMg−K
α線(1254ev)を用い、出力9KV×30mAで
行った。
【0037】<ガスバリアフィルムの伸張方法>UTA
−1T(オリオンテック(株)社製)のテンシロンに、
幅10cm、長さ20cmにセットしたサンプルを、速
さ1mm/minで、6mm(3%)伸張した。
【0038】<光透過率の測定方法>U−3500自記
分光光度計(日立(株)社製)を用いて、ガスバリアフ
ィルムの可視光の吸収を測定し、550nmにおける光
透過率を求めた。ゼロ吸収のレベルは空気をブランクと
して定義した。
【0039】<酸素透過率の測定方法>ガスバリアフィ
ルムの酸素透過率を、酸素透過率測定装置(モダンコン
トロールズ社製 OX−TRAN100)を用いて、2
5℃、1atmで測定した。
【0040】<耐屈曲疲労性(以下ゲルボ特性)のテス
ト方法>耐屈曲疲労性は、ゲルボフレックステスター
(理学工業(株)社製)を用いて評価した。条件として
は(MIL−B131H)で112inch×8inc
hの試料片を直径3.5inchの円筒状とし、両端を
保持し、初期把持間隔7inchとし、ストロークの
3.5inchで、400度のひねりを加える動作を、
動作の繰り返し往復運動40回/minの速さで、20
℃、相対湿度65%で行った。
【0041】また、ガスバリアフィルムの薄膜の還元状
態を示すX、Y、aの各値は、ESCA測定データか
ら、次のようにして決めた。例えば、実施例1−Iの場
合について、図1〜3を用いて説明する。図1は、ES
CA測定で得られた、実施例1−1のガスバリアフィル
ムの薄膜中の、Al原子とSi原子の存在数の比率を、
ESCAのデプスプロファイルで示すグラフである。図
2は、薄膜中のAl原子中の2p電子の結合エネルギー
スペクトルを表わすスペクトルチャートであり、図3
は、薄膜中のSi原子中の2p電子の結合エネルギース
ペクトルを表わすスペクトルチャートである。まず、図
1よりAl:Siの原子数の比は38:62であり、よ
ってa=0.31である。また図2において、薄膜中の
Al原子中の2p電子の結合エネルギースペクトルを、
3価と0価のAl原子中の2p電子の結合エネルギース
ペクトルで分解して、各々のスペクトルの重み付けをそ
れらの面積比で行い、X=2.88と求めた。同様に図
3において、薄膜中のSi原子中の2p電子の結合エネ
ルギースペクトルを、4価、3価、2価と1価のSi原
子中の2p電子の結合エネルギースペクトルで分解し
て、各々のスペクトルの重み付けをそれらの面積比で行
い、Y=1.58と求また。以上により、この薄膜の組
成は(Al2 2.9 0.3 SiO1.6 と表される。
【0042】(実施例1−II〜III )AlとSiO2
加熱比、酸素ガス流量、および蒸着時の真空圧を表1に
示すように変化させた以外は実施例1−Iと同様にし
て、ガスバリアフィルムを得た。得られたそれぞれのガ
スバリアフィルムについて、実施例1−Iと同様の測定
を行った。測定結果を表2に示す。
【0043】[比較例1−I〜V]AlとSiO2 の加
熱比、酸素ガス流量、および蒸着時の真空圧を表1に示
すように変化させた以外は実施例1−Iと同様にして、
ガスバリアフィルムを得た。得られたそれぞれのガスバ
リアフィルムについて、実施例1−Iと同様の測定を行
った。測定結果を表2に示す。
【0044】表2より、実施例1−I〜III で得られた
ガスバリアフィルムの初期酸素透過率は、いずれも1cc
/m2 ・24h atm 以下であった。さらに、3%伸張後、2
00回ゲルボ試験後、ボイル試験後の結果も、酸素透過
率はわずかな上昇に留まり、いずれも1cc/m2 ・24h at
m 以下であった。このように、実施例1−I〜III で得
られたフィルムのガスバリア性は非常に優れていた。ま
た、550nmの光透過率はいずれも80%以上であ
り、総合特性の優れたガスバリアフィルムが得られた。
【0045】一方、比較例1−II(X<2.5)と比較
例1−III (Y<1.3)では、いずれも還元状態が強
すぎ、膜の着色が激しく、またガスバリア性が劣る。比
較例1−IV(XY≧5.9)では、還元状態が弱すぎ、
初期ガスバリア性は良好なものの、ボイル後のガスバリ
ア性の劣化が激しい。また比較例1−I(a<0.0
3)では、ガスバリア性が劣り、さらにボイル後のバリ
ア性の劣化が著しい。比較例1−V(a>3)では、初
期ガスバリア性は良好なものの、3%伸張後及びゲルボ
処理後のガスバリア性の劣化が激しく、これらは総合判
定では不良であった。
【0046】[実施例2] (実施例2−I)蒸着源として、3〜5mm程度の大き
さの粒子状のAl2 3 (純度99.5%)とSiO2
(純度99.9%)を用い、電子ビーム蒸着法で、12
μm厚のPETフィルム(東洋紡績(株):E510
0)上に還元された酸化アルミニウム・酸化硅素系薄膜
の形成を行った。上記2種の蒸着材料は、混合せずに、
ハース内をカーボン板で2つに仕切り、加熱源として一
台のEB銃を用い、Al2 3 とSiO2 のそれぞれを
時分割で加熱した。その時のEB銃のエミッション電流
は2.5Aとし、Al2 3 とSiO2 への加熱比を1
0:10とし、また水素ガスをマイクロ波(2.54G
Hz)で活性化し、水素ガス供給量を60ccMとし
て、蒸着時の真空圧を5.6×10-4Torrとした。又、
フィルム送り速度は20m/min、チルロール冷却温
度は−10℃として、膜厚3200遙の本発明のガスバ
リアフィルムを得た。これらの成膜条件を表3に示す。
【0047】このようにして得られたガスバリアフィル
ムの酸化アルミニウム・酸化硅素系薄膜の還元状態をE
SCAで測定し、初期ガスバリア性として酸素透過率を
測定し、光学特性として光線透過率を測定した。さら
に、ガスバリアフィルムを3%伸張した後に、酸素透過
率を測定した。また更に、このガスバリアフィルムを用
いて、実施例1と同様に包装用プラスチックフィルムを
作成し、この包装用フィルムに対して、ボイル処理(9
0℃、30分)、またはゲルボ処理を施したのち、酸素
透過率を測定した。以上の測定結果を表4に示す。
【0048】(実施例2−II〜III )EB銃のエミッシ
ョン電流、Al2 3 とSiO2 の加熱比、水素ガス供
給量、蒸着時の真空圧、フィルム送り速度を表3に示す
ように変化させた以外は実施例2−Iと同様にして、表
4に示す膜厚のガスバリアフィルムを得た。得られたそ
れぞれのガスバリアフィルムについて、実施例2−Iと
同様の測定を行った。測定結果を表4に示す。
【0049】[比較例2−I〜V]EB銃のエミッショ
ン電流、Al2 3 とSiO2 の加熱比、水素ガス供給
量、蒸着時の真空圧、フィルム送り速度を表3に示すよ
うに変化させた以外は実施例2−Iと同様にして、表4
に示す膜厚のガスバリアフィルムを得た。得られたそれ
ぞれのガスバリアフィルムについて、実施例2−Iと同
様の測定を行った。測定結果を表4に示す。
【0050】表4より、実施例2−I〜III で得られた
ガスバリアフィルムの初期酸素透過率は、いずれも1cc
/m2 ・24h atm 以下であり、さらに、3%伸張後、20
0回ゲルボ試験後、ボイル試験後の結果も、酸素透過率
はわずかな上昇に留まり、いずれも1cc/m2 ・24h atm
以下であった。このように、実施例2−I〜III で得ら
れたフィルムのガスバリア性は非常に優れていた。ま
た、550nmの光透過率はいずれも80%以上であ
り、総合特性の優れたガスバリアフィルムが得られた。
【0051】一方、比較例2−II(X<2.5)と比較
例2−III (Y<1.3)では、いずれも還元状態が強
すぎ、膜の着色が激しく、またガスバリア性が劣る。比
較例2−IV(XY≧5.9)では、還元状態が弱すぎ、
初期ガスバリア性は良好なものの、ボイル後のガスバリ
ア性の劣化が激しい。また比較例2−I(a<0.0
3)では、ガスバリア性が劣り、さらにボイル後のバリ
ア性の劣化が著しい。比較例2−V(a>3)では、初
期ガスバリア性は良好なものの、3%伸張後及びゲルボ
処理後のガスバリア性の劣化が激しく、これらは総合判
定では不良であった。
【0052】[実施例3] (実施例3−I)蒸着源として、3〜5mm程度の大き
さの粒子状のAl(純度99.5%)とSiO2 (純度
99.9%)を用い、電子ビーム蒸着法で、12μm厚
のPETフィルム(東洋紡績(株):E5100)上に
還元された酸化アルミニウム・酸化硅素系薄膜(約80
0遙厚)の形成を行った。上記2種の蒸着材料は、混合
せずに、ハース内をカーボン板で2つに仕切り、加熱源
として一台のEB銃を用い、AlとSiO2 のそれぞれ
を時分割で加熱した。その時のEB銃のエミッション電
流は2.0Aとし、AlとSiO2 への加熱比を10:
80、酸素ガスの流量を100ccMとし、蒸着時の真
空圧を8.5×10-4Torrとした。又、フィルム送り速
度は、50m/min、チルロール冷却温度は−10℃
として、本発明のレトルト用ガスバリアフィルムを得
た。これらの成膜条件を表5に示す。
【0053】このようにして得られたレトルト用ガスバ
リアフィルムの酸化アルミニウム・酸化硅素系薄膜の還
元状態をESCAで測定し、初期ガスバリア性として酸
素透過率を測定し、光学特性として光線透過率を測定し
た。さらに、ガスバリアフィルムを3%伸張した後に、
酸素透過率を測定した。また更に、このレトルト用ガス
バリアフィルムの蒸着面に、厚さ40μmの未延伸ポリ
プロピレンフィルム(CPPフィルム)を二液硬化型ポ
リウレタン系接着剤(厚さ4μm)を用いて、ドライラ
ミネートして、包装用プラスチックフィルムを得た。こ
の包装用フィルムに対して、レトルト処理(120℃、
30分)、またはゲルボ処理を施したのち、酸素透過率
を測定した。以上の測定結果を表6に示す。
【0054】(実施例3−II〜III )AlとSiO2
加熱比、酸素ガス流量、および蒸着時の真空圧を表5に
示すように変化させた以外は実施例3−Iと同様にし
て、レトルト用ガスバリアフィルムを得た。得られたそ
れぞれのレトルト用ガスバリアフィルムについて、実施
例3−Iと同様の測定を行った。測定結果を表6に示
す。
【0055】[比較例3−I〜IV]AlとSiO2 の加
熱比、酸素ガス流量、および蒸着時の真空圧を表5に示
すように変化させた以外は実施例3−Iと同様にして、
ガスバリアフィルムを得た。得られたそれぞれのガスバ
リアフィルムについて、実施例3−Iと同様の測定を行
った。測定結果を表6に示す。
【0056】表6より、実施例3−I〜III で得られた
レトルト用ガスバリアフィルムはいずれも、初期酸素透
過率が小さく、さらに、3%伸張後、200回ゲルボ試
験後、レトルト試験後においても酸素透過率はわずかな
上昇に留まり、いずれも1cc/m2 ・24h atm 以下であっ
た。このように、実施例3−I〜III で得られたレトル
ト用フィルムのガスバリア性は非常に優れていた。ま
た、550nmの光透過率はいずれも80%以上であ
り、総合特性の優れたレトルト用ガスバリアフィルムが
得られた。
【0057】一方、比較例3−II(X<2.5)と比較
例3−III (Y<1.3)では、いずれも還元状態が強
すぎ、膜の着色が激しく、またガスバリア性が劣る。比
較例3−I(XY≧5.9)では、還元状態が弱すぎ、
初期ガスバリア性は良好なものの、レトルト後のガスバ
リア性の劣化が激しい。比較例3−IV(a>3)では、
初期ガスバリア性は良好なものの、3%伸張後及びゲル
ボ処理後のガスバリア性の劣化が激しく、これらは総合
判定では不良であった。
【0058】[実施例4] (実施例4−I)蒸着源として、3〜5mm程度の大き
さの粒子状のAl2 3 (純度99.5%)とSiO2
(純度99.9%)を用い、電子ビーム蒸着法で、12
μm厚のPETフィルム(東洋紡績(株):E510
0)上に還元された酸化アルミニウム・酸化硅素系薄膜
の形成を行った。上記2種の蒸着材料は、混合せずに、
ハース内をカーボン板で2つに仕切り、加熱源として一
台のEB銃を用い、Al2 3 とSiO2 のそれぞれを
時分割で加熱した。その時のEB銃のエミッション電流
は3.0Aとし、Al2 3 とSiO2 への加熱比を3
0:10とし、また水素ガスをマイクロ波(2.54G
Hz)で活性化し、水素ガス供給量を50ccMとし
て、蒸着時の真空圧を5.8×10-6Torrとした。又、
フィルム送り速度は15m/min、チルロール冷却温
度は−10℃として、膜厚4800遙の本発明のレトル
ト用ガスバリアフィルムを得た。これらの成膜条件を表
7に示す。
【0059】このようにして得られたレトルト用ガスバ
リアフィルムの酸化アルミニウム・酸化硅素系薄膜の還
元状態をESCAで測定し、初期ガスバリア性として酸
素透過率を測定し、光学特性として光線透過率を測定し
た。さらに、レトルト用ガスバリアフィルムを3%伸張
した後に、酸素透過率を測定した。また更に、このレト
ルト用ガスバリアフィルムを用いて、実施例3と同様に
包装用プラスチックフィルムを作成し、この包装用フィ
ルムに対して、レトルト処理(120℃、30分)、ま
たはゲルボ処理を施したのち、酸素透過率を測定した。
以上の測定結果を表8に示す。
【0060】(実施例4−II〜III )EB銃のエミッシ
ョン電流、Al2 3 とSiO2 の加熱比、水素ガス供
給量、蒸着時の真空圧、フィルム送り速度を表7に示す
ように変化させた以外は実施例4−Iと同様にして、表
8に示す膜厚のレトルト用ガスバリアフィルムを得た。
得られたそれぞれのレトルト用ガスバリアフィルムにつ
いて、実施例4−Iと同様の測定を行った。測定結果を
表8に示す。
【0061】[比較例4−I〜IV]EB銃のエミッショ
ン電流、Al2 3 とSiO2 の加熱比、水素ガス供給
量、蒸着時の真空圧、フィルム送り速度を表7に示すよ
うに変化させた以外は実施例4−Iと同様にして、表8
に示す膜厚のガスバリアフィルムを得た。得られたそれ
ぞれのガスバリアフィルムについて、実施例4−Iと同
様の測定を行った。測定結果を表8に示す。
【0062】表8より、実施例4−I〜III で得られた
レトルト用ガスバリアフィルムはいずれも、初期酸素透
過率が小さく、さらに、3%伸張後、200回ゲルボ試
験後、レトルト試験後においても酸素透過率はわずかな
上昇に留まり、いずれも1cc/m2 ・24h atm 以下であっ
た。このように、実施例4−I〜III で得られたレトル
ト用フィルムのガスバリア性は非常に優れていた。ま
た、550nmの光透過率はいずれも80%以上であ
り、総合特性の優れたレトルト用ガスバリアフィルムが
得られた。
【0063】一方、比較例4−II(X<2.5)と比較
例4−III (Y<1.3)では、いずれも還元状態が強
すぎ、膜の着色が激しく、またガスバリア性が劣る。比
較例4−I(XY≧5.9)では、還元状態が弱すぎ、
初期ガスバリア性は良好なものの、レトルト後のガスバ
リア性の劣化が激しい。比較例4−IV(a>3)では、
初期ガスバリア性は良好なものの、3%伸張後及びゲル
ボ処理後のガスバリア性の劣化が激しく、これらは総合
判定では不良であった。
【0064】
【発明の効果】本発明のガスバリアフィルムによると、
上述のように、薄膜内でのアルミニウム酸化物と硅素酸
化物の組成が、両酸化物を(Al2 X a SiOY
表したとき、2.5≦X≦3、1.3≦Y≦2、ただ
し、XY<5.9、かつ、0.03≦a≦3.0となさ
れているので、ガスバリア性に非常に優れるとともに、
耐ボイル性、屈曲性に優れ、総合的に実用特性に非常に
優れる。
【0065】また、本発明のレトルト用ガスバリアフィ
ルムによると、上記aの値が0.6≦a≦3.0となさ
れているので、レトルト後のガスバリア性にも非常に優
れるものであり、レトルト用ガスバリアフィルムとして
好適である。
【0066】
【表1】
【0067】
【表2】
【0068】
【表3】
【0069】
【表4】
【0070】
【表5】
【0071】
【表6】
【0072】
【表7】
【0073】
【表8】
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1−1のガスバリアフィルムの薄膜中
の、Al原子とSi原子の存在数の比率を、ESCAの
デプスプロファイルで示すグラフである。
【図2】ESCAによる、実施例1−1のガスバリアフ
ィルムの薄膜中の、Al原子中の2p電子の結合エネル
ギースペクトルを、破線(1) (3価のAl原子中の2p
電子の結合エネルギースペクトル)と破線(2) (0価の
Al原子中の2p電子の結合エネルギースペクトル)で
分解したスペクトルチャートである。そして、破線1と
破線2のスペクトルの面積を示す。
【図3】ESCAによる、実施例1−1のガスバリアフ
ィルムの薄膜中の、Si原子中の2p電子の結合エネル
ギースペクトルを、破線(11)(4価のSi原子中の2p
電子の結合エネルギースペクトル)、破線(12)(3価の
Si原子中の2p電子の結合エネルギースペクトル)、
破線(13)(2価のSi原子中の2p電子の結合エネルギ
ースペクトル)と破線(14)(1価のSi原子中の2p電
子の結合エネルギースペクトル)で分解したスペクトル
チャートである。そして、破線1、破線2、破線3と破
線4のスペクトルの面積を示す。
【符号の説明】
(1) …3価のAl原子中の2p電子の結合エネルギース
ペクトル (2) …0価のAl原子中の2p電子の結合エネルギース
ペクトル (11)…4価のSi原子中の2p電子の結合エネルギース
ペクトル (12)…3価のSi原子中の2p電子の結合エネルギース
ペクトル (13)…2価のSi原子中の2p電子の結合エネルギース
ペクトル (14)…1価のSi原子中の2p電子の結合エネルギース
ペクトル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森原 芳治 滋賀県大津市堅田2丁目1番1号 東洋紡 績株式会社総合研究所内 (72)発明者 大谷 寿幸 滋賀県大津市堅田2丁目1番1号 東洋紡 績株式会社総合研究所内 (72)発明者 播磨 貞三 滋賀県大津市堅田2丁目1番1号 東洋紡 績株式会社総合研究所内 (72)発明者 山田 陽三 滋賀県大津市堅田2丁目1番1号 東洋紡 績株式会社総合研究所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラスチック基材の少なくとも片面に、
    アルミニウム酸化物と硅素酸化物とから成る薄膜が形成
    されたガスバリアフィルムにおいて、該薄膜内でのアル
    ミニウム酸化物と硅素酸化物の組成が、両酸化物を(A
    2 X a SiOY と表したとき、 2.5≦X≦3、 1.3≦Y≦2、ただし、XY<5.9、かつ、 0.03≦a≦3.0であることを特徴とするガスバリ
    アフィルム。
  2. 【請求項2】 プラスチック基材の少なくとも片面に、
    アルミニウム酸化物と硅素酸化物とから成る薄膜が形成
    されたガスバリアフィルムにおいて、該薄膜内でのアル
    ミニウム酸化物と硅素酸化物の組成が、両酸化物を(A
    2 X a SiOY と表したとき、 2.5≦X≦3、 1.3≦Y≦2、ただし、XY<5.9、かつ、 0.6≦a≦3.0 であることを特徴とするレトルト用ガスバリアフィル
    ム。
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