JPH0723986Y2 - 蓋体の開閉装置 - Google Patents
蓋体の開閉装置Info
- Publication number
- JPH0723986Y2 JPH0723986Y2 JP1989012502U JP1250289U JPH0723986Y2 JP H0723986 Y2 JPH0723986 Y2 JP H0723986Y2 JP 1989012502 U JP1989012502 U JP 1989012502U JP 1250289 U JP1250289 U JP 1250289U JP H0723986 Y2 JPH0723986 Y2 JP H0723986Y2
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- leaf spring
- protrusion
- rotation axis
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Description
【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、電子機器やファクシミリ装置などにおいて、
本体に蓋体を角変位可能に取付けて支持するための装置
に関し、特に詳しくは蓋体を開いたままの状態で保持す
るようにした蓋体の開閉装置に関する。
本体に蓋体を角変位可能に取付けて支持するための装置
に関し、特に詳しくは蓋体を開いたままの状態で保持す
るようにした蓋体の開閉装置に関する。
従来の技術 例えばファクシミリ装置において、ロール紙の印字など
を行う印字手段などが収納されている本体には、蓋体で
ある操作パネルが角変位可能に設けられる。前記本体内
の保守点検を行うためには、前記操作パネルを開いたま
まの状態で保持することが作業性の観点から望まれる。
したがって、前記操作パネルをそれぞれ開閉状態で保持
するための蓋体の開閉装置が蓋体付近に設けられる。
を行う印字手段などが収納されている本体には、蓋体で
ある操作パネルが角変位可能に設けられる。前記本体内
の保守点検を行うためには、前記操作パネルを開いたま
まの状態で保持することが作業性の観点から望まれる。
したがって、前記操作パネルをそれぞれ開閉状態で保持
するための蓋体の開閉装置が蓋体付近に設けられる。
典型的な先行技術では、本体と蓋体とを複数のピン結合
されたリンクによって連結するリンク機構が備えられ、
前記リンク機構によって操作パネルを開いた状態で保持
するように構成している。
されたリンクによって連結するリンク機構が備えられ、
前記リンク機構によって操作パネルを開いた状態で保持
するように構成している。
また他の先行技術では、蓋体の回転軸に、ラチェット車
と前記ラチェット車に係止する爪とを備え、操作パネル
の開いた状態を保持している。
と前記ラチェット車に係止する爪とを備え、操作パネル
の開いた状態を保持している。
上述のような構造では、部品点数が増大し、構造上複雑
化し、占有空間が大きくなる傾向がある。
化し、占有空間が大きくなる傾向がある。
さらに他の先行技術では、操作パネルの回転軸線上に同
軸を有する捩りコイルばねを設け、前記ばねによって操
作パネルの開く方向にばね付勢する構成からなる。
軸を有する捩りコイルばねを設け、前記ばねによって操
作パネルの開く方向にばね付勢する構成からなる。
考案が解決しようとする課題 上述の先行技術では、捩りコイルばねのばね力に応じ
て、操作パネルの開いた際の保持状態が異なる。すなわ
ち、開いたままで保持された操作パネルの姿勢にばらつ
きが生じる。
て、操作パネルの開いた際の保持状態が異なる。すなわ
ち、開いたままで保持された操作パネルの姿勢にばらつ
きが生じる。
また、操作パネルにはばね付勢が加わるので、操作パネ
ルが閉じたままの状態を保持するための保持手段をも必
要とする。前記ばねのばね力が大きいときには、前記保
持手段に大きなばね力が加わる傾向がある。したがって
本体および操作パネルを変形する恐れも生じる。
ルが閉じたままの状態を保持するための保持手段をも必
要とする。前記ばねのばね力が大きいときには、前記保
持手段に大きなばね力が加わる傾向がある。したがって
本体および操作パネルを変形する恐れも生じる。
本考案の目的は上述の問題点を解決するためのものであ
り、構成を簡易化し、蓋体を予め定められる姿勢で開い
た状態に確実に保持し、しかもばね力などによる不所望
な力が本体および蓋体に作用することがないようにする
蓋体の開閉装置を提供することにある。
り、構成を簡易化し、蓋体を予め定められる姿勢で開い
た状態に確実に保持し、しかもばね力などによる不所望
な力が本体および蓋体に作用することがないようにする
蓋体の開閉装置を提供することにある。
課題を解決するための手段 本考案は、本体に設けられる蓋体を回転軸線回りに角変
位して開閉自在とする蓋体の開閉装置において、 本体または蓋体のいずれか一方に、前記回転軸線方向に
垂直な平面に取付けられた板ばねと、 この板ばねに設けられ、本体または蓋体のいずれか他方
に向けて前記板ばねによって前記回転軸線方向に付勢さ
れ、蓋体側の前記回転軸線から遠ざかるにつれて前記い
ずれか他方寄りに傾斜した摺接面を有する突起とを有
し、 蓋体を開いた状態で前記いずれか他方が前記突起の摺接
面に当接して蓋体の開いた状態が保持され、蓋体を閉じ
る際、前記突起の摺接面を前記いずれかの他方が摺接す
ることによって、その突起が板ばねのばね力に抗して前
記いずれか他方から遠ざかる方向に変位して蓋体が閉じ
ることを許容することを特徴とする蓋体の開閉装置であ
る。
位して開閉自在とする蓋体の開閉装置において、 本体または蓋体のいずれか一方に、前記回転軸線方向に
垂直な平面に取付けられた板ばねと、 この板ばねに設けられ、本体または蓋体のいずれか他方
に向けて前記板ばねによって前記回転軸線方向に付勢さ
れ、蓋体側の前記回転軸線から遠ざかるにつれて前記い
ずれか他方寄りに傾斜した摺接面を有する突起とを有
し、 蓋体を開いた状態で前記いずれか他方が前記突起の摺接
面に当接して蓋体の開いた状態が保持され、蓋体を閉じ
る際、前記突起の摺接面を前記いずれかの他方が摺接す
ることによって、その突起が板ばねのばね力に抗して前
記いずれか他方から遠ざかる方向に変位して蓋体が閉じ
ることを許容することを特徴とする蓋体の開閉装置であ
る。
作用 本考案に従えば、蓋体の開閉装置の本体に設けられる蓋
体は、回転軸線回りに角変位して開閉自在である。本体
または蓋体のいずれか一方には、前記回転軸線方向に垂
直な平面に板ばねが取付けられる。板ばねには、当該板
ばねによって本体または蓋体のいずれか他方に向けて前
記回転軸線方向に付勢される突起が設けられる。突起
は、蓋体側の前記回転軸線から遠ざかるにつれて前記い
ずれか他方寄りに傾斜した摺接面を有する。
体は、回転軸線回りに角変位して開閉自在である。本体
または蓋体のいずれか一方には、前記回転軸線方向に垂
直な平面に板ばねが取付けられる。板ばねには、当該板
ばねによって本体または蓋体のいずれか他方に向けて前
記回転軸線方向に付勢される突起が設けられる。突起
は、蓋体側の前記回転軸線から遠ざかるにつれて前記い
ずれか他方寄りに傾斜した摺接面を有する。
板ばねのばね力によって、蓋体を開いた状態で前記いず
れか他方に当接する前記突起の摺接面は、蓋体の開いた
状態を保持する。蓋体を閉じる際には、前記突起の摺接
面を前記いずれか他方が摺接することによって、その突
起が板ばねのばね力に抗して前記いずれか他方から遠ざ
かる方向に変位し、蓋体が閉じることを許容する。
れか他方に当接する前記突起の摺接面は、蓋体の開いた
状態を保持する。蓋体を閉じる際には、前記突起の摺接
面を前記いずれか他方が摺接することによって、その突
起が板ばねのばね力に抗して前記いずれか他方から遠ざ
かる方向に変位し、蓋体が閉じることを許容する。
実施例 第1図は本考案の一実施例である蓋体の開閉装置1の簡
略化した構造を示す斜視図である。たとえば、ファクシ
ミリ装置2の蓋体である操作パネル3は、本体4に設け
られる側壁5aの回転軸線6回りに角変位して開閉するこ
とができるように構成されている。
略化した構造を示す斜視図である。たとえば、ファクシ
ミリ装置2の蓋体である操作パネル3は、本体4に設け
られる側壁5aの回転軸線6回りに角変位して開閉するこ
とができるように構成されている。
第2図はファクシミリ装置3の斜視図であり、第3図は
ファクシミリ装置2の簡略化した構成を示す分解斜視図
である。操作パネル3にはその両側部にブラケット7が
固定されている。本体4は、側壁5a,5bに取付けられて
いる印字手段8と、ロール状複写紙を搬送する搬送手段
9と、ロール紙を収納する収納手段10と、さらに基台11
とを備えており、また本体4には収納手段10を例えば開
閉自在に覆う上カバー12、側部を覆う側カバー13、図示
しないハンドセットなどが設置されるハンドセット用基
台14、さらに配線などが挿通される背面カバー15などを
含む。開閉装置1は操作パネル3の両側部に固定される
ブラケット7が回転自在に軸支される各側壁5a,5bの回
転軸部近傍に構成されている。
ファクシミリ装置2の簡略化した構成を示す分解斜視図
である。操作パネル3にはその両側部にブラケット7が
固定されている。本体4は、側壁5a,5bに取付けられて
いる印字手段8と、ロール状複写紙を搬送する搬送手段
9と、ロール紙を収納する収納手段10と、さらに基台11
とを備えており、また本体4には収納手段10を例えば開
閉自在に覆う上カバー12、側部を覆う側カバー13、図示
しないハンドセットなどが設置されるハンドセット用基
台14、さらに配線などが挿通される背面カバー15などを
含む。開閉装置1は操作パネル3の両側部に固定される
ブラケット7が回転自在に軸支される各側壁5a,5bの回
転軸部近傍に構成されている。
第4図は操作パネル3と側壁5aとの側面図であり、第5
図は第4図の切断面線V−Vから見た断面図である。操
作パネル3を角変位して開いた状態で保持するために板
ばね22が設けられる。本実施例では、板ばね22は各側壁
5a,5bに形成されている。便宜上、一方の側壁5a上の板
ばね22について説明する。
図は第4図の切断面線V−Vから見た断面図である。操
作パネル3を角変位して開いた状態で保持するために板
ばね22が設けられる。本実施例では、板ばね22は各側壁
5a,5bに形成されている。便宜上、一方の側壁5a上の板
ばね22について説明する。
板ばね22は、たとえばステンレスや樹脂材などから形成
され、基端部23と取付部24と、さらに延在部25とを有す
る。取付部24にはボルト挿通孔26が形成される。側壁5a
にはボルト挿通孔26に対応してボルト挿通孔27が形成さ
れる。各ボルト挿通孔26,27にはボルト28が挿通され、
例えばナット29を用いて板ばね22が側壁5aの外側面に固
定される。
され、基端部23と取付部24と、さらに延在部25とを有す
る。取付部24にはボルト挿通孔26が形成される。側壁5a
にはボルト挿通孔26に対応してボルト挿通孔27が形成さ
れる。各ボルト挿通孔26,27にはボルト28が挿通され、
例えばナット29を用いて板ばね22が側壁5aの外側面に固
定される。
板ばね22の基端部23にはピン30が固定される。また延在
部25の取付部寄りには、もう一個のピン31が固定され
る。各ピン30,31は、側壁5aに形成された遊通孔32,33を
遊通している。ピン30,31が遊通孔32,33に挿通されるこ
とによって、板ばね22がボルト28の軸線回りに角変位し
てずれることを防止する。またピン30は側ねじを有し、
基端部23に螺合させる構成であってもよく、このことは
ピン31にも同様である。
部25の取付部寄りには、もう一個のピン31が固定され
る。各ピン30,31は、側壁5aに形成された遊通孔32,33を
遊通している。ピン30,31が遊通孔32,33に挿通されるこ
とによって、板ばね22がボルト28の軸線回りに角変位し
てずれることを防止する。またピン30は側ねじを有し、
基端部23に螺合させる構成であってもよく、このことは
ピン31にも同様である。
板ばね22の延在部25には突部34が形成される。前記突部
34は延在部25の長手方向に延びる部分を屈曲して形成さ
れる第1屈曲部35と第2屈曲部36とからなる。板ばね25
の延在部25と前記第1屈曲部35および第2屈曲部36とは
長手方向に沿う断面内において大略的に三角形を構成し
ている。すなわち第1屈曲部35は前記操作パネル3に固
定されるブラケット7の回転軸線6から遠ざかるにつれ
て、前記操作パネル3寄りに傾斜する摺接面を形成して
いる。前記突部34の頂部37は、側壁5aに形成される開口
38内にはまり込み、前記頂部37は板ばね22の自然状態に
おいて側壁5aよりも内方側に第5図の実線で示されるよ
うに位置する。前記第1屈曲部35の外周面と頂部37の外
周面とはブラケット7が摺接する摺接面を有する。
34は延在部25の長手方向に延びる部分を屈曲して形成さ
れる第1屈曲部35と第2屈曲部36とからなる。板ばね25
の延在部25と前記第1屈曲部35および第2屈曲部36とは
長手方向に沿う断面内において大略的に三角形を構成し
ている。すなわち第1屈曲部35は前記操作パネル3に固
定されるブラケット7の回転軸線6から遠ざかるにつれ
て、前記操作パネル3寄りに傾斜する摺接面を形成して
いる。前記突部34の頂部37は、側壁5aに形成される開口
38内にはまり込み、前記頂部37は板ばね22の自然状態に
おいて側壁5aよりも内方側に第5図の実線で示されるよ
うに位置する。前記第1屈曲部35の外周面と頂部37の外
周面とはブラケット7が摺接する摺接面を有する。
側壁5aとブラケット7とには枢軸39が挿通し、この枢軸
39の回転軸線回りにブラケット7が角変位可能に支持さ
れる。側壁5aに形成されたストッパ40は、前記ブラケッ
ト7の側端面が係止する位置にあり、操作パネル3の開
いた状態における角変位を制限する。
39の回転軸線回りにブラケット7が角変位可能に支持さ
れる。側壁5aに形成されたストッパ40は、前記ブラケッ
ト7の側端面が係止する位置にあり、操作パネル3の開
いた状態における角変位を制限する。
操作パネル3の開いた状態(第4図実線)では、ブラケ
ット7の板ばね側の側端部41は前記板ばね22の第1屈曲
部35が形成する摺接面に前記操作パネル3の自重によっ
て当接し、前記延在部25のばね力によって操作パネル3
が開いたままの姿勢に保持される。
ット7の板ばね側の側端部41は前記板ばね22の第1屈曲
部35が形成する摺接面に前記操作パネル3の自重によっ
て当接し、前記延在部25のばね力によって操作パネル3
が開いたままの姿勢に保持される。
第6図は閉じた状態での操作パネル3と板ばね22との関
係を示す斜視図である。ブラケット7を枢軸39の回転軸
線回りに角変位して操作パネル3を閉じる際には、ブラ
ケット7の側端部41に前記第1屈曲部35の摺接面および
前記頂部37の摺接面を摺接させて行う。すなわち前記板
ばね22の突部34は延在部25のばね力に抗して第5図の仮
想線42で示すように変位し、第4図仮想線および第6図
に示されるように操作パネル3を閉じた状態にすること
ができる。
係を示す斜視図である。ブラケット7を枢軸39の回転軸
線回りに角変位して操作パネル3を閉じる際には、ブラ
ケット7の側端部41に前記第1屈曲部35の摺接面および
前記頂部37の摺接面を摺接させて行う。すなわち前記板
ばね22の突部34は延在部25のばね力に抗して第5図の仮
想線42で示すように変位し、第4図仮想線および第6図
に示されるように操作パネル3を閉じた状態にすること
ができる。
上述のように本実施例によれば、本体を構成する側壁に
開閉装置である板ばねが固定されている。しかし、他の
実施例として、ブラケット上に前記板ばねと同様な構成
を形成し、前記板ばねの突部に側壁が摺接し、前記操作
パネルの開閉状態が保持できるように構成しても、前記
実施例と同様な効果を有することができる。
開閉装置である板ばねが固定されている。しかし、他の
実施例として、ブラケット上に前記板ばねと同様な構成
を形成し、前記板ばねの突部に側壁が摺接し、前記操作
パネルの開閉状態が保持できるように構成しても、前記
実施例と同様な効果を有することができる。
また本実施例によれば、開いた状態が一通りの状態でし
か保持することができない。しかし他の実施例として、
前記板ばねの突部の頂部を係止する凹部を、前記頂部が
接するブラケットの側壁側の側面上に複数箇所形成する
ことによって、複数段の開閉状態で保持することもでき
る。さらに操作パネルの自重の大小に対応して、前記突
部の形状および板厚を調整することによって開閉の際の
ばね付勢による抵抗力を調整することができる。したが
って、容易な調整で確実に開閉状態を保持することがで
きる。
か保持することができない。しかし他の実施例として、
前記板ばねの突部の頂部を係止する凹部を、前記頂部が
接するブラケットの側壁側の側面上に複数箇所形成する
ことによって、複数段の開閉状態で保持することもでき
る。さらに操作パネルの自重の大小に対応して、前記突
部の形状および板厚を調整することによって開閉の際の
ばね付勢による抵抗力を調整することができる。したが
って、容易な調整で確実に開閉状態を保持することがで
きる。
さらにまた本考案においてはファクシミリ装置に備えら
れる開閉自在な操作パネルにおいて記載している。しか
しファクシミリ装置は本考案において制限されるもので
はなく、他の開閉自在な蓋体の開閉状態を保持する開閉
装置に実施してもよい。
れる開閉自在な操作パネルにおいて記載している。しか
しファクシミリ装置は本考案において制限されるもので
はなく、他の開閉自在な蓋体の開閉状態を保持する開閉
装置に実施してもよい。
上述のように本実施例によれば、簡易な構成によって蓋
体を予め定められる姿勢の開いた状態で確実に保持する
ことができ、内部点検などの作業において利便性が非常
に高い。また、不所望な力が本体および蓋体に作用する
ことがないので、前記本体および蓋体を変形させるよう
なこともなく、開閉装置としての品位も高い。
体を予め定められる姿勢の開いた状態で確実に保持する
ことができ、内部点検などの作業において利便性が非常
に高い。また、不所望な力が本体および蓋体に作用する
ことがないので、前記本体および蓋体を変形させるよう
なこともなく、開閉装置としての品位も高い。
考案の効果 以上のように本考案によれば、蓋体は、回転軸線回りに
角変位して開閉自在である。本体または蓋体のいずれか
一方には、前記回転軸線方向に垂直な平面に板ばねが取
付けられる。板ばねには、当該板ばねによって本体また
は蓋体のいずれか他方に向けて前記回転軸線方向に付勢
される突起が設けられる。このように、板ばねとその固
定のためのボルトなどの手段のみで、蓋体の係止を行う
ことができるので、構成する部品点数がかなり少なくな
り、必要な部品点数を減少させることができる。
角変位して開閉自在である。本体または蓋体のいずれか
一方には、前記回転軸線方向に垂直な平面に板ばねが取
付けられる。板ばねには、当該板ばねによって本体また
は蓋体のいずれか他方に向けて前記回転軸線方向に付勢
される突起が設けられる。このように、板ばねとその固
定のためのボルトなどの手段のみで、蓋体の係止を行う
ことができるので、構成する部品点数がかなり少なくな
り、必要な部品点数を減少させることができる。
突起の摺接面は、蓋体側の前記回転軸線から遠ざかるに
つれて前記いずれか他方寄りに傾斜し、板ばねが発生す
るばね力によって、前記回転軸線方向の前記いずれか他
方側に付勢される。このばね力によって、蓋体を開いた
状態で前記いずれか他方に当接する前記突起の摺接面
は、蓋体の開いた状態を保持する。蓋体を閉じる際に
は、前記突起の摺接面を前記いずれか他方が摺接するこ
とによって、突起の摺接面が板ばねのばね力に抗して前
記いずれか他方から遠ざかる方向に変位し、蓋体が閉じ
ることを許容する。すなわち、板ばねの付勢方向は回転
軸線方向であり、これに対して蓋体の開閉方向である角
変位方向は垂直である。突起の摺接面のわずかな変位
で、当接状態になって蓋体が開いた状態を保持したり、
蓋体が閉じることを許容したりすることができる。この
ため、変位に必要な空間は小さくてもよく、係止のため
の構造の占有空間を減少させることができるので、本体
などの筐体内部に占有空間を大きくとる必要がない。た
とえば、蓋体を開いた状態で係止機構が見えるような場
合であっても、すっきりした外観を得ることができる。
つれて前記いずれか他方寄りに傾斜し、板ばねが発生す
るばね力によって、前記回転軸線方向の前記いずれか他
方側に付勢される。このばね力によって、蓋体を開いた
状態で前記いずれか他方に当接する前記突起の摺接面
は、蓋体の開いた状態を保持する。蓋体を閉じる際に
は、前記突起の摺接面を前記いずれか他方が摺接するこ
とによって、突起の摺接面が板ばねのばね力に抗して前
記いずれか他方から遠ざかる方向に変位し、蓋体が閉じ
ることを許容する。すなわち、板ばねの付勢方向は回転
軸線方向であり、これに対して蓋体の開閉方向である角
変位方向は垂直である。突起の摺接面のわずかな変位
で、当接状態になって蓋体が開いた状態を保持したり、
蓋体が閉じることを許容したりすることができる。この
ため、変位に必要な空間は小さくてもよく、係止のため
の構造の占有空間を減少させることができるので、本体
などの筐体内部に占有空間を大きくとる必要がない。た
とえば、蓋体を開いた状態で係止機構が見えるような場
合であっても、すっきりした外観を得ることができる。
さらに、蓋体を開閉する方向が板ばねの付勢方向に対し
て垂直であるので、小さい付勢力が開いている蓋体に対
して大きな保持力を得ることができる。また蓋体が閉じ
ているときには、突起の摺接面が前記いずれか他方を回
転軸線方向に押圧するので、閉じている蓋体に対しても
大きな固定力を作用させることができる。
て垂直であるので、小さい付勢力が開いている蓋体に対
して大きな保持力を得ることができる。また蓋体が閉じ
ているときには、突起の摺接面が前記いずれか他方を回
転軸線方向に押圧するので、閉じている蓋体に対しても
大きな固定力を作用させることができる。
また蓋体を本体に対して開いた状態で確実に保持するこ
とができ、内部点検などにおける作業時の利便性が非常
に高い。
とができ、内部点検などにおける作業時の利便性が非常
に高い。
さらに前記蓋体の開閉状態の保持は、板ばねのばね力に
よって調整できる。前記調整は容易に行われ、また本体
および蓋体に不所望な力を加えることがない。したがっ
て前記本体および蓋体を変形させるようなことがなく、
開閉装置としての品位が非常に高い。
よって調整できる。前記調整は容易に行われ、また本体
および蓋体に不所望な力を加えることがない。したがっ
て前記本体および蓋体を変形させるようなことがなく、
開閉装置としての品位が非常に高い。
第1図は本考案の一実施例である蓋体の開閉装置1の簡
略化した構成を示す斜視図、第2図はファクシミリ装置
2の斜視図、第3図はファクシミリ装置2の簡略化した
構成を示す分解斜視図、第4図は操作パネル3と側壁5a
との側面図、第5図は第4図の切断面線V−Vから見た
断面図、第6図は閉じた状態での操作パネル3と板ばね
22との関係を示す斜視図である。 1…開閉装置、3…操作パネル、4…本体、5…側壁、
6…回転軸線、7…ブラケット、22…板ばね、23…基端
部、24…取付部、25…延在部、26,27…ボルト挿通孔、2
8…ボルト、29…ナット、30,31…ピン、32,33…遊通
孔、34…突部、35…第1屈曲部、36…第2屈曲部、37…
頂部、38…開口、39…枢軸、41…側端部、43…側面
略化した構成を示す斜視図、第2図はファクシミリ装置
2の斜視図、第3図はファクシミリ装置2の簡略化した
構成を示す分解斜視図、第4図は操作パネル3と側壁5a
との側面図、第5図は第4図の切断面線V−Vから見た
断面図、第6図は閉じた状態での操作パネル3と板ばね
22との関係を示す斜視図である。 1…開閉装置、3…操作パネル、4…本体、5…側壁、
6…回転軸線、7…ブラケット、22…板ばね、23…基端
部、24…取付部、25…延在部、26,27…ボルト挿通孔、2
8…ボルト、29…ナット、30,31…ピン、32,33…遊通
孔、34…突部、35…第1屈曲部、36…第2屈曲部、37…
頂部、38…開口、39…枢軸、41…側端部、43…側面
Claims (1)
- 【請求項1】本体に設けられる蓋体を回転軸線回りに角
変位して開閉自在とする蓋体の開閉装置において、 本体または蓋体のいずれか一方に、前記回転軸線方向に
垂直な平面に取付けられた板ばねと、 この板ばねに設けられ、本体または蓋体のいずれか他方
に向けて前記板ばねによって前記回転軸線方向に付勢さ
れ、蓋体側の前記回転軸線から遠ざかるにつれて前記い
ずれか他方寄りに傾斜した摺接面を有する突起とを有
し、 蓋体を開いた状態で前記いずれか他方が前記突起の摺接
面に当接して蓋体の開いた状態が保持され、蓋体を閉じ
る際、前記突起の摺接面を前記いずれかの他方が摺接す
ることによって、その突起が板ばねのばね力に抗して前
記いずれか他方から遠ざかる方向に変位して蓋体が閉じ
ることを許容することを特徴とする蓋体の開閉装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989012502U JPH0723986Y2 (ja) | 1989-02-03 | 1989-02-03 | 蓋体の開閉装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989012502U JPH0723986Y2 (ja) | 1989-02-03 | 1989-02-03 | 蓋体の開閉装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02104682U JPH02104682U (ja) | 1990-08-20 |
JPH0723986Y2 true JPH0723986Y2 (ja) | 1995-05-31 |
Family
ID=31221993
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP1989012502U Expired - Fee Related JPH0723986Y2 (ja) | 1989-02-03 | 1989-02-03 | 蓋体の開閉装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JPH0723986Y2 (ja) |
Families Citing this family (3)
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JP4575523B1 (ja) * | 2010-07-09 | 2010-11-04 | 京セラミタ株式会社 | 画像読取装置及び画像形成装置 |
JP2012071499A (ja) * | 2010-09-29 | 2012-04-12 | Seiko Epson Corp | 記録装置 |
Family Cites Families (2)
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JPS6037282U (ja) * | 1983-08-20 | 1985-03-14 | 日東工業株式会社 | 電気機器収納用箱 |
JPS6092875U (ja) * | 1983-11-29 | 1985-06-25 | 富士通株式会社 | 開閉板の固定構造 |
-
1989
- 1989-02-03 JP JP1989012502U patent/JPH0723986Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02104682U (ja) | 1990-08-20 |
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