JP2000220511A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

内燃機関の制御装置

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JP2000220511A
JP2000220511A JP11019405A JP1940599A JP2000220511A JP 2000220511 A JP2000220511 A JP 2000220511A JP 11019405 A JP11019405 A JP 11019405A JP 1940599 A JP1940599 A JP 1940599A JP 2000220511 A JP2000220511 A JP 2000220511A
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JP
Japan
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temperature
exhaust gas
value
tgas
sensor
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Withdrawn
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JP11019405A
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English (en)
Inventor
Yoshitaka Hibino
義貴 日比野
Yoshifusa Kanazawa
義房 金沢
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 比較的低い温度における検出精度の低い排気
温センサを用いて触媒の活性温度近傍の温度を正確に検
出し、電気加熱式触媒などの電力供給制御をより正確に
行うことができる内燃機関の制御装置を提供する。 【解決手段】 エンジンの冷間始動時において、エンジ
ン水温TW及び吸気温TAの平均値を外気温関連温度T
WTAとし、その外気温関連温度TWTAのなまし値T
WAINAVEが真の温度であるとみなして、そのなま
し値TWAINAVEと、排気ガス温度センサ出力TG
ASと外気温関連温度TWTAとの差のなまし値DTG
AVEとを用いて、排気ガス温度センサ出力TGASの
補正演算式を決定し(S76)、その補正演算式を用い
てセンサ出力TGASを補正して、補正排気ガス温度T
GASRAWを算出する(S77)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関の排気ガ
ス温度を検出し、検出した排気ガス温度に応じて例えば
電気加熱式触媒の通電制御などを行う制御装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】内燃機関の冷間始動時においては、排気
ガス浄化を行う触媒の活性化に時間を要するため、触媒
を電気的に加熱して活性化を早めることが行われてお
り、例えば特開平6−173663号公報には、排気ガ
ス温度を検出し、該検出した排気ガス温度を用いて電気
加熱式触媒への供給電力を制御する手法が開示されてい
る。より具体的には、電気加熱式触媒の上流側と下流側
にそれぞれ排気ガス温度を検出する排気温センサを設
け、これらのセンサの検出値の差及び電気加熱式触媒の
温度に応じて、供給電力の制御が行われる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、排気ガ
ス温度を検出する排気温センサは、触媒が損傷する可能
性の高い温度(例えば900℃程度)での精度が高くな
るように設計されているため、比較的低い温度(例えば
常温から触媒活性温度(400℃程度)までの範囲)に
おいて検出精度が低下する傾向を有する。そのため、上
記従来の手法では、排気ガス温度の検出誤差が大きくな
って電気加熱式触媒への供給電力が不適切な値となる場
合があった。
【0004】本発明はこの点に着目してなされたもので
あり、比較的低い温度における検出精度の低い排気温セ
ンサを用いて触媒の活性温度近傍の温度を正確に検出
し、電気加熱式触媒などの電力供給制御をより正確に行
うことができる内燃機関の制御装置を提供することを目
的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、内燃機関の排気系に設けられ、排気ガスの温
度を検出する排気温検出手段と、外気温または外気温に
関連する温度を検出する温度検出手段とを有する内燃機
関の制御装置において、前記排気温検出手段の出力を前
記温度検出手段の出力に応じて補正する補正手段を有す
ることを特徴とする。
【0006】この構成によれば、排気温検出手段の出力
が、外気温または外気温に関連する温度を検出する温度
検出手段の出力に応じて補正されるので、比較的低い温
度における検出精度の低い排気温検出手段を用いて触媒
の活性温度近傍の温度を正確に検出し、電気加熱式触媒
などの電力供給制御をより正確に行うことができる。
【0007】前記補正手段は、排気温検出手段の出力が
所定高温値以下の範囲で補正を行えばよい。所定高温値
は、触媒が損傷する可能性が高くなる温度値、換言すれ
ば排気温検出手段の検出精度が高くなる温度値、例えば
900℃とする。
【0008】前記温度検出手段は、内燃機関の冷却水温
を検出する冷却水温センサ及び/または吸入空気の温度
を検出する吸気温センサとし、前記補正手段は、内燃機
関の低温始動時に、補正用の演算式を決定することが望
ましい。
【0009】また機関の低温始動時は、機関停止後の経
過時間により判定してもよいが、直前の機関停止時の冷
却水温センサ出力値と、始動直後の冷却水温センサ出力
値との差の絶対値が所定大温度差(例えば50℃)より
大きくなったか否かにより判定するとよい。あるいは、
冷却水温センサ出力と吸気温センサ出力との差の絶対値
が、所定小温度差(例えば3℃)より小さくなったか否
かにより判定してもよい。
【0010】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面を
参照して説明する。図1は本発明の一実施形態に係る内
燃機関(以下「エンジン」という)及びその制御装置の
全体の構成図であり、エンジン1の吸気管2の途中には
スロットル弁3が配されている。スロットル弁3にはス
ロットル弁開度(θTH)センサ4が連結されており、
スロットル弁開度センサ4は当該スロットル弁3の開度
に応じた電気信号を出力して電子コントロールユニット
(以下「ECU」という)5に供給する。
【0011】燃料噴射弁6はエンジン1とスロットル弁
3との間且つ吸気管2の図示しない吸気弁の少し上流側
に各気筒毎に設けられており、各噴射弁は図示しない燃
料ポンプに接続されていると共にECU5に電気的に接
続されて当該ECU5からの信号により燃料噴射弁6の
開弁時間が制御される。
【0012】一方、スロットル弁3の直ぐ下流には吸気
管内絶対圧(PBA)センサ7が設けられており、この
絶対圧センサ7により電気信号に変換された絶対圧信号
は前記ECU5に供給される。また、その下流には吸気
温(TA)センサ8が取付けられており、吸気温TAを
検出して対応する電気信号を出力してECU5に供給す
る。エンジン1の本体に装着されたエンジン水温(T
W)センサ9はサーミスタ等から成り、エンジン水温
(冷却水温)TWを検出して対応する温度信号を出力し
てECU5に供給する。
【0013】エンジン1の図示しないカム軸周囲又はク
ランク軸周囲には、エンジン回転数(NE)センサ10
及び気筒判別(CYL)センサ11が取り付けられてい
る。エンジン回転数センサ10は、エンジン1の各気筒
の吸入行程開始時の上死点(TDC)に関し所定クラン
ク角度前のクランク角度位置で(4気筒エンジンではク
ランク角180゜毎に)TDC信号パルスを出力し、気
筒判別センサ11は、特定の気筒の所定クランク角度位
置で気筒判別信号パルスを出力するものであり、これら
の各信号パルスはECU5に供給される。
【0014】エンジン1の排気管12には、上流側から
順に電気加熱式触媒(以下「EHC」という)13及び
三元触媒を内蔵する排気ガス浄化装置14が配置されて
おり、これらの触媒は排気ガス中のHC,CO,NOx
等の成分の浄化を行う。排気ガス浄化装置14には、排
気ガス温度TGASを検出する排気温検出手段としての
排気温センサ15が設けられている。排気温センサ15
の温度検出素子は、排気ガスに直接接触する位置に配置
されている。なお、排気温センサ15の温度検出素子
は、排気管12内に直接露出するように配置してもよ
い。
【0015】EHC13及びECU5を含む電気回路系
は、図2に示すように構成されている。本実施形態のE
HC13は、触媒自体に通電してヒータとしても機能す
るよう構成されており、EHC13の一端は、電流セン
サ27を介してスイッチ25の端子aに接続され、他端
は接地されている。またEHC13の両端の電圧(以下
「EHC電圧」という)VEHCを検出する電圧センサ
28が接続されており、電流センサ27及び電圧センサ
28の検出信号は、ECU5に供給される。スイッチ2
5の端子bは、バッテリ26の正極及びEHC13以外
の車載電気装置30に接続されている。車載電気装置3
0には、例えばエアコン(空調装置)、自動変速機、パ
ワーステアリング装置、ヘッドライト、ウインドヒータ
等が含まれる。
【0016】また、エンジン1によって駆動される主オ
ルタネータ(以下「MACG」という)21及び副オル
タネータ(以下「SACG」という)23は、それぞれ
レギュレータ22及び24を介してECU5に接続され
ており、その発電電圧がECU5により制御される。具
体的には、ECU5は、MACG21及びSACG23
の界磁巻線の通電デューテイをレギュレータ22及び2
4へ指令することにより、発電電圧の制御を行う。MA
CG21の一方の出力端子は、スイッチ25の端子cに
接続され、他方の出力端子は接地されている。またSA
CG23の一方の出力端子は、電気装置30(スイッチ
25の端子b側)に接続され、他方の出力端子は接地さ
れている。
【0017】スイッチ25は、ECU5に接続されてお
り、その作動がECU5により制御される。スイッチ2
5は、通常は端子b側に接続され、冷間始動時において
EHC13に通電するときのみ、端子a側に接続され
る。MACG21の発電電圧は、スイッチ25が端子a
側に接続されるときは、30V程度の高電圧とされ、ス
イッチ25が端子b側に接続されるときは、14.5V
程度の低電圧とされる。
【0018】バッテリ26の負極は接地されており、ま
た正極はECU5に接続されている。ECU5は、バッ
テリ26の出力端子電圧(以下単に「出力電圧」とい
う)VBの計測を行う。なおSACG23は、電気装置
30の消費電力が大きい場合に作動する。特にスイッチ
25が端子a側に接続されているときには、MACG2
1の出力が電気装置30には供給されないため、SAC
G23を作動させ、供給電力の不足を補う。
【0019】ECU5は各種センサからの入力信号波形
を整形し、電圧レベルを所定レベルに修正し、アナログ
信号値をデジタル信号値に変換する等の機能を有する入
力回路5a、中央演算処理回路(以下「CPU」とい
う)5b、CPU5bで実行される各種演算プログラム
及び演算結果等を記憶する記憶手段5c、前記燃料噴射
弁6、レギュレータ22、24、スイッチ25等の制御
信号を出力する出力回路5d等から構成される。記憶手
段5cは、イグニッションスイッチがオフされたときも
バッテリ電圧でバックアップされ、記憶内容が保持され
るバックアップRAM(Random Access Memory)を備え
ている。CPU5bは上述の各種センサの検出信号に基
づいて、EHC13の通電制御すなわちスイッチ25の
切換制御、MACG21及びSACG23の界磁巻線の
通電デューティの制御(発電電圧制御)等を行う。
【0020】図3はEHC13の通電制御を行う処理の
フローチャートであり、本処理はTDC信号パルスの発
生に同期して、あるいは所定時間毎にCPU5bで実行
される。ステップS11では、エンジン1の始動中か否
かを判別し、始動中であるときは、エンジン回転数NE
が所定回転数NE0(例えば1000rpm)より高い
か否かを判別し(ステップS12)、NE>NE0であ
るときは、EHC13への通電を終了すべきことを
「1」で示す終了フラグFENDが「1」であるか否か
を判別する(ステップS13)。終了フラグFEND
は、後述する図5の処理により設定される。ステップS
13でFEND=0であるときは、排気ガス温度TGA
SRAWが所定温度TGAS0(例えば400℃)より
高いか否かを判別する(ステップS14)。ここで排気
ガス温度TGASRAWは、後述する図6,7の処理に
より排気温センサ15による検出値TGASを補正して
得られる補正排気ガス温度である。
【0021】ステップS14の答が否定(NO)、すな
わちTGASRAW≦TGAS0であるときは、スイッ
チ25を端子a側に接続して、EHC13へ電力を供給
する(ステップS16)。一方、ステップS11または
S12の答が否定(NO)、あるいはステップS13ま
たはS14の答が肯定(YES)であって、始動中でな
いとき、エンジン回転数NEが低いとき、EHC13の
通電が終了しているとき、または排気ガス温度TGAS
RAWが高いときは、バッテリ電圧VBが所定高電圧V
H(例えば18V)より高いか否かを判別し、VB>V
B0であるときは、前記ステップS16に進み、VB≦
VB0であるときは、スイッチ25を端子b側に接続し
てEHC13への電力供給は行わないようにする(ステ
ップS17)。
【0022】図4はMACG21の発電電圧を制御する
処理のフローチャートであり、本処理はTDC信号パル
スの発生に同期して、あるいは所定時間毎にCPU5b
で実行される。ステップS31では、EHC13が通電
中か否か、すなわちスイッチ25が端子a側に接続され
ているか否かを判別し、通電中であるときは、EHC電
圧VEHCが所定低電圧VL(例えば10V)より低い
か否かを判別し(ステップS32)、VEHC>VLで
あるときは、排気ガス温度TGASRAWが所定温度T
GAS0より高いか否かを判別する(ステップS3
3)。そして、ステップS33の答が否定(NO)のと
きは、MACG21の発電電圧が30Vとなるようにレ
ギュレータ22を制御する一方、スイッチ25が端子b
側に接続されているとき、VEHC≦VLであるとき、
または排気ガス温度TGASRAWが高いときは、MA
CG21の発電電圧を14.5Vとなるようにレギュレ
ータ22を制御する(ステップS35)。
【0023】ステップS32の判別は、スイッチ25の
作動遅れ(切換制御信号を出力してから実際に切り換わ
るまでの遅れ)を考慮し、スイッチ25が端子a側に確
実に切り換わったことを判定するために設けられてい
る。
【0024】図5はEHC13の通電終了判断を行う処
理のフローチャートであり、本処理はTDC信号パルス
の発生に同期して、あるいは所定時間毎にCPU5bで
実行される。ステップS41では、EHC13が通電中
か否か、すなわちスイッチ25が端子a側に接続されて
いるか否かを判別し、通電中でなければ直ちに処理を終
了し、通電中であるときは、強制的に通電を終了すべき
ことを「1」で示す強制通電終了フラグFFSVBHC
が「1」であるか否かを判別する(ステップS42)。
このフラグFFSVBHCは、図示しない他の処理で電
力供給系やEHC13の回路系に異常あると判定したと
き「1」に設定されるフラグであり、このフラグFFS
VBHCが「1」であるときは、直ちに終了フラグFE
NDを「1」に設定する(ステップS45)。
【0025】ステップS42でFFSVBHC=0であ
るときは、排気ガス温度TGASRAWが所定温度TG
AS0より高いか否かを判別し(ステップS43)、T
GASRAW>TGAS0であるときは、EHC電圧V
EHCが所定判定電圧VM(例えば16V)より低いか
否かを判別する(ステップS44)。そしてステップS
43及びS44の答がともに肯定(YES)であると
き、すなわち排気ガス温度TGASRAWが高くかつV
EHC<VMであって、MAGC21の出力電圧が1
4.5V近傍に戻っているときは、終了フラグFEND
を「1」に設定し(ステップS45)、TGASRAW
≦TGAS0であるときまたはVEHC≧VMであると
きは、通電を終了すべきでない(スイッチ25を端子b
側に切り換えるべきでない)と判定して終了フラグFE
NDを「0」とする(ステップS46)。ステップS4
4は、MAGC21の出力電圧が低電圧、すなわち1
4.5V近傍に戻っていることを確認してから、スイッ
チ25を切り換えるために設けられている。
【0026】図6及び7は、排気ガス温度センサ検出値
TGASをエンジン水温TW及び吸気温TAに応じて補
正し、補正排気ガス温度TGASRAWを算出する処理
のフローチャートであり、本処理はTDC信号パルスの
発生に同期して、あるいは所定時間毎にCPU5bで実
行される。ステップS51では、イニシャル処理か、す
なわち今回の処理がイグニッションスイッチオン後の最
初の処理か否かを判別し、イニシャル処理出ないときに
は直ちにステップS71(図7)に進む。
【0027】イニシャル処理であるときは、エンジン水
温TWを初期水温TWINとして記憶し(ステップS5
2)、前回イグニッションスイッチをオフしたときに記
憶した記憶水温TWPDと、初期水温TWINとの差で
ある温度変化量ΔTWIN(=TWPD−TWIN)を
算出する(ステップS53)。なお初期水温TWIN
は、イグニッションスイッチオン後若干時間が経過した
後に読み込んでもよいし、エンジン1の回転を検出した
後に読み込んでもよい。
【0028】そして、温度変化量ΔTWINが所定温度
差DTWSOAK(例えば50℃)より大きいか否かを
判別し(ステップS54)、ΔTWIN>DTWSOA
Kであって十分エンジン水温TWが下がっているとき
は、エンジン水温TW及び吸気温TAが所定範囲内にあ
るか否かを判別する。
【0029】すなわち、エンジン水温TWが所定上限値
TWEHCINH(例えば45℃)より低いか否か(ス
テップS55)、吸気温TAが所定吸気温TAEHCI
NL(例えば45℃)より低いか否か(ステップS5
6)、及びエンジン水温TWが所定下限値TWEHCI
NL(例えば−5℃)より高いか否かを判別し(ステッ
プS57)、TW≧TWEHCINH若しくはTW≦T
WEHCINLであるとき、またはTA≧TAEHCI
NLであるときは、直ちにステップS71に進み、ステ
ップS55〜S57の答がすべて肯定(YES)のとき
は、エンジン水温TWと吸気温TAとの差の絶対値を温
度差ΔTWTA(=|TW−TA|)とする(ステップ
S58)。そして、温度差ΔTWTAが所定温度差DS
OAK(例えば3℃)より小さいか否かを判別し(ステ
ップS59)、ΔTWTA<DSOAKであるときは、
排気ガス温度センサ検出値TGASが所定下限値TGA
SCL1(例えば70℃)より低いか否かを判別する
(ステップS60)。
【0030】ΔTWTA≧DSOAKであるときまたは
TGAS≧TGASCL1であるときは、すなわち今回
の始動は十分な放置時間を経過した後のものであるにも
かかわらず、エンジン水温TWと吸気温TAとの差が大
きいとき、あるいは排気ガスセンサ検出値TGASが高
いときは、センサの異常の可能性があるので、直ちにス
テップS71に進む。一方ステップS59及びS60の
答がともに肯定(YES)であるときは、エンジン水温
TWと吸気温TAとの平均値(=(TW+TA)/2)
を外気温関連温度TWTAとし(ステップS61)、排
気ガス温度センサ検出値TGASと外気温関連温度TW
TAとの温度差ΔTGASWA(=TGAS−TWT
A)を算出し(ステップS62)、さらにこのイニシャ
ル処理の実行回数をカウントするカウンタNBUSOA
Kを「1」だけインクリメントとする(ステップS6
3)。カウンタNBUSOAKの値は、バックアップR
AMに保持されており、NBUSOAK(n−1)は、
カウンタNBUSOAKの前回値(前回のイニシャル処
理で算出された値)である。
【0031】続くステップS64では、カウンタNBU
SOAKの値が所定値NBUSOAKR(例えば3)よ
り大きいか否かを判別し、NBUSOAK>NBUSO
AKRであるときは、続くステップS67,S68の演
算で使用するなまし係数KTGAVを第1の値KTGA
V1(例えば0.1)に設定し(ステップS66)、N
BUSOAK≦NBUSOAKRであるときは、なまし
係数KTGAVを第1の値KTGAV1より大きい第2
の値KTGAV2(例えば0.5)に設定する(ステッ
プS65)。カウンタNBUSOAKの値が小さいと
き、すなわちバックアップRAMの記憶内容が失われた
直後は、今回値の寄与を大きくするためである。
【0032】次いで前記温度差ΔTGASWAのなまし
値(以下「なまし温度差」という)DTGAVEを下記
式(1)により算出し(ステップS67)、さらに前記
外気温関連温度TWTAのなまし値(以下「なまし外気
温関連温度」という)TWAINAVEを下記式(2)
により算出する(ステップS68)。 DTGAVE=KTGAV×ΔTGASWA +(1−KTGAV)×DTGAVE(n−1) (1) TWAINVE=KTGAV×TWTA +(1−KTGAV)×TWAINAVE(n−1) (2) DTAGAVE(n−1)及びTWAINAVE(n−
1)は、前回算出値であり、KTGAVはステップS6
5またはS66で設定したなまし係数である。
【0033】ステップS71では、なまし温度差DTG
AVEが第1所定温度差DTGAVEL(例えば−30
℃)より大きか否かを判別し、DTGAVE>DTGA
VELであるときは、なまし温度差DTGAVEが第2
所定温度差DTGAVEH(30℃)より小さいか否か
を判別する(ステップS72)。そして、DTGAVE
≦DTGAVELであるとき、またはDTGAVE≧D
TGAVEHであるときは、外気温関連温度と、排気ガ
ス温度センサ検出値TGASとの差が大きすぎるので、
排気ガス温度センサ15が異常であると判定し(ステッ
プS73)、補正排気ガス温度TGASRAWを異常時
用所定温度TGASFS(例えば800℃)に設定して
(ステップS74)、本処理を終了する。
【0034】なまし温度差DTGAVEが第1温度差D
TGAVELと第2温度差DTGAVEHとの間にある
(DTGAVEL<DTGAVE<DTGAVEH)と
きは、センサ検出値TGASが、排気ガス温度センサ1
5の検出精度が高くなる所定高温値TGASHI(例え
ば900℃)より高いか否かを判別し(ステップS7
5)、TGAS>TGASHIであるときは、補正の必
要がないので、センサ検出値TGASをそのまま補正排
気ガス温度TGASRAWとして(ステップS78)、
本処理を終了する。一方TGAS≦TGASHIである
ときは、下記式(3)の傾きαと、切片βと決定する
(ステップS76)。 TGAS=α×TGASRAW+β (3)
【0035】図8は、補正温度TGASRAWと、セン
サ検出値TGASとの関係を説明するための図であり、
ここでは、補正温度TGASRAWが正しい(真の)排
気ガス温度と等しいものとする。排気ガス温度が所定高
温値TGASHIより低い範囲でも排気ガス温度センサ
15の検出精度が高いときは、同図に実線で示すように
両者の関係は傾き45度の直線となるが、実際にはこの
範囲でセンサ検出値がずれるので、センサ検出値TGA
Sと、補正温度TGASRAWとは、例えば破線で示す
ような関係を有する。そこで、この破線を上記式(3)
で表すと、傾きαは、 α=Y1/X1 (4) となり、切片βは β=TGAS1−X2×α (5) となる。
【0036】前記ステップS59でエンジン水温TWと
吸気温TAとの温度差の絶対値ΔTWTAが小さいと
き、すなわちエンジン停止後十分な時間が経過している
ときは、排気ガス温度センサ15の真の検出値TGAS
RAWもほぼその温度と等しいはずであるから、今回得
られたなまし温度差DTGAVE及びなまし外気温関連
温度TWAINAVEをそれぞれDTGAVE1及びT
WAINAVE1とすると、図8のY2がなまし温度差
DTAGVE1に対応すると考えられる。したがって、
上記式(5)のTGAS1は(TWAINAVE1+D
TGAVE1)であり、 Y1=TGASHI−TGAS1 =TGASHI−(TWAINAVE1+Y2) =TGASHI−(TWAINAVE1+DTGAVE1) X1=TGASHI−TWAINAVE1 となり、またX2は明らかにTWAINAVE1に等し
い。よって α=(TGASHI−TWAINAVE1−DTGAVE1) /(TGASHI−TWAINAVE1) β=(TWAINAVE1+DTGAVE1)−TWAINAVE1×α となる。
【0037】続くステップS77では、式(3)を変形
して得られる下記式(6)に上記α、β及びセンサ検出
値TGASを適用して、補正温度TGASRAWを算出
する。 TGASRAW=(TGAS−β)/α (6)
【0038】以上のように図6,7の処理によれば、エ
ンジン1の停止後十分に時間が経過した後にイグニッシ
ョンスイッチがオンされた時点のエンジン水温センサ検
出値TW及び吸気温センサ検出値TAに基づいて、排気
ガス温度センサ検出値TGASが補正されるので、通常
排気ガス温度センサ15の検出精度が低下する温度範囲
(常温から900℃程度の範囲)においても、正確な補
正排気ガス温度値TGASRAWを得ることができ、例
えば図3〜5におけるEHC13への電力供給制御を正
確に実行することが可能となる。
【0039】本実施形態では、吸気温センサ8及びエン
ジン水温TWセンサ9が温度検出手段に相当し、排気ガ
ス温度センサ15が排気温検出手段に相当し、CPU5
bにより実行される図6及び7の処理が補正手段に相当
する。
【0040】本発明は上述した実施形態に限るものでは
なく、種々の変形が可能である。例えば、外気温または
外気温に関連する温度を検出する温度検出手段として
は、空調制御用の外気温センサや車室内に設けられた温
度センサを用いてもよい。また上述した実施形態では、
吸気温TAとエンジン水温TWの平均値を外気温関連温
度TWTAとして使用したが、吸気温TAまたはエンジ
ン水温TWのいずれか一方を、外気温関連温度ととして
使用するようにしてもよい。
【0041】また上述した実施形態では、なまし温度差
DTGAVE及びなまし外気温関連温度TWAINAV
Eを用いて傾きα及び切片βを算出したが、今回の検出
値から得られた外気温関連温度TWTA及び温度差ΔT
GASWAをそのまま使用して算出するようにしてもよ
い。また補正排気ガス温度TGASRAWを用いた制御
は、上述した実施形態に限るものではなく、例えば特開
平6−173663に示されたEHCへの電力供給制御
などに適用してもよい。
【0042】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、排
気温検出手段の出力が外気温または外気温に関連する温
度を検出する温度検出手段の出力に応じて補正されるの
で、比較的低い温度における検出精度の低い排気温検出
手段を用いて触媒の活性温度近傍の温度を正確に検出
し、電気加熱式触媒などの電力供給制御をより正確に行
うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかる内燃機関及びその
制御装置を示す図である。
【図2】電気加熱式触媒及びオルタネータとその周辺回
路の構成を示す図である。
【図3】電気加熱式触媒の通電制御を行う処理のフロー
チャートである。
【図4】オルタネータの発電電圧の制御を行う処理のフ
ローチャートである。
【図5】電気加熱式触媒の通電終了を判定する処理のフ
ローチャートである。
【図6】排気ガス温度センサ出力を補正する処理のフロ
ーチャートである。
【図7】排気ガス温度センサ出力を補正する処理のフロ
ーチャートである。
【図8】排気ガス温度センサ出力を補正手法を説明する
ための図である。
【符号の説明】
1 内燃機関 5 電子コントロールユニット(補正手段) 8 吸気温センサ(温度検出手段) 9 エンジン水温センサ(温度検出手段) 15 排気ガス温度センサ(排気温検出手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3G084 BA24 CA01 CA02 DA04 DA30 EB12 EB22 EB25 EC04 FA02 FA20 FA27 3G091 BA28 DB01 DB10 DB13 DC01 EA14 EA16 EA17 FA02 FB02

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の排気系に設けられ、排気ガス
    の温度を検出する排気温検出手段と、外気温または外気
    温に関連する温度を検出する温度検出手段とを有する内
    燃機関の制御装置において、 前記排気温検出手段の出力を前記温度検出手段の出力に
    応じて補正する補正手段を有することを特徴とする内燃
    機関の制御装置。
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