JPH0723320Y2 - ウエビング巻取装置 - Google Patents

ウエビング巻取装置

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JPH0723320Y2
JPH0723320Y2 JP1990098763U JP9876390U JPH0723320Y2 JP H0723320 Y2 JPH0723320 Y2 JP H0723320Y2 JP 1990098763 U JP1990098763 U JP 1990098763U JP 9876390 U JP9876390 U JP 9876390U JP H0723320 Y2 JPH0723320 Y2 JP H0723320Y2
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webbing
wheel
winding shaft
cam
lock
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秀元 荒木
利昌 山本
宏規 佐々木
研二 松井
輝彦 小出
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Tokai Rika Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案はウエビングの急激な引き出しで、ロツク手段を
作動させて巻取軸のウエビング引出し方向回転を瞬時に
停止させることができるウエビング巻取装置に関する。
[従来の技術] 車両に装備されるウエビングの巻取装置には、ウエビン
グの急激な引出しに応じてロツク輪に回転遅れを生じさ
せ、巻取軸とロツク輪との相対回転によりロツク手段を
作動させて巻取軸のウエビング引出方向回転を停止させ
て、ウエビングの引き出しを瞬時に阻止するものがある
(WSIRと称される)。
このタイプのウエビング巻取装置においてはロツク手段
の作動を解除する場合、巻取軸を若干量ウエビング巻取
方向へ回転させることによりロツク手段の作動を解除す
るようになっている。
ところで、乗員がウエビングの装着を解除する場合、巻
取軸は付勢手段よりウエビング巻取方向へ付勢されてい
るため、乗員がウエビングを手放すとウエビングが急激
に巻き取られることがある。このような状態でウエビン
グの巻き取りが終了すると巻取軸の回転が急激に停止
し、ウエビングを急激に引き出した場合と同じ状態にな
り、ロツク手段が作動する場合がある。
そこで、この不具合を解消するウエビング巻取装置が提
案されている。(実開昭62-95058号公報)。
第18図に基づいてこのタイプのウエビング巻取装置を説
明する。
ウエビング102を巻き取る巻取軸104の一端部104Aにはロ
ツク輪106が軸支されている。このロツク輪106にはフレ
ーム108に固着された内歯ギヤホイル110と噛み合うこと
により巻取軸104の回転を停止させる一対のロツクプレ
ート112が配設されている。また、巻取軸104の一端部10
4Aには巻取軸104と一体となって回転するロータ114が連
結されている。このロータ114にはカム116のボス部116A
が嵌入されており、カム116はロータ114との摩擦力によ
り回転可能となっている。このカム116はカバー体118に
設けられたフリクシヨンスプリング120によってロータ1
14との摩擦力より強い力で挟持されている。
前記ロツク輪106とロータ114との間にはねじりコイルば
ね122が配設され、ねじりコイルばね122はロツク輪106
をウエビング引出方向(第18図矢印B方向)に付勢して
いる。
また、前記ロツク輪106には突起部124が形成され、この
突起部124にはロータ114のピン114Aに軸支されるポール
126が当接可能とされている。
上記構成のウエビング巻取装置において、ウエビング巻
取時は巻取軸104がウエビング巻取方向(第18図矢印A
方向)に回転すると、ロータ114も一体となって回転す
る。この場合、ロータ114の回転力をカム116へ所定摩擦
力を介して伝達しているが、カム116はフリクシヨンス
プリング120に挟持されているため回転されない。
従って、ポール126の一端部126Aがカム116の切欠面116B
と当接してポール126はピン114Aを中心として矢印F方
向に回転される。これによりポール126がロツク輪106の
突起部124と係合しロツク輪106と巻取軸104との相対回
転を阻止する。
この結果、ウエビング全巻取時においては巻取軸104は
ロツクプレート112によりロツクされないためウエビン
グ102を容易に引き出すことができる。
ところで、ウエビング装着時において乗員の姿勢変化に
対応して引き出されたウエビング102が巻き取られる場
合においても前述の作用と同様にロツク輪106と巻取軸1
04とは相対回転阻止状態とされる。
従って、この時に車両が急減速状態になると巻取軸104
とロツク輪106とは相対回転可能状態となっていないた
め、乗員の急激な移動によって巻取軸104とロツク輪106
とが相対回転可能状態となるまでの間ウエビング102は
引き出されるので、巻取軸104の引出しを停止する迄の
時間が長くなる。このウエビング102の引出し停止迄の
時間を短くするにはカム116やポール126の寸法精度を向
上させる必要があり、コストアツプの原因となる。
[考案が解決しようとする課題] 本考案は上記事実を考慮し、ウエビングの全巻取状態か
らウエビングを容易に引き出せ、しかも通常のウエビン
グ装着状態では車両急減速時に瞬時にウエビングの引き
出しを阻止するウエビング巻取装置を提供することが目
的である。
[課題を解決するための手段] 本考案は、乗員に装着されるウエビングと、このウエビ
ングを巻き取る巻取軸と、ウエビングの急激な引出しに
よって前記巻取軸に対し回転遅れが生じるロツク輪と、
このロツク輪の回転遅れにより巻取軸の回転をロツクす
るロツク手段と、前記巻取軸とロツク輪との間に設けら
れウエビング巻取時にロツク輪と係合してロツク輪の回
転遅れを阻止する係止手段と、この係止手段をウエビン
グの巻取量が所定以下の場合にロツク輪と非係合状態と
しロツク輪の前記回転遅れを可能とする制御手段と、を
設けたことを特徴としている。
[作用] 本考案では、ウエビング全巻取状態時に係止手段を介し
てロツク輪と巻取軸とは連結されるため、ロツク輪と巻
取軸とは相対回転しない。これによりロツク輪は巻取軸
に対して回転遅れが阻止される。この結果、ウエビング
を容易に引き出すことができる。
ウエビングの巻取量が所定以下の場合には係止手段はロ
ツク輪と巻取軸を非連結状態とする。このため、ウエビ
ング装着時に車両が著しい急減速状態に陥るとロツク輪
と巻取軸とは相対回転して、巻取軸はロツク手段により
回転が阻止されて、瞬時にウエビングの引き出しが停止
される。
[第1実施例] 第1図乃至第6図には本考案に係るウエビング巻取装置
の第1実施例が示されている。
第1図に示す如く、フレーム10には基部の両側部から一
対の脚部12、14が互い平行に延びている。これらの脚部
12、14には巻取軸20が軸支されており、この巻取軸20に
は乗員に装着されるウエビング23の一端部が係止されて
いる。
巻取軸20の長手方向一端部は脚部12の外側へ突出し、こ
の突出部にはぜんまいばね27の内端部が係止されてい
る。ぜんまいばね27の外端部は、脚部12に固着されてぜ
んまいばね27を収容するばねカバー29へ係止されてお
り、これにより巻取軸20はぜんまいばね27の付勢力でウ
エビング巻取方向(第1図矢印A方向)へ付勢回転され
てウエビング23を層状に巻き取るようになっている。
巻取軸20の他端部は脚部14の外側へ突出し、この突出部
には二股部20Aが形成されている。二股部20Aの回りには
第2図及び第3図にも示される如くロツク手段の一部を
構成する一対のロツクプレート24、25が配置されてい
る。これらのロツクプレート24、25はそれぞれ中央部に
略U字形の切欠凹部26が形成された略C字状とされてお
り、この切欠凹部26内へ二股部20Aが位置している。こ
の切欠凹部26は第2図に示される如く、幅寸法(第2図
上下方向長さ)が二股部20Aの幅寸法(第2図上下方向
長さ)より若干大きく形成されており、ロツクプレート
24、25が巻取軸20に対して所定角度だけ相対回転可能と
なっている。
これらのロツクプレート24、25の一端部にはそれぞれ爪
部28、30が形成されており、脚部14へ固着されてロツク
プレート24、25と共にロツク手段を構成する内歯ギヤホ
イル32の内歯と対向している。
さらに、ロツクプレート24、25にはそれぞれ一対のピン
34、36が突設されており、ロツク輪38へ形成された長孔
40内へ挿入されている。このロツク輪38は巻取軸20の軸
心部から突出される小径軸部20Bへ軸支されて巻取軸20
と相対回転可能となっている。
また、前記小径軸部20Bの先端部にはカム52が軸支され
ている。ロツク輪38とカム52との間にはねじりコイルば
ね44が配設されている。このねじりコイルばね44のコイ
ル部はロツク輪38のボス部38Aに外嵌され、一端部はロ
ツク輪38に他端部はカム52にそれぞれ係止されている。
これによりロツク輪38はねじりコイルばね44の付勢力に
よりウエビング引出方向(矢印B方向)に付勢回転され
ている。
従って、ロツク輪38はねじりコイルばね44の付勢力で第
2図に示すようにロツクプレート24、25のピン34、36を
長孔40の一端部へ収容して爪部28、30を内歯ギヤホイル
32と離間させている。
第1図に示すように前記カム52の円板部52Aの軸心部に
は貫通孔52Bが形成されて前記小径軸部20Bの先端部が挿
入されている。前記円板部52Aには半径方向に向かって
係合突起部52Cが突設されている。この係合突起部52Cは
前記ロツク輪38の凹部38Bの内周壁に形成された凸部62A
と凸部62Bとの間に位置するように配設されている。ま
た、前記カム52の円板部52Aには略C字状の円弧溝53が
形成されている。
前記カム52のロツクプレート24、25と反対側方向には円
板状のスパイラルプレート70が巻取軸20へ固定され巻取
軸20と共に回転するようになっている。このスパイラル
プレート70と前記ロツク輪38との間には付勢手段として
のリターンばね74が配設され、カム52をウエンビング巻
取方向(矢印A方向)に付勢している。
従って、第4図に示される如く、カム52はロツク輪38を
ウエビング巻取方向へ付勢回転している。この場合ロツ
ク輪38の回転は第2図に示される如く、ロツクプレート
24、24が二股部20Aに当たるまでとなっている。従っ
て、この状態ではロツク輪38は巻取軸20のウエビング引
出方向回転に対して回転遅れを生ずると、第3図に示さ
れる如く、ロツクプレート24、25を内歯ギヤホイル32へ
噛み合わせるようになっている。
前記スパイラルプレート70の中央部には軸方向に向かっ
てボス部71A、71Bが突設されている。ボス部71Bはセン
サカバー54の内側に設けられたボス受け孔56に挿入され
て回転可能に支持されている。また、ボス部71Aの先端
部は前記巻取軸20の小径軸部20Bに嵌入されて巻取軸20
と連結されている。このためスパイラルプレート70は巻
取軸20と一体となって回転されるようになっている。ス
パイラルプレート70には前記ボス部71A、71Bを中心とす
るように渦巻き状の渦巻溝72が形成されている。
第4図に示す如く、スパイラルプレート70は係合突起部
52Cが凸部62Aへ当たっている状態のカム52に対し、渦巻
溝72の一端部72A近傍が前記カム52に形成された円弧溝5
3と多少ずれて対応するように配置されている。しか
し、この渦巻溝72は第6図に示される如く係合突起部52
Cが凸部62Bへ当たると円弧溝53と一致するようになって
いる。
第1図に示すように前記渦巻溝72及び円弧溝53には長尺
状の長尺レバー76の一端部に突設された案内ピン78が挿
入されるようになっている。この案内ピン78の直径は渦
巻溝72及び円弧溝53の溝幅よりも僅かに小径とされてい
る。長尺レバー76の他端部には円孔80が形成されてお
り、この円孔80にはセンサカバー54の内側に突設された
支持ピン82が挿入されている。この結果、長尺レバー76
は前記支持ピン82を中心として揺動可能とされている。
従って、前記スパイラルプレート70のウエビング巻取方
向回転により前記長尺レバー76の案内ピン78は渦巻溝72
の一端部72Aの近傍に進むと長尺レバー76は第4図時計
回り方向に揺動する。そして、ウエビング23が全巻状態
近くまで巻取軸20に巻き取られると、前記案内ピン78が
渦巻溝72の一端部72A近傍に案内される。このため、第
5図及び第6図に示すようにカム52の円弧溝53の内周面
に当接してカム52の係合突起部52Cを時計回り方向に移
動させる。そして、係合突起部52Cが凸部62Bと当接する
ことにより、ロツク輪38と巻取軸20とは相対回転しなく
なる。
一方、前記スパイラルプレート70のウエビング引出方向
回転により、渦巻溝72の一端部72Aの近傍に位置してい
た前記長尺レバー76の案内ピン78は渦巻溝72の中間部方
向に位置する。このため、カム52はリターンばね74に付
勢されて、カム52の係合突起部52Cはロツク輪38の凸部6
2Bと離間して、凸部62Aと当接して停止する。この結
果、ロツク輪38と巻取軸20とは相対回転可能となる。
次に第1実施例の作用を説明する。
上記のように構成される本実施例のウエビング巻取装置
では、フレーム10がボルトを介して車体に取り付けられ
る。この巻取装置がウエビング連続式とされた3点式シ
ートベルト装置に用いられる場合には、巻取軸20から引
き出されたウエビング23は端部がアンカ部材を介して車
体へ係止され、中間部が車体に係止されたスリツプジヨ
イントで折り返され、さらに前記アンカ部材とスリツプ
ジヨイントとの中間部にタングプレートが長手方向へ摺
動可能に取り付けられる。そして、シートに着座した乗
員がウエビング23を巻取軸20から引き出して前記タング
プレートを車体へ取り付けられたバツクル装置に係合さ
せることで、乗員はウエビング装着状態となる。
乗員が降車する場合には、まずタングプレートとバツク
ル装置との係合を解除する。これにより、ぜんまいばね
27の付勢力で巻取軸20はウエビング巻取方向に回転し
て、ウエビング23は巻取軸20に巻き取られる。この時巻
取軸20と一体にスパイラルプレート70がウエビング巻取
方向に回転する。このため、長尺レバー76の案内ピン78
は渦巻溝72に案内されて渦巻溝72の中間部から一端部72
A近傍に位置される。そして、ウエビング23が全巻状態
近くになると前記案内ピン78はカム52の円弧溝53の内周
面にも当接する。これにより、カム52は案内ピン78に押
圧されて、カム52はリターンばね74の付勢力に抗して時
計回り方向に回転する。この結果、カム52の係合突起部
52Cがロツク輪38の凸部62Bに当接する。
従って、ロツク輪38と巻取軸20とは相対回転できず、ロ
ツク輪38は巻取軸20に対し回転遅れを生じさせない。こ
の結果、ロツクプレート24、25は内歯ギヤホイル32と噛
み合わないため、ウエビング23を装着する場合にウエビ
ング23を引張るだけでウエビング23を容易に引き出すこ
とができる。
乗員がウエビング23を装着するため、ウエビング23を引
張ると巻取軸20及びスパイラルプレート70はウエビング
引出方向に回転する。このため長尺レバー76の案内ピン
78が渦巻溝72の一端部72A近傍及び円弧溝53から渦巻溝7
2の中間部方向へ移動するとカム52はリターンばね74の
付勢力により反時計回り方向に回転する。これにより、
カム52の係合突起部52Cはロツク輪38の凸部62Aと当接す
る。従って、ロツク輪38と巻取軸20とは相対回転可能と
なる。
このようにして引き出されたウエビング23を装着してい
る場合であって、乗員の姿勢変化に応じてウエビング23
が巻き取られている時に車両が著しい急減速状態に陥る
と、ロツク輪38と巻取軸20との間に相対回転が生じる。
この相対回転により巻取軸20と共に回転するロツクプレ
ート24、25は第3図に示されるようにピン34、36がロツ
ク輪38の長孔40によって案内されて、爪部28、30は内歯
ギヤホイル32と噛み合い巻取軸20のウエビング引出方向
回転が阻止される。
この結果、乗員はウエビング23により確実に拘束され
る。しかも、乗員のウエビング装着時において既にロツ
ク輪38と巻取軸20とは相対回転可能状態となっているた
め、ウエビング23の引き出しを瞬時に阻止できる。
[第2実施例] 第7図乃至第9図には本考案に係るウエビング巻取装置
の第2実施例が示されている。なお、第1実施例と同一
の構成は同一の符号を用いてその説明を省略する。
第7図に示す如く、巻取軸20の小径軸部20Bに軸支され
るロツク輪238の外周面にはラチエツト歯238Aが形成さ
れている。さらにこのラチエツト歯238Aと同軸的で脚部
14と反対側方向には平歯車238Bが形成されている。この
ロツク輪238の脚部14と反対側方向には平歯車で形成さ
れたストツパプレート241が配設されている。前記スト
ツパプレート241の軸心部にはキー溝が形成された円孔2
41Aが形成され前記小径軸部20Bが挿入されて、ストツパ
プレート241は巻取軸20と一体回転するようになってい
る。
ロツク輪238とストツパプレート241との間にはねじりコ
イルばね243が配設されている。このねじりコイルばね2
43のコイル部は前記ロツク輪238のボス部238Cに外嵌さ
れ、一端部はロツク輪238に他端部はストツパプレート2
41にそれぞれ係止されている。これによりロツク輪238
はねじりコイルばね243の付勢力によりウエビング引出
方向(矢印B方向)に付勢回転されている。
従って、ロツク輪238はねじりコイルばね43の付勢力で
ロツクプレート24、25のピン34、36をロツク輪238の長
孔40の一端部へ収容して爪部28、30を内歯ギヤホイル32
と離間させている。
このストツパプレート241の外周面に形成される平歯車2
41Bのピツチは前記ロツク輪238に形成された平歯車238B
と同一ピツチに設定されている。また、ストツパプレー
ト241のピツチ円直径はロツク輪238の平歯車238Bのピツ
チ円直径と同一に設定されている。
前記ストツパプレート241の脚部14と反対側方向にはカ
ムプレート242が巻取軸20の小径軸部20Bと同軸上に配設
されている。このカムプレート242の外周面には周方向
に沿って一定長さを有する突起片244が半径方向に向か
って突設されている。このカムプレート242の脚部14と
反対側の面には凹部246が形成されている。この凹部246
の内周面には内歯246Aが形成されている。このカムプレ
ート242の軸心部には貫通孔248が形成され、ピニオン25
0のボス部250Aが挿入されている。このボス部250Aは前
記巻取軸20の小径軸部20Bに連結されている。
前記カムプレート242の脚板14と反対側にはカムプレー
ト242等を覆うセンサカバー243が脚板14の外側に固着さ
れるようになっている。このセンサカバー243の内側に
はピン252が突設されており、平歯車254を軸支してい
る。この平歯車254は前記ピニオン250と内歯246Aとにそ
れぞれ噛み合っている。このため、カムプレート242は
巻取軸20と反対方向に回転されると共に巻取軸20の回転
が減速して伝達されるようになっている。
従って、ウエビング装着状態時のようにウエビング23が
大量に引き出されている状態から巻取軸20がウエビング
巻取方向に回転してウエビング23が全巻取状態となる迄
に突起片244は第9図に示す位置から時計回り方向に第
8図に示す位置迄移動するにすぎない。
第7図に示す如く、前記フレーム10の脚部14には支持ピ
ン256が突設されている。この支持ピン256には係止手段
としてのアーム体260が軸支されている。このアーム体2
60は略く字形状に形成されており、く字形状の一方の突
出部260Aの先端部には一対のブラケツト部260Bが一定間
隔を置いて形成されている。このブラケツト部260B間に
はストツパギヤ262が軸支されている。このストツパギ
ヤ262は前記ロツク輪238の平歯車238B及びストツパプレ
ート241に同時に噛み合い可能になっている。
前記ストツパギヤ262が前記ロツク輪238の平歯車238B及
びストツパプレート241の平歯車241Bと噛み合うとロツ
ク輪238とストツパプレート241とが連結されるのでロツ
ク輪238は巻取軸20に対して回転遅れが生じない。ま
た、これと反対にストツパギヤ262が前記平歯車238B及
び平歯車241Bと噛み合わないとロツク輪238とストツパ
プレート241とは一体回転せずロツク輪238は巻取軸20に
対して回転遅れを生じることができる。
前記アーム体260のく字状の他方の突出部260Cは反脚板1
4方向に延設されており、前記カムプレート242の突起片
244の当接部とされている。この突出部260Cの先端部は
略半円形状に形成されており突起片244が当接押圧する
とアーム体260を第8図及び第9図反時計回り方向(第
8図、第9図矢印D方向)に揺動させるようになってい
る。
第7図に示す如く、前記脚部14とアーム体260の間には
ねじりコイルばね264が前記支持ピン256に外嵌されて配
設されている。このねじりコイルばね264の一端部は脚
部14に、他端部はアーム体260にそれぞれ係止されてア
ーム体260をストツパギヤ262が平歯車238B、ストツパプ
レート241から離間する方向(第7図矢印C方向)に付
勢している。
次に第2実施例の作用を説明する。
乗員が降車する場合には、まずタングプレートとバツク
ル装置との係合を解除する。これにより、ぜんまいばね
27の付勢力で巻取軸20はウエビング巻取方向(第7図矢
印A方向)に回転して、ウエビング23は巻取軸20に巻き
取られる。この巻取軸20のウエビング巻取方向の回転と
共にストツパプレート241及びピニオン250もウエビング
巻取方向(第7図矢印A方向)に回転する。ピニオン25
0の回転により平歯車254を介してカムプレート242は低
速でウエビング引出方向(第7図矢印B方向)に回転す
る。そして、ウエビング23が全巻取状態近くになると、
カムプレート242の突起片244がアーム体260の他方の突
出部260Cに当接する。このため、アーム体260はリター
ンばね264の付勢力に抗して第8図反時計回り方向(第
8図矢印D方向)に揺動される。これによりストツパギ
ヤ262がロツク輪238の平歯車238B及びストツパプレート
241の平歯車241Bと噛み合う。
従って、ロツク輪238は巻取軸20に対して回転遅れする
ことはないため、巻取軸20とロツク輪238とは相対回転
しない。この結果、ロツクプレート24、25は内歯ギヤホ
イル32と噛み合わない。従って、ウエビング23の全巻取
状態からウエビング23を装着する場合にウエビング23を
引張るだけでウエビング23を容易に引き出すことができ
る。
乗員がウエビング23を装着するため、ウエビング23を引
き出すと巻取軸20及びピニオン250はウエビング引出方
向(第7図矢印B方向)に回転する。このため、平歯車
254を介してカムプレート242もウエビング巻取方向(第
8図の反時計回り方向)に回転することにより、カムプ
レート242の突起片244とアーム体260の他方の突出部260
Cとが離間する。このため、アーム体260はリターンばね
264の付勢力により第9図時計回り方向(第9図矢印C
方向)に付勢される。この結果、前記ストツパギヤ26
2、ロツク輪238の平歯車238B及びストツパプレート241
の平歯車241Bとの噛み合いが解除される。従って、ロツ
ク輪238と巻取軸20とは相対回転可能となる。
なお、他の作用は第1実施例と同一であるので説明を省
略する。
[第3実施例] 第10図乃至第12図には本考案に係るウエビング巻取装置
の第3実施例が示されている。なお、第1実施例と同一
の構成については同一の符号を用いてその説明を省略す
る。
第10図にはウエビング巻取装置が分解斜視図で示されて
いる。巻取軸20の小径軸部20Bの先端部にはアダプタ384
が固着されている。即ち、このアダプタ384の大径部384
Aは前記小径軸部20Bに外嵌されて固着されている。
また、アダプタ384の小径部384Bは円板形状のロータ386
の軸心部に形成された図示しない固定手段により固定さ
れている。これにより、ロータ386はアダプタ384を介し
て巻取軸20と固着され、巻取軸20と一体回転するように
なっている。
前記ロツク輪338の凹部338Bの内周面にはブロツク形状
の一対の突起部388、388が一定間隔を配して一体形成さ
れている。また、ロータ386の脚板14と反対側の面にも
ブロツク形状の一対のガイド390、390が前記突起部38
8、388間と同寸法の間隔を配して固着されている。
第11図及び第12図に示すように、前記ロータ386の直径
寸法は前記ロツク輪338の凹部338Bの直径寸法より小さ
く形成されており、これによりロータ386は前記凹部338
Bに収容されるようになっている。また、ロータ386を凹
部338Bに収容した場合に前記突起部388、388とガイド39
0、390とは互いに対向可能となっている。
第10図に示すように前記ロータ386とセンサカバー354と
の間には矩形状のカム394が配設されている。このカム3
94は前記ロータ386のガイド390、390間及び前記ロツク
輪338の突起部388、388間を移動可能とされている。こ
のカム394の脚板14と反対方向側の面には案内ピン396が
突設されている。この案内ピン396は前記センサカバー3
54の内側に刻設された渦巻溝392に挿入されている。
第11図及び第12図に示すように前記案内ピン396は渦巻
溝392の長手方向一端部392A近傍から他端部392B近傍ま
で移動されるようになっている。
他の構成は第1実施例と同一である。
次に第3実施例の作用を説明する。
乗員が降車する場合には、まずタングプレートとバツク
ル装置との係合を解除する。これにより、ぜんまいばね
27の付勢力で巻取軸20はウエビング巻取方向に回転し
て、ウエビング23は巻取軸20に巻き取られる。この時ロ
ータ86は巻取軸20と一体にウエビング巻取方向(第11図
矢印A方向)に回転する。このため、カム394の案内ピ
ン396は渦巻溝392に案内されて渦巻溝392の一端部392A
近傍から第12図に示す他端部392B方向に案内される。従
って、カム394はロータ386のガイド390、390間を案内さ
れてロータ386の外周方向へ直進移動する。
この結果、第12図に示すように、ウエビング23が全巻状
態近くになると前記突起部396は渦巻溝392の他端部392B
近傍に位置され、カム394の一端部は突起部388、388間
に進入する。しかもカム394は直進移動して突起部388、
388間に進入するため、カム394が突起部388、388に当接
するようなことはなく、確実に突起部388、388間に進入
することができる。
従って、ロツク輪338とロータ386とはカム394を介して
連結されるためロツク輪338と巻取軸20とは相対回転で
きず、ロツク輪338は巻取軸20に対して回転遅れを生じ
させない。この結果、ロツクプレート24、25は内歯ギヤ
ホイル32と噛み合わないため、ウエビング23を装着する
場合にウエビング23を引張るだけでウエビング23を容易
に引き出すことができる。
乗員がウエビング23を装着するため、ウエビング23を引
き出すと巻取軸20及びロータ386はウエビング引出方向
(第12図矢印B方向)に回転する。このためカム394の
案内ピン396は渦巻溝392に案内されて渦巻溝392の一端
部392A方向に移動する。これにより、カム394の一端部
は前記ガイド388、388間から退出する。従って、ロツク
輪338とロータ386との連結は解除されるためロツク輪33
8と巻取軸20とは相対回転可能となる。
なお、この実施例ではセンサカバー354に渦巻溝392を形
成してカム394の案内ピン396を案内するようにしたが、
渦巻溝392の代わりにセンサカバー354に渦巻状のリブを
突設形成して前記案内ピン396を案内するようにしても
よい。
他の作用は第1実施例と同一であるので省略する。
本第3実施例では、第1実施例において用いられている
リターンばね74(第1図参照)やスパイラルプレート70
(第1図参照)が不要となるため部品点数を少なくでき
るという効果を有する。
[第4実施例] 第13図及び第14図には本考案に係るウエビング巻取装置
の第4実施例が示されている。なお、第1実施例と同一
の構成は同一の符号を用いてその説明を省略する。
第13図に示す如く、巻取軸20の小径軸部20Bに軸支され
るロツク輪438の脚部14と反対側方向には円板状のロー
タ440が配設されている。
第14図に示す如く、前記ロータ440の軸心部にはボス部4
42が突設されている。このボス部442には突起部442Aが
形成されており、この突起部442Aは巻取軸20の小径軸部
20Bに嵌入されている。これによりロータ440は巻取軸20
と連結され巻取軸20と一体回転されるようになってい
る。
第13図に示す如く、ロータ440の軸心部には脚部14と反
対方向に向かって長尺状の雄ねじ444が突設されてい
る。この雄ねじ444には前記ロータ440と略同一直径で円
板状のスクリユープレート446が軸支されている。この
スクリユープレート446の軸心部にはねじ孔448が形成さ
れて、前記雄ねじ444が螺入されている。
前記スクリユープレート446の外周部には矩形状の切欠
部446Aが形成されている。この切欠部446Aにはセンサカ
バー454の内部に固定された矩形板状のリブ456が入り込
むことによりスクリユープレート446は回転を阻止され
る。
前記ロータ440には雄ねじ444を挟んで一対の貫通孔450
が軸方向に形成されている。この貫通孔450にはロツク
ピン460がそれぞれ挿入されている。このロツクピン460
の軸部460Aには圧縮コイルばね462が巻装されている。
第14図に示す如く、圧縮コイルばね462の一端部はロー
タ440に、他端部はロツクピン460の頭部460Bにそれぞれ
当接してロツクピン460を反脚部方向(第14図右方向)
へ付勢している。
また、前記ロツクピン460の先端部は前記ロツク輪438に
一対形成されたピン挿入孔439に挿入されるようになっ
ている。従って、ロツクピン460がロツク輪438のピン挿
入孔439に挿入することにより、ロータ440とロツク輪43
8とが連結されて、ロータ440とロツク輪438とは一体回
転される。
次に第4実施例の作用を説明する。
乗員が降車する場合には、まずタングプレートとバツク
ル装置との係合を解除する。これにより、ぜんまいばね
27の付勢力で巻取軸20はウエビング巻取方向(第13図矢
印A方向)に回転して、ウエビング23は巻取軸20に巻き
取られる。この巻取軸20のウエビング巻取方向の回転と
共にロータ440もウエビング巻取方向(第13図矢印A方
向)に回転する。
前記ロータ440の前記回転によりスクリユープレート446
はリブ456に案内されて脚部14方向に向かって直接移動
する。これによりロツクピン460はスクリユープレート4
46に押圧されるため、圧縮コイルばね462の付勢力に抗
して脚部14方向に移動してロツク輪438に形成されてい
るピン挿入孔439に挿入する。この結果、ロツク輪438は
ロツクピン460を介してロータ440と連結されるため、前
記巻取軸20とロツク輪438とは一体回転する。
従って、ロツク輪438は巻取軸20に対して回転遅れする
ことはないため、巻取軸20とロツク輪438とは相対回転
しない。この結果、ロツクプレート24、25は内歯ギヤホ
イル32と噛み合わない。従って、ウエビング23の全巻取
状態からウエビング23を装着する場合にウエビング23を
引張るだけでウエビング23を容易に引き出すことができ
る。
乗員がウエビング23を装着するため、ウエビング23を引
き出すと巻取軸20及びロータ340はウエビング引出方向
(第13図矢印B方向)に回転する。このため、スクリユ
ープレート446はリブ456に案内されて脚部14と反対方向
に向かって直線移動するので、スクリユープレート446
のロツクピン460に対する押圧は解除される。これによ
り、ロツクピン460は圧縮コイルばね462の付勢力により
ロツク輪438のピン挿入孔439から抜け出る。
従って、ロツク輪438と巻取軸20とは相対回転可能とな
る。
なお、この実施例でロツク輪438のピン挿入孔439にロツ
クピン460が挿入するためには、前記巻取軸20のウエビ
ング巻取方向回転数としては、例えば子供(6才程度)
がウエビング23を装着することが不可能になる長さまで
ウエビング23が巻き取られた回転数に設定することが考
えられる。
他の作用は第1実施例と同様であるので説明を省略す
る。
[第5実施例] 第15図乃至第17図には本考案に係るウエビング巻取装置
の第5実施例が示されている。なお、第1実施例と同一
の構成は同一の符号を用いてその説明を省略する。
第15図に示す如く、巻取軸20の小径軸部20Bに軸支され
たロツク輪638の脚部14と反対方向には円形状のロータ6
40が配設されている。このロータ640の脚部14と反対側
の面には凹部640Aが形成されている。このロータ640の
軸心部には貫通孔640Bが形成されており、この貫通孔64
0Bには前記巻取軸20の小径軸部20Bが嵌入されて、ロー
タ640は巻取軸20と一体回転するようになっている。
また、ロータ640の脚部14と反対方向には円板状のカム6
42が配設されて前記小径軸部20Bに軸支されている。こ
のカム642の脚部14と反対側の面には凹部642Aが形成さ
れており、この凹部642Aの内周面には内歯642Bが形成さ
れている。カム642の脚部14側には突起部644が突設され
ている。
この突起部644はカム642の周方向に沿って一定長さ形成
されている。この突起部644の周方向一端部には傾斜部6
44Aが形成されている。
前記カム642の凹部642Aには平歯車646が配設されてい
る。この平歯車646の軸部646Aは前記カム642の軸心部に
形成された貫通孔642Cを貫通して前記小径軸部20Bと固
着されている。これにより平歯車646も巻取軸20と連結
されて一体回転されるようになっている。
第16図にも示す如く、前記平歯車646とカム642の内歯64
2Bとの間には遊星歯車650が配設されている。この遊星
歯車650はセンサカバー652の内部に突設されたピン654
(第15図参照)に軸支されている。
前記ロータ640とカム642との間には円柱形状のロツクピ
ン658が配設されている。このロツクピン658には圧縮コ
イルばね660が巻装されている。
第17図に示すように、この圧縮コイルばね660の一端部
は前記ロータ640に、他端部はロツクピン658に形成され
た鍔部658Aに当接されている。この結果、ロツクピン65
8は圧縮コイルばね660によって脚部14と反対方向(第17
図右方向)に付勢されている。
また、ロツクピン658はロータ640に形成された貫通孔64
0Cに挿入されて前記ロツク輪638に形成されたピン挿入
孔638Dに挿入可能とされている。
次に第5実施例の作用を説明する。
乗員が降車する場合には、まずタングプレートとバツク
ル装置との係合を解除する。これにより、ぜんまいばね
27の付勢力で巻取軸20はウエビング巻取方向(第18図矢
印A方向)に回転して、ウエビング23は巻取軸20に巻き
取られる。この巻取軸20のウエビング巻取方向の回転と
共に平歯車646もウエビング巻取方向(第15図矢印A方
向)に回転する。
平歯車646の前記回転により平歯車646と噛合している遊
星歯車650は、第16図の時計回り方向(第16図矢印K方
向)に回転して平歯車646の回転力をカム642へ伝達し、
これによりカム642が第16図時計回り方向へ回転する。
このため、前記突起644の傾斜部644Aがロツクピン658の
他端部に当接する。この結果、ロツクピン658は圧縮コ
イルばね660の付勢力に抗してロツク輪638方向に移動し
てロツクピン658は前記ロツク輪638のピン挿入孔638Dに
挿入する。これにより、ロツク輪638はロツクピン658を
介してロータ640と連結されるため、巻取軸20とロツク
輪638は一体回転する。
従って、ロツク輪638は巻取軸20に対して回転遅れする
ことはないため、巻取軸20とロツク輪638とは相対回転
しない。この結果、ロツクプレート24、25は内歯ギヤホ
イル32と噛み合わない。従って、ウエビング23の全巻取
状態からウエビング23を装着する場合にウエビング23を
引張るだけでウエビング23を容易に引き出すことができ
る。
乗員がウエビング23を装着するため、ウエビング23を引
き出すと巻取軸20及び平歯車646はウエビング引出方向
(第15図矢印B方向)に回転する。このため、遊星歯車
650は第16図反時計回り方向(第16図矢印J方向)に回
転して平歯車646の回転力をカム642へ伝達し、これによ
り、カム642は第16図反時計回り方向に回転する。
従って、ロツクピン658からカム642の突起644の傾斜部6
44Aは離間するため、ロツクピン658は圧縮コイルばね66
0の付勢力によりロツク輪638のピン挿入孔638Dから抜け
出る。
この結果、ロツク輪638と巻取軸20とは相対回転可能と
なる。
他の作用は第1実施例と同様であるので説明を省略す
る。
なお、上記各実施例に車両の急減速を感知する加速度セ
ンサを設け加速度センサの作動により図示しないポール
がロツク輪のラチエツト歯に係止してロツク輪を巻取軸
に対して回転遅れが生じるようにする機構を併設しても
よいことは勿論である。
[考案の効果] 以上説明した如く本考案では、ウエビングの全巻取時に
のみロツク輪と巻取軸との相対回転を阻止するようにし
たので、ウエビングの全巻取時から容易にウエビングを
引き出せ、車両通常走行中のウエビング巻取時に車両が
急減速した場合に瞬時にウエビングの引き出しを阻止で
きるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第6図は本考案に係るウエビング巻取装置の
第1実施例を示し、第1図は分解斜視図、第2図はロツ
クプレートと内歯ギヤホイルとが噛み合っていない状態
の第1図II-II線矢視図、第3図はロツクプレートと内
歯ギヤホイルとが噛み合っている状態の第1図II-II線
矢視図、第4図乃至第6図はカム、スパイラルプレート
及び長尺レバーの作動状態を説明する正面図、第7図乃
至第9図は本考案に係るウエビング巻取装置の第2実施
例を示し、第7図は分解斜視図、第8図及び第9図はカ
ムとアーム体との作動説明図、第10図乃至第12図は本考
案に係るウエビング巻取装置の第3実施例を示し、第10
図は分解斜視図、第11図及び第12図はカムとロツク輪の
突起部との作動説明図、第13図及び第14図は本考案に係
るウエビング巻取装置の第4実施例を示し、第13図は分
解斜視図、第14図は一部断面図、第15図乃至第17図は本
考案に係るウエビング巻取装置の第5実施例を示し、第
15図は分解斜視図、第16図は第15図XVI-XVI線矢視図、
第17図は一部断面図、第18図は従来のウエビング巻取装
置を示す分解斜視図である。 20……巻取軸、23……ウエビング、24……ロツクプレー
ト(ロツク手段)、25……ロツクプレート(ロツク手
段)、32……内歯ギヤホイル(ロツク手段)、38……ロ
ツク輪、52……カム(係止手段)、70……スパイラルプ
レート(制御手段)、72……渦巻溝(制御手段)、76…
…長尺レバー(制御手段)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 松井 研二 愛知県丹羽郡大口町大字豊田字野田1番地 株式会社東海理化電機製作所内 (72)考案者 小出 輝彦 愛知県丹羽郡大口町大字豊田字野田1番地 株式会社東海理化電機製作所内 (56)参考文献 実開 昭60−151748(JP,U) 実開 昭62−95058(JP,U)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】乗員に装着されるウエビングと、このウエ
    ビングを巻き取る巻取軸と、ウエビングの急激な引出し
    によって前記巻取軸に対し回転遅れが生じるロツク輪
    と、このロツク輪の回転遅れにより巻取軸の回転をロツ
    クするロツク手段と、前記巻取軸とロツク輪との間に設
    けられウエビング巻取時にロツク輪と係合してロツク輪
    の回転遅れを阻止する係止手段と、この係止手段をウエ
    ビングの巻取量が所定以下の場合にロツク輪と非係合状
    態としロツク輪の前記回転遅れを可能とする制御手段
    と、を設けたことを特徴とするウエビング巻取装置。
JP1990098763U 1990-03-16 1990-09-20 ウエビング巻取装置 Expired - Lifetime JPH0723320Y2 (ja)

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