JPH07233178A - 含フッ素シラン化合物の製造法 - Google Patents

含フッ素シラン化合物の製造法

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JPH07233178A
JPH07233178A JP6258396A JP25839694A JPH07233178A JP H07233178 A JPH07233178 A JP H07233178A JP 6258396 A JP6258396 A JP 6258396A JP 25839694 A JP25839694 A JP 25839694A JP H07233178 A JPH07233178 A JP H07233178A
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Akira Sekiya
章 関屋
Tsutomu Kobayashi
勉 小林
Nobuhito Hoshi
星  信人
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CHIKYU KANKYO SANGYO GIJUTSU KENKYU KIKO
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、含フッ素シラン化合物の簡便で経
済的な製造法を提供することを目的とする。 【構成】 本発明は、一般式R1 2 3 SiH(式中
1 、R2 及びR3は、同一又は異なって水素原子、炭
素数1〜8のアルキル基又はハロゲン原子を示す。)で
表わされるヒドロシランと一般式F2 C=CX1
2 (式中X1 及びX2 は、同一又は異なってフッ素原
子、炭素数1〜8のパーフルオロアルキル基又は炭素数
1〜8個のパーフルオロアルコキシ基を示す。)で表わ
されるフッ素化オレフィンを過酸化物の存在下に反応さ
せることを特徴とする一般式R1 23 Si(CF2
CX1 2 n H(式中R1 、R2 、R3 、X1 及びX
2 は前記に同じ。nは1から3の整数を示す。)で表わ
される含フッ素シラン化合物の製造法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、含フッ素シラン化合
物、その製造法及びフッ素シラン化合物を含有する洗浄
剤に関する。
【0002】
【従来の技術】フッ素は、表面エネルギーが小さいた
め、ポリマーなどに導入することにより、著しく表面特
性を改善することができるので、フルオロシリコーンポ
リマー等種々の分野で利用されている。
【0003】含フッ素オレフィンを用いたヒドロシリル
化反応による含フッ素シラン化合物の製法としては、従
来から、例えば(1)四フッ化エチレン及びジクロロメ
チルシランから塩化白金酸等の貴金属触媒を用いて製造
する方法〔Izvest.Akad.Nauk SSS
R Otdel.Khim.Nauk,1960,16
10〕や(2)四フッ化エチレン及びトリメチルシラン
から水銀ランプを用いて光照射により製造する方法
〔J.Chem.Soc.,1973,1018〕等が
知られている。しかしながら、(1)の方法では、高温
高圧が必要で反応条件が厳しく、生成物(CH3 Cl2
SiCF2 CF2 H)の収率は19%とかなり低いとい
う欠点を有している。また(2)の方法では、光反応で
あるため反応条件の調節が困難で、オレフィンの重合反
応を制御するのが難しい。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、含フッ素シ
ラン化合物の簡単かつ選択的な製造法を提供することを
目的とする。
【0005】また、本発明は、新規な含フッ素シラン化
合物を提供することを目的とする。
【0006】さらに、本発明は、新規な洗浄剤を提供す
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、含フッ素シ
ラン化合物の合成法につき鋭意検討した結果、特定の化
合物が反応開始剤として好適に使用できることを見い出
し、ここに本発明を完成するに至った。
【0008】即ち、本発明は、一般式(1) R1 2 3 SiH (1) (式中R1 、R2 及びR3 は、同一又は異なって水素原
子、炭素数1〜8のアルキル基又はハロゲン原子を示
す。)で表わされるヒドロシランと一般式(2) F2 C=CX1 2 (2) (式中X1 及びX2 は、同一又は異なってフッ素原子、
炭素数1〜8のパーフルオロアルキル基又は炭素数1〜
8個のパーフルオロアルコキシ基を示す。)で表わされ
るフッ素化オレフィンを過酸化物の存在下に反応させる
ことを特徴とする一般式(3) R1 2 3 Si(CF2 CX1 2 n H (3) (式中R1 、R2 、R3 、X1 、X2 及びnは前記に同
じ。)で表わされる含フッ素シラン化合物の製造法に係
る。
【0009】また、本発明は、一般式(4) R1 2 3 SiCF2 CFX3 H (4) (式中R1 、R2 及びR3 は前記に同じ。X3 は、炭素
数1〜8個のパーフルオロアルコキシ基を示す。)で表
わされる含フッ素シラン化合物に係る。
【0010】上記の含フッ素シランは、洗浄剤として有
用である。
【0011】上記nは、1から3の整数、好ましくは1
または2、より好ましくは1である。
【0012】R1 、R2 及びR3 で表される、アルキル
基としては、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロ
ピル、n−ブチル、イソブチル、t−ブチル、ペンチ
ル、ヘキシル、ヘプチル、オクチルなどの直鎖または分
枝を有する炭素数1〜8のアルキル基、好ましくは直鎖
または分枝を有する炭素数1〜3のアルキル基が例示さ
れる。ハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、
臭素原子、ヨウ素原子等が挙げられ、好ましくは塩素原
子である。
【0013】好ましいR1 、R2 及びR3 は、炭素数1
〜3のアルキル基である。
【0014】本発明の方法で使用される一般式(1)の
ヒドロシランとしては、 * トリメチルシラン、エチルジメチルシラン、ジエチ
ルメチルシラン、ジメチルプロピルシラン、メチルジプ
ロピルシラン、トリエチルシラン、ジエチルプロピルシ
ラン、エチルジプロピルシラン、トリプロピルシラン、
トリブチルシラン、トリペンチルシラン、トリヘキシル
シラン、トリヘプチルシラン、トリオクチルシラン等の
トリアルキルシラン; * ジメチルシラン、ジエチルシラン、メチルプロピル
シラン、ジブチルシラン等のジアルキルシラン; * トリクロロシラン、ジクロロシラン、クロロジメチ
ルシラン、クロロジエチルシラン、ブロモジメチルシラ
ン、フルオロジメチルシラン、ヨードジメチルシラン、
クロロジプロピルシラン、クロロジブチルシラン等のハ
ロゲン含有シランなどが挙げられ、好ましい一般式
(1)のヒドロシランとしては、トリメチルシラン、エ
チルジメチルシラン、ジエチルメチルシラン、ジメチル
プロピルシラン、メチルジプロピルシラン、トリエチル
シラン、ジエチルプロピルシラン、エチルジプロピルシ
ラン、トリプロピルシランが例示される。
【0015】X1 及びX2 で表されるフルオロアルキル
基としては、トリフルオロメチル、ペンタフルオロエチ
ル、ヘプタフルオロプロピル、イソヘプタフルオロプロ
ピル、n−ノナフルオロブチル、イソノナフルオロブチ
ル、ノナフルオロ−t−ブチル、ウンデカフルオロペン
チル、トリデカフルオロヘキシル、ペンタデカフルオロ
ヘプチル、ヘプタデカフルオロオクチルなどの直鎖また
は分枝を有する炭素数1〜8のフルオロアルキル基が挙
げられ、好ましくはトリフルオロメチル、ペンタフルオ
ロエチル、ヘプタフルオロプロピル、イソヘプタフルオ
ロプロピルなどの炭素数1〜3のフルオロアルキル基が
挙げられる。
【0016】X1 、X2 及びX3 で表されるフルオロア
ルコキシ基としては、トリフルオロメトキシ、ペンタフ
ルオロエトキシ、ヘプタフルオロプロポキシ、イソヘプ
タフルオロプロポキシ、n−ノナフルオロブトキシ、イ
ソノナフルオロブトキシ、ノナフルオロ−t−ブトキ
シ、ウンデカフルオロペントキシ、トリデカフルオロヘ
キソキシ、ペンタデカフルオロヘプトキシ、ヘプタデカ
フルオロオクトキシなどの直鎖または分枝を有する炭素
数1〜8のパーフルオロアルコキシ基が挙げられ、好ま
しくはトリフルオロメトキシ、ペンタフルオロエトキ
シ、イソヘプタフルオロプロポキシなどの炭素数1〜3
のパーフルオロアルコキシ基が挙げられる。
【0017】本発明の方法で使用される好ましい一般式
(2)のフッ素化オレフィンとしては、 X1 :フッ素原子 X2 :炭素数1〜3のパーフルオロアルキル基または炭
素数1〜3のパーフルオロアルコキシ基 である化合物が挙げられる。
【0018】本発明の方法において、開始剤として用い
られる過酸化物としては、パーオキシエステル系、ジア
シルパーオキサイド系、ジアルキルパーオキサイド系が
挙げられ、具体的には、t−ブチル パーオキシアセテ
ート、t−ブチル パーオキシイソブチレート、t−ブ
チル パーオキシピバレート、t−ブチル パーオキシ
ネオドデカノエート、クミル パーオキシネオドテカノ
エート、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエ
ート(パーブチルO)、t−ブチル パーオキシ3,
5,5−トリメチルヘキサノエート、t−ブチル パー
オキシラウレート、t−ブチル パーオキシベンゾエー
ト(パーブチルZ)、ジ−t−ブチルパーオキシイソフ
タレート、2,5−ジメチル−2,5−ジ(ベンゾイル
パーオキシ)ヘキサン、t−ブチル ハイドロジェン
パーオキシマレエート、クミルパーオキシオクタノエー
ト、t−ヘキシル パーオキシネオデカノエート、t−
ヘキシル パーオキシピバレート、t−ブチル パーオ
キシネオヘキサノエート、t−ヘキシル パーオキシネ
オヘキサノエート、クミル パーオキシネオヘキサノエ
ート、ラウロイルパーオキシド(パーロイルL)等を例
示できる。
【0019】好ましい過酸化物としては、過酸化物が、
分解して生じるラジカル種のSOMOエネルギー値(E
1 )とR1 2 3 SiHのHOMOエネルギー値(E
2 )がE1 −E2 ≦4.01eV、またはSOMOエネ
ルギー値(E1 )とR1 23 SiHのLUMOエネ
ルギー値(E3 )がE3 −E1 ≦5.06eVの関係を
満足するものであり、具体的にはパーブチルO、パーブ
チルZ、パーロイルLが例示される。
【0020】上記のE1 −E2 ≦4.01eV及びE3
−E1 ≦5.06eVの関係式は、以下のようにして定
められた。
【0021】即ち、いくつかのヒドロシランといくつか
のパーフルオロフッ素化オレフィンのヒドロシリル化に
おいて、過酸化物としてパーブチルO、パーブチルZ及
びパーロイルLを反応開始剤として使用すれば反応は起
こるが、AIBNについては、起こらなかった。
【0022】フロンティア軌道理論によれば、ラジカル
と閉殻分子の反応では、ラジカルのSOMOが、エネル
ギー的に閉殻分子のHOMOに近いかLUMOに近いか
で、電荷が全体としてどちらに移動するかが決まり、ラ
ジカルの求電子性、求核性が決定される。
【0023】反応開始剤として用いた過酸化物であるパ
ーブチルO、パーブチルZ及びパーロイルLの分解して
生じるラジカル種のSOMOの計算値及びヒドロシラン
のHOMO、LUMOの計算値は表1、表2及び表3の
ようになる。
【0024】パーブチルO及びパーブチルZの場合、表
3よりSOMOとHOMOの相互作用が強く、SOMO
とHOMOのエネルギー差が4.01eV以下であれ
ば、この反応は進行することが言える。逆に、反応が進
行しなかったAIBNの場合は、SOMOとHOMOの
エネルギー差は、5.48eVであり、これ以上のエネ
ルギー差があれば、この反応は進行しないことが言え
る。
【0025】パーロイルLの場合、表3よりSOMOと
LUMOの相互作用が強く、SOMOとLUMOのエネ
ルギー差が5.06eV以下であれば、この反応は進行
することが言える。逆に、反応が進行しなかったAIB
Nの場合、SOMOとLUMOのエネルギー差は、5.
96eVであり、これ以上のエネルギー差があればこの
反応は進行しないことが言える。
【0026】これらのSOMO、HOMO及びLUMO
のエネルギー値は、分子軌道法MOPACのPM3ハミ
ルトニアンを用いて目的化合物の構造最適化を行い、更
に軌道エネルギー計算を行った時の値である。従って、
その他のハミルトニアン及び/またはその他の分子軌道
法でこれらの計算を行えば当然計算値は異なってくるた
め、たとえ計算値が異なっていても上記で述べた方法に
より実験結果との比較は可能である。
【0027】
【表1】
【0028】
【表2】
【0029】
【表3】
【0030】本発明の方法において、過酸化物の使用量
としては特に制限されるものではないが、原料である一
般式(1)のヒドロシランに対して通常0.001〜1
0モル%、好ましくは0.01〜5モル%の範囲内から
適宜選択することができる。過酸化物の使用量が0.0
01〜10モル%の範囲にあると、反応の進行が速く、
過酸化物の分解副生成物が少ないため好ましい。
【0031】一般式(1)のヒドロシランと一般式
(2)のパーフルオロオレフィンとの配合割合として
は、特に限定されるものではなく広い範囲内から適宜選
択されるが、経済性の観点から前者と後者とを1:1の
割合で使用するのが好適である。
【0032】本発明の方法を実施するに当り、反応温度
は、通常20〜200℃であり、好ましくは過酸化物の
10時間半減期温度±50℃、より好ましくは10時間
半減期温度±30℃がよい。また反応圧力は、特に制限
されるものではなく、減圧から加圧までのいずれの圧力
下でも反応は進行する。加圧下で反応を行なう場合、そ
の圧力は特に制限されるものではないが、操作性等から
50kg/cm2 以下であることが好ましい。反応時間
は、反応温度、反応圧力、過酸化物の使用量等により異
なり一概には言えないが、通常数時間〜数十時間程度で
反応は殆ど完結する。
【0033】一般式(4)で表される好ましい含フッ素
シラン化合物としては、R1 、R2 及びR3 は、炭素数
1〜3のアルキル基;X3 は、炭素数1〜3のパーフル
オロアルコキシ基である化合物が挙げられる。
【0034】一般式(4)で表される好ましい含フッ素
シラン化合物としては、具体的には、1,1,2−トリ
フルオロ−2−パーフルオロメトキシトリメチルシラ
ン、1,1,2−トリフルオロ−2−パーフルオロエト
キシトリメチルシラン、1,1,2−トリフルオロ−2
−パーフルオロプロポキシトリメチルシラン、が例示さ
れる。1,1,2−トリフルオロ−2−パーフルオロメ
トキシエチルジメチルシラン、1,1,2−トリフルオ
ロ−2−パーフルオロエトキシエチルジメチルシラン、
1,1,2−トリフルオロ−2−パーフルオロプロポキ
シエチルジメチルシラン、1,1,2−トリフルオロ−
2−パーフルオロメトキシジエチルメチルシラン、1,
1,2−トリフルオロ−2−パーフルオロエトキシジエ
チルメチルシラン、1,1,2−トリフルオロ−2−パ
ーフルオロプロポキシジエチルメチルシラン、1,1,
2−トリフルオロ−2−パーフルオロメトキシジメチル
プロピルシラン、1,1,2−トリフルオロ−2−パー
フルオロエトキシジメチルプロピルシラン、1,1,2
−トリフルオロ−2−パーフルオロプロポキシジメチル
プロピルシラン、1,1,2−トリフルオロ−2−パー
フルオロメトキシメチルジプロピルシラン、1,1,2
−トリフルオロ−2−パーフルオロエトキシメチルジプ
ロピルシラン、1,1,2−トリフルオロ−2−パーフ
ルオロプロポキシメチルジプロピルシラン、1,1,2
−トリフルオロ−2−パーフルオロメトキシトリエチル
シラン、1,1,2−トリフルオロ−2−パーフルオロ
エトキシトリエチルシラン、1,1,2−トリフルオロ
−2−パーフルオロプロポキシトリエチルシラン、1,
1,2−トリフルオロ−2−パーフルオロメトキシジエ
チルプロピルシラン、1,1,2−トリフルオロ−2−
パーフルオロエトキシジエチルプロピルシラン、1,
1,2−トリフルオロ−2−パーフルオロプロポキシジ
エチルプロピルシラン、1,1,2−トリフルオロ−2
−パーフルオロメトキシエチルジプロピルシラン、1,
1,2−トリフルオロ−2−パーフルオロエトキシエチ
ルジプロピルシラン、1,1,2−トリフルオロ−2−
パーフルオロプロポキシエチルジプロピルシラン、1,
1,2−トリフルオロ−2−パーフルオロメトキシトリ
プロピルシラン、1,1,2−トリフルオロ−2−パー
フルオロエトキシトリプロピルシラン、1,1,2−ト
リフルオロ−2−パーフルオロプロポキシトリプロピル
シラン、であり、更に好ましくは、1,1,2−トリフ
ルオロ−2−パーフルオロメトキシトリメチルシラン、
1,1,2−トリフルオロ−2−パーフルオロエトキシ
トリメチルシラン、1,1,2−トリフルオロ−2−パ
ーフルオロプロポキシトリメチルシラン、1,1,2−
トリフルオロ−2−パーフルオロプロポキシエチルジメ
チルシランが例示される。
【0035】一般式(4)の化合物は、新規化合物であ
り、洗浄効果がある。特に、R1 、R2 、R3 及びX3
の炭素数が、1〜3では、化合物の沸点は適当な範囲で
あり、除去が容易にできるため好ましい。
【0036】一般式(3)及び一般式(4)で表される
含フッ素シラン化合物は、従来よりフロン113の場合
等で使用されている各種の溶媒と混合して被洗浄物の細
部への浸透性及び洗浄性を高め、フラックス類や油脂類
の洗浄に用いることもできる。そのような溶媒は、含フ
ッ素シラン化合物(3)の10〜50重量%までの範囲
で混合することが好ましく、混合される溶媒の代表例と
しては、ヘキサン、ヘプタン、オクタン等の炭化水素
類、メタノール、エタノール、イソプロパノール等のア
ルコール類、トリクロロエチレン、テトラクロロエチレ
ン、ジクロロメタン、1,2−ジクロロエタン、ジクロ
ロプロパン等の塩素化炭化水素類等を例示することがで
きる。
【0037】本発明の含フッ素シラン化合物(3)を洗
浄剤として使用するに当っては、各種の安定剤を添加し
てもよい。斯かる安定剤としては、具体的にはニトロメ
タン、ニトロエタン等の脂肪族ニトロ化合物、ジメトキ
シメタン、1,4−ジオキサン等のエーテル類、グリシ
ドール、メチルグリシジルエーテル、アクリルグリシジ
ルエーテル等のエポキシド類、ヘキセン、ヘプテン、シ
クロペンテン等の不飽和炭化水素類、アリルアルコー
ル、1−ブテン−3−オール等の不飽和アルコール類、
3−メチル−1−ブチン−3−オール、3−メチル−1
−ペンチン−3−オール等のアセチレン系アルコール
類、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル等のアクリル
酸エステル類等を例示できる。また更に相乗的安定化効
果を得るために、フェノール類、アミン類、ベンゾトリ
アゾール類等を併用してもよい。これら安定剤は、1種
単独で又は2種以上組み合わせて、含フッ素シラン化合
物(4)の0.01〜10重量%程度を添加することに
より所期の効果が発現される。
【0038】本発明では、上記安定剤と共に、希釈剤を
用いることもできる。希釈剤としては、具体的にはシク
ロペンタン、シクロヘキサン、ヘプタン、ヘキサン、オ
クタン等の脂肪族炭化水素類、トルエン、キシレン等の
芳香族炭化水素類等を例示できる。斯かる希釈剤も洗浄
能力を有しているので、この組成物も洗浄剤として使用
され得る。
【0039】従って、本発明の洗浄剤は、好ましくは、
一般式(3)または一般式(4)で表されるシラン化合
物10〜50重量%と溶媒、安定剤および希釈剤からな
る群から選ばれる少なくとも1種50〜90重量%を含
む洗浄剤組成物にも関する。
【0040】本発明の含フッ素シラン化合物を使用する
その他の具体的な用途としては、フラックス、グリー
ス、油、ワックス、インキ等の除去剤、塗料用溶剤、抽
出剤、電子部品(プリント基板、液晶表示器、磁気記録
部品、半導体材料等)、電機部品、精密機械部品、樹脂
加工部品、光学レンズ、衣料品等の洗浄剤や水切り剤等
を挙げることができる。洗浄方法としては、手拭き、浸
漬、スプレー、揺動、超音波洗浄、蒸気洗浄等を採用す
ればよい。
【0041】
【発明の効果】本発明の製造法によれば、含フッ素シラ
ン化合物を温和な条件下で、しかも高価な設備を必要と
することなく、経済的に得ることができる。本発明の製
造法で得られる該シラン化合物は、塩素原子を有してい
ないため、成層圏のオゾン層を全く破壊せず、産業上重
要なCFC−113の代替化合物となり得る。特に上記
一般式(4)で表わされる含フッ素シラン化合物は、使
用時においてプラスチックやゴム類に対して膨潤したり
溶解したりする等の悪影響を及ぼすことはなく、しかも
洗浄剤としての洗浄作用に優れたものである。斯かる含
フッ素シラン化合物(4)は、水素原子を含むため大気
中の水酸ラジカルとの反応性が高く、対流圏で分解され
易く、また塩素原子を含まないことからオゾン層のオゾ
ンを分解することがなく、温室効果についても小さい化
合物である。また、含フッ素シラン化合物(4)は、そ
れ単独で油脂類を基材から良好に剥離単離でき、洗浄剤
として使用できる。除去された油脂類及び一般式(4)
の含フッ素シラン化合物を容易に再使用することができ
る。
【0042】本発明の含フッ素シラン化合物は、溶媒、
シランカップリング剤、表面処理剤、離型剤、繊維処理
剤、消泡剤、シリコーン油、シリコーンゴム等の中間体
として使用できる。
【0043】
【実施例】以下に実施例、比較例及び使用例を掲げて本
発明をより一層明らかにするが、本発明はこれらに限定
されない。
【0044】実施例1 攪拌機、圧力計、温度計及びガス導入管の付いた200
mlのハステロイC製反応器〔Haynes Stel
lite Co.製,USA〕にパーブチルO〔日本油
脂製、t−ブチル パーオキシ−2−エチルヘキサノエ
ート、C4 9CH(C2 5 )C(O)OOC(CH
3 3 〕0.60g(0.0028モル)を入れた後、
反応器を冷却脱気し、トリメチルシラン14.8g
(0.2モル)及び六フッ化プロピレン30.0g
(0.2モル)を加えた。攪拌しながら、徐々に昇温し
ていくと約60℃で急激に発熱し、約110℃まで温度
が上昇した。この時圧力は、10kg/cm2 まで低下
した。反応を完結させるため更に80℃で2時間攪拌し
た。反応終了後、反応器を0℃付近まで冷却して、その
蓋を開け、反応液を取り出し、無色透明な液体42.0
g(付加体収率94%、GLC分析純度95%、α付加
体:β付加体=13:87〔NMR比〕)を得た。ここ
でα付加体は(CH3 3 SiCFCF3 CF2 Hを、
β付加体は(CH3 3 SiCF2 CFHCF3 を示
す。
【0045】実施例2及び3 ヒドロシラン化合物として、トリメチルシランに代えて
表4に示すシラン化合物を使用した以外は、実施例1と
同様にして反応を行った。実施例1〜3の結果を表4に
示す。
【0046】
【表4】
【0047】実施例4、5及び比較例1 過酸化物、シラン化合物及びフッ素化オレフィンを表5
に示す比率で使用して実施例1と同様にして反応を行っ
た。結果を表5に示す。
【0048】
【表5】
【0049】実施例6 攪拌機、圧力計、温度計及びガス導入管の付いた200
mlのハステロイC製反応器にパーロイルL〔日本油脂
製、ラウロイルパーオキシド、C1123C(O)OOC
(O)C1123〕0.24g(0.001モル)を入れ
た後、反応器を冷却脱気し、トリメチルシラン3.71
g(0.05モル)及び六フッ化プロピレン7.5g
(0.05モル)を加えた。攪拌しながら、徐々に昇温
し、約70℃で7時間攪拌した。この時、発熱は起こら
ず、また圧力も7kg/cm2 のままで圧力低下は起こ
らなかった。反応終了後、反応器を0℃付近まで冷却し
て、その蓋を開け、反応液を取り出し、無色透明な液体
0.98g(付加体収率6%、GLC分析純度63%)
を得た。
【0050】実施例7〜9及び比較例2 フッ素化オレフィンを表6に示す化合物に代えた以外は
実施例1と同様にして反応を行った。
【0051】
【表6】
【0052】上記実施例1で得られた1,1,2−トリ
フルオロ−2−ヘプタフルオロプロポキシエチルトリメ
チルシランの 1H−NMRスペクトル、19F−NMRス
ペクトル、IRスペクトル及び元素分析による分析値を
以下に示す。尚、1 H−NMRスペクトル及び19F−N
MRスペクトルの測定には、溶媒に重クロロホルムを用
い、内部標準物質としてそれぞれテトラメチルシランと
トリクロロフルオロメタンを用いた。
【0053】1 H−NMR(CDCl3 )δppm;
0.26(s,9H,3C 3 )、5.82(dt,
H,JH-F =56Hz,JH-F =6.6Hz,CF2
19 F−NMR(CDCl3 )δppm;−81.76
(t,3F,JF-F =8.3Hz,OCF2 CF2
3 )、−84.8〜−87.6(m,2F,OC 2
2 CF3 )、−125.0〜−128.6(m,2
F,C 2 CFH)、−130.12(s,2F,OC
2 2 CF3 )、−130.20(d,F,JF-H
==44Hz,CF2 H) IR(cm-1) ;2978,2911,1420,13
86,1339,1239,1200,1147,11
19,1069,1047,1012,984,85
5,824,764,748,706,650,60
8,557,539 元素分析(%)(カッコ内:理論値);F:55.7
(55.8)、Si:8.26(8.26)、H:2.
9(3.0)。
【0054】使用例 上記実施例で得られた1,1,2−トリフルオロ−2−
ヘプタフルオロプロポキシエチルトリメチルシランを用
いて機械油の洗浄試験を行なった。
【0055】SUS−304のテストピース(50mm
×5mm×2mm)を機械油〔日本石油(株)製CQ−
30〕中に浸漬した後、1,1,2−トリフルオロ−2
−ヘプタフルオロプロポキシエチルトリメチルシランに
室温で5分間浸漬した。目視により、機械油がテストピ
ースから良好に剥離除去できることが確認された。
【0056】また、SUS−304のテストピース(5
0mm×5mm×2mm)を機械油〔日本石油(株)製
CQ−30〕中に浸漬した後、1,1,2−トリフルオ
ロ−2−ヘプタフルオロプロポキシエチルトリメチルシ
ラン/ヘキサン=100/20(重量比)に25℃で5
分間浸漬した。目視により、機械油がテストピースから
良好に除去できることが確認された。
【0057】また、SUS−304のテストピース(5
0mm×5mm×2mm)を機械油〔日本石油(株)製
CQ−30〕中に浸漬した後、1,1,2−トリフルオ
ロ−2−ヘプタフルオロプロポキシエチルトリメチルシ
ラン/オクタン=100/30(重量比)に室温で5分
間浸漬した。目視により、機械油がテストピースから良
好に除去できることが確認された。
【0058】
フロントページの続き (72)発明者 小林 勉 東京都文京区本郷2丁目40番17号 本郷若 井ビル 財団法人 地球環境産業技術研究 機構内 (72)発明者 星 信人 東京都文京区本郷2丁目40番17号 本郷若 井ビル 財団法人 地球環境産業技術研究 機構内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(1) R1 2 3 SiH (1) (式中R1 、R2 及びR3 は、同一又は異なって水素原
    子、炭素数1〜8のアルキル基又はハロゲン原子を示
    す。)で表わされるヒドロシランと一般式(2) F2 C=CX1 2 (2) (式中X1 及びX2 は、同一又は異なってフッ素原子、
    炭素数1〜8のパーフルオロアルキル基又は炭素数1〜
    8のパーフルオロアルコキシ基を示す。)で表されるフ
    ッ素化オレフィンを過酸化物の存在下に反応させること
    を特徴とする一般式(3) R1 2 3 Si(CF2 CX1 2 n H (3) (式中R1 、R2 、R3 、X1 及びX2 は前記に同じ。
    nは1から3の整数を示す。)で表わされる含フッ素シ
    ラン化合物の製造法。
  2. 【請求項2】 条件(1)過酸化物が、分解して生じる
    ラジカル種のSOMOエネルギー値(E1 )とR1 2
    3 SiHのHOMOエネルギー値(E2 )が下記式 【数1】E1 −E2 ≦4.01eV 条件(2)過酸化物が、分解して生じるラジカル種のS
    OMOエネルギー値(E1 )とR1 2 3 SiHのL
    UMOエネルギー値(E3 )が下記式 【数2】E3 −E1 ≦5.06eV 上記条件(1)及び(2)の少なくとも一種の関係を満
    足することを特徴とする請求項1に記載の含フッ素シラ
    ン化合物の製造法。
  3. 【請求項3】 一般式(4) R1 2 3 SiCF2 CFX3 H (4) (式中R1 、R2 及びR3 は、前記に同じ。X3 は、炭
    素数1〜8のパーフルオロアルコキシ基を示す。)で表
    わされる含フッ素シラン化合物。
  4. 【請求項4】 一般式(4) R1 2 3 SiCF2 CFX3 H (4) (式中R1 、R2 及びR3 は、前記に同じ。X3 は、炭
    素数1〜8のパーフルオロアルコキシ基を示す。)で表
    わされる含フッ素シラン化合物を含有する洗浄剤。
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