JPS6325180B2 - - Google Patents

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JPS6325180B2
JPS6325180B2 JP57079227A JP7922782A JPS6325180B2 JP S6325180 B2 JPS6325180 B2 JP S6325180B2 JP 57079227 A JP57079227 A JP 57079227A JP 7922782 A JP7922782 A JP 7922782A JP S6325180 B2 JPS6325180 B2 JP S6325180B2
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JP
Japan
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signal
internal combustion
combustion engine
crank angle
angle sensor
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JP57079227A
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JPS58197452A (ja
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Hidetoshi Kanegae
Katsunori Oshiage
Akio Hosaka
Akito Yamamoto
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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Priority to US06/428,059 priority patent/US4502446A/en
Priority to DE8282109388T priority patent/DE3276013D1/de
Priority to EP82109388A priority patent/EP0081648B1/en
Publication of JPS58197452A publication Critical patent/JPS58197452A/ja
Publication of JPS6325180B2 publication Critical patent/JPS6325180B2/ja
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02PIGNITION, OTHER THAN COMPRESSION IGNITION, FOR INTERNAL-COMBUSTION ENGINES; TESTING OF IGNITION TIMING IN COMPRESSION-IGNITION ENGINES
    • F02P7/00Arrangements of distributors, circuit-makers or -breakers, e.g. of distributor and circuit-breaker combinations or pick-up devices
    • F02P7/06Arrangements of distributors, circuit-makers or -breakers, e.g. of distributor and circuit-breaker combinations or pick-up devices of circuit-makers or -breakers, or pick-up devices adapted to sense particular points of the timing cycle
    • F02P7/077Circuits therefor, e.g. pulse generators
    • F02P7/0775Electronical verniers
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02PIGNITION, OTHER THAN COMPRESSION IGNITION, FOR INTERNAL-COMBUSTION ENGINES; TESTING OF IGNITION TIMING IN COMPRESSION-IGNITION ENGINES
    • F02P15/00Electric spark ignition having characteristics not provided for in, or of interest apart from, groups F02P1/00 - F02P13/00 and combined with layout of ignition circuits
    • F02P15/008Reserve ignition systems; Redundancy of some ignition devices
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02PIGNITION, OTHER THAN COMPRESSION IGNITION, FOR INTERNAL-COMBUSTION ENGINES; TESTING OF IGNITION TIMING IN COMPRESSION-IGNITION ENGINES
    • F02P5/00Advancing or retarding ignition; Control therefor
    • F02P5/04Advancing or retarding ignition; Control therefor automatically, as a function of the working conditions of the engine or vehicle or of the atmospheric conditions
    • F02P5/145Advancing or retarding ignition; Control therefor automatically, as a function of the working conditions of the engine or vehicle or of the atmospheric conditions using electrical means
    • F02P5/15Digital data processing
    • F02P5/1502Digital data processing using one central computing unit
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02PIGNITION, OTHER THAN COMPRESSION IGNITION, FOR INTERNAL-COMBUSTION ENGINES; TESTING OF IGNITION TIMING IN COMPRESSION-IGNITION ENGINES
    • F02P5/00Advancing or retarding ignition; Control therefor
    • F02P5/04Advancing or retarding ignition; Control therefor automatically, as a function of the working conditions of the engine or vehicle or of the atmospheric conditions
    • F02P5/145Advancing or retarding ignition; Control therefor automatically, as a function of the working conditions of the engine or vehicle or of the atmospheric conditions using electrical means
    • F02P5/15Digital data processing
    • F02P5/152Digital data processing dependent on pinking
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
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    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/40Engine management systems

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
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  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Electrical Control Of Ignition Timing (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は内燃機関の点火装置と燃料噴射弁とを
制御する電子制御装置に関し、特にクランク角セ
ンサ故障時の点火機能及び燃料噴射機能維持技術
に関する。
従来の電子制御装置としては、例えば第1図に
示すごときものがある(その他特開昭55−160132
号や特開昭55−137361号等)。
第1図において、制御回路1は、CPU2、入
出力インタフエース3、RAM4及びROM5か
らなるマイクロコンピユータで構成されている。
またクランク角センサ6は、内燃機関のクラン
ク軸と連動し、クランク軸が単位角度(例えば
1゜)回転する毎に単位角信号S1を出力し、また気
筒数に応じて定まる基準角度(4気筒の場合は
180゜、6気筒の場合は120゜)回転する毎に基準角
信号S2を出力する。
制御回路1は、上記の単位角信号S1、基準角信
号S2及び機関回転速度に対応した回転数信号S3
吸入空気量に対応した吸気量信号S4を入力し、所
定の演算を行なつて所定の点火時期に低レベルと
なる点火信号S5を出力する。
この点火信号S5が低レベルになるとトランジス
タ7がオフになり、そのとき点火コイル8の2次
側に発生した数十kVの高電圧が、デイストリビ
ユータ9を介して各気筒毎に設けられた点火プラ
グ10A〜10F中の点火に該当しているものに
与えられ、その点火プラグで火花放電が発生して
当該気筒で点火が行なわれる。
制御回路1における演算は次のようにして行な
われる。
制御回路1内のROM5には、例えば第2図に
示すごとき最適進角値が回転数と吸入空気量との
関数として記憶されている。
制御回路1は、基準角信号S2が入力する毎に、
その時の回転数信号S3と吸気量信号S4とに応じた
最適進角値を上記のROM5から読み出し、かつ
基準角信号S2が入力した時点から入力する単位角
信号S1の数を計数し、基準角信号S2と上死点との
差から上記の最適進角値を減算した値に単位角信
号S1の計数値が一致したとき、すなわち上死点か
ら最適進角値だけ進角した時点で点火信号S5を出
力する。
例えば基準角信号S2が上死点前70゜で出力され、
最適進角値が上死点前30゜であるとすれば、70−
30=40であるから、基準角信号S2が入力した時点
から単位角信号S1を40個計数した時点が最適点火
時期に一致していることになる。
また制御回路1は、次のごとき演算によつて燃
料噴射量を算出する。
すなわち、吸気量信号S4やその他の図示しない
水温信号、スタータ信号、アイドル信号等の機関
動作状態を示す各種の信号を入力し、それらの値
に応じて燃料噴射量を算出する。
そして基準角信号S2に同期して、上記の算出結
果に対応したデユーテイ(パルス巾)をもつ噴射
パルスS6を出力する。
この噴射パルスS6は、例えば6気筒機関でクラ
ンク軸1回転につき1回噴射する場合は、基準角
信号S2が3個入力する毎に出力される。
上記の噴射パルスS6が高レベルの間は、燃料噴
射駆動回路を構成すトランジスタ11がオンにな
り、燃料噴射弁12が開弁して機関に燃料を噴射
する。
燃料噴射弁12に印加される燃料圧力は、常に
一定になつている。したがつて一回の噴射量は、
開弁時間すなわち噴射パルスS6のデユーテイに対
応した値となる。
なお上記の燃料噴射量は例えば下記(1)式によつ
て算出される。
燃料噴射量Ti =TP×C+TS=(KQ/N)×C+TS ……(1) ただし TP……基本噴射量=KQ/N C=各種補正係数 TS=電圧補正分 K…機関の種類による定数 Q…吸入空気量 N…機関の回転速度 また上記の回転速度Nは、通常、クランク角セ
ンサ6から与えられる単位角信号S1を計数するこ
とによつて算出する。
上記のように従来の電子制御装置においては、
クランク角センサ6から与えられる単位角信号S1
と基準角信号S2とに基づいて点火時期、燃料噴射
量の演算及び燃料噴射のタイミング制御が行なわ
れていた。そのためクランク角センサが故障して
その信号が得られなくなると、ただ一個のセンサ
の故障のために内燃機関が全く動作しなくなつて
しまうという問題があつた。
上記の問題を解決するため、クランク角センサ
を二重に備え、一方が故障しても他方のクランク
角センサで動作させるという方法も考えられるが
クランク角センサを二重に備えるとコストが大巾
に上昇し、また取付けスピースの問題等もあつて
現実的な解決策ではない。
本発明の上記の問題を解決するためになされた
ものであり、クランク角センサが故障した場合で
も支障なく点火動作及び燃料噴射を行なうことの
出来る電子制御装置を提供することを目的とす
る。
上記の目的を達成するため本発明においては、
クランク角センサの信号が出力されなくなつた場
合にクランク角センサが故障したものと判定し、
その場合には、クランク角センサの信号以外の運
転状態信号(例えば吸気量信号S4)から機関の回
転速度を検出し、その値に対応した周波数の信号
を点火信号及び噴射パルスの代りとするように自
動的に切換えるように構成している。
上記のように構成したことにより、クランク角
センサが故障した場合でも、広い回転範囲にわた
つて安定した運転を行なうことが可能となる。
以下図面に基づいて本発明を詳細に説明する。
第3図は本発明の一実施例図であり、第1図と
同符号は同一物を示す。
第3図において、クランク角センサ6が故障す
ると、単位角信号S1と基準角信号S2とのいずれか
一方又は両方が出力されなくなる。
この現象をCPU2で判定し、故障時に高レベ
ルとなる切換信号S12を出力する(故障判定の詳
細は後述)。
一方、電圧制御発振器17,18は、機関の回
転速度に対応した電圧信号S8,S9(詳細後述)に
応じた周波数のパルス信号S10,S11を出力する。
また選択回路19,20は、クランク角センサ
6が故障して本来の点火信号S5をと噴射パルスS6
とが出力されなくなつた場合に、パルス信号S10
を点火信号S13として出力し、またパルス信号S11
を噴射パルスS14として出力するための回路であ
り、例えば第4図に示すごとき構成を有してい
る。
第4図において、34及び35はアンド回路、
36はオア回路である。
切換信号S12が低レベル(正常時)の場合には、
アンド回路35の出力は常に低レベルであり、ア
ンド回路34の出力は本来の点火信号S5と同一に
なる。したがつてオア回路36の出力すなわち点
火回路のトランジスタ7に与えられる点火信号
S13は本来の点火信号S5と同一になる。
一方、故障時に切換信号S12が高レベルになる
と、前記とは逆にパルス信号S10が点火信号S13
して出力されることになる。
噴射パルスも上記と同様に、正常時は本来の噴
射パルスS6が出力され、故障時には、パルス信号
S11が噴射パルスS14として出力される。
また電圧制御発振器17,18は、例えば第5
図に示すごとき構成を有しており、電圧信号S8
はS9の電圧値に対応した周波数のパルス信号S10
又はS11を出力する。なお第5図において、37
は集積回路であり、例えばシグネテイクス社製の
タイマ用ICのNE555である。
次に、パルス信号S10とSS11とについて詳細に
説明する。
まず故障時に点火信号S13として用いられるパ
ルス信号S10について説明する。
このパルス信号S10のパルス巾(高レベルの巾)
は、いずれの場合でも約2ms程度であり、これは
点火コイル8に通電すべき時間(ドウエル時間)
の最小限の値(これ以下にすると点火エネルギー
が不足する)に合せて設定する。
前記のごとく、クランク角センサ6が故障し、
パルス信号S10が点火信号S13として点火装置に与
えられた場合の点火の状態を第6図に示す。
第6図イは4サイクル6気筒機関の場合におけ
る各気筒の行程関係図、ロは各気筒の点火タイミ
ングの関係図、ハは一つの気筒の行程と点火タイ
ミングとの関係図である。
ハから判るように、デイストリビユータのロー
タ電極の取付け方によつて多少の差はあるが、各
気筒の圧縮上死点(TDC)前約60℃から圧縮上
死点後約30゜の間すなわちクランク角で約120゜の
範囲で点火プラグに火花放電が生じることにな
る。
そしてパルス信号S10の周波数が例えば300Hzの
場合には、機関の回転速度が600rpmのとき10回、
300rpmのとき2回、火花放電が生じる。
回転速度が低い時は、上記のように一定クラン
ク角当りの火花放電の密度が高いので、TDCか
らかなり進角した位置で点火(混合気爆発)する
確率が高いが、低負荷では別段支障はない。
しかし高負荷の場合には、あまり進角した位置
で点火すると過度のノツキングが発生し、機関を
損傷するおそれがある。
それを防止するためには、一定クランク角当り
の火花放電の密度を機関の回転速度に拘りなく、
常に適当な値に保つことが必要である。
すなわち、一定クランク角当りの火花放電の密
度は、上死点の前後120゜の間に5〜10回程度が適
当であると考えられるが、機関の回転速度に拘り
なく、常に上記の密度で火花放電を行なわせるた
めには、パルス信号S10の周波数を回転速度に比
例して変化させることが必要である。
次に故障時に噴射パルスS14として用いられる
パルス信号S11について説明する。
パルス信号S11としては、基本的には一定周期、
一定デユーテイ(パルス巾一定)のパルス信号で
もよい。
しかし一定周期、一定デユーテイのパルス信号
を噴射パルスとして用いると、内燃機関の動特性
に対応できないので、不十分な制御になつてしま
う。
すなわち、デユーテイが一定であると、燃料噴
射量が常に一定になるから、吸入空気量が変化す
るにつれて混合気の空燃比が変動し、機関回転が
不安定になる。
したがつて、少なくともデユーテイを吸入空気
量に応じて変化させることが望ましい。
またデユーテイのみを変化させ、周期を常に一
定にした場合には、次のごとき問題がある。
すなわち、周期を長めに設定すると、内燃機関
の回転速度が大きくなつたときに、燃料の噴射と
噴射との間に、吸入行程が2回以上来てしまい、
燃料が吸入されない気筒が出てしまうので、機関
出力が低下してしまう。
逆に周期を短めに設定すると、低回転、低負荷
でデユーテイ(パルス巾)の小さいときに、パル
ス巾の誤差の割合が大きくなり、そのため空燃比
が変動して機関回転が不安定になるおそれがあ
る。
また現在用いられている通常の燃料噴射弁は、
開弁時間が小さい範囲すなわち駆動パルスのパル
ス巾が小さい範囲では、噴射量とパルス巾が比例
しなくなるので、パルス巾をあまり小さい値にす
ると制御が不正確になる。
上記のごとき問題を解決するためには、パルス
信号S11の周波数を機関の回転速度に応じて変化
させれば良い。
上記のごとく、パルス信号S10とS11は、共に機
関の回転速度に比例してその周波数を変化させれ
ば、良好な制御を行なうことが出来るが、そのた
めには回転速度を検出する必要がある。
しかし回転速度は、通常クランク角センサの単
位角信号S1から算出しているので、クランク角セ
ンサが故障すると、回転速度も検出不能になるこ
とが多い。
そのためこの場合には、クランク角センサの信
号以外の運転状態を示す信号に基づいて回転速度
を検出する必要がある。
クランク角センサの信号以外から回転速度を検
出するには、次のごとき方法がある。
(イ) 吸入空気量又は吸入負圧に対応した吸気量信
号S4は、燃料供給量を算定するための最も基本
となる信号であるが、その信号には第7図に示
すごとく、各気筒の吸気弁の開閉に同期した脈
動があり、この脈動の周波数は回転速度に比例
している。したがつて上記の周波数を検出すれ
ば回転速度を知ることが出来る。そのために
は、例えば吸気量信号S4をハイパスフイルタに
通して脈動分のみを分離したのち、波形整形し
てパルス信号とし、そのパルス信号を一定時間
のあいだカウントして周波数を検出するか、又
はそのパルス信号の入力間隔のあいだに入力す
るクロツクパルスをカウントすることによつて
周期を検出すれば良い。またハイパスフイルタ
で分離した脈動分を増巾し、それを周波数・電
圧変換器に与えて周波数に比例した電圧信号を
求めることも出来る。
(ロ) 電源として用いられるバツテリの電圧には、
第8図に示すごとく、内燃機関によつて駆動さ
れている充電用のオルタネータの交流分のリツ
プルが多少残存しており、そのリツプルの周波
数は回転速度に比例している。したがつてリツ
プルの周波数を検出すれば回転速度を知ること
が出来る。
リツプルの周波数を検出する方法は、前記(イ)
と同様である。
(ハ) 車速V(通常変速機の出力軸の回転速度から
検出)、変速機の変速比P及び機関の回転速度
Nの間には、V=KN/P(Kは定数)の関係が あり、かつ変速比Pの値は変速機の変速位置に応
じて定まつている。したがつて車両が走行してい
る場合には、車速と変速位置から機関の回転速度
を算出することが出来る。
(ニ) ニツクセンサ機関の振動を検出することによ
つてノツク状態を検出するもの)の信号の振巾
は、通常、機関の回転速度が大きくなるに従つ
て増大する。
したがつてノツクセンサの振巾からも大体の
回転速度を検出することが出来る。
また気筒内圧センサを備えている場合は、そ
の信号の周波数が回転速度に比例しているの
で、それからも回転速度を検出することが可能
である。
上記(イ)〜(ニ)に記したごとく、クランク角センサ
以外で通常用いられている各種の信号からも機関
の回転速度を検出することが可能である。
そして上記のごとき方法で検出した回転速度に
対応してパルス信号S10,S11の周波数を変化(回
転速度大で周波数大)させてやれば、常に良好な
制御を行なうことが出来る。
第3図の実施例においては、上記の(イ)を用いた
場合を例示している。
すなわち、吸気量信号S4バイパスフイルタ13
と増巾器14に与えて脈動分の信号S7を作り、そ
れを周波数・電圧変換器15,16に与えて、脈
動の周波数すなわち回転速度に比例し、かつ点火
と燃料噴射とのそれぞれに適応した値の電圧信号
S8,S9を作り、それらの電圧信号S8,S9によつて
電圧制御発振器17,18を制御するように構成
している。
次に、クランク角センサ6の故障は、恒久的に
故障する場合もあるが、時々故障するということ
もある。このような故障の場合における故障個所
の発見は非常に難しい。
したがつてクランク角センサ6の故障が判別さ
れてパルス信号S10,S11に切換えられた場合は、
その履歴を記憶しておくことが望ましい。
そのため第3図の実施例においては、不揮発性
メモリ21を用いてクランク角センサ6が故障し
たことを記憶させておき、それによつてサービス
工場等でクランク角センサの故障発見を容易に行
なうことが出来るように構成している。
なおメモリとして不揮発性のものを用いたの
は、電源がオフ(機関停止時)になつたとき記憶
内容が消去してしまうのを防止するためであり、
不揮発性メモリ21としては、メモリ自体が不揮
発性のRAMを用いるか、又はバツテリバツクア
ツプ方式(常に電圧を印加しておく方式)を用い
てもよい。
次に、本発明を適用した車両においては、クラ
ンク角センサ6が故障しても一応の走行が可能で
あるため、運転者が故障に気付かない場合もある
また本発明の方式では、一応の運転は可能である
が、完全に正常な運転が行なわれる訳ではないか
ら、その状態で長時間運転を継続すると機関を損
傷するおそれもある。
そのため第3図の実施例においては、トランジ
スタ32と警報ランプ33とを設け、クランク角
センサ6が故障して切換信号S12が高レベルにな
ると、警報ランプ33を点火させて故障発生を表
示するように構成している。
なお警報ランプ33の代りにブザー等の発音器
を用いてもよい。
次に、クランク角センサが故障した場合に、内
燃機関の出力を一定値以下に制限する手段を設け
れば、機関の保護と故障発生警報とを兼用させる
ことが出来る。
前記のごとく、本発明によれば、クランク角セ
ンサ故障時でも一応の運転は出来るが、完全に正
常な運転ではないので、あまり高負荷の運転を継
続すると、機関を損傷するおそれがある。
したがつてクランク角センサが故障した場合
は、機関出力を一定値以下に制限して、高負荷運
転が出来ないようにした方が良い。
具体的には、クランク角センサが故障して切換
信号S12が高レベルになつた場合には、機関回転
速度、車速、吸入空気量等の機関出力に関連する
量が一定値以上になつたとき、燃料噴射又は点火
動作を停止させるように構成すれば良い。この演
算はマイクロコンピユータで処理することが出来
る。
また機関出力を一定値以下に制限すると、運転
者がアクセルペダルを操作しても出力がある値か
ら増加しなくなるので、運転者に異常発生を気付
かせることが出来る。そのため特別な警報ランプ
等を設けなくても、故障発生警報を行なうことが
出来、警報器の設置スペースや費用が節約出来る
という効果がある。
次に、第3図の実施例においては、電圧制御発
振器17,18と選択回路19,20とを特別に
設けた場合と例示したが、上記の両回路の機能を
入出力インタフエース3で兼用させることも出来
る。
すなわち第3図の装置のように、マイクロコン
ピユータを用いた装置においては、入出力インタ
フエース3は種々の用途に対応できるように、汎
用性を持たせた機能のLSIで構成されていること
が多い。
例えば入出力インタフエース3は、第9図に示
すごとく、カウンタ22、内部クロツクパルスの
発振器23、モード選択レジスタ24及びレジス
タ25〜28、コンパレータ31等から構成され
ている。なお29はCPU2からの信号を伝える
アドレスバス、30は同じくデータバスである。
上記の入出力インタフエースには、三つの出力
モードがある。
第1のモードMODE1は、外部クロツクと外
部トリガ信号による単安定マルチバイブレータの
モードであり、第2のモードMODE2は、内部
クロツクによる非安定マルチバイブレータのモー
ドである。
また第3のモードMODE3は、内部クロツク、
外部トリガ信号による単安定マルチバイブレータ
のモードである。
本発明の場合には、第9図の回路が点火系用と
噴射系用との二つ備えられているが、両者同一で
あるので便宜上一つだけを示した。なお23から
31までの符号は、点火系用の場合はそのまま用
い、噴射系用の場合は同一符号にダツシユをつけ
て区別する。
点火系用の回路においては、通常(正常時)は
第1のモードで動作しており、外部クロツクとし
てクランク角センサ6の単位角信号S1を用い、外
部トリガ信号として基準角信号S2を用いている。
そしてカウンタ22を用いて基準角信号S2が入
力した時点から後に入力した単位角信号S1を計数
する。コンパレータ31はカウンタ22の計数値
がレジスタ25に書かれている所定の値に達した
とき高レベルとなり、かつレジスタ26に書かれ
ている所定の値に達したとき低レベルになるパル
ス信号S13を出力し、それと同時にカウンタ22
をリセツトする。このパルス信号S13が前記した
正常時の点火信号S5に相当する。
次にクランク角センサ6が故障して単位角信号
S1や基準角信号S2が入力しなくなつた場合は、
CPU2からの信号によつてモード選択レジスタ
24を書き換えることにより、第2のモードに
し、カウンタ22は発振器23から与えられる内
部クロツクパルスを計数し、コンパレータ31は
カウンタ22の計数値がレジスタ27に書かれて
いる値になると低レベル、レジスタ28に書かれ
ている値になると高レベルになるパルス信号S13
を出力し、同時にカウンタ22をリセツトする。
このパルス信号S13が前記第3図のパルス信号S10
に相当し、故障時の点火信号となる。
一方、噴射系用の回路においては、通常(正常
時)第3のモードで動作しており、外部トリガ信
号として基準角信号S2を用い、内部クロツク信号
として発振器23′のクロツクパルスを用いてい
る。そしてカウンタ22′を用いて基準角信号S2
が入力した時点から後のクロツクパルスを計数す
る。
コンパレータ31′はカウンタ22′の計数値が
レジスタ25′に書かれている所定値に達したと
き低レベルになり、かつレジスタ26′に書かれ
ている所定値に達したとき高レベルになるパルス
信号S14を出力し、同時にカウンタ22′をリセツ
トする。
このパルス信号S14が正常時の噴射パルスS6
相当する。
次にクランク角センサ6が故障して単位角信号
S1や基準角信号S2が入力しなくなつた場合は、
CPU2からの信号によつてモード選択レジスタ
24′を書き換えることにより、第2のモードに
し、レジスタ27′,28′に所定の値を書き込ん
で、前記点火系の場合と同様の非安定マルチバイ
ブレータとしての動作を行なわせ、パルス信号
S14を出力する。このパルス信号S14が前記第3図
のパルス信号S11に相当し、故障時の噴射パルス
となる。
上記のように、クランク角センサの故障時には
レジスタ27,28又は27′,28′に書き込ま
れた値に応じた周波数のパルス信号が出力される
から、入出力インタフエース3に入力される吸気
量信号S4から回転速度を検出し、その値に応じた
データをレジスタ27,28,27′,28′に書
き込んでやれば、回転速度に対応した周波数の点
火信号及び噴射パルスを得ることが出来る。
なお、レジスタ27′,28′に書き込まれる値
によつて噴射パルスのパルス巾(デユーテイ)も
定まるので、その値を機関の負荷量(例えば吸入
空気量)に応じて変化させれば、常に機関の要求
する最適燃料量を供給することが出来る。
第10図は上記の動作のフローチヤートであ
る。
第10図において、FCRはクランク角センサ
故障判別フラグであり、FCR=1は故障時、
FCR=0は正常時を示す。またレジスタ27,
28の値M1,N1及びレジスタ27′,28′の値
をM2,N2は、それぞれP6で求めた回転数に応じ
た周波数に相当する値である。
なお第10図のフローチヤートにおいて、P3
の判断を設けたのは次の理由による。
すなわち、電源がオン(イグニシヨンキースイ
ツチがオン)にされてからスタータスイツチがオ
ンにされてスタータモータが回転し始めるまでの
間は、機関が回転していないのであるから、クラ
ンク角センサの出力は無く、したがつてクランク
角センサが故障していなくてもP1はNOになつて
しまう。
そのためP3の判断を設け、スタータスイツチ
がオン(P3=YHS)になつてもクランク角セン
サの出力がない場合(P1=NO)に始めてP4
FCR=1にしてクランク角センサが故障したも
のと判断するように構成している。
なお、一旦P4でFCR=1になれば、次回の演
算からはP2がYESになるので、直ちにP5へ行き、
吸気量信号S4から回転速度を検出する。
また第10図の演算は、例えば一定時間毎に繰
返し行なわれる。
また第3図の実施例においては、点火装置と燃
料噴射弁との両方を制御する場合を例示したが、
いずれか一方のみを制御するものでも良い。
次に、前記のクランク角センサ6の故障判定に
ついて詳細に説明する。
第11図は故障検出手段の基本構成を示すブロ
ツク図である。
第11図において、エンジン状態信号S15(詳細
後述)は、回転判定手段40に入力され、エンジ
ンが回転中かどうかが判定される。クランク角セ
ンサ6から出力される単位角信号S1と基準角信号
S2とは信号有無判定手段41に入力され、クラン
ク角センサ6からのパルス信号が出ているかいな
いかが判定される。40,41の両手段の判定結
果の信号S16,S17が論理判定手段42に入力さ
れ、エンジンが回転中にクランク角センサ信号が
出ていなければ、クランク角センサが故障と論理
判定し、そうでなければ故障ではないと判定し、
判定結果信号S18を出力する。この判定結果信号
S18が前記第3図の切換信号S12に相当し、これに
よつて点火や燃料噴射の制御を切換える。
次に第12図は回転判定手段40の一実施例図
である。
第12図において、エアフローメータ43は、
エンジンに吸入される空気量に応じてポテンシヨ
メータが動作して高圧信号を発する。本例では空
気量が少ない時に高電圧を、多い時に低電圧を発
するこの電圧信号をエンジン状態信号S15として
用いる。コンパレータ44には抵抗R1とR2で決
められた所定電圧が基準電圧として与えられてい
る。従つて、所定値以上の空気量が吸入されてい
る時、即ち、エンジンが所定値以上の回転数の
時、コンパレータ44の出力すなわち前記の信号
S16は“1”となる。
エンジンが回転している場合には必ず空気が吸
入されているので、これによつてエンジンの回転
判定ができる。
なお、吸入空気量以外に、例えばインテークマ
ニホールドの吸入負圧に応じた電圧を発する圧力
センサの信号の大小を判定しても同様に判定でき
る。また、所定の空気量あるいは吸入負圧以上か
以下かでスイツチングするスイツチ(例えば圧力
スイツチ)を用いてもよい。この場合にはコンパ
レータ44は不要で、次の論理判定手段42の特
性に合つたレベルに変換するだけでよい。
なお図示してないが、常識的に、入力信号に乗
る雑音を除去するフイルタ回路などの波形整形回
路が間に入ることもある。
また、アナログ・デイジタル変換回路を有する
マイクロコンピユータを用いたシステムの場合、
デイジタル値に変換し、その大小を判定するプロ
グラムを適用すれば、ハードウエアとしてのコン
パレータは不要になる。
また、吸入空気量あるいは吸入負圧は、エンジ
ンの制御を行なう場合、必須の入力信号であるた
め、クランク角センサの故障検出のために特別な
センサを必要としないというメリツトがある。
次に第13図は、回転判定手段40の他の実施
例図である。
第13図において、45はカルマン渦を利用し
たエアフロアーセンサで、吸入空気量に応じた周
波数のパルスを発生するセンサである。このパル
ス信号をエンジン状態信号S15として用いる。
このパルス信号が(当然波形整形されて)再ト
リガ可能や単安定マルチバイブレータ46に入力
される。再トリガ可能な単安定マルチバイブレー
タ46は例えばモトローラ社製のMC14538で、
パルスが入らなければ出力は“0”であるが、パ
ルスが入つてトリガされると、所定時間の間出力
が“1”になる。出力“1”の間にさらに次のパ
ルスが入ると、そのパルスによつて再度トリガさ
れ、その時から所定時間出力は“1”を続ける。
従つて、パルスが所定の間隔以下の間隔(所定以
上の周波数)で入力されると、出力は“1”を続
けることになる。パルスの周波数は空気量に比例
しているので、所定量以上の空気量かどうか、即
ち、エンジンが回転しているかどうかが判定でき
る。
なお、この場合、入力パルスの周波数あるいは
周期を測定するパルス入力インタフエースを有す
るマイクロコンピユータの場合には、そのパルス
の周波数あるいは周期を測定し、そのデータを所
定値と比較することによつて、エンジンが回転し
ているかどうかをマイクロコンピユータで判定で
きる。
さらに、いわゆる周波数・電圧(FV)変換回
路を用い、変換された電圧をコンパレータやAD
変換後に比較する手段などを用いて判定すること
もできる。
次に第14図は信号有無判定手段41の一実施
例図である。
クランク角センサ6からの基準角信号S2は再ト
リガ可能な単安定マルチバイブレータ48に入力
され、前述のエアフローセンサ45のパルスの有
無判定と同様に、基準角信号S2のパルスが所定の
周波数(例えばエンジン回転20rpm以上に相当)
以上で発生していれば、出力は“1”になるが、
故障してパルスが発生しなくなると“0”にな
る。
単位角信号S1は別の再トリガ可能な単安定マル
チバイブレータ47に入力され、同様に(単安定
マルチバイブレータの1トリガに対する出力時間
は本例では基準角信号S2に対するものの1/60に設
定する)パルスが発生していれば“1”、発生し
ていなければ“0”の出力が得られる。
両出力はNAND回路49に入力される。両出
力が“1”ならば、即ち、基準角信号S2と単位角
信号S1の両方共発生していれば、NAND回路の
出力すなわち前記の信号S17は“0”になる。
どちらか一方の出力が“0”ならば、即ち、基
準角信号S2と単位角信号S1のうちのどちらか一方
でも(両方の場合を含めて)発生していないと、
NAND回路の出力S17は“1”になる。
なお前記エアフローセンサ45の例でも述べた
ように、マイクロコンピユータのインタフエース
を用いて、基準角信号S2および単位角信号S1の周
波数、周期を測定して判定したり、FV変換して
判定する方法も適用できる。また、例えば、基準
角信号S2だけのクランク角センサの場合には当然
その信号だけで判定する。
次に第15図は論理手段42の一実施例図であ
り、AND回路50で構成される。信号S16と信号
S17が両方共“1”の時、即ち、エンジンが所定
回転以上で、基準角信号S2あるいは単位角信号S1
のどちらか一方でも発生していない時、判定結果
信号S18は“1”になり、クランク角センサが故
障していることを示す。
信号S16とS17のどちらか一方でも“0”の時
は、判定結果信号S18は“0”になり、クランク
角センサは正常である(あるいは故障しているか
もしれないが信号の発生を必要とされていない)
ことを示す。
上記の結果をまとめると第16図に示すように
なる。
なお上記の論理判定も当然マイクロコンピユー
タで行なうことが出来る。
次にエンジン状態信号S15について詳細に説明
する。
エンジン状態信号S15としては前述の吸入空気
量や吸入負圧の他に以下のようなものが利用でき
る。
(1) スタータ・モータの作動信号 例えば、スタータ・スイツチの開閉信号を用い
る。スイツチが閉じている場合には、スタータ・
モータが作動するので、エンジンは回転するはず
である。従つて、スイツチが閉じていることを、
スタータ・モータにかかる電圧や電流などで検出
し、エンジンが回転していると判定すればよい。
この場合、スイツチが閉じてから実際にエンジン
が所定の回転に達するまでには、エンジンの回転
部分の慣性のため、時間遅れがある。また、エン
ジン回転の検出をスイツチが閉じている間しかで
きないこともあるため、若干の工夫が必要である
が、特別にセンサ類を必要としないというメリツ
トと、始動(クランキング)時に素早く故障検出
ができるというメリツトがある。
第17図は、スタータ・スイツチ51の信号を
使う場合の具体的例図である。回転判定手段40
は抵抗R3、コンデンサC1、ダイオードD1、ツエ
ナーダイオードZD1で構成されている。
スタータ・スイツチ51が閉じると、スター
タ・モータ52が回転し始めると共に、+12Vの
バツテリ電圧が入力され、R3とC1の回路で遅延
され、ZD1で5Vに波形整形された信号S16が出力
される。即ち、スタータ・スイツチ51が閉じて
から所定時間遅れで論理レベル“1”になり、エ
ンジンが回転中であることを示す。スイツチ51
が開くと、ダイオードD1を介して急速に放電さ
れ、直ちに“0”となる。
信号有無判定手段41は第14図と同じで、ク
ランク角センサの信号が無いと信号S17は“1”
になる。
論理判定手段42は、AND回転53とセツト
(S)、リセツト(R)入力を有するフリツプ・フ
ロツプ55、インバータ54で構成される。正常
時にはクランク角センサ信号が発生しているので
信号S17は“0”になり、インバータ54で反転
されて、リセツト入力Rに“1”が入り、フリツ
プ・フロツプ55のQ出力すなわち判定結果信号
S18は“0”になる。クランク角センサ6が故障
していると、信号S17は“1”であり、スター
タ・スイツチ51が閉じて、エンジンが回転して
いるはずの時は、信号S16も“1”になる。
そのためAND回路53の出力が“1”になる
ので、セツト入力Sに“1”が入り、フリツプ・
フロツプ55のQ出力は“1”となつて故障であ
ることを示す。スタータ・スイツチが開くと、信
号S16は“0”になり、セツト入力も“0”にな
るが、リセツト入力も“0”なので、Q出力は
“1”に保持され、故障状態である出力が保持さ
れる。その後、クランク角センサ6が正常に復帰
した場合には、リセツト入力が“1”になり、Q
出力が“0”になつて正常であるという出力とな
る。
(2) 油圧信号 エンジンが回転している時には、エンジン潤滑
油はオイルポンプによつて加圧されるので圧力が
高くなる。通常の車両には油圧計あるいは油圧警
報ランプが付いており、あらたなセンサを追加し
なくても、これらの回路から信号を取つて、前述
の各例と同様な構成の回転判定手段に入力すれ
ば、エンジン回転中の信号が得られる。
(3) 車速信号 車両走行中にはエンジンが回転しているはずで
あるので車速信号からもエンジンの回転を判定で
きる。但し、トランスミツシヨンがニユートラル
の場合や、クラツチが切れている場合には、車速
はゼロでなくてもエンジンが回転していないこと
もある。即ちクランク角センサは正常でも信号が
出ないということもあるので、エンジン回転中と
いう判定の中に、これらの状態を示す信号を入れ
て判定する必要がある。
(4) バツテリ電圧、オルタネータ信号 バツテリはエンジンで駆動されるオルタネータ
によつて充電され、充電中は通常よりも高い電圧
になる。従つて、比較器等を用いて、通常レベル
より高いかどうかを判定し、エンジン回転中であ
ることを判定することができる。この場合も特別
なセンサを必要としないという利点がある。
なお、オルタネータは交流電圧を発生するの
で、その電圧波形を波形整形してパルスに変換す
れば、エンジン回転に比例した周波数のパルスが
得られ、エンジン回転に直結した信号が得られる
ので、正確にエンジン回転が判定できる。
また通常の車両には、バツテリへの充電を示す
チヤージ・ランプが付いている。これはエンジン
が回転して、バツテリへ充電していることを示す
表示である。従つて、このランプにかかる電圧を
測定すれば、エンジンの回転を判定できる。
(5) エンジン振動 エンジン回転中はエンジンが振動する。従つ
て、加速度(振動)ピツクアツプでエンジンの振
動に応じた信号を得て、これを増幅、整流、平滑
して所定のレベル以上か以下かを判定すれば、エ
ンジン回転を判定できる。
また、エンジン回転の判定は上述のものを組合
せて用いると、さらに確実な判定ができる。
例えば、吸入空気量信号のみでエンジン回転の
検出を行なう場合、エンジンがかかつている状態
では吸入空気量がかなり大きく、かかつている状
態から停止状態への遷移は確実に検出できる。し
かし、始動時の吸入空気量は非常に小さく、停止
時と区別するのが非常に困難である。そのため始
動時は、スタータ・スイツチによつてエンジンの
回転検出を行なつてやれば、停止状態から、エン
ジンの回転している状態への遷移を早く確実に検
出できる。
よつて、これら2つを組み合せて、スタータ・
スイツチの閉でエンジン回転を検出して故障判定
を行ない、バツクアツプ回路を作動させ、また吸
入空気量信号でエンジン停止を判定してバツクア
ツプ回路の作動を停止するようにすれば、エンジ
ンの回転判定を早く確実に行なうことができる。
この場合には、第17図の例で、フリツプ・フ
ロツプ55のリセツト入力Rに、信号S17の反転
出力の代りに第12図の例で示したコンパレータ
44の出力を反転して入力すればよい。
以上説明したごとき故障検出手段を用いれば、
エンジン回転中で、クランク角センサからの信号
が発生していなければならない時に発生しないと
いう故障を正確に検出することが出来る。
以上説明したごとく本発明によれば、クランク
角センサが故障した場合にも、機関が支障なく作
動出来る程度の運転機能は維持することが出来る
ので、修理工場や自宅まで自走することが可能と
なる。特に機関の回転速度に応じて周波数を変え
るように構成したことにより、低回転域から高回
転域まで比較的良好な運転を行なうことが出来る
という効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来装置の一例図、第2図は最適点火
進角値の特性図、第3図は本発明の一実施例図、
第4図は選択回路の一実施例図、第5図は電圧制
御発振器の一実施例図、第6図は各気筒の行程と
火花放電タイミングとの関係図、第7図は吸気量
信号S4の波形図、第8図はオルタネータの電圧波
形の一例図、第9図は入出力インタフエースの一
実施例図、第10図は本発明の演算を示すフロー
チヤートの一実施例図、第11図はクランク角セ
ンサ故障検出手段の基本構成を示すブロツク図、
第12図及び第13図はそれぞれ回転判定手段の
一実施例図、第14図は信号有無判定手段の一実
施例図、第15図は論理判定手段の一実施例図、
第16図は論理判定の真理値を示す図、第17図
は故障検出手段の他の実施例図である。 符号の説明、1……制御回路、2……CPU、
3……入出力インタフエース、4……RAM、5
……ROM、6……クランク角センサ、7……ト
ランジスタ、8……点火コイル、9……デイスト
リビユータ、10A〜10F……点火プラグ、1
1……トランジスタ、12……燃料噴射弁、13
……ハイパスフイルタ、14……増巾器、15,
16……周波数・電圧変換器、17,18……電
圧制御発振器、19,20……選択回路、21…
…不揮発性メモリ、22……カウンタ、23……
発振器、24……モード選択レジスタ、25〜2
8……レジスタ、29……アドレスバス、30…
…データバス、31……コンパレータ、32……
トランジスタ、33……警報ランプ、34,35
……アンド回路、36……オア回路、37……集
積回路。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 内燃機関のクランク軸の回転に同期して所定
    のクランク角度で第1の信号を出力するクランク
    角センサと、点火装置と燃料噴射弁とのうちの少
    なくとも一方を上記第1の信号に基づいて制御す
    る第1の手段とを備えた内燃機関の電子制御装置
    において、上記第1の信号以外の運転状態信号か
    ら内燃機関の回転速度を検出し、それに対応した
    周波数の第2の信号を出力する第2の手段と、上
    記第1の信号の少なくとも一部が出力されなくな
    つた場合に上記クランク角センサが故障したもの
    と判断して上記第1の信号の代りに上記第2の信
    号に基づいて点火装置と燃料噴射弁とのうちの少
    なくとも一方を制御する第3の手段とを備えた内
    燃機関の電子制御装置。 2 前記第2の手段は、内燃機関の吸入空気量又
    は吸入負圧に対応した信号の脈動の周波数から回
    転速度を検出するものであることを特徴とする特
    許請求の範囲第1項記載の内燃機関の電子制御装
    置。 3 前記第2の手段は、内燃機関で駆動されるオ
    ルタネータによつて充電されるバツテリ電圧の脈
    動の周波数から回転速度を検出するものであるこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の内燃
    機関の電子制御装置。 4 前記第2の手段は、車速と変速機の変速位置
    とから回転速度を検出するものであることを特徴
    とする特許請求の範囲第1項記載の内燃機関の電
    子制御装置。 5 前記第1の手段がマイクロコンピユータで構
    成されている場合に、上記マイクロコンピユータ
    内の入出力インタフエースの動作モードを切換え
    ることによつて正常時の点火信号又は噴射パルス
    の代りに前記第2の信号を出力するように構成し
    たことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の
    内燃機関の電子制御装置。 6 内燃機関のクランク軸の回転に同期して所定
    のクランク角度で第1の信号を出力するクランク
    角センサと、点火装置と燃料噴射弁とのうちの少
    なくとも一方を上記第1の信号に基づいて制御す
    る第1の手段とを備えた内燃機関の電子制御装置
    において、上記第1の信号以外の運転状態信号か
    ら内燃機関の回転速度を検出し、それに対応した
    周波数の第2の信号を出力する第2の手段と、上
    記第1の信号の少なくとも一部が出力されなくな
    つた場合に上記クランク角センサが故障したもの
    と判断して上記第1の信号の代りに上記第2の信
    号に基づいて点火装置と燃料噴射弁とのうちの少
    なくとも一方を制御する第3の手段と、該第3の
    手段がクランク角センサ故障と判定した場合に作
    動して故障発生を表示する警報手段と、その故障
    情報を記憶しておく不揮発性メモリとを備えた内
    燃機関の電子制御装置。 7 内燃機関のクランク軸の回転に同期して所定
    のクランク角度で第1の信号を出力するクランク
    角センサと、点火装置と燃料噴射弁とのうちの少
    なくとも一方を上記第1の信号に基づいて制御す
    る第1の手段とを備えた内燃機関の電子制御装置
    において、上記第1の信号以外の運転状態信号か
    ら内燃機関の回転速度を検出し、それに対応した
    周波数の第2の信号を出力する第2の手段と、上
    記第1の信号の少なくとも一部が出力されなくな
    つた場合に上記クランク角センサが故障したもの
    と判断して上記第1の信号の代りに上記第2の信
    号に基づいて点火装置と燃料噴射弁とのうちの少
    なくとも一方を制御する第3の手段と、該第3の
    手段がクランク角センサ故障と判定した場合に作
    動して内燃機関の出力を制限する第4の手段とを
    備えた内燃機関の電子制御装置。
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