JPH072422A - シ−ト保管装置 - Google Patents

シ−ト保管装置

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Publication number
JPH072422A
JPH072422A JP6087911A JP8791194A JPH072422A JP H072422 A JPH072422 A JP H072422A JP 6087911 A JP6087911 A JP 6087911A JP 8791194 A JP8791194 A JP 8791194A JP H072422 A JPH072422 A JP H072422A
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JP
Japan
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sheet
sheet storage
storage bin
storage device
bin
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Application number
JP6087911A
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English (en)
Inventor
Yasufumi Nakazato
保史 中里
Makoto Tanaka
田中  誠
Mitsunori Sakamoto
光紀 阪本
Hisayo Kondo
久世 近藤
Rikio Kasahara
力男 笠原
Hiroyuki Shibaki
弘幸 芝木
Mitsugi Sugiyama
貢 杉山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH072422A publication Critical patent/JPH072422A/ja
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  • Collation Of Sheets And Webs (AREA)
  • Separation, Sorting, Adjustment, Or Bending Of Sheets To Be Conveyed (AREA)
  • Conveyance By Endless Belt Conveyors (AREA)
  • Paper Feeding For Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 多数の者が共用する画像形成装置から排出さ
れる記録済シートを区分けして収納するシート保管装置
おいて、その記録済シートの機密性を確保する。 【構成】 複数のシート収納ビン16の上端に、シート
導入口16aを開閉する上部ゲート21を設け、下端に
シート排出口16bを開閉する下部ゲート23を設け
る。また、シート収納ビン16の上方に共通の上部搬送
ベルト15、下方に共通の下部搬送ベルト17を設け
る。そして、上部搬送ベルト15と上部ゲート21とで
シート収納ビン16へ記録済シートSを選択的に導くシ
ート導入手段イを形成する一方、下部搬送ベルト17と
下部ゲート23とでシート収納ビン16に収納した記録
済シートSを選択的に排出するシート排出手段ロを形成
する。しかして、このシート導入手段イとシート排出手
段ロとを非同期に実行可能に構成してなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、たとえばプリンタや複
写機やファクシミリ等の画像形成装置に備え、その画像
形成装置から排出する記録済シートを区分けして保管す
るシート保管装置に関する。そして、その画像形成装置
に備えるジョブセパレータやメイルボックス等に応用で
きるものである。
【0002】
【従来の技術】従来の中には、たとえばプリンタの排紙
装置に複数の排紙トレイを多段に備え、その排紙トレイ
をジョブセパレータやメイルボックスとして使用するも
のがある。ジョブセパレータとは、一連のプリント(ジ
ョブという)を区分けして排紙するものであり、メイル
ボックスとは、使用者の数に応じて排紙トレイを個別に
割り当て、その排紙トレイ別に排紙するものである。
【0003】この従来のものとして、たとえば図25に
示すように、プリンタ1にソータ2を装備し、そのソー
タ2にシートを区分け収納するシート収納ビン(排紙ト
レイ)3を多段に設けたものがある(特開昭63−60
870号公報参照)。そして、このプリンタ1の排紙ロ
ーラ4で排出した記録済シートを、搬送ベルト5および
支持ローラ6により搬送し、仕分け爪7で仕分けして各
シート収納ビン3に収納していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、たとえば複
写機では、通常、オペレータが原稿を持って装置近くで
操作を行うので、排紙されたコピー紙をソータやスタッ
カから間違いなく取り出すことは容易である。ところ
が、ネットワークに接続されたプリンタ等の場合、多数
の使用者が離れた場所からプリント指示することが多
く、例えば、LAN等のネットワーク環境では数十〜数
千人の使用者がプリンタを共用する。このような場合、
自分でプリント指示したものがどのシート収納ビンに排
紙されているか判りずらく、間違えて他人のものを取り
出すことがあり、また、自分のプリント指示したものを
他人に持ち去られることも多く、記録済シートの機密性
に欠けていた。
【0005】そこで、本発明の目的は、多数の者が共用
する画像形成装置から排出される記録済シートを区分け
して収納するシート保管装置おいて、その記録済シート
の機密性を確保することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】そのため、この発明のシ
ート保管装置は、たとえば以下の図示実施例に示すよう
に、搬送されてきたシートSを区分けして収納する複数
のシート収納ビン16と、そのシート収納ビン16へと
シートSを選択的に導くシート導入手段イと、前記シー
ト収納ビン16に収納されたシートSを選択的に排出す
るシート排出手段ロとを有し、前記シート導入手段イと
前記シート排出手段ロとを非同期に実行可能に構成した
ことを特徴とする。
【0007】請求項2に記載のものは、たとえば以下の
図示実施例に示すように、請求項1に記載のシート保管
装置10において、前記シート収納ビン16を上端のシ
ート導入口16aから下端のシート排出口16bに向か
って傾斜させて配列し、前記シート排出手段ロを前記シ
ート収納ビン16の下方に設けたことを特徴とする。
【0008】請求項3に記載のものは、たとえば以下の
図示実施例に示すように、請求項2に記載のシート保管
装置10において、前記シート導入手段イは、前記シー
ト収納ビン16の上方に設けられ、前記シート導入口1
6aへシートSを搬送する上部搬送ベルト15と、その
上部搬送ベルト15によって搬送されたシートSを選択
的に前記各シート収納ビン16へ案内する可動の上部ゲ
ート21と、からなることを特徴とする。
【0009】請求項4に記載のものは、たとえば以下の
図示実施例に示すように、請求項3に記載のシート保管
装置10において、前記上部搬送ベルト15は所定間隔
をもって配設された複数のベルト15aからなり、前記
上部ゲート21はその複数のベルト15aの間に設けら
れ、シートSを前記上部搬送ベルト15と前記上部ゲー
ト21との間に挟んで搬送することを特徴とする。
【0010】請求項5に記載のものは、たとえば以下の
図示実施例に示すように、請求項2に記載のシート保管
装置10において、前記シート排出手段ロは、前記シー
ト収納ビン16の下方に設けられ、そのシート収納ビン
16に収納されたシートSを選択的に装置外へ排出する
下部搬送ベルト17と、前記シート収納ビン16の下方
に設けられ、その各シート収納ビン16の前記シート排
出口16bを開閉する下部ゲート23と、からなること
を特徴とする。
【0011】請求項6に記載のものは、たとえば以下の
図示実施例に示すように、請求項5に記載のシート保管
装置10において、前記下部ゲート23は、開放される
際に前記シート収納ビン16に収納されているシートS
を前記下部搬送ベルト17へ案内することを特徴とす
る。
【0012】請求項7に記載のものは、たとえば以下の
図示実施例に示すように、請求項2に記載のシート保管
装置10において、前記各シート収納ビン16に、それ
に対応するID番号入力によって前記シート排出口16
bを開放する下部ゲート23を設けたことを特徴とす
る。
【0013】請求項8に記載のものは、たとえば以下の
図示実施例に示すように、請求項1に記載のシート保管
装置10において、前記シート収納ビン16のシート収
納状態に応じて、シート群を収納する前記シート収納ビ
ン16を割り当てるシート群管理装置を設けたことを特
徴とする。
【0014】請求項9に記載のものは、たとえば以下の
図示実施例に示すように、請求項8に記載のシート保管
装置10において、前記シート群管理装置は、シート群
を収納した前記シート収納ビン16とそれに収容されて
いるシート群のID番号との対応を記憶するメモリ35
のような記憶手段を有し、ID番号の入力に応じて対応
するシート群を前記シート収納ビン16から排出するこ
とを特徴とする。
【0015】請求項10に記載のものは、たとえば以下
の図示実施例に示すように、請求項1に記載のシート保
管装置10において、前記シート排出手段ロの終端に前
記複数のシート収納ビン16に対して共通のシート取出
口18を設け、そのシート取出口18の近傍にステップ
ラーやパンチャーやジョガー等の後処理装置60を設け
たことを特徴とする。
【0016】請求項11に記載のものは、たとえば以下
の図示実施例に示すように、請求項1に記載のシート保
管装置10において、前記複数のシート収納ビン16か
ら一括してシート取り出しが可能な操作扉65と、その
操作扉65を施錠できる施錠手段66とを備えたことを
特徴とする。
【0017】請求項12に記載のものは、たとえば以下
の図示実施例に示すように、請求項1に記載のシート保
管装置10において、前記各シート収納ビン16が満杯
になったことを告知する告知手段45を設けたことを特
徴とする。
【0018】請求項13に記載のものは、たとえば以下
の図示実施例に示すように、請求項1に記載のシート保
管装置10において、前記シート収納ビン16に保管さ
れたシートSの保管時間が所定の時間を超えた場合にシ
ートSの取り出しを促す告知手段45を設けたことを特
徴とする。
【0019】請求項14に記載のものは、たとえば以下
の図示実施例に示すように、請求項1に記載のシート保
管装置10において、前記シート収納ビン16に保管さ
れたシートの廃棄処理を行う廃棄手段55を設けたこと
を特徴とする。
【0020】
【作用】この発明のシート保管装置の主な作用を、たと
えば図1に示す実施例に従って説明すると、次のとおり
である。プリンタ11から記録済シートSが排出された
とき、シート導入手段イを実行し、シート収納ビン16
の1つを選択してそのシート収納ビン16の例えば上部
ゲート21を開け、排出したシートSを例えば上部搬送
ベルト15により該シート収納ビン16へ搬送し、開い
た上部ゲート21で該シート収納ビン16内へと案内し
収納する。一方、このように収納したシートSを取り出
すときは、シート導入手段イとは別に、シート排出手段
ロを実行し、当該シート収納ビン16を選択してそのシ
ート収納ビン16の例えば下部ゲート23を開ける。す
ると、シートSが自重によりシート収納ビン16内から
その傾斜に沿って例えば下部搬送ベルト17上に落下
し、その下部搬送ベルト17によりシート取出口18へ
と搬送する。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に従い詳述す
る。図1において、本発明の一実施例であるシート保管
装置10を、たとえばプリンタ11の上部に装着する。
そして、その上部の排紙口12から排紙ローラ対13で
排出するシートSを区分けして収納するため、該排紙口
12の外側に設置してなる。
【0022】このシート保管装置10は、排紙口12か
らのまっすぐな延長線に沿ってその上側に上部搬送ベル
ト15を、この延長線に沿ってその下側に複数のシート
収納ビン16を、これらシート収納ビン16の下方にお
いて上部搬送ベルト15と平行に下部搬送ベルト17
を、それぞれ配置する。また、下部搬送ベルト17の終
端(図1中右端)側に取出トレイ14を設けてその上に
シート取出口18を形成する。上部搬送ベルト15は、
図2に示すように、図中右左のプーリ19・20間に一
定の間隔をもって平行に掛け回した複数の無端ベルト1
5aにより形成してなる。
【0023】各シート収納ビン16は、上部搬送ベルト
15の搬送方向(図1中左右方向)に互いに隣接し、し
かも上端のシート導入口16aから下端のシート排出口
16bに向かって前下がりに傾斜(約30〜80度程
度)させて配列してなる。そして、各シート収納ビン1
6は、その上端に、図3に示すように、シート導入口1
6aを開閉する上部ゲート21を軸22によって枢着
し、また下端に、シート排出口16bを開閉する下部ゲ
ート23を軸24によって枢着してなる。各上部ゲート
21は、図2に示すように、上部搬送ベルト15の各無
端ベルト15a間に位置する複数の搬送ガイド板21a
に分割してなり、各無端ベルト15a間でシート導入口
16aを開閉可能とする。
【0024】上部ゲート21の各搬送ガイド板21a
は、上向きに湾曲しており、図4に示すようにシート導
入口16aを閉じたとき上部搬送ベルト15の下側循環
部15bとで搬送経路を形成して該下側循環部15bに
シートSを下側から押し付け、同図右側に示す上部ゲー
ト21のように、開放したときシートSを湾曲させなが
らシート導入口16aへ案内する。また、下部ゲート2
3は、たとえば図6に示すように、それを開いたときシ
ート排出口16bから排出されるシートSを下部搬送ベ
ルト17へ向かって斜め前方へと案内する。このような
案内を補助するため、図3に示すように、各シート収納
ビン16のトレイ部16cの下部に、湾曲凸部16dを
形成してなる。
【0025】各上部ゲート21は、上部ゲート開閉用電
磁石25のプランジャ26にスプリング27を介して連
結し、電磁石25のオン・オフにより個別に開閉可能と
する。一方、各下部ゲート23は、下部ゲート開閉用電
磁石28のプランジャ29にスプリング30及びレバー
31を介して連結し、電磁石28のオン・オフにより個
別に開閉可能とする。そして、このシート保管装置10
では、図1に示すように、上部搬送ベルト15と上部ゲ
ート21とでシート収納ビン16に選択的に導くシート
導入手段イを形成する一方、下部搬送ベルト17と下部
ゲート23とでシート収納ビン16に収納されたシート
Sを選択的に排出するシート排出手段ロを形成する。し
かして、これらシート導入手段イとシート排出手段ロと
を非同期に実行可能に構成してなる。
【0026】さて、プリンタ11から排出される記録済
シートSを、任意にシート収納ビン16の一つを選択し
てそれに収納するとき、当該シート収納ビン16の上部
ゲート開閉用電磁石25をオンして上部ゲート21を開
く。しかして、この排出シートSを、該上部ゲート21
により上部搬送ベルト15に押し付けながら、その上部
搬送ベルト15と上部ゲート21間の搬送経路を通して
搬送し、開いた上部ゲート21で当該シート収納ビン1
6へ案内する。すると、シートSは、自重により該シー
ト収納ビン16内へその傾斜に沿って自動的に入り、そ
こで順次積載される。しかる後、上部ゲート開閉用電磁
石25をオフして上部ゲート21を閉じる。一方、この
ように収納したシートSを取り出すときは、当該シート
収納ビン16の下部ゲート開閉用電磁石28をオンして
下部ゲート23を開ける。すると、シートSを該シート
収納ビン16内からその傾斜に沿って自重により下部搬
送ベルト17上へ落下する。そして、その下部搬送ベル
ト17により取出トレイ14上へと搬送する。しかる
後、下部ゲート開閉用電磁石28をオフして下部ゲート
23を閉じる。
【0027】従って、シート収納ビン16へのシートS
の収納及びそれからの排出は、シート収納ビン16が傾
斜しているため、別に搬送手段を用意しなくともゲート
の開閉だけで自動的に行える。また、シートSをシート
収納ビン16内に収納したとき、図5に示すように、シ
ートSは自重により順次トレイ部16c側から重ねて積
載でき、多数枚シートでも安定して収納できる。更に、
シートSの収納と排出は、各シート収納ビン16ごとに
独立して制御できるので、シート収納ビン16を複数配
置して選択的に収納・排出する構造であっても、収納と
排出の両動作を同時に実行可能であり、動作の干渉によ
る待ち時間が生じない。また更に、上部ゲート21を図
のように湾曲させたり、トレイ部16cに湾曲凸部16
dを設けたり、更に別にガイド手段や補助ローラ等を設
けると、シートの収納・排出を速やかに行うこともでき
る。
【0028】そして、シートSをシート収納ビン16へ
と搬送するとき、上部ゲート群21でシートSを上部搬
送ベルト15に押し付けながら、その上部搬送ベルト1
5で搬送するので、通常のローラ対とガイド手段による
搬送系に比べて、シート厚に依存しないで、安定して搬
送できる。また、通常のベルトによって搬送するには、
吸引ファンや静電気などでシートSをベルトに吸着保持
する必要があるが、本実施例では、そのような保持手段
を上部ゲート21が兼ねることから、部品点数を大幅に
削減でき、コスト面でも有利である。更に、開いた上部
ゲート21は、その各搬送ガイド板21aが上部搬送ベ
ルト15の各無端ベルト15aに対して、その間を交互
に起立して搬送経路を確実に横切る状態となるので、収
納せんとするシート収納ビン16への切り換えが確実に
且つ安定して行える。なお、本実施例では、上部搬送ベ
ルト15でシートSを水平に搬送する構成としたが、必
要に応じ傾斜させてもよい。
【0029】そして、シート収納ビン16内の積載シー
トSは、下部ゲート23が開いたとき、下部搬送ベルト
17上にその搬送方向斜めに向いた状態でスムーズに転
載され、しかも、その際下部搬送ベルト17上で弾性に
より緩衝されるので、傷付くことがない。また、ベルト
搬送なので、シート群を一括して取出トレイ14へと搬
送することもできる。
【0030】ところで、このシート保管装置10では、
たとえば図6に示すように、下部ゲート23が開くと
き、シート排出口16bが搬送方向(図中矢印P方向)
下流側(図中右側)から順に開放される。したがって、
シート収納ビン16内の積載シートSは、その下流側に
あるものから順次先に落下する。そして、図7に示すよ
うに、下部ゲート23が全部開いたときには、下流側の
シートSほどその下流寄りでシート先端が下部搬送ベル
ト17上に乗る。しかして、その下部搬送ベルト17で
搬送すると、図8に示すように、下流側のシートSほど
順に上になって、しかも、搬送方向P下流寄りに進行し
た状態で運ばれる。そうして、図9に示すように、シー
ト収納ビン16内からすべてシートSを排出して下部搬
送ベルト17上に積載したとき、その積載シートSは上
部側のものほど、搬送方向P下流側に進行した形で搬送
される。そして、積載シートSの先端側が取出トレイ1
4上に到達したとき、図10に示すように、上部側のシ
ートSから順次先に先端が取出トレイ14のフェンス3
2に突き当たり、そのため、図11に示すように、先端
が自ずと揃った状態で取出トレイ14上に排出される。
したがって、このシート保管装置10では、取出トレイ
14にフェンス32を設けるだけで、積載シートSの先
端位置を自ずと揃えることができ、これにより、取出ト
レイ14からのシートSの取り出しが容易になる。
【0031】さて次に、上記のようなシート保管装置1
0において、ID番号に従い排出シート群を区分けする
例について説明する。その場合、ある使用者に対応する
シート群に対して特定のID番号を付すものとする。そ
の付け方は、たとえばプリンタ10がネットワークプリ
ンタの場合、当該プリンタに対しプリントの実行者に対
応するユーザIDが報知されるのが普通であるので、こ
れを流用すればよい。
【0032】一方、このシート保管装置10では、図1
2に示すように、各シート収納ビン16に、収納すべき
シート群に対応したID番号を固定して割り当てる。そ
の割当は、システムの管理者によって設定・変更すれば
よい。シート収納ビン16からのシートSの取り出し
は、図13に示すように、前記シート取出口18付近に
設置されたカードリーダ33にIDカード34を通すこ
とで行う。
【0033】従来のメイルボックスと呼ばれる装置で
は、複数のシート取出口が用意され、使用者ごとにシー
ト取出口が割り当てられていた。このため、使用者は自
分のシート取出口を覚えていなければならなかった。同
様にして本装置の場合でも、シート収納ビンの番号を覚
えて取出し時に番号を入力する方法を採ることも可能で
ある。しかし、そうすると、番号を誤った場合に他人の
シート群を取り出したり、他人に自分のシート群を持ち
去られる危険がある。そこで、上記のようにIDカード
による管理機能をシート取出操作に応用することによ
り、誤入力によるトラブルを回避し、セキュリティー管
理を行うことができる。また、紙幣偽造防止などの面で
も、シート取り出しにIDカードが必要となるので有効
である。
【0034】さらに、このシート保管装置10は、たと
えば図14に示すようなシート収納ビンのシート収納状
態に応じて、シート群を収納するシート収納ビンを割り
当てるシート群管理装置を備える。このシート群管理装
置は、シート群を収納したシート収納ビンとそれに収容
されているシート群のID番号との対応を記憶するメモ
リ(記憶手段)35を有する。
【0035】しかして、上記メイルボックスによる従来
のシート取出口の割当では、使用者数がシート収納ビン
の数以下でなければならない。しかし、ID番号による
図示実施例では、シート群とシート収納ビンの割当を、
シート群管理装置により、シート収納ビンの収納状況に
応じて任意に行い、シート収納ビンとそれに収納されて
いるシート群のID番号の対応を、メモリ35に記憶さ
せておく。そして、シート取出し時に、図15に示すよ
うに、IDカード34をカードリーダ33に通してID
番号を入力し、そのID番号からメモリ35の対応する
内容を読み出して当該シート収納ビンを割り出し、対応
するシート群を自動的に取り出せるようにする。これに
より、シート収納ビンの数を超える使用者であっても、
シート収納時に臨機応変にシート収納ビンを割り当てる
ことができることから、不都合なくシートを保管するこ
とができる。もちろん、シート収納ビンの全てが保管中
で満杯の場合には、以降の画像形成が行えなくなるの
で、シート収納ビンの数は、実際上の保管シート群数に
見合った分だけ用意することが望ましい。
【0036】また、メモリ35の記憶内容が電源断や停
電により消去されると、保管中のシートの管理が不能と
なり、回復不能の障害となる。したがって、メモリ35
としては、不揮発性メモリを使用して信頼性を確保す
る。不揮発性メモリとしては、記憶容量が小さくても構
わないので、EEPROMやフラッシュROMやNVR
AMやバッテリバックアップSRAM等、どのようなも
のでもよい。
【0037】さて次に、上述のシート保管装置10を、
たとえば図16に示すようなネットワークプリンタ50
に適用した場合を説明する。そのプリンタ50には、ネ
ットワーク40をネットワーク制御装置41を介して接
続する。ネットワーク40は、複数台(W1〜Wn)の
ワークステーション等の端末機器(以下、端末という)
42を接続してなる。ネットワーク制御装置41は、随
時このネットワーク40の管理を行う制御装置であり、
ネットワーク40の監視機能及び端末42に対するメッ
セージ機能を備える。また、各端末42には、それぞれ
個別のID番号が与えられている。各端末42から使用
者がプリント実行を指示する場合、印字(画像)情報と
ともにID番号が入力されるようになっている。さら
に、特定の使用者に対してプリントを配布する場合は、
印字(画像)情報とともにID番号が入力される。
【0038】しかして、このプリンタ50で記録を行っ
て後、記録済シートSは上述のようにシート保管装置1
0へ送る。そして、シート収納ビン16に空きビンがあ
れば、シートSを任意の空きビンに収納する。そのと
き、そのビン番号と入力されたID番号とを対応させて
前記メモリ35のような記憶手段で記憶する。その後、
他のプリントが指示された場合、同様に、シートSを他
の空きビンに収納し保管する。しかる後、各々プリント
を指示した使用者またはプリントが配布された使用者
は、ID番号を読取り機(図示せず)に通すなどの方法
でシート保管装置10にID番号を入力すると、そのI
D番号と対応するシート収納ビン16が判別され、その
シート収納ビン16の下部ゲート23が開けられる。そ
して、シート収納ビン16内のシートSを取出トレイ1
4へと搬送する。
【0039】したがつて、使用者は、自分がプリント指
示した記録済シートSまたは自分に配布された記録済シ
ートSがどのシート収納ビン16に収納されたか捜す必
要がなく、自分の記録済シートSを速やかに取り出すこ
とができる。使用者が端末42からプリント指示を行っ
たときに、シート収納ビン16に空きビンがない場合
は、プリンタ50で画像形成動作を実行せずに待機し、
いずれかのシート収納ビン16から記録済シートSが取
り出され、空きビンができてから画像形成動作を実行す
る。
【0040】さて、以上の動作を改めて図17および1
8に示すフローチャートにて説明する。図17には、使
用者がプリント指示を行った場合の動作を示す。
【0041】まず、このルーチンがスタートしてステッ
プ(以下、Sと略す)1にて、使用者がプリントアウト
を指示する。そして、S2にて、使用者のID番号ある
いは配布先のID番号と印字情報とをプリンタ50に送
る。S3にて、シート収納ビン群16が満杯か否かが判
断される。満杯で空きビンがない場合は、S3−2へ進
み、プリンタ50は画像形成動作を行わずに待機する。
そして、S3の前に戻る。S3にて、シート収納ビン群
16が満杯ではなく、空きビンがある場合は、S4へ進
み、プリンタ50が画像形成動作を開始する。しかし
て、S5にて、任意のシート収納ビン16の上部ゲート
21が開けられる。次に、S6にて、S5にて選択され
た(上部ゲート21が開けられた)シート収納ビン16
の番号と、S2にてプリンタ50に送付されてきたID
番号とを対応させて記憶する。そして、S7にて、プリ
ンタ50による画像形成動作および選択されたシート収
納ビン16へのシートSの収納が終了する。しかして、
S8にて、選択されたシート収納ビン16の上部ゲート
21が閉鎖された後、ルーチンは終了する。
【0042】また、図18には、使用者が記録済シート
Sを取り出す場合の動作を示す。しかして、ルーチンが
スタートすると、S1にて、IDカードを読取り機(カ
ードリーダ)に通してID番号を入力する。S2にて、
そのID番号に対応するシート収納ビン16を判定し、
S3にて、そのシート収納ビン16の下部ゲート23を
開ける。そして、S4にて、そのシート収納ビン16か
ら落下したシートSを下部搬送ベルト17により取出ト
レイ14へと搬送する。その後、S5にて、そのシート
収納ビン16の下部ゲート23を閉じ、S6にて、取出
トレイ14からシートSを取り出してルーチンが終了す
る。
【0043】したがって、このシート保管装置10によ
れば、各使用者がプリント指示しあるいは各使用者に向
け配布した記録済シートSは、シート収納ビン群16に
空きビンがあれば、任意の空きビンに割り当てて収納し
保管する。これにより、このシート保管装置10を装着
したプリンタ50では、シート収納ビンの数よりも多い
使用者によって共用することができる。
【0044】ところが、上述したシート保管装置10に
おいて、シート収納ビン16内に保管した記録済シート
Sが速やかに取り出されない場合には、シート収納ビン
群16に空きがなくなることがある。その場合、使用者
は、空きビンができるまでこのプリンタ50の使用を制
限され、業務の遂行に支障を来すおそれがある。
【0045】そこで、本発明では、たとえば次の図示実
施例に示すように、使用者に対してシート収納ビン群1
6の満杯状態を告知する告知手段を備える構成とするこ
ともできる。そして、シート収納ビン16のすべてにシ
ートSが保管されて満杯状態となったとき、この告知手
段でその旨を使用者に告知し、シート収納ビン16から
シートSを取り出すように促す。
【0046】この実施例では、たとえば図19に示すよ
うに、端末42のディスプレイ45をその告知手段と
し、シート収納ビン群16が満杯となったとき、このデ
ィスプレイ45に警告の図示メッセージを表示する。
【0047】このとき、メッセージの送付は、各シート
収納ビン16に対応して記憶されたID番号の端末42
に対してだけ行われる。すなわち、各シート収納ビン1
6で保管するシートSのプリント指示者あるいは各シー
ト収納ビン16で保管するシートSが配布される使用者
に対してだけ、メッセージが送付される。これにより、
保管されているシートSの所有者以外に、不要な情報を
送信して無用な混乱を招くことを避けることができる。
なお、シート保管装置10の状態、すなわちシート収納
ビン群16の空きビンの有無あるいはシート保管中のシ
ート収納ビン16の番号とそれに対応したID番号など
を、シート保管装置10からネットワーク制御装置41
に報知するようにすれば、ネットワーク制御装置41の
前記した監視機能及びメッセージ送付機能を利用してソ
フトウェア技術によって警告のメッセージ送付を行うこ
ともできる。
【0048】また、本発明では、たとえば更に次の図示
実施例に示すように、シート収納ビン16に収納したシ
ートSの保管時間が所定の時間を超えた場合に、ディス
プレイ等の告知手段でシートの取り出しを促す構成とす
ることもできる。
【0049】しかして、この実施例では、記録終了後、
所定の時間を過ぎてもシート収納ビン16からシートS
の取り出しが行われない場合、そのプリント指示を行っ
た使用者あるいはそのシートが配布された使用者に対し
て、該告知手段により、速やかに保管シートSを取り出
すように警告するメッセージを送付する。
【0050】すなわち、たとえば図20に示すように、
あるID番号を持つ端末42から使用者がプリントアウ
トPsを指示したとすると、記録後のシートSは任意の
空きビン16に順次搬送され保管される。プリント完了
Pkのときに、そのプリント指示した端末42あるいは
そのシートが配布された使用者の端末42のディスプレ
イ45に、プリント完了を知らせるメッセージM1を表
示する。そして、このプリント完了すなわちメッセージ
1を表示した時間を基準として、予め所定のA時間が
経過しても、そのシート収納ビン16からシートSが取
り出されていない場合は、たとえば図21に示すような
シートSの取り出しを促す第2のメッセージM2を端末
42のディスプレイ45に表示する。シート収納ビン1
6からシートSが取り出されたか否かは、シート保管装
置10にそのシート収納ビン16に対応するID番号が
IDカード等により入力されたか否かで判定することが
できる。
【0051】さらに、所定のB時間が経過しても、その
シート収納ビン16からシートSが取り出されていない
場合は、シートSの取り出しを催促する第3のメッセー
ジM3を端末42のディスプレイ45に表示する。それ
にもかかわらず、シートSの取り出しが行われず、所定
のC時間が経過した場合は、警告のメッセージM4を端
末42のディスプレイ45に表示する。このように、プ
リント完了後の経過時間に応じて、シートSの取り出し
を行わない使用者の使用する端末30のディスプレイ4
5に、内容を強めたメッセージを表示することにより、
プリント完了後のシートSの長時間にわたる放置を減少
させ、シート保管装置の運用を効率的にすることができ
る。
【0052】また、図20および図21に示す実施例に
おいて、シート取り出しのメッセージ送付は、上記図1
9に示す実施例と同様に、ネットワーク制御装置41に
より行うことも可能である。
【0053】ところで、上述したシート保管装置10に
おいて、シート収納ビン16からシートSが取り出され
ず放置される主な原因は、そのシートSが記録後何らか
の理由で不要になったことである。つまり、プリントを
指示した使用者にとって記録済シートSが不要となった
ために、そのシートSの処理を急がず、シート収納ビン
16内に放置したままとするのである。
【0054】そこで、本発明では、更に次の図22に示
す実施例のごとく、たとえばシュレッダのような廃棄手
段55を備える構成とすることもできる。廃棄手段55
は、たとえば取出トレイ14の下側に設置する。また、
その取出トレイ14に、その下部搬送ベルト17側で廃
棄ゲート56を回動可能に設ける。廃棄ゲート56は、
図示しない駆動手段により、下部搬送ベルト17により
搬送したシートSを取出トレイ14へ導く位置と、廃棄
手段55内のカッタローラ57へと導く位置とに回動可
能とする。
【0055】そして、記録済シートSの廃棄を自分の端
末42から指示すると、その使用者のID番号に対応し
たシート収納ビン16の下部ゲート23が開けられ、シ
ート収納ビン16内に保管したシートSが下部搬送ベル
ト17上に落下する。同時に、廃棄ゲート56が開かれ
てシートSを廃棄手段55内へと案内し、カッタローラ
57で切断廃棄する。
【0056】このように、図22に示す実施例によれ
ば、使用者がわざわざシート保管装置10の設置場所に
まで出向かなくても、不要になった記録済シートSの廃
棄を行うことができるので、使用者の怠慢から不要にな
った記録済シートSがいつまでもシート収納ビン16内
に放置され、シート保管装置の運用効率が低下すること
を防止できる。また、シート収納ビン16に長時間放置
されたシートSに対しては、このネットワークシステム
を管理するシステム管理者の指示により、放置されたシ
ートSを強制的に廃棄するようにしてもよい。その場
合、システム管理者の使用する端末42から廃棄指示を
行うことができることは、もちろんである。
【0057】ところでまた、従来装置では、複数のシー
ト取出口を用意して複数の使用者のシート群の取り出し
を区別していた。しかし、上述した本発明のシート保管
装置10は、シート取出口18が一つであるので、たと
えば図23に示す実施例のように、取出トレイ14の近
傍にステップラーやパンチャーやジョガー等の後処理装
置60を設置しておけば、全ての使用者に画像形成後の
後処理サービスを提供することができる。
【0058】さらに、本発明では、複数のシート収納ビ
ン16を前後に隣接配置しているので、これらのジャム
処理やメンテナンス等の利便を考慮して、たとえば図2
4に示す実施例のように、これらの側面を一度に開放で
きる操作扉65を備えるとよい。但し、この場合、機密
性保持のために操作扉65は、施錠手段66で施錠でき
るようにする。その鍵は、システム管理者やプリンタ管
理者等に委ねる。また、ID管理機能を利用し、カード
によりID番号を入力した後、開錠可能に構成すれば、
一般の使用者でも開錠が行え、好都合となる場合もあ
る。さらに、IDカードによる開錠やリモートコントロ
ール機能を利用して電気的に開錠・施錠を行えるように
することもできる。
【0059】以上、本発明のシート保管装置10を、プ
リンタ11・50に装備して使用する場合を説明した
が、ファクシミリや複写機等の他の画像形成装置に取り
付けて使用することもできる。たとえば親展機能を有す
るファクシミリに装備して使用する場合、送信者が相手
先の電話番号の後に受信者個人に付けられた識別番号
(ID番号)等を入力して送信すれば、本発明のシート
保管装置10のシート収納ビンをファクシミリのメール
ボックスとして使い、ファクシミリが受信して記録した
シートを、そのメールボックスすなわちシート収納ビン
に保管することができる。そして、受信者は、IDガー
ド等を使用してそのシートを取り出すことができる。
【0060】
【発明の効果】したがって、本発明によれば、搬送され
てきたシートをシート導入手段でシート収納ビン内に導
いて収納する一方、そのシートを取り出すときは、シー
ト導入手段とは別に、シート排出手段を実行して該シー
トをシート収納ビン内から排出する構成とし、これによ
り、従来のごとく間違えて他人の記録済シートを取り出
したり、自分のプリント指示した記録済シートを他人に
持ち去られたりすることをなくし、その記録済シートの
機密性を確保することができる。
【0061】請求項2に記載のものによれば、シート収
納ビンを、上端のシート導入口から下端のシート排出口
に向かって傾斜させたので、別に搬送手段を設置せずと
もシートの自重によって収納・排出できるとともに、複
数のシート収納ビンからのシートを共通のシート排出手
段でシート取出口へ移動できるので、装置全体の部品点
数を削減でき、小型・軽量・低コストで、しかもシート
の保管管理及びその取出を容易に行うことができる。
【0062】請求項3に記載のものによれば、配列した
シート収納ビンの上方に上部搬送ベルトを設けるととも
に、該上部搬送ベルトで搬送するシートを各シート収納
ビンへ選択的に案内する上部ゲートを備えたので、シー
トをシート収納ビンに区分けして収納するに当たり、そ
の動作を少ない部品点数で確実に行うことができる。
【0063】請求項4に記載のものによれば、シートを
上部搬送ベルトと上部ゲートとの間に挟んでシート収納
ビンへ搬送することから、通常のローラ対とガイド手段
による搬送系に比べて、シート厚に依存しないで、安定
して搬送することができる。また、上部ゲートが、シー
トの搬送ガイド手段を兼ねことにより、部品点数の一層
の削減が可能となる。また、上部搬送ベルトを所定間隔
をもって配設した複数のベルトで形成し、上部ゲートを
その複数のベルトの間に分割して設ける構成とし、上部
ゲートを開けたとき、そのベルト間を交互に起立して搬
送経路を確実に横切る状態となるので、シートを収納せ
んとするシート収納ビンへの切り換えを確実に且つ安定
して行うことができる。
【0064】請求項5に記載のものによれば、シート収
納ビンの下方に下部搬送ベルトを設け、各シート収納ビ
ンにそのシート排出口を開閉する下部ゲートを設けたの
で、シート収納ビンから自重により一括して排出される
シート群を、傷付けることなくシート取出口へまとめて
移動することができ、そのシートを確実かつ速やかに取
り出すことができる。また、シート収納ビンは複数で
も、同じ1つのシート取出口から取り出せるので、使用
者は迷うことはない。
【0065】請求項6に記載のものによれば、下部ゲー
トは、開放される際にシート収納ビン内に収納したシー
トを下部搬送ベルトへと案内する構成とし、これによ
り、下部ゲートがシートの排出ガイド手段を兼ねことに
より、部品点数を一層削減し、コストを下げることがで
きる。
【0066】請求項7に記載のものによれば、各シート
収納ビンに、それに対応するID番号入力によってシー
ト排出口を開放する下部ゲートを設けたことから、自分
のビン番号を覚えておく必要がなくなるうえに、他人の
シート群を誤って取り出したり、他人に自分のシート群
を持ち去られる危険がなく機密性を確保することができ
る。
【0067】請求項8に記載のものによれば、シート収
納ビンの収納状態に応じて、シート群管理装置により、
シート群を収納するシート収納ビンを割り当てる構成と
し、これにより、全シート収納ビン数を超える使用者で
あっても、シート収納時に臨機応変にシート収納ビンを
割り当てることが可能であり、不都合なくシート保管を
行うことができる。
【0068】請求項9に記載のものによれば、そのシー
ト群管理装置に、シート群を収納したシート収納ビンと
それに収容されているシート群のID番号との対応を記
憶する記憶手段を備え、ID番号の入力に応じて対応す
るシート群をシート収納ビンから排出する構成とし、こ
れにより、使用者は自分でプリント指示した記録済シー
トがどのシート収納ビンに収納されたか捜す必要がな
く、自分の記録済シートを間違いなく速やかに取り出す
ことができる。
【0069】請求項10に記載のものによれば、複数の
シート収納ビンに対して共通のシート取出口を設け、そ
のシート取出口の近傍にステップラーやパンチャーやジ
ョガー等の後処理装置を設けたことから、全ての使用者
に画像形成後の後処理サービスを提供することができ
る。
【0070】請求項11に記載のものによれば、複数の
シート収納ビンを共通の操作扉を開くことで、同時にジ
ャム処理やメンテナンス等を行え、しかも、その操作扉
は施錠できるので、機密性を確保することができる。
【0071】請求項12に記載のものによれば、すべて
のシート収納ビンが満杯になった場合、そのことを告知
手段により告知する構成とし、これにより、シート収納
ビンからのシートの取り出しを促し、シート保管装置の
運用効率を向上させることができる。
【0072】請求項13に記載のものによれば、シート
収納ビンに長時間放置する使用者に対し、告知手段でシ
ートの取り出しを直接促し、これにより、シート保管装
置の運用効率を向上させることができる。
【0073】請求項14に記載のものによれば、不要に
なったシートの廃棄を、たとえば使用者の手元から行う
ことが可能となり、これにより、使用者の怠慢によりシ
ート収納ビン内に放置されるシートを減少してシート保
管装置の運用効率を一層向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】プリンタと、それに備える本発明の一実施例で
あるシート保管装置の概略構成図である。
【図2】そのシート保管装置における上部搬送ベルトと
上部ゲートの関係を示す平面図である。
【図3】そのシート保管装置における各シート収納ビン
と上部ゲート及び下部ゲートの拡大側面図である。
【図4】その上部ゲートと上部搬送ベルトの関係を示す
一部の側面図である。
【図5】下部ゲートを閉じてシートをシート収納ビン内
に保管した状態を示す状態説明図である。
【図6】その下部ゲートを開けてシート収納ビン内から
シートの一部を出し始めた状態を示す状態説明図であ
る。
【図7】その下部ゲートをすべて開け放ってシート収納
ビン内のシートの先端が下部搬送ベルト上に乗った状態
を示す状態説明図である。
【図8】そのシート先端側を下部搬送ベルト上に乗せて
搬送する状態を示す状態説明図である。
【図9】そのシートの全部を下部搬送ベルト上に乗せて
搬送する状態を示す状態説明図である。
【図10】そのシートの上部側先端が取出トレイのフェ
ンスに到達した状態を示す状態説明図である。
【図11】そのシートを搬送し終えたとき先端側が揃っ
た状態を示す状態説明図である。
【図12】ID番号によるシート収納ビンの割当態様を
示す図である。
【図13】IDカードによるシート取出態様を示す図で
ある。
【図14】メモリを使用した割当態様を示す図である。
【図15】同上においてIDカードによるシート取出態
様を示す図である。
【図16】ネットワークプリンタに本発明のシート保管
装置を備えた他の実施例を示す概略構成図である。
【図17】そのシート保管装置のシート収納動作を説明
するフローチャートである。
【図18】シート取出し時の動作を示すフローチャート
である。
【図19】シート収納ビン満杯を告知する告知手段を備
えた本発明の別の実施例を示す略構成図である。
【図20】本発明の更に別の実施例を示し、その実施例
におけるメッセージの送付を時間と関連して説明する図
である。
【図21】ディスプレイで表示したそのメッセージの一
例を示す図である。
【図22】廃棄手段を設置した本発明のまた別の実施例
を示す概略構成図である。
【図23】後処理装置を設置した本発明の更に別の実施
例を示す概略構成図である。
【図24】施錠できる操作扉を備えた本発明のまた更に
別の実施例を示す概略構成図である。
【図25】プリンタと、それに備える従来のシート保管
装置を示す概略構成図である。
【符号の説明】
10 シート保管装置 15 上部搬送ベルト 16 シート収納ビン 16a シート導入口 16b シート排出口 17 下部搬送ベルト 18 シート取出口 21 上部ゲート 23 下部ゲート 35 メモリ(記憶手段) 45 ディスプレイ(告知手段) 55 廃棄手段 60 後処理装置 65 操作扉 66 施錠手段 イ シート導入手段 ロ シート排出手段 S シート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 近藤 久世 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 笠原 力男 神奈川県横浜市旭区川島町2057−6 (72)発明者 芝木 弘幸 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 杉山 貢 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搬送されてきたシートを区分けして収納
    する複数のシート収納ビンと、そのシート収納ビンへと
    シートを選択的に導くシート導入手段と、前記シート収
    納ビンに収納されたシートを選択的に排出するシート排
    出手段とを有し、前記シート導入手段と前記シート排出
    手段とを非同期に実行可能に構成したことを特徴とす
    る、シート保管装置。
  2. 【請求項2】 前記シート収納ビンを上端のシート導入
    口から下端のシート排出口に向かって傾斜させて配列
    し、前記シート排出手段を前記シート収納ビンの下方に
    設けたことを特徴とする、請求項1に記載のシート保管
    装置。
  3. 【請求項3】 前記シート導入手段は、前記シート収納
    ビンの上方に設けられ、前記シート導入口へシートを搬
    送する上部搬送ベルトと、その上部搬送ベルトによって
    搬送されたシートを選択的に前記各シート収納ビンへ案
    内する可動の上部ゲートと、からなることを特徴とす
    る、請求項2に記載のシート保管装置。
  4. 【請求項4】 前記上部搬送ベルトは所定間隔をもって
    配設された複数のベルトからなり、前記上部ゲートはそ
    の複数のベルトの間に設けられ、シートを前記上部搬送
    ベルトと前記上部ゲートとの間に挟んで搬送することを
    特徴とする、請求項3に記載のシート保管装置。
  5. 【請求項5】 前記シート排出手段は、前記シート収納
    ビンの下方に設けられ、そのシート収納ビンに収納され
    たシートを選択的に装置外へ排出する下部搬送ベルト
    と、前記シート収納ビンの下方に設けられ、その各シー
    ト収納ビンの前記シート排出口を開閉する下部ゲート
    と、からなることを特徴とする、請求項2に記載のシー
    ト保管装置。
  6. 【請求項6】 前記下部ゲートは、開放される際に前記
    シート収納ビンに収納されているシートを前記下部搬送
    ベルトへ案内することを特徴とする、請求項5に記載の
    シート保管装置。
  7. 【請求項7】 前記各シート収納ビンに、それに対応す
    るID番号入力によって前記シート排出口を開放する下
    部ゲートを設けたことを特徴とする、請求項2に記載の
    シート保管装置。
  8. 【請求項8】 前記シート収納ビンのシート収納状態に
    応じて、シート群を収納する前記シート収納ビンを割り
    当てるシート群管理装置を設けたことを特徴とする、請
    求項1に記載のシート保管装置。
  9. 【請求項9】 前記シート群管理装置は、シート群を収
    納した前記シート収納ビンとそれに収容されているシー
    ト群のID番号との対応を記憶する記憶手段を有し、I
    D番号の入力に応じて対応するシート群を前記シート収
    納ビンから排出することを特徴とする、請求項8に記載
    のシート保管装置。
  10. 【請求項10】 前記シート排出手段の終端に前記複数
    のシート収納ビンに対して共通のシート取出口を設け、
    そのシート取出口の近傍にステップラーやパンチャーや
    ジョガー等の後処理装置を設けたことを特徴とする、請
    求項1に記載のシート保管装置。
  11. 【請求項11】 前記複数のシート収納ビンから一括し
    てシート取り出しが可能な操作扉と、その操作扉を施錠
    できる施錠手段とを備えたことを特徴とする、請求項1
    に記載のシート保管装置。
  12. 【請求項12】 前記各シート収納ビンが満杯になった
    ことを告知する告知手段を設けたことを特徴とする、請
    求項1に記載のシート保管装置。
  13. 【請求項13】 前記シート収納ビンに保管されたシー
    トの保管時間が所定の時間を超えた場合にシートの取り
    出しを促す告知手段を設けたことを特徴とする、請求項
    1に記載の画像形成シート保管装置。
  14. 【請求項14】 前記シート収納ビンに保管されたシー
    トの廃棄処理を行う廃棄手段を設けたことを特徴とす
    る、請求項1に記載のシート保管装置。
JP6087911A 1993-04-15 1994-04-01 シ−ト保管装置 Pending JPH072422A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015040082A (ja) * 2013-08-20 2015-03-02 大日本印刷株式会社 カード用プリンタ
JP2016022689A (ja) * 2014-07-23 2016-02-08 キヤノン株式会社 画像形成装置及びシート収容装置
US9335702B2 (en) 2013-09-24 2016-05-10 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus and sheet storage device
KR20210114568A (ko) * 2020-03-10 2021-09-24 주식회사 미루시스템즈 임시 보관모듈이 구비되는 투표용지 분류장치

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