JPH07229835A - エネルギー移動検出法およびその装置 - Google Patents

エネルギー移動検出法およびその装置

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JPH07229835A
JPH07229835A JP6019500A JP1950094A JPH07229835A JP H07229835 A JPH07229835 A JP H07229835A JP 6019500 A JP6019500 A JP 6019500A JP 1950094 A JP1950094 A JP 1950094A JP H07229835 A JPH07229835 A JP H07229835A
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    • Y10T436/143333Saccharide [e.g., DNA, etc.]

Abstract

(57)【要約】 【目的】エネルギー移動を起こしていない分子が多数存
在する条件においても、エネルギー移動を起こしている
少数の分子が存在することを検出することが可能なエネ
ルギー移動検出方法およびその装置を提供する。 【構成】 本発明のエネルギー移動検出装置は、励起光
源40、試料ホルダ30、波長選別器20、ゲート付光
検出器10、データ処理部50および処理装置60を具
備している。励起光源40は励起光を照射する装置であ
り、励起光は試料が設置された試料ホルダ30に照射さ
れる。試料はエネルギー移動を起こしうる発光寿命の異
なる2種類の発光分子であり、励起光の照射により発光
を生じるものである。励起光の照射により発生した発光
は、波長選別器20を介することにより特定の(2つ
の)波長域ごとに選別され、この波長域で分離された光
はゲート付光検出器10で検出される。ゲート付光検出
器10は、処理装置60により(2つの)時間域でその
検出が出力されるようにされている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、2分子間で生ずるエネ
ルギー移動を利用した物質の検出や定量に用いられるエ
ネルギー移動検出法およびその装置に関し、特に、エネ
ルギー移動を用いた生細胞での微量物質を検出、さらに
は、これらの生体の遺伝子情報を有するDNAやRNA
の配列決定や遺伝子の発現の検出において、これらに相
補的に結合するオリゴヌクレオチドにラベルされた蛍光
分子(蛍光色素)間のエネルギー移動を検出するエネル
ギー移動検出法およびその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】2種類の分子間で起こる相互作用として
の共鳴エネルギー移動は、分子の性質を研究する上で有
用な現象であり、また、この共鳴エネルギー移動現象
は、特定分子の検出などの用途にも利用されている。こ
のような現象は、特に、生体内での微量物質の測定に利
用することができ、これを遺伝子情報の解析に応用すれ
ば、高い精度で1次構造上の変化や遺伝子の発現を検出
することができる。
【0003】そして、蛍光分子間のエネルギー移動にお
いては、エネルギーを供与する分子をドナー、受け取る
分子をアクセプターとして以下のようなエネルギー移動
検出法が一般に使用されている。
【0004】蛍光スペクトルを測定する(スペクトル
の変化を見る)。 ドナーの蛍光強度の減少またはアクセプターの蛍光強
度の増加を測定する。 パルス励起後のドナーの蛍光強度の減衰の速さ(蛍光
寿命)を測定する。しかし、上記〜の検出方法で
は、測定試料内においてエネルギー移動を起こしていな
い分子(フリーの分子)の数がエネルギー移動を起こし
ている分子の数よるも多い場合やエネルギー移動してい
るドナーおよびアクセプターの濃度が決定できない場合
にエネルギー移動の検出が不可能となる。これは、や
の検出方法では、エネルギー移動を起こしている分子
からの蛍光と起こしていない分子からの蛍光とをともに
測定するため、エネルギー移動に起因する蛍光の特性変
化がエネルギー移動を起こしていない分子からの蛍光の
中に埋もれてしまうからである。また、のようにアク
セプターの蛍光強度の増加を測定する場合には、励起光
により直接励起されたアクセプターからの蛍光の強度
が、エネルギー移動によるアクセプターからの蛍光強度
に比して無視できなくなるほど大きくなり、エネルギー
移動によるアクセプターからの蛍光のみを決定すること
が不可能となることによる。
【0005】そこで、このような条件下におけるエネル
ギー移動検出法として、ドナーの蛍光寿命がアクセプタ
ーの蛍光寿命よりも相当長くなるようなドナー/アクセ
プターの組合せを選び、これらの蛍光分子をパルス光で
励起した後、一定時間の遅延のゲートをかけてアクセプ
ターからの蛍光を検出することにより、直接励起による
アクセプターからの蛍光とエネルギー移動によるアクセ
プターからの蛍光とを分別する方法が、「Morris
on L.E.,Analytical Bioche
m.,174,pp101−120,1988」に記載
されている。
【0006】この方法はエネルギー移動を起こしていな
いアクセプターからの蛍光の寄与を除去することができ
る点でエネルギー移動検出について改善が見られる。ま
た、一定時間の遅延のゲートをかけてそれぞれの蛍光分
子からの蛍光を分離するとともに、散乱光や目的の蛍光
以外の光の混入を防止し、光路長の違いなどによる蛍光
強度の測定精度を向上させ、未知分子濃度の影響の低減
して顕微鏡下で培養細胞内のエネルギー移動を検出する
方法として、ドナーの励起波長で励起したときのドナー
の蛍光強度とアクセプターの蛍光強度との比をとりイメ
ージ化する方法が、「Tsein,R.Y.et a
l.,Trends in Cell Boilogy
3 242−245,1993」に、時間分解イメー
ジングを行う方法が「Oida,T.et al.,B
iophys.J.64 676−685,1993」
に記載されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
のエネルギー移動検出方法においても、エネルギー移動
を起こしていないドナーの比率が相当大きくなると、ド
ナーの蛍光の長波長域部分が混入してくるため、アクセ
プター、ドナーそれぞれからの蛍光を分離することがで
きなくなる。特に、エネルギー移動検出の測定対象が培
養細胞などの生物試料の場合には一般に上述した条件が
適合し、エネルギー移動の検出は極めて困難となる。
【0008】本発明は以上の問題に鑑みてなされたもの
であり、エネルギー移動を起こしていない分子が多数存
在する条件においても、エネルギー移動を起こしている
少数の分子が存在することを検出することが可能となる
エネルギー移動検出法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】以上の問題を解決するた
め、本発明は、発光寿命の異なる2以上の発光分子へ励
起光を照射するとともに、この照射により生じた発光分
子からの発光(例えば、蛍光、燐光、化学発光)を光検
出器で測定することにより、発光分子間で生じるエネル
ギー移動を検出するエネルギー移動検出法を対象とする
ものであり、この発光を少なくとも2つの異なる波長域
で測定するとともに、各波長域での発光の経時的な変化
を少なくとも2つの時間域で評価し、得られた各波長域
における各時間域の発光を評価することにより発光分子
間のエネルギー移動を検出することとした。
【0010】また、このような発光を生じる分子として
は、蛍光寿命の異なる2以上の蛍光分子が有効である。
本発明は、この蛍光分子へ励起光を照射するとともに、
この照射により生じた蛍光分子からの蛍光を光検出器
(例えば、光電子増倍管、フォトダイオード、アバラン
シェフォトダイノードオート、、ストリーク管、CCD
等)で測定することにより、蛍光分子間で生じるエネル
ギー移動を検出するエネルギー移動検出法を対象とする
ものであり、この蛍光を少なくとも2つの異なる波長域
で測定するとともに、各波長域での発光の経時的な変化
を少なくとも2つの時間域で測定し、得られた各波長域
における各時間域の蛍光を評価することにより蛍光分子
間のエネルギー移動を検出することを特徴とする。
【0011】そして、このようなエネルギー移動検出法
においては、蛍光を波長選別器(例えば、フィルター、
プリズム、回折格子等)を用いて第1および第2の波長
域に分離した後、光検出器を用いて第1および第2の波
長域に分離された蛍光の時間的な変化が第1および第2
の時間域に分割されるように測定して、得られた各波長
域における各時間域の蛍光を評価することにより蛍光分
子間のエネルギー移動を検出することとしてもよい。な
お、励起光の生成にあたっては、窒素レーザ、ヘリウム
ネオンレーザ、アルゴンレーザ等の気体レーザ、半導体
レーザ、紫外光源等の励起光を用いることが可能である
が、励起光生成の観点からは、レーザ光、さらにはその
強度の観点からは、気体レーザを用いることが好まし
い。
【0012】また、第1の時間域は、蛍光分子の一方の
蛍光強度の減衰が実質的に終了する時間と蛍光分子がエ
ネルギー移動を起こした場合の蛍光強度の減衰が実質的
に終了する時間との間に設定し、第2の時間域は、蛍光
分子がエネルギー移動を起こした場合の蛍光強度の減衰
が実質的に終了する時間と蛍光分子の他方の蛍光強度の
減衰が実質的に終了する時間との間に設定することが好
ましい。
【0013】そして、各時間域をこのように設定した場
合、エネルギー移動の有無についての評価は、第1の波
長域で得られた第1の時間域の蛍光と第2の時間域の蛍
光との割合と、第2の波長域で得られた第1の時間域の
蛍光と第2の時間域の蛍光との割合との差が、第1の波
長域で得られた第1の時間域の蛍光と第2の時間域の蛍
光との割合に占める比率(この値をパラメータZとす
る)に基づいて行うことができる。なお、この評価は、
各波長域の各時間域の蛍光の割合や比率を求める場合に
は、例えば、除算回路を用いて、それぞれの差を求める
場合には例えば差動増幅器を用いて実現することができ
る。
【0014】そして、このような蛍光分子間で生じるエ
ネルギー移動検出装置は、蛍光寿命の異なる2以上の蛍
光分子へ励起光を照射する光源と、照射により生じた蛍
光分子からの蛍光を第1および第2の波長域に分離する
波長選別器と、第1および第2の波長域の蛍光をそれぞ
れ検出する光検出器と、光検出器で検出された第1およ
び第2の波長域の蛍光の経時的な変化を第1および第2
の時間域に分割する処理装置とを備え、光検出器で検出
した第1および第2の波長域の蛍光の第1および第2の
時間域における蛍光量に基づいて、蛍光分子間で生じる
エネルギーの移動を検出することとした。
【0015】
【作用】本発明のエネルギー移動検出法によれば、ま
ず、発光寿命(蛍光寿命)の異なる発光分子(蛍光分
子)への励起光の照射により発生した発光(蛍光)を波
長選別器を用いる等して、少なくとも2つの異なる波長
域で測定する。この際、これらの相異なる波長域を第1
および第2の波長域とすれば、各波長域で測定される発
光(蛍光)の経時的な変化を少なくとも2つの時間域で
評価(測定)する。この時間域を第1および第2の時間
域とすれば、得られた各波長域における各時間域の発光
(蛍光)を評価して発光(蛍光)分子間のエネルギー移
動を検出することができる。
【0016】この時間域の設定は、光検出器に遅延ゲー
トをかける等して達成することができ、第1の時間域
は、発光(蛍光)分子の一方の発光(蛍光)強度の減衰
が実質的に終了する時間と発光(蛍光)分子がエネルギ
ー移動を起こした場合の発光(蛍光)強度の減衰が実質
的に終了する時間との間に設定することが好ましく、第
2の時間域は、発光(蛍光)分子がエネルギー移動を起
こした場合の発光(蛍光)強度の減衰が実質的に終了す
る時間と発光(蛍光)分子の他方の発光(蛍光)強度の
減衰が実質的に終了する時間との間に設定することが好
ましい。特に、このように時間域を設定した場合には、
パラメータZは、エネルギー移動の有無やエネルギー移
動の効率、エネルギー移動を起こしている分子と起こし
ていない分子との比率に依存するので、パラメータZに
もとづけば、このようなエネルギー移動に関する一連の
情報を得ることが可能である。
【0017】さらに、遺伝子の発現等の遺伝子情報の解
析において、これらにハイブリダイゼーションする相補
的な核酸に標識された発光(蛍光)分子のエネルギー移
動の情報を検出することにより、DNAおよびRNAの
1次構造上の変化や遺伝子の発現の有無を検出すること
ができる。なお、このような蛍光分子間で生じるエネル
ギーの移動検出装置は、まず、光源から蛍光寿命の異な
る2以上の蛍光分子へ励起光を照射する。つぎに、この
照射により生じた蛍光分子からの蛍光を波長選別器によ
り第1および第2の波長域に分離し、光検出器で第1お
よび第2の波長域の蛍光をそれぞれ検出する。そして、
処理装置で光検出器で検出された第1および第2の波長
域の蛍光の経時的な変化を第1および第2の時間域に分
割して、光検出器で検出した第1および第2の波長域の
蛍光の第1および第2の時間域における蛍光量に基づい
て上記のようにしてエネルギー移動の有無や種々の微量
物質の量や性質を判定するパラメータの同定を行うこと
ができる。
【0018】
【実施例】以下、本発明に係るエネルギー移動検出法お
よびその装置を添付した図面を用いて説明する。なお、
説明において同一要素には同一符号を用いることとし、
重複する説明は省略する。
【0019】図1は、本発明に係るエネルギー移動検出
装置の構成を説明するための説明図である。本装置は、
励起光源40(窒素レーザ、ヘリウムネオンレーザ、ア
ルゴンレーザ等の気体レーザ、半導体レーザ、紫外光源
等)、試料ホルダ30、波長選別器20(フィルタ、プ
リズム、回折格子等)、ゲート付光検出器10(光電子
増倍管、フォトダイオード、アバランシェフォトダイノ
ードオート、、ストリーク管、CCD等)、データ処理
部50および処理装置60を具備している。励起光源4
0は励起光を照射する装置であり、励起光は試料が設置
された試料ホルダ30に照射される。
【0020】ここで、試料はエネルギー移動を起こしう
る発光寿命の異なる2種類の発光分子であり、励起光の
照射により発光を生じるものである。(共鳴)エネルギ
ー移動は、2分子間の相互作用であり、エネルギーを与
えるドナー(蛍光、燐光、化学発光などの発光を生じる
発光分子)とエネルギーを受け取るアクセプターが相互
作用することにより生じる。このエネルギー移動の起こ
る条件としては、ドナーの発光スペクトルとアクセプタ
ーの吸収スペクトルとが重なりをもつこと、およびドナ
ーとアクセプターとが一定の距離以内(<8nm)に存
在することが必要である。本方法を使用することのでき
るドナー/アクセプターの組み合わせは、その発光の組
み合わせが「蛍光−蛍光」、「蛍光−燐光」、「燐光−
燐光」、「燐光−蛍光」のものが考えられる。
【0021】そして、励起光の照射により発生した発光
は、波長選別器20を介することにより特定の(2つ
の)波長域ごとに選別される。しかる後、この波長域で
分離された光は、ゲート付光検出器10で検出される。
ゲート付光検出器10は、その検出が励起光源40の照
射に一定の遅延時間をおいて同期して出力されるように
なっている。すなわち、励起光源40からパルス光(励
起光)を照射する場合には、パルス光の立ち下がり後に
ゲート付光検出器10にトリガをたててゲート付光検出
器10を駆動する。そして、ゲート付光検出器10から
の検出出力は、そお時間減衰出力が(少なくとも)2つ
の時間域で取り出されてデータ処理部50に伝送され
る。この時間域ごとの検出出力の取り出しは、ゲート付
光検出器10に前述の一定の遅延時間をおいて2つの時
間域にゲートをかけることにより達成することが可能で
ある。なお、これら一連の励起光源40とゲート付光検
出器10の駆動制御およびデータ処理部50の処理は処
理装置60が制御する。
【0022】また、このような取り出しをゲート付光検
出器10で行わなくても、全ての時間の検出出力をデー
タ処理部50に入力した後に、データ処理部50で検出
出力を時間域ごとに分離することも可能であるが、励起
光の照射時間とこの時間域との設定の観点および検出出
力の応答速度の観点からは、直接、ゲート付光検出器1
0で2つの時間域を設定することが望ましい。
【0023】このような構成とすると、ゲート付光検出
器10からは、試料から励起された光が2つの波長域で
2つの時間域に分割されて出力されることになる(すな
わち、2×2=4物理量)。そして、このようなデータ
を用いることにより、後述のようにデータ処理部50で
このデータを処理すれば、エネルギー移動の有無の判定
やエネルギー移動の状態等を推定を行うことができる。
【0024】図2は、図1に示したエネルギー移動検出
装置の詳細な一構成例を説明するための説明図である。
なお、本例では測定試料はドナー/アクセプターとも蛍
光分子とする。このエネルギー移動検出装置では、励起
光源40は気体レーザであるレーザ光源40aを用いる
こととし、これをパルスレーザ駆動回路40bを用いて
パルス駆動する。光の照射と同時に試料ホルダ30内に
設置された試料SMから蛍光が観察される。試料SM
は、ドナーおよびアクセプターの蛍光分子を含んでいる
ので各蛍光分子からの蛍光は波長の広がりを有する。そ
こで、一定の波長域の蛍光を分離する波長選別器20と
して、透過波長域の異なるドナー波長域(ΓD とする)
の透過フィルタ201およびアクセプター波長域(ΓA
とする)の透過フィルタ202を用い、発生した蛍光を
これらのフィルタ201,202を透過させることによ
り波長域ごとに分離する。
【0025】そして、波長域ΓD およびΓA の光はゲー
ト付イメージインテンシファイア101a,101bに
それぞれ入力される。ゲート付イメージインテンシファ
イアは、入射した光のエネルギーを光の平面的広がりを
保持しつつ電子に変換して増倍する一種の光電子増倍管
を備えている。なお、ゲート付イメージインテンシファ
イア101a,101bは、励起された蛍光をその入射
面に設置された光電面で光電変換して電子を放出し、こ
の電子の軌道上に配置されたマルチチャネルプレート
(MCP)で電子を増倍する。
【0026】この電子はゲート付イメージインテンシフ
ァイア101a,101bの出力面に設置された蛍光物
質に照射されて、増倍された電子を蛍光に変換する。マ
ルチチャネルプレートは、内壁に2次電子増倍面を有し
た複数を管を束ねた電子増倍装置であり、この管内を通
過する電子を増幅する。マルチチャネルプレートの電子
の入射部と出射部との間には一定の電圧が印加されるこ
ととしてあり、この電圧を印加する(ゲートをかける)
ことによりかかるゲート付イメージインテンシファイア
101a,101bは動作する構成としてある。
【0027】そして、このゲート付イメージインテンシ
ファイア101a,101bから出力された蛍光像は、
−40℃程度に冷却したCCDカメラ102aおよび1
02bでそれぞれ撮像される。なお、ゲート付イメージ
インテンシファイア101a,101bには、ゲート制
御回路60aからレーザ光源40aのパルス発光に遅れ
て同時にトリガが入力されて、一定の時間の間のみその
出力がされる。このトリガは、ゲート付イメージインテ
ンシファイア101a,101bからの出力が試料SM
の蛍光寿命の終了前に2つの時間域(第1時間域:
1 、第2時間域:T2 とする)で行われるように設定
され、CCDカメラ102aおよび102bでは、この
2つの時間域での空間分解した蛍光強度が得られる。
【0028】なお、CCDカメラ102aおよび102
bのピクセルあたりの各時間域での蛍光強度の時間積分
値をピクセル蛍光量と定義し、全ピクセルの各時間域で
の蛍光強度の時間積分値の総和(空間積分値)を蛍光量
と定義する。CCDカメラ102aおよび102bから
の信号電荷は、それぞれA/D変換器501a,501
bでアナログ/デジタル変換されてフレームメモリ50
aおよび50bに格納される。よって、各フレームメモ
リ50aおよび50bには、ΓD およびΓA に対応した
1 およびT2 でのピクセル蛍光量が記憶されることに
なる。なお、ピクセル蛍光量を演算装置50cにより時
間域で積分することにより蛍光量を算出することができ
る(ΓD でのT1 およびT2 での蛍光量をそれぞれID1
およびID2とし、ΓA でのT1 およびT2 での蛍光量を
それぞれIA1およびIA2とする)。演算装置50cで
は、この蛍光量(ID1,ID2,IA1,IA2)を演算する
ことによりエネルギー移動に係る情報を得ることができ
る。このような蛍光量およびエネルギー移動の情報は、
制御装置60bに伝送され、外部出力装置であるCRT
70上に出力することができる。
【0029】図3は、図2に示したエネルギー移動検出
装置のさらに具体的な構成を説明するための説明図であ
り、レーザ光源40aから出射された励起光(コヒーレ
ント光)は、平面反射鏡101、励起光透過フィルタ3
0bおよび設置ガラス30aを介して試料に照射され
る。この照射により試料SMから発生した蛍光は、顕微
鏡MS、で集束されてハーフミラー100に入射する。
ハーフミラー100は、この蛍光を2方向に分離してド
ナー波長域ΓD の透過フィルタ201およびアクセプタ
ー波長域ΓA の透過フィルタ202に照射する。これら
の透過フィルタ201,202を透過した蛍光は、図2
のエネルギー移動検出装置において説明したのと同様の
処理が施されて、CRT70上に蛍光量やエネルギー移
動に関する情報等が表示される。
【0030】なお、励起光透過フィルタ30bは、蛍光
の励起に必要な波長域の励起光を透過させるフィルタで
あり、外乱光や背景光などの余分な光を遮蔽する。ま
た、顕微鏡MSは、試料SM側に設置された対物レンズ
OL1,OL2およびフィルタ201,202側に設置
された接眼レンズCL1,CL2を備えている。
【0031】そして、このエネルギー移動検出装置は、
試料SMやCCDカメラ101b,102bへの外部か
らの外乱光の入射を遮断する遮蔽容器VEを備えてお
り、より精密なエネルギー移動の検出が可能である。
【0032】次に、このエネルギー移動検出装置の波長
選別器である透過フィルタ201および透過フィルタ2
02によって分離されるドナー波長域ΓD およびアクセ
プター波長域ΓA の設定方法について説明する。
【0033】図4は、試料から生じる蛍光の蛍光強度の
波長依存性を示すグラフである。実線はドナーからの蛍
光強度、点線はアクセプターからの蛍光強度を示してい
る。波長λ1 からλ2 の波長域をドナー波長域ΓD 、波
長λ3 以上の波長域をアクセプター波長域ΓA とする。
ここで、ドナー波長域ΓD はλ2 をアクセプターの蛍光
スペクトルの立上がり前に設定することとし、アクセプ
ター波長域ΓA はλ3をドナー蛍光量の長波長側の5%
がこの波長域ΓA に混入するように設定することとす
る。
【0034】次に、本エネルギー移動検出装置のゲート
付イメージインテンシファイアへのゲートのかけかたに
ついて詳説する。
【0035】図5(a)は、同図(b)のタイミングチ
ャートに示したクロックパルスを、図2および図3に示
したエネルギー移動検出装置の制御装置60bからパル
スレーザ駆動回路40bに入力により蛍光物質(試料S
M)から励起された蛍光の蛍光強度の時間的変化を示す
グラフである。また、同図(c)および(d)は、ゲー
ト付イメージインテンシファイア101a,101bの
ゲートのかけ方を説明するタイミングチャートである。
【0036】同図(a)に示される励起光の入射により
蛍光物質からは発せられた蛍光は、寿命tend で発光す
る。この蛍光強度の減衰から2つの時間域T1 およびT
2 で蛍光量は図2,3における同図(c)のように、ゲ
ート付イメージインテンシファイア101a,101b
での1回の励起によって得られた蛍光の増倍中に、ゲー
ト付イメージインテンシファイア101a,102aの
MCPに2つの時間域(T1 ,T2 )で(電圧)ゲート
をかけることによって、得ることができる(ゲート方法
A)。
【0037】また、CCDカメラ102a,102bに
おいて信号雑音比を向上させるためにCCDカメラ10
2a,102bをスロースキャンで駆動しつつゲート付
イメージインテンシファイア101a,101bから出
力される光像を撮像することとすると、CCDカメラ1
02a,102bの1フレームの走査に時間を要するの
で、同図(d)のように1回の励起によって得られた蛍
光の増倍中に、ゲート付イメージインテンシファイア1
01a,102aのMCPに1つの時間域(T1 とす
る)で(電圧)ゲートをかけることとが望ましい。ただ
し、このままでは、T1 においてのみしかその蛍光量を
得ることができないので、2回目の励起によって得られ
た蛍光の増倍中に、ゲート付イメージインテンシファイ
ア101a,101bのMCPに1つの時間域(T2
する)で(電圧)ゲートをかけることとする(ゲート方
法B)。
【0038】さらに、上記ゲート方法A,Bにおいて
は、ゲートをかけることによる所定時間域での蛍光量の
サンプリングを複数回繰り返して、得られた蛍光量を積
算することにより、S/N比を向上させることができ
る。なお、これらの方法において、ゲートはゲート付イ
メージインテンシファイア101aおよび101bに同
時にかけるものとする。また、蛍光量は、CCDフレー
ム内のピクセル蛍光量を図2,3の演算装置50cで積
分することにより求めることができる。
【0039】次に、上記エネルギー移動検出装置での時
間域T1 およびT2 の設定方法について説明する。
【0040】時間域T1 およびT2 の設定は、エネルギ
ー移動検出装置で測定する蛍光分子(発光分子)の蛍光
寿命(発光寿命)に応じて行う。エネルギー移動が生じ
るドナーとして蛍光試薬IEADANS(5−(2−
((iodoacetyl)amino)−etyl)
amino)naphthalene−1−sulfo
nic acid)、
【0041】
【化1】
【0042】アクセプターとして蛍光試薬テトラメチル
ローダミンイソチオシアネート(tetramethy
lrhodamine−5−(and−6)−isot
hiocyanate)、
【0043】
【化2】
【0044】が挙げられる。
【0045】ドナーであるIEADANSのテトラメチ
ルローダミンイソチオシアネートが存在しない条件下
(フリー)での蛍光寿命は15ns、アクセプターであ
るテトラメチルローダミンイソチオシアネートのIEA
DANSが存在しない条件下(フリー)での蛍光寿命は
1.5nsである。このようにドナーの蛍光寿命がアク
セプターの蛍光寿命よりも長い蛍光分子の組み合わせを
試料とした場合に、時間域T1 およびT2 は図6のよう
に設定する。
【0046】図6は、1パルスの励起光の照射によりフ
リーのドナー(同図(a))およびフリーでのアクセプ
ター(同図(b))から生じた蛍光の蛍光強度の時間的
な変化を示すグラフである。なお、同図(c)は、1パ
ルスの励起光の強度の時間的な変化を示しており、縦軸
は対数表示としてある。同図に示すように、フリーのド
ナーおよびフリーのアクセプターの蛍光強度は時間の経
過とともに減衰しており、それぞれの蛍光強度の減衰が
実質的に終了する時間はtF-D-end およびtF-A-end
ある。このような蛍光強度の減衰において、時間域T1
はtF-A-end の後に、時間域T2 は、時間域T1 後であ
ってtF-D-end の前に設定する。
【0047】以上のようにして、試料からの蛍光をドナ
ー波長域ΓD およびアクセプター波長域ΓA に分離し、
この波長域ΓD およびΓA における時間域T1 およびT
2 における蛍光量(ID1,ID2,IA1,IA2)を測定す
る。
【0048】図7は、図3に示したエネルギー移動検出
装置において、試料から生じた蛍光が透過フィルタ20
1および透過フィルタ202を透過直前のこの蛍光の蛍
光強度の時間的変化を示したグラフである。この蛍光に
対して時間域T1 およびT2が設定されてそれぞれの時
間域での蛍光量(斜線部分)が求められることになる。
この蛍光は、透過フィルタ201および透過フィルタ2
02を透過することによって波長域ΓD 、ΓA に分離さ
れて図8に示すドナーは波長域(a)およびアクセプタ
ー波長域(b)での蛍光がゲート付イメージインテンシ
ファイア101a,101bに入力されて増倍されるこ
とになる。すなわち、これらの蛍光を時間域T1 および
2 で時間積分するこにより、同図(a),(b)中の
斜線で示す部分の蛍光量(ID1,ID2,IA1,IA2)を
測定・演算することができる。
【0049】そして、エネルギー移動の有無やエネルギ
ー移動に関する情報は、このようにして得られた蛍光量
(ID1,ID2,IA1,IA2)から以下のような方法およ
び装置を用いて得ることができる。
【0050】まず、測定された蛍光量からパラメータZ
を演算する。なお、このパラメータZは、 Z={(ID2/ID1)−(IA2/IA1)}/(ID2/ID1)…(式1) で与えられる。
【0051】図3の演算装置50c内には、図9に示し
た構成の回路が組み込んであり、演算装置50c内にお
ける記憶領域に記憶された蛍光量(ID1,ID2,IA1
A2)をこの回路に読み込んでパラメータZを演算する
ことができる。まず、ID1とID2、IA1とIA2はそれぞ
れ除算回路501c、502cに入力される。それぞれ
の除算回路501c、502cでは、入力されたデータ
の除算を行う。除算回路501cからの出力データ(I
D1/ID2)および除算回路502cからの出力データ
(IA1/IA2)は減算回路503cに入力されて(ID1
/ID2)−(IA1/IA2)が出力される。この減算回路
503cからの出力データ(ID1/ID2)−(IA1/I
A2)および除算回路501cからの出力データ(ID1
D2)は、除算回路504cに入力されてZ={(ID2
/ID1)−(IA2/IA1)}/(ID2/ID1)で定義さ
れるパラメータを算出することができる。判定回路50
5cでは、パラメータZが入力され、Zが閾値z0 より
も高い場合にはエネルギー移動を行っている分子が存在
していると判定し、Zが閾値z0 よりも低い場合にはエ
ネルギー移動を行っている分子が存在しないと判定す
る。
【0052】なお、閾値z0 の設定は、エネルギー移動
に関する既知の情報(T1 、T2 、λ1 、λ2 、λ3
τF-D 、τF-A (蛍光寿命)、ドナー/アクセプター分
子数比率:Nd /Na 、エネルギー移動条件下とフリー
条件下でのドナー(またはアクセプター)の比率:F/
B、エネルギー移動効率:E* )に応じてなされる。但
し、E* はドナーとアクセプターとの距離rの6乗に依
存する。また、これらの情報のうちいくつかが未知であ
る場合には、判定回路505cはエネルギー移動に関す
るこれらの情報をある範囲を有して特定することができ
る。以下詳説する。
【0053】図10は、時刻t0 で励起されたフリーで
のドナーおよびアクセプターからの蛍光強度の時間的変
化を示した図である。同図(a)はドナー波長域ΓD
のドナーからの蛍光強度(Ia (t)とする)、同図
(b)はドナー波長域ΓD でのアクセプターからの蛍光
強度(Ib (t)とする)、同図(c)はアクセプター
波長域ΓA でのドナーからの蛍光強度(Ic (t)とす
る)、同図(d)はアクセプター波長域ΓA でのアクセ
プターからの蛍光強度(Id (t)とする)をそれぞれ
示している。
【0054】各蛍光強度の時刻tにおける減衰は、 Ia (t)=Aexp(−t/τF-D ) …(式2) Ib (t)=0 …(式3) Ic (t)=Cexp(−t/τF-D ) …(式4) Id (t)=Dexp(−t/τF-A ) …(式5) A〜Dは定数で表される。
【0055】よって、フリーの状態でのドナーおよびア
クセプターの蛍光強度の減衰を計測すれば、τF-D ,τ
F-A および時間域T1 およびT2 における蛍光量を演算
装置により演算して求めることができる。
【0056】一方、これらのドナーおよびアクセプター
が近接(約8nm以内)している場合(フリーでない場
合:エネルギー移動条件とする)には、ドナーとアクセ
プターとの間でエネルギー移動が生じる。このようなエ
ネルギー移動をし得る条件下でドナーおよびアクセプタ
ーを励起した場合には、フリーでのドナーおよびアクセ
プターからの蛍光の他にエネルギー移動条件下でのドナ
ーおよびアクセプターからの蛍光が観測される。
【0057】図11は、このような条件下にあるドナー
およびアクセプターからの蛍光強度の時間依存性を示す
図である。同図(a)は、フリー条件でのドナー波長域
ΓDでのドナーからの蛍光強度(Ia (t)とする)、
同図(b)はフリー条件でのドナー波長域ΓD でのアク
セプターからの蛍光強度(Ib (t)とする)、同図
(c)はフリー条件でのアクセプター波長域ΓA でのド
ナーからの蛍光強度(Ic (t)とする)、同図(d)
はフリー条件でのアクセプター波長域ΓA でのアクセプ
ターからの蛍光強度(Id (t)とする)をそれぞれ示
している。
【0058】また、同図(e)は、エネルギー移動条件
でのドナー波長域ΓD でのドナーからの蛍光強度(Ie
(t)とする)、同図(f)はエネルギー移動条件での
ドナー波長域ΓD でのアクセプターからの蛍光強度(I
f (t)とする)、同図(g)はエネルギー移動条件で
のアクセプター波長域ΓA でのドナーからの蛍光強度
(Ig (t)とする)、同図(h)はエネルギー移動条
件でのアクセプター波長域ΓA でのアクセプターからの
蛍光強度(Ih (t)とする)をそれぞれ示している。
【0059】そして、エネルギー移動条件下のドナーか
らエネルギー移動条件下のアクセプターにエネルギー移
動がおこることにより、このドナーの蛍光寿命は短くな
る(蛍光寿命τE-DA)。ドナーの蛍光寿命は短くなるこ
とにより、波長域ΓD における時間域T2 ではこのドナ
ーからの蛍光が観察されなくなり、また、波長域ΓA
おける時間域T2 でのこのドナーからの蛍光は観察され
なくなる。また、アクセプターの蛍光強度が減衰するの
に要する時間が長くなることにより、波長域ΓA におけ
る時間域T1 でのこのアクセプターからの蛍光が観察さ
れることとなる。
【0060】各蛍光強度の時刻tにおける減衰は、 Ia (t)=Aexp(−t/τF-D ) …(式6) Ib (t)=0 …(式7) Ic (t)=Cexp(−t/τF-D ) …(式8) Id (t)=Dexp(−t/τF-A ) …(式9) Ie (t)=Eexp(−t/τE-DA) …(式10) If (t)=0 …(式11) Ig (t)=Gexp(−t/τE-DA) …(式12) Ih (t)=H1 d (t)+H2 e (t) …(式13) で表される。
【0061】但し、A〜H1,2 は定数、τE-DAはエネル
ギー移動を起こしているドナーの蛍光寿命である。
【0062】また、 E* =1−(τE-DA/tF-DA) …(式14) ∫t=∞ (Ia (t))dt×5% =∫t=∞ (Ic (t))dt…(式15) (F/B) =∫t=∞ (Ia (t))dt/∫t=∞ (Ie (t))dt…(式16) (F/B) =∫t=∞ (Ic (t))dt/∫t=∞ (Ig (t))dt…(式17) (F/B) =∫t=∞ (Id (t))dt/∫t=∞ (Ih (t))dt、(ND /NA =1) …(式18) であるので、 ID1=∫T1(Ia (t))dt+∫T1(Ie (t))dt…(式19) ID2=∫T2(Ia (t))dt+∫T2(Ie (t))dt…(式20) IA1=∫T1(Ic (t))dt+∫T1(Ig (t))dt +∫T1(Id (t))dt+∫T1(Ih (t))dt…(式21) IA2=∫T2(Ic (t))dt+∫T2(Id (t))dt +∫T2(Ig (t))dt+∫T2(Ih (t))dt…(式22) (ただし、∫T2(Ie (t))dt,∫T1(I
d (t))dt,∫T2(Id (t))dt,∫T2(Ig
(t))dt,∫T2(Ih (t))dt≒0)からID1
/ID2およびIA1/IA2を演算することができ、パラメ
ータZはこれらの値から(式1)により演算することが
できる。
【0063】図12は、上式により算出される時間域T
2 を21〜27nsと設定した場合のパラメータZの時
間域T1 依存性を示す図である。同図では、簡単のた
め、t F-D-end =15ns、tA-D-end =1.5ns,
λ1 =460nm、λ2 =510nm、λ3 =530n
m、ND /NA =1とてZを演算した。なお、同図では
エネルギー移動効率E* およびエネルギー移動条件下と
フリー条件下でのドナー(またはアクセプター)の比率
(F/B)の値を変化させて、これらの値の場合のパラ
メータZの値も示してある。なお、図13は、図12と
時間域以外は同様のパラメータを設定し、上式により算
出される時間域T1 を9〜12nsと設定した場合のパ
ラメータZの時間域T2 依存性を示す図である。
【0064】すなわち、図12または図13においてZ
が0.049以上では、ドナー/アクセプター間でエネ
ルギー移動が行われていることがわかる。すなわち、閾
値z0 をz0 =0.049と設定することができるの
で、図2または図3に示したエネルギー移動検出装置で
測定・演算されたパラメータZの値が閾値z0 よりも大
きければ、エネルギー移動を行っている分子が存在する
と判定し、閾値z0 よりも小さければ、エネルギー移動
を行っている分子が存在しないと判定することができ
る。
【0065】また、図12および図13から、閾値z1
を0.116と設定した場合には、測定されたZがz1
よりも大きい場合には同図からエネルギー移動効率E*
が0.3〜0.7でエネルギー移動を行っている分子が
存在すると判定し、また、z1 よりも小さい場合には同
図からエネルギー移動効率E* が0.3〜0.7でエネ
ルギー移動を行っている分子が存在しないと判定するこ
とができる。すなわち、図14は、パラメータZのエネ
ルギー移動効率E* 依存性を示すグラフである。同図か
ら明らかなように、ZはE* に密接に関連しており、測
定により得られたZがz0 =0.049以下では、エネ
ルギー移動が存在しないと判定することができる。な
お、同図では(F/B)=20とし、21≦T2 ≦27
としてある。また、この対応図から測定されたZがz1
=0.116以上では、エネルギー移動効率E* が0.
3以上0.7以下であると判断することができる。E*
はドナーとアクセプターとの距離rの6乗に反比例する
ので、このエネルギー移動効率E* の値から距離rを同
定することができる。さらに、上記Zを決定する(エネ
ルギー移動に関する情報を有する)パラメータのいずれ
かが未知である場合には、この未知のパラメータの範囲
を算出でき、エネルギー移動に関する情報を得ることが
できることはいうまでもない。
【0066】本発明を実証すべく、図3に示したエネル
ギー移動検出装置を用いて実験を行い、上記パラメータ
Zを測定・演算することにより、実際にエネルギー移動
の判定を行った。
【0067】測定試料には、上記エネルギー移動が生じ
るドナーとして蛍光試薬IEADANS(5−(2−
((iodoacetyl)amino)−etyl)
amino)naphthalene−1−sulfo
nic acid)…(蛍光分子Dとする)を用い、ア
クセプターとして蛍光試薬テトラメチルローダミンイソ
チオシアネート(tetramethylrhodam
ine−5−(and−6)−isothiocyan
ate)…(蛍光分子Aとする)を用いた。
【0068】(実験手順)まず、タンパク質であるスト
レプトアビジンを蛍光分子Dで標識したもの、蛍光分子
Dで標識したもの、蛍光分子DおよびAの双方で標識し
たものを用意した。すなわち、ストレプトアビジンには
蛍光分子Dが、
【0069】
【化3】
【0070】のように標識され、蛍光分子Aが、
【0071】
【化4】
【0072】のように標識された。
【0073】蛍光分子Dと蛍光分子Aとで2重標識され
たストレプトアビジンでは、これらの蛍光分子が近接し
ているので蛍光分子Dから蛍光分子Aへエネルギー移動
が起こる。次に、図3に示したエネルギー移動検出装置
において、トリガにより動作するゲート付イメージイン
テンシファイア101a,101bの動作時間域を変化
させて、蛍光分子Aおよび蛍光分子Bの蛍光寿命を測定
した。この測定により得られた蛍光分子Dから蛍光分子
Aの蛍光寿命は、それぞれ15nsおよび1.5nsで
あった。
【0074】次に、試料からの蛍光量を測定した。これ
らの試料の励起にはレーザ光源40aとして波長337
nmの窒素レーザを用い、フィルタ201および202
を透過する波長域Γ1 およびΓ2 はそれぞれ460〜5
10nmおよび530〜nmに設定した。なお、この測
定にあたってゲート付イメージインテンシファイア10
1a,101bの動作する時間域T1 およびT2 は、そ
れぞれ9〜12nsおよび21〜27nsに設定した。
【0075】まず、蛍光分子Dで標識されたストレプト
アビジン(1μM)と蛍光分子Aで標識されたストレプ
トアビジン(1μM)とを水溶液中で混合した試料の蛍
光量(ID1,ID2,IA1,IA2)を測定した(実験
1)。また、この蛍光量の測定においては、蛍光分子D
から蛍光分子Aへのエネルギー移動は生じない。
【0076】蛍光量の測定の結果、 ID2/ID1=0.820 IA2/IA1=0.780 が得られた。
【0077】次に、蛍光分子Dで標識されたストレプト
アビジン(1μM)、蛍光分子Aで標識されたストレプ
トアビジン(1μM)および蛍光分子Dおよび蛍光分子
Aで2重標識されたストレプトアビジン(0.05μ
M)を水溶液中で混合した試料からの蛍光量(ID1,I
D2,IA1,IA2)を測定した(実験2)。この試料は、
エネルギー移動を起こす分子(蛍光分子Dおよび蛍光分
子Aで2重標識されたストレプトアビジン)が全体の5
%、エネルギー移動を起こさない分子(蛍光分子Dで標
識されたストレプトアビジン(1μM)、蛍光分子Aで
標識されたストレプトアビジン)が全体の95%を構成
している(すなわち、F/B=20)。
【0078】蛍光量の測定の結果、 ID2/ID1=0.741 IA2/IA1=0.601 が得られた。
【0079】実験1および2の結果から演算装置により
算出されるパラメータZの値は、それぞれ、 Z=0.049 …実験1 Z=0.189 …実験2 であった。
【0080】以上の結果から、本実施例ではエネルギー
移動検出方法およびその装置を用いてパラメータZに基
づいて判定することにより(図12〜14参照)、実験
1ではエネルギー移動を起こしている分子は存在せず、
また、実験2ではエネルギー移動を起こしている分子が
存在していることが判定できた。なお、閾値z0 は0.
049である。また、これらの実験結果から、z0
0.116以上の場合には、エネルギー移動効率E*
0.3以上で0.7以下の分子が存在していると判定す
ることができる。すなわち、実験2でのこのような条件
(z0 が0.116以上)が適合し、エネルギー移動効
率E* をある程度同定することができる。前述のよう
に、エネルギー移動効率E* はドナーとアクセプターと
の距離rの6乗に反比例するので、距離rを同定するこ
とができる。
【0081】本発明は前述の実施例に限らず様々な変形
が可能である。
【0082】すなわち、図3に示したエネルギー移動検
出装置では、波長の選別を行うフィルタを用いて波長を
分離し、I・I管で増幅される蛍光の時間域を設定した
が、これは、プリズムや回折格子を用いて波長を選別
し、ストリーク管を用いて増幅される蛍光の時間域を設
定する構成としてもよい。
【0083】図15は、このような構成としたエネルギ
ー移動検出装置の構成を説明するための説明図である。
このエネルギー移動検出装置では、レーザ光源40aを
パルスレーザ駆動回路40bを用いてパルス駆動し、光
の照射と同時に試料SMから蛍光が発生する。この照射
により試料SMから発生した蛍光は、顕微鏡MS、で集
束されてスリット501、励起光カットフィルタ502
および回折格子(プリズム)500を介してストリーク
管SRに入射される。励起光カットフィルタ502は、
このフィルタを透過する蛍光の微弱光の検出の際のノイ
ズとなる励起光(窒素レーザからのコヒーレント光)成
分をカットし、回折格子500は、これを透過する蛍光
を波長域ΓD ,ΓA に分離する。
【0084】従って、ストリーク管SRには2次元的に
波長の広がりを有した蛍光が入射されることとなる。ス
トリーク管SRは、ピコ〜フェムトセカント秒の時間域
を設定できる超高速光現象の測定装置であり、出願人の
製造する浜松ホトニクス社製N3373シリーズはこの
ような時間域の設定に特に優れたものである。ストリー
ク管SRは、蛍光の入射する面には光電面を備え、光電
変換された電子を電子軌道上に設置された偏向電極で偏
向し、さらに出力側にこの電子を蛍光に変換する蛍光面
を備えている。時間域の設定は電子の軌道を走査する偏
向電極に印加する掃引電圧により設定する。掃引電圧
は、掃引電圧発生回路503から偏向電極に供給され
る。ストリーク管SRから出力された蛍光は、図3と同
様のCCDカメラ102aで撮像される。
【0085】図16は、このCCDカメラ102aの受
光領域に入射する蛍光像を示したものである。この蛍光
像は、横方向に回折格子500により波長ごとに分離さ
れ、縦方向にストリーク管SRで掃引されることにより
時間分割されている。そしてこの受光領域のR1〜4に
対応する領域の蛍光量を演算装置50cで積算すること
により、蛍光量(ID1,ID2,IA1,IA2)を求めるこ
とができる。このエネルギー移動検出装置の他の構成は
図3に示したものと同様である。演算装置50cで蛍光
量(ID1,ID2,IA1,IA2)を演算することによりエ
ネルギー移動に係る情報を得ることができる。このよう
な蛍光量およびエネルギー移動の情報は、制御装置60
bに伝送され、CRT70上に出力することができる。
【0086】以上の通り、本実施例によれば、ストリー
ク管SRを用いることにより、高精度の時間域の設定を
行うことができた。また、波長の分離に回折格子500
を用いることとしたので、光検出器として1つのCCD
カメラ102aでドナーおよびアクセプターからの蛍光
の分離を行うことができ、従って、ドナーおよびアクセ
プターの時間域の設定に時間の遅延が生じることがな
い。
【0087】なお、上記実施例では、パラメータZを用
いてエネルギー移動の判定を行ったが、これは各種のケ
ースに対応した判定関数を蛍光試薬ごとに作成してお
き、実験者が自分の必要とする情報を判定するための数
値(Z>z0 )を参照できるようにしておくと便利であ
る。
【0088】また、上記実施例では、ドナー/アクセプ
ターの組み合わせとしてIAEDANS/テトラメチル
ローダミンを用いたが、これらの蛍光分子(発光分子)
の組み合わせはドナーの蛍光寿命がアクセプターの蛍光
寿命よりも長く、アクセプターが発光し、これらドナー
の発光スペクトルとアクセプターの吸収スペクトルとが
重なりを有するものであればよく、例えば、フルオロエ
ッセン(fluorescein)/テトラメチルロー
ダミン(tetramethylrhodamin)の
組み合わせ(蛍光寿命の比=4)を用いることとしても
よい。
【0089】以上のように、上記実施例ではエネルギー
移動を起こしていない分子が多数存在する条件において
も、エネルギー移動を起こしている少数の分子が存在す
ることを検出することが可能となる。このようなエネル
ギー移動の現象を生体内における微量物質の検出および
定量に利用する方法は非常に有効である。
【0090】すなわち、微量物質の検出および定量にお
いて最も汎用性のある方法は、目的の物質に特異的に結
合する分子(検出する分子がタンパク質ならば抗体、D
NA/RNAならば相補的オリゴヌクレオチド、以下プ
ローブという)を加えて、その結合量を定量する方法が
あるが、この手法を生細胞を対象として行うときには、
目的の分子に結合しないフリーのプローブの存在が問題
となる。in vitroでの検出であれば、フリーの
プローブを洗い流すことができるが、in vivoで
は一般的には洗い流すことはできない。すなわち、エネ
ルギー移動を起こしえない分子が多数存在することにな
る。
【0091】また、対象となる分子が少量になってくる
と、プローブの非特異的な吸着も問題となる。すなわ
ち、目的の分子に結合したプローブからのシグナルが、
フリーのプローブのシグナルや非特異的吸着をした状態
のプローブから出るシグナルと、目的の分子に特異的に
結合したプローブから出るシグナルとが異なる。本発明
のエネルギー移動をこのプローブに利用すれば、プロー
ブが目的の分子に特異的に結合するとこれから発するシ
グナルが変化するように設計することができる。
【0092】例えば、ある塩基配列を有するDNAまた
はRNAを検出するときには、それぞれの端末をそれぞ
れ異なる蛍光試薬で標識した2種類のオリゴヌクレオチ
ドプローブを用意し、これらをDNAまたはRNA上の
特定の領域に2〜7塩基離れてハイブリダイズさせるこ
とにより、2種類の蛍光試薬間のエネルギー移動を測定
することによって、目的のDNA/RNAを検出するこ
とができる(Heller,M.J et al.,1
983,European Patent Appli
cation 070685、Heller,M.J
and Jablonski,E.J.,1987,E
uropean Patent Applicatio
n 229943)。
【0093】しかし、in vivoなどの結合しない
プローブを洗い流すことはできない条件下では、エネル
ギー移動を起こしえない分子が多数存在し、従来、この
ようなエネルギー移動をDNAシ−クエンシングに利用
するこたができなかった。本発明のエネルギー移動検出
方法およびその装置は、これらの問題を解決して生細胞
内における測定のように、結合しないプローブを洗い流
すことはできない条件下においてもエネルギー移動を検
出することができる。
【0094】
【発明の効果】本発明のエネルギー移動検出法によれ
ば、励起光の照射により発生した発光(蛍光)を波長選
別器を用いる等して少なくとも2つの異なる波長域で測
定するとともに相異なる波長域で測定される発光(蛍
光)の経時的な変化を少なくとも2つの時間域で評価
(測定)することとしたので、エネルギー移動を起こし
ていない分子が多数存在する条件においても、エネルギ
ー移動を起こしている少数の分子が存在することを検出
することが可能となる。また、本発明のエネルギー移動
検出装置によれば、エネルギー移動の有無や種々の微量
物質の量や性質を判定するパラメータの同定を行うこと
ができる。エネルギー移動は、特に、これらの発光(蛍
光)分子間の距離に依存するので、DNAやRNAの1
次構造上の変化や遺伝子の発現の有無等の遺伝子情報の
解析において、これらにハイブリダイゼーションする相
補的な核酸に標識された発光(蛍光)分子のエネルギー
移動の情報を検出することにより、核酸塩基配列の決定
精度を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るエネルギー移動検出装
置の構成図である。
【図2】本発明の一実施例に係るエネルギー移動検出装
置の構成図である。
【図3】本発明の一実施例に係るエネルギー移動検出装
置の構成図である。
【図4】波長域の設定の方法を説明するための説明図で
ある。
【図5】時間域の設定の方法を説明するための説明図で
ある。
【図6】時間域の設定の方法を説明するための説明図で
ある。
【図7】時間域および波長域の設定の方法を説明するた
めの説明図である。
【図8】時間域および波長域の設定の方法を説明するた
めの説明図である。
【図9】本発明の一実施例に係るエネルギー移動の演算
装置内でパラメータZを演算するための回路構成図であ
る。
【図10】パラメータZと判定の方法を説明するための
蛍光強度の時間的な変化を示したグラフである。
【図11】パラメータZと判定の方法を説明するための
蛍光強度の時間的な変化を示したグラフである。
【図12】パラメータZの(F/B)、E* および時間
域の依存性を示すグラフである。
【図13】パラメータZの(F/B)、E* および時間
域の依存性を示すグラフである。
【図14】パラメータZのE* 依存性を示すグラフであ
る。
【図15】本発明の一実施例に係るエネルギー移動検出
装置の構成図である。
【図16】CCDカメラの受光領域に入射する蛍光像を
示した図である。
【符号の説明】
10…ゲート付光検出器、20…波長選別器、30…試
料ホルダ、40…励起光源、50…データ処理部、60
…処理装置。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発光寿命の異なる2以上の発光分子へ励
    起光を照射するとともに、この照射により生じた前記発
    光分子からの発光を光検出器で測定することにより、前
    記発光分子間で生じるエネルギー移動を検出するエネル
    ギー移動検出法において、 前記発光を少なくとも2つの異なる波長域で測定すると
    ともに、各波長域で経時的に変化する発光を少なくとも
    2つの時間域で評価し、得られた各波長域における各時
    間域の発光を評価することにより前記発光分子間のエネ
    ルギー移動を検出することを特徴とするエネルギー移動
    検出法。
  2. 【請求項2】 蛍光寿命の異なる2以上の蛍光分子へ励
    起光を照射するとともに、この照射により生じた前記蛍
    光分子からの蛍光を光検出器で測定することにより、前
    記蛍光分子間で生じるエネルギー移動を検出するエネル
    ギー移動検出法において、 前記蛍光を少なくとも2つの異なる波長域で測定すると
    ともに、各波長域で経時的に変化する蛍光を少なくとも
    2つの時間域で測定し、得られた各波長域における各時
    間域の蛍光を評価することにより前記蛍光分子間のエネ
    ルギー移動を検出することを特徴とするエネルギー移動
    検出法。
  3. 【請求項3】 蛍光寿命の異なる2以上の蛍光分子へ励
    起光を照射するとともに、この照射により生じた前記蛍
    光分子からの蛍光を光検出器で測定することにより、前
    記蛍光分子間で生じるエネルギー移動を検出するエネル
    ギー移動検出法において、 前記蛍光を波長選別器を用いて第1および第2の波長域
    に分離した後、前記光検出器を用いて前記第1および第
    2の波長域に分離された蛍光の時間的な変化が第1およ
    び第2の時間域に分割されるように測定して、得られた
    各波長域における各時間域の蛍光を評価することにより
    前記蛍光分子間のエネルギー移動を検出することを特徴
    とするエネルギー移動検出法。
  4. 【請求項4】 前記第1の時間域を前記蛍光分子の一方
    の蛍光強度の減衰が実質的に終了する時間と前記蛍光分
    子がエネルギー移動を起こした場合の蛍光強度の減衰が
    実質的に終了する時間との間に設定し、前記第2の時間
    域を前記蛍光分子がエネルギー移動を起こした場合の蛍
    光強度の減衰が実質的に終了する時間と前記蛍光分子の
    他方の蛍光強度の減衰が実質的に終了する時間との間に
    設定することを特徴とする請求項3に記載のエネルギー
    移動検出法。
  5. 【請求項5】 各時間域の蛍光を評価を、前記第1の波
    長域で得られた前記第1の時間域の蛍光と前記第2の時
    間域の蛍光との割合と、前記第2の波長域で得られた前
    記第1の時間域の蛍光と前記第2の時間域の蛍光との割
    合との差が、前記第1の波長域で得られた前記第1の時
    間域の蛍光と前記第2の時間域の蛍光との割合に占める
    比率に基づいて行うことを特徴とする請求項4に記載の
    エネルギー移動検出法。
  6. 【請求項6】 蛍光寿命の異なる2以上の蛍光分子へ励
    起光を照射する光源と、 前記照射により生じた前記蛍光分子からの前記蛍光を第
    1および第2の波長域に分離する波長選別器と、 前記第1および第2の波長域の蛍光をそれぞれ検出する
    光検出器と、 前記光検出器で検出された前記第1および第2の波長域
    の蛍光の経時的な変化を第1および第2の時間域に分割
    する処理装置と、を備え、 前記光検出器で検出した前記第1および第2の波長域の
    蛍光の前記第1および第2の時間域における蛍光量に基
    づいて、前記蛍光分子間で生じるエネルギー移動を検出
    するエネルギー移動検出装置。
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