JP2797408B2 - 内燃機関用点火装置 - Google Patents
内燃機関用点火装置Info
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- JP2797408B2 JP2797408B2 JP1105478A JP10547889A JP2797408B2 JP 2797408 B2 JP2797408 B2 JP 2797408B2 JP 1105478 A JP1105478 A JP 1105478A JP 10547889 A JP10547889 A JP 10547889A JP 2797408 B2 JP2797408 B2 JP 2797408B2
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Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、内燃機関の点火位置を回転速度に応じて制
御するようにした内燃機関用点火装置に関するものであ
る。
御するようにした内燃機関用点火装置に関するものであ
る。
[従来の技術] 二輪車等に用いる内燃機関においては、出力の向上と
燃費の改善とを図るため、内燃機関の点火位置を回転速
度に応じて正確に制御することが必要である。そのため
最近では、マイクロコンピュータを用いて点火位置を制
御することが行われている。
燃費の改善とを図るため、内燃機関の点火位置を回転速
度に応じて正確に制御することが必要である。そのため
最近では、マイクロコンピュータを用いて点火位置を制
御することが行われている。
マイクロコンピュータを用いて点火位置を制御する内
燃機関用点火装置においては、内燃機関の回転速度を速
度検出する検出手段と、該速度検出手段により検出され
た各回転速度における点火位置を演算する点火位置演算
手段と、定位置でピックアップコイルから得られる信号
の発生位置から演算された点火位置に相当する数のクロ
ックパルスを計数することにより演算された点火位置を
求めて、該点火位置で演算点火位置信号を発生する演算
点火位置信号発生手段とを設けて、演算点火位置信号を
点火信号として点火回路に与えることにより該点火回路
をトリガして点火動作を行わせている。
燃機関用点火装置においては、内燃機関の回転速度を速
度検出する検出手段と、該速度検出手段により検出され
た各回転速度における点火位置を演算する点火位置演算
手段と、定位置でピックアップコイルから得られる信号
の発生位置から演算された点火位置に相当する数のクロ
ックパルスを計数することにより演算された点火位置を
求めて、該点火位置で演算点火位置信号を発生する演算
点火位置信号発生手段とを設けて、演算点火位置信号を
点火信号として点火回路に与えることにより該点火回路
をトリガして点火動作を行わせている。
上記のように構成した場合には、機関の低速時から高
速時までマイクロコンピュータにより演算した点火位置
で点火動作を行わせることになるが、機関の低速時には
回転変動が大きく、各瞬時における機関のクランク軸の
角速度の変動が大きいため、定位置から演算された点火
位置に相当する数のクロックパルスを計数することによ
り演算された点火位置を求める方法では演算された点火
位置で正確に点火信号を与えることが出来ず、機関の低
速時の動作が不安定になるのを避けられない。
速時までマイクロコンピュータにより演算した点火位置
で点火動作を行わせることになるが、機関の低速時には
回転変動が大きく、各瞬時における機関のクランク軸の
角速度の変動が大きいため、定位置から演算された点火
位置に相当する数のクロックパルスを計数することによ
り演算された点火位置を求める方法では演算された点火
位置で正確に点火信号を与えることが出来ず、機関の低
速時の動作が不安定になるのを避けられない。
そこで本出願人は、先に、設定回転速度未満の低速時
にはマイクロコンピュータの演算によらずに、信号発電
機から得た最小進角位置信号により点火信号を与えるよ
うにして最小進角位置で点火動作を行わせ、設定回転速
度以上の回転速度ではマイクロコンピュータにより演算
された点火位置で点火動作を行わせるようにした点火装
置(特願昭62−296202号)を提案した。この点火装置で
は、最小進角位置信号と演算点火位置信号との論理和が
成立したときに点火回路に点火信号を与える点火信号供
給回路を設けるとともに、設定回転速度未満の領域で演
算点火位置信号により点火信号が与えられるのを阻止す
る手段を設けて、低速時に最小進角位置で点火信号を与
えるようにしている。
にはマイクロコンピュータの演算によらずに、信号発電
機から得た最小進角位置信号により点火信号を与えるよ
うにして最小進角位置で点火動作を行わせ、設定回転速
度以上の回転速度ではマイクロコンピュータにより演算
された点火位置で点火動作を行わせるようにした点火装
置(特願昭62−296202号)を提案した。この点火装置で
は、最小進角位置信号と演算点火位置信号との論理和が
成立したときに点火回路に点火信号を与える点火信号供
給回路を設けるとともに、設定回転速度未満の領域で演
算点火位置信号により点火信号が与えられるのを阻止す
る手段を設けて、低速時に最小進角位置で点火信号を与
えるようにしている。
[発明が解決しようとする課題] 2サイクル機関では機関の高速時の性能を向上させる
ため、機関の高速時の点火位置を低速時の最小進角位置
よりも更に遅れた位置まで遅らせることが必要になる。
また4サイクル機関においても、機関の過回転を防止す
るために高速時の点火位置を低速時の最小進角位置より
も更に遅れた位置まで遅らせることが必要になる。
ため、機関の高速時の点火位置を低速時の最小進角位置
よりも更に遅れた位置まで遅らせることが必要になる。
また4サイクル機関においても、機関の過回転を防止す
るために高速時の点火位置を低速時の最小進角位置より
も更に遅れた位置まで遅らせることが必要になる。
ところが先に提案した点火装置においては、機関の回
転速度が設定回転速度を超えた領域で演算点火位置信号
と最小進角位置信号との論理和が成立したときに点火信
号が与えられるようになっていたため、高速領域で点火
位置を最小進角位置よりも更に遅れた位置に遅らせるこ
とができなかった。
転速度が設定回転速度を超えた領域で演算点火位置信号
と最小進角位置信号との論理和が成立したときに点火信
号が与えられるようになっていたため、高速領域で点火
位置を最小進角位置よりも更に遅れた位置に遅らせるこ
とができなかった。
本発明の目的は、低速時には最小進角位置で点火動作
を行わせて動作を安定させ、中高速時には演算された点
火位置で正確に点火動作を行わせ、高速領域の所定の回
転速度以上の領域では、最小進角位置よりも更に遅れた
位置まで点火位置を遅らせることができるようにした内
燃機関用点火装置を提供することにある。
を行わせて動作を安定させ、中高速時には演算された点
火位置で正確に点火動作を行わせ、高速領域の所定の回
転速度以上の領域では、最小進角位置よりも更に遅れた
位置まで点火位置を遅らせることができるようにした内
燃機関用点火装置を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 本発明は、第1図に示したように、点火信号Vfが与え
られたときに点火コイルの2次側に点火用の高電圧を発
生させる点火回路1と、内燃機関に取り付けられた信号
発電機内に設けられたパルサコイルの出力を入力として
内燃機関の低速時の最小進角位置で最小進角位置信号を
発生する最小進角位置信号発生回路2と、内燃機関の回
転速度を検出する速度検出手段3と、速度検出手段によ
り検出された各回転速度における点火位置を演算する点
火位置演算手段4と、点火位置演算手段により演算され
た点火位置で演算点火位置信号Vinを発生する演算点火
位置信号発生手段5と、演算点火位置信号及び最小進角
位置信号Vimの論理和が成立したときに点火回路に点火
信号Vfを与える点火信号供給回路6と、内燃機関の回転
速度が第1の設定回転速度未満のときに演算点火位置信
号Vinにより点火信号が与えられるのを阻止する演算点
火位置信号阻止手段7とを備えた内燃機関用点火装置に
係わるものである。
られたときに点火コイルの2次側に点火用の高電圧を発
生させる点火回路1と、内燃機関に取り付けられた信号
発電機内に設けられたパルサコイルの出力を入力として
内燃機関の低速時の最小進角位置で最小進角位置信号を
発生する最小進角位置信号発生回路2と、内燃機関の回
転速度を検出する速度検出手段3と、速度検出手段によ
り検出された各回転速度における点火位置を演算する点
火位置演算手段4と、点火位置演算手段により演算され
た点火位置で演算点火位置信号Vinを発生する演算点火
位置信号発生手段5と、演算点火位置信号及び最小進角
位置信号Vimの論理和が成立したときに点火回路に点火
信号Vfを与える点火信号供給回路6と、内燃機関の回転
速度が第1の設定回転速度未満のときに演算点火位置信
号Vinにより点火信号が与えられるのを阻止する演算点
火位置信号阻止手段7とを備えた内燃機関用点火装置に
係わるものである。
本発明においては、内燃機関の高速回転時に低速時の
最小進角位置よりも更に遅角した位置まで点火位置を遅
らせることができるようにするために、内燃機関の回転
速度が第1の設定回転速度以上に設定された第2の設定
回転速度以上になったときに最小進角位置信号Vimによ
り点火信号が与えられるのを阻止する最小進角位置信号
阻止手段8を設けた。また本発明に係わる点火装置に設
ける点火位置演算手段は、上記2の設定回転速度以上の
領域における点火位置の最大遅角位置を低速時の最小進
角位置よりも更に遅角した位置とするように構成され
る。
最小進角位置よりも更に遅角した位置まで点火位置を遅
らせることができるようにするために、内燃機関の回転
速度が第1の設定回転速度以上に設定された第2の設定
回転速度以上になったときに最小進角位置信号Vimによ
り点火信号が与えられるのを阻止する最小進角位置信号
阻止手段8を設けた。また本発明に係わる点火装置に設
ける点火位置演算手段は、上記2の設定回転速度以上の
領域における点火位置の最大遅角位置を低速時の最小進
角位置よりも更に遅角した位置とするように構成され
る。
[作用] 上記の点火装置において、点火位置演算手段4は、速
度検出手段が検出した各回転速度における点火位置を演
算する。演算点火位置信号発生手段5は演算された点火
位置で演算点火位置信号Vinを発生する。最小進角位置
信号発生手段2は最小進角位置(低速時の点火位置)で
最小進角位置信号Vimを発生する。点火信号供給回路6
は演算点火位置信号Vinと最小進角位置信号Vimとの論理
和が成立したときに点火回路1に点火信号Vfを与え、点
火動作を行わせる。
度検出手段が検出した各回転速度における点火位置を演
算する。演算点火位置信号発生手段5は演算された点火
位置で演算点火位置信号Vinを発生する。最小進角位置
信号発生手段2は最小進角位置(低速時の点火位置)で
最小進角位置信号Vimを発生する。点火信号供給回路6
は演算点火位置信号Vinと最小進角位置信号Vimとの論理
和が成立したときに点火回路1に点火信号Vfを与え、点
火動作を行わせる。
機関の低速時に回転速度が第1の設定回転速度未満に
なっているときには、演算点火位置信号阻止手段7が演
算点火位置信号により点火信号が与えられるのを阻止す
るため、最小進角位置信号Vimが発生したときに点火信
号供給回路6から点火回路1に点火信号Vfが与えられ
る。
なっているときには、演算点火位置信号阻止手段7が演
算点火位置信号により点火信号が与えられるのを阻止す
るため、最小進角位置信号Vimが発生したときに点火信
号供給回路6から点火回路1に点火信号Vfが与えられ
る。
回転速度が第1の設定回転速度を超えると、演算点火
位置信号阻止手段7が働かなくなるため、演算点火位置
信号発生手段5から発生する演算点火位置信号Vinによ
り点火信号が与えられるようになり、機関の点火位置は
回転速度に応じて変化する。
位置信号阻止手段7が働かなくなるため、演算点火位置
信号発生手段5から発生する演算点火位置信号Vinによ
り点火信号が与えられるようになり、機関の点火位置は
回転速度に応じて変化する。
回転速度が第2の設定回転速度を超えると、最小進角
位置信号阻止手段8が最小進角位置信号により点火信号
が与えられるのを阻止する。そのため、機関の高速時に
は最小進角位置信号の影響を受けずに演算された点火位
置で演算点火位置信号により点火信号を与えることがで
きる。本発明においては、点火位置演算手段が、第2の
設定回転速度以上の領域における点火位置の最大遅角位
置を低速時の最小進角位置よりも更に遅角した位置とす
るように点火位置を演算するので、機関の高速時に、点
火位置を低速時の最小進角位置よりも更に遅角した位置
まで遅角させることができる。
位置信号阻止手段8が最小進角位置信号により点火信号
が与えられるのを阻止する。そのため、機関の高速時に
は最小進角位置信号の影響を受けずに演算された点火位
置で演算点火位置信号により点火信号を与えることがで
きる。本発明においては、点火位置演算手段が、第2の
設定回転速度以上の領域における点火位置の最大遅角位
置を低速時の最小進角位置よりも更に遅角した位置とす
るように点火位置を演算するので、機関の高速時に、点
火位置を低速時の最小進角位置よりも更に遅角した位置
まで遅角させることができる。
上記のように、高速時に低速時の最小進角位置よりも
更に遅角した位置まで点火位置を遅らせるようにする
と、2サイクル機関の場合には、高速時の出力の増大を
図って高速性能を向上させることができる。また4サイ
クル機関の場合には、高速時の点火位置を低速時の最小
進角位置よりも更に遅れた位置まで遅らせることにより
過回転防止効果を高めることができる。なお大きな過回
転防止効果を得るために機関を失火させる方法もある
が、機関を失火させると未燃焼ガスが排出されて大気を
汚染したり、アフタファイアが生じて爆発音が発生した
りして好ましくない。本発明によれば、点火位置を低速
時の最小進角位置よりも更に遅角させることにより大き
な過回転防止効果を得ることができるため、未燃焼ガス
が排出される心配はない。
更に遅角した位置まで点火位置を遅らせるようにする
と、2サイクル機関の場合には、高速時の出力の増大を
図って高速性能を向上させることができる。また4サイ
クル機関の場合には、高速時の点火位置を低速時の最小
進角位置よりも更に遅れた位置まで遅らせることにより
過回転防止効果を高めることができる。なお大きな過回
転防止効果を得るために機関を失火させる方法もある
が、機関を失火させると未燃焼ガスが排出されて大気を
汚染したり、アフタファイアが生じて爆発音が発生した
りして好ましくない。本発明によれば、点火位置を低速
時の最小進角位置よりも更に遅角させることにより大き
な過回転防止効果を得ることができるため、未燃焼ガス
が排出される心配はない。
[実施例] 以下添付図面を参照して本発明の実施例を説明する。
本発明の実施例では、第8図に示すように、第1の設
定回転速度N1未満の領域で点火位置を最小進角位置θi1
とし、第1の設定回転速度N1以上の領域では点火位置を
回転速度に応じて変化させるものとする。そして機関の
高速領域では、点火位置を低速時の最小進角位置よりも
更に遅れた位置まで遅らせるものとする。第8図におい
てN2は第1の設定回転速度N1より高く設定された第2の
設定回転速度を示している。
定回転速度N1未満の領域で点火位置を最小進角位置θi1
とし、第1の設定回転速度N1以上の領域では点火位置を
回転速度に応じて変化させるものとする。そして機関の
高速領域では、点火位置を低速時の最小進角位置よりも
更に遅れた位置まで遅らせるものとする。第8図におい
てN2は第1の設定回転速度N1より高く設定された第2の
設定回転速度を示している。
第2図は本発明の実施例の装置の全体的構成を示した
もので、同図において点火回路1は、点火コイル1aと、
点火プラグ1bと、ダイオード1cと、点火エネルギー蓄積
用コンデンサ1dと、放電制御用サイリスタ1eと、エキサ
イタコイル1fと、ダイオード1gとにより構成されてい
る。点火コイルの1次コイルの一端及び2次コイルの一
端が接地され、ダイオード1cはそのカソードを接地側に
向けて点火コイルの1次コイルに対して並列に接続され
ている。1次コイルの非接地側の端子にコンデンサ1dの
一端が接続され、該コンデンサ1dの他端と接地間にサイ
リスタ1eがそのカソードを接地側に向けて接続されてい
る。エキサイタコイル1fは機関に取り付けられた磁石発
電機内に設けられていて、機関の回転に同期して交流電
圧を誘起する。エキサイタコイルの一端は接地され、そ
の非接地側の端子がダイオード1gを通してコンデンサ1d
とサイリスタ1eのアノードとの接続点に接続されてい
る。
もので、同図において点火回路1は、点火コイル1aと、
点火プラグ1bと、ダイオード1cと、点火エネルギー蓄積
用コンデンサ1dと、放電制御用サイリスタ1eと、エキサ
イタコイル1fと、ダイオード1gとにより構成されてい
る。点火コイルの1次コイルの一端及び2次コイルの一
端が接地され、ダイオード1cはそのカソードを接地側に
向けて点火コイルの1次コイルに対して並列に接続され
ている。1次コイルの非接地側の端子にコンデンサ1dの
一端が接続され、該コンデンサ1dの他端と接地間にサイ
リスタ1eがそのカソードを接地側に向けて接続されてい
る。エキサイタコイル1fは機関に取り付けられた磁石発
電機内に設けられていて、機関の回転に同期して交流電
圧を誘起する。エキサイタコイルの一端は接地され、そ
の非接地側の端子がダイオード1gを通してコンデンサ1d
とサイリスタ1eのアノードとの接続点に接続されてい
る。
この点火回路はコンデンサ放電式の回路として周知の
もので、コンデンサ1dはエキサイタコイル1fの出力によ
りダイオード1g及び1cを通して図示の極性に充電され
る。
もので、コンデンサ1dはエキサイタコイル1fの出力によ
りダイオード1g及び1cを通して図示の極性に充電され
る。
点火位置でサイリスタ1eのゲートに点火信号Vfが与え
られると、該サイリスタが導通し、コンデンサ1dの電荷
がサイリスタ1eを通して点火コイルの1次コイルに放電
する。これにより点火コイルの2次コイルに高電圧が誘
起し、点火プラグ1bに火花が生じて機関が点火される。
られると、該サイリスタが導通し、コンデンサ1dの電荷
がサイリスタ1eを通して点火コイルの1次コイルに放電
する。これにより点火コイルの2次コイルに高電圧が誘
起し、点火プラグ1bに火花が生じて機関が点火される。
10は割り込み制御回路10a、ランダムアクセスメモリ
(RAM)10b、リードオンリーメモリ(ROM)10c、タイマ
10d、コンパレータ10e及びレジスタ10fを有するマイク
ロコンピュータで、このマイクロコンピュータのリセッ
ト端子にはリセット回路11が接続されている。リセット
回路11は、内燃機関に取り付けられた発電機の出力がマ
イクロコンピュータを動作させるために十分な出力を発
生する状態に無いときにマイクロコンピュータをリセッ
ト状態に保持して、電源演圧の不足によりマイクロコン
ピュータが誤動作するのを防止する。
(RAM)10b、リードオンリーメモリ(ROM)10c、タイマ
10d、コンパレータ10e及びレジスタ10fを有するマイク
ロコンピュータで、このマイクロコンピュータのリセッ
ト端子にはリセット回路11が接続されている。リセット
回路11は、内燃機関に取り付けられた発電機の出力がマ
イクロコンピュータを動作させるために十分な出力を発
生する状態に無いときにマイクロコンピュータをリセッ
ト状態に保持して、電源演圧の不足によりマイクロコン
ピュータが誤動作するのを防止する。
12は機関に取り付けられた信号発電機内に設けられた
パルサコイルで、このパルサコイルは機関の回転に同期
して第7図(A)に示すような信号を発生する。この信
号は機関の低速時の最小進角位置θi1でスレショールド
レベル以上になる正極性信号Vspと、最小進角θi1より
も位相が進んだ位置θi2でスレショールドレベル以上に
なる負極性信号Vsnとからなる1サイクルの信号で、先
に発生する負極性信号Vsnは外部割り込み信号波形整形
回路13に入力されて、第7図(B)に示すようにθi2で
立ち下がる矩形波状の信号に変換される。この信号の立
下りが外部割り込み信号IN1として用いられる。
パルサコイルで、このパルサコイルは機関の回転に同期
して第7図(A)に示すような信号を発生する。この信
号は機関の低速時の最小進角位置θi1でスレショールド
レベル以上になる正極性信号Vspと、最小進角θi1より
も位相が進んだ位置θi2でスレショールドレベル以上に
なる負極性信号Vsnとからなる1サイクルの信号で、先
に発生する負極性信号Vsnは外部割り込み信号波形整形
回路13に入力されて、第7図(B)に示すようにθi2で
立ち下がる矩形波状の信号に変換される。この信号の立
下りが外部割り込み信号IN1として用いられる。
また正極性信号Vspは最小進角位置信号波形整形回路1
4により波形整形されて第7図(C)に示すように最小
進角位置θi1で立ち下がる矩形波状の信号に変換され
る。この信号の立下りが最小進角位置信号として、また
立上がりが外部割り込み信号IN3としてそれぞれ用いら
れる。
4により波形整形されて第7図(C)に示すように最小
進角位置θi1で立ち下がる矩形波状の信号に変換され
る。この信号の立下りが最小進角位置信号として、また
立上がりが外部割り込み信号IN3としてそれぞれ用いら
れる。
マイクロコンピュータ内のコンパレータ10eはタイマ1
0dの計数値とレジスタ10fの内容と比較してタイマの計
数値がレジスタ10fの内容に一致したときに割り込み信
号IN2を割り込み制御回路10aに与える。
0dの計数値とレジスタ10fの内容と比較してタイマの計
数値がレジスタ10fの内容に一致したときに割り込み信
号IN2を割り込み制御回路10aに与える。
マイクロコンピュータ10はポートAないしCを有し、
ポートAの信号の状態は演算された点火位置で演算点火
位置信号発生手段が演算点火位置信号を発生したときに
第7図(D)に示すように「1」から「0」になる。ポ
ートBの信号の状態は機関の回転速度が第2の設定回転
速度N2以上のときに「0」になり、第2の設定回転速度
N2未満のときに「1」になる。またポートCの信号の状
態は、回転速度が第1の設定回転速度N1以上のときに
「0」になり、第1の設定回転速度未満のときに「1」
になる。
ポートAの信号の状態は演算された点火位置で演算点火
位置信号発生手段が演算点火位置信号を発生したときに
第7図(D)に示すように「1」から「0」になる。ポ
ートBの信号の状態は機関の回転速度が第2の設定回転
速度N2以上のときに「0」になり、第2の設定回転速度
N2未満のときに「1」になる。またポートCの信号の状
態は、回転速度が第1の設定回転速度N1以上のときに
「0」になり、第1の設定回転速度未満のときに「1」
になる。
ポートAの信号はインバータ15に入力されて反転さ
れ、波形整形回路14から与えられる最小進角位置信号が
インバータ16に入力されて反転される。インバータ15の
入力端子は抵抗17を通して電源回路に接続されている。
インバータ15は演算された点火位置で「0」から「1」
になる演算点火位置信号を出力し、インバータ16は最小
進角位置で「0」から「1」になる最小進角位置信号を
出力する。
れ、波形整形回路14から与えられる最小進角位置信号が
インバータ16に入力されて反転される。インバータ15の
入力端子は抵抗17を通して電源回路に接続されている。
インバータ15は演算された点火位置で「0」から「1」
になる演算点火位置信号を出力し、インバータ16は最小
進角位置で「0」から「1」になる最小進角位置信号を
出力する。
インバータ15から得られる反転された演算点火位置信
号Vin及びインバータ16から得られる反転された最小進
角位置信号Vimはそれぞれオア回路18に入力され、両信
号の論理和が成立したときに点火回路1に点火信号Vfが
与えられるようになっている。この実施例ではオア回路
18により点火信号供給回路が構成されている。
号Vin及びインバータ16から得られる反転された最小進
角位置信号Vimはそれぞれオア回路18に入力され、両信
号の論理和が成立したときに点火回路1に点火信号Vfが
与えられるようになっている。この実施例ではオア回路
18により点火信号供給回路が構成されている。
オア回路18のインバータ15側の入力端子(演算点火位
置信号が入力される端子)18aにはエミッタを接地したN
PNトランジスタ19のコレクタが接続され、トランジスタ
19のベースはマイクロコンピュータのポートCに接続さ
れるとともに、抵抗20を通して電源回路に接続されてい
る。
置信号が入力される端子)18aにはエミッタを接地したN
PNトランジスタ19のコレクタが接続され、トランジスタ
19のベースはマイクロコンピュータのポートCに接続さ
れるとともに、抵抗20を通して電源回路に接続されてい
る。
オア回路18の他方の入力端子18bにはエミッタを接地
したNPNトランジスタ21のコレクタが接続され、該トラ
ンジスタ21のベースは抵抗22を通してインバータ23の出
力端子に接続されている。インバータ23の入力端子はマ
イクロコンピュータのポートBに接続されると共に抵抗
24を通して電源回路に接続されている。
したNPNトランジスタ21のコレクタが接続され、該トラ
ンジスタ21のベースは抵抗22を通してインバータ23の出
力端子に接続されている。インバータ23の入力端子はマ
イクロコンピュータのポートBに接続されると共に抵抗
24を通して電源回路に接続されている。
マイクロコンピュータ内には、後記するプログラムに
より回転速度が第1の設定回転速度N1未満のときにポー
トCを「1」にし、回転速度が第1の設定回転速度N1以
上になったときにポートCを「0」にする手段が実現さ
れ、この手段と抵抗20とトランジスタ19とにより演算点
火位置信号阻止手段7が構成されている。
より回転速度が第1の設定回転速度N1未満のときにポー
トCを「1」にし、回転速度が第1の設定回転速度N1以
上になったときにポートCを「0」にする手段が実現さ
れ、この手段と抵抗20とトランジスタ19とにより演算点
火位置信号阻止手段7が構成されている。
回転速度が第1の設定回転速度N1未満のときにはポー
トCの信号が「1」であるため、トランジスタ19にベー
ス電流が与えられて該トランジスタが導通し、演算点火
位置信号を短絡してマスクする。これにより演算点火位
置信号がオア回路18に与えられるのが阻止され、最小進
角位置信号のみにより点火信号が与えられる状態にな
る。回転速度が第1の設定回転速度N1以上になるとポー
トCの信号が「0」(接地電位)になるため、トランジ
スタ19が遮断状態になり、演算点火位置信号がオア回路
18の入力端子18aに与えられるのを許容する。
トCの信号が「1」であるため、トランジスタ19にベー
ス電流が与えられて該トランジスタが導通し、演算点火
位置信号を短絡してマスクする。これにより演算点火位
置信号がオア回路18に与えられるのが阻止され、最小進
角位置信号のみにより点火信号が与えられる状態にな
る。回転速度が第1の設定回転速度N1以上になるとポー
トCの信号が「0」(接地電位)になるため、トランジ
スタ19が遮断状態になり、演算点火位置信号がオア回路
18の入力端子18aに与えられるのを許容する。
またマイクロコンピュータ内には、回転速度が第2の
回転速度N2未満のときにポートBを「1」にし、第2の
回転速度N2以上のときにポートBを「0」にする手段が
実現され、この手段とインバータ23と抵抗22,24とトラ
ンジスタ21とにより最小進角位置信号阻止手段8が構成
されている。
回転速度N2未満のときにポートBを「1」にし、第2の
回転速度N2以上のときにポートBを「0」にする手段が
実現され、この手段とインバータ23と抵抗22,24とトラ
ンジスタ21とにより最小進角位置信号阻止手段8が構成
されている。
回転速度が第2の設定回転速度N2未満のときにはポー
トBの信号「1」であるため、トランジスタ21は遮断状
態にあり、オア回路18の入力端子18bに最小進角位置信
号が有効に与えられる状態にある。回転速度が第2の設
定回転速度N2以上になると、ポートBの信号が「0」に
なるため、トランジスタ21が導通し、オア回路18の入力
端子18bをほぼ接地電位にする。これにより最小進角位
置信号が短絡されてマスクされ、オア回路18に最小進角
位置信号が与えられなくなる。この状態では演算点火位
置信号のみにより点火信号がVfが与えられるため、点火
位置を低速時の最小進角位置よりも更に遅れた位置まで
遅らせることが可能になる。
トBの信号「1」であるため、トランジスタ21は遮断状
態にあり、オア回路18の入力端子18bに最小進角位置信
号が有効に与えられる状態にある。回転速度が第2の設
定回転速度N2以上になると、ポートBの信号が「0」に
なるため、トランジスタ21が導通し、オア回路18の入力
端子18bをほぼ接地電位にする。これにより最小進角位
置信号が短絡されてマスクされ、オア回路18に最小進角
位置信号が与えられなくなる。この状態では演算点火位
置信号のみにより点火信号がVfが与えられるため、点火
位置を低速時の最小進角位置よりも更に遅れた位置まで
遅らせることが可能になる。
上記の実施例においては、第1図の構成の内、速度検
出手段3、点火位置演算手段4、演算点火位置信号発生
手段5、演算点火位置信号阻止手段7の一部、及び最小
進角位置信号阻止手段8の一部がマイクロコンピュータ
内に実現される。これらの手段を実現するプログラムの
アルゴリズムを第3図ないし第6図に示したフローチャ
ートにより説明する。
出手段3、点火位置演算手段4、演算点火位置信号発生
手段5、演算点火位置信号阻止手段7の一部、及び最小
進角位置信号阻止手段8の一部がマイクロコンピュータ
内に実現される。これらの手段を実現するプログラムの
アルゴリズムを第3図ないし第6図に示したフローチャ
ートにより説明する。
第3図はメインルーチンを示している。メインルーチ
ンでは、電源が投入された後、リセット回路11からリセ
ット信号が与えられたときに先ず各部のイニシャライズ
(初期化)を行う。ROMには各回転速度Neにおける点火
位置を演算する関数F(Ne)が記憶されており、速度検
出手段により検出されてRAMに記憶されている速度Neの
情報とこの関数とを用いて点火位置θigを演算する。こ
の点火位置θigのデータは外部割り込み信号INT1が与え
られる位置(定位置)から演算された点火位置に達する
までの間に発生するクロックパルスの数(回転速度によ
って異なる)としてRAMに記憶される。この点火位置を
演算する過程により点火位置演算手段4が実現される。
点火位置演算手段4は、第2の設定回転速度以上の領域
での点火位置の最大遅角位置を、低速時の最小進角位置
よりも更に遅角した位置とするように、点火位置を演算
する。
ンでは、電源が投入された後、リセット回路11からリセ
ット信号が与えられたときに先ず各部のイニシャライズ
(初期化)を行う。ROMには各回転速度Neにおける点火
位置を演算する関数F(Ne)が記憶されており、速度検
出手段により検出されてRAMに記憶されている速度Neの
情報とこの関数とを用いて点火位置θigを演算する。こ
の点火位置θigのデータは外部割り込み信号INT1が与え
られる位置(定位置)から演算された点火位置に達する
までの間に発生するクロックパルスの数(回転速度によ
って異なる)としてRAMに記憶される。この点火位置を
演算する過程により点火位置演算手段4が実現される。
点火位置演算手段4は、第2の設定回転速度以上の領域
での点火位置の最大遅角位置を、低速時の最小進角位置
よりも更に遅角した位置とするように、点火位置を演算
する。
点火位置の演算が終了した後、回転速度Neのデータと
第2の設定回転速度N2に相応するデータNBとを比較す
る。この例ではデータNBが設定回転速度N2の逆数に相当
しており、Ne≦N2のときにNe≧NBとなり、Ne>N2のとき
にNe<NBとなる。回転速度Neが第2の設定回転速度N2を
超えていて、Ne<NBのときには、ポートBを「0」と
し、回転速度Neが第2の設定回転速度以下でNe≧NBのと
きはポートBを「1」とする。この回転速度に応じてポ
ートBの信号の状態を切り替える過程と、第2図のイン
バータ23と、抵抗22,24とトランジスタ21とにより最小
進角位置信号阻止手段8が実現される。
第2の設定回転速度N2に相応するデータNBとを比較す
る。この例ではデータNBが設定回転速度N2の逆数に相当
しており、Ne≦N2のときにNe≧NBとなり、Ne>N2のとき
にNe<NBとなる。回転速度Neが第2の設定回転速度N2を
超えていて、Ne<NBのときには、ポートBを「0」と
し、回転速度Neが第2の設定回転速度以下でNe≧NBのと
きはポートBを「1」とする。この回転速度に応じてポ
ートBの信号の状態を切り替える過程と、第2図のイン
バータ23と、抵抗22,24とトランジスタ21とにより最小
進角位置信号阻止手段8が実現される。
次いで回転速度Neのデータと第1の設定回転速度N1に
相応するデータNAとを比較する。この例ではデータNAが
設定回転速度N1の逆数に相当しており、Ne≦N1のときに
Ne≧NAとなり、Ne>N1のときにNe<NAとなる。回転速度
Neが第1の設定回転速度N1を超えていて、Ne<NAのとき
には、ポートCを「0」とし、回転速度Neが第1の設定
回転速度N1以下でNe≧NAのときにはポートAを「1」と
する。その後点火位置の演算を行うステップに戻る。上
記ポートCの信号の状態を回転速度に応じて切り替える
過程と第2図の抵抗20及びトランジスタ19とにより演算
点火位置信号阻止手段7が実現される。
相応するデータNAとを比較する。この例ではデータNAが
設定回転速度N1の逆数に相当しており、Ne≦N1のときに
Ne≧NAとなり、Ne>N1のときにNe<NAとなる。回転速度
Neが第1の設定回転速度N1を超えていて、Ne<NAのとき
には、ポートCを「0」とし、回転速度Neが第1の設定
回転速度N1以下でNe≧NAのときにはポートAを「1」と
する。その後点火位置の演算を行うステップに戻る。上
記ポートCの信号の状態を回転速度に応じて切り替える
過程と第2図の抵抗20及びトランジスタ19とにより演算
点火位置信号阻止手段7が実現される。
上記メインルーチンが行われている途中で外部割り込
み信号IN1が発生するとメインルーチンが中断されて第
4図の割り込みルーチンINT1が行われる。この割り込み
ルーチンではタイマ10dの計数値を速度データとして取
り込み、タイマ10dをリセットする。この例では割り込
み信号IN1が1回転に1回だけ発生するため、割り込み
信号IN1が入力されたときにRAMに記憶されるタイマ10d
の計数値は機関が1回転する間にタイマが計数したクロ
ックパルスの数に等しく、この計数値は機関の回転速度
に反比例している。このタイマの計数値から回転速度Ne
が求められて該回転速度NeがRAMに記憶される。タイマ1
0dをリセットした後、メインルーチンで演算されている
点火位置θigのデータをレジスタ10fにいれ、その後メ
インルーチンに戻る。第4図ないし第6図においてRETI
はメインルーチンに戻ることを意味している。
み信号IN1が発生するとメインルーチンが中断されて第
4図の割り込みルーチンINT1が行われる。この割り込み
ルーチンではタイマ10dの計数値を速度データとして取
り込み、タイマ10dをリセットする。この例では割り込
み信号IN1が1回転に1回だけ発生するため、割り込み
信号IN1が入力されたときにRAMに記憶されるタイマ10d
の計数値は機関が1回転する間にタイマが計数したクロ
ックパルスの数に等しく、この計数値は機関の回転速度
に反比例している。このタイマの計数値から回転速度Ne
が求められて該回転速度NeがRAMに記憶される。タイマ1
0dをリセットした後、メインルーチンで演算されている
点火位置θigのデータをレジスタ10fにいれ、その後メ
インルーチンに戻る。第4図ないし第6図においてRETI
はメインルーチンに戻ることを意味している。
タイマ10dはリセットされた後、直ちに計数を再開
し、その計数値がレジスタ10fの内容(演算された点火
位置情報)に一致するとコンパレータ10eが割り込み信
号IN2を割り込み制御回路10aに与える。割り込み信号IN
2が発生するとメインルーチンが中断されて第5図の割
り込みルーチンIN2が行われる。この割り込みルーチン
ではポートAを「0」とし、メインルーチンに戻る。
し、その計数値がレジスタ10fの内容(演算された点火
位置情報)に一致するとコンパレータ10eが割り込み信
号IN2を割り込み制御回路10aに与える。割り込み信号IN
2が発生するとメインルーチンが中断されて第5図の割
り込みルーチンIN2が行われる。この割り込みルーチン
ではポートAを「0」とし、メインルーチンに戻る。
ポートAが「0」になると、第2図においてインバー
タ15の出力が「1」になるため、オア回路18を通してサ
イリスタ1eのゲートに点火信号が与えられる。これによ
りサイリスタ1eが導通してコンデンサ1dの電荷を点火コ
イルの1次コイルに放電させるため、点火コイルの2次
コイルに高電圧が誘起し、点火動作が行われる。
タ15の出力が「1」になるため、オア回路18を通してサ
イリスタ1eのゲートに点火信号が与えられる。これによ
りサイリスタ1eが導通してコンデンサ1dの電荷を点火コ
イルの1次コイルに放電させるため、点火コイルの2次
コイルに高電圧が誘起し、点火動作が行われる。
上記タイマ10d、コンパレータ10e及びレジスタ10fと
第5図の割り込みルーチンとにより演算点火位置信号発
生手段5が実現される。
第5図の割り込みルーチンとにより演算点火位置信号発
生手段5が実現される。
最小進角位置信号が終了するタイミングにて割り込み
信号IN3が発生すると、メインルーチンが中断されて第
6図の割り込みルーチンINT3が実行される。この割り込
みルーチンではポートAの信号の状態を「1」としてメ
インルーチンに戻る。
信号IN3が発生すると、メインルーチンが中断されて第
6図の割り込みルーチンINT3が実行される。この割り込
みルーチンではポートAの信号の状態を「1」としてメ
インルーチンに戻る。
機関の回転速度が第1の設定回転速度N1未満の領域で
は、マイクロコンピュータのポートCの信号の状態が
「1」になっていて、トランジスタ19が導通しているた
め、演算点火位置信号Vinが該トランジスタ19により短
絡され、オア回路18の入力端子18aが「0」の状態に保
たれる。この状態では最小進角位置信号Vimにより点火
し信号が与えられ、最小進角位置θi1で点火動作が行わ
れる。
は、マイクロコンピュータのポートCの信号の状態が
「1」になっていて、トランジスタ19が導通しているた
め、演算点火位置信号Vinが該トランジスタ19により短
絡され、オア回路18の入力端子18aが「0」の状態に保
たれる。この状態では最小進角位置信号Vimにより点火
し信号が与えられ、最小進角位置θi1で点火動作が行わ
れる。
機関の回転速度が第1の設定回転速度N1を超えると、
トランジスタ19が遮断状態になるため、演算点火位置信
号Vinにより点火信号が与えられるのが許容されるよう
になる。
トランジスタ19が遮断状態になるため、演算点火位置信
号Vinにより点火信号が与えられるのが許容されるよう
になる。
回転速度が第2の設定回転速度N2を超えると、ポート
Bが「0」になるため、インバータ23の出力が「1」と
なってトランジスタ21が導通し、オア回路18の入力端子
18bを「0」の状態する保持する。これにより最小進角
位置信号Vimにより点火信号が与えられるのが禁止さ
れ、専ら演算点火位置信号Vinにより点火信号が与えら
れるようになる。従って機関の高速時は最小進角位置よ
りも更に遅れた位置まで点火位置を遅らせることができ
る。
Bが「0」になるため、インバータ23の出力が「1」と
なってトランジスタ21が導通し、オア回路18の入力端子
18bを「0」の状態する保持する。これにより最小進角
位置信号Vimにより点火信号が与えられるのが禁止さ
れ、専ら演算点火位置信号Vinにより点火信号が与えら
れるようになる。従って機関の高速時は最小進角位置よ
りも更に遅れた位置まで点火位置を遅らせることができ
る。
上記の実施例では、設定回転速度を第1の設定回転速
度N1と第2の設定回転速度N2との2つ設定しているが、
第2の設定回転速度を第1の設定回転速度に等しくし
て、回転速度が設定回転速度未満の時に演算点火位置信
号により点火信号が与えられるのを阻止し、回転速度が
設定回転速度以上のときに最小進角位置信号により点火
信号が与えられるのを阻止するようにしても良い。
度N1と第2の設定回転速度N2との2つ設定しているが、
第2の設定回転速度を第1の設定回転速度に等しくし
て、回転速度が設定回転速度未満の時に演算点火位置信
号により点火信号が与えられるのを阻止し、回転速度が
設定回転速度以上のときに最小進角位置信号により点火
信号が与えられるのを阻止するようにしても良い。
上記の実施例では、タイマ10dの計数値とレジスタ10f
の数値とが一致したときにコンパレータ10eから割り込
み信号IN2を発生させて、割り込み処理によりポートA
を「0」にしているが、コンパレータが信号を出力した
ときにハード的にポートAを「0」にするようにしても
よい。例えばポート「A」にトランジスタスイッチを接
続して該トランジスタスイッチを導通させることにより
ポートAを「0」の状態に保つようにしても良い。
の数値とが一致したときにコンパレータ10eから割り込
み信号IN2を発生させて、割り込み処理によりポートA
を「0」にしているが、コンパレータが信号を出力した
ときにハード的にポートAを「0」にするようにしても
よい。例えばポート「A」にトランジスタスイッチを接
続して該トランジスタスイッチを導通させることにより
ポートAを「0」の状態に保つようにしても良い。
上記の実施例では、割り込みルーチンINT1において演
算された点火位置θigのデータをレジスタ10fに入れる
ようにしたが、メインルーチンで点火位置の演算が終了
した直後にレジスタ10fに点火位置θigのデータを入れ
るようにしても良い。
算された点火位置θigのデータをレジスタ10fに入れる
ようにしたが、メインルーチンで点火位置の演算が終了
した直後にレジスタ10fに点火位置θigのデータを入れ
るようにしても良い。
上記の実施例では、演算された点火位置でポートAを
「0」にするようにしているが、演算された点火位置で
ポートAを「1」にするようにしてインバータ15を省略
するようにしても良い。
「0」にするようにしているが、演算された点火位置で
ポートAを「1」にするようにしてインバータ15を省略
するようにしても良い。
同様に、ポートBの信号の論理を上記の実施例と逆に
することにより、インバータ23を省略することもでき
る。
することにより、インバータ23を省略することもでき
る。
上記の実施例では、コンデンサ放電式の点火回路1が
用いられているが、この点火回路は点火信号が与えられ
たときにトリガされて点火動作を行うものであればいか
なるものでも良い。
用いられているが、この点火回路は点火信号が与えられ
たときにトリガされて点火動作を行うものであればいか
なるものでも良い。
[発明の効果] 以上のように、本発明によれば、第1の設定回転速度
未満の領域で演算点火位置信号により点火信号が与えら
れるのを阻止して、機関の点火位置を低速時の最小進角
位置に固定するようにしたので、機関の低速時の動作の
安定化を図ることができる。
未満の領域で演算点火位置信号により点火信号が与えら
れるのを阻止して、機関の点火位置を低速時の最小進角
位置に固定するようにしたので、機関の低速時の動作の
安定化を図ることができる。
また本発明によれば、回転速度が第1の設定回転速度
以上に設定された第2の設定回転速度以上になったとき
に、最小進角位置信号により点火信号が与えられるのを
阻止するとともに、第2の設定回転速度以上の領域にお
ける点火位置の最大遅角位置を低速時の最小進角位置よ
りも更に遅角した位置とするように、点火位置演算手段
を構成したので、機関の高速時に最小進角位置信号の影
響を受けずに、点火位置を低速時の最小進角位置よりも
更に遅角した位置まで遅らせて、2サイクル機関の高速
時の性能を向上させたり、未燃焼ガスの排出を伴うこと
なく4サイクル機関の過回転防止効果を高めたりするこ
とができるという利点がある。
以上に設定された第2の設定回転速度以上になったとき
に、最小進角位置信号により点火信号が与えられるのを
阻止するとともに、第2の設定回転速度以上の領域にお
ける点火位置の最大遅角位置を低速時の最小進角位置よ
りも更に遅角した位置とするように、点火位置演算手段
を構成したので、機関の高速時に最小進角位置信号の影
響を受けずに、点火位置を低速時の最小進角位置よりも
更に遅角した位置まで遅らせて、2サイクル機関の高速
時の性能を向上させたり、未燃焼ガスの排出を伴うこと
なく4サイクル機関の過回転防止効果を高めたりするこ
とができるという利点がある。
第1図は本発明の構成を示すブロック図、第2図は本発
明の実施例の装置の全体的構成を示す構成図、第3図な
いしは第6図は本発明の機能実現手段を実現するための
プログラムのアルゴリズムを示すフローチャート、第7
図は同実施例各部の信号波形を示す波形図、第8図は同
実施例により得られる点火特性の一例を示す線図であ
る。 1……点火回路、2……最小進角位置信号発生手段、3
……演算点火位置信号発生手段、6……点火信号供給回
路、7……演算点火位置信号阻止手段、8……最小進角
位置信号阻止手段。
明の実施例の装置の全体的構成を示す構成図、第3図な
いしは第6図は本発明の機能実現手段を実現するための
プログラムのアルゴリズムを示すフローチャート、第7
図は同実施例各部の信号波形を示す波形図、第8図は同
実施例により得られる点火特性の一例を示す線図であ
る。 1……点火回路、2……最小進角位置信号発生手段、3
……演算点火位置信号発生手段、6……点火信号供給回
路、7……演算点火位置信号阻止手段、8……最小進角
位置信号阻止手段。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F02P 5/145 - 5/155
Claims (1)
- 【請求項1】点火信号が与えられたときに点火コイルの
2次側に点火用の高電圧を発生させる点火回路と、内燃
機関に取り付けられた信号発電機内に設けられたパルサ
コイルの出力を入力として内燃機関の低速時の最小進角
位置で最小進角位置信号を発生する最小進角位置信号発
生回路と、前記内燃機関の回転速度を検出する速度検出
手段と、前記速度検出手段により検出された各回転速度
における点火位置を演算する点火位置演算手段と、前記
点火位置演算手段により演算された点火位置で演算点火
位置信号を発生する演算点火位置信号発生手段と、前記
演算点火位置信号及び最小進角位置信号の論理和が成立
したときに前記点火回路に前記点火信号を与える点火信
号供給回路と、前記内燃機関の回転速度が第1の設定回
転速度未満のときに前記演算点火位置信号により点火信
号が与えられるのを阻止する演算点火位置信号阻止手段
とを備えた内燃機関用点火装置において、 前記内燃機関の回転速度が前記第1の設定回転速度以上
に設定された第2の設定回転速度以上になったときに前
記最小進角位置信号により前記点火信号が与えられるの
を阻止する最小進角位置信号阻止手段を具備し、 前記点火位置演算手段は、前記第2の設定回転速度以上
の領域における点火位置の最大遅角位置を前記最小進角
位置よりも更に遅角した位置とするように構成されてい
ることを特徴とする内燃機関用点火装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1105478A JP2797408B2 (ja) | 1989-04-25 | 1989-04-25 | 内燃機関用点火装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1105478A JP2797408B2 (ja) | 1989-04-25 | 1989-04-25 | 内燃機関用点火装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02283859A JPH02283859A (ja) | 1990-11-21 |
JP2797408B2 true JP2797408B2 (ja) | 1998-09-17 |
Family
ID=14408699
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1105478A Expired - Fee Related JP2797408B2 (ja) | 1989-04-25 | 1989-04-25 | 内燃機関用点火装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2797408B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6581584B2 (en) | 2000-05-18 | 2003-06-24 | Kokusan Denki Co., Ltd. | Ignition control system for internal combustion engine |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60198374A (ja) * | 1984-03-21 | 1985-10-07 | Nippon Denso Co Ltd | 内燃機関用点火時期制御装置 |
JPS61183471U (ja) * | 1985-05-07 | 1986-11-15 |
-
1989
- 1989-04-25 JP JP1105478A patent/JP2797408B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6581584B2 (en) | 2000-05-18 | 2003-06-24 | Kokusan Denki Co., Ltd. | Ignition control system for internal combustion engine |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02283859A (ja) | 1990-11-21 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
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