JPH07229563A - 等速ジョイントブーツ - Google Patents

等速ジョイントブーツ

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JPH07229563A
JPH07229563A JP2259094A JP2259094A JPH07229563A JP H07229563 A JPH07229563 A JP H07229563A JP 2259094 A JP2259094 A JP 2259094A JP 2259094 A JP2259094 A JP 2259094A JP H07229563 A JPH07229563 A JP H07229563A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rib
constant velocity
velocity joint
clamp
bellows
Prior art date
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Pending
Application number
JP2259094A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Miyamoto
賢二 宮本
Yoshikazu Mori
善和 森
Yuji Furuta
裕二 古田
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Toyoda Gosei Co Ltd
Original Assignee
Toyoda Gosei Co Ltd
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Publication date
Application filed by Toyoda Gosei Co Ltd filed Critical Toyoda Gosei Co Ltd
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Publication of JPH07229563A publication Critical patent/JPH07229563A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】蛇腹部のクランプとの干渉を防止する。 【構成】ケースにクランプ4で固定される第1固定部1
は、後端にリング状の第2リブ11と、第2リブ11よ
り外径の小さい基部14とをもち、蛇腹部3は基部14
より内周側へ突出する第1谷部30から開始されている
ことを特徴とする。第2リブ11が蛇腹部3から離間し
て設けられているので、圧縮時に先ず第2リブ11がク
ランプ4と干渉することで、基部14や蛇腹部3とクラ
ンプ4との干渉が防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動車などに用いられて
いる等速ジョイントに被覆固定され、封入されたグリー
スの漏出や外部からの異物の侵入を防止する等速ジョイ
ントブーツに関する。
【0002】
【従来の技術】自動車のドライブシャフトに使用されて
いる等速ジョイントには、例えば実開昭51−1222
35号公報に示されるように、伸縮性の等速ジョイント
ブーツが被覆固定され、封入されたグリースの漏出や外
部からの異物の侵入が防止されている。
【0003】従来の等速ジョイントブーツは、図4に示
すように、筒状の第1固定部101及び第2固定部10
2と、第1固定部101と第2固定部102を連結する
蛇腹部103とから構成されている。そして第1固定部
101が等速ジョイントのケース200にクランプ20
1で固定され、第2固定部102はケース200内に揺
動自在に保持されたシャフト202にクランプ203で
固定されて用いられる。
【0004】そして図5に拡大して示すように、第1固
定部101には、クランプ201の軸方向両側にリブ1
04,105が形成され、クランプ201の軸方向の移
動を規制することにより第1固定部101からの脱落が
防止されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで等速ジョイン
トブーツでは、蛇腹部は弾性変形容易である必要があ
る。したがって蛇腹部の肉厚は比較的薄く形成されるの
が通常である。また、従来の等速ジョイントブーツで
は、蛇腹部103は第1固定部101の後端側のリブ1
05の先端から延びる基部106から開始されていた。
つまりリブ105と基部106とで、蛇腹部103の第
1山部を構成するようにし、変形量の拡大が図られてい
た。
【0006】ところがこの等速ジョイントブーツでは、
図6に示すように使用時にシャフト202が大きく揺動
すると、蛇腹部103の一部が強く圧縮され、それによ
りリブ105及び基部106、あるいは蛇腹部103の
一部がクランプ201と干渉する場合があった。そし
て、等速ジョイントブーツは一般にブロー成形を用いて
製造されているために、最外周位置にある基部106は
厚肉化が困難で薄肉となりやすい。そのためクランプ2
01と干渉すると、基部106が破損する場合もあり短
寿命となる場合がある。
【0007】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、蛇腹部のクランプとの干渉を防止し長寿命
とすることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明の等速ジョイントブーツは、ケースとケース内に揺動
自在に保持されたシャフトとからなる等速ジョイントに
被覆固定され、ケースにクランプにて固定される筒状の
第1固定部と、シャフトに固定される筒状の第2固定部
と、第1固定部と第2固定部を連結する蛇腹部とよりな
り、ブロー成形で形成された伸縮性の等速ジョイントブ
ーツにおいて、第1固定部は、先端外周部に設けられた
リング状の第1リブと、第1リブの後方に第1リブと離
間して平行に設けられた第2リブと、第1リブと第2リ
ブの間に形成されクランプで締結されるカシメ部と、第
2リブから後方へ延び第2リブより外径の小さい基部と
からなり、蛇腹部は基部より内周側へ突出する第1谷部
から開始されていることを特徴とする。
【0009】なお、第2リブは外周表面にリング状の溝
をもつことが望ましい。これにより第2リブの幅(軸方
向)を厚くしたり高さ(径方向)を高くすることがで
き、基部や蛇腹部がクランプと干渉するのが一層防止で
きる。また溝の存在により第2リブの弾性変形が容易と
なるので、クランプと干渉した場合に弾性変形すること
で自身の傷付きを防止する効果もある。
【0010】また、第1谷部から開始された蛇腹部の第
1谷部に続く第1山部の最大外径は、第2リブの外径よ
り小さくすることが望ましい。これにより蛇腹部とクラ
ンプとの干渉を一層防止することができる。
【0011】
【作用】本発明の等速ジョイントブーツでは、第2リブ
から後方へ延び第2リブより外径の小さい基部より内周
側へ突出する第1谷部から蛇腹部が開始されている。し
たがって使用時に蛇腹部が大きく圧縮された場合でも、
先ず蛇腹部とは離間した位置にある第2リブがクランプ
と干渉し、それにより基部や蛇腹部がクランプと干渉す
るのが防止されている。
【0012】また基部の外径は従来より小さくなるた
め、ブロー成形では基部の肉厚が従来より厚くなる。し
たがって基部の剛性が向上し、圧縮時に蛇腹部がクラン
プに近接するのが防止され干渉が一層防止される。そし
て第2リブの外周表面にリング状の溝をもてば、ブロー
成形においては溝の体積分の材料を第2リブの幅方向又
は高さ方向に増すことができる。したがって蛇腹部の圧
縮時に第2リブが先ずクランプと干渉することにより、
基部又は蛇腹部がクランプと干渉するのが一層防止でき
る。また溝の存在により第2リブの弾性変形が容易とな
るので、クランプと干渉した場合に弾性変形することで
第2リブ自身の傷付きが防止される。
【0013】さらに、第1谷部から開始された蛇腹部の
第1谷部に続く第1山部の最大外径を第2リブの外径よ
り小さくすれば、第1山部とクランプとの干渉を防止す
ることができる。
【0014】
【実施例】以下、実施例により具体的に説明する。 (実施例1)図1に本実施例の等速ジョイントブーツを
示す。この等速ジョイントブーツはブロー成形により製
造され、筒状の第1固定部1と、筒状の第2固定部2
と、第1固定部1と第2固定部2を連結する蛇腹部3と
から構成されている。第1固定部1はクランプ4により
図示しない等速ジョイントのケースに締結され、第2固
定部2は図示しないクランプによりケースに揺動自在に
保持されたシャフトに締結されて用いられる。
【0015】第1固定部1は、先端外周面に形成された
リング状の第1リブ10と、第1リブ10の後方で第1
リブ10と軸方向に離間して平行に設けられたリング状
の第2リブ11とをもち、内周表面にはリング状のシー
ルリップ12が軸方向に離間して互いに平行に3本形成
されている。そして第1リブ10と第2リブ11の間に
はカシメ部13が形成され、カシメ部13にクランプ4
が配置される。したがってクランプ4は第1リブ10と
第2リブ11により軸方向の移動が規制され、第1固定
部1からの脱落が防止されている。
【0016】さらに、第1固定部1の第2リブ11の後
方には、カシメ部13より僅かに外径の小さい基部14
が形成されている。基部14は第2リブ11より小径で
あるので、ブロー成形時に肉厚を厚く確保することがで
き、蛇腹部3の肉厚より厚く構成されている。そして蛇
腹部3は、基部14より内周側へ突出する第1谷部30
から開始されている。
【0017】したがって本実施例の等速ジョイントブー
ツでは、使用時にシャフトが大きく揺動して蛇腹部3が
大きく圧縮されると、先ず第2リブ11がクランプ4と
干渉する。しかし第2リブ11は蛇腹部3と離間して突
出しているので、干渉により傷付いたとしても直ちに蛇
腹部3の破損にはつながらない。そして基部14は第2
リブ11より小径であり、かつ厚肉で剛性が大きいので
変形しにくい。したがって基部14さらには蛇腹部3が
クランプ4と干渉するのが防止されているので、等速ジ
ョイントブーツは破損が防止され長寿命となる。 (実施例2)図2に示す本実施例の等速ジョイントブー
ツは、第2リブ11の形状が異なること以外は実施例1
と同様である。
【0018】第2リブ11は、外周表面に断面略V字状
のリング状の溝15が形成されている。したがって本実
施例の等速ジョイントブーツでは、蛇腹部3が圧縮され
て第2リブ11がクランプ4と干渉した場合に、第2リ
ブ11は溝15の存在により変形が容易であるため、干
渉によるクランプ4からの応力は第2リブ11の変形に
より吸収され、第2リブ11自身の傷付きが防止され
る。 (実施例3)図3に示す本実施例の等速ジョイントブー
ツは、蛇腹部3の第1谷部30に続く第1山部31の最
大外径が第2リブ11の外径と基部14の外径の中間に
位置していること以外は実施例1と同様の構成である。
【0019】実施例1では第1山部31の高さは第2リ
ブ11とほとんど同等であった。したがって蛇腹部3が
極めて大きく圧縮された場合には、第1山部31がクラ
ンプ4と干渉する僅かな危険性があった。しかし本実施
例のように第1山部31の高さを第2リブ11より低く
することにより、その危険性が極めて小さくなり干渉が
一層防止される。
【0020】そして第1山部31の高さを基部14より
高くすることにより、ブロー成形では基部14の肉厚が
第1山部31より厚くなり易い。したがって基部14の
剛性を高く維持でき、基部14の変形によるクランプ4
との干渉が防止される。
【0021】
【発明の効果】すなわち本発明の等速ジョイントブーツ
によれば、蛇腹部とクランプとの干渉が防止されている
ため、グリースの外部への漏出や外部からの異物の侵入
を長期間防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の等速ジョイントブーツの断
面図である。
【図2】本発明の第2の実施例の等速ジョイントブーツ
の要部断面図である。
【図3】本発明の第3の実施例の等速ジョイントブーツ
の要部断面図である。
【図4】従来の等速ジョイントブーツを等速ジョイント
に装着した状態の断面図である。
【図5】従来の等速ジョイントブーツの断面図である。
【図6】従来の等速ジョイントブーツの使用時の圧縮状
態を示す要部断面図である。
【符号の説明】
1:第1固定部 2:第2固定部 3:蛇
腹部 4:クランプ 10:第1リブ 11:第
2リブ 13:カシメ部 14:基部 30:第
1谷部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケースと該ケース内に揺動自在に保持さ
    れたシャフトとからなる等速ジョイントに被覆固定さ
    れ、該ケースにクランプにて固定される筒状の第1固定
    部と、該シャフトに固定される筒状の第2固定部と、該
    第1固定部と該第2固定部を連結する蛇腹部とよりな
    り、ブロー成形で形成された伸縮性の等速ジョイントブ
    ーツにおいて、 前記第1固定部は、先端外周部に設けられたリング状の
    第1リブと、該第1リブの後方に該第1リブと離間して
    平行に設けられた第2リブと、該第1リブと該第2リブ
    の間に形成されクランプで締結されるカシメ部と、該第
    2リブから後方へ延び該第2リブより外径の小さい基部
    とからなり、前記蛇腹部は該基部より内周側へ突出する
    第1谷部から開始されていることを特徴とする等速ジョ
    イントブーツ。
  2. 【請求項2】 前記第2リブは外周表面にリング状の溝
    をもつ請求項1記載の等速ジョイントブーツ。
  3. 【請求項3】 前記第1谷部から開始された前記蛇腹部
    の前記第1谷部に続く第1山部の最大外径は前記第2リ
    ブの外径より小さい請求項1記載の等速ジョイントブー
    ツ。
JP2259094A 1994-02-21 1994-02-21 等速ジョイントブーツ Pending JPH07229563A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007091355A1 (ja) * 2006-02-10 2007-08-16 Ntn Corporation 等速自在継手用ブーツ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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