JPH07229463A - 内燃機関点火制御装置 - Google Patents

内燃機関点火制御装置

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JPH07229463A
JPH07229463A JP2107694A JP2107694A JPH07229463A JP H07229463 A JPH07229463 A JP H07229463A JP 2107694 A JP2107694 A JP 2107694A JP 2107694 A JP2107694 A JP 2107694A JP H07229463 A JPH07229463 A JP H07229463A
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pickup
signal
rotor
sensor coil
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Toru Ikeda
徹 池田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ロータを含む発電機本来の点火機能を損なう
ことなく、1つのピックアップでイニシャル点火位置お
よびリタード点火位置の固定化を実現した内燃機関点火
制御装置を得る。 【構成】 発電機ロータ1の所定角度位置θa〜θcに
設けられたトリガポール2,2bと、各トリガポールに
対向配置されてピックアップ信号P′を生成するピック
アップ3と、発電機磁石に対向配置されてセンサコイル
信号D′を生成するセンサコイル4と、ピックアップ信
号およびセンサコイル信号の論理に基づきロータ現在位
置を検出して内燃機関の点火時期を決定する点火時期制
御回路16とを備え、1つのピックアップにより多数の
角度位置に対応した基準位置信号を生成することによ
り、回転変動に起因する点火位置のずれを防止するとと
もに、正転および逆転等を含むロータ位置を確実に識別
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、点火時期の低速リタ
ード(遅角)制御機能および逆転防止機能を有する内燃
機関点火制御装置に関し、特にロータを含む発電機本来
の点火機能を損なうことなく、1つのピックアップでイ
ニシャル点火位置およびリタード点火位置の固定化を実
現した内燃機関点火制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、内燃機関の点火時期は、クラン
ク角に対応する発電機ロータの角度位置を基準としてタ
イマ制御で決定されており、周知のように、低速運転時
にはリタード(遅角)制御を行い、高速運転時には進角
制御を行うことにより、運転状態に応じて点火時期を最
適化する必要がある。また、内燃機関の始動時等にエン
ジンが逆転した場合には、点火(飛火)が行われると逆
転が継続したりケッチン現象が発生するので、逆転検出
時には直ちに点火制御動作を停止させる必要がある。
【0003】したがって、従来の内燃機関点火制御装置
においては、エンジンと直結されたロータの基準角度位
置および回転方向を識別して所要の点火時期特性を得る
ために、トリガポールを有するステップ付き電子進角マ
グネトー(発電機ロータ)を用い、軸方向にずらした2
つのピックアップによりクランク角基準位置信号を取得
するものが提案されている。しかしながら、この種の電
子進角マグネトーは、コストダウンの要求から、1つの
ピックアップを用いてステップ進角を実現する傾向に変
わりつつある。
【0004】図11は1つのピックアップを用いた従来
の内燃機関点火制御装置の発電機用磁石およびピックア
ップを概略的に示す側面図である。ここでは、単気筒エ
ンジンにおいて、1つのピックアップから得られるピッ
クアップ信号に基づいて可変の点火時期進角機能および
低速リタード機能を実現するとともに、ロータ内周部の
発電機用磁石に対向配置されたセンサコイルから得られ
るセンサコイル信号に基づいて逆転時飛火防止機能を実
現した場合を示す。
【0005】図において、1はエンジンとともに矢印の
ように回転する発電機用磁石と一体のロータ、2はロー
タ1の外周に基準角度位置(θa〜θb)に対応して取
り付けられたトリガポール、3はトリガポール2に対向
配置されてロータ1の角度位置を検出するためのピック
アップ、Pはピックアップ3によって検出されるピック
アップ信号である。
【0006】θaはトリガポール2の前端部に対応する
進角点火時期演算基準となる進角基準位置、θbはトリ
ガポール2の後端部に対応するイニシャル点火位置、θ
pは進角基準位置θaからイニシャル点火位置θbまで
に相当するトリガポール2の取り付け角度である。
【0007】なお、図示しないが、ロータ1の内側には
発電機のセンサコイルが配置されており、センサコイル
からのセンサコイル信号は、ピックアップ信号Pととも
に点火時期制御回路に入力されている。また、点火時期
制御回路には、各種センサからの運転状態が入力されて
おり、点火時期制御回路は、各信号から演算された所望
の点火時期において、点火プラグに放電を発生させるよ
うになっている。
【0008】図12は従来の内燃機関点火制御装置の動
作を説明するためのタイミングチャートであり、図にお
いて、θRは演算により得られた目標となるリタード点
火位置、θrはイニシャル点火位置θbからリタード点
火位置θRまでのリタード角度、Tpはトリガポール2
の取り付け角度θpに対応するピックアップ信号Pの検
出間隔の所要時間、Tpsはイニシャル点火位置θbか
らリタード点火位置θRまでのリタード予測時間(タイ
マ制御時間)である。
【0009】ここでは、経過時間t(横軸)に対するト
リガポール2の角度位置と、トリガポール2の前後端部
(角度位置θaおよびθb)に応答してピックアップ3
から生成されるピックアップ信号Pの波形と、リタード
角度θrに対応するリタード予測時間Tpsの波形と、
ロータ1(磁石)の内側に対向配置されたセンサコイル
の無負荷時の出力(センサコイル信号)波形とを示して
いる。
【0010】図12は、ロータ1が回転することによっ
てどのようにリタード点火位置θRを予測決定するかを
原理的に示している。また、前半は正転時の場合の各波
形、後半は逆転時の場合の各波形をそれぞれ示し、逆転
時の波形において、θa′およびθb′は各角度位置θ
aおよびθbにそれぞれ対応している。
【0011】次に、図11および図12を参照しなが
ら、従来の内燃機関点火制御装置の低速時におけるリタ
ード機能の原理的動作について説明する。まず、エンジ
ンとともにロータ1が矢印方向に回転することにより、
図12のように、トリガポール2の前端エッジ(θa)
と後端エッジ(θb)に対応して、ピックアップ3から
正負のピックアップ信号Pが生成される。また、ロータ
1の回転にともなって、発電機内のセンサコイルからは
センサコイル信号が生成される。
【0012】これらセンサコイル信号およびピックアッ
プ信号Pは点火時期制御回路(図示せず)に入力され、
点火時期制御回路は、センサコイル信号およびピックア
ップ信号Pに基づきロータ1の現在角度位置を検出する
とともに、各種センサ(図示せず)からの運転状態なら
びに基準角度位置を示すピックアップ信号Pに基づいて
点火時期を演算する。
【0013】たとえば、エンジン始動時においては、ピ
ックアップ信号Pに基づく角度位置θbを固定のイニシ
ャル点火時期とし、高速運転時においては進角基準位置
θaを基準とした進角タイマ制御を行う。また、低速運
転時においては、目標のリタード点火位置θRで点火制
御を行うために、イニシャル点火位置θbからのリター
ド予測時間Tpsを演算する。
【0014】すなわち、低速運転時のリタード予測時間
Tpsは、トリガポール2の取り付け角度θpと、リタ
ード角度θrと、ピックアップ信号Pの検出間隔となる
負から正までの所要時間Tpとを用いて、以下の(1)
式のように算出される。
【0015】Tps=Tp×θr/θp …(1)
【0016】(1)式は、ピックアップ信号Pの所要時
間Tpを基準として、リタード角度θrをタイマ制御時
間に変換したものである。これにより、イニシャル点火
位置θbを基準としたリタード予測時間Tpsによるタ
イマ制御が行われ、目標とするリタード点火位置θRに
おいて点火動作を行うことができる。
【0017】一方、図12のように、センサコイル信号
の波形は、ロータ1の正転時において、ピックアップ信
号Pの負信号(θa部の出力)時のセンサコイルの位相
と、正信号(θb部の出力)時のセンサコイルの位相と
が同相(図12ではLレベル)となるように設定されて
いる。したがって、逆転時においては、ピックアップ信
号Pの負信号(θb′部の出力)時のセンサコイルの位
相と正信号(θa′部の出力)時のセンサコイルの位相
とが正転時とは逆(図12ではHレベル)になる。この
ように、ピックアップ信号出力時のセンサコイル信号位
相を同相としているため、ロータ1が所要時間Tp間に
おいて逆転すると、ピックアップ信号出力時のセンサコ
イル信号位相が逆相となり、逆転状態を判定することが
できる。この結果、逆転判定時にはリタード点火を停止
し(図12内の破線参照)、エンジンの逆回転の継続ま
たはケッチン現象を防止することができる。
【0018】しかしながら、1つのピックアップ3から
のピックアップ信号Pに基づいてリタード点火位置θR
を演算予測した場合、特にエンジン始動時等の回転変動
が大きい状態においては、(1)式から演算予測したリ
タード点火位置θRは、目標の点火位置と異なってしま
うおそれがある。
【0019】なぜなら、(1)式から算出されるリター
ド予測時間Tpsは、進角基準位置θaからイニシャル
点火位置θbまでの所要時間Tp中ならびにイニシャル
点火位置θb以降にわたって回転変動がない場合を想定
して算出しているため、所要時間Tpの前後で回転変動
が発生するとリタード予測時間Tpsに誤差が含まれる
ことになるからである。
【0020】そこで、たとえば、特公平5−61677
号公報に参照されるように、低速リタード点火位置を固
定して回転変動による誤点火制御を防止するとともに、
エンジン逆転時の飛火を防止する内燃機関点火制御装置
が提案されている。
【0021】この場合、発電機ロータの外周部に複数の
トリガポールを形成し、1つのピックアップから得られ
るピックアップ信号により、点火時期演算用の基準位置
およびリタード点火位置を示すようにしている。また、
ピックアップ信号とセンサコイル信号との位相関係に基
づいてロータの回転方向を判定可能にするため、発電機
内のロータ磁石の一部を非対称構成として位相変化を与
えている。
【0022】しかしながら、上記公報のように、1つの
ピックアップを用いてリタード点火位置を固定化し、且
つ、センサコイル信号を正転および逆転判定用の論理と
して使用した場合、ロータに関して一部の磁石を廃止す
るかまたは変則着磁を施す必要がある。したがって、発
電機のロータ磁石が本来具備すべきバッテリへの充電特
性が損なわれ、さらには、これに起因して放電能力すな
わち点火性能まで損なわれてしまう。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】従来の内燃機関点火制
御装置は以上のように、ピックアップ信号Pの正負反転
間の所要時間Tpに基づいてリタード予測時間Tpsを
求めた場合(図11および図12参照)には、演算予測
されたリタード点火時期が回転変動によって目標の点火
時期からずれてしまうという問題点があった。
【0024】また、回転変動による誤点火制御を防止す
るためにリタード点火位置を固定した場合(特公平5−
31677号公報参照)には、センサコイル信号を正逆
転の判定用の論理として用いるために、ロータの一部の
磁石を不規則にする必要があり、ロータ磁石を含む発電
機本来の機能が損なわれるという問題点があった。
【0025】この発明は上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、ロータを含む発電機本来の点火
機能を損なうことなく、1つのピックアップでイニシャ
ル点火位置およびリタード点火位置の固定化を実現した
内燃機関点火制御装置を得ることを目的とする。
【0026】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
る内燃機関点火制御装置は、内燃機関とともに回転する
発電機のロータと、ロータの外周部の所定角度位置に設
けられた第1のトリガポールと、ロータの外周部に第1
のトリガポールと異なる角度位置に設けられた第2のト
リガポールと、第1および第2のトリガポールに対向配
置されてピックアップ信号を生成するピックアップと、
ロータの内周部に設けられた発電機用磁石に対向配置さ
れてセンサコイル信号を生成するセンサコイルと、ピッ
クアップ信号およびセンサコイル信号の論理に基づいて
ロータの現在角度位置を検出するとともに内燃機関の点
火時期を決定する点火時期制御回路とを備えたものであ
る。
【0027】また、この発明の請求項2に係る内燃機関
点火制御装置は、請求項1において、点火時期制御回路
は、ピックアップ信号の正負とセンサコイル信号のレベ
ルとを論理情報として生成する論理情報生成手段と、論
理情報の前回の内容を記憶する論理情報記憶手段と、論
理情報の前回および今回の内容を比較する論理情報比較
手段と、論理情報比較手段の比較結果に基づいてロータ
の現在角度位置を検出するとともに点火時期を決定する
制御手段と、比較結果に応答して今回の論理情報を前回
の論理情報として論理情報記憶手段に格納する論理情報
更新手段とを含むものである。
【0028】また、この発明の請求項3に係る内燃機関
点火制御装置は、請求項1において、点火時期制御回路
は、ピックアップ信号の検出間隔を読み取るピックアッ
プ信号間隔検出手段と、検出間隔内でのセンサコイル信
号のレベルの位相変化を読み取るセンサコイル信号位相
順序検出手段と、ピックアップ信号の検出間隔と検出間
隔内でのセンサコイル信号のレベルの位相変化とを比較
する論理情報比較手段と、論理情報比較手段の比較結果
に基づいてロータの現在角度位置を検出するとともに点
火時期を決定する制御手段とを含むものである。
【0029】また、この発明の請求項4に係る内燃機関
点火制御装置は、請求項1から請求項3までのいずれか
において、点火時期制御回路は、ピックアップ信号の生
成順序が異常な場合に点火または燃料噴射を停止させる
異常判定手段を含むものである。
【0030】また、この発明の請求項5に係る内燃機関
点火制御装置は、請求項1から請求項4までのいずれか
において、点火時期制御回路は、センサコイル信号のレ
ベルまたはその位相変化が異常な場合に点火または燃料
噴射を停止させる異常判定手段を含むものである。
【0031】また、この発明の請求項6に係る内燃機関
点火制御装置は、請求項1から請求項5までのいずれか
において、第1のトリガポールの角度位置は、内燃機関
の高速運転時における進角点火時期演算用の進角基準位
置と、内燃機関の始動時のイニシャル点火位置とに対応
し、第2のトリガポールの角度位置は、内燃機関の低速
運転時におけるリタード点火位置に対応するものであ
る。
【0032】
【作用】この発明の請求項1においては、ロータに第2
のトリガポールを付加することにより、1つのピックア
ップにより、進角基準位置、リタード点火位置、イニシ
ャル点火位置等に対応した多数の基準位置信号を生成
し、ピックアップ信号およびセンサコイル信号を毎回参
照してその論理を取得することによりロータの角度位置
を識別し、最適な点火時期の演算を行う。また、低速リ
タード点火位置およびイニシャル点火位置が固定され、
回転変動に起因する点火位置のずれがほとんどなく、正
転および逆転等を含むロータ位置を確実に識別すること
ができる。
【0033】また、この発明の請求項2においては、請
求項1内の点火時期制御回路が、ピックアップ信号の生
成時にセンサコイル信号の位相(HまたはLレベル)を
参照し、ピックアップ信号およびセンサコイル信号の参
照結果となる論理情報を次回のピックアップ信号の生成
時まで記憶し、前回および今回の論理情報の比較に基づ
いてロータの現在角度位置を検出する。また、低速リタ
ード点火位置およびイニシャル点火位置が固定され、回
転変動に起因する点火位置のずれがほとんどなく、正転
および逆転等を含むロータ位置を確実に識別することが
できる。
【0034】また、この発明の請求項3においては、請
求項1内の点火時期制御回路が、ピックアップ信号の検
出間隔でのセンサコイル信号の位相変化を参照し、参照
結果となる比較結果に基づいてロータの現在角度位置を
検出する。また、低速リタード点火位置およびイニシャ
ル点火位置が固定され、回転変動に起因する点火位置の
ずれがほとんどなく、正転および逆転等を含むロータ位
置を確実に識別することができる。
【0035】また、この発明の請求項4においては、請
求項1から請求項3までのいずれかの点火時期制御回路
が、ピックアップ信号の正負順序異常を判定し、逆転状
態を含む異常判定時に点火を停止させて逆転等を確実に
防止する。
【0036】また、この発明の請求項5においては、請
求項1から請求項4までのいずれかの点火時期制御回路
が、センサコイル信号のレベル異常を判定し、逆転状態
を含む異常判定時に点火を停止させて逆転等を確実に防
止する。
【0037】また、この発明の請求項6においては、請
求項1から請求項5までのいずれかのトリガポールの角
度位置が、点火時期制御のための進角基準位置、イニシ
ャル点火位置およびリタード点火位置に対応し、高速運
転時の進角点火時期制御、始動時の固定イニシャル点火
時期制御、低速運転時の固定リタード点火時期制御を確
実に実現させる。
【0038】
【実施例】
実施例1.以下、この発明の実施例1(請求項1、請求
項2、請求項4、請求項5および請求項6に対応)を図
について説明する。図1はこの発明の実施例1を示す構
成図であり、1、2、3、θaおよびθbは前述と同様
のものである。また、P′はピックアップ信号Pに対応
している。なお、ここでは、単気筒エンジンで、点火装
置がDC−CDI(直流コンデンサ放電点火タイプ)の
場合を示している。
【0039】2はロータ1の外周部の所定角度位置(θ
a〜θb)に設けられた第1のトリガポール、2bはロ
ータ1の外周部に第1のトリガポール2と異なる角度位
置(θc〜θd)に設けられた第2のトリガポールであ
る。
【0040】また、ピックアップ3は第1および第2の
トリガポール2および2bに対向配置されてピックアッ
プ信号P′を生成するようになっている。4はセンサコ
イル信号Dを生成するセンサコイルであり、ロータ1の
内周部に設けられた発電機用磁石に対向配置されてい
る。ここでは、センサコイル4は、便宜的にピックアッ
プ3と並列的に示されている。
【0041】5は車両に搭載されて車載電気機器の電源
となるバッテリ、6はバッテリ5により充電される点火
用コンデンサ、7は点火用コンデンサ6の充電電荷を所
定の点火時期タイミングで放電させる点火用サイリス
タ、8は点火用サイリスタ7を介して点火用コンデンサ
6の両端間に接続された点火コイル、9は点火コイル8
の二次出力端子に接続された点火プラグである。
【0042】10は装置全体の各要素に駆動電力を供給
する電源回路である。11はバッテリ5と点火用コンデ
ンサ6との間に挿入されたDC−DCコンバータであ
り、バッテリ5の電圧を昇圧して点火用コンデンサ6に
印加する。12はDC−DCコンバータ11と点火用コ
ンデンサ6との間に挿入された逆流防止用の整流ダイオ
ードである。
【0043】14はエンジン回転数および冷却水温等の
運転状態Rを検出する各種センサ、15はセンサコイル
信号Dを波形整形する波形整形回路、16は運転状態R
ならびにピックアップ信号P′および波形整形後のセン
サコイル信号D′から点火時期を決定する点火時期制御
回路である。なお、エンジン回転数は、ピックアップ信
号P′の周期(検出間隔)から求められ得る。
【0044】点火時期制御回路16は、ピックアップ信
号P′およびセンサコイル信号D′の論理に基づいてロ
ータ1の現在位置を検出するとともに、運転状態Rに応
じた所定の点火時期にゲート信号Gを生成し、点火用サ
イリスタ7のゲート端子に印加し、点火用サイリスタ7
を導通させるようになっている。
【0045】図2は図1内の点火時期制御回路16の具
体的構成を示す機能ブロック図であり、21はピックア
ップ信号P′の正負を判定するピックアップ信号判定手
段、22はセンサコイル信号D′のレベル(HまたはL
レベル)を判定するセンサコイル信号判定手段、23は
ピックアップ信号P′の正負およびセンサコイル信号
D′のレベルを最新の論理情報Rとして生成する論理情
報生成手段である。
【0046】24は論理情報Rの前回の内容R′を記憶
する論理情報記憶手段、25は論理情報の前回の内容
R′と今回の内容Rとを参照して比較する論理情報比較
手段、26は論理情報比較手段25の比較結果(比較動
作)に応答して今回の論理情報Rを前回の論理情報R′
として論理情報記憶手段24に格納する論理情報更新手
段である。
【0047】27は点火時期に相当するゲート信号Gの
生成タイミングを決定する制御手段であり、論理情報比
較手段25からの比較結果Cに基づいてロータ1の現在
角度位置を検出するとともに、ピックアップ信号P′の
検出間隔および運転状態Rに基づいて点火時期(ゲート
信号Gのタイミング)を演算する。
【0048】28はピックアップ信号P′またはセンサ
コイル信号D′が異常(逆転等)を示すときに制御手段
27に対して点火停止信号Eを出力する異常判定手段で
あり、たとえば論理情報比較手段25の比較結果すなわ
ち各論理情報RおよびR′に基づいて、ピックアップ信
号P′の生成順序が異常な場合、または、センサコイル
信号D′の位相変化が異常な場合に、点火停止信号Eに
よりゲート信号(点火用トリガ制御信号)Gの生成を禁
止して点火を停止させるようになっている。
【0049】ここでは、異常判定手段28が制御手段2
7に対して点火停止信号Eを出力する場合を示したが、
点火用の制御手段27に対する点火停止信号Eに代え
て、インジェクタ制御手段(図示せず)に対する燃料噴
射停止信号を生成してもよい。この場合も、同様に、異
常判定時に燃料噴射を停止させて点火を防止することが
できる。また、異常判定手段28を個別ブロックで示し
たが、異常判定手段28の機能を論理情報比較手段25
内に含めてもよい。
【0050】図3はこの発明の実施例1におけるピック
アップ信号P′およびセンサコイル信号D′の波形をし
めすタイミングチャートであり、(a)は正転時、
(b)は逆転時をそれぞれ示している。
【0051】θa〜θdは図1内の各トリガポール2お
よび2bの角度位置(前後端部)に対応しており、L
(ロー)およびH(ハイ)はセンサコイル信号D′のレ
ベルを示している。ここでは、逆転時のピックアップ信
号P′の示す角度位置に対し、それぞれ「′」を付して
いる。
【0052】正転時の各角度位置θa〜θdにおいて、
θaは高速運転時における進角点火時期演算用の進角基
準位置、θbはエンジン始動時における固定のイニシャ
ル点火位置、θcは低速運転時における固定のリタード
点火位置である。また、θdは点火制御に何ら関連しな
い単なるピックアップ3の通過点である。
【0053】図4は図3の波形に基づいて得られるピッ
クアップ信号P′およびセンサコイル信号D′の論理情
報の前回から今回への変化を示す説明図であり、(a)
は正転時、(b)は逆転時における論理情報の変化をそ
れぞれ示している。上段は、前回のピックアップ角度位
置におけるピックアップ信号P′の正負およびセンサコ
イル信号のレベルであり、下段は、今回のピックアップ
角度位置におけるピックアップ信号P′の正負およびセ
ンサコイル信号のレベルである。
【0054】図4(a)に示した正転時において、前回
のピックアップ角度位置がピックアップ通過点θdから
進角基準位置θa、イニシャル点火位置θbおよびリタ
ード点火位置θcへと変化するのに対し、今回のピック
アップ角度位置は、進角基準位置θaからイニシャル点
火位置θb、リタード点火位置θcおよび通過点θdへ
と変化する。
【0055】また、図4(b)に示した逆転時において
は、前回のピックアップ角度位置が進角基準位置θa′
から通過点θd′、リタード点火位置θc′およびイニ
シャル点火位置θb′へと変化するのに対し、今回のピ
ックアップ角度位置は、通過点θd′からリタード点火
位置θc′、イニシャル点火位置θb′および進角基準
位置θa′へと変化する。
【0056】たとえば、正転時において、前回のピック
アップ角度位置がθdであれば、今回のピックアップ角
度位置はθaとなる。したがって、論理情報記憶手段2
4(図2参照)は、前回の論理情報R′として「ピック
アップ信号P′が正」および「センサコイル信号D′が
Hレベル」を記憶し、論理情報比較手段25は、前回の
論理情報「正、H」と今回の論理情報R「負、L」とを
参照して比較することになる。図4は正転時および逆転
時に起こり得る全て(各4通り)の論理情報R′および
Rの組み合わせを示している。
【0057】図5はこの発明の実施例1における点火時
期制御回路16の概略動作を示すフローチャート、図6
は点火時期制御回路16内の論理情報比較手段25およ
び異常判定手段28による論理情報比較判定動作を示す
フローチャートである。
【0058】次に、図3〜図6を参照しながら、図1お
よび図2に示したこの発明の実施例1の動作について説
明する。まず、バッテリ5から供給された電圧は、DC
−DCコンバータ11で昇圧され、整流ダイオード12
を介して点火用コンデンサ6に充電される。このとき、
点火用サイリスタ7がオフされていれば、点火用コンデ
ンサ6の充電電荷は放電されない。
【0059】次に、所定の点火時期において点火時期制
御回路16からゲート信号Gが生成されると、点火用サ
イリスタ7が導通することにより、点火用コンデンサ6
に充電された電荷は、グランドを介して点火コイル8の
一次巻線に流れる。これにより、点火コイル8の二次巻
線に高電圧が発生し、この高電圧が二次巻線に接続され
た点火プラグ9間に印加されて点火動作が行われる。
【0060】このとき、点火時期制御回路16は、最適
な点火時期に点火用サイリスタ7をオンさせて点火動作
を行うために、運転状態Rのみならず、ロータ1の現在
角度位置を検出する必要がある。したがって、以下のよ
うに、各信号P′およびD′の位相論理情報(すなわ
ち、ピックアップ信号P′の正負およびセンサコイル信
号D′のレベル)を、次のピックアップ信号P′の生成
時まで記憶する。
【0061】まず、ピックアップ3からのピックアップ
信号P′と、センサコイル4から波形整形回路15を介
したセンサコイル信号D′とを検出し(ステップS
1)、ピックアップ判定手段21はピックアップ信号
P′の正負を判定し、センサコイル判定手段22はセン
サコイル信号D′のレベル(HL)を判定する。
【0062】続いて、論理情報生成手段23は、各判定
手段21および22の出力信号に基づいて論理情報Rを
生成する(ステップS2)。論理情報Rは、後述する論
理情報比較動作に応答して前回の論理情報R′となり、
論理情報更新手段26を介して論理情報記憶手段24内
に格納される。
【0063】論理情報比較手段25は、次のピックアッ
プ信号P′の生成時刻において、論理情報記憶手段24
内の前回の論理情報R′を参照し、今回の論理情報Rと
比較する(ステップS3)。また、異常判定手段28
は、論理情報比較手段25の比較結果または前回の論理
情報R′を参照して、今回の論理情報Rが正常か否かを
判定する(ステップS4)。
【0064】ステップS3およびS4による比較判定動
作の詳細は、図6に示した通りである。図6において、
論理情報比較手段25は、まず、前回のピックアップ信
号P′が正(YES)か負(NO)かを判定し(ステッ
プS30)、正であればステップS31へ進み、負であ
ればステップS32へ進み、それぞれ、前回のセンサコ
イル信号D′がHレベル(YES)かLレベル(NO)
かを判定する。これにより、前回の論理情報R′を参照
することができる。
【0065】続いて、ステップS31およびS32の各
判定結果に応じたステップS33〜S36において、今
回のピックアップ信号P′が正(YES)か負(NO)
かを判定する。ここで、図3から明らかなように、ピッ
クアップ信号P′は常に正負反転するので、ステップS
33〜S36の正負判定結果がステップS30の正負判
定結果と同一の場合は、異常判定手段28により異常
(ステップS49)と判定される。
【0066】なお、ステップS49は、通常の正転また
は逆転において起こり得ない異常状態を示し、回転途中
で正転から逆転に瞬時に変化したり、ピックアップ信号
P′の検出ミス等が発生した場合の異常である。
【0067】ステップS33〜S36においてピックア
ップ信号P′の正負反転が判定された場合、続いて、ス
テップS37〜S40において今回のセンサコイル信号
D′がHレベル(YES)かLレベル(NO)かを判定
する。これにより、今回の論理情報Rを参照することが
できる。
【0068】たとえば、ステップS37においてHレベ
ル(YES)と判定された場合は、前回の論理情報R′
が「正、H」、今回の論理情報Rが「負、H」であるか
ら、図4(b)から明らかなように、今回のピックアッ
プ角度位置は逆転時のイニシャル点火位置θb′である
(ステップS41)ことが分かる。また、ステップS3
7においてLレベル(NO)と判定された場合は、論理
情報がR′「正、H」からR「負、L」に変化している
ので、今回のピックアップ角度位置は、正転時の進角基
準位置θaまたは逆転時の通過点θd′である(ステッ
プS42)ことが分かる。
【0069】同様に、ステップS38においてHレベル
(YES)と判定された場合は、図4内に存在しないの
で異常(ステップS49)、Lレベル(NO)と判定さ
れた場合は、正転時のリタード点火位置θc(ステップ
S43)となる。また、ステップS39においてHレベ
ル(YES)と判定された場合は、逆転時の進角基準位
置θa′(ステップS44)、Lレベル(NO)と判定
された場合は異常(ステップS49)となる。
【0070】さらに、ステップS40においてHレベル
(YES)と判定された場合は、正転時の通過点θdま
たは逆転時のリタード点火位置θc′(ステップS4
5)、Lレベルと判定された場合は正転時のイニシャル
点火位置θb(ステップS46)となる。なお、θb′
(ステップS41)およびθa′(ステップS44)
は、逆転時の角度位置であるから、異常(ステップS3
9)と同様に処理される。
【0071】このように、ステップS30〜S40にお
いて前回および今回の論理情報RおよびR′を参照比較
することにより、ステップS41〜S46のように今回
のピックアップ角度位置すなわちロータ1の現在角度位
置を決定するとともに、ステップS49のように異常を
判定することができる。
【0072】ところで、図6内のステップS42および
ステップS45においては、各論理情報R′およびRが
同一であるため、角度位置θaまたはθd′か、ならび
に、θdまたはθc′かを特定することができないが、
これらは、以下の理由から特に支障は生じない。
【0073】すなわち、ステップS42(θaまたはθ
d′)の場合、ロータ1の現在角度位置は正転時の進角
基準位置θaであると見なされる。なぜなら、逆転時の
エンジン回転数は低く、2000rpm以上になること
がないのに対して、点火時期の進角演算制御は、たとえ
ばエンジン回転数が2000rpm以上の高速運転時の
みに行われるので、進角基準位置θaが実際に制御に用
いられるのは高速運転時であるからである。
【0074】したがって、高速運転時において、ステッ
プS42の判定結果は確実に正転時の進角基準位置θa
であり、低速運転時において、仮にロータ1の角度位置
が逆転時の通過点θd′であったとしても、誤って点火
時期制御に用いられることはない。
【0075】また、ステップS45(θdまたはθ
c′)の場合、点火制御とは全く無関係の角度位置と見
なされ、点火制御に関して無視される。なぜなら、正転
時の通過点θdは第2のトリガポール2bの単なる後端
部の角度位置であり、同様に逆転時のリタード点火位置
θc′も点火制御に用いられることはないからである。
したがって、正常な点火制御に用いられるのは、ステッ
プS42、S43およびS46の結果のみである。
【0076】図5に戻り、もし、ステップS4の判定結
果がYESであって論理情報Rが正常であれば、異常判
定手段28から点火停止信号Eが生成されることはな
い。したがって、制御手段27は、論理情報比較手段2
5からの比較結果Cに基づいてロータ1の現在角度位置
を検出し、各種センサ14からの運転状態R、ロータ1
の現在角度位置およびピックアップ信号P′の検出間隔
に基づいて点火時期を演算する(ステップS5)。
【0077】これにより、高速運転時の進角制御におい
ては、進角基準位置θaを基準として、エンジン回転数
等の各種運転条件に応じた最適な点火時期を前述の
(1)式と同様に予測演算し、目標点火時期に応じたゲ
ート信号Gを点火用サイリスタ7のゲートに印加し、所
望の点火動作を実現する。
【0078】また、エンジン始動直後であれば、固定の
イニシャル点火位置θbにおいて点火動作を行い、低速
運転時であれば、固定のリタード点火位置θcにおいて
点火動作を行う。なお、上記各運転条件を決定するのに
必要なエンジン回転数は、たとえば、ピックアップ信号
P′の進角基準位置θaから次の進角基準位置θaまで
の1周期(図12内の所要時間Tp)から求めることが
できる。
【0079】一方、ステップS4の判定結果がNOであ
って論理情報Rが異常であれば、上述したような逆転状
態等の理由が考えられるので、異常判定手段28は、制
御手段27に対して直ちに点火停止信号Eを出力し、ゲ
ート信号Gを出力を禁止して点火を停止させる(ステッ
プS6)。
【0080】以上の論理情報の比較判定動作(ステップ
S3およびS4)ならびに異常時の点火停止動作(ステ
ップS6)が終了すると、論理情報更新手段26は、論
理情報比較手段25からの比較結果Cの生成(比較終
了)に応答して、今回の論理情報Rを前回の論理情報
R′として更新して論理情報記憶手段24に格納し(ス
テップS7)、リターンする。
【0081】このように、ロータ1に第2のトリガポー
ル2bを追加し、1つのピックアップ3のみを用いて進
角基準位置θa、イニシャル点火位置θbおよびリター
ド点火位置θcに対応したピックアップ信号P′を生成
するとともに、ピックアップ信号P′およびセンサコイ
ル信号D′の複数(前回および今回)の論理情報R′お
よびRを取得することにより、ロータ1の現在角度位置
ならびに正転および逆転を確実に識別することができ
る。したがって、逆転等の異常時での点火動作を確実に
防止することができる。
【0082】また、イニシャル点火位置θbおよび低速
時のリタード点火位置θcが固定されているため、回転
変動に起因する点火時期の制御ずれがほとんどなく、点
火制御の信頼性が向上する。また、ロータ1を含む発電
機の磁石を非対称にする必要がないので、充電特性等の
発電機本来の機能を損なうこともない。
【0083】実施例2.尚、上記実施例1では、論理情
報比較手段25からの比較結果Cと異常判定手段28か
らの点火停止信号Eとの各比較判定結果(ステップS4
1〜S49)に基づいて点火時期制御の実行または停止
を決定したが、ステップS41およびS44のように逆
転状態でしかあり得ない論理情報が発生した場合には、
それ以降の点火を全て停止させるようにしてもよい。
【0084】この場合、仮に進角演算領域(2000r
pm以上)の高速逆転が発生したとしても、ステップS
42での誤判定に起因する逆転時の通過点θd′からの
進角予測演算による点火を阻止することができ、逆転防
止の信頼性はさらに向上する。
【0085】実施例3.また、前回の論理情報R′とし
て、今回のピックアップ信号P′の検出タイミングから
1つ前(直前)のピックアップ信号P′の検出タイミン
グでの論理情報を記憶したが、ロータ1の現在角度位置
特定が可能であれば、2つ以上前のピックアップ信号
P′の検出タイミングでの論理情報を前回の論理情報
R′としてもよい。また、ピックアップ信号P′の任意
の位相(正負)を検出タイミングとすることができる。
【0086】実施例4.また、上記実施例1では、点火
時期制御回路16において、前回および今回の論理情報
R′およびRの比較結果Cに基づいてロータ1の現在角
度位置を検出したが、ピックアップ信号P′の検出間隔
内でのセンサコイル信号D′のレベルの位相変化に基づ
いてロータ1の現在角度位置を検出してもよい。
【0087】図7はこの発明の実施例4(請求項1およ
び請求項3〜請求項6に対応)による点火時期制御回路
16の具体的構成を示す機能ブロック図であり、図示し
ない他の構成は図1と同様である。図7において、2
1、22および27は前述と同様のものであり、23
B、25Bおよび28Bは、それぞれ、論理情報生成手
段23、論理情報比較手段25および異常判定手段28
に対応している。
【0088】この場合、論理情報生成手段23Bは、ピ
ックアップ信号P′の検出間隔Tiを論理情報R1とし
て読み取るピックアップ信号間隔検出手段31と、検出
間隔Ti内でのセンサコイル信号D′のレベルの位相変
化を論理情報R2として読み取るセンサコイル信号位相
順序検出手段32とから構成されている。各検出手段3
1および32は、各論理情報R1およびR2を生成する
ために、各信号P′およびD′の前回(前々回)位相を
記憶するための記憶手段を含んでいる。
【0089】論理情報比較手段25Bは、ピックアップ
信号P′の検出間隔Tiと検出間隔Ti内でのセンサコ
イル信号D′のレベルの位相変化とを比較し、比較結果
C′を生成するようになっている。ここで、検出間隔T
iは、ピックアップ信号P′の正から負または負から正
への反転に要する時間に相当する。
【0090】また、異常判定手段28Bは、論理情報比
較手段25Bの比較結果に基づいて、ピックアップ信号
P′の生成順序が異常な場合、ならびに、センサコイル
信号D′のレベルまたはその位相変化が異常な場合に、
点火停止信号Eを生成するようになっている。異常判定
手段28Bは、前述のように、点火停止信号Eにより燃
料噴射を停止させてもよい。
【0091】図8は図7内の論理情報生成手段23Bの
動作を説明するためのタイミングチャートであり、T1
〜T4はピックアップ信号P′の検出間隔Ti(論理情
報R1)に対応している。
【0092】図9は図7内の論理情報比較手段25Bに
よる比較結果C′を示す説明図であり、検出間隔Ti
(i=1〜4)でのセンサコイル信号D′のレベルの位
相変化(論理情報R2)に基づいて、各ピックアップ角
度位置(比較結果)が決定される状態を示している。図
9には、正常な正転において起こり得る全ての論理情報
パターンが示されている。
【0093】図10はこの発明の実施例4による点火時
期制御回路16の動作を示すフローチャートであり、S
1、S5およびS6は前述と同様のステップである。ま
た、S21およびS22はステップS2に対応してお
り、S3′およびS4′は、それぞれ、ステップS3お
よびS4に対応している。
【0094】次に、図8〜図10を参照しながら、図1
および図7に示したこの発明の実施例4の動作について
説明する。まず、ピックアップ信号検出手段21および
センサコイル信号検出手段22は、前述と同様に、ピッ
クアップ信号P′の正負およびセンサコイル信号D′の
レベルを検出する(ステップS1)。
【0095】続いて、論理情報生成手段23B内のピッ
クアップ信号間隔検出手段31は、ピックアップ信号
P′の間隔Tiを検出し(ステップS21)、センサコ
イル信号位相順序検出手段32は、センサコイル信号
D′のレベルの位相変化すなわち位相順序を検出する
(ステップS22)。
【0096】次に、論理情報比較手段25Bは、ピック
アップ信号P′の検出間隔Ti(i=1〜4)およびセ
ンサコイル信号D′の位相変化を図9のように参照比較
し、検出間隔Tiでの位相変化を検出する(ステップS
3′)。また、異常判定手段28Bは、比較結果C′に
基づいて、論理情報R1およびR2が正常か否かを判定
する(ステップS4′)。
【0097】たとえば、論理情報比較手段25Bは、ピ
ックアップ信号P′が「負から正」に反転する検出間隔
Tiにおいて、センサコイル信号D′のレベルの位相変
化が「L→H→L」であることを示す比較結果C′を制
御手段27に出力する。この位相変化となる場合は、図
8から明らかなように、角度位置θaからθbまでの検
出間隔T1以外には存在しない。また、起こり得る論理
情報R1およびR2であることから、ステップS4′の
判定結果は正常(YES)となる。
【0098】したがって、制御手段27は、図9のよう
に、「負→正」および「L→H→L」を示す比較結果
C′に基づいて、ピックアップ角度位置(ロータ1の現
在角度位置)がθbであると判定し、通常の点火制御用
の点火時期を演算する(ステップS5)。
【0099】同様に、制御手段27は、論理情報R1
「正→負」に対する論理情報R2が「Lのまま」で位相
変化がない場合には、角度位置θbからθcまでの検出
間隔T2に特定されることから、ピックアップ角度位置
がθcであると判定する。また、論理情報R1「負→
正」に対する論理情報R2が「L→H」の場合には、角
度位置θcからθdまでの検出間隔T3に特定されるこ
とから、ピックアップ角度位置がθdであると判定す
る。さらに、論理情報R1「正→負」に対する論理情報
R2が「H→L」の場合には、角度位置θdからθaま
での検出間隔T4に特定されることから、ピックアップ
角度位置がθdであると判定する。
【0100】図9に示された以外の起こり得ない論理情
報R1またはR2が検出された場合は、ステップS4′
の判定結果が異常(NO)となるため、異常判定手段2
8Bは直ちに点火停止信号Eを生成し、点火制御を停止
させる(ステップS6)。
【0101】
【発明の効果】以上のようにこの発明の請求項1によれ
ば、内燃機関とともに回転する発電機のロータと、ロー
タの外周部の所定角度位置に設けられた第1のトリガポ
ールと、ロータの外周部に第1のトリガポールと異なる
角度位置に設けられた第2のトリガポールと、第1およ
び第2のトリガポールに対向配置されてピックアップ信
号を生成するピックアップと、ロータの内周部に設けら
れた発電機用磁石に対向配置されてセンサコイル信号を
生成するセンサコイルと、ピックアップ信号およびセン
サコイル信号の論理に基づいてロータの現在角度位置を
検出するとともに内燃機関の点火時期を決定する点火時
期制御回路とを備え、1つのピックアップにより多数の
角度位置に対応した基準位置信号を生成することによ
り、回転変動に起因する点火位置のずれを防止するとと
もに、正転および逆転等を含むロータ位置を確実に識別
するようにしたので、ロータを含む発電機本来の点火機
能を損なうことなく、1つのピックアップでイニシャル
点火位置およびリタード点火位置の固定化を実現した内
燃機関点火制御装置が得られる効果がある。
【0102】また、この発明の請求項2によれば、請求
項1において、点火時期制御回路は、ピックアップ信号
の正負とセンサコイル信号のレベルとを論理情報として
生成する論理情報生成手段と、論理情報の前回の内容を
記憶する論理情報記憶手段と、論理情報の前回および今
回の内容を比較する論理情報比較手段と、論理情報比較
手段の比較結果に基づいてロータの現在角度位置を検出
するとともに点火時期を決定する制御手段と、比較結果
に応答して今回の論理情報を前回の論理情報として論理
情報記憶手段に格納する論理情報更新手段とを含み、ピ
ックアップ信号の生成時にピックアップ信号およびセン
サコイル信号の論理情報を次回のピックアップ信号の生
成時まで記憶し、前回および今回の論理情報を比較する
ことにより、回転変動に起因する点火位置のずれを防止
するとともに、正転および逆転等を含むロータ位置を確
実に識別するようにしたので、ロータを含む発電機本来
の点火機能を損なうことなく、1つのピックアップでイ
ニシャル点火位置およびリタード点火位置の固定化を実
現した内燃機関点火制御装置が得られる効果がある。
【0103】また、この発明の請求項3に係る内燃機関
点火制御装置は、請求項1において、点火時期制御回路
は、ピックアップ信号の検出間隔を読み取るピックアッ
プ信号間隔検出手段と、検出間隔内でのセンサコイル信
号のレベルの位相変化を読み取るセンサコイル信号位相
順序検出手段と、ピックアップ信号の検出間隔と検出間
隔内でのセンサコイル信号のレベルの位相変化とを比較
する論理情報比較手段と、論理情報比較手段の比較結果
に基づいてロータの現在角度位置を検出するとともに点
火時期を決定する制御手段とを含み、回転変動に起因す
る点火位置のずれを防止するとともに、正転および逆転
等を含むロータ位置を確実に識別するようにしたので、
ロータを含む発電機本来の点火機能を損なうことなく、
1つのピックアップでイニシャル点火位置およびリター
ド点火位置の固定化を実現した内燃機関点火制御装置が
得られる効果がある。
【0104】また、この発明の請求項4に係る内燃機関
点火制御装置は、請求項1から請求項3までのいずれか
において、点火時期制御回路は、ピックアップ信号の生
成順序が異常な場合に点火または燃料噴射を停止させる
異常判定手段を含むようにしたので、逆転等を確実に防
止するとともに、ロータを含む発電機本来の点火機能を
損なうことなく、1つのピックアップでイニシャル点火
位置およびリタード点火位置の固定化を実現した内燃機
関点火制御装置が得られる効果がある。
【0105】また、この発明の請求項5に係る内燃機関
点火制御装置は、請求項1から請求項4までのいずれか
において、点火時期制御回路は、センサコイル信号のレ
ベルまたはその位相変化が異常な場合に点火または燃料
噴射を停止させる異常判定手段を含むようにしたので、
逆転等を確実に防止するとともに、ロータを含む発電機
本来の点火機能を損なうことなく、1つのピックアップ
でイニシャル点火位置およびリタード点火位置の固定化
を実現した内燃機関点火制御装置が得られる効果があ
る。
【0106】また、この発明の請求項6に係る内燃機関
点火制御装置は、請求項1から請求項5までのいずれか
において、第1のトリガポールの角度位置は、内燃機関
の高速運転時における進角点火時期演算用の進角基準位
置と、内燃機関の始動時のイニシャル点火位置とに対応
し、第2のトリガポールの角度位置は、内燃機関の低速
運転時におけるリタード点火位置に対応するようにした
ので、高速運転時の進角点火時期制御、始動時の固定イ
ニシャル点火時期制御および低速運転時の固定リタード
点火時期制御の信頼性を向上させるとともに、ロータを
含む発電機本来の点火機能を損なうことなく、1つのピ
ックアップでイニシャル点火位置およびリタード点火位
置の固定化を実現した内燃機関点火制御装置が得られる
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1〜実施例4(請求項1〜請
求項6に対応)に係る装置全体を概略的に示す構成図で
ある。
【図2】この発明の実施例1(請求項1、請求項2およ
び請求項4〜請求項6に対応)による点火時期制御回路
の具体的構成を示す機能ブロック図である。
【図3】この発明の実施例1におけるピックアップ信号
およびセンサコイル信号の波形を示すタイミングチャー
トである。
【図4】この発明の実施例1により得られる前回および
今回の論理情報を示す説明図である。
【図5】この発明の実施例1における点火時期制御回路
の概略動作を示すフローチャートである。
【図6】この発明の実施例1における論理情報比較手段
および異常判定手段の動作を示すフローチャートであ
る。
【図7】この発明の実施例4(請求項1および請求項3
〜請求項6に対応)による点火時期制御回路の具体的構
成を示す機能ブロック図である。
【図8】この発明の実施例4におけるピックアップ信号
およびセンサコイル信号の波形を示すタイミングチャー
トである。
【図9】この発明の実施例4により得られる論理情報を
示す説明図である。
【図10】この発明の実施例4における点火時期制御回
路の概略動作を示すフローチャートである。
【図11】従来の内燃機関点火制御装置の要部を概略的
に示す側面図である。
【図12】従来の内燃機関点火制御装置の動作を示すタ
イミングチャートである。
【符号の説明】
1 ロータ 2 第1のトリガポール 2b 第2のトリガポール 3 ピックアップ 4 センサコイル 16 点火時期制御回路 23、23B 論理情報生成手段 24 論理情報記憶手段 25、25B 論理情報比較手段 26 論理情報更新手段 27 制御手段 28 異常判定手段 31 ピックアップ信号間隔検出手段 32 センサコイル信号位相順序検出手段 C、C′ 比較結果 D′ センサコイル信号 E 点火停止信号 G ゲート信号(点火信号) P′ ピックアップ信号 R、R1、R2 論理情報 R′ 前回の論理情報 θa 進角基準位置 θb イニシャル点火位置 θc リタード点火位置 S1 ピックアップ信号およびセンサコイル信号を検出
するステップ S2、S21、S22 論理情報を生成するステップ S3、S3′ 論理情報を比較するステップ S4、S4′ 論理情報の異常を判定するステップ S5 点火時期を演算するステップ S6 点火を停止させるステップ S7 前回の論理情報を更新するステップ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関とともに回転する発電機のロー
    タと、 前記ロータの外周部の所定角度位置に設けられた第1の
    トリガポールと、 前記ロータの外周部に前記第1のトリガポールと異なる
    角度位置に設けられた第2のトリガポールと、 前記第1および第2のトリガポールに対向配置されてピ
    ックアップ信号を生成するピックアップと、 前記ロータの内周部に設けられた発電機用磁石に対向配
    置されてセンサコイル信号を生成するセンサコイルと、 前記ピックアップ信号および前記センサコイル信号の論
    理に基づいて前記ロータの現在角度位置を検出するとと
    もに前記内燃機関の点火時期を決定する点火時期制御回
    路とを備えた内燃機関点火制御装置。
  2. 【請求項2】 前記点火時期制御回路は、 前記ピックアップ信号の正負と前記センサコイル信号の
    レベルとを論理情報として生成する論理情報生成手段
    と、 前記論理情報の前回の内容を記憶する論理情報記憶手段
    と、 前記論理情報の前回および今回の内容を比較する論理情
    報比較手段と、 前記論理情報比較手段の比較結果に基づいて前記ロータ
    の現在角度位置を検出するとともに前記点火時期を決定
    する制御手段と、 前記比較結果に応答して前記今回の論理情報を前回の論
    理情報として前記論理情報記憶手段に格納する論理情報
    更新手段とを含むことを特徴とする請求項1の内燃機関
    点火制御装置。
  3. 【請求項3】 前記点火時期制御回路は、 前記ピックアップ信号の検出間隔を読み取るピックアッ
    プ信号間隔検出手段と、 前記検出間隔内での前記センサコイル信号のレベルの位
    相変化を読み取るセンサコイル信号位相順序検出手段
    と、 前記ピックアップ信号の検出間隔と前記検出間隔内での
    前記センサコイル信号のレベルの位相変化とを比較する
    論理情報比較手段と、 前記論理情報比較手段の比較結果に基づいて前記ロータ
    の現在角度位置を検出するとともに前記点火時期を決定
    する制御手段とを含むことを特徴とする請求項1の内燃
    機関点火制御装置。
  4. 【請求項4】 前記点火時期制御回路は、前記ピックア
    ップ信号の生成順序が異常な場合に点火または燃料噴射
    を停止させる異常判定手段を含むことを特徴とする請求
    項1から請求項3までのいずれかの内燃機関点火制御装
    置。
  5. 【請求項5】 前記点火時期制御回路は、前記センサコ
    イル信号のレベルまたはその位相変化が異常な場合に点
    火または燃料噴射を停止させる異常判定手段を含むこと
    を特徴とする請求項1から請求項4までのいずれかの内
    燃機関点火制御装置。
  6. 【請求項6】 前記第1のトリガポールの角度位置は、
    前記内燃機関の高速運転時における進角点火時期演算用
    の進角基準位置と、前記内燃機関の始動時のイニシャル
    点火位置とに対応し、前記第2のトリガポールの角度位
    置は、前記内燃機関の低速運転時におけるリタード点火
    位置に対応することを特徴とする請求項1から請求項5
    までのいずれかの内燃機関点火制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100338354C (zh) * 2003-12-24 2007-09-19 三菱电机株式会社 内燃机点火控制装置
DE10233416B4 (de) * 2001-07-24 2013-07-11 Denso Corporation Zündsystem mit einem Permanentmagnet-Generator
CN111287875A (zh) * 2020-02-25 2020-06-16 江门市大长江集团有限公司 发动机反转点火抑制方法及装置、计算机设备及存储介质

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