JPH0722825Y2 - スイッチの構造 - Google Patents

スイッチの構造

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JPH0722825Y2
JPH0722825Y2 JP6280789U JP6280789U JPH0722825Y2 JP H0722825 Y2 JPH0722825 Y2 JP H0722825Y2 JP 6280789 U JP6280789 U JP 6280789U JP 6280789 U JP6280789 U JP 6280789U JP H0722825 Y2 JPH0722825 Y2 JP H0722825Y2
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switch knob
rear case
case
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英夫 麻生
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株式会社精工舎
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は、時計等に用いられるスイッチの構造に関す
る。
[従来の技術] 従来、例えば後ケース側にスライドスイッチを設ける場
合、後ケースの内面に回路基板を取り付け、スイッチつ
まみに固着されているスライド接片を回路基板のパター
ン面に当接させてスイッチつまみを後ケースに配置し、
前ケースを後ケースに対向させて前ケースと後ケースと
を結合していた。
[解決しようとする課題] しかしながら、スライド接片は組立後にパターン面に所
定のばね圧で弾接するようにしてあるために、組立前の
スライド接片が単に回路基板に当接する状態では、スイ
ッチつまみが浮き上がっており、前ケースを後ケースに
対向させて結合する際に手間がかかって組立が難しく、
組立に時間がかかるという問題点があった。
そこで本考案の目的は、上記のようなスライド接片の弾
発力によるスイッチつまみの浮き上がりを規制し、スイ
ッチの組立を簡単かつ容易にするスイッチの構造を提供
することにある。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するために、本考案のスイッチの構造
は、結合される前ケースと後ケースと、スイッチつまみ
と、回路基板と、スライド接片とからなり、上記前ケー
スと上記後ケースとの他方には、周辺部に係合爪を設け
た開口部が形成してあり、上記前ケースと上記後ケース
との一方には、突起が設けてあり、上記スイッチつまみ
には、係合部を設けた操作部が形成してあり、上記回路
基板は、上記前ケースと上記後ケースとの他方に固定し
てあり、かつこの回路基板の回路パターンは、上記前ケ
ースと上記後ケースとの一方に対応しており、上記スラ
イド接片は、上記スイッチつまみに設けてありかつ上記
回路パターン面にスライド自在に弾接しており、上記ス
イッチつまみは、上記前ケースと上記後ケースとの間に
設けてあり、かつこのつまみの上記操作部は、上記開口
部の外方に突出しこの開口部に上記突起をガイドとして
スライド自在に嵌合しており、上記操作部の上記係合部
は、上記係合爪と係合可能であり、上記前ケースと上記
後ケースとの一方の上記突起は、上記スイッチつまみを
押圧可能な形状を有し、上記スイッチつまみを上記前ケ
ースと上記後ケースとの他方に組込む段階において、上
記係合爪と上記係合部とは上記スライド接片の付勢力に
より係合を保持し、上記前ケースと上記後ケースとの結
合により、上記突起は上記スイッチつまみを押圧して上
記係合爪と上記係合部との係合を解くことが可能である
ことを特徴とするものである。
[作用] 前ケースと後ケースとの間に回路基板を固定し、係合爪
を有する開口部が開設された前ケースまたは後ケース
に、この係合爪に係合可能な係合部を有するスイッチつ
まみを嵌合すると、スイッチつまみは係合爪で仮保持さ
れる。従って、スイッチつまみは係合爪により係合され
ているため、スライド接片の弾撥力によって浮き上がる
ことはない。
[実施例] 以上本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。
第1,2図に示すように、後ケース1と前ケース2とは両
者とも合成樹脂等の材料よりなり、この両ケースは図示
しない結合手段により結合されている。後ケース1の所
定位置には、この後ケースと前ケース2との間に設けら
れるスイッチつまみ3が、スライド自在に嵌合する矩形
の開口部1aが設けてある。開口部1aの周縁部の中央位置
には、内方(第1図上方)へ向って突出する腕部の先端
に係合爪1bが、開口部側に一体に形成してある。
スイッチつまみ3には、このスイッチつまみをスライド
させるための操作部3aが、後ケース1の開口部1aから外
方(第1図下方)へ突出するように設けてある。スイッ
チつまみ3は、第1図紙面に垂直方向(第2図上下方
向)にスライドするものであるから、操作部3aは開口部
1a内をこのスライド方向に移動可能な幅に設定してあ
る。またスイッチつまみ3には、後ケース1の係合爪1b
が係合可能な係合部3bが設けてある。係合部3bの幅は、
係合爪1bと係合している状態において、スイッチつまみ
3がスライドでき得る幅に設定してある。またスイッチ
つまみ3からは、そのスライド方向にアーム3c(第2図
示)が延伸しており、アーム3cの先端に設けられた突部
3dが、後ケース1に突設してあるクリック用柱1cに係合
し、スイッチつまみ3の位置決めを行うようになってい
る。第2図示の状態は、突部3dがクリック用柱1cを乗り
越えた上部で係合し、操作部3aが開口部1aの上部に位置
する状態であり、操作部3aを開口部1aの下部にスライド
させると、突部3dはクリック用柱1cを乗り越えた下部で
係合する。スイッチつまみ3の内端部からは、スライド
接片4の取付部3eが延伸して一体的に形成してあり、こ
の取付部は回路基板5と所定の間隔をもって対向するよ
うになっている。
スライド接片4は、薄い金属片等で形成され、第2図示
のようにほぼH型状のもので、中央部に位置する基部4a
の中心に取付孔4bが開設してあり、この取付孔は、取付
部3eに突設してある取付柱3fに取付けられる。基部4aの
両側からは、スイッチつまみ3のスライド方向に沿っ
て、それぞれ2本の弾性アーム4cが延伸している。取付
柱3fは、取付孔4bより突出するようにスライド接片4の
厚みより高く形成してあり、このスライド接片を取付部
3eに取付けるには、取付柱3fに取付孔4bを挿入後、この
取付柱の先端部をハンダゴテ等により溶かして固着す
る。
回路基板5は、後ケース1の内面に固定してあり、その
パターン面5aが前ケース2に対向し、スライド接片4の
弾性アーム4cの先端部は、このパターン面に摺動自在に
弾接している。
第1図示のように、前ケース2には、スイッチつまみ3
を所定の位置に押圧するための突起2a及び2bが一体的に
形成してある。
そこで、この突起2a,2bと、スイッチつまみ3と、後ケ
ース1から突出している係合爪1bとの相互関係について
説明する。
後ケース1に設けられている係合爪1bは、スライドつま
み3の係合部3bと係合したときに、スイッチつまみ3を
スライド接片4の弾性アーム4cのばね力に抗して若干押
上げた位置に仮保持するように、この係合爪とこの係合
部との係合位置が設定されている。また、前ケース2に
設けられている突起2a,2bは、前ケース2を後ケース1
に結合させたときに、この突起がスライドつまみ3を押
し下げて、係合爪1bと係合部3bとの係合を解くに十分な
長さに形成してある。
次に本実施例の組立動作について説明する。
まず、後ケース1に、回路パターン面5aが上側になるよ
うに回路基板5を固定する。次に、スライド接片4が固
着されたスイッチつまみ3の操作部3aを開口部1aに挿入
し、僅かに押圧すると、係合爪1bはその腕部のたわみに
よってスイッチつまみ3の係合部3bに係合し、第3図示
のように、スイッチつまみ3を仮保持する。したがっ
て、この組込みの途中段階において、スライド接片4の
弾性アーム4cは一定のばね力により回路基板5のパター
ン面5aに弾接しているが、スイッチつまみ3は係合爪1b
によって仮保持されているために、それ以上の浮き上が
りが防止される。
次に、仮保持されているスイッチつまみ3の上から、前
ケース2を後ケース1に結合させると、突起2a,2bがス
イッチつまみ3を押圧し、スイッチつまみ3は後ケース
1側へスライド接片4のばね力に抗して移動し、係合爪
1bと係合部3bとの係合を解除する。
そのため、スイッチを操作する際には、スイッチつまみ
3の操作部3aを後ケース1の外方よりスライド操作する
と、スイッチつまみ3は係合爪1bによる仮保持が解除さ
れた状態で、突起2a,2bにガイドされてスライドする。
これによりスライド接片4の弾性アーム4cの回路パター
ン面5aに対する接触位置が変化して、スイッチの切替操
作が行われる。
なお上記実施例では、開口部は後ケース側に設けられて
いるが、開口部を前ケース側に設けてもよい。この場合
はスイッチつまみは前ケース側に嵌合され、係合爪は前
ケース前に、またスイッチつまみを押圧する突起は後ケ
ース側に設けられる。
[効果] 以上のような本考案によると、前ケースと後ケースとの
他方に開設された開口部の周縁部に係合爪を設け、この
開口部に嵌合されるスイッチつまみを仮保持するので、
一方のケースを結合する際にスイッチつまみが浮き上が
ることがなく、組立作業が容易となり、短時間の組立が
可能である。また両ケースが結合された後は、係合爪に
よる仮保持は解除されているので、スイッチつまみの切
換操作時に摩擦による負荷がかかることがなく、円滑な
切換が可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図は要部の断面図、第2図は第1図のA−A断面
図、第3図は組立途中における要部の拡大断面図であ
る。 1……後ケース、1a……開口部、1b……係合爪、2……
前ケース、2a,2b……突起、3……スイッチつまみ、3a
……操作部、3b……係合部、4……スライド接片、5…
…回路基板、5a……パターン面。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】結合される前ケースと後ケースと、スイッ
    チつまみと、回路基板と、スライド接片とからなり、 上記前ケースと上記後ケースとの他方には、周辺部に係
    合爪を設けた開口部が形成してあり、 上記前ケースと上記後ケースとの一方には、突起が設け
    てあり、 上記スイッチつまみには、係合部を設けた操作部が形成
    してあり、 上記回路基板は、上記前ケースと上記後ケースとの他方
    に固定してあり、かつこの回路基板の回路パターンは、
    上記前ケースと上記後ケースとの一方に対応しており、 上記スライド接片は、上記スイッチつまみに設けてあり
    かつ上記回路パターン面にスライド自在に弾接してお
    り、 上記スイッチつまみは、上記前ケースと上記後ケースと
    の間に設けてあり、かつこのつまみの上記操作部は、上
    記開口部の外方に突出しこの開口部に上記突起をガイド
    としてスライド自在に嵌合しており、 上記操作部の上記係合部は、上記係合爪と係合可能であ
    り、 上記前ケースと上記後ケースとの一方の上記突起は、上
    記スイッチつまみを押圧可能な形状を有し、 上記スイッチつまみを上記前ケースと上記後ケースとの
    他方に組込む段階において、上記係合爪と上記係合部と
    は上記スライド接片の付勢力により係合を保持し、 上記前ケースと上記後ケースとの結合により、上記突起
    は上記スイッチつまみを押圧して上記係合爪と上記係合
    部との係合を解くことが可能である ことを特徴とするスイッチの構造。
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