JPH0723445Y2 - 間仕切り部材用支柱 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は間仕切り部材用支柱に係り、回転中心棒を使用
することなく、第１支柱と第２支柱とのみによつて180
°若しくは屈曲形に対立させたものである。

（従来の技術） 一側面に間仕切り用部材を取付ける第１支柱と、他側面
に間仕切り用部材を取付ける第２支柱とを隣り合わせに
するものにおいて、第７、８図に示すように第１支柱ａ
の他側から間隔置きに管材ｂを突出し、第２支柱ｃには
管材ｂの間隔に入る管材ｄを突出し、回転中心棒ｅを管
材ｂと管材ｄに通して蝶番を構成し、その構成により第
１支柱ａと第２支柱ｃを180°若しくは屈曲形に対立さ
せてなる間仕切り部材用支柱は公知であるが、この場合
は回転中心棒ｅを使用して蝶番を形成しなければならな
いから、組立が簡単ではなく、しかも回転中心棒を使用
しなければならないので、部品点数が増加する欠点を持
つ。

（本考案が解決しようとする問題点及び目的） 前記に鑑み、本考案は部品点数が増加し、かつ組立が面
倒になる回転中心棒を使用しないで、隣り合つた支柱を
軸連結して180°又は屈曲形に対立させることを解決の
課題とし、考案の目的とするものである。

（問題点を解決するための手段） 本願考案は一側面に間仕切り部材を取付ける縦溝を有し
他側面に該支柱と平行な連結用中心材を突出した第１支
柱と、他側面に間仕切用部材を取付ける縦溝を有し一側
面に該支柱と平行であつて第１支柱の前記の連結用中心
材に分離自由に嵌める連結用回転部材を突出した第２支
柱とからなり、第１支柱の連結用中心材に第２支柱の連
結用回転材を回転可能に外嵌めした間仕切り部材用支柱
であって、前記第１支柱を内面の中心に縦方向に延びた
嵌合部を設けた第１組立材と、内面に前記第１組立材の
嵌合部に嵌合する被嵌合部を設けるともに側面に前記連
結用中心材を設け前記第１組立材の嵌合部を該被嵌合部
に嵌合したとき第１組立材の内面とともに前記縦溝を形
成する内面を有する第２組立材から構成し、前記第２支
柱を前記第１組立材と、内面に前記嵌合部に嵌合する被
嵌合部を設けるとともに側面に前記連結用回転材を設け
前記第１組立材の嵌合部を該被嵌合部に嵌合したとき第
１組立材の内面とともに前記縦溝を形成する内面を有す
る第３組立材から構成したことを特徴とする。

本考案の好適な実施例を次に説明する。

（実施例） 第１図及び第２図は本考案の実施例を示した平断面図、
第３図は分解斜視図であつて、巾方向の長孔２を形成す
ると共に後面の中心に突出条３を設けた第１組立材１
と、後面中心にビス９を通す数個の透孔５を第３図のよ
うに縦方向で間隔置きに設け、前面に前記した突出条３
の両側に嵌まる一対の突起条６、６を設け、他側と第１
組立材１巾より小さくした第２組立材４とからなり、第
２組立材４の他側から第１組立材１の方向に斜めに突出
したアーム片７の縦端縁に第１組立材の他端を凡そその
中心とすると共に第２組立材４の裏面から突出しないよ
うにした円形断面の連結用中心材８を設け、第１組立材
１と第２組立材４の透孔５から挿通しビス９により締め
合わせて一側面11に間仕切り部材をなすパネル31等の端
縁を嵌める縦溝10を一側面11に形成して、他側面に連結
用中心材８を突出した第１支柱Ｉとする。

第２支柱IIは第１組立材1aと第３組立材4aとを第１支柱
Ｉの第１組立材１及び第２組立材４と対称形にしたもの
であつて、アーム片7aに第１支柱Ｉの連結用中心材８に
回転自由に嵌まる欠円形断面の連結用回転部材8aを突出
し、他側面11aにパネル31等の間仕切り用部材を取付け
る縁溝10aを設けた構成にする。

第１支柱Ｉと第２支柱IIはアルミ材により成形し、連結
用回転部材8aの下端面を連結用中心材８の上端面から嵌
め込む。

本実施例においては、第１支柱Ｉ、第２支柱IIの、或は
一対の長孔２、2aの下縁から第３図に示した支柱受け14
の縦片15を嵌め込んでビス等により固定する。

本実施例の第２支柱IIの連結用回転部材8aを第１支柱Ｉ
の連結用中心材８に嵌め、第１図のように180°に対立
させ、又は第２図のように適宜に屈曲形に対立させるも
のであつてその使用態様例を第４図に示す。

第１支柱Ｉと第２支柱IIには第５図に示すように一側面
11と他側面12の間に巾方向の中心に棚受板（図示せず）
を通す縦方向のスリツト21とその内部でコ字形又は角形
面多数の棚受板係止孔を設けた第６図の支持板23を通す
拡大溝22を設けることができる。この場合にビス９によ
り第１組立材１又は1aと第２組立材４又は4aと連結する
には第３図に示した透孔５に合わせた透孔を支持板23に
設ける。

（作用） 本考案は第４図に示すようにコーナー部分に使用するも
ので第１支柱Ｉの他側面に該支柱と平行に突出した連結
用中心材８に、第２支柱IIの一側面に該支柱と平行に突
出した連結用回転部材8aを回転可能に外嵌めし、第１支
柱と第２支柱の180°若しくは屈曲形対立を自由自在に
して間仕切用部材31の屈折を自由にする。

（効果） 本考案によれば、第１組立材1,1aと第２組立材４を組み
合わせて第１支柱Ｉを構成し、第１組立材1,1aと第３組
立材4aを組み合わせて第２支柱IIを構成したので、第１
組立材1,1a、第２組立材４及び第３組立材4aの各部材を
別々に成形できる。そのため、第１支柱Ｉが間仕切り部
材31を取付ける縦溝10や連結用中心材８を有し、第２支
柱IIが縦溝10aと連結用回転部材8aを有するなど、複雑
な断面形状を有するにもかかわらず成形加工が容易にな
り、複雑な断面形状に加工することが困難なアルミ材の
使用が可能となる。また、第１組立材1,1aを第１支柱Ｉ
と第２支柱IIに共用したので、部品点数が少なくて済み
製造コストの低減を図ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１〜６図は本考案の実施例を示し第１、２図は第１支
柱Ｉと第２支柱IIの平断面図、第３図は分解斜視図、第
４図は間仕切り用部材の屈曲例の斜視図、第５、６図は
本考案の利用例の斜視図である。第７、８図は従来例を
示し、第７図は平面図、第８図は一部の正面図である。 Ｉ……第１支柱、II……第２支柱 ７、7a……アーム片、８……連結用中心材 8a……連結用回転部材

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】一側面に間仕切り部材を取付ける縦溝を有
   し他側面に該縦溝と平行な連結用中心材を突出した第１
   支柱と、他側面に間仕切用部材を取付ける縦溝を有し一
   側面に該縦溝と平行であつて第１支柱の前記の連結用中
   心材に分離自由に嵌める連結用回転部材を突出した第２
   支柱とからなり、第１支柱の連結用中心材に第２支柱の
   連結用回転材を回転可能に外嵌めした間仕切り部材用支
   柱であって、前記第１支柱を内面の中心に縦方向に延び
   た嵌合部を設けた第１組立材と、内面に前記第１組立材
   の嵌合部に嵌合する被嵌合部を設けるともに側面に前記
   連結用中心材を設け前記第１組立材の嵌合部を該被嵌合
   部に嵌合したとき第１組立材の内面とともに前記縦溝を
   形成する内面を有する第２組立材から構成し、前記第２
   支柱を前記第１組立材と、内面に前記嵌合部に嵌合する
   被嵌合部を設けるとともに側面に前記連結用回転材を設
   け前記第１組立材の嵌合部を該被嵌合部に嵌合したとき
   第１組立材の内面とともに前記縦溝を形成する内面を有
   する第３組立材から構成したことを特徴とする間仕切り
   部材用支柱。