JPH07239236A - 移動体の状態量計測方法と装置および移動体の姿勢角演算装置 - Google Patents

移動体の状態量計測方法と装置および移動体の姿勢角演算装置

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JPH07239236A
JPH07239236A JP2930194A JP2930194A JPH07239236A JP H07239236 A JPH07239236 A JP H07239236A JP 2930194 A JP2930194 A JP 2930194A JP 2930194 A JP2930194 A JP 2930194A JP H07239236 A JPH07239236 A JP H07239236A
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JP
Japan
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moving body
acceleration
state quantity
kalman filter
coordinate system
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Application number
JP2930194A
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Inventor
Masaru Kikuchi
勝 菊池
Masaki Fujinaga
正樹 藤永
Toshiro Sasaki
敏郎 佐々木
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】複合センサ間の出力タイミングのずれや、ジャ
イロに起因する誤差を低減する移動体の状態量計測方法
及び装置を提供する。 【構成】GPS受信機11は移動体の長周期(T1)で
位置を、ジャイロ12は移動体の角速度、加速度計13
は加速度を短周期(T2)で、計測して出力する。信号
同期部14は、T1/T2の整数比以上のタイミング信
号を発生し、これに同期するように、角速度及び加速度
の値を補正する。状態量演算部16はタイミング信号の
周期で、補正された加速度データを積分して姿勢角を求
め、補正された加速度を積分して速度を、更に積分して
位置を求める。カルマンフィルタ15は、GPS受信機
11からの位置信号を観測値とし、演算部16からの姿
勢角や位置を入力して、T1の周期毎に移動体の位置等
を推定する。フィルタ15からの位置信号は状態量演算
部16の補正に用いられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は移動体の3次元位置など
の状態量計測装置に関し、特にGPS(Global Positio
ning System)受信機、ジャイロ、加速度計の複合セン
サによる状態量計測方式に関する。
【0002】
【従来の技術】複合センサを備えた移動体の3次元位置
の計測装置として、例えば特開昭63−302317号
に開示された位置速度測定装置がある。
【0003】図11に示すように、この計測装置の慣性
基準装置30は、ジャイロと加速度計による角速度と加
速度に基づいて、航空機の位置、速度及び姿勢角の信号
33aをそれぞれ演算して出力する。一方、GPS受信
機31は、GPS衛星から電波を受信している。この電
波には時刻、移動体と衛星との距離等のデータを含み、
これよりGPS受信機31は、航空機の3次元位置を測
定し、位置及び速度の信号33dを出力する。
【0004】カルマンフィルタ32は、慣性基準装置3
0が出力する航空機の位置及び速度33bと、GPS受
信機が出力する航空機の位置及び速度33dを入力し
て、両信号の差を観測ベクトルとして誤差ベクトル33
cを出力する。誤差べクトル33cは、慣性基準装置3
0へ入力されその計測値を補正する。
【0005】GPS受信機31には、GPS受信機で検
出された移動体の位置と、衛星との相対関係に応じた観
測雑音の誤差修正量33eを出力する手段を設けてあ
る。この誤差修正量に従って、カルマンフィルタ32は
実際の雑音に適合した観測雑音による誤差ベクトル33
cを演算できるので、慣性基準装置30が出力する位
置、速度に含まれる誤差を低減する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来技術で
は、計測タイミングが長周期のGPS受信機と短周期の
慣性基準装置の出力値の同期化に関する考慮がない。出
力時刻にずれのある複数センサの出力値を同一タイミン
グと見做して用いると、時刻ずれに起因する出力値の誤
差が発生し、複合化による精度の向上が得られないとい
う問題がある。
【0007】また、従来技術におけるカルマンフィルタ
は、観測値に姿勢角に関する情報が含まれていないため
に、慣性基準装置の姿勢角出力の誤差を低減することが
難しかった。姿勢角は、慣性基準装置で位置や速度信号
を求める際に、加速度計の検知した加速度の地面固定座
標系への変換等に用いる。このため、位置、速度信号の
精度向上には、姿勢角の誤差を補正することが課題とな
る。
【0008】本発明の目的は、複合センサ間の出力タイ
ミングのずれに起因する誤差を低減する移動体の状態量
計測方法及び装置を提供することにある。
【0009】本発明の他の目的は、姿勢角に起因する誤
差を低減する移動体の状態量計測方法及び装置を提供す
ることにある。
【0010】本発明のさらに他の目的は、移動体の運動
モデルに基づいた新規な精度のよい姿勢角演算装置を提
供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、GPS
受信機により長周期で計測される移動体の位置データ
と、ジャイロ及び加速度計により短周期でそれぞれ計測
される移動体の角速度データ及び加速度データと、これ
ら各データを使用して移動体の状態量(位置)を求める
計測方法において、前記GPS受信機の長周期の計測タ
イミングを逓倍した所定のタイミング信号を発生し、前
記所定のタイミング信号に同期するように前記角速度デ
ータ及び加速度データを補正することにより達成され
る。
【0012】本発明の目的は、GPS受信機と、ジャイ
ロと、加速度計と、これら各計器の出力に基づいて位置
や姿勢角等を演算する移動体の状態量計測装置におい
て、前記GPS受信機からの位置のデータと状態量演算
部からの姿勢角及び位置のデータを入力して、前記GP
S受信機の計測タイミング毎に移動体の位置または位置
と姿勢角等を推定するカルマンフィルタと、前記ジャイ
ロからの角速度を地面固定座標系に変換する第1の座標
変換手段及び変換された角速度を積分して前記カルマン
フィルタへ出力する姿勢角を求める第1の積分手段を有
する姿勢角演算手段と、前記加速度検出器からの加速度
を積分して移動体の速度を求める第2の積分手段、前記
速度を地面固定座標系に変換する第2の座標変換手段及
び変換された速度を積分して前記カルマンフィルタへ出
力する位置を求める第3の積分手段を有する位置演算手
段とを具備し、前記GPS受信機の計測タイミングより
短い周期で移動体の位置と姿勢角を演算する前記状態量
演算部とを備え、前記第1の積分手段の初期値を前記G
PS受信機の計測タイミング毎に、前記カルマンフィル
タから出力される姿勢角または姿勢角補正手段からの姿
勢角により更新するように構成されることにより達成さ
れる。
【0013】本発明の目的は、GPS受信機と、機体固
定座標系の移動体の加速度を計測する加速度計と、上記
の各計測器の出力に基づいて移動体の位置や速度を推定
するカルマンフィルタと、前記加速度計の出力と前記カ
ルマンフィルタの出力に基づいて地面固定座標系の移動
体の姿勢角を演算する装置において、前記カルマンフィ
ルタからの前記機体固定座標系の速度と前記地面固定座
標系の位置と前記加速度計からの加速度を入力する入力
手段と、入力された位置から前記地面固定座標系の速度
を求める微分手段と、移動体に加わる外力の運動モデル
を変形し、地面固定座標系による速度と、機体固定座標
系による速度及び移動体の迎え角と、の関数で表わす姿
勢角の運動モデルに基づいて、前記地面固定座標系によ
る移動体の姿勢角を求める演算手段を備えることにより
達成される。
【0014】
【作用】本発明の構成によれば、GPS受信機の長周期
の計測タイミングをn倍した所定のタイミング信号が発
生され、このnは前記長周期と前記短周期の整数比以上
とされる。前記所定のタイミングとその直前(または直
後)で検出されるジャイロや加速度計の出力との時間差
を求め、その時間差に応じ前記所定のタイミングに同期
して出力するための角速度と加速度の補正値を求める。
【0015】これによれば、GPS受信機からの長周期
の出力と、ジャイロや加速度計からの短周期の出力との
同期が計られるので、計測タイミングのずれによる誤差
が低減でき、これらの出力を使用しカルマンフィルタに
より推定する移動体の状態量の計測精度を向上できる効
果がある。
【0016】本発明の構成によれば、加速度計の同期さ
れた出力を積分して得られる短周期の移動体の位置デー
タを求める際に、GPS受信機からの長周期の出力に基
づきカルマンフィルタにより推定される長期に安定した
位置データによって、上記積分の初期値を更新するの
で、短周期に出力される移動体の位置の精度を向上でき
る効果がある。
【0017】本発明の構成によれば、ジャイロからの角
速度を積分して得られる姿勢角をカルマンフィルタに与
えるので、カルマンフィルタの状態量の推定精度を向上
できる。それと共に、上記積分の初期値を、カルマンフ
ィルタからの姿勢角又は、カルマンフィルタからの位置
と速度及び加速度計からの加速度に従って求めた姿勢角
によって、GPS受信機の計測タイミング毎に更新する
ので、ジャイロに起因して発生する姿勢角の誤差を低減
でき、座標変換を行う状態量の精度を向上できる効果が
ある。
【0018】本発明の構成によれば、従来のジャイロの
角加速度によらず、カルマンフィルタの出力と加速度系
の出力を使用し、移動体に加わる外力モデルを基にした
新規で精度の高い姿勢角演算装置を提供できる。また、
この姿勢各演算装置を利用して、ジャイロの角加速度に
よる短周期の姿勢角を周期的に補正することも可能であ
る。
【0019】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1〜図10を用
いて詳細に説明する。
【0020】図2は、航空機が自己の位置を計測するた
めに、GPS衛星からの電波を受信する様子を示してい
る。航空機1は、電波受信の良好な位置関係にある複数
のGPS衛星2(2−1〜2−4)を選択して、それら
の衛星から送信される情報2a〜2dを受信し、航空機
位置の計測用デ−タとする。
【0021】航空機1に搭載された位置計測装置3は、
航空機の位置、速度、姿勢角などを計測し、計測データ
1aを地上局4に伝送する。地上局4は、計測データに
基づいて航跡監視などを行う。地上局4は、GPS衛星
2からの電波を直接受信し、その電波に含まれている人
工的な誤差(SA)の大きさを算出し、この結果をアッ
プリンク用地上局5から位置計測装置3に送信して、S
Aを取り除けるようにも構成される。
【0022】図1は、本実施例による移動体の状態量計
測装置の構成を説明する機能ブロック図である。以下で
は航空機を例に説明する。
【0023】本例の計測装置は、GPS受信機11、ジ
ャイロ12、加速度計13のセンサ類を装備する計器シ
ステム6と、計測タイミングのずれを補正する信号同期
部14、GPS受信機11の出力(航空機の位置)や航
空機の姿勢角を観測値にして、誤差の少ない航空機の位
置や姿勢角等を推定するカルマンフィルタ15、ジャイ
ロ12や加速度計13の出力を基に位置や姿勢角等を演
算する状態量演算部16、演算部16の姿勢角を補正す
る姿勢角演算部17及びカルマンフィルタ15と状態量
演算部16の出力を選択的に出力するスイッチ部18を
具備する計算機装置7から構成されている。なお、計算
機装置7の機能の一部が、地上局4に設けられる場合も
ある。
【0024】GPS受信機11は、4機以上のGPS衛
星2と航空機1との距離を各々受信して、この距離信号
11aを所定の周期T1で出力する。なお、距離信号を
基にGPS受信機で、航空機の3次元位置を演算して出
力する場合もある。本例は、距離を出力する例で説明す
るが、どちらの場合でも航空機の位置信号であることに
は変わりない。
【0025】ジャイロ12は機体座標系の角速度を、加
速度計13は機体座標系の加速度を、GPS受信機の周
期T1とは非同期で短い周期のT2で計測して出力す
る。なお、両者の計測周期は相違していてもよいが、以
下では説明を簡単にするために同じとする。
【0026】周期T1とT2の計測タイミングのずれに
よる誤差は、位置などの計測データの精度を低下させ
る。例えば、地面固定座標系のX軸方向の速度(dX/
dt)を、地面固定座標系から見た姿勢角(ロール角
φ、ピッチ角θ、ヨー角ψ)と、機体固定座標系の速度
(U、V、W)を使って求める場合を考える。
【0027】誤差のない真値の姿勢角の場合に、地面固
定座標系の速度dx/dttrueは、式(1)により求め
られる。
【0028】
【数1】
【0029】一方、計測タイミングのずれによって生じ
るδθ、δφ、δψの誤差を含んだ計測姿勢角の場合
に、地面固定座標系の速度dX/dtmeasureは式
(2)により求められる。
【0030】
【数2】
【0031】ここで、δ*(δφ、δθ、δψ)が微小
でsin(δ*)≒δ*、cos(δ*)≒1と近似でき、誤差の2
乗項は無視できるものとすると、dX/dtmeasure
式(3)のように変形できる。
【0032】
【数3】
【0033】この(数3)の誤差Eは、dX/dt
measureを積分して求めるX座標値にも影響し、位置な
ど他の状態量の精度も低下させることになる。
【0034】図3は、信号同期部14の機能ブロック図
である。信号同期部14は、GPS受信機11の出力1
1aと、ジャイロ12や加速度計13の出力12a、1
3aの出力時刻を一致させるための補正手段である。
【0035】信号同期部14は、GPS受信機11の時
計11’のクロック信号を入力してn(整数)倍し、周
期T3の基準クロックを作成する逓倍手段141、ジャ
イロ12の出力12aを入力する角速度入力手段14
2、加速度計13の出力13aを入力する加速度入力手
段143、入力データを基準クロック時に合わせて補正
する時刻一致化処理手段144、145及び出力手段1
46から構成される。
【0036】逓倍手段141は、GPS受信機11の計
測周期T1と、ジャイロ12や加速度計13の計測周期
T2の整数比n(n≒T1/T2……小数点以下切上
げ)の分だけ、時計11’のクロック信号を逓倍する。
この逓倍数は上記整数比n以上であってもよい。
【0037】角速度入力手段142と加速度入力手段1
43は、それぞれ計測周期T2で時系列に角速度データ
12a、加速度データ13aを入力して、時刻一致化処
理手段144、145に渡す。この時刻一致化処理手段
は一つで構成してもよい。
【0038】図4と図5は、時刻一致化処理手段144
(145)の動作を示すフローチャートと、タイムチャ
ートである。
【0039】時刻一致化処理手段144(145)は、
周期T2で角速度や加速度を受け取り(s101)、そ
の入力データと入力時刻を組にして複数、例えば3回分
を記憶し、最新のデータが入力される度に古い方から捨
てて更新する(s102)。次にあるいは並行して、周
期T3の基準クロックが入力されたかチエックする(s
103)。
【0040】基準クロックが入力されると、基準クロッ
クの入力時刻t3と最新の入力データの時刻t20との時
間差△tを求める(s104)。時間差△tが所定以上
かチエックし(s105)、そうであれば最新の入力デ
ータの補正を行う(s106)。時間差△tが所定以
下、すなわち時刻ずれによる誤差が問題にならない程小
さいときは補正しない。この後、出力手段146から読
みだされて、周期T3で演算部16へ出力される(s1
07)。
【0041】ステップs106の補正は、図5の角速度
補正値(e)に示すように、基準クロックの入力時刻t
3と、その直前の角速度ω3の時間差△tと、ω3の値と
その前のω2、ω1の値から、直線あるいは最小二乗など
によって補間し、時刻t3における加速度の補正値
ω3’を求める。同様にして次の補正値ω4’はω4
ω3、ω2から求める。
【0042】本例では、基準クロックの周期T3≒周期
T2であるから時々、時間差△tが所定値△tminより
小さい場合が生じ、そのときは補正の必要がない。
【0043】出力手段146は周期T3で、時刻一致化
処理手段144,145から補正後の角速度12b及び
加速度13bを取り出し周期T3で出力する。GPS受
信機の出力11aは周期T3のn回毎に出力されるの
で、この時には3つのデータが同時に出力される。
【0044】なお、ジャイロ12と加速度計13の周期
が相違している場合は、短い方を基準にしてnを設定す
れば、同様にして一致化処理ができる。また、基準クロ
ックの出力の直後の入力データとその時間差に応じて、
当該基準クロックに同期するように補正することもでき
る。
【0045】このように、本実施例の信号同期部14の
補正処理によって、GPS受信機11とジャイロ12や
加速度計13の計測周期が非同期の場合に、計測タイミ
ングずれによる誤差を低減できる。
【0046】カルマンフィルタ15は計測用であり、G
PS受信機11からの距離信号11aと、状態量演算部
16からの姿勢角及び位置を入力して、航空機の位置等
を算出する。
【0047】図6は、カルマンフィルタの機能ブロック
図である。カルマンフィルタ15は、観測値推定器15
1、カルマンゲイン算出器152、行列乗算器153、
状態変数設定器154、行列加算器155、156、推
定誤差共分散行列算出器157、観測行列算出器15
8、状態遷移行列算出器159で構成する。
【0048】図7に、カルマンフィルタの処理フロ−図
を示す。状態変数設定器154は、状態量演算部16の
出力である姿勢角16b,速度16c,位置16eを入
力して、状態変数である航空機の位置、速度、姿勢角、
さらには加速度計の加速度誤差バイアス成分、ジャイロ
の角速度誤差バイアス成分、GPS受信機のクロック誤
差バイアス成分などを設定する(s201)。
【0049】観測値推定器151は、状態変数設定器1
54により設定された状態変数の内の位置情報(3変
数)150eから、GPS衛星2の位置と航空機1まで
の距離150bを算出する(s202)。
【0050】次に、観測行列算出器158は、状態変数
設定器154の出力する状態変数中の航空機位置150
jを用いて、観測行列150hを算出する(s20
3)。
【0051】次に、カルマンゲイン算出器152は、推
定誤差共分散行列算出器157からの出力150iと、
観測行列150h及び、あらかじめ設定されている観測
ノイズ行列(Rt)を使ってカルマンゲイン行列150
gを算出する(s204)。
【0052】次に、GPS受信機11の計測値150a
と観測値推定器151の推定値150bを行列加算器1
55で減算し、さらに行列乗算器153で減算値150
cとカルマンゲイン行列150gを乗算する。行列加算
器156は、この乗算値150dと状態変数設定器15
4からの状態変数150eを加算して、状態変数、例え
ば航空機位置の最適推定値150fを算出する(s20
5)。
【0053】状態遷移行列算出器159は、状態変数設
定器154から姿勢角や速度の状態変数150jを入力
して、推定誤差共分散行列算出器157による推定誤差
共分散行列150iの演算に必要な状態遷移行列150
kを状態変数毎に算出する(s206,s207)。な
お、上記したカルマンフィルタの構成は、片山徹著「応
用カルマンフィルタ(朝倉書店、p88〜p89)」に
詳しい。
【0054】本実施例では、このように構成されるカル
マンフィルタ15に、長期的に安定しているGPS受信
機14からの地面固定座標系の距離信号15aが入力さ
れる。さらに、同期補正された、加速度検出器13の加
速度に基づく地面固定座標系からみた航空機位置3変数
(X、Y、Z)とジャイロ12の角加速度に基づく地面
固定座標系からみた姿勢角3変数などを状態量演算部1
6から与えられるので、拡張カルマンフィルタの式に従
って、航空機の位置、姿勢角などの状態量の最適値を高
精度に推定できる。
【0055】加速度検出器13の加速度に基づく機体固
定座標系の速度3変数(U、V、W)16cは、後述す
る姿勢角演算部17への出力の必要な場合に入力され、
この状態変数についてもカルマンフィルタ15による推
定が可能になる。
【0056】図8は、状態量演算部16の機能ブロック
図である。この演算部16は、従来の慣性基準装置の演
算部を基本に構成され、信号同期手段14により補正さ
れた角速度12bと加速度13bのベクトルを入力し
て、地面固定表座標系での航空機の姿勢角と位置を算出
する。
【0057】座標変換器160は、ジャイロ12からの
角速度12bと航空機の姿勢角16cを入力し、周知の
変換行列に従って地面固定座標系から見た角速度16a
へ変換する。#1の積分器161は、変換後の角速度1
6aを積分して地面座標系の姿勢角16bを算出し、カ
ルマンフィルタ150に出力する。このとき、積分器1
61の初期値は、後述する姿勢角演算部17からの姿勢
角16fによって、周期T1毎に更新される。
【0058】一方、#2の積分器162は、加速度計1
3からの加速度13bを積分し、機体固定座標系の速度
16cを算出する。速度16cは、カルマンフィルタ1
5に出力されると共に、#2の座標変換器163で地面
固定座標系の速度16dに変換される。さらに、#3の
積分器164で地面固定座標系の位置16eに変換され
る。
【0059】ところで、状態量演算部16により演算さ
れる各状態量は、一般に短期的には精度が高いが、長期
的にはジャイロ12のドリフトによる誤差の影響が無視
できなくなる。
【0060】しかし、本実施例によれば、GPS受信機
11の計測タイミングに同期して、#1積分器161の
姿勢角16bの出力をリセットし、カルマンフィルタ1
50の最適推定値である位置信号に基づく、姿勢角演算
部17からの姿勢角16fを初期値とする演算を行うの
で、精度の高い姿勢角を算出できる。これによって、座
標変換精度が向上でき、状態量演算部16から出力され
る各状態量及びカルマンフィルタ15から出力される各
状態量の計測精度を向上できることは言うまでもない。
なお、姿勢角16fはカルマンフィルタ15からの姿勢
角を与えてもよい。
【0061】図9は、姿勢角演算部17の機能ブロック
図である。
【0062】本実施例の姿勢角演算部は、航空機に加わ
る外力の運動モデルを変形し、地面固定座標系による速
度と、機体固定座標系による速度及び航空機の迎え角
と、の関数で表わす姿勢角の運動モデルに基づいて、前
記地面固定座標系による航空機の姿勢角を求める演算手
段を備え、カルマンフィルタ15からの位置及び速度
と、加速度計からの加速度を入力として、航空機の姿勢
角をカルマンフィルタ15からの出力に同期して演算す
る。
【0063】まず、本実施例の姿勢角演算部17による
姿勢角の計測原理を説明する。航空機の機体に働く外力
Fは、式(4)に示す機体に働く空気力ベクトルF
a(及び推力)と重力ベクトルFgの和で求まる。ここ
で、空気力ベクトル、重力ベクトルは、それぞれ式
(5)、式(6)のようになる。
【0064】
【数4】
【0065】ここで、(Xa、Ya、Za)と(Xg、Yg
g)は、それぞれ機体固定座標系における空気力及び
重力のX軸、Y軸、Z軸成分である。空気力について
は、機体の速度(重心の)Vcに垂直で重力を支える向
きに働く力(揚力:L)と、機体の速度Vcに平行で機
体の進行に逆らう向きに働く力(抗力:D)と、推力
(T)とに分けることができる。揚力Lと抗力Dは式
(7)、(8)で、機体速度Vcは式(9)で表わされ
る。
【0066】
【数5】
【0067】
【数6】
【0068】式(9)で、U、V、Wはそれぞれ機体固
定座標系における航空機のX軸、Y軸、Z軸方向の速度
である。これより、式(5)の右辺の各項は、迎え角α
とすると、式(10)〜(12)のように表される。
【0069】
【数7】
【0070】式(10)〜(12)中の各変数は、式
(13)〜(18)で表される。
【0071】
【数8】
【0072】一方、機体の重量をm、重力加速度をgと
すると、式(6)の重力ベクトルの右辺の各項は、式
(19)〜(21)で表される。
【0073】
【数9】
【0074】ここで、φ、θ、ψはそれぞれロ−ル角、
ピッチ角、ヨ−角である。
【0075】ところで、機体の重心の加速度をac
し、その機体固定座標系におけるX軸、Y軸、Z軸成分
をそれぞれa(x)、a(y)、a(z)とすると、外力Fと加
速度acは式(22)、(23)のように表される。
【0076】
【数10】
【0077】ここで、図10を参照して、機体に働く外
力Fと、機体に搭載された加速度計13で検出する加速
度acの関係を説明する。
【0078】機体固定座標系のX軸、Z軸による2次元
の平面上で、加速度計はX軸、Z軸方向の加速度
(x)、a(z)を検出する。この加速度に機体の重量mを
乗ずると、各軸に働く力が求まる。一方、機体の重心1
80には外力Fとして、揚力L、抗力D、重力mg、推
力Tが加わっている。
【0079】従って、外力FのL、D、mg及びTを軸
成分に分解した各軸毎の外力は、加速度計による加速度
から求まる各軸に働く力と等しい。ここで、外力Fの各
軸成分は、迎え角αによるX軸への投影、ピッチ角θに
よるZ軸への投影により求まる。なお、図中のXE、ZE
平面は、地面固定座標系におけるX軸、Z軸を示してい
る。
【0080】以上のように、式(4)に示す航空機の運
動モデルから求めた外力Fは、式(22)が示す加速度
計から求めた外力と等価である。この式(22)と、式
(4)、式(10)〜(12)、式(19)〜(21)
より、式(24)〜(26)の関係式が求まる。
【0081】
【数11】
【0082】さらに、式(24)〜(26)を変形し、
ロール角φ、ピッチ角θについて求めると、式(2
7)、(28)のようになる。
【0083】
【数12】
【0084】また、地面固定座標系の速度と、機体固定
座標系の速度との関係式は、式(29)、(30)のよ
うになり、式(27)、(28)で求まったφ、θとか
ら、ヨー角ψは式(31)のように求まる。
【0085】
【数13】
【0086】
【数14】
【0087】以上に示した式(27)、(28)及び
(31)より、機体固定座標系による機体の加速度と速
度及び地面固定座標系の速度を入力として、機体の姿勢
角(φ、θ、ψ)を算出することができる。なお、上記
の式(7)〜式(18)は、加藤寛一郎・大屋昭男・柄
沢研治著「航空機力学入門(東京大学出版会)」を参照
した。
【0088】本実施例の姿勢角演算部17は、角速度を
積分する従来の方法と異なり、上記メカニズムによる姿
勢角の演算を、以下のようにして実現している。
【0089】まず、カルマンフィルタ15から機体の速
度(機体固定座標系)170cと位置(地面固定座標
系)170a及び、加速度計13から機体の加速度(機
体固定座標系)13bを入力し、地面固定座標系から見
た姿勢角(φ、θ、ψ)170jを、GPS受信機11
の計測周期T1毎に四則演算装置171で算出する。
【0090】このため、式(31)の演算に必要な地面
固定座標系の速度(dX/dt、dY/dt)は、位置170aを微
分器172で微分して算出する。また、式(27)、
(28)の演算に必要な空気密度ρは、入力した位置1
70a中の高度座標170bを用いて、空気密度演算器
173で算出する。
【0091】その他、演算に必要で航空機機種に依存す
る定数は、あらかじめ航空機個別情報設定器177に記
憶してある複数機種のデータの中から、航空機機種選択
情報によって指定して使用する。式(27)、(28)
及び(31)の逆正接、逆正弦、逆余弦の演算は、それ
ぞれ逆正接演算器174、逆正弦演算器175、逆余弦
演算器176で実行する。
【0092】本実施例の姿勢角演算部によれば、従来の
ジャイロの加速度を利用せずに、長期的に安定している
カルマンフィルタの出力と、航空機に加わる外力モデル
を基にして、姿勢角を高精度に算出できる。
【0093】また、この姿勢角を使用して、状態量演算
部16の積分器131の初期値を周期的に更新すること
で、ジャイロの角加速度を基にして短周期に出力する姿
勢角の誤差を低減できる。
【0094】図10は、カルマンフィルタ15、状態量
演算部16及び姿勢角演算部17からなる計算機装置7
(図1)の処理動作を示すフローチャートである。
【0095】計算機装置7は、信号同期部14から入力
した情報に従って、GPS受信機11の周期T1の計測
があったかどうか判定し(s301)、計測があった場
合はカルマンフィルタ15を起動する(s302)。
【0096】周期T1毎に起動されるカルマンフィルタ
15は、状態量演算部16から、現在時刻の位置、速
度、姿勢角を入力し、GPS受信機11の計測値を観測
値として航空機の位置、速度、姿勢角の最適推定値を算
出する。さらに、カルマンフィルタ15で推定した位置
や速度、加速度計の計測値による加速度に従って、姿勢
角演算部17で姿勢角補正値を算出する(s303)。
【0097】一方、GPS受信機11からの計測値がな
い場合は、カルマンフィルタ15は起動せず、ジャイロ
12と加速度計13の計測値を入力し、状態量演算部1
6における積分・座標変換によって航空機の位置、速
度、姿勢角を、周期T1より短い周期T2毎に算出する
(s304)。
【0098】姿勢角を算出する際に、直前にステップs
303による姿勢角の補正入力があった場合には、補正
姿勢角を積分の初期値として使用する。それ以外の周期
には、前回の積分値を初期値として使用する。姿勢角の
補正処理(s303)、あるいは積算処理(s30
4’)が終了した後、計算機装置7の処理を継続して実
行するか否かを判定し(ss305)、継続するのであ
ればGPS受信機計測の判定処理(s301)に戻る。
【0099】このように、本実施例の移動体の状態量計
測装置によれば、カルマンフィルタによる安定した状態
量を長周期で出力し、ジャイロに起因する誤差を低減し
た状態量演算部による状態量を短周期で出力するように
しているので、複合センサによる状態量の計測精度を大
幅に向上できる。
【0100】
【発明の効果】本発明によれば、GPS受信機からの長
周期の出力と、ジャイロや加速度計からの短周期の出力
との同期が計られるので、複合センサを使用するときの
計測タイミングのずれによる誤差が低減でき、これらの
出力を使用しカルマンフィルタにより推定する移動体の
状態量の計測精度を向上できる効果がある。
【0101】また、同期が計られた加速度を積分して短
周期に移動体の位置を求める際に、カルマンフィルタに
より推定される長周期の安定した位置データにより短周
期の位置を補正できるので、短周期に出力される移動体
の位置の精度を向上できる効果がある。
【0102】さらに、カルマンフィルタからまたは異な
る原理で求まる長周期の姿勢角により、ジャイロからの
角速度を積分して求める短周期の姿勢角を補正できるの
で、座標変換を伴って短周期に出力される移動体の状態
量の精度を向上できる効果がある。
【0103】さらに、本発明の姿勢角演算装置によれ
ば、従来のジャイロの角加速度によらず、移動体に加わ
る外力モデルを基にした新規で精度の高い姿勢角演算装
置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の移動体の状態量計測装置の一実施例を
示す機能ブロック図である。
【図2】GPS衛星を利用して航空機の位置を計測する
ようすを示す概念図である。
【図3】信号同期手段の構成を示す機能ブロック図であ
る。
【図4】信号同期手段の処理を示すフローチャートであ
る。
【図5】信号同期手段の動作を説明するタイムチャート
である。
【図6】カルマンフィルタの構成を示す機能ブロック図
である。
【図7】カルマンフィルタの処理を示すフローチャート
である。
【図8】状態量演算部の構成を示す機能ブロック図であ
る。
【図9】姿勢角演算部の構成を示す機能ブロック図であ
る。
【図10】航空機に加わる外力を説明するベクトル図で
ある。
【図11】移動体の状態量計測装置の処理の概要を示す
フローチャートである。
【図12】従来の航空機の位置速度計測装置の一例を示
す機能ブロック図である。
【符号の説明】
1…航空機、2…GPS衛星、4…地上局、6…計器シ
ステム、7…計算機装置、11…GPS受信機、12…
ジャイロ、13…加速度計、14…信号同期部、15…
カルマンフィルタ、16…状態量演算部、17…姿勢角
演算部、18…スイッチ部、141…逓倍手段、142
…角速度入力手段、143…加速度入力手段、144,
145…時刻一致化処理手段、146…出力手段、16
0…第1の座標変換器、161…第1の積分手段、16
2…第2の積分手段、163…第2の座標変換器、16
4…第3の積分手段。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 GPS受信機により長周期で計測される
    移動体の位置データと、ジャイロ及び加速度計により短
    周期でそれぞれ計測される移動体の角速度データ及び加
    速度データと、これら各データを使用して移動体の状態
    量(位置)を求める計測方法において、 前記GPS受信機の長周期の計測タイミングを逓倍した
    所定のタイミング信号を発生し、前記所定のタイミング
    信号に同期するように前記角速度データ及び加速度デー
    タを補正することを特徴とする移動体の状態量計測方
    法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記所定タイミング信号は、前記長周期と前記短周期の
    比の整数倍以上の周期に逓倍して発生することを特徴と
    する移動体の状態量計測方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、 前記補正は、前記所定のタイミング信号とその直前また
    は直後に検出される前記角速度データまたは前記加速度
    データの時間差が所定以上のときに、この時間差と前記
    特前または直後を含む複数の前記角速度データまたは前
    記加速度データの時系列を基に、前記所定のタイミング
    信号の発生時刻に一致する角速度データまたは加速度デ
    ータを推定することを特徴とする移動体の状態量計測方
    法。
  4. 【請求項4】 GPS衛星からの電波を受信して移動体
    の位置を計測するGPS受信機と、移動体の角速度を計
    測するジャイロと、移動体の加速度を計測する加速度計
    と、上記の各計測値に基づいて誤差を低減した移動体の
    位置等を推定するカルマンフィルタを備える移動体の状
    態量計測装置において、 前記GPS受信機の長周期の計測タイミングを逓倍した
    所定のタイミング信号を発生し、前記所定のタイミング
    信号に同期するように前記角速度データ及び加速度デー
    タを補正する信号同期手段と、 前記信号同期手段から前記所定のタイミング信号で入力
    され、前記補正された加速度データを積分して姿勢角を
    求める姿勢角演算手段と、前記補正された加速度を積分
    して速度を求め更に積分して位置を求める位置演算手段
    を有する状態量演算部を備え、 前記GPS受信機からの位置のデータと前記状態量演算
    部からの姿勢角及び位置のデータを前記カルマンフィル
    タに入力して、前記長周期の計測タイミング毎に移動体
    の位置等を推定するように構成されることを特徴とする
    移動体の状態量計測装置。
  5. 【請求項5】 請求項4において、 前記位置演算手段の積分の初期値を、前記カルマンフィ
    ルタから出力される位置のデータにより更新するように
    構成されることを特徴とする移動体の状態量計測装置。
  6. 【請求項6】 GPS衛星と移動体間の距離から移動体
    の位置を計測するGPS受信機と、移動体の角速度を計
    測するジャイロと、移動体の加速度を計測する加速度計
    と、上記の各計測値に基づいて位置や姿勢角等を演算す
    る移動体の状態量計測装置において、 前記GPS受信機からの位置のデータと状態量演算部か
    らの姿勢角及び位置のデータを入力して、前記GPS受
    信機の計測タイミング毎に移動体の位置または位置と姿
    勢角等を推定するカルマンフィルタと、 前記ジャイロからの角速度を地面固定座標系に変換する
    第1の座標変換手段及び変換された角速度を積分して前
    記カルマンフィルタへ出力する姿勢角を求める第1の積
    分手段を有する姿勢角演算手段と、前記加速度検出器か
    らの加速度を積分して移動体の速度を求める第2の積分
    手段、前記速度を地面固定座標系に変換する第2の座標
    変換手段及び変換された速度を積分して前記カルマンフ
    ィルタへ出力する位置を求める第3の積分手段を有する
    位置演算手段とを具備し、前記GPS受信機の計測タイ
    ミングより短い周期で移動体の位置と姿勢角を演算する
    前記状態量演算部とを備え、 前記第1の積分手段の初期値を前記GPS受信機の計測
    タイミング毎に、前記カルマンフィルタから出力される
    姿勢角または姿勢角補正手段からの姿勢角により更新す
    るように構成されることを特徴とする移動体の状態量計
    測装置。
  7. 【請求項7】 請求項6において、 前記カルマンフィルタは、前記第2の積分手段からの速
    度を入力して機体固定座標系の移動体の速度を推定し、 前記姿勢角補正手段は、前記カルマンフィルタからの前
    記機体座標系の速度と、前記カルマンフィルタからの地
    面固定座標系の位置を微分した速度と、前記加速度計か
    らの加速度に基づいて、前記GPS受信機の計測タイミ
    ング毎に移動体の地面固定座標系の姿勢角を演算するよ
    うに構成されていることを特徴とする移動体の状態量計
    測装置。
  8. 【請求項8】 請求項4〜請求項7のいずれか1項にお
    いて、 前記カルマンフィルタからの移動体の状態量が出力され
    ないときに、前記状態量演算部からの位置および/また
    は姿勢角を出力するスイッチ手段を備えることを特徴と
    する移動体の状態量計測装置。
  9. 【請求項9】 GPS衛星と移動体間の距離から地面固
    定座標系の移動体の位置を計測するGPS受信機と、機
    体固定座標系の移動体の加速度を計測する加速度計と、
    上記の各計測値に基づいて位置や速度を推定するカルマ
    ンフィルタと、前記加速度計の出力と前記カルマンフィ
    ルタの出力に基づいて地面固定座標系の移動体の姿勢角
    を演算する装置において、 前記カルマンフィルタからの前記機体固定座標系の速度
    と前記地面固定座標系の位置と前記加速度計からの加速
    度を入力する入力手段と、入力された位置から前記地面
    固定座標系の速度を求める微分手段と、 移動体に加わる外力の運動モデルを変形し、地面固定座
    標系による速度と、機体固定座標系による速度及び移動
    体の迎え角と、の関数で表わす姿勢角の運動モデルに基
    づいて、前記地面固定座標系による移動体の姿勢角を求
    める演算手段を備えることを特徴とする移動体の姿勢角
    演算装置。
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