JP3331989B2 - 多気筒内燃機関用点火装置 - Google Patents
多気筒内燃機関用点火装置Info
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Description
点火する多気筒内燃機関用点火装置に関するものであ
る。
応答して、機関の点火位置で点火コイルの一次コイルに
急激な変化を生じさせて、該点火コイルの二次コイルに
点火用の高電圧を誘起させる点火回路と、該点火回路に
点火制御信号を与える点火制御部とにより構成される。
火回路や、バッテリを電源とする電流遮断形の点火回路
が用いられている。
と、該点火コイルの一次側に設けられた点火用コンデン
サと、点火制御信号が与えられたときに導通して点火用
コンデンサの電荷を点火コイルの一次コイルを通して放
電させる点火用スイッチとを備えていて、点火用コンデ
ンサの放電により生じる点火コイルの一次電流の変化に
より該点火コイルの二次コイルに点火用の高電圧を誘起
させる。この点火回路に点火動作を行わせるために必要
な点火制御信号は、点火位置で立上る幅が狭いパルス波
形の信号である。
路は、点火コイルと、該点火コイルの一次コイルに対し
て直列に接続されて点火制御信号が与えられたときに導
通してバッテリから該一次コイルに一次電流を流し、点
火制御信号が消滅したときに遮断状態になって点火コイ
ルの一次コイルに流れていた一次電流を遮断する一次電
流制御用スイッチとを備えていて、一次電流が遮断した
時に点火コイルの一次コイルに誘起する高い電圧を更に
昇圧して点火コイルの二次コイルに点火用高電圧を誘起
させる。この電流遮断形の点火回路に点火動作を行わせ
るために必要な点火制御信号は、点火コイルの一次電流
の通電を開始する位置で発生し、点火位置で消滅する矩
形波状の信号である。
筒に対応する点火コイルを備えて、各気筒の点火位置で
各気筒に対応する点火コイルの一次電流に急激な変化を
生じさせて各気筒の点火動作を行わせるように点火回路
が構成される。
位置を制御する点火装置においては、リラクタを有する
ロータと、該リラクタのエッジを検出してパルス信号を
発生する信号発電子とを備えた信号発電機(パルサ)を
用いて、該信号発電機から得られるパルス信号から得た
回転角度情報と回転速度情報とに基づいて機関の各回転
数における点火位置を演算するようにしている。またこ
の種の点火装置では、信号発電機から得られる特定のパ
ルス信号を基準信号として該基準信号の発生位置(基準
位置)から点火位置の計測を開始するようにしている。
この場合、マイクロコンピュータは、点火位置の計測を
開始するのに先立って、基準位置から点火位置まで機関
が回転するのに要する時間を点火位置計測時間として演
算し、基準信号が発生したことが検出された時に、演算
された点火位置計測時間を点火用タイマにセットして、
その計測を開始させる。そして、点火用タイマが点火位
置計測時間の計測を完了した時に点火回路に与える点火
制御信号を変化させて、該点火回路に点火動作を行わせ
る。
発電機のロータに各気筒に対応するリラクタを少なくと
も1つずつ設けて、信号発電子が各気筒に対応するリラ
クタのエッジを検出した時に発生するパルス信号を各気
筒用の基準信号とし、各気筒用の基準信号が発生したこ
とが検出された時に各気筒の点火位置の計測を開始する
ようにしている。
を用いた2気筒内燃機関用点火装置の構成を概略的に示
したものである。図1において1は点火回路、2はバッ
テリ、3は点火制御部である。
2気筒に対して設けられた第1及び第2の点火コイル1
01及び102と、機関の第1気筒用及び第2気筒用の
一次電流制御用スイッチを構成するトランジスタ103
及び104と、機関の第1気筒及び第2気筒に取り付け
られた点火プラグ105及び106とからなっている。
点火コイル101及び102の1次コイル101a及び
102aの一端は共通接続されて電源スイッチSWを介
してバッテリ2の正極端子に接続され、バッテリ2の負
極端子は接地されている。図示のトランジスタ105及
び106はNPNトランジスタからなっていて、それぞ
れのコレクタが点火コイル101の一次コイル101a
の他端及び点火コイル102の一次コイル102aの他
端に接続され、エミッタは接地されている。
火位置よりも十分に位相が進んだ通電開始位置でトラン
ジスタ103が導通状態にされて点火コイル101に一
次電流I11が与えられ、第1気筒の点火位置でトランジ
スタ103が遮断状態にされて点火コイル101の一次
電流I11が遮断される。これにより点火コイル101の
二次コイル101bに高電圧が誘起し、点火プラグ10
5に火花が生じて第1気筒が点火される。また第2気筒
の点火位置よりも十分に位相が進んだ通電開始位置でト
ランジスタ104が導通状態にされて点火コイル102
に一次電流I12が与えられ、第2気筒の点火位置でトラ
ンジスタ104が遮断状態にされて、点火コイル102
の一次電流I12が遮断される。これにより点火コイル1
02の二次コイル102bに高電圧が誘起し、点火プラ
グ106に火花が生じて第2気筒が点火される。
ロコンピュータ5と、信号発電機4の出力を波形整形す
る波形整形回路6と、マイクロコンピュータ5に電源電
圧を与える電源回路7と、マイクロコンピュータ5の出
力ポートA1 及びA2 とトランジスタ103及び104
のベースとの間に設けられて、マイクロコンピュータが
出力ポートA1 及びA2 から第1気筒用及び第2気筒用
の点火制御信号Vi1及びVi2を出力したときにトランジ
スタ103及び104にベース電流を与える出力回路8
とからなっている。
1 〜r4 を外周部に有して内燃機関の回転軸(この例で
はクランク軸)9に取り付けられたロータ4Aと、リラ
クタr1 〜r4 のエッジを検出してパルス信号を発生す
る信号発電子4Bとを有している。図示の例では、リラ
クタr1 〜r4 のそれぞれの前端側の(ロータ4Aの回
転方向の前方側に位置する)エッジr1a〜r4aが90度
の角度間隔をもって配置され、リラクタr1 〜r3 はそ
れぞれの極弧角が等しく設定されている。図示の例で
は、他の1つのリラクタr4 が気筒判別用リラクタとし
て選定され、該気筒判別用リラクタr4 はその極弧角が
他のリラクタの極弧角よりも大きく設定された幅広リラ
クタとなっている。
を有する鉄心401と、鉄心401に巻回された信号コ
イル402と、鉄心401に磁気結合された永久磁石4
03とを備えた周知のもので、ロータ4Aの回転方向
(図示の矢印方向、図面上反時計方向)の前方側に位置
するリラクタr1 〜r4 の前端側エッジr1a,r2a,r
3a,r4a及び回転方向の後方側に位置するリラクタの後
端側エッジr1b,r2b,r3b, r4bをそれぞれ検出し
て、第1の極性のパルス信号P1 ,P2 ,P3 ,P4 及
び第2の極性のパルス信号P1 ´,P2 ´,P3 ´,P
4 ´を発生する。
コイルの一次電流波形を示すタイミングチャートを図2
及び図3に示した。図2は機関の始動時のタイミングチ
ャートを示し、図3は機関の高速時のタイミングチャー
トを示している。
第1気筒用の基準信号を発生する第1気筒用のリラクタ
を兼ねていて、信号発電子4Bが該リラクタr4 の前端
側のエッジr4aを検出したときに発生するパルス信号P
4 が第1気筒用の基準信号となるように(パルス信号P
4 の発生位置が、内燃機関の第1気筒の点火位置の計測
を開始する第1気筒用の基準位置となるように)、ロー
タ4Aと信号発電子4Bとの位置関係が設定されてい
る。また図示の例では、信号発電子4Bがリラクタr1
の前端側のエッジr1aを検出したときに発生するパルス
信号P1 が第2気筒用の基準信号として用いられるよう
になっていて、該パルス信号P1 の発生位置が、内燃機
関の第2気筒の点火位置の計測を開始する第2気筒用の
基準位置となるようにリラクタr1 が設けられている。
数の変動が大きい機関の始動時及び低速時に、各気筒の
点火位置を演算により求めて、演算された点火位置を与
える点火位置計測時間を基準位置から計測することによ
り点火位置を検出するようにすると、点火位置の計測中
に生じる機関の細かい回転数変動により、検出された点
火位置と演算された点火位置との間にずれが生じるた
め、機関の回転が不安定になるのを避けられない。この
ような問題が生じないようにするため、機関の始動時及
び低速時には、信号発電機がパルス信号を発生する一定
の位置で点火回路に点火信号を与えて点火動作を行わせ
るようにしている。
は、各気筒の点火コイルへの一次電流の通電を開始する
位置を定める通電開始信号が必要である。
合には、信号発電機から、点火位置の計測を開始する基
準位置を定める基準信号の他に、通電開始信号と、内燃
機関の始動時及び低速時の点火位置を定めるための低速
時点火信号とを得ることが必要である。
4Bがリラクタr1 の前端側のエッジr1aを検出する位
置が第1気筒の始動時及び低速時の点火位置(第1気筒
内のピストンの上死点に相応するクランク軸の回転角度
位置よりもわずかに進んだ位置)に一致し、信号発電子
4Bがリラクタr2 の前端側のエッジr2aを検出する位
置が第2気筒の始動時及び低速時の点火位置(第2気筒
内のピストンの上死点に相応するクランク軸の回転角度
位置よりもわずかに進んだ位置)に一致するようになっ
ている。
されていて、第1気筒の点火動作と第2気筒の点火動作
とが90度間隔で行われる。
1 ,P2 ,P3 ,P4 のうち、パルス信号P4 を機関の
第1気筒の始動時及び低速時の通電開始信号として用い
て、図2に示すように、時刻t4 においてパルスP4 が
発生したときに第1気筒に対応する一次電流制御用スイ
ッチを構成するトランジスタ103を導通させて、点火
コイル101の一次コイルに一次電流I11を流すように
している。またパルス信号P1 を第1気筒の低速時点火
信号として用いて、時刻t1 においてパルス信号P1 が
発生した時に、トランジスタ103を遮断状態にするこ
とにより第1気筒の点火動作を行わせるようにしてい
る。
及び低速時の通電開始信号として、このパルス信号P1
が発生したときに第2気筒に対応する一次電流制御用ス
イッチを構成するトランジスタ104を導通させ、点火
コイル102の一次コイルに一次電流I12を流す。また
パルス信号P2 を第2気筒の低速時用点火信号として、
時刻t2 においてこのパルス信号P2 が発生した時にト
ランジスタ104を遮断状態にして、第2気筒の点火動
作を行わせている。
機関の各回転速度領域で、点火コイルの一次電流の通電
時間が不足するのを防止するため、機関の回転数に応じ
て、各気筒用の基準信号(各気筒用の点火コイルへの一
次電流の通電開始位置と、各気筒の点火位置の計測を開
始する位置とを定める信号)として用いるパルス信号を
切り換えている。
のパルス信号P3 を第1気筒用の通電開始信号として、
パルス信号P3 が発生した時に点火コイル101の一次
コイルに電流を流すようにしている。また機関の高速時
には、図3に示すように、第1の極性のパルス信号P2
を第1気筒用の通電開始信号として用いて、このパルス
信号P2 が発生したときに一次電流制御用スイッチを構
成するトランジスタ103を導通させて、図3に示する
ように、時刻t2 で点火コイル101に一次電流I11を
流すようにしている。
パルス信号P4 を第2気筒用の通電開始信号として、該
パルス信号P4 が発生した時に第2気筒用の点火コイル
102に一次電流を流す。機関の高速時には、図3に示
すように、第1の極性のパルス信号P3 を第2気筒用の
通電開始信号として、このパルス信号P3 が発生したと
きにトランジスタ104を導通させて、図3の時刻t3
で点火コイル102に一次電流を流すようにしている。
4 を第1気筒用の基準信号として用いて、このパルス信
号P4 が発生した時に、第1気筒の点火位置の計測を開
始させ、パルス信号P1 を第2気筒用の基準信号として
用いて、このパルス信号P1が発生した時に第2気筒の
点火位置の計測を開始させるようにしている。従って、
機関の中高速領域では、時刻ti1及びti2において、演
算により求められた点火位置が検出された時に一次電流
I11及びI12が遮断されて点火動作が行われる。
は、信号発電機のロータに設けられている多数のリラク
タによりそれぞれ発生させられるパルス信号の中から、
各気筒用の基準信号として用いるパルス信号や、通電開
始信号として用いるパルス信号を判別することが必要に
なる。そのため、この種の点火装置においては、信号発
電機のロータに設ける複数のリラクタの内の1つのリラ
クタを、他のリラクタよりも極弧角が大きい幅広の気筒
判別用リラクタとして、該気筒判別用リアクタを検出す
ることにより、各リラクタのエッジで発生したパルス信
号を判別するようにしている。
ラクタの前端側のエッジ及び後端側のエッジをそれぞれ
検出したときに発生する第1の極性のパルス信号及び第
2の極性のパルス信号を入力として、図2(B)に示し
たように、リラクタr1 ,r2 ,…のそれぞれの前端側
のエッジにより第1の極性のパルス信号P1 ,P2 ,…
が発生したときに高レベル(Hレベル)になり、リラク
タr1 ,r2 ,…のそれぞれの後端側のエッジにより第
2の極性のパルス信号P1 ´,P2 ´,…が発生したと
きに低レベル(Lレベル)になる矩形波信号Vn (n=
1,2,…)を発生する。これらの矩形波信号V1 ,V
2 ,…のそれぞれの信号幅はリラクタr1 ,r2 ,…の
極弧角に相当している。この波形整形回路6は、例え
ば、第1の極性のパルス信号によりセットされ、第2の
極性のパルス信号によりリセットされるフリップフロッ
プ回路により構成できる。
ラムを実行することにより、矩形波信号V1 ,V2 ,…
を入力として、各リラクタのエッジで発生する第1の極
性のパルス信号が発生してから第2のパルス信号が発生
するまでの時間から機関の回転数を検出する「回転数検
出手段」と、検出された回転数に対して点火位置を演算
する「点火位置演算手段」と、信号発電機が発生する一
連のパルス信号の中から機関の各気筒の点火位置を計測
する際の基準位置で発生するパルス信号を判別する「気
筒判別手段」と、演算された点火位置が計測された時に
各気筒で点火動作を行わせるように点火制御信号を発生
する「点火制御信号発生手段」とを実現する。
性のパルスの発生間隔(後記する気筒判別時間T1 ,T
2 ,…と同じ。)から随時機関の各瞬時の回転数を演算
するとともに、演算された瞬時回転数の平均をとって機
関が1回転する間の平均回転数を演算する。なお場合に
よっては、機関が1回転以上する間(例えば2回転する
間)の平均回転数を検出することもある。
の回転数に対する第1気筒及び第2気筒の点火位置θi
1,θi2をマップ(点火位置と回転数との関係を与える
折れ線グラフを与える点火位置及び回転数のデータを集
積してテーブルの形で記憶させたもの)を用いて演算す
る。点火位置は機関の各気筒内のピストンの上死点に相
当するクランク軸の回転角度位置(以下単に各気筒の上
死点という。)を基準にして進角側に測った角度の形で
演算される。各気筒の点火位置θi と回転数Neとの関
係を与える折れ線グラフは機関により異なるが、その一
例を示すと例えば図12に示す通りである。
数である場合もあり、平均回転数である場合もあるが、
機関の瞬時回転数の変動が大きい低速時には瞬時回転数
を用いるのが好ましい。
2の極性のパルス信号を発生する毎にその直前に発生し
た第1の極性のパルス信号の発生時刻から今回発生した
第2の極性のパルス信号の発生時刻までの時間(矩形波
信号V1 ,V2 ,…が高レベルになっている時間)T1
,T2 ,…を気筒判別時間としてタイマにより検出し
て、今回検出された気筒判別時間を示す数値が前回検出
された気筒判別時間を示す数値に補正係数αを乗じた値
よりも大きくなったことが検出されたときに今回検出さ
れた第2の極性のパルス信号(気筒判別用リラクタの後
端側エッジで発生したパルス信号、図示の例ではP4
´)を気筒判別信号として、該気筒判別信号P4 ´を基
に信号発電子から順次発生するパルス信号の中から内燃
機関の各気筒用の基準信号や、通電開始信号などを判別
する。
,…の信号幅)T1 ,T2 ,…の検出は、例えば、各
第1の極性のパルス信号が発生した直後に(矩形波電圧
の立上りが検出された時に)リセットされると同時にク
ロックパルスを計数する計数動作を開始するカウンタを
設けて、図4(D)に示すように、各第1の極性(図示
の例では正極性)のパルス信号が発生した時(矩形波電
圧の立上りが検出された時)及び各第2の極性(図示の
例では負極性)のパルス信号が発生した時(矩形波電圧
の立下りが検出された時)にそれぞれ該カウンタの計数
値を読み取り、第2の極性のパルス信号が発生した時の
カウンタの計数値から第1の極性のパルス信号が発生し
た時のタイマの計数値を引くことにより行うことができ
る。
に、パルス番号を記憶するパルス番号記憶手段(マイク
ロコンピュータのRAMの所定のアドレスを割り当て
る。)を設けている。そして、気筒判別信号P4 ´が検
出された時にパルス番号を0とし、以下、パルス信号P
1 ,P2 ,P3 ,P4 が検出される毎に、図2(C)に
示すようにパルス番号を1,2,3,4のようにインク
リメントして、このパルス番号から今回発生したパルス
信号がいずれの気筒用の基準信号であるか、いずれの気
筒用の通電開始信号であるか、またいずれの気筒用の低
速時点火信号であるかを判別するようにしている。
った時のパルス信号P4 を第1気筒用の基準信号である
と判別し、パルス番号が1となった時のパルス信号P1
を第2気筒用の基準信号であると判別する。
基準位置から点火位置演算手段により演算された点火位
置(上死点から進角側に測った点火位置までの角度)ま
で機関が回転するのに要する時間、及び第2気筒の基準
位置から点火位置演算手段により演算された点火位置ま
で機関が回転するのに要する時間を「点火位置計測時
間」として演算する点火位置計測時間演算手段と、第1
気筒の点火位置の計測を開始する基準位置で第1気筒用
の基準信号が発生した時に第1気筒の点火位置計測時間
をタイマにセットして第1気筒の点火位置計測時間の計
測を開始し、第2気筒の点火位置の計測を開始する基準
位置で第2気筒用の基準信号が発生した時に第2気筒の
点火位置計測時間をタイマにセットして、該点火位置計
測時間の計測を開始する点火位置計測手段とにより構成
され、該点火位置計測手段が第1気筒の点火位置計測時
間の計測を完了した時及び第2気筒の点火位置計測時間
の計測を完了した時にそれぞれ第1気筒及び第2気筒で
点火動作を行わせるように第1気筒用及び第2気筒用の
点火制御信号Vi1及びVi2を発生させる。
信号P4 を第1気筒用の基準信号として、このパルス信
号P4 が発生したときに第1気筒の点火位置の計測を開
始するようにしている。またパルス信号P1 を第2気筒
用の基準信号として、このパルス信号P1 が発生したと
きに第2気筒の点火位置の計測を開始するようにしてい
る。
信号P4 を第1気筒用の通電開始信号として、時刻t4
で該パルス信号P4 が発生したときに点火制御信号Vi1
を発生させてトランジスタ103を導通させ、これによ
り図2(E)に示すように点火コイル101の一次コイ
ルに一次電流I11を流すようにしている。機関の始動時
及び低速時にはまた、パルス信号P1 を第2気筒用の通
電開始信号として、時刻t1 で該パルス信号P1 が発生
したときに点火制御信号Vi2を発生させてトランジスタ
104を導通させ、これにより図2(D)に示すように
点火コイル102の一次コイルに一次電流I12を流す。
時間の計測を完了した時に(第1気筒の点火位置が計測
された時に)点火制御信号Vi1を消滅させてトランジス
タ103を遮断状態にし、これにより点火コイル101
の二次コイルに点火用高電圧を誘起させて第1気筒の点
火動作を行わせる。また時刻t2 でタイマが点火位置計
測時間の計測を完了した時に(第2気筒の点火位置が計
測された時に)点火制御信号Vi2を消滅させてトランジ
スタ104を遮断状態にし、これにより点火コイル10
2の二次コイルに点火用高電圧を誘起させて第2気筒の
点火動作を行わせる。
に定めることができるようにするため、図2に示した例
では、機関の始動時及び低速時における第1気筒の点火
位置及び第2気筒の点火位置をそれぞれ、信号発電子が
リラクタr1 の前端側エッジを検出してパルス信号P1
を発生する位置及びリラクタr2 の前端側エッジを検出
してパルス信号P2 を発生する位置としている。即ち、
パルス信号P1 及びP2 がそれぞれ第1気筒及び第2気
筒の低速時点火信号となるように信号発電機を構成して
いる。
域では、第1気筒及び第2気筒の点火位置θi1及びθi2
がマイクロコンピュータにより演算された位置となり、
所定の回転速度領域で、各気筒の点火位置が機関の回転
数の上昇に伴って進角するように制御される。
ように、パルス信号P2 を第1気筒の通電開始信号とし
て、時刻t2 にて該パルス信号が発生したときに点火制
御信号Vi1を発生させてトランジスタ103を導通さ
せ、図3(E)に示すように点火コイル101の一次コ
イルに一次電流I11を流す。またパルス信号P3 を第2
気筒の通電開始信号として、時刻t3 にて該パルス信号
が発生したときに点火制御信号Vi2を発生させてトラン
ジスタ104を導通させ、図3(D)に示すように点火
コイル102の一次コイルに一次電流I12を流す。
1気筒用の基準信号)が発生した時に第1気筒の点火位
置の計測を開始させ、時刻ti1で該点火位置の計測を終
了したときに点火制御信号Vi1を消滅させてトランジス
タ103を遮断状態にする。これにより点火コイル10
1の二次コイルに点火用高電圧を誘起させて第1気筒の
点火動作を行わせる。また時刻t1 にてパルス信号P1
(第2気筒用の基準信号)が発生した時に第2気筒の点
火位置の計測を開始させ、時刻ti2において該点火位置
の計測が終了したときに点火制御信号Vi2を消滅させて
トランジスタ104を遮断状態にする。これにより点火
コイル102の二次コイルに点火用の高電圧を誘起させ
て、第2気筒の点火動作を行わせる。
気筒判別手段、及び点火制御信号発生手段を実現するた
めにマイクロコンピュータが実行するプログラムのアル
ゴリズムを示すフローチャートを図5ないし図7に示し
た。図5はメインルーチンを示し、図6は矩形波電圧V
1 ,V2 ,…の立下りが検出された時(第2の極性のパ
ルス信号P1 ´,P2 ´,…が発生した時)に実行され
る割込みルーチンを示している。また図7は矩形波電圧
V1 ,V2 ,…の立上りが検出された時(第1の極性の
パルス信号P1 ,P2 ,…が発生した時)に実行される
割込みルーチンを示している。
1ないし3で機関の平均回転数の演算と、点火位置の演
算と、点火コイルに一次電流を流す通電時間とが演算さ
れる。ステップ3で演算される通電時間は、前記「点火
位置計測時間」と同じ時間である。
回転数検出手段と、点火位置演算手段と、点火位置計測
時間(通電時間)演算手段とが実現される。
検出される毎に(第2の極性のパルス信号が発生したこ
とが検出される毎に)メインルーチンが中断されて図6
の割込みルーチンが実行される。図6の割込みルーチン
では、ステップ1で先ずマイクロコンピュータ内でクロ
ックパルスを計数しているカウンタの計数値CRTを読
み込む。次いでステップ2で、前回計測されてRAMの
所定のアドレスにTnew として記憶されている気筒判別
時間を示す計数値を、1回前に計測された気筒判別時間
をTold として記憶させる他のアドレスに移行させた
後、ステップ1で読み込んだ計数値CRTを、ステップ
3でRAMのTnew を記憶させるアドレスに格納する。
その後、ステップ4でTold に補正係数αを乗じる演算
を行い、ステップ5でTnew とα×Told とを比較し
て、Tnew ≧α×Told であるか否かを判定する。その
結果、Tnew ≧α×Told でないときには直ちにメイン
ルーチンに戻る。ステップ5でTnew ≧α×Told であ
ると判定された時には、RAMに記憶されたパルス番号
を0としてメインルーチンに戻る。図2(B)の時刻t
a では、Tnew ≧α×Told が成立するため、図6のス
テップ6が実行されて、パルス番号が0とされる。図6
の割込みルーチンが実行される他の時刻(第2の極性の
パルス信号が発生する時刻)tb〜tdでは、Tnew ≧
α×Told が成立せず、図6のステップ6が実行される
ことはないため、パルス番号が0に戻されることはな
い。
りが検出される毎に(第1の極性のパルス信号が発生し
たことが検出される毎に)メインルーチンが中断されて
図7の割込みルーチンが実行される。この割込みルーチ
ンでは、先ずステップ1でカウンタの計数値CRTを読
み込み、ステップ2でパルス番号を1だけ増加(インク
リメント)させる。即ち、図2の時刻tb´及びtc´
ではそれぞれパルス番号を1及び2とし、時刻td´及
びta´ではそれぞれRAMに記憶させるパルス番号を
3及び4とする。時刻taでTnew ≧α×Told が成立
すると再び図6の割込みルーチンのステップ6が実行さ
れてパルス番号が0に戻される。
各パルス番号のパルス信号が検出されたときに必要とさ
れる処理を行う。例えば機関の低速時には、図2に示し
たように、第1の極性のパルス信号P4 が検出されて、
パルス番号が4となった時に、今回検出されたパルス信
号P4 の発生位置が第1気筒の点火位置の計測と点火コ
イル101の一次電流の通電とを開始する位置であると
して、点火制御信号Vi1を発生させるとともに、第1気
筒用の点火用タイマをスタートさせて点火位置の計測を
開始させる。またパルス信号P1 が検出されてパルス番
号が1となった時に、今回検出されたパルス信号P1 の
発生位置が第2気筒の点火位置の計測と点火コイル10
2の一次電流の通電とを開始する位置であるとして、点
火制御信号Vi2を発生させるとともに、第2気筒用の点
火用タイマをスタートさせて点火位置の計測を開始させ
る。
は、第1気筒の点火位置及び第2気筒の点火位置をそれ
ぞれ計測している間、点火制御信号Vi1及びVi2を発生
させ、第1気筒の点火位置及び第2気筒の点火位置をそ
れぞれ計測した時に点火制御信号Vi1及びVi2を零にし
て第1気筒及び第2気筒の点火動作を行わせる。図7の
割込みルーチンでは、ステップ3を行った後メインルー
チンに復帰する。
込みルーチンのステップ1〜5により、信号発電子が第
2の極性のパルス信号を発生する毎にその直前に発生し
た第1の極性のパルス信号の発生時刻から今回発生した
第2の極性のパルス信号の発生時刻までの時間を気筒判
別時間として検出して今回検出された気筒判別時間を示
す数値が前回検出された気筒判別時間を示す数値に補正
係数αを乗じた値よりも大きくなったことが検出された
ときに今回発生した第2の極性のパルス信号P4 を気筒
判別用リラクタの後端側エッジで発生した気筒判別信号
として検出する気筒判別信号検出手段が実現される。
と、図7の割込みルーチンのステップ1及び2とによ
り、第1の極性のパルス信号が発生する毎にパルス番号
記憶手段に記憶させるパルス番号を増加させて気筒判別
信号が検出される毎にパルス番号を初期値に戻す操作を
行うことによって、信号発電子が順次発生するパルス信
号の中から内燃機関の各気筒用の基準信号発生用リラク
タのエッジで発生した各気筒用の基準パルス信号を判別
するパルス信号判別手段が実現され、図7の割込みルー
チンのステップ3とマイクロコンピュータに設けられて
いる点火用タイマとにより点火制御信号発生手段が実現
される。
て、前回検出された気筒判別時間に補正係数αを乗じる
ことなく、前回検出された気筒判別時間と今回検出され
た気筒判別時間とを比較するようにした場合には、機関
の回転数の細かい変動の影響を受けて極弧角が同じリラ
クタを極弧角が異なると誤判定する確率が高くなるた
め、気筒判別用リラクタの検出を適確に行うことができ
ない。
た気筒判別時間に補正係数αを乗じた数値と今回検出さ
れた気筒判別時間を与える数値とを比較するようにする
と、補正係数αの値を適当に設定することにより、機関
の回転数がある程度変動しても、極弧角が大きく設定さ
れた気筒判別用リラクタを検出することができるため、
気筒判別用リラクタの後端側のエッジで発生した第2の
極性のパルス信号を気筒判別用のパルス信号として検出
することができる。気筒判別用のパルス信号を検出でき
れば、以後、該気筒判別パルスを基準にして一連の第1
の極性のパルス信号がいずれの気筒に対応するパルス信
号であるかを識別することができる。
装置において、補正係数αは、内燃機関の特性に合わせ
て適当な値(例えばα=2)に設定される。しかしなが
ら、補正係数を適当に設定しても、機関の始動時のよう
に、機関の行程変化に伴う回転数の変動が激しい場合に
は、気筒判別用リラクタを確実に検出することができな
いことがあり、それにより機関が失火したり、誤点火が
行われたりすることがあった。
と機関の回転速度の変化とを時間tに対して示したもの
で、同図(A)は信号発電機から得られるパルス信号の
波形を示し、(B)は機関の行程変化に伴う各瞬時の回
転速度Nの変化を示している。(C)は信号発電機が各
第1の極性のパルス信号が発生したときに立上り、第2
の極性のパルス信号が発生した時に立ち下がる矩形波電
圧の波形を示し、(D)はパルス番号を示している。ま
た(E)及び(F)はそれぞれ点火コイル101及び1
02の一次電流I11及びI12を示している。
おいて、a部は機関の第1気筒のピストンが上死点付近
にあるときの回転数の低下を示し、b部は機関の第2気
筒のピストンが上死点付近にあるときの回転数の低下を
示している。図10(B)のb部のように回転数が落ち
込むと、パルス信号P2 が発生してからP2 ´が発生す
るまでの時間(リラクタr2 の極弧角に相当する時間)
が長くかかるため、図10(C)に示すように、リラク
タr2 の極弧角に相当する気筒判別時間T2 がリラクタ
r1 の極弧角に相当する気筒判別時間T1 よりも長くな
り、時刻tcでTnew ≧α×Told が成立する。そのた
め、この時刻tcでパルス番号が0とされ、時刻td´
で本来流れるべきでない一次電流I12´が点火コイル1
02に流れて、時刻ta´で第2気筒の誤点火が行われ
てしまう。
パルス信号P4 のパルス番号が4となるべきところ2と
なるため、点火コイル101に一次電流I11が流れるこ
とができず、第1気筒が失火する。
来の気筒判別用リラクタ(他より極弧角が大きい幅広リ
ラクタ)r4 の後端側エッジでパルス信号P4 ´が発生
したときにのみ図6の割込みルーチンでTnew ≧α×T
old の条件が成立するように、補正係数αの値を十分に
大きく設定することが考えられるが、このように補正係
数αを設定した場合には、機関の高速時に信号発電機の
電機子反作用により、第1の極性のパルス信号が発生し
た後に発生する第2の極性のパルス信号の立上りが遅れ
るようになったときに、気筒判別信号(上記の例ではP
4 ´)よりも1つ前に発生する第2の極性のパルス信号
P3 ´の立上りが遅れてリラクタr3 の極弧角に相当す
る気筒判別時間T3 が長くなるため、気筒判別信号(P
4 ´)が発生したときにTnew ≧α×Told が成立しな
くなり、気筒判別信号P4 ´を識別することができなく
なるという問題があった。
筒判別用リラクタr4 の極弧角を他のリラクタr1 〜r
3 の極弧角よりも極端に大きくして、如何なる場合にも
気筒判別信号の検出を間違いなく行い得るようにするこ
とも考えられる。しかしながら、このように構成した場
合には、信号発電機のロータの重心が気筒判別用リラク
タr4 側へ大きく偏ることになるため、リラクタの大き
さの差により生じるロータの重量のアンバランスが大き
くなり、ロータの重量のバランス取りが難しくなるとい
う問題が生じる。
に気筒判別信号の誤認が生じるのを防いで、各気筒の点
火動作を常に適確に行わせることができるようにした多
気筒内燃機関用点火装置を提供することにある。
弧角を極端に大きくすることなく、気筒判別信号の検出
を行い得るようにして、信号発電機のロータの重量のバ
ランス取りを容易にすることができるようにした多気筒
内燃機関用点火装置を提供することにある。
関の複数の気筒にそれぞれ対応する点火制御信号を発生
する点火制御部と、多気筒内燃機関の各気筒に対応する
点火制御信号に応答して各気筒の点火動作を行わせる点
火回路とを備えた多気筒内燃機関用点火装置を対象とす
る。
多気筒内燃機関の各気筒用の基準信号発生用リラクタを
含む複数のリラクタが周方向に並設されていて1つのリ
ラクタが他のリラクタよりも極弧角が大きい気筒判別用
リラクタとなっているロータと該ロータの回転方向の前
方側に位置する各リラクタの前端側エッジ及び回転方向
の後方側に位置する各リラクタの後端側エッジをそれぞ
れ検出して第1の極性のパルス信号及び第2の極性のパ
ルス信号を発生する信号発電子とを有して、ロータが内
燃機関と同期回転するように設けられた信号発電機と、
信号発電子が第2の極性のパルス信号を発生する毎にそ
の直前に発生した第1の極性のパルス信号の発生時刻か
ら今回発生した第2の極性のパルス信号の発生時刻まで
の時間を気筒判別時間として検出して今回検出された気
筒判別時間を示す数値が前回検出された気筒判別時間を
示す数値に補正係数を乗じた値よりも大きくなったこと
が検出されたときに今回発生した第2の極性のパルス信
号を気筒判別用リラクタの後端側エッジで発生した気筒
判別信号として検出する気筒判別信号検出手段と、該気
筒判別信号を基に信号発電子が順次発生するパルス信号
の中から内燃機関の各気筒用の基準信号発生用リラクタ
のエッジで発生した各気筒用の基準パルス信号を判別す
るパルス信号判別手段とを有する気筒判別手段とを備え
て、前記各気筒用の基準パルス信号の発生位置を基準位
置として各気筒用の点火位置を定めて点火回路に各気筒
の点火動作を行わせるように点火回路に点火制御信号を
与える。
を検出する回転数検出手段を設け、内燃機関の平均回転
数が低い場合ほど補正係数の値を大きくするように、内
燃機関の回転数に応じて補正係数の値を段階的に切り換
える補正係数切替手段を気筒判別信号検出手段に設け
る。
検出手段により検出された回転数を設定回転数と比較し
て検出された回転数が設定回転数以下の時には補正係数
の値を第1の値αとし、検出された回転数が設定回転数
を超えているときには補正係数の値を第1の値よりも小
さい第2の値βとするべく、内燃機関の回転数の高低に
応じて補正係数の値を切り換えるように構成することが
できる。
すると、機関の低速時には機関の回転数の変化による気
筒判別時間の変動の影響を受けることなく気筒判別信号
を検出できるように補正係数を大きくして気筒判別信号
の検出を確実に行わせることができる。また機関の高速
時には、補正係数を小さくすることによって、信号発電
機の電機子反作用により気筒判別用リラクタの1つ前の
リラクタの極弧角に相当する気筒判別時間が長くなった
場合でも、気筒判別信号の検出を確実に行わせることが
できる。従って、機関の低速時においても、高速時にお
いても、気筒判別信号の検出を確実に行わせて、各気筒
で誤点火や失火が生じるのを防ぐことができる。
のロータに設ける気筒判別用リラクタの極弧角を他のリ
ラクタに比べて極端に大きくする必要がないため、リラ
クタの大きさの差によって生じる信号発電機のロータの
重量のアンバランスを少なくして、ロータの重量のバラ
ンス取りを容易にすることができる。
手段により検出された内燃機関の平均回転数が設定回転
数以下で今回検出された第2の極性のパルス信号の直前
に発生した第1の極性のパルス信号が気筒判別信号とな
る第2の極性のパルス信号の直前に発生するパルス信号
であると判別され、かつ今回検出された気筒判別時間が
設定時間を超えているときに補正係数を第1の値とし、
回転数検出手段により検出された内燃機関の平均回転数
が設定回転数以下で今回検出された第2の極性のパルス
信号の直前に発生した第1の極性のパルス信号が前記気
筒判別信号となる第2の極性のパルス信号の直前に発生
するパルス信号ではないと判別された時には前記補正係
数を第1の値とし、回転数検出手段により検出された内
燃機関の回転数が設定回転数以下で今回検出された第2
の極性のパルス信号の直前に発生した第1の極性のパル
ス信号が前記気筒判別信号となる第2の極性のパルス信
号の直前に発生するパルス信号であると判別され、かつ
今回検出された気筒判別時間が設定時間以下であるとき
には補正係数を前記第1の値よりも小さい第2の値と
し、回転数検出手段により検出された内燃機関の平均回
転数が設定回転数を超えているときには補正係数を前記
第1の値よりも小さい第3の値または前記第2の値とす
るべく、回転数検出手段により検出された平均回転数の
高低と気筒判別時間の長短とに応じて補正係数の値を切
り換えるように構成することもできる。内燃機関の気筒
数がn(nは2以上の整数)の場合、点火制御部は、内
燃機関のn個の気筒にそれぞれ対応しているn個の基準
パルス信号発生用リラクタを含むm個(mはn以上の整
数)のリラクタを有して該m個のリラクタのうちの1つ
のリラクタが他のリラクタよりも極弧角が大きい気筒判
別用リラクタとなっているロータと、該ロータの回転方
向の前方側に位置する各リラクタの前端側エッジ及び回
転方向の後方側に位置する各リラクタの後端側エッジを
それぞれ検出して第1の極性のパルス信号及び第2の極
性のパルス信号を発生する信号発電子とを有して、前記
ロータが内燃機関と同期回転するように設けられた信号
発電機と、信号発電子が第2の極性のパルス信号を発生
する毎にその直前に発生した第1の極性のパルス信号の
発生時刻から今回発生した第2の極性のパルス信号の発
生時刻までの時間を気筒判別時間として検出して、今回
検出された気筒判別時間を示す数値が前回検出された気
筒判別時間を示す数値に補正係数を乗じた値よりも大き
くなったことが検出されたときに今回検出された第2の
極性のパルス信号を気筒判別用リラクタの後端側エッジ
で発生した気筒判別信号として検出する気筒判別信号検
出手段と、信号発電子が発生する第1の極性のパルス信
号を識別するためのパルス番号を記憶するパルス番号記
憶手段と、第1の極性のパルス信号が発生する毎にパル
ス番号記憶手段に記憶させるパルス番号を増加させて気
筒判別信号が検出される毎にパルス番号を初期値に戻す
パルス信号判別手段とを有して、パルス番号から内燃機
関の各気筒用の基準パルス信号発生用リラクタのエッジ
で発生した各気筒用の基準パルス信号を判別する気筒判
別手段とを備えた構成とすることができる。
数検出手段により検出された内燃機関の平均回転数が設
定回転数以下で第2の極性のパルス信号が検出されたと
きのパルス番号が最大値を示し、かつ今回検出された気
筒判別時間が設定時間を超えているときに補正係数を第
1の値とし、回転数検出手段により検出された内燃機関
の平均回転数が設定回転数以下で第2の極性のパルス信
号が検出されたときのパルス番号が最大値を示していな
いときに前記補正係数を第1の値とし、回転数検出手段
により検出された内燃機関の平均回転数が設定回転数以
下で第2の極性のパルス信号が検出されたときのパルス
番号が最大値を示し、かつ今回検出された気筒判別時間
が設定時間以下であるときには補正係数を第1の値より
も小さい第2の値とし、回転数検出手段により検出され
た内燃機関の平均回転数が設定回転数を超えているとき
には補正係数を第1の値よりも小さい第3の値または前
記第2の値とするべく、回転数検出手段により検出され
た平均回転数の高低と気筒判別時間の長短とに応じて補
正係数の値を切り換えるように構成することができる。
点火装置において、ハードウェアの構成は図1に示した
ものと同様である。また機関の始動時及び低速時の各部
の信号波形は図2に示したものと同様であり、高速時の
信号波形は図3に示したものと同様である。
r1 〜r4 の後端側のエッジを検出して第2の極性のパ
ルス信号P1 ´〜P4 ´を発生したときに、マイクロコ
ンピュータ5が、図6に示した割込みルーチンに代え
て、図8に示す割込みルーチンを実行する。
ムのメインルーチンは図5に示したものと同様であり、
第1の極性のパルス信号が発生したときに実行される割
込みルーチンは、図7に示したものと同様である。
信号発電子が各リラクタの後端側のエッジを検出して第
2の極性(図示の例では負極性)のパルス信号P1 ´,
P2´,…を発生したときに図8に示した割込みルーチ
ンが実行される。この割込みルーチンでは、ステップ1
で先ずマイクロコンピュータ内でクロックパルスを計数
しているカウンタの計数値CRTを読み込む。次いでス
テップ2で、前回計測されてRAMの所定のアドレスに
Tnew として記憶されている気筒判別時間を示す計数値
を、1回前に計測された気筒判別時間をTold として記
憶させる他のアドレスに移行させた後、ステップ1で読
み込んだ計数値CRTを、ステップ3でRAMのTnew
を記憶させるアドレスに格納する。その後、ステップ4
で既に演算されている機関の平均回転数Neを設定回転
数N1 と比較し、回転数Neが設定回転数N1 以下の時
にはステップ5を実行して1回前に計測された気筒判別
時間Told に補正係数αを乗じる演算α×Told を行
う。その後ステップ6で今回検出された気筒判別時間T
new と、上記の演算で求められたα×told とを比較
し、Tnew ≧α×Told が成立している時に今回検出さ
れた第2の極性のパルス信号が幅広リラクタの後端側の
エッジで発生した気筒判別信号であるとして、ステップ
7でパルス番号を0とする。ステップ6でTnew ≧α×
Told が成立していないと判定された時には、何もしな
いでメインルーチンに戻る。
が設定回転数N1 を超えている(Ne>N1 )と判定さ
れた時には、ステップ8を実行して1回前に計測された
気筒判別時間Told に上記補正係数αよりも値が小さい
補正係数βを乗じる演算β×Told を行う。その後ステ
ップ9で今回検出された気筒判別時間Tnew と、上記の
演算で求められたβ×told とを比較し、Tnew ≧β×
Told が成立している時に今回検出された第2の極性の
パルス信号が幅広リラクタの後端側のエッジで発生した
気筒判別信号であるとして、ステップ7でパルス番号を
0とする。ステップ9でTnew ≧β×Told が成立して
いないと判定された時には、何もしないでメインルーチ
ンに戻る。
ップ1により、内燃機関の平均回転数を検出する回転数
検出手段が実現される。
6及び8,9により、信号発電子が第2の極性のパルス
信号を発生する毎にその直前に発生した第1の極性のパ
ルス信号の発生時刻から今回発生した第2の極性のパル
ス信号の発生時刻までの時間を気筒判別時間として検出
して今回検出された気筒判別時間を示す数値Tnew が前
回検出された気筒判別時間を示す数値Told に補正係数
αまたはβを乗じた値よりも大きくなったことが検出さ
れたときに今回発生した第2の極性のパルス信号P4 を
気筒判別用リラクタの後端側エッジで発生した気筒判別
信号として検出する気筒判別信号検出手段が実現され
る。
8のステップ4〜6とステップ8,9とにより、内燃機
関の回転数が低い場合ほど補正係数の値を大きくするよ
うに、内燃機関の回転数に応じて補正係数の値を段階的
に切り換える補正係数切替手段が構成されている。図8
の例では、回転数Neが設定回転数N1 よりも低いか高
いかによって、補正係数をα(第1の値)及びβ(第2
の値)(α>β)の2段階に切り換えるようにしてい
る。
と、図7の割込みルーチンのステップ1及び2とによ
り、第1の極性のパルス信号が発生する毎にパルス番号
記憶手段に記憶させるパルス番号を増加させて気筒判別
信号が検出される毎にパルス番号を初期値に戻す操作を
行うことによって、信号発電子が順次発生するパルス信
号の中から内燃機関の各気筒用の基準信号発生用リラク
タのエッジで発生した各気筒用の基準パルス信号を判別
するパルス信号判別手段が実現される。
転数以下の場合には、補正係数を第1の値αとし、内燃
機関の回転数が設定回転数を超える領域では、補正係数
を第1の値よりも小さい第2の値βとすると、機関の低
速時には補正係数αを十分に大きくして機関の回転数の
変化による気筒判別時間の変動の影響を受けることなく
気筒判別信号を確実に検出することができる。
値αよりも小さい第2の値βに設定することによって、
信号発電機の電機子反作用により気筒判別用リラクタの
1つ前のリラクタの極弧角に相当する気筒判別時間が長
くなった場合でも、気筒判別信号の検出を確実に行わせ
ることができる。
低速時及び高速時おいても、気筒判別信号の検出を確実
に行わせて、各気筒で誤点火や失火が生じるのを防ぐこ
とができる。
のロータに設ける気筒判別用リラクタの極弧角を他のリ
ラクタに比べて極端に大きくする必要がないため、リラ
クタの大きさの差によって生じる信号発電機のロータの
重量のアンバランスを少なくして、ロータの重量のバラ
ンス取りを容易にすることができる。
ラクタr1 〜r4 の後端側のエッジを検出して第2の極
性のパルス信号P1 ´〜P4 ´を発生したときにマイク
ロコンピュータに実行させる割込みルーチンの更に好ま
しいアルゴリズムを示したもので、この例では、図8の
ステップ4とステップ5及び8との間にステップ11及
び12が追加されている。
は、信号発電子が第2の極性のパルス信号P1 ´〜P4
´を発生したときに、ステップ1で先ずマイクロコンピ
ュータ内でクロックパルスを計数しているカウンタの計
数値CRTを読み込み、次いでステップ2で、前回計測
されてRAMの所定のアドレスにTnew として記憶され
ている気筒判別時間を示す計数値を、1回前に計測され
た気筒判別時間をToldとして記憶させる他のアドレス
に移行させた後、ステップ1で読み込んだ計数値CRT
を、ステップ3でRAMのTnew を記憶させるアドレス
に格納する。
機関の平均回転数Neを設定回転数N1 と比較し、平均
回転数Neが設定回転数N1 以下の時にはステップ11
でパルス番号が最大であるか否か(今の例ではパルス番
号が4であるか否か)を判定する。
により検出された内燃機関の平均回転数が設定回転数以
下で、今回検出された第2の極性のパルス信号の直前に
発生した第1の極性のパルス信号が気筒判別信号となる
第2の極性のパルス信号の直前に発生するパルス信号で
あるか否か(今の例ではパルス信号P4 である否か)を
判定している。
否かを判定した結果、パルス番号が最大である場合に
は、ステップ12に移行して今回検出された気筒判別時
間Tnew が設定時間Q以下であるか否かを判定する。こ
こで、設定時間Qは機関のクランク軸が設定回転数N1
[rpm ]で回転している時に機関のクランク軸がリラク
タr1 ,r2 ,…相互間の角度(今の例では90度)を
回転するのに要する時間(=90/6N1 )以下(Q≦
90/6N1 )に設定しておく。
間が、設定回転数でリラクタ間隔に相当する角度を回転
するのに要する時間以下に設定された設定時間Qを超え
ていると判定されたときには、補正係数を第1の値αと
し、ステップ7で1回前に計測された気筒判別時間Tol
d に補正係数αを乗じる演算を行う。
ないと判定されたときには、ステップ12を実行するこ
となく、ステップ5に移行して1回前に計測された気筒
判別時間Told に補正係数αを乗じる演算を行う。
後、ステップ6で今回検出された気筒判別時間Tnew が
α×Told 以上であるか否かを判定し、その結果今回検
出された気筒判別時間Tnew がα×Told 以上であると
きには、今回検出されたパルス信号が気筒判別パルスP
4 ´であるとして、ステップ7でパルス番号を0とした
後、メインルーチンに戻る。また気筒判別時間Tnew が
α×Told よりも短いときには何もしないでメインルー
チンに戻る。
判別時間Tnew が設定時間Q以下であると判定されたと
きには、補正係数を第1の値αよりも小さい第2の値β
として、ステップ10に移行し、1回前に検出された気
筒判別時間Told に補正係数βを乗じる演算を行う。
燃機関の平均回転数Ne が設定回転数N1 以下で、今回
検出された第2の極性のパルス信号の直前に発生した第
1の極性のパルス信号が気筒判別信号となる第2の極性
のパルス信号の直前に発生する第1の極性のパルス信号
(P4 )であると判別され、かつ今回検出された気筒判
別時間Tnew が設定時間Q以下であるときには補正係数
を第1の値αよりも小さい第2の値βとして、β×Tol
d を演算する。
により検出された内燃機関の平均回転数Ne が設定回転
数N1 を超えていると判定されたときには、補正係数を
上記第2の値βとしてステップ8でβ×Told の演算を
行う。
った後、ステップ9で今回検出された気筒判別時間Tne
w がβ×Told 以上であるか否かを判定する。その結果
気筒判別時間Tnew がβ×Told 以上であると判定され
た時には、ステップ7に移行してパルス番号を0として
メインルーチンに戻る。またステップ9で今回検出され
た気筒判別時間Tnew がβ×Told 以上であるか否かを
判定した結果、今回検出された気筒判別時間Tnew がβ
×Told よりも短いと判定された時には、何もしないで
メインルーチンに戻る。
転数Ne が設定回転数N1 を超えていると判定された時
に、補正係数を第2の値βとするようにしているが、回
転数検出手段により検出された内燃機関の平均回転数が
設定回転数を超えているときに補正係数を第1の値αよ
りも小さい第3の値(第2の値とは異なる値)に設定す
るようにしてもよい。
12,5,10により、内燃機関の平均回転数が設定回
転数以下で今回検出された第2の極性のパルス信号の直
前に発生した第1の極性のパルス信号が気筒判別信号と
なる第2の極性のパルス信号の直前に発生するパルス信
号であると判別され、かつ今回検出された気筒判別時間
が設定時間を超えているときに補正係数を第1の値と
し、回転数検出手段により検出された内燃機関の回転数
が設定回転数以下で今回検出された第2の極性のパルス
信号の直前に発生した第1の極性のパルス信号が気筒判
別信号となる第2の極性のパルス信号の直前に発生する
パルス信号でないと判別されたときにも補正係数を第1
の値αとし、回転数検出手段により検出された内燃機関
の回転数が設定回転数以下で今回検出された第2の極性
のパルス信号の直前に発生した第1の極性のパルス信号
が気筒判別信号となる第2の極性のパルス信号の直前に
発生するパルス信号であると判別され、かつ今回検出さ
れた気筒判別時間が設定時間以下であるときには補正係
数を前記第1の値よりも小さい第2の値βとし、回転数
検出手段により検出された内燃機関の平均回転数が設定
回転数を超えているときには補正係数を第1の値よりも
小さい第3の値または前記第2の値とするべく、回転数
検出手段により検出された平均回転数の高低と気筒判別
時間の長短とに応じて補正係数の値を切り換える補正係
数切替手段が実現される。
テップ4,11,12,5,6及び8により、回転数検
出手段により検出された内燃機関の平均回転数が設定回
転数以下で第2の極性のパルス信号が検出されたときの
パルス番号が最大値を示し、かつ今回検出された気筒判
別時間が設定時間を超えているときに補正係数を第1の
値とし、回転数検出手段により検出された内燃機関の平
均回転数が設定回転数以下で前記第2の極性のパルス信
号が検出されたときのパルス番号が最大値を示していな
いときにも補正係数を前記第1の値とし、前記回転数検
出手段により検出された内燃機関の平均回転数が設定回
転数以下で第2の極性のパルス信号が検出されたときの
パルス番号が最大値を示し、かつ今回検出された気筒判
別時間が前記設定時間以下であるときには補正係数を第
1の値よりも小さい第2の値とし、回転数検出手段によ
り検出された内燃機関の平均回転数が設定回転数を超え
ているときには前記補正係数を前記第2の値または前記
第1の値よりも小さい第3の値とするように、回転数検
出手段により検出された平均回転数の高低と気筒判別時
間の長短とに応じて補正係数の値を切り換える補正係数
切替手段が実現される。
検出して第2の極性のパルス信号を発生したときに実行
する割込みルーチンを図8に示すように構成した場合
は、機関を始動した直後に機関を急加速したときに、機
関が失火するおそれがある。
ときに実行する割込みルーチンを図8に示すように構成
した点火装置において、機関を始動した直後に機関を急
加速させた場合には、タイミングチャートが図11に示
すようになる。
設定回転数がN1 を超えたとする。回転数はメインルー
チンで平均回転数Neとして演算されているため、a点
ではNe≦N1 となる。次いで図11(B)のd点で信
号発電子がパルス信号P4 ´を発生して図8の割込みル
ーチンが実行された時、急激な回転上昇のため、図示の
Ta期間(リラクタ間隔90度に相当する期間)が狭く
なるが、この時の回転数の上昇は未だ平均回転数Neに
完全に反映されていないため、d点で図8の割込みルー
チンが実行されたときにはNe≦N1 と判断され、補正
係数としては大きい値αが選択される。このとき気筒判
別時間T4 は回転数の上昇により狭くなっているため、
d点で行われる図8の割込みルーチンでは、ステップ6
でTnew<α×Told が成立してしまい、d点で発生し
たパルス信号P4 ´が正規の気筒判別信号であったにも
拘らず、気筒判別信号でないと判断され、パルス番号が
0に戻されることなくメインルーチンに復帰してしま
う。このような状態が生じると、次に再び気筒判別信号
が検出されるまでの間パルス番号は4のままになり、第
1気筒用の点火制御信号Vi1が高レベルのままに保持さ
れるため、図11(E)に示すように、第1気筒用の点
火コイル101の一次電流I11は遮断されず、第1気筒
は失火する。
機関を始動した直後に急加速が行われた場合でも図8の
ステップ6でTnew ≧α×Told が成立するように、補
正係数の第1の値αを小さく設定することも考えられる
が、αを小さくすると、機関を低温状態で始動する場合
のように、始動時に回転数の大きな脈動が生じる場合
に、気筒判別信号を確実に検出することができなくな
る。
するのではなく、リラクタ相互間の間隔(90度)に相
当する時間から瞬時回転数として検出することも考えら
れるが、機関の回転数を瞬時回転数として検出して図8
の割込みルーチンを行わせると、設定回転数N1 をアイ
ドリング領域付近に設定した場合に、機関の回転の脈動
により、第1の極性のパルス信号が発生する毎に補正係
数が第1の値αと第2の値βとに交互に切り替わる現象
が生じて、機関の動作が不安定になるおそれがある。
に、ステップ4で平均回転数Neと設定回転数N1 との
大小の判定を行うステップ4の次に、パルス番号が最大
になっているか否かを判定するステップ11と、今回検
出された気筒判別時間Tnew が、設定回転数N1 でリラ
クタ間隔に相当する角度を回転するのに要する時間以下
に設定された設定時間Q以下であるか否かを判定するス
テップ12とを追加すると、気筒判別信号であるパルス
信号P4 ´が発生して図9の割込みルーチンが実行され
たときに、ステップ11でパルス番号が最大(=4)で
あると判定されるため、次いでステップ12で今回検出
された気筒判別時間Tnew が設定時間Qよりも短いか否
かの判定が行われる。このとき機関の回転数が急加速に
より高くなっていると、Tnew <Qと判定されて補正係
数として高回転時に適したβが選択されるため、ステッ
プ9で気筒判別信号の検出が適確に行われる。機関の回
転数が高くなっておらず、ステップ12でTnew <Qが
成立しないときには、補正係数としては低速時に適した
第1の値αが選択されるため、ステップ6で気筒判別信
号の検出が適確に行われる。
eが設定回転数N1 を超えたとき、及び機関の平均回転
数が設定回転数以下の状態でTnew <Qが成立したとき
に、共に補正係数を第2の値βとするようにしたが、機
関の平均回転数が設定回転数以下の状態でTnew <Qが
成立したときに補正係数を第1の値αよりも小さい第2
の値βとし、機関の平均回転数Neが設定回転数N1 を
超えたときには補正係数を第1の値より小さい第3の値
(第2の値と異なる値)として、機関の平均回転数Ne
が設定回転数N1 を超えた時の補正係数と、機関の平均
回転数が設定回転数以下の状態でTnew <Qが成立した
ときの補正係数とを異ならせるようにしてもよい。
遮断形の点火回路を用いているため、点火回路に与えら
れる点火制御信号Vi1,Vi2は、各気筒用の基準信号P
4 ,P1 の発生位置で立ち上って点火位置で零になる波
形の信号となる。この場合、基準信号P4 ,P1 は、点
火位置の計測を開始する位置の検出と、点火コイルの一
次コイルへの通電を開始する位置の検出とに用いられ
る。
点火回路としてコンデンサ放電式の回路を用いることも
できるが、コンデンサ放電式の点火回路を用いる場合に
は、点火回路に与えられる点火制御信号が、各気筒の点
火位置で立ち上がる信号幅が狭いパルス波形の信号とな
る。この場合、第1気筒用の基準信号P4 及び第2気筒
用の基準信号P1 はそれぞれ第1気筒の点火位置及び第
2気筒の点火位置の計測開始位置を検出するためにのみ
用いられる。
検出手段により検出された回転数を設定回転数と比較し
て、検出された回転数が設定回転数以下の時には補正係
数の値を第1の値とし、検出された回転数が設定回転数
を超えているときには補正係数の値を第1の値よりも小
さい第2の値とするべく、内燃機関の回転数の高低に応
じて補正係数の値を切り換えるようにしたので、機関の
低速時には補正係数を大きくして機関の回転数の変化に
よる気筒判別時間の変動の影響を受けることなく、気筒
判別信号の検出を確実に行わせることができる。また機
関の高速時には、補正係数を小さくすることにより、信
号発電機の電機子反作用の影響を受けることなく、気筒
判別信号の検出を確実に行わせることができる。従っ
て、機関の低速時においても、高速時においても、気筒
判別信号の検出を確実に行わせて、各気筒で誤点火や失
火が生じるのを防ぐことができる。
に設ける気筒判別用リラクタの極弧角を他のリラクタに
比べて極端に大きくする必要がないため、リラクタの大
きさの差によって生じる信号発電機のロータの重量のア
ンバランスを少なくして、ロータの重量のバランス取り
を容易にすることができる利点がある。
が設定回転数以下であると判定されている状態で、今回
検出された第2の極性のパルス信号の直前に発生した第
1の極性のパルス信号が気筒判別信号となる第2の極性
のパルス信号の直前に発生するパルス信号であると判定
されたときに、今回検出された気筒判別時間が設定時間
よりも短いか否かを判定して、今回検出された気筒判別
時間が設定時間よりも短い時に補正係数を第1の値より
も小さい第2の値とするように構成したした場合には、
機関を始動した後、急加速した場合のように、機関の回
転数が急激に変化した場合でも気筒判別信号を確実に検
出して、各気筒の点火動作を確実に行わせることができ
る利点がある。
例を示した回路図である。
る信号の波形と点火コイルに流れる一次電流の波形とを
示した波形図である。
る信号の波形と点火コイルに流れる一次電流の波形とを
示した波形図である。
別時間の計測方法を説明するための信号波形図である。
点火装置においてマイクロコンピュータが実行するプロ
グラムのメインルーチンのアルゴリズムを示したフロー
チャートである。
の後端側のエッジを検出して第2の極性のパルス信号を
発生した時にマイクロコンピュータが実行する割込みル
ーチンのアルゴリズムを示したフローチャートである。
点火装置において信号発電子がリラクタの前端側のエッ
ジを検出して第1の極性のパルス信号を発生した時にマ
イクロコンピュータが実行する割込みルーチンのアルゴ
リズムを示したフローチャートである。
リラクタの後端側のエッジを検出して第2の極性のパル
ス信号を発生した時にマイクロコンピュータが実行する
割込みルーチンのアルゴリズムを示したフローチャート
である。
リラクタの後端側のエッジを検出して第2の極性のパル
ス信号を発生した時にマイクロコンピュータが実行する
割込みルーチンの他のアルゴリズムを示したフローチャ
ートである。
の各部で発生する信号の波形と機関の始動時の回転数の
変化と始動時に点火コイルに流れる一次電流の波形とを
示した波形図である。
装置において、機関の始動直後に急加速が行われた場合
の各部の信号波形及び点火コイルの一次電流波形を示し
た波形図である。
例を示した線図であ。
2…第2気筒用の点火コイル、103…第1気筒用の一
次電流制御用スイッチを構成するトランジスタ、104
…第2気筒用の一次電流制御用スイッチを構成するトラ
ンジスタ、2…バッテリ、3…点火制御部、4…信号発
電機、4A…ロータ、r1 〜r4 …リラクタ、4B…信
号発電子、5…マイクロコンピュータ、6…波形整形回
路、8…出力回路。
Claims (4)
- 【請求項1】 多気筒内燃機関の複数の気筒にそれぞれ
対応する点火制御信号を発生する点火制御部と、前記多
気筒内燃機関の各気筒に対応する点火制御信号に応答し
て各気筒の点火動作を行わせる点火回路とを備え、 前記点火制御部は、前記多気筒内燃機関の各気筒用の基
準信号発生用リラクタを含む複数のリラクタが周方向に
並設されていて1つのリラクタが他のリラクタよりも極
弧角が大きい気筒判別用リラクタとなっているロータと
該ロータの回転方向の前方側に位置する各リラクタの前
端側エッジ及び回転方向の後方側に位置する各リラクタ
の後端側エッジをそれぞれ検出して第1の極性のパルス
信号及び第2の極性のパルス信号を発生する信号発電子
とを有して、ロータが内燃機関と同期回転するように設
けられた信号発電機と、前記信号発電子が第2の極性の
パルス信号を発生する毎にその直前に発生した第1の極
性のパルス信号の発生時刻から今回発生した第2の極性
のパルス信号の発生時刻までの時間を気筒判別時間とし
て検出して今回検出された気筒判別時間を示す数値が前
回検出された気筒判別時間を示す数値に補正係数を乗じ
た値よりも大きくなったことが検出されたときに今回発
生した第2の極性のパルス信号を気筒判別用リラクタの
後端側エッジで発生した気筒判別信号として検出する気
筒判別信号検出手段と、該気筒判別信号を基に前記信号
発電子が順次発生するパルス信号の中から各気筒用の基
準信号発生用リラクタのエッジが検出された時に発生す
る各気筒用の基準パルス信号を判別するパルス信号判別
手段とを有する気筒判別手段とを備えて、前記各気筒用
の基準パルス信号の発生位置を基準位置として各気筒用
の点火位置を定めて前記点火回路に各気筒の点火動作を
行わせるように前記点火回路に点火制御信号を与える多
気筒内燃機関用点火装置において、 前記内燃機関の平均回転数を検出する回転数検出手段が
設けられ、 前記気筒判別信号検出手段は、前記内燃機関の平均回転
数が低い場合ほど前記補正係数の値を大きくするよう
に、前記内燃機関の回転数に応じて前記補正係数の値を
段階的に切り換える補正係数切替手段を備えていること
を特徴とする多気筒内燃機関用点火装置。 - 【請求項2】 多気筒内燃機関の複数の気筒にそれぞれ
対応する点火制御信号を発生する点火制御部と、前記多
気筒内燃機関の各気筒に対応する点火制御信号に応答し
て各気筒の点火動作を行わせる点火回路とを備え、 前記点火制御部は、前記多気筒内燃機関の各気筒用の基
準信号発生用リラクタを含む複数のリラクタが周方向に
並設されていて1つのリラクタが他のリラクタよりも極
弧角が大きい気筒判別用リラクタとなっているロータと
該ロータの回転方向の前方側に位置する各リラクタの前
端側エッジ及び回転方向の後方側に位置する各リラクタ
の後端側エッジをそれぞれ検出して第1の極性のパルス
信号及び第2の極性のパルス信号を発生する信号発電子
とを有して、ロータが内燃機関と同期回転するように設
けられた信号発電機と、前記信号発電子が第2の極性の
パルス信号を発生する毎にその直前に発生した第1の極
性のパルス信号の発生時刻から今回発生した第2の極性
のパルス信号の発生時刻までの時間を気筒判別時間とし
て検出して今回検出された気筒判別時間を示す数値が前
回検出された気筒判別時間を示す数値に補正係数を乗じ
た値よりも大きくなったことが検出されたときに今回発
生した第2の極性のパルス信号を気筒判別用リラクタの
後端側エッジで発生した気筒判別信号として検出する気
筒判別信号検出手段と、該気筒判別信号を基に前記信号
発電子が順次発生するパルス信号の中から各気筒用の基
準信号発生用リラクタのエッジが検出された時に発生す
る内燃機関の各気筒用の基準パルス信号を判別するパル
ス信号判別手段とを有する気筒判別手段とを備えて、前
記各気筒用の基準パルス信号の発生位置を基準位置とし
て各気筒用の点火位置を定めて前記点火回路に各気筒の
点火動作を行わせるように前記点火回路に点火制御信号
を与える多気筒内燃機関用点火装置において、 前記内燃機関の平均回転数を検出する回転数検出手段が
設けられ、 前記気筒判別信号検出手段は、前記回転数検出手段によ
り検出された平均回転数を設定回転数と比較して検出さ
れた平均回転数が設定回転数以下の時には前記補正係数
の値を第1の値とし、前記検出された平均回転数が前記
設定回転数を超えているときには前記補正係数の値を前
記第1の値よりも小さい第2の値とするように、前記内
燃機関の平均回転数の高低に応じて前記補正係数の値を
切り換える補正係数切替手段を備えていることを特徴と
する多気筒内燃機関用点火装置。 - 【請求項3】 多気筒内燃機関の複数の気筒にそれぞれ
対応する点火制御信号を発生する点火制御部と、前記多
気筒内燃機関の各気筒に対応する点火制御信号に応答し
て各気筒の点火動作を行わせる点火回路とを備え、 前記点火制御部は、前記多気筒内燃機関の各気筒用の基
準信号発生用リラクタを含む複数のリラクタが周方向に
並設されていて1つのリラクタが他のリラクタよりも極
弧角が大きい気筒判別用リラクタとなっているロータと
該ロータの回転方向の前方側に位置する各リラクタの前
端側エッジ及び回転方向の後方側に位置する各リラクタ
の後端側エッジをそれぞれ検出して第1の極性のパルス
信号及び第2の極性のパルス信号を発生する信号発電子
とを有して、ロータが内燃機関と同期回転するように設
けられた信号発電機と、前記信号発電子が第2の極性の
パルス信号を発生する毎にその直前に発生した第1の極
性のパルス信号の発生時刻から今回発生した第2の極性
のパルス信号の発生時刻までの時間を気筒判別時間とし
て検出して今回検出された気筒判別時間を示す数値が前
回検出された気筒判別時間を示す数値に補正係数を乗じ
た値よりも大きくなったことが検出されたときに今回発
生した第2の極性のパルス信号を気筒判別用リラクタの
後端側エッジで発生した気筒判別信号として検出する気
筒判別信号検出手段と、該気筒判別信号を基に前記信号
発電子が順次発生するパルス信号の中から各気筒用の基
準信号発生用リラクタのエッジが検出された時に発生す
る内燃機関の各気筒用の基準パルス信号を判別するパル
ス信号判別手段とを有する気筒判別手段とを備えて、前
記各気筒用の基準パルス信号の発生位置を基準位置とし
て各気筒用の点火位置を定めて前記点火回路に各気筒の
点火動作を行わせるように前記点火回路に点火制御信号
を与える多気筒内燃機関用点火装置において、 前記内燃機関の平均回転数を検出する回転数検出手段が
設けられ、 前記気筒判別信号検出手段は、前記回転数検出手段によ
り検出された内燃機関の平均回転数が設定回転数以下で
今回検出された第2の極性のパルス信号の直前に発生し
た第1の極性のパルス信号が前記気筒判別信号となる第
2の極性のパルス信号の直前に発生するパルス信号であ
ると判別され、かつ今回検出された気筒判別時間が設定
時間を超えているときに補正係数を第1の値とし、前記
回転数検出手段により検出された内燃機関の平均回転数
が設定回転数以下で今回検出された第2の極性のパルス
信号の直前に発生した第1の極性のパルス信号が前記気
筒判別信号となる第2の極性のパルス信号の直前に発生
するパルス信号ではないと判定されたときにも前記補正
係数を前記第1の値とし、前記回転数検出手段により検
出された内燃機関の平均回転数が設定回転数以下で今回
検出された第2の極性のパルス信号の直前に発生した第
1の極性のパルス信号が前記気筒判別信号となる第2の
極性のパルス信号の直前に発生するパルス信号であると
判別され、かつ今回検出された気筒判別時間が設定時間
以下であるときには補正係数を前記第1の値よりも小さ
い第2の値とし、前記回転数検出手段により検出された
内燃機関の平均回転数が設定回転数を超えているときに
は前記補正係数を前記第1の値よりも小さい第3の値ま
たは前記第2の値とするように、前記回転数検出手段に
より検出された平均回転数の高低と気筒判別時間の長短
とに応じて補正係数の値を切り換える補正係数切替手段
を備えていることを特徴とする多気筒内燃機関用点火装
置。 - 【請求項4】 多気筒内燃機関の複数の気筒にそれぞれ
対応する点火制御信号を発生する点火制御部と、前記多
気筒内燃機関の各気筒に対応する点火制御信号に応答し
て各気筒の点火動作を行わせる点火回路とを備え、 前記点火制御部は、内燃機関のn個の気筒(nは2以上
の整数)にそれぞれ対応しているn個の基準パルス信号
発生用リラクタを含むm個(mはn以上の整数)のリラ
クタが周方向に並設されて該m個のリラクタのうちの1
つのリラクタが他のリラクタよりも極弧角が大きい気筒
判別用リラクタとなっているロータと、該ロータの回転
方向の前方側に位置する各リラクタの前端側エッジ及び
回転方向の後方側に位置する各リラクタの後端側エッジ
をそれぞれ検出して第1の極性のパルス信号及び第2の
極性のパルス信号を発生する信号発電子とを有して、前
記ロータが前記内燃機関と同期回転するように設けられ
た信号発電機と、前記信号発電子が第2の極性のパルス
信号を発生する毎にその直前に発生した第1の極性のパ
ルス信号の発生時刻から今回発生した第2の極性のパル
ス信号の発生時刻までの時間を気筒判別時間として検出
して、今回検出された気筒判別時間を示す数値が前回検
出された気筒判別時間を示す数値に補正係数を乗じた値
よりも大きくなったことが検出されたときに今回検出さ
れた第2の極性のパルス信号を前記気筒判別用リラクタ
の後端側エッジで発生した気筒判別信号として検出する
気筒判別信号検出手段と、前記信号発電子が発生する第
1の極性のパルス信号を識別するためのパルス番号を記
憶するパルス番号記憶手段と、前記第1の極性のパルス
信号が発生する毎に前記パルス番号記憶手段に記憶させ
るパルス番号を増加させて前記気筒判別信号が検出され
る毎に前記パルス番号を初期値に戻すパルス信号判別手
段とを有して、前記パルス番号から各気筒用の基準信号
発生用リラクタのエッジが検出された時に発生する各気
筒用の基準パルス信号を判別する気筒判別手段とを備え
ていて、前記各気筒用の基準パルス信号の発生位置を基
準位置として各気筒用の点火位置を定めて点火回路に各
気筒の点火動作を行わせるように前記点火回路に点火制
御信号を与える多気筒内燃機関用点火装置において、 前記内燃機関の平均回転数を検出する回転数検出手段が
設けられ、 前記気筒判別信号検出手段は、前記回転数検出手段によ
り検出された内燃機関の平均回転数が設定回転数以下で
前記第2の極性のパルス信号が検出されたときのパルス
番号が最大値を示し、かつ今回検出された気筒判別時間
が設定時間を超えているときに前記補正係数を第1の値
とし、前記回転数検出手段により検出された内燃機関の
平均回転数が設定回転数以下で前記第2の極性のパルス
信号が検出されたときのパルス番号が最大値を示してい
ないときには、前記補正係数を前記第1の値とし、前記
回転数検出手段により検出された内燃機関の平均回転数
が設定回転数以下で前記第2の極性のパルス信号が検出
されたときのパルス番号が最大値を示し、かつ今回検出
された気筒判別時間が前記設定時間以下であるときには
前記補正係数を前記第1の値よりも小さい第2の値と
し、前記回転数検出手段により検出された内燃機関の平
均回転数が設定回転数を超えているときには前記補正係
数を前記第1の値よりも小さい第3の値または前記第2
の値とするように、前記回転数検出手段により検出され
た平均回転数の高低と気筒判別時間の長短とに応じて補
正係数の値を切り換える補正係数切替手段を備えている
ことを特徴とする多気筒内燃機関用点火装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31188398A JP3331989B2 (ja) | 1998-11-02 | 1998-11-02 | 多気筒内燃機関用点火装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31188398A JP3331989B2 (ja) | 1998-11-02 | 1998-11-02 | 多気筒内燃機関用点火装置 |
Publications (2)
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