JPH0724090Y2 - 歯科用パノラマ・セファロ兼用x線撮影装置 - Google Patents

歯科用パノラマ・セファロ兼用x線撮影装置

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JPH0724090Y2
JPH0724090Y2 JP1988130159U JP13015988U JPH0724090Y2 JP H0724090 Y2 JPH0724090 Y2 JP H0724090Y2 JP 1988130159 U JP1988130159 U JP 1988130159U JP 13015988 U JP13015988 U JP 13015988U JP H0724090 Y2 JPH0724090 Y2 JP H0724090Y2
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film cassette
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和夫 西川
克三 中野
恵介 森
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、全顎(以下、パノラマと略称する)X線撮影
及び頭部規格(以下、セファロと略称する)X線撮影を
兼用する歯科用パノラマ・セファロX線撮影装置に関す
る。
(従来の技術) 歯科のX線撮影装置は、パノラマX線撮影装置、セファ
ロX線撮影装置及びデンタルX線撮影装置の3種に大別
される。近時、歯科の矯正治療等に置いて、セファロX
線撮影装置の重要度が増してきたが、該装置は大掛かり
で且つ価格も高い為必需的なパノラマX線撮影装置と併
設することはスペース的或いは経済的観点から困難であ
ることが多かった。そこで、パノラマX線撮影及びセフ
ァロX線撮影を兼用可能とした歯科用パノラマ・セファ
ロX線撮影装置が開発され実用化されるようになった。
上記パノラマ・セファロX線撮影装置の概略的構成を、
本考案の実施例図として添付した第1図に基づき説明す
る。即ち、上記パノラマ・セファロX線撮影装置は、一
般的に、支柱1と、該支柱1に取設されたアーム支持体
2と、該支持体2に水平旋回可能に支持された水平旋回
アーム3と、該アーム3の一端に吊持されたX線発生器
4と、該アーム3の他端に取設されたパノラマ用フィル
ムカセッテ5と、上記支柱1に横向きに延設された支杆
60と、該支杆60の先端に取設されたセファロ用フイルム
カセッテ6とより構成される。符号31はパノラマ用患者
保持装置であり、該保持装置31に保持された患者頭部の
廻りを上記旋回アーム3が旋回し、その間X線発生器4
からX線が照射され、これと連動して摺動するフィルム
カセッテ5に歯列弓の断層パノラマ撮影像が写し出され
る。一方、符号61はセファロ用患者保持装置であり、該
患者保持装置61に保持された患者頭部にX線発生器4か
らX線が照射され、フィルムカセッテ6に頭部規格撮影
像が写し出されるようになされている。
そして、上記装置に於けるパノラマ・セファロ切替手段
としては、X線発生器4を水平旋回可能として撮影モ
ードに応じてそのX線照射軸をパノラマ用フィルムカセ
ッテ5及びセファロ用フイルムカセッテ6のいずれかに
向位させるようにした場合(例えば、実公昭58−41925
号)、或いはX線発生器4の変向を不能とし、パノラ
マ用フィルムカセッテ5をX線が透過するような処置を
施すようにした場合、が一般に採用されている。
(考案が解決しようとする課題) ところで、上記パノラマ。セファロ切替手段に於い
て、パノラマ撮影からセファロ撮影に切替える場合、パ
ノラマ用フィルウカセッテ5がX線の照射野外になるよ
うな位置に旋回アーム3を旋回設置した上でX線発生器
4をセファロ用フィルムカセッテ6に配向させ、且つX
線発生器4の前面に配設されているスリットをセファロ
用のものと交換する(セファロからパノラマ撮影への切
替えはこの逆の操作)等の操作を必要とする。これら一
連の操作は全て手動によって行なわれている為、操作が
煩わしく、また切替え箇所が多い為に誤差を生じる恐れ
が多分にあった。
亦、上記切替手段としては、更にパノラマ用フィルム
カセッテ5を回転可能としてセファロ撮影の時にX線の
照射野外に変位させるようにした場合、及び上記カセッ
テ5にX線透過用の窓を形成可能としセファロ撮影の時
にこの窓を通してセファロ用フィルムカセッテ6にX線
を照射するようにした場合が挙げられる。然し乍ら、前
者の場合、カセッテ支持部の端部に回転中心を設けなけ
ればならず、回転部品が大きくなり、重量も大となるの
で回転支持部を強固にする必要がある。しかもパノラマ
撮影時にはカセッテを駆動させなければならないのでカ
セッテ駆動機構も一緒に回転させる必要があり、構造が
複雑となる。一方後者の場合、上記窓を形成する為にパ
ノラマ撮影に必要なスリット付前面板及び後面のX線防
護用鉛板を少なくともカセッテ支持部の1/3程度スライ
ド移行させる必要があり、このスライド機構の構造が複
雑となる。しかも窓を開口部にすると異物が入ったりす
るので、シート状のものでカバーすることがなされる
が、これがX線強度を低下させる原因となったりする。
本考案は、上記に鑑みなされたもので、パノラマ・セフ
ァロ撮影の切替えが極めて迅速且つ適確になされる新規
な歯科用パノラマ・セファロ兼用X線撮影装置を提供せ
んとするものである。
(課題を解決する為の手段) 上記目的を達成する為の本考案の構成を添付の実施例図
に基づき説明する。第1図は本考案の歯科用パノラマ・
セファロ兼用X線撮影装置の一例を示す全体正面図、第
2図は同平面図、第3図は第2図III線部の部分切欠拡
大図、第4図はX線発生器支持部の横断平面図、第5図
は第4図のV−V線断面図、第6図は同装置に於ける各
種機能シークエンスのブロック図、第7図は同装置に於
けるパノラマからセファロへの切替え要領の一例を示す
フローチャート図、第8図は同セファロからパノラマへ
の切替え要領のフローチャート図である。
即ち、本考案の要旨は、上記歯科用パノラマ・セファロ
兼用X線撮影装置に於いて、前記X線発生器4のX線照
射軸が上記のパノラマ用フィルムカセッテ5又はセファ
ロ用フィルムカセッテ6を指向するように、電動駆動手
段7によってX線発生器4を水平旋回可能とするととも
に、X線発生器4の前面に設けたX線束絞り装置8の数
種のX線照射窓81を備えたスリット82を電動手段により
移動させることにより上記X線照射窓81を切替え可能と
し、上記のX線発生器4の指向向位の切替え及びX線照
射窓81の切替えが撮影モード選択の信号の指令により自
動的に行われるようになしたことにある。
そして、上記水平旋回アーム3が、セファロ撮影位置に
ロック可能とされていること、 上記X線発生器4が、そのX線照射軸を上記パノラマ用
フィルムカセッテ5及びセファロ用フイルムカセッテ6
のいずれかに指向し得る角度位置にロック可能とされて
いること、 上記水平旋回アーム3が、アーム支持体2に対し移動機
構9によって前後移動可能とされ、患者の位置検出デー
タに基づき該水平旋回アーム3の自動位置調整が可能と
されていること、 更に、上記X線発生器4の向位変更切替、水平旋回アー
ム3の位置設定及びX線照射窓81…の組合せ変更が撮影
モード選択信号の指令により自動的になされるようにし
たこと、 が望ましく採用される。
(作用) 上記構成の装置に於いて、パノラマ・セファロ撮影の切
替え要領についてパノラマ撮影からセファロ撮影の切替
えの場合を中心にして述べる。先ず、水平旋回アーム3
をセファロ撮影の為に定められた位置(パノラマ撮影の
スタート位置と等しくされる場合が多い)に設置する。
ロック可能とされている場合はこの位置でロックする。
また、移動機構9によって前後位置の調整が可能とされ
ている場合は、同時に該移動機構9を駆動してセファロ
撮影の為に定められた位置に移動設定する。次いで、電
動駆動手段7をオンとし、X線照射軸lがセファロ用フ
ィルムカセッテ6に指向するようX線発生器4を旋回さ
せ適正配向角度に位置設定する。ロック可能とされてい
る場合はこの位置でロックする。斯かる操作の前或いは
並行してX線照射スリットをセファロ用のものと交換し
ておく必要があるが、X線発生器4の前面に上記X線束
絞り装置8が配設され、そのX線束照射窓81…がパノラ
マ・セファロ撮影モードに応じて組合され、更にこの組
合せ操作を含め撮影モード選択信号の指令により各機能
切替等が自動的になされるので、キーボード等の選択操
作により適正なスリットがX線照射軸l上に自動的に形
成される。斯くして、セファロ撮影の準備が完了し、セ
ファロ用患者保持装置61に患者を保持させた上でX線発
生器4をオンとすると、フィルムカセッテ6に頭部規格
撮影像が写し出される。
一方パノラマ撮影の場合、上記とほぼ同要領でX線発生
器4が向位変更されそのX線照射軸lがパノラマ用フィ
ルムカセッテ5に指向するよう設定され、更に、水平旋
回アーム3の位置設定及びX線束照射窓81…の組合せ切
替等がなされた後、パノラマ用患者保持装置31に患者頭
部を保持させ、旋回アーム3を旋回させながらX線発生
器4からX線を照射すれば、フィルムカセッテ5に患者
歯列弓の断層パノラマ撮影像が写し出される。尚、この
場合旋回アーム3の旋回パターン、X線発生器4のオン
・オフタイミング及びフィルムカセッテ5の送りタイミ
ング等を適宜調整することにより顎関節撮影も可能とさ
れる。
(実施例) 次に実施例について述べる。図に示す歯科用パノラマ・
セファロ兼用X線撮影装置では、アーム支持体2が支柱
1の前面に上下位置調整自在に且つ前方突出腕状に取設
されている。該アーム支持体2には旋回駆動機構30を介
して旋回アーム3が水平旋回可能に支持され、更に移動
機構9によってアーム支持体2に対して前後移動可能と
されている。X線発生器4とフィルムカセッテ5との間
には患者保持装置31が旋回アーム3の旋回軌跡内に静止
状態で設けられ、患者頭部がこの保持装置に支柱1に向
くよう保持される。上記旋回駆動機構30は、パノラマ撮
影時に旋回アーム3の両端に吊持されたX線発生器4及
びフィルムカセッテ5が患者保持装置31に保持された患
者歯列弓の形状に略相似する軌跡を描いて旋回するよう
に構成されたもので、電動駆動手段(不図示)を含む従
来公知の機構が採用される。移動機構9は、パノラマ撮
影の際、旋回駆動機構30による断層域と患者歯列弓とを
患者の個体差(例えば、大人と子供、男性と女性等の
差)に応じて合致させる為に旋回アーム3を前後移動さ
せんとするものであり、本出願人に係る特願昭63−5870
5号で提案した如く、距離センサーによる歯列弓の検出
位置データと予め入力された断層域の位置データとの比
較により該移動機構9を駆動制御するようにした手段が
望ましく採用される。尚、この場合患者保持装置31も前
後移動可能として同様に制御することも除外するもので
はない。
亦、支柱1の側部からは支杆60が横向き(図では左向き
に)に延設され、その先端にセファロ用フィルムカセッ
テ6が取設されている。該フィルムカセッテ6の近傍に
はセファロ用患者保持装置61が設けられ、第2図の如く
向位変更されたX線発生器4からのX線照射軸lが該患
者保持装置61に保持された患者頭部に照射され、そのX
線像がフィルムカセッテ6に写し出される。
第4図及び第5図は、X線発生器4を向位変更する為の
電動駆動手段7の一例を示すものである。即ち、水平旋
回アーム3内にモーター71が設置され且つこのモーター
駆動軸とX線発生器4の垂直支軸41とがウォームギヤ72
により連結され、これによりX線発生器4が支軸41の廻
りに回動可能とされている。X線発生器4側にブロック
73が固着され、また旋回アーム3側に於けるブロック73
の回転ゾーン内に2つのストッパー74、75が所定間隔を
もって配設されている。上記モーター71の駆動に伴いX
線発生器4が回転し、ブロック73が一方のストッパー74
に当接した時にはX線照射軸lがパノラマ用フィルムカ
セッテ5に、他方のストッパー75に当接した時にはセフ
ァロ用フィルムカセッテ6に、夫々正しく指向するよう
位置決めされている。符号76、77は上記当節が正しくな
されたことを検知するリミットスイッチである。このよ
うにX線発生器4のパノラマ・セファロ撮影位置への向
位変更はモーター71の駆動によってなされるが、夫々の
位置に静止維持即ちロックするには、モーター71をオン
としたままブロック73をストッパー74若しくは75に押し
付けるようにすることが可能である。斯かるロック手段
を採用した場合は、構造がシンプル化され有益である。
この場合、モーター71の負荷を軽減するためパワーダウ
ン回路を組み込み、上記当接がなされるとモーター71の
パワーをダウンし、その状態に維持するようになすこと
が望まれる。斯かるロック手段は、旋回アーム3にも採
用可能であり、例えば第2図は旋回アーム3がセファロ
撮影の位置にあることを示すが、該旋回アーム3の旋回
駆動機構30に含まれる前記電動駆動手段及び移動機構9
に該ロック手段を応用し、図例のセファロ位置に安定維
持させることも可能である。尚、このロックの方法とし
ては、上記ストッパー74、75を電磁石としその吸引力に
よりブロック73を当接状態に維持する方法、その他の機
械的な方法も採用可能であることは云うまでもない。
第5図には、X線発生器4の前面に2枚のスリット板8
2、82を相互摺動可能に具備したX線束絞り装置8が配
設された例が示されている。該スリット板82、82には複
数種のX線照射窓81…が開設され、また該スリット板8
2、82は互いに並行且つX線照射軸に直交するよう上下
のローラ83…により摺動可能に保持されると共にモータ
ー84、84の駆動ねじ軸841、841に連結されている。モー
ター84、84の駆動に伴うねじ軸841、841の回転によりス
リット板82、82が相互摺動し、この摺動移動の結果上記
X線照射窓81…の多様な組み合わせが可能となり、この
組合せの中からパノラマ及びセファロ撮影に適正なスリ
ットの選択形成が可能とされる。
第6図は、X線発生器4の向位変更切替、水平旋回アー
ム3の位置設定及びX線照射窓81の変更切替が操作者の
キーボード選択操作等により自動的になされるようにし
た各機能シークエンスブロック図を示す。図では、各機
能の判断・指令用の中枢マイクロプロセッサーM1が設け
られ、該マイクロプロセッサーM1の撮影モード選択キー
ボード(不図示…パノラマ撮影かセファロ撮影側)の選
択操作により各機能が作動するようになされている。図
に於けるスリット交換制御回路(上記X線束絞り装置8
に組み込まれている)Sは、マイクロプロセッサーM1か
らの指令信号を受けると、スリット交換機構(上記モー
ター84、84によるスリット板82、82の摺動機構S1が作動
し、その移動結果からスリット位置検出回路(例えば、
ポテショメーター)S2によって検出される。この検出デ
ータは、予め撮影モードに応じた位置データが入力され
ているスリット位置比較データ発生回路S3によるデータ
と比較され、比較データがマイクロプロセッサーM1に入
力され、必要とあれば再度スリット交換制御回路Sにフ
ィードバックされて上記と同様の動作が繰り返され、最
終的にスリット板82、82の適正な位置決めがなされる。
亦、ヘッド回転制御回路(X線発生器4の電動駆動手段
7に含まれる)Hは、マイクロプロセッサーM1からの指
令信号を受けると、ヘッド回転機構(即ち、電動駆動手
段7)H1が作動してX線発生器4のいずれかの撮影モー
ドに応じた角度位置に旋回される。その後ストッパー検
出回路(例えば、前記リミットスイッチ76、77に接続さ
れる)H2によりその位置が検出され、マイクロプロセッ
サーM1によって検出位置が適正か否か判断され、必要に
よって再度ヘッド回転制御回路Hにフィードバックさ
れ、上記同様X線発生器4の配向角度の適正な位置決め
がなされる。
更に、アーム回転制御回路(即ち、前記旋回駆動機構30
に組み込まれている)AにマイクロプロセッサーM1から
指令信号が入力されると、アーム回転機構(即ち、旋回
駆動機構30)A1が作動し、旋回アーム3がパノラマ撮影
スタート位置若しくはセファロ撮影位置(この場合、両
者は等しい)に旋回駆動される。スタート位置ストッパ
ー検出回路A2でその位置が検出され、これがマイクロプ
ロセッサーM1で適正か否か判断され、上記同様必要によ
ってアーム回転制御回路Aにフィードバックされて、旋
回アーム3が各撮影モードに適正な位置に位置決めされ
る。
カセット移動回路Cは、パノラマ用フィルムカセッテ5
の適正なスタート位置及びエンド位置を設定する為のも
のである。即ち、マイクロプロセッサーM1から該カセッ
ト移動回路Cに指令信号が入力されると、カセット移動
機構(パノラマ用フィルムカセッテ5に不備されてい
る)C1が作動して該フィルムカセッテ5が移動し、スタ
ート・エンド位置検出回路C2による検出データがマイク
ロプロセッサーM1に入力されてその位置が適正か否か判
断される。そして、上記同様必要によってカセット移動
回路Cにフィードバックされ、最終的に適正な位置決め
がなされる。
第6図では、自動位置付け用マイクロプロセッサーM2が
併設だれた例が示されている。この自動位置付け用マイ
クロプロセッサーM2は、パノラマ撮影の際に患者歯列弓
と断層域とを自動的に合致させる為の判断・指令中枢部
であり、前記本出願人が係る先行特許出願に開示したと
同様のものが採用される。該自動位置付け用マイクロプ
ロセッサーM2には、上記マイクロプロセッサーM1のパノ
ラマ撮影モードが選択された時に、その作動信号が入力
され、これに基づきアーム位置検出回路及び前後位置駆
動回路Pが機能して前記移動機構9が作動し、旋回アー
ム3の適正な前後位置が設定される。亦、セファロ撮影
モードが選択された時には、該マイクロプロセッサーM2
の判断・指令信号により移動信号9が作動し、旋回アー
ム3がセファロ撮影に適正な位置に前後する。該マイク
ロプロセッサーM2に於けるその他の機能シークエンス
は、上記先行出願にその詳細が述べられているので、こ
こではこれ以上の説明を割愛する。
第7図は、上記装置に於けるパノラマからセファロへの
切替え要領の一例を示すフローチャート図であり、以下
これを説明する。上記の如くマイクロプロセッサーM1に
於いてセファロ撮影モードを選択すると、電動駆動手段
7が作動してX線発生器(ヘッド)4がセファロ撮影位
置に回転し前記ストッパー75に当接して停止する。この
ストッパー75が作用していない場合には再度X線発生器
4の回転が繰り返された後、X線発生器4がセファロ撮
影に適正な位置、即ちストッパー75に当接状態にロック
維持される。上記モーター71によりロックがなされる場
合は、途中そのパワーダウンを経た後一旦ロック解除さ
れ、引続きX線束絞り装置8のスリット板82、82が相互
摺動し、X線照射窓81の組合せによりセファロ撮影に適
したスリットの形成がなされる。セファロ撮影の場合に
も種々の撮影モード(正面撮影或いは側面撮影等)があ
り、上記マイクロプロセッサーM1に於ける選択操作によ
り、このセファロ撮影特有の撮影モードに応じたスリッ
トの選択がこの時同時になされる。次いで、移動機構9
の作動により旋回アーム3がセファロ撮影の為の位置に
前後移動し、更にパノラマ用フィルムカセッテ5がエン
ド位置に移動する。このエンド位置への移動はセファロ
撮影時のX線照射軸lの障害とならないようにする為で
ある。その後旋回アーム3がセファロ撮影位置に旋回
し、そのストッパーに当接するが、ストッパーが正しく
作用していない場合は、再度旋回が繰り返された後スト
ッパーに当接状態で停止すると共にここでロックがなさ
れる。このロックを一旦解除し、X線のエミッション電
源スイッチがオンとされる。この時レディ状態が正しく
ない場合にはマイクロプロセッサーM1等の指令信号によ
り再度上記位置決めがなされ、レディ状態が正しくなさ
れたことが判断されるとX線発生器4及び旋回アーム3
のロックが再度なされる。この状態でX線エミッション
スイッチをオンとするとX線照射がなされ、患者頭部の
規格撮影像がフィルムカセッテ6に写し出される。この
ようにX線照射の時に上記ロックを再度行なうようにし
たのは、X線の異方向への照射による患者及び操作者等
の不要なX線爆射を防止する為である。図例では、エミ
ッションスイッチをオンする際に、なおレディ条件が整
っていない場合に再度X線エミッション電源スイッチか
らの操作が繰り返され、その安全性の完全を期するよう
になされている。
第8図は、逆にセファロ撮影からパノラマ撮影への切替
え要領の一例を示すフローチャート図である。本図に於
いて、上記同様マイクロプロセッサーM1に於いてセファ
ロ撮影モードを選択すると、X線発生器4が上記とは逆
に回転しストッパー74に当接して停止する。上記同様ス
トッパーの作用が確認されロックされた後、ロックが一
旦解除され、X線束絞り装置8に於けるパノラマ撮影に
適したスリットの選択がなされる。更に旋回アーム3が
パノラマ撮影のスタート位置に旋回し、正しくスタート
位置に至るとここで停止ロックされるが、このスタート
位置に到達したことが確認されない場合は再度旋回アー
ム3の旋回がなされる。ひき続きこのロックが一旦解除
され、パノラマ用フイルムカセッテ5がスタート位置に
移動する。その後、上記と同じ要領で安全性が確保さ
れ、X線エミッションスイッチがオンとされるとX線発
生器4からX線が照射されると共に旋回アーム3が患者
歯列弓の廻りに旋回し、同時にフィルムカセッテ5がス
ライドしフイルム上に歯列弓の断層パノラマ撮影像が写
し出される。前記自動位置付け手段が装備されている場
合は、本フローチャートの途中に移動機構9による旋回
アーム3の前後移動工程が付加される。亦、顎関節撮影
を行なう場合にはそれに適正な撮影モードに従い各機構
の位置付け等がなされる。
(考案の効果) 叙上の如く、本考案の歯科用パノラマ・セファロ兼用X
線撮影装置は、X線発生器4を電動駆動手段7によって
水平旋回可能とし、これによりX線照射軸をパノラマ・
セファロ撮影に適正な方向に指向させるようにしている
から、その向位設定が簡易且つ適確になされ、またパノ
ラマ用フイルムカセッテ5にはX線照射軸の障害となら
ないようにする為の大掛かりな手段を講じる必要がな
く、構造がシンプルで安価な装置を提供することが出来
る。
また、X線発生器4及び旋回アーム3を所定位置にロッ
ク可能としたり、X線発生器4の前面に上記X線束絞り
装置8を付設し、更にこれらの各機能を撮影モード選択
信号の指令により自動制御するようにしているので、装
置全体がシステム化され一連の操作が誤操作なく確実に
なされる。加えて前記先行出願に係る自動位置付け手段
をも具備されば一層精度の多様なX線撮影が可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の歯科用パノラマ・セファロ兼用X線撮
影装置の一例を示す全体正面図、第2図は同平面図、第
3図は第2図III線部の部分切欠拡大図、第4図はX線
発生器支持部の横断平面図、第5図は第4図のV−V線
断面図、第6図は同装置に於ける各種機能シークエンス
のブロック図、第7図は同装置に於けるパノラマからセ
ファロへの切替え要領の一例を示すフローチャート図、
第8図は同セファロからパノラマへの切替え要領のフロ
ーチャート図である。 (符号の説明) 1……支柱、2……アーム支持体、3……水平旋回アー
ム、4……X線発生器、5……パノラマ用フィルムカセ
ッテ、6……セファロ用フィルムカセッテ、60……支
杆、7……電動駆動手段、8……X線束絞り装置、81…
…X線照射窓、82……スリット板、9……移動機構。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 吉村 隆弘 京都府京都市伏見区東浜南町680 株式会 社モリタ製作所内 (56)参考文献 特開 昭60−137352(JP,A) 特開 昭61−73637(JP,A) 実開 昭60−81511(JP,U) 実開 昭63−59608(JP,U) 実開 昭63−43508(JP,U)

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】支柱(1)と、該支柱(1)に取設された
    アーム支持体(2)該支持体(2)に水平旋回可能に支
    持された水平旋回アーム(3)と、該アーム(3)の一
    端に吊持されたX線発生器(4)と、該アーム(3)の
    他端に取設されたパノラマ用フィルムカセッテ(5)
    と、上記支柱(1)に横向きに延設された支杆(60)
    と、該支杆(60)の先端に取設されたセファロ用フィル
    ムカセッテ(6)とより成る歯科用パノラマ・セファロ
    兼用X線撮影装置において、前記X線発生器(4)のX
    線照射軸が上記のパノラマ用フィルムカセッテ(5)又
    はセファロ用フィルムカセッテ(6)を指向するよう
    に、電動駆動手段(7)によってX線発生器(4)を水
    平旋回可能とするとともに、X線発生器(4)の前面に
    設けたX線絞り装置(8)の数種のX線照射窓(81)を
    備えたスリット板(82)を電動手段により移動させるこ
    とにより上記X線照射窓(81)を切替え可能とし、上記
    のX線発生器(4)の指向向位の切替え及びX線照射窓
    (81)の切替えがパノラマ撮影又はセファロ撮影のモー
    ド選択の信号の指令により自動的に行われるようになし
    たことを特徴とする歯科用パノラマ・セファロ兼用X線
    撮影装置。
  2. 【請求項2】上記水平旋回アーム(3)が、セファロ撮
    影位置にロック可能とされた請求項1記載のX線撮影装
    置。
  3. 【請求項3】上記X線発生器(4)が、そのX線照射軸
    を上記パノラマ用フィルムカセッテ(5)及びセファロ
    用フィルムカセッテ(6)のいずれかに指向し得る角度
    位置にロック可能とされた請求項1記載のX線撮影装
    置。
  4. 【請求項4】水平旋回アーム(3)が、アーム支持体
    (2)に対し移動機構(9)によって前後移動可能とさ
    れ、患者の位置検出データに基づき該水平旋回アーム
    (3)の自動位置調整が可能とされている請求項1記載
    のX線撮影装置。
  5. 【請求項5】上記X線発生器(4)の向位変更切替、水
    平旋回アーム(3)の位置設定及びX線照射窓(81)の
    変更切替が撮影モード選択信号の指令により自動的にな
    されるようにした請求項1、2、3又は4記載のX線撮
    影装置。
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