JPH0723948Y2 - コイルの真円プレス装置 - Google Patents

コイルの真円プレス装置

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JPH0723948Y2
JPH0723948Y2 JP8402688U JP8402688U JPH0723948Y2 JP H0723948 Y2 JPH0723948 Y2 JP H0723948Y2 JP 8402688 U JP8402688 U JP 8402688U JP 8402688 U JP8402688 U JP 8402688U JP H0723948 Y2 JPH0723948 Y2 JP H0723948Y2
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JP
Japan
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die
coil
pressing
ring portion
lower die
Prior art date
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JP8402688U
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JPH028021U (ja
Inventor
修一 滑川
久修 山岸
和行 中島
公夫 大柴
敏久 小森
重春 増渕
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Hitachi Cable Ltd
Original Assignee
Hitachi Cable Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、ロータリートランスに使用されるリング状コ
イルのプレス装置に関するものである。
[従来の技術] VTRのヘッド部には、リング状のコイルをフェライトコ
アに同心円状に配置したロータリートランスが使用され
ている。
このロータリートランスコイル(以下RTCという)10
は、具体的には、第4図にその平面図を示したように、
円形のリング部11と端子部12よりなる。これの製造に
は、丸線よりなる自己融着性エナメル線を真円治具に巻
いてリング状に成形し、融着部13において熱融着させ、
その後これをプレスして線材断面を平角形状となし、端
子部12に第5図の側面図に示したような段付け部14を形
成する。
この段付け部14を形成させるのは、RTC10,10が前記のよ
うに同心円状に配置される際、第7図に示すように内側
コイルのリード線が外側コイルと交差する部分でリード
線を外側コイルの下側に通し得るようにして、外側コイ
ルがリード線によって持ち上げられるのを防止するため
である。
ほかにも、第8図に示すように、フェライトコア20の溝
21内に収容されたRTC10と端子板22の接続端子23とをフ
ロー半田24で接続する際にも、この段付け部14が形成さ
れていることで接続の際の曲げ加工をする手間が省ける
といったメリットがある。
[考案が解決しようとする課題] 上記RTC10の製造において、従来はリング部11のプレス
加工と端子部12の段付け部14の段付け加工とを同一金型
により同時に行なっていた。
このような同時加工を行った場合、段付け部14において
線自体が加工治具により引き伸ばされ、それによってリ
ング部11に対して引張り力が発生し、真円であるべきリ
ング部11が第6図に示すように楕円形状に変形してしま
うことがある。
フェライトコアの溝は真円状に形成されているから、上
記楕円形状に変形したRTC10はフェライトコアの溝内に
セットすることができず、不良品となる。
本考案の目的は、上記したような実情にかんがみ、端子
部の段付け加工の際にリング部を変形させるおそれのな
い新規なRTCの真円プレス装置を提供しようとするもの
である。
[課題を解決するための手段] 本考案は、上金型をリング部をプレスする第1金型と端
子部を段付け加工する第2金型により構成し、第1金型
には相対する下金型を貫通する真円ガイドが挿通可能な
挿通孔が設けられ、前記真円ガイドを前記下金型及び当
該下金型上のコイルのリング部に貫通させた状態でプレ
ス用上金型を降下させ、第1金型の挿通孔と真円ガイド
を合致させて前記コイルをプレスし得るように構成した
ものである。
本考案に係る装置によれば、リング部に真円ガイドが挿
入された状態でプレスされるから、異常な引張り力が付
加されてもリング部が楕円状に変形するおそれはない。
[実施例] 以下に、本考案について実施例を参照し説明する。
本考案に係るプレス装置は、第1図に示すように、ベー
ス1に立設されたガイドロッド2,2に摺動嵌合されるス
ライダ3には上金型を構成する第1金型4と第2金型5
が設けられ、これに対向してベース1側に下金型6が設
けられている。
しかして、第1金型4および下金型6には、挿通孔4aお
よび6aが形成されており、シリンダ7aにより上下移動さ
れる真円ガイド7が前記それぞれの挿通孔4aおよび6aに
挿通可能に構成される。
本実施例においては、第1金型4aはスライダ3に摺動可
能に嵌合されたガイドピン8aにより独立に支持されてお
り、バネ8により付勢され、その下面が第2金型5の下
面より突出して第2金型5よりも先に下金型に達するよ
うな構造よりなる。
第2図は、第1図を右側方より見た説明側面図である。
図に示すように、下金型6は前記RTC10のリング部11を
プレスする平らなリング部加工面6bと段付け部14を加工
する段付け面6cとを有し、前記第1金型4の平らな下面
はリング部加工面6bと協働してリング部11をプレスし、
前記第2金型5は段付け面6cと協働して段付け部14を段
付け加工をするように構成される。
上記のように構成される本考案に係る装置によりRTC10
をプレスするには、第9図に示すようなハンドリング9
のクランプ9aにより丸線から形成されたRTC10を把持
し、下金型6のの上に挿通孔6aとほぼ同心状に載置す
る。ついでシリンダ7aを作動させて真円ガイド7を上昇
させ下金型6の挿通孔6aに挿入し、同時に下金型6上の
RTC10のリング部11のリング内に真円ガイド7を挿通さ
せる。
この状態でスライダ3を降下させ、上金型4および5を
圧下させることにより、第1金型4の挿通孔4aに真円ガ
イド7の先端が挿通され、RTC10のリング11内に真円ガ
イド7が挿通されたまま、第3図に示すようにRTC10の
プレス加工が行なわれる。この際、リング加工部におい
てはリング部11を構成する丸線が第1金型4の下面と下
金型6のリング部加工面6bとの間で均等にプレス加工さ
れて横方向に押し拡げられる。この場合、リング部11は
その内径が真円ガイド7により規制された状態でプレス
加工されることから、リング部11を構成する線材はその
殆どが外側に向かって横方向に押し拡げられながら横断
面が平角形状に成形されることになる。
リング部11を構成する丸線の断面積が長手方向において
同一であれば、リング部11の円周方向における横断面の
断面積も同一であるから、内径を真円ガイド7により規
制されて均等にプレス加工されれば、その変形は前記横
断面積に匹敵した変形を余儀なくされることになり、外
径を規制せずとも外側に向う横方向の拡がり量は一様と
なる。
他方、RTC10の段付け部14においては第2金型5の下面
と下金型6の段付け面6cとの間で加工されて容易に段付
け加工される。この際、段付け加工に伴ってリング部11
に引張り力が作用するが、リング部11は上下が第1金型
4の下面と下金型6の加工面6bで規制され、内周が真円
ガイド7で規制されているため、楕円形状に変形したり
することがなく常に真円形状を保持することができる。
なお、上記において、バネ8により付勢されている第1
金型4が先に下金型6に到達し、バネ8の押圧力をもっ
て第1金型4によりRTC10を押圧把持しておいて上記プ
レスを行なうようにすれば、第1金型4がRTC10をしっ
かり把持した状態で段付け加工が行なわれ、RTC10のず
れ動くおそれがないから、上記真円プレスをより一層確
かなものとすることができる。
段付け加工のなされる際に、前記ハンドリング9のクラ
ンプ9aの把持力をして第9図(ロ)に示すように端子部
12が段付けの方向に幾分動き得るように調整してやれ
ば、把持されることによる引張力の発生を防止し段付け
加工をより円滑に実施することができる。
上記においては、リング部のプレスを段付け部のプレス
と同時に行なうようにしてもよく、あるいはリング部の
プレスを先に行ない後から段付け部のプレスを行なうよ
うにしてもいずれでもよい。第1および第2金型を別の
プレス装置でプレスしても差支えはないのである。場合
により第1金型のバネを省略し真円ガイドのみで真円度
を確保するようにしてもよい。
また、本装置は真円コイルの製造を対象としたものであ
るが、真円でない変形コイルの製造にもガイドを用いる
本考案の技術思想を適用することは可能である。
[考案の効果] 以上の通り、本考案に係る装置をもってすれば、つねに
高い真円度をもってコイルをプレスすることができるか
ら、不良品の発生を大巾に低減して歩留向上に寄与し得
るばかりでなく、均一形状のコイルを製造できる結果、
フェライトコアへのコイルの組込みを自動化することが
可能となり、生産性の向上と原価低減を図り得るなど、
その工業上の価値は大きなものがある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る装置の実施例を示す説明正面図、
第2図は第1図を右側面側より見た説明側面図、第3図
は第2図の状態からプレスを行なった状態を示す説明
図、第4図はRTCの平面図、第5図はその側面図、第6
図はプレスにより楕円状に変形した例を示す平面図、第
7図はロータリートランスにおけるRTCの配置を示す断
面説明図、第8図は同じく端子板との接続部を示す断面
説明図、第9図(イ)および(ロ)はハンドリングによ
る保持状況を示す説明図である。 4:第1金型、4a、6a:挿通孔、5:第2金型、6:下金型、
7:真円ガイド、8:バネ、9:ハンドリング、10:RTC、11:
リング部、12:端子部、14:段付け部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 大柴 公夫 茨城県日立市川尻町1500番地 日立電線株 式会社豊浦工場内 (72)考案者 小森 敏久 茨城県日立市川尻町1500番地 日立電線株 式会社豊浦工場内 (72)考案者 増渕 重春 茨城県日立市川尻町1500番地 日立電線株 式会社豊浦工場内

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】丸線によりリング部と端子部を形成せしめ
    たコイルをプレス加工して線材断面を平角形状にするプ
    レス装置において、プレス用上金型を前記リング部をプ
    レスする第1金型と前記端子部を段付け加工する第2金
    型により構成し、第1金型には相対する下金型を貫通し
    て突出する真円ガイドが挿通可能な挿通孔が設けられ、
    前記真円ガイドを前記下金型及び当該下金型上のコイル
    のリング部に貫通させた状態でプレス用上金型を降下さ
    せ、第1金型の挿通孔と真円ガイドを合致させて前記コ
    イルをプレスし得るように構成してなるコイルの真円プ
    レス装置。
  2. 【請求項2】第1金型はバネ付勢されて突出配置され、
    第2金型よりも先に下金型に達してリング部を押圧把持
    可能に構成すると共に、コイルを把持して下金型上にセ
    ットするハンドリング装置のクランプの把持を、プレス
    の際の引張力が付加された場合にコイルがクランプに対
    し相対的に動き得るように構成してなる請求項1記載の
    真円プレス装置。
JP8402688U 1988-06-24 1988-06-24 コイルの真円プレス装置 Expired - Lifetime JPH0723948Y2 (ja)

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JPH028021U JPH028021U (ja) 1990-01-18
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58139445U (ja) * 1982-03-16 1983-09-20 株式会社フジタフコン化工材 小型ビ−ル樽の把持具
JP2590464Y2 (ja) * 1991-10-18 1999-02-17 ミサワホーム株式会社 軒天の見切構造

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JPH028021U (ja) 1990-01-18

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