JPH07237684A - 加工肉食品の台紙 - Google Patents

加工肉食品の台紙

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JPH07237684A
JPH07237684A JP2530294A JP2530294A JPH07237684A JP H07237684 A JPH07237684 A JP H07237684A JP 2530294 A JP2530294 A JP 2530294A JP 2530294 A JP2530294 A JP 2530294A JP H07237684 A JPH07237684 A JP H07237684A
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JP
Japan
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layer
thermoplastic resin
synthetic paper
processed meat
resin
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JP2530294A
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English (en)
Inventor
Taiji Hosono
野 泰 司 細
Takashi Funato
戸 孝 船
Junichi Yasuda
田 順 一 安
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Yupo Corp
Original Assignee
Yupo Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 包装体が嵩ばらず、販売の際に、蛍光灯の照
明がなされても購入者には加工肉食品が新鮮なものに見
え、軽量、高剛性、外観が美麗な、加工肉食品の台紙を
提供するものである。 【構成】 発泡倍率1.05〜30倍、肉厚50〜2,
000μmの独立気泡の熱可塑性樹脂押出発泡層(A)
と、不透明度85%以上、白色度80〜100%、空孔
率10〜60%、肉厚30〜500μmの、延伸樹脂フ
ィルムよりなる合成紙(B) とが貼着された複合合成紙を
基材とし、該基材の熱可塑性樹脂押出発泡層(A) 側の表
面は黄色に着色され、合成紙(B) 側の表面は、商品名、
製造者名、バーコード等の印刷がなされていることを特
徴とする加工肉食品の台紙。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、軽量、高剛性、外観が
美麗な、加工肉食品の台紙に関するものである。この台
紙は、その上に、ベーコン、スライスしたハム、カラス
ミ等の加工肉食品を適量づつ分割して載置させ、この台
紙の上に載せられた加工肉食品を台紙ごと樹脂製の透明
袋に収納して、該袋内を減圧しながら袋口をヒートシー
ルするために用いられる材料で、この様にして適量づつ
ヒートシールされた加工肉食品を、そのままスーパース
トアや肉屋等の陳列ケースに並べて販売するためのもの
である。
【0002】
【従来の技術】ベーコン、ハム等の加工肉食品は、従
来、以下に示す〜の包装形態が採用されている。 発泡ポリスチレン樹脂シートを真空成形して得られ
るトレイ内に加工肉食品を収納し、これをスチレッチ・
ラップフィルムで包装したもの。 印刷された台紙上にスライスされた加工肉食品を載
せて、これを熱収縮フィルムを用いてプレパックしたも
の。 透明な樹脂製袋内にベーコンを並べて収納し、袋内
を減圧した後、袋口をヒートシールしたもの。 上記の包装形態は、トレイを使用するので包装体が嵩
ばる欠点がある。また、上記の包装形態は、プレパッ
ク時に加工肉食品に熱がかかり、加工肉食品が変性し易
くなるので好ましくない。更に、上記の包装形態は、
袋を形成するフィルムの肉厚を厚くして、包装体の剛性
を増す必要があり、袋のコストが高くなる欠点がある。
更に、これら包装体を陳列するショーウインドウケース
は、一般に蛍光灯で照明されているため、加工肉食品、
特にベーコンの見映えが、購入者には加工後数日経過
し、変色、変性しているように見える。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、包装体が嵩
ばらず、陳列ケースに包装体が並べられ、販売される際
に、蛍光灯の照明がなされても購入者には加工肉食品が
新鮮なものに見える加工肉食品の台紙を提供するもので
ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
[発明の概要]本発明者らは、上記問題点に鑑みて鋭意
研究を重ねた結果、特定な性状の熱可塑性樹脂押出発泡
層(A) に合成紙(B) を貼着した複合合成紙の、熱可塑性
樹脂押出発泡層(A) 側の表面を黄色に着色し、合成紙
(B) 側の表面に印刷をすることにより得た加工肉食品の
台紙は、包装体が嵩ばらず、販売の際に蛍光灯の照明が
なされても加工肉食品が新鮮な見映えのあるものとする
ことができるとの知見に基づき本発明を完成するに至っ
たものである。すなわち、本発明の加工肉食品の台紙
は、発泡倍率が1.05〜30倍、肉厚が50〜2,0
00μmの独立気泡の熱可塑性樹脂押出発泡層(A) と、
不透明度が85%以上、白色度が80〜100%、空孔
率が10〜60%、肉厚が30〜500μmの、延伸樹
脂フィルムよりなる合成紙(B) が貼着された複合合成紙
を基材とし、該基材の熱可塑性樹脂押出発泡層(A) 側の
表面は黄色に着色され、合成紙(B) 側の表面は、商品
名、製造者名、バーコード等の印刷がなされていること
を特徴とするものである。
【0005】
【作用】本発明の加工肉食品の台紙は、台紙の黄色に着
色した側に加工肉食品を並べ、これを透明な袋内に収納
し、袋内を減圧にして空気を追い出し、次いで、袋口を
ヒートシールした包装体は、台紙が黄色に着色されてい
るので、蛍光灯の光りであっても加工肉食品が新鮮な見
映えとなる。また、台紙の裏面側は白色の合成紙である
ので、印刷が鮮明であり、かつ、この合成紙に押出発泡
樹脂層が貼着されていて隠蔽性が高いので、購入者が包
装体を引っ繰り返して、製造元、加工肉原料の印刷文字
を読み取る時、台紙の反対側の加工肉食品の色が見え
ず、印刷文字の読取りが容易である。更に、台紙の合成
紙が延伸樹脂フィルムであり、配向しているので、発泡
層の方向性がないのを補い、剛性が高い。
【0006】[発明の具体的説明] [I] 台 紙 (1) 基 材(複合合成紙) (A) 熱可塑性樹脂押出発泡層(A) 台紙の熱可塑性樹脂押出発泡層(A) は、熱可塑性樹脂と
発泡剤とからなる発泡性樹脂をダイよりシート状に低圧
域に押し出して得られる発泡倍率が1.05〜30倍、
好ましくは1.1〜5倍、特に好ましくは1.1〜2
倍、肉厚が50〜2,000μm、好ましくは100〜
500μm、特に好ましくは200〜500μm、独立
気泡が65%以上、好ましくは85%以上、のものであ
る。
【0007】(a) 素 材 この熱可塑性樹脂押出発泡層(A) は、単層であっても、
図1及び図2に示すように、化学発泡剤又は物理発泡剤
を含有した発泡樹脂(a1 ) と、充填剤を含有する熱可
塑性樹脂(a2 ) とをそれぞれ別々の押出機で溶融・混
練し、1台のTダイに供給して積層させ、シート状に共
押出しながら発泡させた後、冷却することにより得られ
た発泡樹脂層(A1 ) と非発泡樹脂層(A2 ) とからなる積
層構造のものであっても良い。好ましくは発泡樹脂層(A
1 ) の両面に非発泡樹脂層(A2 )が備えられた積層され
た基材である熱可塑性樹脂押出発泡層(A) を用いること
が、成形性、断裁等の二次加工性の面から好ましい。
【0008】熱可塑性樹脂 上記発泡樹脂層(A1 ) 及び非発泡樹脂層(A2 ) の発泡剤
を含有した発泡性樹脂(a1 ) 及び充填剤含有熱可塑性
樹脂(a2 ) に用いられる熱可塑性樹脂としては、低密
度、中密度、高密度のポリエチレン、線状低密度ポリエ
チレン、ポリプロピレン、エチレン・プロピレン共重合
体、エチレン・プロピレン・ブテン−1共重合体、プロ
ピレン・ブテン−1共重合体、プロピレン・4−メチル
ペンテン−1共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重合体
等のオレフィン系樹脂、ポリスチレン、アクリロニトリ
ル・スチレン共重合体、アクリロニトリル・ブタジエン
・スチレン樹脂等のスチレン系樹脂、ポリエチレンテレ
フタレート、ポリアミド、ポリフェニレンスルフィド、
ポリフェニレンエーテル等を挙げることができる。これ
らは、混合して用いても良い。
【0009】発泡剤 前記発泡性樹脂中に配合される化学発泡剤としては、ア
ゾジカルボンアミド、アゾビスイソブチロニトリル、ジ
アゾアミノベンゼン、N,N´−ジニトロソペンタメチ
レンテトラミン、N,N´−ジメチル−N,N´−ジニ
トロテレフタルアミド、ベンゼンスルホニルヒドラジ
ド、p−トルエンスチレンスルホニルヒドラジド、p,
p´−オキシビスベンゼンスルホニルヒドラジド、重炭
酸ナトリウム塩、クエン酸ナトリウム塩等及びこれらの
混合物等を挙げることができる。前記発泡性樹脂中に配
合される物理発泡剤としては、プロパン、ブタン、ペン
タン、ジクロロジフルオロメタン、ジクロロモノフルオ
ロメタン、トリクロロモノフルオロメタン等を挙げるこ
とができる。また、これらの発泡剤を使用する際に、通
常使用される発泡助剤、架橋剤、核剤等の配合剤を併用
してもよく、また、発泡体は架橋させたものでも良い。
【0010】充填剤 前記充填剤含有熱可塑性樹脂に配合される充填剤2とし
ては、無機充填剤及び有機充填剤の二種類があり、これ
ら無機充填剤として、粒径が0.05〜30μmの炭酸
カルシウム、炭酸マグネシウム、水酸化カルシウム、水
酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、燐酸アルミニ
ウム、タルク、マイカ、クレー、カーボンブラック、グ
ラファイト、ゼオライト、硫酸バリウム、含水珪酸カル
シウム、珪藻土、酸化チタン、硫酸アルミニウム、シリ
カなどを挙げることができる。また、上記有機充填剤と
して、マトリックスを形成する熱可塑性樹脂とは非相溶
性の樹脂よりなるものであり、具体的には、粒径が0.
5〜2,000μmのフェノール樹脂粉、エボナイト粉
等の熱硬化性樹脂充填剤、或いは、フィルムマトリック
ス形成樹脂がポリプロピレン、ポリエチレンであるとき
はポリアミド、ポリブチレンテレフタレート等を挙げる
ことができる。これら充填剤として、上記粒子状の他に
繊維状の充填剤を用いることもできる。これら繊維状の
充填剤としては、直径が3〜30μm、長さが1〜10
mmの、ガラス系、パルプ系、アスベスト系、ポリエチ
レンテレフタレート系、ポリアミド系等の繊維を挙げる
ことができる。
【0011】その他の配合剤 なお、上記発泡性樹脂と充填剤含有熱可塑性樹脂には、
これらの配合剤の他に、酸化防止剤、着色剤、紫外線吸
収剤、帯電防止剤、分散剤、核剤、可塑剤及び脂肪酸金
属塩、脂肪酸アミドのスリップ剤などの添加剤を必要に
応じて添加しても良い。
【0012】(b) 層構成発泡樹脂層(A1 前記発泡樹脂層(A1 ) は、前記発泡剤を含有した発泡性
樹脂(a1 ) 中の発泡剤の発泡を行なって内部に気泡4
を形成したものである。発泡倍率が1.05〜30倍、
特に1.1〜10倍とすることが好ましい。発泡倍率が
1.05倍より低すぎる場合には、熱可塑性樹脂押出発
泡層(A) の軽量化が不十分であり、逆に発泡倍率が30
倍を超えると熱可塑性樹脂押出発泡層(A) の剛性の低下
が大きすぎる。
【0013】非発泡樹脂層(A2 上記非発泡樹脂層(A2 )の充填剤含有熱可塑性樹脂(a
2 ) に用いられる熱可塑性樹脂としては、上記熱可塑性
樹脂押出発泡層(A) の「 (a) 素 材」において挙げら
れる熱可塑性樹脂が使用できる。従って、非発泡樹脂層
(A2 ) は、上記熱可塑性樹脂に充填剤を配合させてなる
ものであるが、この充填剤含有熱可塑性樹脂(a2 ) 中
に含有されている充填剤の含有率は9〜80重量%、好
ましくは15〜60重量%である。該非発泡樹脂層
(A2 ) の充填剤の含有率を9〜80重量%の範囲とした
のは、充填剤の含有率が9重量%未満であると熱可塑性
樹脂押出発泡層(A) の剛性が低下し過ぎるのと、押出発
泡時に発泡による体積膨脹に起因する波状の変形(コル
ゲート)が大きくなり、熱可塑性樹脂押出発泡層(A) の
冷却が不均一となり、熱可塑性樹脂押出発泡層(A) のシ
ートの流れ方向(機械方向)と平行に筋が発生したり、
複合合成紙にサーマルラミネーションする場合に不均一
な貼り合わせ品となって、皺やあばたが発生する。ま
た、充填剤の含有率が80重量%を超えると非発泡樹脂
の溶融粘度が高くなり過ぎて流れ性が低下し、共押出成
形が困難となる。
【0014】(c) 熱可塑性樹脂押出発泡層(A) の形成 発泡樹脂層(A1 )と非発泡樹脂層(A2 )との形成方法に
ついては、Tダイより共押出される前に発泡樹脂層
(A1 )と非発泡樹脂層(A2 )とを溶融状態で積層する方
法により形成することができる(米国特許第4,88
9,669号明細書、欧州特許第287,826号明細
書参照)。一般的には両樹脂をそれぞれの押出機で溶融
・混練した後にTダイ内で積層するマルチマニホールド
方式や、Tダイに流入させる前に積層するフィードブロ
ック方式等であれば良い。Tダイにて共押出成形を行な
わない場合には、コルゲート発生が起こり、積層シート
が波打つ。好ましくは、発泡樹脂層(A1 )の両面に非発
泡樹脂フィルム層(A2 )が積層されるようにTダイより
共押出する。また、前記発泡樹脂層(A1 )非発泡樹脂層
(A2 )との積層と同時に、前記発泡剤を含有した発泡性
樹脂(a1 ) 中の発泡剤の発泡を行なって、発泡樹脂層
(A1)の内部に気泡4を形成する。また、このときの発
泡倍率は前述した通りとすることが好ましい。熱可塑性
樹脂押出発泡層(A) の肉厚は、50〜2,000μm、
特に200〜500μmであることが好ましい。発泡樹
脂層(A1 )と非発泡樹脂層(A2 )との肉厚比は、構成す
る樹脂、発泡倍率によって異なるが、非発泡樹脂層
(A2 )の厚みが熱可塑性樹脂押出発泡層(A)全体の厚み
に対して5〜70%程度、特に5〜50%であることが
好ましい。
【0015】(B) 合成紙(B) (a) 構 造 本発明にて用いられる合成紙(B) は、フィルム内部に微
細なボイドを有する延伸樹脂フィルムよりなる合成紙で
あって、その不透明度(JIS P−8138)が85
%以上、好ましくは90%以上で、白色度(JIS L
−1015)が80〜100%で、空孔率が10〜60
%、好ましくは15〜45%、肉厚が30〜500μ
m、好ましくは50〜300μmのものである。また、
上記空孔率は次式(I) で算出される値である。 式(I) ρ0 :延伸前のフィルムの密度ρ :延伸後のフィルムの密度
【0016】かかる微多孔の合成紙としては、例えば、
次の〜のものが挙げられ、これらは既述の特許公報
にその製造方法が記載されている。 無機又は有機充填剤を8〜65重量%の割合で含有
する微多孔を有する熱可塑性樹脂の二軸延伸フィルム
(特公昭54−31032号公報、米国特許第3,77
5,521号明細書、米国特許第4,191,719号
明細書、米国特許第4,377,616号明細書、米国
特許第4,560,614号明細書等)。
【0017】 二軸延伸熱可塑性樹脂フィルムを基材
層とし、無機微細粉末を含有する熱可塑性樹脂の一軸延
伸フィルムを紙状層とする合成紙(特公昭46−407
94号、特開昭57−149363号、特開昭57−1
81829号等の各公報)。この合成紙は、二層構造で
あっても、基材層の表裏面に一軸延伸フィルムの紙状層
が存在する三層構造(特公昭46−40794号公報)
であっても、紙状層と基材層間に他の樹脂フィルム層が
存在する三層〜七層の合成紙(特公昭50−29738
号、特開昭57−149363号、特開昭57−126
155号、特開昭57−181829号公報等)であっ
ても、裏面がプロピレン・エチレン共重合体、エチレン
・(メタ)アクリル酸共重合体の金属塩(Na、Li、
Zn、K)、塩素化ポリエチレン等の基材層樹脂よりも
低融点の樹脂よりなるヒートシール層を有する三層以上
の合成紙であっても良い(特公平3−13973号公
報)。
【0018】かかる複数層からなる合成紙の一例とし
て、合成紙の表面に、更にオフセット印刷性を向上させ
るために塗布剤層が設けられた合成紙を挙げることがで
きる。具体的には、熱可塑性樹脂の二軸延伸フィルムを
基材層(Ba)とし、該基材層(Aa)の表裏面に無機微細粉末
を0.5〜35重量%含有する熱可塑性樹脂の一軸延伸
フィルムよりなる表面層(Bb)と裏面層(Bc)を形成した複
層フィルム(B1 ) を支持体とし、この支持体の表面層(B
b)側に無機微細粉末を8〜65重量%含有する熱可塑性
樹脂の一軸延伸フィルムよりなる紙状層(B2 ) を設け、
更に、この紙状フィルム層(B2 ) の表面に、ポリエチレ
ンイミン、ポリ(エチレンイミン−尿素)、ポリアミン
ポリアミドのエチレンイミン付加物、ポリアミンポリア
ミドのエピクロルヒドリン付加物、三級乃至四級窒素含
有アクリル系ポリマーからなる群より選ばれたプライマ
ー(B3 ) を設けた構造の合成紙(B) を挙げることができ
る。
【0019】三層構造の合成紙の一例としては、図2に
示すように、無機微細粉末を0〜50重量%含有する熱
可塑性樹脂フィルムを、該樹脂の融点より低い温度で一
方向に延伸して得られる一軸方向に配向したフィルムの
両面に、無機微細粉末を8〜65重量%含有する熱可塑
性樹脂の溶融フィルムを積層し、次いで、前記方向と直
角の方向にこの積層フィルムを延伸することにより得ら
れる紙状層(B2 ) が一軸方向に配向し、微細な空隙を多
数有するフィルムであり、基材層(B1 ) は二軸方向に配
向した積層構造物である。勿論、この表面に前記プライ
マー(塗布剤)の層を設けてオフセット印刷性をより向
上させても良く、この二軸延伸フィルムの基材層(B1 )
は合成紙の縦と横の強度バランスの付与に寄与し、ま
た、紙状層の一軸フィルム(B2 ) は紙的風合を呈する。
【0020】 上記の合成紙の紙状層(B2 ) 側に、
更に、無機微細粉末を含有しない肉厚0.1〜20μm
の透明な熱可塑性樹脂ラミネート層が設けられた構造の
高い印刷の光沢が得られる合成紙(特公平4−6043
7号、特公平1−60411号、特開昭61−3748
号の各公報)。例えば、熱可塑性樹脂の二軸延伸フィル
ムを基材層(B1 ) とし、無機微細粉末を8〜65重量%
含有する熱可塑性樹脂の一軸延伸フィルムよりなる表面
層(Bb)と裏面層(Bc)側に無機微細粉末を含有しない熱可
塑性樹脂の透明フィルム層(B4) を設け、更に、帯電防
止機能を有するプライマー塗布層(B3 ) が設けられた合
成紙(特開昭61−3748号公報)、或いは、熱可塑
性樹脂の二軸延伸フィルムを基材層(1a)とし、この
基材層の少なくとも片面に、無機微細粉末を8〜65重
量%の割合で含有する熱可塑性樹脂の一軸延伸フィルム
よりなる表面層(Bb)と、熱可塑性樹脂の一軸延伸フィル
ムよりなる表面層(Bb)とのラミネート物が備えられてい
る合成紙であって、前記表面層の肉厚(t)は、紙状層
に存在する無機微細粉末の平均粒径を(R)としたと
き、次式(II)を満足する複層構造の樹脂フィルムよりな
る合成紙(特公平1−60411号公報)である。 式(II) R≧t≧1/10×R この複層構造の合成紙も、の合成紙と同じくヒート
シール層が裏面側に設けられたり、ラミネート層への印
刷を良好にするために前述のプライマーが塗布されたも
のであっても良い。
【0021】(b) 素 材熱可塑性樹脂 合成紙の素材の熱可塑性樹脂としては、ポリオレフィン
樹脂、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン
・プロピレン共重合体、ポリ(4−メチルペンテン−
1)、また、ポリスチレン、ポリアミド、ポリエチレン
テレフタレート、エチレン・酢酸ビニル共重合体の部分
加水分解物、エチレン・アクリル酸共重合体及びその
塩、塩化ビニリデン共重合体、例えば塩化ビニル・塩化
ビニリデン共重合体、その他、及びこれらの混合物を例
示することができる。これらの中でも耐水性、耐薬品性
の面から、ポリプロピレン、ポリエチレンが好ましい。
また、基材層にポリプロピレンを用いる場合には、延伸
性を良好なものとするために、ポリエチレン、ポリスチ
レン、エチレン・酢酸ビニル共重合体等のポリプロピレ
ンよりも融点が低い樹脂を3〜25重量%配向するのが
良い。
【0022】無機微細粉末 また、無機微細粉末としては、炭酸カルシウム、焼成ク
レイ、シリカ、珪藻土、タルク、酸化チタン、硫酸バリ
ウム等、粒径が0.03〜16μmのものが使用され
る。延伸倍率は、縦、横方向とも4〜10倍が好まし
く、延伸温度は樹脂がホモポリプロピレン(融点164
〜167℃)のときは150〜162℃、高密度ポリエ
チレン(融点121〜124℃)のときは110〜12
0℃、ポリエチレンテレフタレート(融点246〜25
2℃)のときは104〜115℃である。また、延伸速
度は50〜350m/分である。
【0023】(c) 性 状 合成紙の不透明度が85%未満では、織布の隠蔽性に乏
しく、かつ、印刷の見映えが悪く、また、空孔率が10
%未満では、合成紙を肉厚としないと織布のエンボス模
様が合成紙の強度(引張強度、曲げ強度)が低く、実用
的でない。合成紙の白色度は80〜100%である。白
色度が高いほど印刷された文字、図柄の読取りが容易で
ある。合成紙の肉厚は、30〜500μmであり、30
μm未満では安定して合成紙を生産することができず、
剛性も乏しい。また、500μmを超えては複合合成紙
の市場への供給がA3、菊判サイズ等のシート状に裁断
し、これを梱包しての輸送に限られ、巻きロールとして
の供給が困難である。
【0024】(C) 台紙の基材 本発明の加工肉食品の台紙に使用される基材は、前記熱
可塑性樹脂押出発泡層(A) と合成紙(B) を貼着した複合
合成紙である。 (a) 貼 着 前記複合合成紙である、熱可塑性樹脂押出発泡層(A) に
合成紙(B) とを積層するには、前記紙状層(B2 ) が表面
を形成するように、熱可塑性樹脂押出発泡層(A) の片面
若しくは両面に貼り合わせることによって、一体とされ
る。好ましくは熱可塑性樹脂押出発泡層(A) の非発泡樹
脂層(A2 )側に貼り合わせすると、充填剤の存在により
サーマルラミネーション時のコルゲート現象が抑えられ
る。
【0025】(b) 貼着方法 熱可塑性樹脂押出発泡層(A) と合成紙(B) との貼着方法
については、種々の方法がある。例えば、以下に示す
〜の方法が挙げられる。 熱可塑性樹脂押出発泡層(A) 用の樹脂と発泡剤から
なる発泡性樹脂及び充填剤含有樹脂をそれぞれ別々の押
出機内で溶融混練した後、積層し、Tダイより共押出さ
れたシートが未だ溶融状態を保つうちにその熱を利用し
て、該熱可塑性樹脂押出発泡層(A) の少なくとも片面に
金属ロール又はゴムロールより合成紙(B)を加圧溶着さ
せるサーマルラミネート法。 熱可塑性樹脂押出発泡層(A) と合成紙(B) をホット
メルト接着剤又は溶剤型接着剤で貼り合わせる方法があ
る。 上記のとき共押出法により公知の接着性ホットメ
ルト接着剤層を熱可塑性樹脂押出発泡層(A) の非発泡樹
脂層の上に設けるか、ホットメルト接着剤層を備える合
成紙(B) を用いても良い。
【0026】 サーマルラミネート法 上記サーマルラミネート法において加圧溶着させるため
の条件としては、Tダイより共押出された熱可塑性樹脂
押出発泡層(A) となるシートが未だ溶融状態を保つこと
ができる通常150〜280℃、好ましくは160〜2
20℃の温度のうちに、該熱可塑性樹脂押出発泡層(A)
の少なくとも片面に微多孔フィルム(B)を積層して金
属ロール又はゴムロールにより通常0.1〜60kg/
cm、好ましくは0.2〜10kg/cmの圧力で加圧
溶着させる。
【0027】 接着剤法ホットメルト接着剤 前記ホットメルト接着剤としては、低密度ポリエチレ
ン、線状低密度ポリエチレン、エチレン・酢酸ビニル共
重合体(好ましくは酢酸ビニル含量が12重量%以下の
エチレン・酢酸ビニル共重合体)、エチレン・アクリル
酸共重合体(好ましくはエチレン含量が65〜94重量
%のエチレン・アクリル酸共重合体)、エチレン・メタ
クリル酸アルキルエステル共重合体、アイオノマー(エ
チレン・アクリル酸共重合体の金属塩、エチレン・メタ
クリル酸共重合体の金属塩)、エチレン・プロピレン共
重合体、エチレン・プロピレン・ブテン−1共重合体、
塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体などを挙げることがで
きる。溶剤型接着剤 前記溶剤型接着剤としては、ポリエーテルポリオール・
ポリイソシアネート接着剤、ポリエステル・ポリオール
・ポリイソシアネート接着剤等を挙げることができる。接着剤層肉厚 このような接着剤層の肉厚は、一般に1〜30μm、好
ましくは1〜20μmの厚みで使用される。具体的には
塗布型の接着剤は1〜20g/m2 、好ましくは2〜6
g/m2 の量で塗布される。ホットメルト型の接着剤は
溶融押出ラミネートされ、8〜30μm、好ましくは8
〜20μmの厚みで熱融着される。
【0028】(2) 黄色の着色 上記熱可塑性樹脂押出発泡層(A) と合成紙(B) が貼着さ
れた複合合成紙よりなる基材の熱可塑性樹脂押出発泡層
(A) 側の表面を黄色に着色するためには、図2に示すよ
うに、熱可塑性樹脂押出発泡層(A) を製造する際の熱可
塑性樹脂中に黄色顔料を0.5〜10重量%混入させる
ことにより行なうか。或いは、図1に示すように、熱可
塑性樹脂押出発泡層(A) 側の表面に黄色インキを印刷5
することにより行なうことができる。該黄色の着色剤と
して熱可塑性樹脂中に配合される黄色顔料としては、黄
鉛、亜鉛黄、カドミウム黄、黄色酸化鉄等を挙げること
ができる。また、上記黄色インキの印刷においては、各
種の印刷方法を採用することができる。
【0029】(3) 印 刷 また、上記複合合成紙よりなる基材の合成紙(B) 側の表
面には、図1及び図2に示すように、商品名、製造者
名、バーコード等の品質の表示や販売上必要な表示等の
印刷6がなされる。
【0030】[II] 包 装 (1) 加工肉食品 このようにして得られた加工肉食品の台紙1の上には、
加工肉食品7が載置される。該加工肉食品としては、ベ
ーコン、スライスしたハム、カラスミ、ウインナーソー
セージ等を挙げることができる。このような台紙は耐油
性があるためにベーコン、ハムから出る脂肪によっても
台紙が汚れ難いし、耐水性があるために台紙に0℃の温
度で載せられた際のベーコンが大気中の湿気を吸って凝
縮した水分によっても台紙は丈夫である。 (2) 包装方法 このような台紙は、図3に示すように、ベーコン、ハム
等の加工肉食品7を載せた状態でラップフィルム8等に
て包装するか、台紙上にベーコン、ハム等を載せたまま
の状態で、収縮フィルムの袋内に収納した後、これをヒ
ートシールして包装する等の方法を採用することができ
る。 (3) 販 売 上記加工肉食品を包装した台紙は店頭に置かれて,蛍光
灯等により照明されて販売される。
【0031】
【実施例】以下に実施例及び比較例を挙げて、本発明を
更に具体的に説明する。 [I] 評 価 以下に示す実施例及び比較例における物性の評価は、以
下に示す方法によって行なった。 (1)三点曲げ弾性率 島津製作所(株)製オートグラフDSC−2000を用
いてJIS−K7203に準じて測定した。
【0032】(2)表面光沢 スガ試験機(株)製光沢計UGV−5DPを用いて、J
IS−P8142に準じて積層樹脂シートの表面層の光
沢(75度)を測定した。
【0033】(3)表面外観(コルゲートによる筋、ラミ
ネートによる皺、アバタ等の発生の有無) 積層樹脂シートの表面を目視検査で下記の基準にて判定
した。 ○:実用上支障はない。 △:実用上少々問題あり。 ×:実用にならない。
【0034】(4)オフセット印刷性 東洋インキ製造(株)のオフセット印刷インキ「TSP
−400」(商品名)及び小森印刷機(株)製オフセッ
ト4色印刷機を用い、表面側に4色(黒、青、赤、黄)
平板オフセット印刷を行ない、インキの転移性、インキ
の密着性を次の方法で評価した。インキの転移性 各色の網点部分を拡大鏡(30倍)に拡大して、網点再
現性を目視にて判定した。 網点再現性:100〜75% 良好 (○) 75〜50% やや不良(△) 50〜 0% 不良 (×)インキの密着性 ニチバン(株)製粘着テープ「セロテープ」(商品名)
を印刷面上に強く接着させ、次いで印刷面に沿って素早
く粘着テープを剥離し、紙面上のインキの残留程度を目
視判定した。 インキ残留率:100〜95% 良好 (○) 95〜80% やや不良(△) 80〜 0% 不良 (×)
【0035】(5)発泡倍率 下記に示す計算方法により算出し、支持体発泡シートの
発泡倍率を求めた。
【0036】[II]実験例 実施例1合成紙(B) の製造 (1) メルトフローレート(MFR)0.8g/10分の
ポリプロピレン(融点約164〜167℃)81重量%
に、高密度ポリエチレン3重量%及び平均粒径1.5μ
mの炭酸カルシウム16重量%を混合した組成物(A)
を270℃の温度に設定した押出機にて混練させた後、
シート状に押し出し、更に冷却装置により冷却して、無
延伸シートを得た。そして、このシートを150℃の温
度にまで再度加熱させた後、縦方向に5倍の延伸を行な
って5倍縦延伸フィルムを得た。
【0037】(2) MFRが0.4g/10分のポリプロ
ピレン(融点約164〜167℃)54重量%と、平均
粒径1.5μmの炭酸カルシウム46重量%とを混合し
た組成物(B)を別の押出機にて210℃の温度に設定
した押出機にて混練させた後、これをダイによりシート
状に押し出し、これを上記(1) の工程で得られた5倍縦
延伸フィルムの両面に積層し、三層構造の積層フィルム
を得た。次いで、この三層構造の積層フィルムを60℃
の温度にまで冷却した後、再び約155℃の温度にまで
加熱してテンターを用いて横方向に7.5倍延伸し、1
65℃の温度でアニーリング処理して60℃の温度にま
で冷却して、耳部をスリットして三層構造(一軸延伸/
二軸延伸/一軸延伸)の肉厚50μm(B/A/B=1
2μm/26μm/12μm)、白色度94%、不透明
度87%の積層フィルム(空孔率33%)よりなる合成
紙(B) を得た。
【0038】溶剤型接着剤の塗布 この三層積層フィルムの表面をコロナ放電処理した後、
帯電防止剤含有の塗布剤水溶液を両表面に固形分で片面
0.05g/m2 (肉厚約0.1μm)となるよう塗布
及び乾燥して、巻き取った。塗布剤水溶液の組成は、下
記の通りであった。 (a) 三菱油化(株)製水溶性アクリル系樹脂帯電防止剤
「ST−1100」(
【0039】
【化1】
【0040】を分子鎖に含む):100重量部 (b) 水溶性ポリアミンポリアミドのエピクロルヒドリン
付加物(ディック・ハーキュレス社製「カイメン557
H」):25重量部
【0041】印 刷 このような接着剤を塗布した合成紙(肉厚50.1μ
m)の表面に、製造元、商品名、図柄等を平板オフセッ
ト多色印刷した。
【0042】熱可塑性樹脂押出発泡層(A) の製造 三菱油化(株)製のプロピレン・エチレンブロック共重
合体(MFR0.5g/10分「三菱ポリプロEC
9」:商品名)100重量部に、化学発泡剤としてクエ
ン酸モノナトリウムと炭酸水素ナトリウムの1:1の混
合物3.5重量部を配合して、発泡性樹脂(a1 ) とし口
径65mmの押出機で溶融混練し、一方、プロピレン・
エチレンブロック共重合体(MFR1.8g/10分
「三菱ポリプロBC8」)に充填剤としてタルク40重
量%を配合して口径90mmの押出機で210℃の温度
で溶融混練し、次いで、これらを前者を中間層とし、後
者を両外層としてフィードブロックで三層に積層した
後、幅750mmのTダイから共押出して中間層を発泡
させることで熱可塑性樹脂押出発泡層(A) を得た。この
時、非発泡樹脂層(A1 )の厚みが各々50μm、発泡樹
脂層(A2 )の厚みが200μm、全体厚み300μmで
あった。
【0043】複合合成紙の製造 前記Tダイより押し出した熱可塑性樹脂押出発泡層(A)
が未だ軟化状態を保っている180℃の温度のうちに、
その裏面に前記合成紙(B) をサーマルラミネートするこ
とにより、合成紙(B) 層(肉厚50.1μm)/熱可塑
性樹脂押出発泡層(A) (肉厚300μm、発泡樹脂層の
発泡倍率1.5倍)よりなる表1に示す物性の複合合成
紙(肉厚350.1μm)を得た。
【0044】黄色の印刷 この複合合成紙の熱可塑性樹脂押出発泡層(A) 側の表面
に東洋インキ製造(株)製の黄色インキ「STPM黄
(商品名)」を用いてグラビア印刷(肉厚:4μm)し
て、図1に示すような、加工肉食品の台紙を得た。
【0045】包 装 得られた加工肉食品の台紙の上にハムを載置して収縮フ
ィルムの袋内に収納した後、これをヒートシールして包
装した。これに蛍光灯を照射してハムの色等を観察した
ところ、見映えが良く新鮮な感じがした。
【0046】実施例2合成紙(B) の製造 (1) メルトフローレート(MFR)0.8g/10分の
ポリプロピレン(融点約164〜167℃)81重量%
に、高密度ポリエチレン3重量%及び平均粒径1.5μ
mの炭酸カルシウム16重量%を混合した組成物(A)
を270℃の温度に設定した押出機にて混練させた後、
シート状に押し出し、更に冷却装置により冷却して、無
延伸シートを得た。
【0047】(2) そして、このシートを150℃の温度
にまで再度加熱させた後、縦方向に5倍の延伸を行なっ
て5倍縦延伸フィルムを得た。次いで、このフィルムを
再び155℃の温度にまで加熱してテンターを用いて横
方向に7.5倍延伸し、165℃の温度でアニーリング
処理して、60℃の温度にまで冷却し、耳部をスリット
して肉厚45μmの単層二軸延伸微多孔フィルム(空孔
率22%、白色度80%、不透明度80%)よりなる合
成紙(B) を得た。
【0048】溶剤型接着剤の塗布 この単層二軸延伸微多孔フィルムよりなる合成紙(B) の
表面をコロナ放電処理した後、帯電防止剤含有の塗布剤
水溶液を両表面に固形分で片面0.05g/m2 (肉厚
約0.1μm)となるよう塗布及び乾燥して、巻き取っ
た。上記塗布剤水溶液の組成は、下記の通りであった。 (a) 三菱油化(株)製水溶性アクリル系樹脂帯電防止剤
「ST−1100」:100重量部 (b) 水溶性ポリアミンポリアミドのエピクロルヒドリン
付加物(ディック・ハーキュレス社製「カイメン557
H」):25重量部
【0049】印 刷 このような接着剤を塗布した単層二軸延伸微多孔フィル
ムよりなる合成紙(B)(肉厚45.1μm)の表面に、
製造者名、商品名、図柄等をオフセット多色印刷した。
【0050】熱可塑性樹脂押出発泡層(A) の製造 三菱油化(株)製のプロピレン・エチレンブロック共重
合体(MFR0.5g/10分「三菱ポリプロEC
9」:商品名)100重量部に、化学発泡剤としてクエ
ン酸モノナトリウムと炭酸水素ナトリウムの1:1の混
合物3.5重量部を配合して、発泡性樹脂(a1 ) とし口
径65mmの押出機で溶融混練した。一方、プロピレン
・エチレンブロック共重合体(MFR1.8g/10分
「三菱ポリプロBC8」)60重量%に、充填剤として
タルク37重量%、黄色顔料3重量%を配合して、口径
90mmの押出機で210℃の温度で溶融混練した。次
いで、これらを前者を中間層とし、後者を両外層として
フィードブロックで三層に積層した後、幅750mmの
Tダイから共押出して中間層を発泡させることで表裏面
が黄色の熱可塑性樹脂押出発泡層(A) を得た。この時、
非発泡樹脂層(A1 )の厚みが各々100μm、発泡樹脂
層(A2 )の厚みが200μm、全体厚み400μmであ
った。
【0051】複合合成紙の製造 前記Tダイより押し出した熱可塑性樹脂押出発泡層(A)
が未だ軟化状態を保っている180℃の温度のうちに、
その裏面に単層二軸延伸微多孔フィルムよりなる合成紙
(B) をサーマルラミネートすることにより、図2に示す
ような、合成紙層(B) (肉厚45.1μm)/熱可塑性
樹脂押出発泡層(A) (肉厚400μm、発泡樹脂層の発
泡倍率1.5倍)よりなる表2に示す物性の複合合成紙
(肉厚445.1μm)からなる加工肉食品の台紙を得
た。
【0052】包 装 得られた加工肉食品の台紙の上にハムを載置して収縮フ
ィルムの袋内に収納した後、これをヒートシールして包
装した。これに蛍光灯を照射してハムの色等を観察した
ところ、見映えが良く新鮮な感じがした。
【0053】
【表1】
【0054】
【表2】
【0055】
【発明の効果】本発明の加工肉食品の台紙は、剛性に優
れ、収納物のベーコン、ハム等の見映えを良好なものと
する台紙である。また、ベーコン、ハム等の加工肉食品
は、0℃の温度で台紙上に載せられ、袋内に収納される
が、この包装体を20℃の温度で保管しても、耐油性が
あるためにベーコン、ハムから出る脂肪によっても台紙
が汚れ難いし、また、耐水性があるために加工肉食品を
台紙上に0℃の温度で載せた際に、加工肉食品が大気中
の湿気を吸って凝縮された水分によっても台紙は丈夫で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明実施例の加工肉食品の台紙の部分
断面図である。
【図2】図2は本発明の他の実施例の加工肉食品の台紙
の部分断面図である。
【図3】図3は加工肉食品を載置してラップフィルムに
より包装した状態の本発明の加工肉食品の台紙の部分断
面図である。
【符号の説明】
1 加工肉食品の台紙 2 充填剤 3 ボイド 3a 無機微細粉末 4 気泡 5 黄色ベタ印刷 6 印刷 7 加工肉食品 8 ラップフィルム A 熱可塑性樹脂押出発泡層(積層基材) A1 発泡樹脂層 A2 非発泡樹脂層 A3 非発泡樹脂層(顔料入り押出樹脂層) B 合成紙 B1 基材層 B2 , B2' 紙状層 a1 発泡剤含有熱可塑性樹脂 a2 充填剤含有熱可塑性樹脂

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】発泡倍率が1.05〜30倍、肉厚が50
    〜2,000μmの独立気泡の熱可塑性樹脂押出発泡層
    (A) と、不透明度が85%以上、白色度が80〜100
    %、空孔率が10〜60%、肉厚が30〜500μmの
    延伸樹脂フィルムよりなる合成紙(B) とが貼着された複
    合合成紙を基材とし、該基材の熱可塑性樹脂押出発泡層
    (A) 側の表面は黄色に着色され、合成紙(B) 側の表面
    は、商品名、製造者名、バーコード等の印刷がなされて
    いることを特徴とする加工肉食品の台紙。
  2. 【請求項2】台紙の基材が、発泡剤含有熱可塑性樹脂
    (a1 ) と充填剤を9〜80重量%の割合で含有する充
    填剤含有熱可塑性樹脂(a2 ) とをTダイにて共押出成
    形して得られる発泡樹脂層(A1 ) と非発泡樹脂層(A
    2 ) とからなる積層押出発泡層の片面に、微多孔を有す
    る二軸延伸熱可塑性樹脂フィルムを基材層(B1 )と
    し、無機充填剤を0.1〜65重量%の割合で含有する
    熱可塑性樹脂の一軸延伸フィルムを紙状層(B2 )とす
    る肉厚が50〜500μmの複層構造の合成紙(B)を貼
    着したものである請求項1に記載の加工肉食品の台紙。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000272633A (ja) * 1999-01-21 2000-10-03 Oji Yuka Synthetic Paper Co Ltd 袋状容器
EP4041525A4 (en) * 2019-10-07 2023-11-01 MuCell Extrusion LLC LIGHTWEIGHT MULTI-LAYER FOAM FILM WITH INCREASED SURFACE WHITENESS

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JP2000272633A (ja) * 1999-01-21 2000-10-03 Oji Yuka Synthetic Paper Co Ltd 袋状容器
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