JPH07233713A - 内燃機関のバルブタイミング制御装置 - Google Patents

内燃機関のバルブタイミング制御装置

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JPH07233713A
JPH07233713A JP2565194A JP2565194A JPH07233713A JP H07233713 A JPH07233713 A JP H07233713A JP 2565194 A JP2565194 A JP 2565194A JP 2565194 A JP2565194 A JP 2565194A JP H07233713 A JPH07233713 A JP H07233713A
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valve timing
valve
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delay time
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Yoshito Moriya
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D41/00Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents
    • F02D41/02Circuit arrangements for generating control signals
    • F02D41/04Introducing corrections for particular operating conditions
    • F02D41/042Introducing corrections for particular operating conditions for stopping the engine
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D41/00Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents
    • F02D41/0002Controlling intake air
    • F02D2041/001Controlling intake air for engines with variable valve actuation

Abstract

(57)【要約】 【目的】任意のバルブタイミングを設定可能なバルブタ
イミング制御装置において始動に最適なバルブタイミン
グまで無駄なく確実に円滑な起動を行う。 【構成】 イグニッションスイッチSWがオフされる
と、外部出力回路86を介してトランジスタTRに駆動
信号を出力する。電源保持回路88からバッテリを含む
電源回路89にHigh 信号が出力され、電源回路89は
引き続き動作する。又、電子制御装置(ECU)80は
カム回転角に基づいて戻り時間T1、エンジン回転数に
基づいてエンジン停止時間T2を演算し、両時間に基づ
いて遅延時間Tを演算する。ECU80は遅延時間Tの
タイムをカウントさせるとともに、オイルコントロール
バルブ56の開度を制御して可変バルブタイミング機構
25を最大遅角側へ制御する。遅延時間T経過したとき
外部出力回路86を介してトランジスタTRへの駆動信
号の出力を停止することにより、電源回路89がしゃ断
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は吸・排気バルブの開閉
時期を内燃機関の運転状態に応じて制御するバルブタイ
ミング制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、エンジンの運転状態に応じて
カムシャフトの回転位相を変化させて、バルブの開閉時
期を早めたり、遅らせたりするバルブタイミング制御装
置が提案されている。そして、このエンジンにおけるバ
ルブの開閉タイミングの調節を行うことにより、エンジ
ンの出力向上及び燃費の改善が行われている。
【0003】ところで、このようなバルブタイミング制
御装置において、進角側になった状態でエンジンが停止
されることがある。例えば、エンジンを停止する直前に
おいて空ふかしがされるとこの状態になる。この状態で
次にエンジンを始動すると、起動が円滑に行われないば
かりか、燃費が悪くなる問題がある。
【0004】上記のように問題を解決するために、特開
昭59−51115号ではイグニッションスイッチ(以
下、単にスイッチという)をオフしたときに、スイッチ
のしゃ断を検知し、この検知に基づいてバッテリ電源の
しゃ断を遅延させ、この遅延時間内に、カムフォロワを
高速側(進角側)カムから低速側(遅角側)カムへ移行
させた後、バッテリ電源をしゃ断するようにしている。
そして、前記特開昭59−51115号のように低速側
及び高速側の2位置のみカムフォロワーを変位制御する
ものにおいては、遅延時間を遅延回路において一義的に
決定している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、任意のバル
ブタイミングを設定可能にしたバルブタイミング制御装
置ではスイッチをオフした時点での進角量(バルブタイ
ミング)によって低速側(所定の遅角状態)の移行に要
する時間が異なるので、遅延時間を一義的に遅延回路に
て決定すると、遅延時間を長くした場合には、低速側に
バルブタイミングが既に移行した後の余りの時間が無駄
となって、燃料を浪費する問題がある。又、一義的に決
定された遅延時間が短すぎると、低速側にバルブタイミ
ングが移行完了となる前に電源が遮断されてしまい、次
の始動時にアイドリングが悪化する問題がある。
【0006】この発明の目的は、任意のバルブタイミン
グを設定可能なバルブタイミング制御装置において、始
動に最適なバルブタイミングまで無駄がなく確実に円滑
な移行が行えることができる内燃機関のバルブタイミン
グ制御装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1の発明においては図1に示すように、内
燃機関M1の燃焼室M2に通じる吸気通路M3及び排気
通路M4をそれぞれ開閉する吸気バルブM5及び排気バ
ルブM6の少なくとも一方を駆動してバルブタイミング
を任意に可変にするための可変バルブタイミング機構M
7と、前記可変バルブタイミング機構M7に対する駆動
力を電気的に制御する駆動制御手段M8とを備えた内燃
機関のバルブタイミング制御装置において、イグニッシ
ョンスイッチオフ操作時のバルブタイミングが始動時に
おいては不適当なバルブタイミングである場合、イグニ
ッションスイッチオフ操作時のバルブタイミングより始
動に適した所定のバルブタイミングへ移行するのに必要
な戻り時間に基づいて遅延時間を演算する遅延時間演算
手段M9と、遅延時間経過時にバッテリ電源M10を遮
断する遅延しゃ断手段M11とを備え、前記駆動制御手
段M8は、前記遅延時間内を利用して前記可変バルブタ
イミング機構M7を始動に適したバルブタイミングに向
けて駆動することをその要旨としている。
【0008】又、請求項2の発明は図2に示すように、
前記可変バルブタイミング機構M7は、内燃機関M1の
バルブタイミングを、前記駆動制御手段M8から供給さ
れる駆動力と吸気バルブM5または排気バルブM6から
の駆動反力とに従って変化せしめる機構であって、前記
遅延時間演算手段M9は、前記内燃機関M1の運転状態
を検出する運転状態検出手段M12と、運転状態検出手
段M12が検出したイグニッションスイッチオフ操作時
点のバルブ進角量に基づいて所定の進角位置に移行する
のに必要な戻り時間を演算する戻り時間演算手段M13
と、運転状態検出手段M12が検出したイグニッション
スイッチオフ操作時点の機関回転数に基づいてバッテリ
電源遮断から機関停止までに要する時間である機関停止
時間を演算する機関停止時間演算手段M14と、前記戻
り時間から機関停止時間を減算して遅延時間を算出する
減算手段M15とを備えていることを要旨としている。
【0009】請求項3の発明は図2に示すように、前記
可変バルブタイミング機構M7は、内燃機関M1のバル
ブタイミングを、前記駆動制御手段M8から供給される
駆動力と吸気バルブM5または排気バルブM6からの駆
動反力とに従って変化せしめる機構であって、前記遅延
時間演算手段M9は、前記内燃機関M1の運転状態を検
出する運転状態検出手段M12と、運転状態検出手段M
12が検出したイグニッションスイッチオフ操作時点の
バルブ進角量に基づいて所定の進角位置に移行するのに
必要な戻り時間を演算する戻り時間演算手段M13と、
運転状態検出手段M12が検出したイグニッションスイ
ッチオフ操作時点の機関回転数に基づいてバッテリ電源
遮断から機関停止までに要する時間である機関停止時間
を演算する機関停止時間演算手段M14と、前記戻り時
間から機関停止時間を加算して遅延時間を算出する加算
手段M16とを備えていることを要旨としている。
【0010】
【作用】請求項1の発明によれば、図1に示すように、
遅延時間演算手段M9はイグニッションスイッチオフ操
作時のバルブタイミングが始動時においては不適当なバ
ルブタイミングである場合、イグニッションスイッチオ
フ操作時のバルブタイミングより始動に適したバルブタ
イミングへ移行するのに必要な戻り時間に基づいて遅延
時間を演算する。そして、遅延しゃ断手段M11は、遅
延時間演算手段M9の演算結果に基づいてバッテリ電源
M10のしゃ断を遅延する。一方、駆動制御手段M8は
遅延時間内を利用して前記可変バルブタイミング機構M
7を始動に適したバルブタイミングへ駆動する。
【0011】請求項2の発明は、始動に適した所定の進
角位置が、イグニッションスイッチオフ操作時点での進
角位置よりも遅角側に設定される場合に適した実施態様
である。すなわち、遅延時間演算手段M9の戻り時間演
算手段M13は運転状態検出手段M12が検出したイグ
ニッションスイッチオフ操作時点のバルブ進角量に基づ
いて所定の遅角位置に移行するのに必要な戻り時間を演
算する。
【0012】さらに、遅延時間演算手段M9の機関停止
時間演算手段M14は運転状態検出手段M12が検出し
たイグニッションスイッチオフ操作時点の機関回転数に
基づいてバッテリ電源遮断から機関停止までに要する時
間である機関停止時間を演算する。減算手段M15は前
記戻り時間から機関停止時間を減算して遅延時間を算出
する。駆動制御手段M8は、この遅延時間内を利用して
可変バルブタイミング機構M7を始動に適した所定の進
角位置に向けて駆動する。遅延時間が経過すると遅延遮
断手段M11がバッテリ電源M10を遮断する。このた
め駆動制御手段M8による可変バルブタイミング機構M
7の駆動力は無くなるが、可変バルブタイミング機構M
7は、吸気バルブM5または排気バルブM6の駆動反力
に応じた前記機関停止時間内に、さらに所定の進角位置
に向けて駆動される。
【0013】請求項3の発明は、始動に適した所定の進
角位置が、イグニッションスイッチオフ操作時点での進
角位置よりも進角側に設定される場合に適した実施態様
である。すなわち、遅延時間演算手段M9の戻り時間演
算手段M13は運転状態検出手段M12が検出したイグ
ニッションスイッチオフ操作時点のバルブ進角量に基づ
いて所定の遅角位置に移行するのに必要な戻り時間を演
算する。
【0014】さらに、遅延時間演算手段M9の機関停止
時間演算手段M14は運転状態検出手段M12が検出し
たイグニッションスイッチオフ操作時点の機関回転数に
基づいてバッテリ電源遮断から機関停止までに要する時
間である機関停止時間を演算する。加算手段M16は前
記戻り時間に機関停止時間を加算して遅延時間を算出す
る。駆動制御手段M8は、この遅延時間内を利用して可
変バルブタイミング機構M7を始動に適した所定の進角
位置に向けて駆動する。しかし、遅延時間は戻り時間に
機関停止時間を加算したものであるため、可変バルフタ
イミング機構M7は機関停止時間に相当する部分だけ所
定の進角位置よりもさらに進角した位置まで駆動され
る。遅延時間が経過すると、遅延遮断手段M11がバッ
テリ電源M10を遮断する。このため駆動制御手段M8
による可変バルブタイミング機構M7の駆動力が無くな
り、可変バルブタイミング機構M7は、吸気バルブM5
または排気バルブM6の駆動反力により、機関停止時間
内に、さらに所定の進角位置まで戻される。
【0015】
【実施例】以下、上記した各発明における内燃機関のバ
ルブタイミング制御装置をガソリンエンジンに具体化し
た第一実施例を図3〜図16に基づいて詳細に説明す
る。
【0016】図3はこの実施例における内燃機関のバル
ブタイミング制御装置を示す概略構成図である。複数気
筒よりなる内燃機関としてのエンジン1は、その各気筒
のシリンダ2内において上下動可能に設けられたピスト
ン3を備え、そのピストン3の上側が燃焼室4となって
いる。各燃焼室4には点火プラグ5がそれぞれ設けられ
ている。又、各燃焼室4には、吸気ポート6a及び排気
ポート7aを通じて、吸気通路6及び排気通路7がそれ
ぞれ連通して設けられている。そして、吸気ポート6a
及び排気ポート7aには、開閉用の吸気バルブ8及び排
気バルブ9がそれぞれ設けられている。これら吸気バル
ブ8及び排気バルブ9は吸気側カムシャフト10及び排
気側カムシャフト11の回転により駆動される。又、各
カムシャフト10,11の一端には、吸気側タイミング
プーリ12及び排気側タイミングプーリ13がそれぞれ
設けられている。更に、各タイミングプーリ12,13
は、タイミングベルト14を介して、図示しないクラン
クシャフトに駆動連結されている。
【0017】従って、エンジン1の運転時には、クラン
クシャフトからタイミングベルト14及び各タイミング
プーリ12,13を介して各カムシャフト10,11に
回転動力が伝達され、各カムシャフト10,11の回転
により吸気バルブ8及び排気バルブ9が開閉駆動され
る。又、これら吸気バルブ8及び排気バルブ9は、クラ
ンクシャフトの回転に同期して、即ち吸気行程、圧縮行
程、爆発・膨張行程及び排気行程の一連の4行程に同期
して、所定の開閉タイミングで駆動される。又、各気筒
毎の吸気ポート6aの近傍には、燃料噴射用のインジェ
クタ16がそれぞれ設けられている。
【0018】吸気通路6の途中には、図示しないアクセ
ルペダルの操作に連動して開閉されるスロットルバルブ
17が設けられている。そして、このスロットルバルブ
17が開閉されることにより、吸気通路6への外気の取
り込み量、即ち吸気量が調節される。又、そのスロット
ルバルブ17の下流側には、吸気脈動を平滑化させるた
めのサージタンク18が設けられている。又、スロット
ルバルブ17の近傍には、そのスロットル開度TAを検
出するためのスロットルセンサ72が設けられている。
更に、エンジン1には、その冷却水の温度(冷却水温)
THWを検出するための水温センサ75が設けられてい
る。
【0019】各点火プラグ5には、ディストリビュータ
21にて分配された点火信号が印加される。ディストリ
ビュータ21には、排気側カムシャフト11に連結され
てクランクシャフトの回転に同期して回転される図示し
ないロータが内蔵されている。ディストリビュータ21
には、そのロータの回転からエンジン1の回転数(エン
ジン回転数)NEを検出するための回転数検出手段とし
ての回転数センサ76が取り付けられている。又、ディ
ストリビュータ21には、同じくロータの回転に応じて
エンジン1のクランク角基準位置GPを所定の割合で検
出するための気筒判別センサ77が取り付けられてい
る。この実施例では、エンジン1の一連の4行程に対し
てクランクシャフトが2回転するものとして、回転数セ
ンサ76では1パルス当たり30°CAの割合でクラン
ク角が検出される。又、気筒判別センサ77では1パル
ス当たり360°CAの割合でクランク角が検出され
る。
【0020】併せて、この実施例において、吸気側タイ
ミングプーリ12には、吸気バルブ8の開閉タイミング
を可変にするために液圧作動式として油圧により駆動さ
れる可変バルブタイミング機構(以下単に「VVT」と
いう)25が設けられている。
【0021】次に、この実施例におけるVVT25等の
構成について、図4〜図11に従って詳しく説明する。
図4〜8はVVT25等の構成を示す断面図である。吸
気側のカムシャフト10はそのジャーナル10aがエン
ジン1のシリンダヘッド26とベアリングキャップ27
との間で回転可能に支持されている。そして、カムシャ
フト10の一端部には、タイミングプーリ12と一体に
VVT25が設けられている。ジャーナル10aにはそ
の外周に沿って延びる二本のジャーナル溝31,32が
形成されている。又、シリンダヘッド26及びベアリン
グキャップ27には、それらを貫通して延びるヘッド油
路33が形成されている。この実施例では、図3に示す
ように、オイルパン28、オイルポンプ29及びオイル
フィルタ30等によりエンジン1の潤滑系が構成されて
いる。そして、エンジン1の運転に連動してオイルポン
プ29が駆動されることにより、オイルパン28から潤
滑油が吸い上げられてオイルポンプ29から吐出され
る。吐出された潤滑油はオイルフィルタ30を通過した
後、所定の圧力をもってヘッド油路33に供給される。
【0022】カムシャフト10の先端部にはタイミング
プーリハウジング34が設けられている。このタイミン
グプーリハウジング34はタイミングプーリ12とその
タイミングプーリ12の一側面及びカムシャフト10の
先端部を覆うように組み付けられたカバー35とを備え
ている。タイミングプーリ12はほぼ円板状をなし、そ
の外周には複数の外歯36が形成され、中央にはボス3
7が形成されている。タイミングプーリ12はそのボス
37によりカムシャフト10に対して相対回動可能に装
着されている。又、外歯36には前述したタイミングベ
ルト14が装着されており、同ベルト14を介してタイ
ミングプーリハウジング34がクランクシャフトに駆動
連結されている。一方、カバー35は有底円筒状をな
し、その外周にはフランジ38が形成され、底部中央に
は連通孔39が形成されている。又、カバー35の内周
には、複数の内歯35aが形成されている。カバー35
はそのフランジ38にて、複数のボルト40及びピン4
1によりタイミングプーリ12の一側面に固定されてい
る。又、連通孔39には蓋42が取り外し可能に装着さ
れている。そして、タイミングプーリ12とカバー35
とにより囲まれた空間が、タイミングプーリハウジング
34の内部の収容空間43となっている。
【0023】この収容空間43において、カムシャフト
10の先端には、筒状をなすインナキャップ44が中空
ボルト45により締め付けられると共に、ピン46によ
り回り止めされている。このインナキャップ44の周壁
44aはタイミングプーリ12のボス37を内包するよ
うに装着されており、両者12,37は相対回動可能と
なっている。又、インナキャップ44の周壁44aの外
周には、複数の外歯44bが形成されている。
【0024】タイミングプーリハウジング34とカムシ
ャフト10との間にはリングギヤ47が介在され、その
リングギヤ47により両者34,10が連結されてい
る。即ち、リングギヤ47は環状をなし、タイミングプ
ーリハウジング34の収容空間43にて、カムシャフト
10の軸方向に沿って往復動可能に収容されている。こ
のリングギヤ47はその内外周に設けられた複数の歯4
7a,47bの両方がヘリカル歯となっており、軸方向
への移動によってカムシャフト10と相対回動可能にな
っている。そして、リングギヤ47の内周の歯47aは
インナキャップ44の外歯44bに、リングギヤ47の
外周の歯47bはカバー35の内歯35aにそれぞれ噛
合している。従って、タイミングプーリハウジング34
が回転駆動されることにより、リングギヤ47で連結さ
れたタイミングプーリハウジング34とインナキャップ
44とが一体的に回転され、更にカムシャフト10がタ
イミングプーリハウジング34と一体的に回転駆動され
る。
【0025】収容空間43において、リングギヤ47の
軸方向一端とカバー35の底壁との間には第1の油圧室
48が形成されている。同じく、収容空間43におい
て、リングギヤ47の軸方向他端とタイミングプーリ1
2との間には第2の油圧室49が形成されている。
【0026】ここで、第1の油圧室48に潤滑油により
油圧を供給するために、カムシャフト10にはその中心
に沿って延びる第1のシャフト油路50が形成されてい
る。このシャフト油路50の先端側は中空ボルト45の
中心孔45aを通じて第1の油圧室48に連通されてい
る。又、このシャフト油路50の途中には、カムシャフ
ト10の略半径方向に延びる油孔51を通じてジャーナ
ル溝31に連通されている。尚、油孔51の近傍におい
て、第1のシャフト油路50の途中には、そのシャフト
油路50を区画するためのボール52が設けられてい
る。このボール52により、油孔51がシャフト油路5
0及び中心孔45aを通じて、第1の油圧室48のみに
連通するようになっている。一方、第2の油圧室49に
潤滑油により油圧を供給するために、カムシャフト10
には第1のシャフト油路50と平行に延びる第2のシャ
フト油路53が形成されている。又、カムシャフト10
の先端には、その外周へ開口すると共に第2のシャフト
油路53に連通する油孔54が形成されている。更に、
タイミングプーリ12のボス37の一部には、上記の油
孔54と第2の油圧室49とを連通させる油孔55が形
成されている。又、第2のシャフト油路53の基端側は
ジャーナル溝32に連通されている。
【0027】上記のような構成において、オイルパン2
8、オイルポンプ29及びオイルフィルタ30等を含ん
で、ヘッド油路33、油孔51、第1のシャフト油路5
0及び中心孔45a等により、VVT25の第1の油圧
室48に油圧を供給するための油圧供給系が構成されて
いる。同じく、オイルパン28、オイルポンプ29及び
オイルフィルタ30等を含んで、ヘッド油路33、第2
のシャフト油路53及び油孔54,55等により、VV
T25の第2の油圧室49に油圧を供給するための油圧
供給系が構成されている。ここで、ヘッド油路33に通
じる各油圧供給系の途中には、VVT25の各油圧室4
8,49に対する駆動力としての油圧の供給を電気的に
制御するための電磁制御式のオイルコントロールバルブ
(OCV)56が設けられている。このOCV56は、
図3に示すように、オイルパン28、オイルポンプ2
9、オイルフィルタ30に対して接続されている。
【0028】次にOCV56を詳細に説明する。図5、
図7及び図8に示すように、このOCV56はスリーブ
57、スプール58及びソレノイド59とを備えてい
る。そのスリーブ57は、供給ポート60、第1の吐出
ポート61、第2の吐出ポート62及び共通ドレインポ
ート66を備えている。供給ポート60はヘッド油路3
3を介してオイルポンプ29に接続されている。又、第
1の吐出ポート61はベアリングキャップ27に形成さ
れた油孔63を通して一方のジャーナル溝31に連通さ
れている。第2の吐出ポート62は、同じくベアリング
キャップ27に形成された油孔64を通じて前述した他
方のジャーナル溝32に連通されている。共通ドレイン
ポート65は、同じくベアリングキャップ27に形成さ
れた油孔65を介してオイルパン28に通じている。
【0029】又、スプール58の左側にはスプリング6
7が配設され、このスプリング67の付勢力によりスプ
ール58は常に右側に移動できるように付勢されてい
る。前記スプール58はスリーブ57内において図5に
おいて左右方向へ摺動可能に配設されている。スプール
58の外周には2つの環状の凹部69,70が所定間隔
をもって形成されている。
【0030】OCV56の右側にはソレノイド59が設
けられており、このソレノイド59に前記スプール58
が連結されている。このソレノイド59の励磁は、後述
する電子制御装置(以下、単にECUという)80から
の励磁電流によって励磁制御されるようになっている。
スプール58はECU80からの励磁電流の大きさに基
づいて往復動するようになっている。
【0031】例えば、ソレノイド59が消磁(デューテ
ィ比=0%)された場合、スプリング67の付勢力によ
りスプール58が右側に移動し、図5に示す位置に停止
するようになっている。すると、第1の吐出ポート61
は共通ドレインポート66と接続され、油孔63は油孔
65を介してオイルパン28と接続される。この油孔6
3とオイルパン28の接続量は最大(100%)となっ
ている。一方、第2の吐出ポート62は供給ポート60
と接続され、油孔64はオイルポンプ29と接続され
る。この油孔64とオイルポンプ29との接続量は最大
(100%)となっている。
【0032】従って、図4に示すように、潤滑油がOC
V56から油路64、ジャーナル溝32、第2のシャフ
ト油路53及び油孔54,55を通じて第2の油圧室4
9に供給される。又、第1の油圧室48内の潤滑油は第
1のシャフト油路50、油孔63、第1の吐出ポート6
1及び共通ドレインポート66を介してオイルパン28
に排出される。従って、第2の油圧室49内に供給され
る潤滑の油圧がリングギヤ47の他端に加えられること
により、リングギヤ47が第1の油圧室48に残る潤滑
油に抗して軸方向へ移動されながら回動され、カムシャ
フト10に反対方向の捩じりが付与される。この結果、
カムシャフト10とタイミングプーリハウジング34と
の回転方向における相対位置が変えられ、吸気バルブ8
の開閉タイミングが遅角されることになる。即ち、図1
1(a)に示すように、吸気バルブ8の開き・閉じが遅
らされ、吸気行程におけるバルブオーバラップが無くな
る方向へ変えられる。このように、第2の油圧室49に
油圧が加えられることにより、リングギヤ47はストロ
ークエンドとして、図4に示すように、カバー35に近
接する位置まで移動され、そのストロークエンドが最大
遅角側の位置、即ち進角量がゼロの位置となる。
【0033】又、ソレノイド59が最大励磁電流(デュ
ーティ比=100%)にて励磁された場合、スプリング
67の付勢力に抗してスプール58が左側に移動し、図
7に示す位置に停止するようになっている。すると、第
1の吐出ポート61は供給ポート60に接続され、油孔
63はオイルポンプ29と接続される。この油孔63と
オイルポンプ29との接続量は最大(100%)となっ
ている。一方、第2の吐出ポート62は共通ドレインポ
ート66と接続されるため、この油孔64はオイルパン
28と接続される。この油孔64と油孔65との接続量
は最大(100%)となっている。従って、図6に示す
ように、潤滑油が、OCV56から油孔63、ジャーナ
ル溝31、油孔51、第1のシャフト油路50及び中心
孔45aを通じて第1の油圧室48に供給される。又、
第2の油圧室49内の潤滑油は第2のシャフト油路5
3、油孔64、第2の吐出ポート62及び共通ドレイン
ポート66、油孔65を介してオイルパン28に排出さ
れる。
【0034】従って、第1の油圧室48内に供給される
潤滑油の油圧がリングギヤ47の一端に加えられること
により、リングギヤ47が第2の油圧室49に残る潤滑
油圧とカムシャフト10及びインナキャップ44を介し
てヘリカル歯に伝達される吸気バルブ8からの駆動反力
とに抗して軸方向へ移動されながら回動して、カムシャ
フト10に捩じりが付与される。この結果、カムシャフ
ト10とタイミングプーリハウジング34との回転方向
における相対位置が変えられ、吸気バルブ8の開閉タイ
ミングが進角されることになる。即ち、図11(b)に
示すように、吸気バルブ8の開き・閉じが早められ、吸
気行程における吸気バルブ8と排気バルブ9とのバルブ
オーバラップが大きくなる方向へ変えられる。このよう
に、第1の油圧室48に油圧が供給されることにより、
リングギヤ47はそのストロークエンドとして、図6に
示すように、タイミングプーリ12に近接する位置まで
移動され、そのストロークエンドが最大進角側の位置と
なる。
【0035】さらに、本実施例においては、デューティ
比=約28%〜70%に対応した励磁電流にてソレノイ
ド59を励磁すると、その励磁電流の大きさに比例して
スプールが移動する。このとき、図8に示すように、ス
プール58の移動量により接続量の大小があるものの、
供給ポート60は第1及び第2の吐出ポート61,62
に対して同時に接続されるようになっている。同じく、
スプール58の移動量により接続量の大小があるもの
の、共通ドレインポート66は第1及び第2の吐出ポー
ト61,62に対して同時に接続されるようになってい
る。
【0036】このとき、供給ポート60から供給される
潤滑油が共通ドレインポート66へ排出されるが、油孔
63,64にも潤滑油を供給することができるようにな
っている。従って、第1の油圧室48及び第2の油圧室
49には潤滑油が供給され、その潤滑油により第1の油
圧室48及び第2の油圧室49内に同時に油圧を発生さ
せることができるようになっている。
【0037】なお、デューティ比=28%以下とした場
合、前述したようにスプール58は図5に示す位置に停
止し、デューティ比=70%以上とした場合、前述した
ように、スプール58は図7に示す位置に停止するよう
になっている。
【0038】図9(a)は、デューティ比に基づいた励
磁電流により移動するスプール58の移動量を示したも
のである。スプール58の移動量の変化によって供給ポ
ート60と第1及び第2の吐出ポート61,62との接
続量が変化する。このスプール58の移動量の変化によ
り潤滑油が第1の油圧室48及び第2の油圧室49に供
給されたとき、その油圧室41,42内の油圧の変化を
図9(b)に示す。
【0039】又、第1の油圧室48及び第2の油圧室4
9内の油圧の変化により、そのときのリングギヤ47が
進角側又は遅角側のどちらに移動するかを示す特性を図
9(c)に示す。デューティ比=55%以下とした場
合、リングギヤ47は遅角側(第1の油圧室48側)に
移動する。これは、第1及び第2の油圧室48,49内
にそれぞれ油圧が加えられているが、第2の油圧室49
内の油圧の方が第1の油圧室48内の油圧の方が高いの
と、リングギヤ47のスラスト力によるものである。こ
こで、デューティ比=48%〜55%の間において、第
2の油圧室49の油圧により第1の油圧室48の油圧の
方が大きいのにもかかわらずリングギヤ47が遅角側に
移動してしまうのは、リングギヤ47に発生するスラス
ト力が両側の油圧室48,49の油圧の差圧より大きい
ためである。
【0040】又、デューティ比=60%以上とした場
合、リングギヤ47進角側(第2の油圧室49側)に移
動する。これは、第1及び第2の油圧室48,49内に
油圧がそれぞれ加えられているが、第1の油圧室48内
の油圧の方が第2の油圧室49内の油圧よりも大きいた
めである。
【0041】さらに、デューティ比=55%〜60%と
とした場合、リングギヤ47は進角側又は遅角側の何れ
の方へも移動せず、その位置で停止する。このとき、第
2の油圧室49の油圧よりも第1の油圧室48の油圧の
方が大きい。この差分の油圧がリングギヤ47のスラス
ト力と釣り合い、リングギヤ47を停止させるようにし
ている。
【0042】以上のようにVVT25が構成されてお
り、同VVT25を駆動させることにより、吸気バルブ
8の開閉タイミング、延いては吸気バルブ8と排気バル
ブ9とのバルブオーバラップが、図11(a)に示す最
大遅角時の状態と、図11(b)に示す最大進角時の大
きさとの間で連続的に任意に変更可能となっている。
【0043】ここで、図3に示すように、この実施例で
は、吸気側カムシャフト10の実際の回転角、即ちカム
回転角θCAMを所定の割合で検出するために、カム回
転角センサ78が設けられている。即ち、このカム回転
角センサ78では、VVT25の作動により進角側或い
は遅角側へカムシャフト10の回転位相が変更されたと
きの実際のカム回転角θCAMが進角量として検出され
る。加えて、この実施例では、VVT25に駆動用の油
圧を供給する油圧供給系内において、オイルフィルタ3
0とOCV56との間には、液の温度として油温THO
を直接検出するための油温状態検出手段としての油温セ
ンサ79が設けられている。
【0044】そして、図3に示すように、各インジェク
タ16、イグナイタ22及びOCV56は電子制御装置
(以下単に「ECU」という)80に電気的に接続さ
れ、同ECU80の作動によりそれらの駆動タイミング
が制御される。この実施例では、ECU80により遅延
時間演算手段、駆動制御手段、及び遅延しゃ断手段が構
成されている。又、この実施例ではさらに前記遅延時間
演算手段は、運転状態検出手段、戻り時間演算手段、機
関停止時間演算手段、及び減算手段を備えている。EC
U80はスイッチSWのオン、オフを検知する手段とし
ても構成されている。そして、ECU80には前記スロ
ットルセンサ74、水温センサ75、回転数センサ7
6、気筒判別センサ77、カム回転角センサ78及び油
温センサ79がそれぞれ接続されている。ECU80は
これら各センサ74〜79等からの出力信号に基き各イ
ンジェクタ16、イグナイタ22、及びOCV56を好
適に駆動制御する。又、この実施例では、スロットルセ
ンサ74、回転数センサ76、カム回転角センサ78及
び油温センサ79等により、バルブタイミングの制御に
必要なエンジン1の運転状態を検出するための運転状態
検出手段が構成されている。
【0045】次に、ECU80に係る電気的構成につい
て図10のブロック図に従って説明する。ECU80は
中央処理装置(CPU)81、所定の制御プログラム等
を予め記憶した読み出し専用メモリ(ROM)82、C
PU81の演算結果等を一時記憶するためのランダムア
クセスメモリ(RAM)83、予め記憶されたデータを
保存するためのバックアップRAM84等を備えてい
る。そして、ECU80はそれら各部材81〜84に対
して、アナログ/デジタル変換器を含む外部入力回路8
5と、外部出力回路86等とをバス87により接続され
ている。
【0046】外部入力回路85には、前記スロットルセ
ンサ74、水温センサ75、回転数センサ76、気筒判
別センサ77、カム回転角センサ78及び油温センサ7
9等がそれぞれ接続されている。一方、外部出力回路8
6には、各インジェクタ16、イグナイタ22及びOC
V56がそれぞれ接続されている。
【0047】そして、CPU81は外部入力回路85を
介して入力される各センサ74〜79及び図示しない各
種センサ等の検出信号をその時々に入力値として読み込
みRAM83の所定エリアに記憶する。又、CPU81
は各センサ74〜79及び図示しない各種センサから読
み込んだ入力値に基づき、燃料噴射量制御、点火時期制
御、アイドル回転数制御、或いはバルブタイミング制御
等を実行するために、各インジェクタ16、イグナイタ
22及びOCV56等を好適に制御する。
【0048】又、上記の構成に加えてスイッチSWをオ
フした後にバルブタイミングをアイドリングに適した状
態にするために、電源をキースイッチオフ後にも各回路
に印加するようにした回路構成を採用している。
【0049】すなわち、外部出力回路86はトランジス
タTRのベース端子に接続されている。同トランジスタ
TRのエミッタ端子は電源保持回路88の入力端子に接
続され、コレクタ端子は接地されている。電源保持回路
88の他の入力端子はスイッチSWを介してバッテリを
含む電源回路89に接続されている。スイッチSWと電
源保持回路88間には抵抗R1が接続され、抵抗R1の
マイナス端子は抵抗R2を介して接地されている。又、
電源保持回路88の出力端子は電源回路89に接続され
ている。電源回路89は車載の各種電気回路に接続さ
れ、電力を安定して供給する。そして、電源回路89は
電源保持回路88からのHigh 信号により動作するとと
もに、Low信号により停止するようになっている。
【0050】又、前記電源保持回路88はスイッチSW
がオンされていると出力端子からHigh 信号を出力する
ようになっている。又、前記トランジスタTRに対して
外部出力回路86からの駆動信号が出力されると、トラ
ンジスタTRが動作して、電源保持回路88の出力端子
からHigh 信号が出力するようになっている。なお、前
記電源保持回路88は特開昭60−166705号公報
第5頁左上欄第19行〜右上欄第12行に記載されたO
Rゲート、及びリレーにより実現可能である。
【0051】次に、前述したECU80により実行され
る各種処理内容の中で、バルブタイミング制御の処理内
容について説明する。図16はエンジン1の運転時から
スイッチSWがオフされたときに吸気バルブ8の開閉タ
イミングを変更させるために、ECU80により実行さ
れる「バルブタイミング制御ルーチン」を示すフローチ
ャートである。このルーチンの処理は、スイッチSWが
オフされたときに実行される。
【0052】すなわち、スイッチSWがオフされると、
RAM83にスイッチSWがオフされたことが記録さ
れ、ECU80は所定時間毎に実行される割り込みルー
チンで、このスイッチSWがオンか否かを判定すること
により、このバルブタイミング制御ルーチンに移行す
る。従って、ECU80はスイッチSWのオフ操作を検
知する手段となっている。
【0053】さて、処理がこのルーチンへ移行すると、
先ずステップ101において、外部出力回路86を介し
てトランジスタTRに駆動信号を出力する。この結果、
トランジスタTRが動作して、スイッチSWがオン状態
にある場合と同様に電源保持回路88の出力端子からH
igh 信号が出力され、電源回路89は電源保持回路88
からのHigh 信号により引き続き動作する。次にステッ
プ102において、スイッチSWがオフされる直前にR
AM83に記憶した各センサ76,78,79の検出値
に基づき、エンジン回転数NE、カム回転角θCAM及
び油温THO等の各入力値をそれぞれ読み込む。続い
て、ステップ103において、今回読み込まれたカム回
転角θCAMに基づいて戻り時間T1、回転数NEに基
づいて戻り補正係数P、油温THOに基づいて戻り補正
係数Q、回転数NEに基づいてエンジン停止時間T2を
演算する。
【0054】なお、前記戻り時間T1は、スイッチSW
のオフ操作時のバルブタイミングから始動時に好適なバ
ルブタイミング(この実施例では最大遅角(進角量ゼ
ロ))に移行するのに必要な時間であって、その算出
は、図12に示すようにカム回転角(進角量)と戻り時
間とからなるマップを参照して行われる。このマップは
予めROM82に格納されている。このマップでは、カ
ム回転角θCAM(進角量)が増すにつれて、戻り時間
T1がそれとともに増大する比例関係に設定され、これ
らの値は予め実験等により求められたものである。
【0055】又、前記戻り補正係数Pの算出は、図13
に示すように回転数NEと戻り補正係数Pとからなるマ
ップを参照して行われる。このマップは予めROM82
に格納されている。このマップでは、回転数NEが増す
につれて、戻り補正係数Pが徐々に減少するように設定
されている。
【0056】この戻り補正係数Pはエンジン回転数NE
によるVVT25への駆動力変化の影響を補正するため
の係数であり、エンジン回転数NEが増すにつれて吸気
バルブ8からの駆動反力によるVVT25の戻りが助長
されるため、VVT25の戻り時間が短縮されること、
又、エンジン駆動のオイルポンプを用いる場合には、あ
る程度まではエンジン回転数NEが増すにつれて潤滑油
圧が上昇してVVT25の作動速度が増すため、戻り時
間が短縮されることなどから、エンジン回転数が増すに
つれて徐々に減少するよう設定されているのである。さ
らに、前記戻り補正係数Qの算出は、図14に示すよう
に油温THOと戻り補正係数Qとからなるマップを参照
して行われる。このマップは予めROM82に格納され
ている。このマップでは、油温THOが増すにつれて、
戻り補正係数Qが増すように設定されている。この戻り
補正係数Qは油温THOによるVVT25への駆動力の
変化を補正するための係数であり、油温THOが増すに
つれて潤滑油の粘性が減少して駆動力としての油圧が低
下し、戻り時間が増大することから、油温THOの上昇
につれて増すように設定されているのである。又、前記
エンジン停止時間T2は、電源が遮断されてから完全に
エンジンが停止するまでの時間を表しており、その算出
は、図15に示すように回転数NEとエンジン停止時間
T2とからなるマップを参照して行われる。このマップ
は予めROM82に格納されている。このマップでは、
回転数NEが増すにつれて、エンジン停止時間T2が徐
々に増加するように設定されている。これは、エンジン
回転数か高い程、回転慣性が大きく停止まで時間を要す
るからである。
【0057】そして、ステップ104においては、求め
られた戻り時間T1、戻り補正係数P、戻り補正係数
Q、及びエンジン停止時間T2に基づいて遅延時間Tを
次の計算式によって演算する。
【0058】T=P*Q*T1−T2 すなわち、戻り時間T1に戻り補正係数P,Qをそれぞ
れ乗算した値にエンジン停止時間T2を減算することに
より遅延時間Tが求められる。この遅延時間Tはスイッ
チSWがオフ操作された後、エンジン停止までの間にバ
ルブタイミングが最大遅角に移行するのに必要十分な遅
延時間として求められる。なお、この実施例では最大遅
角(進角量ゼロ)としたが、これに限定されるものでは
なく、始動時において好適な進角位置であればよい。
【0059】そして、ステップ105で遅延時間のタイ
ムをカウントさせ、ステップ106に移行する。ステッ
プ106ではECU80はOCV56の開度を制御する
ことにより、VVT25を最大遅角側へ制御する。ステ
ップ107においては遅延時間Tが経過したか否かが判
定され、遅延時間Tが経過していない場合にはステップ
106に戻る。遅延時間Tが経過したときにはステップ
108において外部出力回路86を介してトランジスタ
TRへの駆動信号の出力を停止する。この結果、トラン
ジスタTRがオフになるため、電源保持回路88からL
ow信号が電源安定回路89に出力され、電源回路89が
しゃ断される。
【0060】この電源回路89がしゃ断された後におい
ても、エンジン1はエンジン停止時間T2の間は作動し
つづける。そして、電源回路89がしゃ断された後は、
ECU80からOCV56への制御信号は出力されなく
なるが、OCV56のスプリング67により図5に示す
ように同図右方向へ移動されるため、引き続いて第2の
油圧室49に油圧が供給される。この結果、リングギヤ
47はストロークエンドが最大遅角側の位置となった状
態で、エンジン1が停止される。従って、始動時には最
適な最大遅角側において起動され、始動性を良好なもの
とすることができる。
【0061】又、この実施例では、電源回路89がしゃ
断された後においても、エンジン停止時間T2の間を利
用して最大遅角側へバルブタイミングを調整するため、
従来と異なり、遅延時間は必要最小限の時間とすること
ができる。
【0062】上記のことからこの実施例では、ステップ
103においては、戻り時間T1を演算する戻り時間演
算手段に相当するとともに、エンジン停止時間T2を演
算する機関停止時間演算手段に相当する。さらに、この
実施例ではステップ103はスイッチSWがオフ操作さ
れた時点の油温に基づく戻り補正係数Qと、エンジン回
転数に基づく戻り補正係数Pを演算する補正係数演算手
段に相当する。ステップ104においては、P*Q*T
1からエンジン停止時間T2を減算する減算手段に相当
する。さらに、ステップ104は戻り時間T1に補正係
数PとQとに基づいて補正戻り時間P*Q*T1を演算
する補正戻り時間演算手段に相当する。そして、ステッ
プ103及び104により遅延時間演算手段が構成され
ている。又、ステップ106は駆動制御手段に相当し、
ステップ107及び108は遅延しゃ段手段を構成す
る。
【0063】次に第二実施例を図17に基づいて説明す
る。この実施例は始動時において好適な進角位置が、ス
イッチSWのオフ操作時点でのバルブタイミングが第一
実施例よりも進角側に設定されている実施例である。な
お、この実施例は説明の便宜上第一実施例と異なるとこ
ろのみを説明し、同じ構成については説明を省略する。
【0064】図17はエンジン1の運転時からスイッチ
SWがオフされたときに吸気バルブ8の開閉タイミング
を変更させるために、ECU80により実行される「バ
ルブタイミング制御ルーチン」を示すフローチャートで
ある。このルーチンの処理は、スイッチSWがオフされ
たときに実行される。
【0065】このフローチャートでは前記第一実施例の
ステップ104の代わりにステップ111に、ステップ
106の代わりにステップ112になっているところが
異なっている。
【0066】ステップ111においては、ステップ10
3で求められた戻り時間T1、戻り補正係数P、戻り補
正係数Q、及びエンジン停止時間T2に基づいて遅延時
間Tを次の計算式によって演算する。
【0067】T=P*Q*T1+T2 この遅延時間TはスイッチSWがオフ操作された後、エ
ンジン停止までの間にバルブタイミングが始動時に好適
な進角位置に移行するのに必要十分な遅延時間として求
められる。
【0068】すなわち、始動時において好適な進角位置
が、スイッチSWのオフ操作時点でのバルブタイミング
よりも進角側に設定されている場合、P*Q*T1の間
バルブタイミングを進角させたとしても、電源遮断後の
時間T2の間は吸気バルブ8からの駆動反力によりバル
ブタイミングが遅角側に再度移行するため、P*Q*T
1の値に時間T2を加算して遅延時間Tを演算するので
ある。
【0069】なお、前記戻り時間T1は、スイッチSW
のオフ操作時のバルブタイミングから始動時に好適なバ
ルブタイミング(この実施例では所定進角位置(進角量
≠0))に移行するのに必要な時間である。
【0070】そして、ステップ105で遅延時間のタイ
ムをカウントさせ、ステップ112においてECU80
はOCV56の開度を制御することにより、VVT25
を始動時に好適な進角位置へ制御する。そして、ステッ
プ107において遅延時間Tが経過したときにはステッ
プ108において外部出力回路86を介してトランジス
タTRへの駆動信号の出力を停止する。この結果、トラ
ンジスタTRがオフになるため、電源保持回路88から
Low信号が電源回路89に出力され、電源回路89がし
ゃ断される。
【0071】この電源回路89がしゃ断された後におい
ても、エンジン1はエンジン停止時間T2の間は作動し
つづける。そして、電源回路89がしゃ断された後は、
ECU80からOCV56への制御信号は出力されなく
なるが、OCV56のスプリング67により図5に示す
ように同図右方向へ移動されるため、引き続いて第2の
油圧室49に油圧が供給され、バルブタイミングが遅角
側に移行する。この結果、リングギヤ47はストローク
エンドが始動時に好適な進角となった状態で、エンジン
1が停止される。従って、始動時には最適な進角位置に
おいて起動され、始動性を良好なものとすることができ
る。
【0072】上記のことからこの第二実施例では、ステ
ップ103においては、戻り時間T1を演算する戻り時
間演算手段に相当するとともに、エンジン停止時間T2
を演算する機関停止時間演算手段に相当する。ステップ
111においては、P*Q*T1からエンジン停止時間
T2を加算する加算手段に相当する。そして、ステップ
103及び111により遅延時間演算手段が構成されて
いる。又、ステップ112は駆動制御手段に相当し、ス
テップ107及び108は遅延しゃ段手段を構成する。
【0073】なお、この発明は構成の一部を変更して次
のように実施することもできる。 (1)前記実施例では、吸気側のカムシャフト10に設
けられたVVT25により吸気バルブ8の開閉タイミン
グのみを変更することにより、バルブオーバラップを調
整するようにした。これに対し、排気側のカムシャフト
11にVVTを設け、そのVVTにより排気バルブ9の
開閉タイミングのみを変更することにより、バルブオー
バラップを調整するようにしてもよい。すなわち、吸気
行程においてバルブオーバラップが無くなる方向へ排気
バルブの開き、閉じを駆動するように調整する。
【0074】或いは、吸気側及び排気側の両カムシャフ
ト10,11にVVTをそれぞれ設け、それら各VVT
により吸気バルブ8、排気バルブ9の開閉タイミングを
それぞれ変更することにより、吸気工程においてバルブ
オーバラップが無くなる方向へ吸排気バルブの開き、閉
じを駆動するように調整するようにしてもよい。
【0075】(2)前記実施例では、油温状態検出手段
として油圧供給系内における油温THOを直接検出する
ための油温センサ79を設けた。これに対し、その油温
センサ79を省略し、その代わりに水温センサ75を油
温状態検出手段として兼用し、同センサ75で検出され
る冷却水温THWを油温相当値として使用するなど油温
に相関関係のあるパラメータを油温代用値として用いる
ようにしてもよい。この結果、油温センサを設ける必要
がないため、コストを低減できる。
【0076】(3)前記実施例では、戻り補正係数P,
Qを戻り時間に乗算したが、戻り補正係数P,Qを乗算
せずに戻り時間T1からエンジン停止時間T2を減算し
て、遅延時間Tを求めてもよい。この場合、遅延時間P
*Q*T1の間にバルブタイミングは最大遅角まで移行
してしまうが、その後T2の間バルブ駆動反力を受けて
も、バルブタイミングがそれ以上遅角することはない。
【0077】(4)前記実施例では、エンジン停止時間
T2を補正戻り時間P*Q*T1から減算して、遅延時
間Tを求めたが、始動時のバルブタイミングを最大遅角
に設定する場合にはエンジン停止時間T2を減算せず
に、補正戻り時間P*Q*T1を遅延時間としてもよ
い。
【0078】(5)前記実施例ではVVT25を油圧駆
動式に具体化したが、ステップモータでカムシャフトに
捩じりを付与して任意のバルブタイミングを得ることの
できるVVTに具体化してもよい。始動時にバルブタイ
ミングを遅角側又は進角側へ駆動する技術では、始動時
にはスタータ作動中のため、電圧が低下してステップモ
ータの遅角側又は進角側への制御が困難である問題があ
るが、スイッチオフ時にバッテリ電源の遮断を遅延する
遅延時間を設けてこの時間を利用してステップモータを
駆動制御すれば、そのような問題は生じない利点があ
る。
【0079】又、ステップモータ式で吸排気バルブから
の駆動反力によるバルブタイミングの移行が無い場合に
は、エンジン停止時間T2の間にバルブタイミングが変
化することは無いので、始動時のバルブタイミングの如
何によらず、遅延時間TをP*Q*T1としてよい。
【0080】なお、本発明の請求項以外に前記実施例か
ら把握される技術的思想を効果とともに以下に記載す
る。 (イ)請求項2において、液圧作動式のVVTを用いる
場合には、遅延時間演算手段は、運転状態検出手段が検
出したイグニッションスイッチオフ操作時点の液の温度
に基づく戻り補正係数と、同じく機関回転数に基づく戻
り補正係数を演算する補正係数演算手段と、同戻り時間
演算手段が演算した戻り時間に前記補正係数演算手段が
演算した補正係数に基づいて補正戻り時間を演算する補
正戻り時間演算手段とを備え、減算手段は補正戻り時間
から機関停止時間を減算するものである内燃機関のバル
ブタイミング制御装置。
【0081】この制御装置では、機関回転数に応じて、
又、液温に応じて補正戻り時間を得ることができ、遅延
時間Tをより精度高く得ることが可能である。 (ロ)請求項1又は請求項2において、遅延時間演算手
段は、スイッチオフ操作時のバルブタイミングから最大
遅角のバルブタイミングへ駆動するのに必要な時間を演
算する内燃機関のバルブタイミング制御装置。
【0082】この制御装置では、始動時に最大遅角のバ
ルブタイミングが好適な機関に対し請求項1に記載の作
用効果を得ることができる。
【0083】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1の発明に
よれば、任意のバルブタイミングを設定可能なバルブタ
イミング制御装置において、スイッチオフ操作時におい
て任意のバルブタイミングであっても、始動に最適なバ
ルブタイミングまで無駄がなく確実に円滑な起動を行う
ことができる効果を奏する。
【0084】又、請求項2の発明は、バッテリ電源がし
ゃ断された後においても、機関停止時間の間を利用して
遅角側へバルブタイミングを調整するため、遅延時間は
必要最小限の時間とすることができる。
【0085】請求項3の発明は、始動時において好適な
進角位置が、イグニッションスイッチのオフ操作時点で
のバルブタイミングよりも進角側に設定される場合で
も、バッテリ電源がしゃ断された後において、機関停止
時間の間を利用してその進角側へバルブタイミングを調
整することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1の発明の基本的な概念構成を示す概念
構成図である。
【図2】請求項2の発明の基本的な概念構成を示す概念
構成図である。
【図3】各発明を具体化した第一実施例における内燃機
関のバルブタイミング制御装置を示す概略構成図であ
る。
【図4】同じくVVT等の構成を示す断面図である。
【図5】同じくOCVの構造を示す断面図である。
【図6】同じくVVT等の構成を示す断面図である。
【図7】同じくOCVの構造を示す断面図である。
【図8】同じくOCVの構造を示す断面図である。
【図9】(a)はデューティ比に対するスプール移動量
の特性図であり、(b)はデューティ比に対する第1の
油圧室及び第2の油圧室の特性図、(c)はデューティ
比に対するリングギヤの移動方向を示す特性図である。
【図10】同じくECU等の構成を示すブロック図であ
る。
【図11】同じく吸気バルブと排気バルブとのバルブオ
ーバラップを示す説明図である。
【図12】同じくカム回転角と戻り時間T1の関係を示
すマップである。
【図13】同じくエンジン回転数と戻り補正係数Pの関
係を示すマップである。
【図14】同じく油温と戻り補正係数Qとの関係を示す
マップである。
【図15】同じくエンジン回転数とエンジン停止時間T
2との関係を示すマップである。
【図16】同じくバルブタイミング制御ルーチンのフロ
ーチャートである。
【図17】第二実施例におけるバルブタイミング制御ル
ーチンのフローチャートである。
【符号の説明】
1…内燃機関としてのエンジン、4…燃焼室、6…吸気
通路、7…排気通路、8…吸気バルブ、9…排気バル
ブ、25…可変バルブタイミング機構(VVT)、56
…OCV、74…スロットルセンサ、75…水温セン
サ、76…回転数センサ、78…回転角センサ、79…
油温状態検出手段としての油温センサ(74,76,7
8,79等により運転状態検出手段が構成されてい
る)、80…ECU(80により遅延時間演算手段、遅
延しゃ断手段及び駆動制御手段が構成され、又、遅延時
間演算手段は、戻り時間演算手段と機関停止時間演算手
段とから構成されている。)、89…電源回路。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の燃焼室に通じる吸気通路及び
    排気通路をそれぞれ開閉する吸気バルブ及び排気バルブ
    の少なくとも一方を駆動してバルブタイミングを任意に
    可変にするための可変バルブタイミング機構と、前記可
    変バルブタイミングに対する駆動力を電気的に制御する
    駆動制御手段とを備えた内燃機関のバルブタイミング制
    御装置において、 イグニッションスイッチオフ操作時のバルブタイミング
    が始動時においては不適当なバルブタイミングである場
    合、イグニッションスイッチオフ操作時のバルブタイミ
    ングより始動に適した所定のバルブタイミングへ移行す
    るのに必要な戻り時間に基づいて遅延時間を演算する遅
    延時間演算手段と、 遅延時間経過時にバッテリ電源をしゃ断する遅延しゃ断
    手段とを備え、 前記駆動制御手段は、前記遅延時間内を利用して前記可
    変バルブタイミング機構を始動に適したバルブタイミン
    グに向けて駆動することを特徴とする内燃機関のバルブ
    タイミング制御装置。
  2. 【請求項2】 前記可変バルブタイミング機構は、内燃
    機関のバルブタイミングを、前記駆動制御手段から供給
    される駆動力と吸気バルブまたは排気バルブからの駆動
    反力とに従って変化せしめる機構であって、 前記遅延時間演算手段は、 前記内燃機関の運転状態を検出する運転状態検出手段
    と、 運転状態検出手段が検出したイグニッションスイッチオ
    フ操作時点のバルブ進角量に基づいて所定の進角位置に
    移行するのに必要な戻り時間を演算する戻り時間演算手
    段と、 運転状態検出手段が検出したイグニッションスイッチオ
    フ操作時点の機関回転数に基づいてバッテリ電源遮断か
    ら機関停止までに要する時間である機関停止時間を演算
    する機関停止時間演算手段と、 前記戻り時間から機関停止時間を減算して遅延時間を算
    出する減算手段とを備えていることを特徴とする請求項
    1に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置。
  3. 【請求項3】 前記可変バルブタイミング機構は、内燃
    機関のバルブタイミングを、前記駆動制御手段から供給
    される駆動力と吸気バルブまたは排気バルブからの駆動
    反力とに従って変化せしめる機構であって、 前記遅延時間演算手段は、 前記内燃機関の運転状態を検出する運転状態検出手段
    と、 運転状態検出手段が検出したイグニッションスイッチオ
    フ操作時点のバルブ進角量に基づいて所定の進角位置に
    移行するのに必要な戻り時間を演算する戻り時間演算手
    段と、 運転状態検出手段が検出したイグニッションスイッチオ
    フ操作時点の機関回転数に基づいてバッテリ電源遮断か
    ら機関停止までに要する時間である機関停止時間を演算
    する機関停止時間演算手段と、 前記戻り時間から機関停止時間を加算して遅延時間を算
    出する加算手段とを備えていることを特徴とする請求項
    1に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置。
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