JPH0722823U - ガラスガイド - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 シール性・外観に優れたガラスガイドを提供
する。 【構成】 ドアサッシュ１０の上側略水平フランジ１２
にモールドリップウエザーストリップ２０の横向略Ｕ字
状グリップ２１を車外側から嵌着すると共に、前記ドア
サッシュ１０にグラスラン３０を取付けることにより、
前記横向略Ｕ字状グリップ２１の下面に当接する如く配
置したグラスラン３０の中空シール部３２の車外側に、
且つ下端が中空シール部３２の下端よりも下方に来る如
く配置し、車両が高速走行する時に前記中空シール部３
２と弾接するガラス４０外面が減圧されて吸い出される
のを抑止するガラスガイドであって、前記横向略Ｕ字状
グリップ２１の下辺に車内側から嵌着したクリップ部６
１の下辺の車外側の端にガイド本体部６２を結合してあ
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、車両が高速走行する時に、ガラス外面が減圧されて、吸い出される のを防止するガラスガイドに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

図１・図２を参考にして説明する。従来、車両が高速走行する時に、ガラス外 面が減圧されて、吸い出されるのを防止するため、ドアサッシュ１０の上側水平 フランジ１２にモールドリップウエザーストリップ２０の横向Ｕ字状グリップ２ １を車外側から嵌着すると共に、前記ドアサッシュ１０の下側鉛直フランジ１３ にグラスラン３０の上向溝状グリップ３１を下方から嵌着することにより、前記 横向Ｕ字状グリップ２１の下面に当接する如く配置したグラスラン３０の中空シ ール部３２の車外側の面に接触し、且つ下端が中空シール部３２の下端よりも下 方に来る如く配置したガラスガイドとして、次のように構成されるものが使用さ れている。すなわち、ドアサッシュ１０は、薄い金属板を折り曲げて、空間状部 分１１の上端外向きに上側水平フランジ１２を突設し、且つ空間状部分１１の下 端下向きに下側鉛直フランジ１３を垂設し、全体として、断面形状を略逆Ｌ字状 に形成したものである。

【０００３】 モールドリップウエザーストリップ２０は、前記上側水平フランジ１２に車外 側から嵌着する横向Ｕ字状グリップ２１、その横向Ｕ字状グリップ２１の外面に 一体に結合したドリップ部２２、及び横向Ｕ字状グリップ２１上面に突設しルー フと弾接させるリップ２３よりなる。

【０００４】 また、グラスラン３０は、前記下側鉛直フランジ１３に下方から嵌着する上向 溝状グリップ３１、その上向溝状グリップ３１の上端及び下端にそれぞれ一体に 結合した中空シール部３２並びにシールリップ３３よりなり、上昇したガラス４ ０を中空シール部３２の下面で受け止めさせ、且つシールリップ３３をガラス４ ０の内面と弾接させることにより、ドアサッシュ１０とガラス４０との間をシー ルするようにしてある。

【０００５】 ５０は従来のガラスガイドであって、前記下側鉛直フランジ１３に下方から嵌 着するクリップ部分５１、そのクリップ部分５１の車外側を延長し折曲げて延設 部分５２、及びその延設部分５２の外面に結合したガイド本体部分５３よりなる 。なお、そのガイド本体部分５３には延設部分５２と一体形成した芯金部分５４ を埋設してある。

【０００６】 しかも、このガラスガイド５０は、クリップ部分５１をグラスラン３０の上向 溝状グリップ３１に嵌着すると共に、延設部分５２内に中空シール部３２を嵌込 むことによって、ガイド本体部分５３が中空シール部３２の外面に接触するだけ でなく、その下端が中空シール部３２の下端よりも下方に来るようにすると共に 、そうした状態で、クリップ部分５１をドアサッシュ１０の下側鉛直フランジ１ ３に下方から嵌着することによって、その延設部分５２がドアサッシュ１０の空 間状部分１１の外面と中空シール部３２の車内側の面、及びモールドリップウエ ザーストリップ２０の横向Ｕ字状グリップ２１の下面と中空シール部３２の上面 で挟み付けられるようにしてある。

【０００７】 しかしながら、下側鉛直フランジ１３にグラスラン３０の上向溝状グリップ３ １を嵌着した時、クリップ部分５１に拡開されて、上向溝状グリップ３１の爪が 潰され、シール機能が失われるため、その部分にシーラント等を挿入する必要が あること、下側鉛直フランジ１３と上向溝状グリップ３１との間にクリップ部分 ５１の肉厚が入るため、下側鉛直フランジ１３とグラスラン３０との長手方向の 位置関係寸法が一定でなくなり、クリップ部分５１の嵌着部分が膨出し、外観を 損なうこと等の問題点がある。

【０００８】

【考案が解決しようとする課題】

解決しようとする問題点は、上記従来のガラスガイドは、下側鉛直フランジ１ ３にグラスラン３０の上向溝状グリップ３１と重ねて嵌着するようにしてあるた め、単独ではシール機能が不足し、シーラント等を挿入する必要があったり、下 側鉛直フランジ１３と上向溝状グリップ３１との間にグリップ部５１の肉厚が入 り、クリップ部分５１の嵌着部分が膨出し、外観を損なったりすることである。

【０００９】

【課題を解決するための手段】

図１・図３乃至図５を参考にして説明する。本考案は、ドアサッシュ１０の上 側略水平フランジ１２にモールドリップウエザーストリップ２０の横向略Ｕ字状 グリップ２１を車外側から嵌着すると共に、前記ドアサッシュ１０にグラスラン ３０を取付けることにより、前記横向略Ｕ字状グリップ２１の下面に配置したグ ラスラン３０の中空シール部３２の車外側に、且つ下端が中空シール部３２の下 端よりも下方に来る如く配置し、車両が高速走行する時に前記中空シール部３２ と弾接するガラス４０外面が減圧されて吸い出されるのを抑止するガラスガイド であって、前記横向略Ｕ字状グリップ２１の下辺に車内側から嵌着したクリップ 部６１の下辺車外側の端にガイド本体部６２を結合してなるものである。

【００１０】

【実施例】

実施例について説明すると、１０はドアサッシュであって、薄い金属板を折り 曲げて、空間状部分１１の上端外向きに上側略水平フランジ１２を突設し、且つ 空間状部分１１の下端下向きに下側鉛直フランジ１３を垂設し、全体として、断 面形状を略逆Ｌ字状に形成したものである。２０はモールドリップウエザースト リップであって、前記上側略水平フランジ１２に車外側から嵌着する横向Ｕ字状 グリップ２１、その横向略Ｕ字状グリップ２１の外面に一体に結合したドリップ 部２２、及び横向略Ｕ字状グリップ２１上面に突設しルーフと弾接させるリップ ２３よりなる。３０はグラスランであって、前記下側鉛直フランジ１３に下方か ら嵌着する上向溝状グリップ３１、その上向溝状グリップ３１の上端及び下端に それぞれ一体に結合した中空シール部３２並びにシールリップ３３よりなり、上 昇したガラス４０を中空シール部３２の下面で受け止めさせ、且つシールリップ ３３をガラス４０の内面と弾接させることにより、ドアサッシュ１０とガラス４ ０との間をシールするようにしてある。６０は車両が高速走行する時に、前記中 空シール部３２と弾接するガラス４０外面が減圧されて吸い出されるのを抑止す るガラスガイドであって、前記横向略Ｕ字状グリップ２１の下辺に車内側から嵌 着したクリップ部６１、及びそのクリップ部６１の下辺の車外側の端に結合した ガイド本体部６２よりなり、グラスラン３０の中空シール部３２の車外側の面に 接触し、且つその下端が中空シール部３２の下端よりも下方に来る如く配置して ある。なお、６３はガイド本体部６２に埋設した芯金部で、クリップ部６１と一 体形成されている。

【００１１】 作用について説明すると、組み付けに当たっては、予めモールドリップウエザ ーストリップ２０の横向略Ｕ字状グリップ２１の下辺にガラスガイド６０のクリ ップ部６１を車内側から嵌着しておき、そのクリップ部６１を嵌着したまま横向 略Ｕ字状グリップ２１を上側水平フランジ１２に嵌着したうえ、下側鉛直フラン ジ１３に下方からグラスラン３０の上向溝状グリップ３１を嵌着すると共に、中 空シール部３２をドアサッシュ１０とガラスガイド６０との間に嵌込む。以上の ように組み付けたガラスガイド６０は、下側鉛直フランジ１３を利用せず、モー ルドリップウエザーストリップ２０に取付けるようにしてあるため、下側鉛直フ ランジ１３と上向溝状グリップ３１との間にシール性・外観を損なうものが挿入 されず、従来のものに比較して、シール性・外観共に著しく向上する。

【００１２】 尚、グラスラン３０は図３のようにドアサッシュ１０の下側鉛直フランジ１３ にグラスラン３０の上向溝状グリップ３１を下方から嵌着しても又、図５のよう に取付けても良い。したがって、グラスラン取付け部とグラスラン３０の間に、 シール性・外観を損なうものが挿入されず、従来のものに比較して、シール性・ 外観共に著しく向上する。

【００１３】

【考案の効果】

本考案は以上のように構成されるため、従来の下側鉛直フランジ１３と上向溝 状グリップ３１との間にシール性・外観を損なうものが挿入されず、従来のもの に比較して、シール性・外観共に著しく向上する。

【図面の簡単な説明】

【図１】自動車の部分側面図である。

【図２】従来例を示す図１のＡ−Ａ断面図である。

【図３】本考案の実施例を示す図１のＡ−Ａ断面図であ
る。

【図４】本考案におけるガラスガイドの実施例を示す斜
視図である。

【図５】図３の変形実施例図である。

【符号の説明】

１０ ドアサッシュ １１ 空間状部分 １２ 上側略水平フランジ １３ 下側鉛直フランジ ２０ モールドリップウエザーストリップ ２１ 横向略Ｕ字状グリップ ２２ ドリップ部 ２３ リップ ３０ グラスラン ３１ 上向溝状グリップ ３２ 中空シール部 ３３ シールリップ ４０ ガラス ５０ ガラスガイド ５１ クリップ部分 ５２ 延設部分 ５３ ガイド本体部分 ５４ 芯金部分 ６０ ガラスガイド ６１ クリップ部 ６２ ガイド本体部 ６３ 芯金部

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 望月 健二 静岡県浜松市高塚町300番地スズキ株式会 社内

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ドアサッシュ（１０）の上側略水平フラ
   ンジ（１２）にモールドリップウエザーストリップ（２
   ０）の横向略Ｕ字状グリップ（２１）を車外側から嵌着
   すると共に、前記ドアサッシュ（１０）にグラスラン
   （３０）を取付けることにより、前記横向略Ｕ字状グリ
   ップ（２１）の下面に配置したグラスラン（３０）の中
   空シール部（３２）の車外側に、且つ下端が中空シール
   部（３２）の下端よりも下方に来る如く配置し、車両が
   高速走行する時に前記中空シール部（３２）と弾接する
   ガラス（４０）外面が減圧されて、吸い出されるのを抑
   止するガラスガイドにおいて、前記横向略Ｕ字状グリッ
   プ（２１）の下辺に車内側から嵌着したクリップ部（６
   １）の下辺の車外側の端にガイド本体部（６２）を結合
   してなるガラスガイド。