JPH07242521A - シャンプー組成物 - Google Patents

シャンプー組成物

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JPH07242521A
JPH07242521A JP6031759A JP3175994A JPH07242521A JP H07242521 A JPH07242521 A JP H07242521A JP 6031759 A JP6031759 A JP 6031759A JP 3175994 A JP3175994 A JP 3175994A JP H07242521 A JPH07242521 A JP H07242521A
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carbon atoms
protein
represented
alkyl
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JP6031759A
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Chiaki Matsunaga
千秋 松永
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Lion Corp
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Lion Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】洗髪時のマイルド性と、洗髪後の毛髪へのコン
ディショニング付与効果とに優れたシャンプー組成物を
提供する。 【構成】(a)モノサッカライド誘導体及びオリゴサッ
カライド誘導体から選択される界面活性剤と、(b)植
物タンパク誘導体とを含有することを特徴とするシャン
プー組成物である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、毛髪のダメージが少な
く、毛髪へのコンディショニング効果に優れたシャンプ
ー組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、洗髪頻度の増加に伴って、皮膚や
毛髪に対し刺激が少なく、タンパク質に対する変性作用
が少ないこと、すなわちマイルド性を有することが、シ
ャンプーに要求される重要な特性の1つとなっている。
【0003】また、すすぎ時の毛髪のきしみを防止し、
洗髪後の毛髪のパサツキを防ぎ、しっとり感及び柔らか
さを付与するようなコンディショニング効果を有するこ
とも、シャンプーの重要な機能である。
【0004】従来、マイルドな界面活性剤としては、ア
ミノ酸系界面活性剤、スルホコハク酸系界面活性剤、タ
ウリン塩系界面活性剤等が使用されてきたが、最近で
は、サッカライド系の界面活性剤が注目されている。か
かる界面活性剤は、従来のマイルドな活性剤と比較し
て、より低刺激であり、皮膚や毛髪のタンパク変性作用
が極めて少なく、今後のシャンプーの基剤としては、非
常に有望なものである。
【0005】また、すすぎ時の毛髪のきしみを防止し、
洗髪後の毛髪のパサツキを防いで、しっとり感、柔らか
さを付与するといったコンディショニング効果を有する
ためには、従来、アニオン界面活性剤とカチオン化セル
ロースなどのカチオン性ポリマーとを併用することが一
般に行なわれている。これらを併用することにより、す
すぎ時に複合塩を毛髪表面に吸着させて、毛髪に対する
コンディショニング効果を示すものである。
【0006】パサツキを防止して、しっとり感を付与す
るためにシャンプーに配合する成分としては、以上に挙
げた以外にも、プロピレングリコール、グリセリン等の
多価アルコール、アミノ酸、ケラチンタンパク、コラー
ゲンタンパク等の植物タンパク由来成分、及びエステル
油等の油分などが知られている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、マイル
ドな界面活性剤として有望なサッカライド系の界面活性
剤は、ノニオン性であるがゆえに、カチオン性ポリマー
との複合塩は析出せず、このため、洗髪後の毛髪にコン
ディショニング効果を付与することができない。複合塩
を析出させるためにアニオン活性剤を併用した場合に
は、サッカライド系の界面活性剤の利点であるマイルド
性が損なわれてしまうという問題がある。
【0008】また、多価アルコール、植物タンパク由来
成分、油分を配合したとしても、いずれも微量しか毛髪
に残存しないため、すすぎ時のきしみ防止、洗髪後の毛
髪のパサツキ防止、しっとり感、柔らかさを付与する効
果は不十分である。したがって、洗髪時のマイルド性
と、洗髪後の毛髪へのコンディショニング付与という消
費者の満足を得るには至っていないのが現状である。
【0009】そこで、本発明は、サッカライド系の界面
活性剤のマイルド性を損なわず、かつ、すすぎ時のきし
みを防止し、洗髪後の毛髪に対してパサツキを防ぎ、し
っとり感、柔らかさを付与するコンディショニング効果
に優れたシャンプー組成物を提供することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成するために鋭意検討を重ねた結果、特定の界面活
性剤と、植物タンパク誘導体とを併用することにより、
皮膚や毛髪に対して極めて刺激が少なく、かつすすぎ時
の毛髪のきしみを防止し、洗髪後の毛髪のパサツキを防
止し、しっとり感及び柔らかさを付与する効果に優れた
シャンプー組成物が得られることを見い出した。
【0011】すなわち、本発明は、(a)モノサッカラ
イド誘導体及びオリゴサッカライド誘導体から選択され
た少なくとも1種の界面活性剤と、(b)植物タンパク
誘導体とを含有することを特徴とするシャンプー組成物
を提供する。
【0012】以下、本発明についてさらに詳しく説明す
る。本発明の(a)成分は、モノ及びオリゴサッカライ
ド誘導体から選択された少なくとも1種の化合物であ
り、その具体例としては、例えば、炭素数6〜18の脂
肪酸若しくはその誘導体と、炭素数5又は6の単糖類若
しくはそれらの低級アルキルグリコシドとのエステル、
及び下記化5〜化7に示す一般式(V)〜(VII)で表わ
される化合物が挙げられる。 一般式(V):
【0013】
【化5】 (上記一般式(V)中、R7 は水素原子又は炭素数5〜
17の直鎖又は分岐アルキル基であり、R8 は水素原子
又は炭素数1〜4のアルキル基である。) 一般式(VI):
【0014】
【化6】 (上記一般式(VI)中、R9 は炭素数6〜18の直鎖又
は分岐アルキル基であり、nは1〜5の整数である。) 一般式(VII):
【0015】
【化7】 (式中、R10は炭素数6〜18の直鎖又は分岐アルキル
基であり、nは1〜5の整数である。) (a)成分としては、特に炭素数8〜18の脂肪酸若し
くはその誘導体と、炭素数5又は6の単糖類若しくはそ
れらの低級アルキルグリコシドとから誘導された糖脂肪
酸エステル系界面活性剤が好ましい。
【0016】上記脂肪酸としては、飽和又は不飽和のも
の、直鎖又は分岐のものを使用することができる。具体
的には、カプロン酸、カプリル酸、カプリン酸、ラウリ
ン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、カ
プロレイン酸、ラウロレイン酸、ミリストレイン酸、パ
ルコトリイン酸、オレイン酸、及びメチルウンデカン酸
等が挙げられる。また、脂肪酸誘導体としては、上記脂
肪酸と炭素数1〜5の低級アルコールとの脂肪酸エステ
ル等を使用することができ、例えば上記脂肪酸のメチル
エステル、エチルエステル、及びプロピルエステル等が
挙げられる。
【0017】炭素数5又は6の単糖類若しくはそれらの
低級アルキルグリコシドとしては、例えば、キシロー
ス、アラビノース、リブロース、リボース、キシルロー
ス、リキソース等のモノペントース及びこれらのメチ
ル、エチル等のモノアルキル化物;グルコース、マンノ
ース、ガラクトース、フラクトース等のモノヘキソース
及びこれらのメチル、エチル等のモノアルキル化物が挙
げられる。
【0018】具体的には、6−ヘキサノイルグルコー
ス、6−オクタノイルグルコース、6−デカノイルグル
コース、6−ドデカノイルグルコース、1−メチル−6
−ヘキサノイルグルコシド、1−メチル−6−オクタノ
イルグルコシド、1−メチル−6−デカノイルグルコシ
ド、1−エチル−6−ヘキサノイルグルコシド、1−エ
チル−6−オクタノイルグルコシド、及び1−エチル−
6−デカノイルグルコシドなどが挙げられる。これらの
化合物は、単独で又は2種以上を組み合わせて用いるこ
とができる。
【0019】本発明のシャンプー組成物において、
(a)成分の含有量は、組成物全量の3〜40重量%が
好ましい。通常は、20%前後が一般的であるが、目的
とする商品の種類によって適宜決定することができ、特
に規定されるものではない。3重量%未満では、タンパ
ク質に対する作用をマイルドにする効果が十分に発揮さ
れず、40重量%を越えると、すすぎの際に感触が劣化
する傾向がある。
【0020】本発明の(b)成分としては、以下に示す
化合物が挙げられる。 (1)下記化8に示す一般式(I)で表される植物タン
パク誘導ペプチド 一般式(I):
【0021】
【化8】 (上記一般式(I)中、R1 は植物タンパク誘導ペプチ
ドを構成する種々のアミノ酸の側鎖であり、mは2〜3
0である。) 上記一般式(I)で表される植物タンパク誘導ペプチド
を得るための原料である植物性のタンパクとしては、例
えば、穀類、豆類、種実類、いも類、そば(蕎麦)、海
草類などのタンパクなどが挙げられる。具体的には、例
えば、小麦、はと麦、ライ麦、えん麦、とうもろこし、
大豆、アーモンド、カシューナッツ、ごま、落花生、じ
ゃがいも、さつまいも、さといも、京いも、こんにゃく
いも、山いも、そば、わかめ、あまのり、いわのり、か
わのり、まつもなどの植物類又はその加工物から得られ
るタンパクが挙げられる。
【0022】また、上記一般式(I)におけるタンパク
誘導ペプチドを構成するアミノ酸としては、アラニン、
グリシン、パリン、ロイシン、イソロイシン、プロリ
ン、フェニルアラニン、チロシン、セリン、トレオニ
ン、メチオニン、アルギニン、ヒスチジン、リシン、ア
スパラギン酸、アスパラギン、グルタミン酸、グルタミ
ン、シスチン、トリプトファンなどが挙げられる。
【0023】上記一般式(I)で表される植物タンパク
誘導ペプチドは、天然の植物タンパクから誘導されるの
で毛髪や皮膚に対する刺激性が少ない。これらの植物タ
ンパクに由来するアミノ基やカルボキシル基、さらには
各種アミノ酸の側鎖は、毛髪に吸着して毛髪の損傷を防
ぎ、また、損傷した毛髪を回復させる作用を有してい
る。植物タンパク誘導ペプチドは、特に、グルタミン酸
及びアスパラギン酸の含有量が動物タンパク誘導ペプチ
ド(ケラチンやコラーゲン、絹などの動物タンパクを加
水分解して得られる動物タンパク誘導ペプチド)より多
く、保湿性が動物タンパク誘導ペプチドよりも優れてい
る。 (2)下記化9に示す一般式(II)で表される植物タン
パク誘導ペプチドのアシル化物又はその塩 一般式(II):
【0024】
【化9】 (上記一般式(II)中、R1 及びmは前記一般式(I)
の場合と同様であり、R2 は炭素数7〜21の長鎖アル
キル基、炭素数7〜21の長鎖アルケニル基又は樹脂酸
の側鎖である。MはH、Na、KまたNH3 、モノエタ
ノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールア
ミン、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール、2
−アミノ−2−メチル−1,及び3−プロパンジオール
などの有機アルカノールアミンのオニウムである。) 上記一般式(II)で表される植物タンパク誘導ペプチド
のアシル化物又はその塩は、一般式(I)で表される植
物タンパク誘導ペプチドを、高級脂肪酸又は樹脂酸など
でアシル化したものであり、このために、毛髪への浸透
性が向上し、かつ高級脂肪酸又は樹脂酸などに基づく油
性成分を毛髪に付与することができる。したがって、一
般式(I)で表される植物タンパク誘導ペプチドの特性
に加えて、毛髪に艶、潤いを与える作用がいっそう向上
する。
【0025】一般式(II)で示される植物タンパク誘導
ペプチドのアシル化物又はその塩の具体例としては、例
えば、大豆タンパク誘導ペプチド及び小麦タンパク誘導
ペプチドのミリスチン酸縮合物のカリウム塩、ヤシ油脂
肪酸縮合物のトリエタノールアミン酸、パルミチン酸縮
合物のアンモニウム塩、ウンデシレン酸縮合物のカリウ
ム塩、イソステアリン酸縮合物の2−アミノ−2−メチ
ル−1,3−プロパンジオール塩、オレイル酸縮合物の
ナトリウム塩、ヤシ油脂肪酸縮合物、樹脂酸縮合物のカ
リウム塩などが挙げられる。 (3)下記化10に示す一般式(III)で表される植物タ
ンパク誘導ペプチドの第4級アンモニウム誘導体 一般式(III):
【0026】
【化10】 (上記一般式(III)中、R1 及びmは前記一般式(I)
の場合と同様であり、R3 ,R4 ,及びR5 は炭素数1
〜20のアルキル基若しくは炭素数2〜20のアルケニ
ル基、又はR3 〜R5 のうちの1つあるいは2つは炭素
数1〜20のアルキル基もしくは炭素数2〜20のアル
ケニル基であり、残りは炭素数1〜3のアルキル基、炭
素数1〜3のヒドロキシアルキル基若しくはベンジル基
である。Aは炭素数2〜3のアルキレン又は炭素数2〜
3のヒドロキシアルキレンである。) 上記一般式(III)で表される植物タンパク誘導ペプチド
の第4級アンモニウム誘導体は、一般式(I)で表わさ
れる植物タンパク誘導ペプチドの末端のアミノ基を第4
級化したものである。第4級化により、毛髪に吸着する
性質が高められるので、前記一般式(I)で表される植
物タンパク誘導ペプチドの作用がよりいっそう向上す
る。
【0027】このような一般式(III)で表される植物タ
ンパク誘導ペプチドの第4級アンモニウム誘導体の具体
例としては、例えば、大豆タンパク誘導ペプチド及び小
麦タンパク誘導ペプチドのトリメチルアンモニオ−2−
ヒドロキシプロピル誘導体、トリエチルアンモニオ−2
−ヒドロキシプロピル誘導体、ラウリルジメチルアンモ
ニオ−2−ヒドロキシプロピル誘導体、ヤシ油アルキル
ジメチルアンモニオ−2−ヒドロキシプロピル誘導体、
ステアリルジメチルアンモニオ−2−ヒドロキシプロピ
ル誘導体、ベンジルジメチルアンモニオ−2−ヒドロキ
シプロピル誘導体などが挙げられる。 (4)下記化11に示す一般式(IV)で表される植物タ
ンパク誘導ペプチドのエステル 一般式(IV):
【0028】
【化11】 (上記一般式(IV)中、R1 及びmは前記一般式(I)
の場合と同様であり、R6 は炭素数1〜18の直鎖又は
分岐アルキル基、炭素数1〜18の直鎖又は分岐ヒドロ
キシアルキル基である。) 上記一般式(IV)で表される植物タンパク誘導ペプチド
のエステルは、一般式(I)で表される植物タンパク誘
導ペプチドを高級脂肪酸又はヒドロキシ高級脂肪酸でエ
ステル化したものである。そのエステル化によって、高
級アルキル基又は高級ヒドロキシアルキル基が導入され
たので、毛髪に湿潤性、油性感、艶などを付与する作用
が向上する。この作用が、前記一般式(I)で表される
植物タンパク誘導ペプチドの特性と相まって、毛髪の仕
上がりをよりいっそう良好にする。
【0029】このような一般式(IV)で表される植物タ
ンパク誘導ペプチドのエステルの具体例としては、例え
ば、大豆タンパク誘導ペプチド及び小麦タンパク誘導ペ
プチドのエチルエステル、イソプロピルエステル、2−
エチルヘキシルエステル、2−ヘキシルデシルエステ
ル、エチレングリコールエステル、プロピレングリコー
ルエステル、ブチレングリコール、及びグリセリンエス
テルなどが挙げられる。
【0030】本発明組成物においては、前記(b)成分
の植物タンパク誘導体は、それぞれ単独で、又は2種以
上を組み合わせて用いてもよいが、特に小麦のタンパク
誘導体が好ましい。小麦タンパク誘導体は、そのアミノ
酸組成が他の植物タンパク誘導体とは異なって、S−S
結合を多く含有している。このS−S結合は、タンパク
質の構造に関与するものであり、小麦タンパク誘導体
は、水を含んだ状態で強い粘弾性を呈する。このような
特性により、小麦タンパク誘導体は、特に毛髪にに吸着
し易い性質を有するので、毛髪上で弾力性に富んだ膜を
形成し、高い保湿効果を発揮する。
【0031】本発明において(b)成分の含有量は、組
成物全量の0.001〜5.0重量%の範囲で選択する
ことができ,特に好ましくは、0.01〜2.0重量%
の範囲である。0.001重量%未満では、効果を十分
に発揮することができず、5.0重量%を越えるとベタ
ツキを生じ、かえって感触を損なうことになる。
【0032】上記の成分に加えて、本発明のシャンプー
組成物には、使用目的などにより必要に応じて、一般に
用いられている各種添加成分を、発明の効果に影響のな
いえ範囲で添加してもよい。このような添加物として
は、例えば、アルキル硫酸塩、ポリオキシエチレンアル
キル硫酸エステル塩、及び石ケンなどのアニオン性界面
活性剤;アルキルトリメチルアンモニウム塩などのカチ
オン性界面活性剤、ヤシ油脂肪酸アルカノールアミン、
及びショ糖脂肪酸エステルなどのノニオン性界面活性
剤;アミンオキシドなどの極性ノニオン性界面活性剤;
アミドプロピルベタイン、イミダゾリニウムベタインな
どの両性界面活性剤;ジメチルポリシロオキサンなどの
シリコーン誘導体又はそのエマルション;ポリオール
類;無機塩類;有機塩類;可溶化剤;BHT及びα−ト
コフェロールなどの酸化防止剤;増粘剤;減粘剤;紫外
線吸収剤;タンパク誘導体;動植物抽出液;ピロクトン
オラミン、ジンクピリチオンなどのフケ防止剤;安息香
酸及びその塩、パラベン類、ケーソンCGなどの防腐
剤;クエン酸、トリエタノールアミンなどのpH調整
剤;エチレングリコールジ脂肪酸エステルなどのパール
化剤;アクリル酸系高分子などの乳濁剤;色素、香料、
カチオン化ポリマーなどのコンディショニング剤などが
挙げられる。
【0033】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
モノサッカライド誘導体、及びオリゴサッカライド誘導
体から選択された少なくとも1種の界面活性剤と、植物
タンパク誘導体とを配合したことにより、皮膚や毛髪に
対して極めてマイルドであって、かつすすぎ時のきしみ
を防止し、洗髪後の毛髪のパサツキを防いで、毛髪にし
っとり感、柔らかさを付与することが可能なシャンプー
組成物を得ることができる。
【0034】
【実施例】以下に、実施例及び比較例を示して、本発明
を詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定さ
れるものではない。各例の説明に先立ち、各例で採用し
た評価方法について説明する。 (1)マイルド性の評価 0.1Mリン酸緩衝液中で、ウシ血清アルブミン(濃度
100ppm、以下BSAと記す)に組成物を作用さ
せ、円二色性測定装置にて222nmにおける平均残基
楕円率を算出した。BSAのみの場合の平均残基楕円率
の値をタンパク変性率0%として、組成物の添加による
平均残基楕円率の減少からタンパク変性率を求め、以下
の基準に従ってマイルド性を評価した。
【0035】A:タンパク変性率が5%未満 B:タンパク変性率が5%以上10%未満 C:タンパク変性率が10%以上20%未満 D:タンパク変性率が20%以上 (2)コンディショニング効果の評価 頭髪を左右に分け、片方に標準試料3gを、もう片方に
試験試料3gを、施して洗髪し、すすぎ時のきしみのな
さ、及び洗髪後のしっとり感、柔らかさ、なめらかさ等
の毛髪の感触を10名の被験者の申告により、次のよう
に評価し、被験者10名の評点を算出し、標準試料と比
較して以下の記号により記した。なお、標準試料として
は、下記の組成のものを使用した。
【0036】 ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム (ポリオキシエチレン 平均付加モル数:3モル):15重量% ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド: 5重量% 無水硫酸ナトリウム: 1重量% カチオン化セルロース: 0.5重量% クエン酸・1水塩: 適量(pH6.0調整量) 精製水: 残部 評点;+3点:標準試料よりも非常によい +2点:標準試料よりも良い +1点:標準試料よりもやや良い 0点:標準試料と同等 −1点:標準試料よりもやや悪い −2点:標準試料よりも悪い −3点:標準試料よりも非常に悪い 評価;A:30〜20点 B:19〜10点 C:9〜−10点 D:−11〜−30点 (実施例1〜8、比較例1〜5)下記表1及び表2に示
す配合組成の13種類のシャンプー組成物を調製し、そ
れらの性能を評価した。得られた結果を同表に示す。
【0037】
【表1】
【0038】
【表2】
【0039】表1及び表2中、界面活性剤1〜3、及び
植物タンパク誘導体1〜4は、それぞれ次の化合物を用
いた。 界面活性剤1:一般式(V)において R7 のうち少なくとも1つは、C6 〜C10のアルキル基
であり、残りはH又はC6 〜C10アルキル基、R8 はC
1 アルキル基 界面活性剤2:一般式(VI)において R9 はC8 〜C18アルキル基、n=1〜2 界面活性剤3:一般式(VII)において R10はC8 〜C12アルキル基、n=1〜2 植物タンパク誘導体1:小麦タンパク加水分解物(平均
分子量700)(商品名:プロモイスWG、成和化成
(株)) 植物タンパク誘導体2:小麦タンパク加水分解物(平均
分子量5000)(商品名:NIKKOL小麦ペプチド
5000、日光ケミカルズ(株)) 植物タンパク誘導体3:大豆タンパク加水分解物(平均
分子量700)(商品名:プロモイスWS、成和化成
(株)) 植物タンパク誘導体4:大豆タンパク加水分解物(平均
分子量3000)(商品名:ハイドロソイ 2000/
SF、クローダジャパン(株)) 上記表1及び表2から明らかなように、本発明の必須成
分を含有するシャンプー組成物(実施例1〜8)は、い
ずれもタンパク変性率が小さく、すすぎ時のきしみがな
く、洗髪後の髪のしっとり感、柔らかさ、及びなめらか
さは良好であった。
【0040】これに対し、植物タンパク誘導体を含有し
ない組成物(比較例1及び2)は、すすぎ時のきしみが
大きく、洗髪後の髪のしっとり感及び柔らかさが劣って
おり、モノ及び/又はオリゴサッカライド誘導体を含有
しない組成物(比較例3及び〜4)は、洗髪後の髪の感
触がさらに劣り、タンパク変性率が大きい。また、本発
明のいずれの必須成分も含有しない組成物(比較例5)
の場合には、タンパク変性率が大きいことに加えて、洗
髪後の髪のしっとり感が著しく劣っている。このよう
に、本発明の必須成分を含有しない場合には、本発明の
目的が達せられないことが明らかである。 (実施例9〜12)下記表3に示す配合組成のシャンプ
ー組成物を調製し、その性能を評価した。得られた結果
を同表に示す。
【0041】
【表3】
【0042】表3に示すように、本発明のシャンプー組
成物は、いずれもタンパク変性率が小さく、すすぎ時の
きしみがなく、洗髪後の髪のしっとり感、柔らかさ、及
びなめらかさについて、いずれも優れた性能を有してい
た。 (実施例13〜15)下記表4に示す配合組成のシャン
プー組成物を調製し、その性能を評価した。得られた結
果を同表に示す。
【0043】
【表4】
【0044】なお、表中の植物タンパク誘導体5及び6
としては、それぞれ次の化合物を用いた。 植物タンパク誘導体5:N−(3−トリメチルアンモニ
オ−2−ヒドロキシプロピル)小麦タンパク誘導ペプチ
ド(n=5) 植物タンパク誘導体6:小麦タンパク誘導ペプチドのエ
チルエステル(n=3) 本発明のシャンプー組成物は、表4に示すように、タン
パク変性率が小さく、すすぎ時のきしみがなく、洗髪後
の髪のしっとり感、やわらかさ、及びなめらかさについ
て、いずれも優れた性能を有していた。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)モノサッカライド誘導体及びオリ
    ゴサッカライド誘導体から選択された少なくとも1種の
    界面活性剤と、(b)植物タンパク誘導体とを含有する
    ことを特徴とするシャンプー組成物。
  2. 【請求項2】 前記成分(a)が、炭素数6〜18の脂
    肪酸又はその誘導体と、炭素数5若しくは6の単糖類又
    はそれらの低級アルキルグリコシドとから誘導された糖
    脂肪酸エステル系界面活性剤である請求項1に記載の組
    成物。
  3. 【請求項3】 前記成分(b)が、下記化1に示す一般
    式(I)で表わされる植物タンパク誘導ペプチド、下記
    化2に示す一般式(II)で表わされる植物タンパク誘導
    ペプチドのアシル化物又はその塩、下記化3に示す一般
    式(III)で表わされる植物タンパク誘導ペプチドの第4
    級アンモニウム誘導体、及び下記化4に示す一般式(I
    V)で表わされる植物タンパク誘導ペプチドのエステル
    よりなる群から選択された少なくとも1種である請求項
    1に記載の組成物。 一般式(I): 【化1】 (上記一般式(I)中、R1 は植物タンパク誘導ペプチ
    ドを構成する種々のアミノ酸の側鎖であり、mは2〜3
    0である。) 一般式(II): 【化2】 (上記一般式(II)中、R1 及びmは前記一般式(I)
    の場合と同様であり、R2 は炭素数7〜21の長鎖アル
    キル基、炭素数7〜21の長鎖アルケニル基又は樹脂酸
    の側鎖である。MはH、Na、K又はNH3 、モノエタ
    ノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールア
    ミン、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール、2
    −アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオールなど
    の有機アルカノールアミンのオニウムである。) 一般式(III): 【化3】 (上記一般式(III)中、R1 及びmは前記一般式(I)
    の場合と同様であり、R3 ,R4 ,及びR5 は炭素数1
    〜20のアルキル基、炭素数2〜20のアルケニル基、
    又はR3 〜R5 のうちの1つあるいは2つは炭素数1〜
    20のアルキル基若しくは炭素数2〜20のアルケニル
    基であり、残りは炭素数1〜3のアルキル基、炭素数1
    〜3のヒドロキシアルキル基若しくはベンジル基であ
    る。Aは炭素数2〜3のアルキレン又は炭素数2〜3の
    ヒドロキシアルキレンである。) 一般式(IV): 【化4】 (上記一般式(IV)中、R1 及びmは前記一般式(I)
    の場合と同様であり、R6 は炭素数1〜18の直鎖又は
    分岐アルキル基、又は炭素数1〜18の直鎖又は分岐ヒ
    ドロキシアルキル基である。)
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH1095726A (ja) * 1996-09-20 1998-04-14 Seiwa Kasei:Kk 化粧品基材

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