JPH07233174A - スピロナフトオキサジン化合物および該化合物を使用した感光材料 - Google Patents

スピロナフトオキサジン化合物および該化合物を使用した感光材料

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JPH07233174A
JPH07233174A JP6257298A JP25729894A JPH07233174A JP H07233174 A JPH07233174 A JP H07233174A JP 6257298 A JP6257298 A JP 6257298A JP 25729894 A JP25729894 A JP 25729894A JP H07233174 A JPH07233174 A JP H07233174A
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alkylene
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JP6257298A
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Akira Utsunomiya
章 宇都宮
Shinichi Sato
伸一 佐藤
Hiroyoshi Yamaga
博義 山鹿
Nobuo Suzuki
信夫 鈴木
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Hodogaya Chemical Co Ltd
Original Assignee
Hodogaya Chemical Co Ltd
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D498/00Heterocyclic compounds containing in the condensed system at least one hetero ring having nitrogen and oxygen atoms as the only ring hetero atoms
    • C07D498/02Heterocyclic compounds containing in the condensed system at least one hetero ring having nitrogen and oxygen atoms as the only ring hetero atoms in which the condensed system contains two hetero rings
    • C07D498/10Spiro-condensed systems

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Nitrogen And Oxygen Or Sulfur-Condensed Heterocyclic Ring Systems (AREA)
  • Optical Filters (AREA)
  • Photoreceptors In Electrophotography (AREA)
  • Non-Silver Salt Photosensitive Materials And Non-Silver Salt Photography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 耐疲労性にすぐれ、十分な赤色の発色濃度を
有するスピロナフトオキサジン化合物、および、該化合
物を含有することを特徴とする感光材料。 【構成】 本発明は、従来、知られていない赤色発色を
特徴とする特定の置換基を有するスピロナフトオキサジ
ン化合物に関する。該化合物は、耐疲労性に優れ十分な
赤色の発色濃度を有する為、光照射により色変化するプ
ラスチック製品、光学フィルター、記録材料、繊維製
品、装飾材料、玩具などの三原色のマゼンタとして優れ
た色相が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フォトクロミック特性
を有するスピロナフトオキサジン化合物に関するもので
あり、さらに具体的には、光照射により色変化するプラ
スチック製品、光学フィルター、記録材料、繊維製品、
装飾材料、玩具などに利用される感光材料に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、フォトクロミック化合物として、
スピロナフトオキサジン化合物が知られている。例えば
特公昭45−28892号公報、特公昭49−4863
1号公報、特開昭55−36284号公報、特開昭61
−501145号公報、特開平1−163184号公
報、特開平1−129869号公報、特開平3−227
988号公報、特開平4−136085号公報等に下記
の構造の化合物が知られている。
【0003】
【化3】
【0004】
【化4】
【0005】
【化5】
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来知ら
れているスピロナフトオキサジン化合物は、耐光性が良
いことが知られているが、発色した際の色調が赤紫〜青
緑であり、色相の豊富さが不足していた。特に発色時の
吸収極大波長が500〜560mmの発色を有し発色消
色の繰り返しの耐疲労性に優れ、かつ、十分な発色濃度
を有する三原色のマゼンタとして優れたフォトクロミッ
ク感光材料が望まれていた。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、これらの
課題を解決するために種々検討した結果、特定の置換基
を有するスピロナフトオキサジン化合物及び該化合物を
含有する感光材料が、かかる課題を解決するものである
ことを見い出し、本発明を完成した。即ち、本発明は、
下記一般式(1)
【0008】
【化6】
【0009】(式中R1 は置換もしくは非置換のアルキ
ル基、置換もしくは非置換のアルコキシ基、アルコキシ
アルキル基、置換もしくは非置換のアルケニル基、また
は置換もしくは非置換のアリール基を示し、R2 及びR
3 は互いに独立してアルキル基、アルコキシ基又はアル
コキシアルキル基を示すか、又はR2 及びR3 は互いに
結合し、環化していてもよく、R4 とR5 は互いに独立
して水素原子、アルコキシ基または、ヒドロキシ基によ
って置換されいてもよいアルキル基を示すか、またはR
4 及びR5 は互いに結合、環化し、含窒素複素環を形成
してもよい。R6は水素、アルキル基を示す。R7 は互
いに独立して、同一でも異なってもよく、シアノ基、ニ
トロ基、パーフルオロアルキル基、フッ素原子、塩素原
子、臭素原子を示し、nは2〜4の整数を表わす。)で
表されるスピロナフトオキサジン化合物及び該化合物を
含有する感光材料である。
【0010】さらに具体的に置換基を挙げれば、R1
してはアルキル基;アルコキシ基;メトキシエチル基、
エトキシエチル基等のアルコキシアルキル基:メトキシ
エトキシエチル基、n−プトキシエトキシエチル基等の
アルコキシアルコキシアルキル基;メトキシエトキシエ
トキシエチル基、エトキシエトキシエトキシエチル等の
アルコキシアルコキシアルコキシアルキル基、フェニル
オキシエチル基、ナフチルオキシエチル基、P−クロロ
フェニルオキシエチル基等の置換されていてもよいアリ
ールオキシアルキル基;ベンジル基、フェネチル基、P
−クロロベンジル基、P−ニトロベンジル基等の置換さ
れていてもよいフェニルアルキル基;シクロヘキシルメ
チル基、シクロヘキシルエチル基、シクロベンチルメチ
ル基等のシクロアルキルアルキル基;アリルオキシエチ
ル基、3−ブロモアリルオキシエチル基等の置換されて
いてもよいアルケニルオキシアルキル基;シアノエチル
基、シアノメチル基等のシアノアルキル基;ヒドロキシ
エチル基、ヒドロキシメチル基等のヒドロキシアルキル
基、テトラヒドロフルフリル基、テトラヒドロフリルエ
チル基等のテトラヒドロフリルアルキル基;チェニルエ
チル基、チェニルメチル基等のチェニルアルキル基等の
置換もしくは非置換のアルキル基、アリル基、2−クロ
ロアリル基等の置換もしくは非置換のアルケニル基、フ
ェニル基、P−メチルフェニル基、ナフチル基、m−メ
トキシフェニル基等の置換もしくは非置換のアリール
基、または、シクロヘキシル基、シクロペンチル基等の
シクロアルキル基更には、これらシクロアルキル基等で
置換されたものが挙げられる。これらの中で、R1 とし
ては炭素数1〜6のアルキル基、アリル基、フェニル基
等の基が好ましい。
【0011】R2 、R3 はアルキル基;アルコキシ基;
メトキシエチル基、エトキシエチル基等のアルコキシア
ルキル基を示し、R2 、R3 としては、特にメチル基、
エチル基、プロピル基、ブチル基等の低級アルキル基ま
たは、R2 、R3 が環化したシクロヘキシル基等が好ま
しい。
【0012】置換基R4 及びR5 で置換されたアミノ基
の具体例としては、例えば下記のものが挙げられる。ア
ミノ基、メチルアミノ基、エチルアミノ基、n−プロピ
ルアミノ基、n−ブチルアミノ基、t−プロピルアミノ
基、t−ブチルアミノ基、ジメチルアミノ基、ジエチル
アミノ基、ジ−n−プロピルアミノ基、ジ−n−ブチル
アミノ基
【0013】エチルメチルアミノ基、n−プロピルメチ
ルアミノ基、n−ブチルエチルアミノ基、n−プロピル
(n−ブチル)アミノ基、ヒドロキシエチルアミノ基、
メトキシプロピルアミノ基、ジ−ヒドロキシエチルアミ
ノ基、メトキシエトキシエチルアミノ基またR4 、R5
が結合環化し、含窒素複環を形成するものの例としては
【0014】
【化7】
【0015】
【化8】
【0016】
【化9】
【0017】
【化10】
【0018】
【化11】
【0019】
【化12】
【0020】
【化13】
【0021】
【化14】
【0022】
【化15】
【0023】
【化16】
【0024】
【化17】
【0025】
【化18】
【0026】
【化19】
【0027】
【化20】
【0028】
【化21】
【0029】
【化22】
【0030】
【化23】
【0031】R6 は、水素原子の他、アルキル基等の電
子供与基が好ましい。R7 の基としては、電子吸引性が
大きいものほどよく、置換基の電子供与性と電子吸引性
のパラメータであるハメットの置換基定数αを合算した
値が大きいほど目的とする耐疲労性のよい赤色発色の化
合物が得られる。
【0032】又、一般式(1)の置換基R1 をアルキレ
ン基、アルキレン(ポリオキシ)アルキレン基またはア
ルキレンアリールアルキレンル基に代て得られる下記一
般式(2)
【0033】
【化24】 (式中、R2 、R3 、R4 、R5 、R6 、R7 及びnは
一般式(1)で定義した通りである)で表わされる二重
体は、赤色発色を有し、赤色発色の繰り返しの耐疲労性
に優れ、かつ十分な発色濃度を有するフォトクロミック
化合物である。
【0034】本発明のスピロナフトオキサジン化合物は
種々の方法で合成できる。例えばインドレニン化合物と
アミン化合物及びニトロソナフトール化合物を反応させ
て得られる。反応溶媒は、ベンゼン、トルエン、キシレ
ン、ニトロベンゼン、メタノール、プロパノール、ブタ
ノール、アセトン、メチルエチルケトン、ジクロロメタ
ン、ジクロロエタン、トリクロロエタン等が使用可能で
ある。反応温度は0〜200℃である。
【0035】本発明の感光材料として、本発明のスピロ
ナフトオキサジン化合物を、溶媒に溶解し、支持体に塗
布したもの、または該化合物をゼラチン等でマイクロカ
プセル化し、支持体に機械的に付着したものまたは、バ
インダー樹脂を用い付着したものまたは、バインダー樹
脂を混練りまたは、溶媒分散等の方法等で均一分散した
ものなど、または、樹脂合成時に該化合物を添加して得
られる樹脂組成物など、公知の方法で作成される。
【0036】感光材料を作製する際、ヒンダードフェノ
ール系酸化防止剤やヒンダードアミン系酸化防止材やナ
フテン酸金属塩などの安定剤などを添加してもよい。支
持体としては、該化合物の発色消色をさまたげないも
の。具体的には紙、パライタ紙、合成紙、繊維、合成樹
脂、フィルム、金属板、ガラス等が使用できる。バイン
ダー樹脂として、該化合物の発色消色をさまたげないも
のが好ましい。該化合物の添加割合は、樹脂に対し、
0.01〜50%、好ましくは0.1〜30%である。
合成樹脂フィルムや、バインダー樹脂として、たとえば
ポリエチレングリコール樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリ
ビニルブチラール樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリビニ
ルブチラール樹脂、ポリスチルメタクリレートポリ塩化
ビニル樹脂、酢酸ビニル共重合樹脂、ポリカボネート樹
脂、スチレンブタジエン共重合樹脂、アクリル樹脂、エ
ポキシ樹脂、シリコーン樹脂、アセチルセルロース樹
脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂等に限定され
ることなく公知の樹脂等が使用できる。
【0037】又、使用される有機溶媒としては、たとえ
ばベンゼン、トルエン、キシレン、テトラヒドロフラ
ン、アセトン、メチルエチルケトンシクロヘキサン、ア
クリロニトリル、メタノール、エタノール、メチルセル
ソルブ、エチルセルソルブ、酢酸エチル、ジオキサン等
が挙げられる。さらにこれらの混合溶媒も好適に使用す
ることができる。
【0038】支持体上に感光層をフィルム状に形成する
方法としては公知方法が適用できる。フィルムの厚さ
は、感光材料としての使用目的にもよるが0.5μmか
ら1.0mmが好ましく、特に、5μm〜0.5mmが
好ましい。
【0039】
【実施例】以下に具体的な合成例及び感光材料としての
使用例を挙げて、本発明を詳しく説明するが本発明はこ
れらの実施例により何ら限定されるものではない。
【0040】実施例1 化合物(1)の合成 1−ニトロソ−2−ナフト−ル13gをベンゼン200
mlに溶解し、これにピペリジン13gを加え、室温で
一晩撹拌した。次に1,3,3−トリメチル−2−メチ
レン−4,6−ジ(トリフルオロメチル)インドレニン
19gを加え、60℃で3時間撹拌した。反応終了後、
溶媒をエバポレーターで留去し、反応生成物をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(溶媒:ベンゼン)で分
離、精製し、下記構造式で表される融点166〜167
℃の淡褐色結晶0.2gを得た。
【0041】
【化25】
【0042】化合物(1)の元素分析値は以下の通りで
あった 元素 理論値 測定値 C 63.61% 63.92% H 4.97% 5.08% F 20.82% 20.70% N 7.67% 7.73%
【0043】実施例2 化合物(2)の合成 1−ニトロソ−2−ナフト−ル17gをベンゼン200
mlに溶解し、これにピペリジン16gを加え、室温で
一晩撹拌した。次に1,3,3−トリメチル−2−メチ
レン−4−トリフロロメチル−7−クロロ インドリン
20gを加え、60℃で3時間撹拌した。反応終了後、
溶媒をエバポレーターで留去し、反応生成物をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(溶媒:ベンゼン)で分
離、精製し、下記構造式で表わされる融点174〜17
5℃の淡黄色結晶0.5gを得た。
【0044】
【化26】
【0045】化合物(2)の元素分析値は以下の通りで
あった。 元素 理論値 測定値 C 65.43% 66.12% H 5.30% 5.39% N 8.18% 8.10% F 11.09% 11.11% Cl 6.90% 6.83%
【0046】実施例3 化合物(3)の合成 1−ニトロソ−2−ナフト−ル17gをベンゼン200
mlに溶解し、これにピペリジン16gを加え、室温で
一晩撹拌した。次に1,3,3−トリメチル−2−メチ
レン−5,6,7−トリフロロインドリン18gを加
え、60℃で3時間撹拌した。反応終了後、溶媒をエバ
ポレーターで留去し、反応生成物をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(溶媒:ベンゼン)で分離、精製し、
下記構造式で表わされる融点196〜198℃の淡黄色
結晶1.1gを得た。
【0047】
【化27】
【0048】化合物(3)の元素分析値は以下の通りで
あった。 元素 理論値 測定値 C 69.66% 68.25% H 5.63% 5.71% N 9.03% 8.98% F 12.24% 12.10%
【0049】実施例4 化合物(4)の合成 1−ニトロソ−2−ナフト−ル14gをベンゼン200
mlに溶解し、これにピペリジン13gを加え、室温で
一晩撹拌した。次に1,3,3−トリメチル−2−メチ
レン−4,5,7−トリクロロインドリン18gを加
え、60℃で3時間撹拌した。反応終了後、溶媒をエバ
ポレーターで留去し、反応生成物をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(溶媒:ベンゼン)で分離、精製し、
下記構造式で表わされる融点201〜202℃の淡褐色
結晶1.4gを得た。
【0050】
【化28】
【0051】化合物(4)の元素分析値は以下の通りで
あった。 元素 理論値 測定値 C 62.98% 62.87% H 5.09% 5.13% N 8.16% 8.20% Cl 20.66% 20.76%
【0052】次に、感光材料の具体的使用例をあげて説
明する。
【0053】応用例1 化合物(1)10mgを熱可塑性ポリエステル樹脂(東
洋紡社製バイロン200:NV=30%、MEK/トル
エン=2/8)3.3gに溶解させ、アート紙上にバー
コーダ(巻き線線径0.3mm)を用いて塗布し、70
℃で30分間乾燥して塗膜を得た。この感光塗膜面に対
し3cmの高さから9Wのブラックライトを室温下30
秒間照射し、直後にカラーアイ(マクベス社製)で最大
発色波長を測定したところ544nmの赤色発色であっ
た。次に紫外線を遮断して、数時間放置するか、あるい
は可視光を照射すると元の無色の状態になり、この変化
は、くり返し行うことができた。
【0054】応用例2 化合物(1)を、ウレタン樹脂に0.3%添加し、フィ
ルムを作製した。次に3cmの高さから9Wのブラック
ライトを30秒間照射して、その直後に、カラーアイ
(マクベス社製)で最大吸収波長を測定したところ、5
46nmの赤色発色であった。次に紫外線を遮断して数
時間放置するか、あるいは可視光を照射すると、元の無
色の状態になり、この変化はくり返し行うことができ
た。
【0055】応用例3 化合物(1)をポリスチレン樹脂に対し、0.1%添加
し、フィルムを作成し80Wの高圧水銀灯を照射距離1
0cmで2秒間照射し、直後にカラーアイ(マクベス社
製)で最大吸収波長を測定したところ、548nmの赤
色発色であった。次に紫外線を遮断して数時間放置する
か、あるいは可視光を照射すると、元の無色の状態にな
り、この変化はくり返し行うことができた。
【0056】応用例4 化合物(1)をアクリル樹脂に対し、0.1%添加し
て、フィルムを作成し、80Wの高圧水銀灯を照射距離
10cmで2秒照射し、直後にカラーアイ(マクベス社
製)で最大吸収波長を測定したところ、543nmの赤
色発色であった。次に紫外線を遮断して数時間放置する
か、あるいは可視光を照射すると、元の無色の状態にな
り、この変化はくり返し行うことができた。
【0057】応用例5 化合物(1)を1.4gをオイル(KMC113(クレ
ハ化学社製))50gに94℃で溶解し、室温に冷却
後、5%Scripset #520 70gを加え、ホモミキサー
にて15分間乳化し、乳化物を得た。次にメラミン6
g、ホルマリン17g、水37gの混合物を5%Na O
H水でPH9に調整し、60℃で30分間撹拌した後、
乳化物の全量をこの反応液に加え、さらに80℃で90
分撹拌した。反応液を室温に冷却した後再び5%Na O
H水でPH9に調整した。生成した粒子マイクロカプセ
ルのスラリー液をろ別、水洗、乾燥することにより、化
合物(1)を含有した2〜10μmのメラミン樹脂膜マ
イクロカプセルを得た。このマイクロカプセルを室外に
出し太陽光に当てたところ赤色に変化した。室内にもど
したところ、白色になった。
【0058】応用例6 応用例5でKMC113の代わりにフタル酸ジオクチル
を使用し、2〜10μmのマイクロカプセルを得た。こ
のマイクロカプセルを室外に出し太陽光に当てたところ
赤色に変化した。室内にもどしたところ、白色になっ
た。
【0059】化合物(1)の合成例と同様に合成した種
々のスピロナフトオキサジン化合物を用いて応用例1に
順じた方法でアート紙上に感光体フィルム塗膜を形成
し、ブラックライトによる紫外線照射をし、測定した最
大吸収波長(λmax)を測定した。その結果を表1〜
2示した。表1〜2のR1 〜R10及びAは、下記の一般
式(1)、(2)の各置換基を表す。
【0060】
【化29】
【0061】
【化30】
【0062】
【表1】
【0063】
【表2】
【0064】
【発明の効果】本発明は耐疲労性にすぐれ、十分な赤色
の発色濃度を有するスピロナフトオキサジン化合物に関
するものである。すなわち本化合物は、太陽光または紫
外線の照射により赤色に発色し、光を遮断するか、ある
いは可視光を照射すると元の状態になり、この変化をく
り返すことができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 信夫 東京都北区神谷町三丁目7番6号 保土谷 化学工業株式会社東京工場内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(1)であらわされるスピロナフ
    トオキサジン化合物 【化1】 式中R1 は置換もしくは非置換のアルキル基、置換もし
    くは非置換のアルコキシ基、アルコキシアルキル基、置
    換もしくは非置換のアルケニル基、置換もしくは非置換
    のシクロアルキル基、または置換もしくは非置換のアリ
    ール基を示し、R2 及びR3 は互いに独立してアルキル
    基またはアルコキシ基、アルコキシアルキル基を示すか
    又はR2 及びR3 は互いに結合し、環化していてもよ
    く、R4 とR5 は互いに独立して水素原子、アルコキシ
    基または、ヒドロキシ基によって置換されていてもよい
    アルキル基を示すか、またはR4 及びR5 は互いに結
    合、環化し、含窒素複素環を形成してもよい。R6 は、
    水素原子、アルキル基を示す。R7 は互いに独立して、
    同一でも異なってもよくシアノ基、ニトロ基、パーフル
    オロアルキル基、フッ素原子、塩素原子、臭素原子を示
    し、nは2〜4の整数を表わす。
  2. 【請求項2】 一般式(2)であらわされるスピロナフ
    トオキサジン化合物 【化2】 式中、Aはアルキレン基、アルキレン(ポリオキシ)ア
    ルキレン基、アルキレン基またはアルキレンアリールア
    ルキレン基を示し、R2 及びR3 は互いに独立して、ア
    ルキル基、アルコキシ基もしくはアルコキシアルキル基
    を示すか、またはR2 及びR3 は互いに結合し、環化し
    ていてもよく、R4 とR5 は互いに独立して水素原子、
    アルコキシ基または、ヒドロキシ基によって置換されて
    いてもよいアルキル基を示すか、またはR4 及びR5
    互いに結合、環化し、含窒素複素環を形成してもよい。
    6 は、水素原子、アルキル基を示す。R7 は互いに独
    立して、同一でも異なってもよくシアノ基、ニトロ基、
    パーフルオロアルキル基、フッ素原子、塩素原子、臭素
    原子を示し、nは2〜4の整数を表わす。
  3. 【請求項3】 請求項1又は、請求項2に記載の一般式
    (1)または(2)で表されるスピロナフトオキサジン
    化合物を含有することを特徴とする感光材料
JP6257298A 1993-12-28 1994-09-28 スピロナフトオキサジン化合物および該化合物を使用した感光材料 Pending JPH07233174A (ja)

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JP6257298A JPH07233174A (ja) 1993-12-28 1994-09-28 スピロナフトオキサジン化合物および該化合物を使用した感光材料
US08/363,836 US5641884A (en) 1993-12-28 1994-12-27 Spiro-naphtho-oxazine compound and photosensitive materials using the same

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JP5-349088 1993-12-28
JP34908893 1993-12-28
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