JPH07224462A - 鉄筋コンクリート造柱−鉄骨梁構法の接合部 - Google Patents
鉄筋コンクリート造柱−鉄骨梁構法の接合部Info
- Publication number
- JPH07224462A JPH07224462A JP1758294A JP1758294A JPH07224462A JP H07224462 A JPH07224462 A JP H07224462A JP 1758294 A JP1758294 A JP 1758294A JP 1758294 A JP1758294 A JP 1758294A JP H07224462 A JPH07224462 A JP H07224462A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- column
- joint
- steel
- plate
- protrusion
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Joining Of Building Structures In Genera (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 鉄筋コンクリート造柱と、鉄骨梁とを用いた
RC造柱−S梁構法に実施される接合部を提供する。 【構成】 鉄筋コンクリート造柱1の梁接合位置に、鉄
骨梁2のウエブと一連の鉛直な配置で梁方向に柱を縦断
して貫通する接合プレート3を設置する。接合プレート
3は、柱外面への突出部3aと、柱内部の貫通部分3b
とを一連に形成され、突出部3aのせいhは鉄骨梁2の
ウエブのせいと同等に形成され、貫通部分3bのせいH
は前記突出部のせいhよりも応力伝達に必要なだけ大き
く形成されている。接合プレート3の前記突出部3aの
上下縁に沿ってフランジプレート4を接合し、柱外面に
沿ってエンドプレート5を接合して鉄骨仕口部6が設け
られ、前記鉄骨仕口部6に鉄骨梁2が現場で接合され
る。 【効果】 経済性と施工性及び力学性状に優れているの
で、鉄骨造又は鉄骨鉄筋コンクリート造と同等の強度を
有する柱梁架搆を経済的に実現できる。
RC造柱−S梁構法に実施される接合部を提供する。 【構成】 鉄筋コンクリート造柱1の梁接合位置に、鉄
骨梁2のウエブと一連の鉛直な配置で梁方向に柱を縦断
して貫通する接合プレート3を設置する。接合プレート
3は、柱外面への突出部3aと、柱内部の貫通部分3b
とを一連に形成され、突出部3aのせいhは鉄骨梁2の
ウエブのせいと同等に形成され、貫通部分3bのせいH
は前記突出部のせいhよりも応力伝達に必要なだけ大き
く形成されている。接合プレート3の前記突出部3aの
上下縁に沿ってフランジプレート4を接合し、柱外面に
沿ってエンドプレート5を接合して鉄骨仕口部6が設け
られ、前記鉄骨仕口部6に鉄骨梁2が現場で接合され
る。 【効果】 経済性と施工性及び力学性状に優れているの
で、鉄骨造又は鉄骨鉄筋コンクリート造と同等の強度を
有する柱梁架搆を経済的に実現できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、圧縮力に強い鉄筋コ
ンクリート造柱(以下、RC柱と略す場合がある。)
と、曲げに強い鉄骨梁(以下、S梁と略す場合があ
る。)とを用いた、いわゆるRC造柱−S梁構法に実施
される接合部に関する。
ンクリート造柱(以下、RC柱と略す場合がある。)
と、曲げに強い鉄骨梁(以下、S梁と略す場合があ
る。)とを用いた、いわゆるRC造柱−S梁構法に実施
される接合部に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、RC柱−S梁構法は、理にかなっ
た合理的、経済的な省力化構法として数多く開発されて
いる(例えば特開昭62−133239号、特開平1−
154944号、特開平2−266036号、特開平4
−70437号、特開平1−169625号、特開平5
−106276号公報など参照)。
た合理的、経済的な省力化構法として数多く開発されて
いる(例えば特開昭62−133239号、特開平1−
154944号、特開平2−266036号、特開平4
−70437号、特開平1−169625号、特開平5
−106276号公報など参照)。
【0003】RC造−S梁構法に採用される従来の接合
部は、その大部分が柱の外面を形成する鋼管リングに鉄
骨仕口部を設けたもの、そして、鋼管リングの内周部に
水平な受圧板又は垂直なスチフナを設けた構成であった
(上記の各公報を参照)。
部は、その大部分が柱の外面を形成する鋼管リングに鉄
骨仕口部を設けたもの、そして、鋼管リングの内周部に
水平な受圧板又は垂直なスチフナを設けた構成であった
(上記の各公報を参照)。
【0004】
【本発明が解決しようとする課題】上記RC柱−S梁構
法は、合理的な工法であるが、柱と梁の接合部に関し
て、RC柱とS梁との一体性及び施工性、経済性を十分
に満足するほどの仕様(ディテール)はいまだ完成して
いない。即ち、従来の接合部は、柱の外面を形成する
(又は柱の内部に埋込まれる)鋼管リングを用いて鉄骨
仕口部を設けているので、鋼管リングを使用する分だけ
鉄骨仕口部の組立て、及び加工が面倒になるほか、鋼材
費用も高価になるので、施工性、経済性を満足できない
ものがあった。
法は、合理的な工法であるが、柱と梁の接合部に関し
て、RC柱とS梁との一体性及び施工性、経済性を十分
に満足するほどの仕様(ディテール)はいまだ完成して
いない。即ち、従来の接合部は、柱の外面を形成する
(又は柱の内部に埋込まれる)鋼管リングを用いて鉄骨
仕口部を設けているので、鋼管リングを使用する分だけ
鉄骨仕口部の組立て、及び加工が面倒になるほか、鋼材
費用も高価になるので、施工性、経済性を満足できない
ものがあった。
【0005】従って、本発明の目的は、鋼材リングを一
切使用しない簡単な構造で、しかも鋼構造における仕口
接合部と同等程度に力学性状が優れ、更に経済性、施工
性にも優れたRC柱−S梁構法の接合部を実現すること
にある。
切使用しない簡単な構造で、しかも鋼構造における仕口
接合部と同等程度に力学性状が優れ、更に経済性、施工
性にも優れたRC柱−S梁構法の接合部を実現すること
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述した従来技術の課題
を解決するための手段して、第1の発明に係るRC柱−
S梁構法の接合部は、 (イ) 現場打ちであるかプレキャスト製品であるかを問わ
ず、鉄筋コンクリート造柱1の梁接合位置に、鉄骨梁2
のウエブと一連の鉛直な配置で梁方向に柱を縦断して貫
通する接合プレート3が設置されている。 (ロ) 前記接合プレート3は、柱外面への突出部3aと、
柱内部の貫通部分3bとを一連に形成されている。前記
突出部3aのせいhは鉄骨梁2のウエブのせいと同等に
形成され、前記貫通部分3bのせいHは前記突出部のせ
いhよりも応力伝達に必要なだけ大きく形成されてい
る。 (ハ) 前記接合プレート3の前記突出部3aの上下縁に沿
って柱内部に十分な深さ進入するフランジプレート4を
接合し、さらに柱外面に沿ってエンドプレート5を接合
して鉄骨仕口部6が設けられている。前記フランジプレ
ート4の柱内部への進入部分4aの平面形状は先細状に
形成されている。 (ニ) 前記鉄骨仕口部6に鉄骨梁2が現場で接合されるこ
と、をそれぞれ特徴とする。
を解決するための手段して、第1の発明に係るRC柱−
S梁構法の接合部は、 (イ) 現場打ちであるかプレキャスト製品であるかを問わ
ず、鉄筋コンクリート造柱1の梁接合位置に、鉄骨梁2
のウエブと一連の鉛直な配置で梁方向に柱を縦断して貫
通する接合プレート3が設置されている。 (ロ) 前記接合プレート3は、柱外面への突出部3aと、
柱内部の貫通部分3bとを一連に形成されている。前記
突出部3aのせいhは鉄骨梁2のウエブのせいと同等に
形成され、前記貫通部分3bのせいHは前記突出部のせ
いhよりも応力伝達に必要なだけ大きく形成されてい
る。 (ハ) 前記接合プレート3の前記突出部3aの上下縁に沿
って柱内部に十分な深さ進入するフランジプレート4を
接合し、さらに柱外面に沿ってエンドプレート5を接合
して鉄骨仕口部6が設けられている。前記フランジプレ
ート4の柱内部への進入部分4aの平面形状は先細状に
形成されている。 (ニ) 前記鉄骨仕口部6に鉄骨梁2が現場で接合されるこ
と、をそれぞれ特徴とする。
【0007】第2の発明に係る鉄筋コンクリート造柱−
鉄骨梁構法の接合部は、上記第1の発明の構成と大部分
が共通するが、鉄筋コンクリート造柱1は、その外周部
コンクリート1aを遠心成形によって打設され、中空部
1b内に充填コンクリートが後打ちされたプレキャスト
コンクリート製品であることを特徴とする。更に、上記
第1,第2の発明は、接合プレート3の孔7に通して柱
のフープ筋10が配筋され、フランジプレート4の孔9
に通して柱主筋11が配筋され、もって柱の補強体と鉄
骨仕口部6とが絡み合わされていることも特徴とする。
鉄骨梁構法の接合部は、上記第1の発明の構成と大部分
が共通するが、鉄筋コンクリート造柱1は、その外周部
コンクリート1aを遠心成形によって打設され、中空部
1b内に充填コンクリートが後打ちされたプレキャスト
コンクリート製品であることを特徴とする。更に、上記
第1,第2の発明は、接合プレート3の孔7に通して柱
のフープ筋10が配筋され、フランジプレート4の孔9
に通して柱主筋11が配筋され、もって柱の補強体と鉄
骨仕口部6とが絡み合わされていることも特徴とする。
【0008】
【作用】柱を横断して貫通する接合プレート3が鉄骨仕
口部6の主体をなし、しかも柱貫通部分3bのせいHを
突出部3aのせいhよりも十分大きくしているから、鉄
骨梁2から伝達される応力の集中、早期降伏を未然に防
ぐ設計ができ、力学性状に優れた接合部となる。
口部6の主体をなし、しかも柱貫通部分3bのせいHを
突出部3aのせいhよりも十分大きくしているから、鉄
骨梁2から伝達される応力の集中、早期降伏を未然に防
ぐ設計ができ、力学性状に優れた接合部となる。
【0009】鉄骨仕口部6は、前記接合プレート3とフ
ランジプレート4及びエンドプレート5によって簡単に
構成され、鋼管リングを用いていないので、組立て、加
工が容易であるし、鋼材費用も安価である。鉄骨梁2
は、前記鉄骨仕口部6へ通常の鋼構造と同様に現場で接
合でき、施工性が良い。外周部コンクリート1aを遠心
成形によって打設され、中空部1b内に充填コンクリー
トが後打ちされたプレキャストコンクリート製のRC柱
1は、強度が大幅に向上し、鉄骨鉄筋コンクリート造柱
又は鉄骨柱に比してそん色のないものとなる。この場
合、フランジプレート4の柱内部への進入部分4aは先
細テーパーの山形状なので、充填コンクリート打設用の
トレミー管を挿入するスペースが確保され、充填コンク
リートの充填性が良いRC柱1が現場打ちの場合にも同
様のことか云える。
ランジプレート4及びエンドプレート5によって簡単に
構成され、鋼管リングを用いていないので、組立て、加
工が容易であるし、鋼材費用も安価である。鉄骨梁2
は、前記鉄骨仕口部6へ通常の鋼構造と同様に現場で接
合でき、施工性が良い。外周部コンクリート1aを遠心
成形によって打設され、中空部1b内に充填コンクリー
トが後打ちされたプレキャストコンクリート製のRC柱
1は、強度が大幅に向上し、鉄骨鉄筋コンクリート造柱
又は鉄骨柱に比してそん色のないものとなる。この場
合、フランジプレート4の柱内部への進入部分4aは先
細テーパーの山形状なので、充填コンクリート打設用の
トレミー管を挿入するスペースが確保され、充填コンク
リートの充填性が良いRC柱1が現場打ちの場合にも同
様のことか云える。
【0010】柱の補強体と絡み合わされた鉄骨仕口部6
は、RC柱1と完全一体化が達成される。
は、RC柱1と完全一体化が達成される。
【0011】
【実施例】次に、図面に示した本発明の実施例を説明す
る。図1と図2は、横断面が円形ででプレキャスト製の
RC柱1とS梁2による架構法における接合部を示して
いる。RC柱1は、D13の柱主筋11と、D6のフー
プ筋10とによる鉄筋篭を補強体としており、その外周
部コンクリート1a(壁厚約60mmぐらい)は遠心成形
によって打設され、中空部1bに充填コンクリート(図
示省略)を後打ちして、外径を330mmぐらいに成形さ
れている。
る。図1と図2は、横断面が円形ででプレキャスト製の
RC柱1とS梁2による架構法における接合部を示して
いる。RC柱1は、D13の柱主筋11と、D6のフー
プ筋10とによる鉄筋篭を補強体としており、その外周
部コンクリート1a(壁厚約60mmぐらい)は遠心成形
によって打設され、中空部1bに充填コンクリート(図
示省略)を後打ちして、外径を330mmぐらいに成形さ
れている。
【0012】前記RC柱1の梁接合位置には、そのプレ
キャスト成形と同時に、板厚が6mmぐらいの接合プレー
ト3を主体とする鉄骨仕口部6が一体的に設けられてい
る。図3に示した平板状の接合プレート3(但し、鉄骨
梁の接合が三方向ならばT字形、四方向ならば十字形と
される。)は、鉄骨梁のウエブと一連(又は平行)の鉛
直な配置で梁方向に柱を縦断して貫通する配置で設置さ
れている。接合プレート3は、柱外面への突出部3aと
柱内部の貫通部分3bとを一連に(一枚で)形成されて
いると共に、前記突出部3aのせいhは鉄骨梁2のウエ
ブのせいと同じく246mmぐらいとされている。他方、
前記貫通部分3bのせいHは前記突出部のせいよりも応
力伝達に必要なだけ大きくして370mmぐらいに形成さ
れている。接合プレート3には、柱のフープ筋10を通
すため、口径が約10mmの孔7が片側に3個ずつ左右対
称な配置で設けられている。
キャスト成形と同時に、板厚が6mmぐらいの接合プレー
ト3を主体とする鉄骨仕口部6が一体的に設けられてい
る。図3に示した平板状の接合プレート3(但し、鉄骨
梁の接合が三方向ならばT字形、四方向ならば十字形と
される。)は、鉄骨梁のウエブと一連(又は平行)の鉛
直な配置で梁方向に柱を縦断して貫通する配置で設置さ
れている。接合プレート3は、柱外面への突出部3aと
柱内部の貫通部分3bとを一連に(一枚で)形成されて
いると共に、前記突出部3aのせいhは鉄骨梁2のウエ
ブのせいと同じく246mmぐらいとされている。他方、
前記貫通部分3bのせいHは前記突出部のせいよりも応
力伝達に必要なだけ大きくして370mmぐらいに形成さ
れている。接合プレート3には、柱のフープ筋10を通
すため、口径が約10mmの孔7が片側に3個ずつ左右対
称な配置で設けられている。
【0013】前記接合プレート3の左右の突出部3a,
3aの上下縁に沿って、柱内部の前記中空部3bへ50
〜60mmぐらいのぞき出る深さまで進入する配置でフラ
ンジプレート4が接合されている。このフランジプレー
ト4は、図4に示したように、厚さ12mmの鋼板を加工
したもので、柱主筋11を通すため口径が約20mmの孔
8が2個設けられている。また、接合プレート3と食い
違う幅約7mmのスリット9が約100mmの長さに形成さ
れている。更に柱内部へ進入する部分4aの平面形状は
先細状に形成されている。このフランジプレート4を前
記突出部3aの上下縁に溶接接合することによって、鉄
骨仕口部6は鉄骨梁2と同形、同大のH形断面に形成さ
れている。更に、柱外面に沿って接線方向に厚さ6mmの
エンドプレート5を溶接接合して鉄骨仕口部6が完成さ
れている。この鉄骨仕口部6は、接合プレート3の孔7
に柱のフープ筋10を通し、フランジプレート4の孔に
柱主筋11を通すことによってその取付け位置の固定、
及び柱補強体との絡み合わせ(一体化)が行なわれてい
る。前記エンドプレート5は、その存在が鉄骨仕口部6
の力学性状を高めることは勿論、遠心成形の際に型枠の
一部を兼ね、遠心成形型枠の形状を簡素化することにも
役立つ。
3aの上下縁に沿って、柱内部の前記中空部3bへ50
〜60mmぐらいのぞき出る深さまで進入する配置でフラ
ンジプレート4が接合されている。このフランジプレー
ト4は、図4に示したように、厚さ12mmの鋼板を加工
したもので、柱主筋11を通すため口径が約20mmの孔
8が2個設けられている。また、接合プレート3と食い
違う幅約7mmのスリット9が約100mmの長さに形成さ
れている。更に柱内部へ進入する部分4aの平面形状は
先細状に形成されている。このフランジプレート4を前
記突出部3aの上下縁に溶接接合することによって、鉄
骨仕口部6は鉄骨梁2と同形、同大のH形断面に形成さ
れている。更に、柱外面に沿って接線方向に厚さ6mmの
エンドプレート5を溶接接合して鉄骨仕口部6が完成さ
れている。この鉄骨仕口部6は、接合プレート3の孔7
に柱のフープ筋10を通し、フランジプレート4の孔に
柱主筋11を通すことによってその取付け位置の固定、
及び柱補強体との絡み合わせ(一体化)が行なわれてい
る。前記エンドプレート5は、その存在が鉄骨仕口部6
の力学性状を高めることは勿論、遠心成形の際に型枠の
一部を兼ね、遠心成形型枠の形状を簡素化することにも
役立つ。
【0014】上記構成のプレキャスト製RC柱1は、こ
れを現場で建方すると、直ちに鉄骨梁2の接合を通常の
鋼構造の場合と同様に行なうことができる。フランジプ
レート4の柱内部への進入部分4aを先細状に形成して
いるので、中空部1b内へ充填コンクリートを打設する
トレミー管の挿入が容易であり、充填コンクリートの充
填性を良好ならしめる。この点は、RC柱1が現場打ち
コンクリートで構築される場合にも同様の効果を期待で
きる。
れを現場で建方すると、直ちに鉄骨梁2の接合を通常の
鋼構造の場合と同様に行なうことができる。フランジプ
レート4の柱内部への進入部分4aを先細状に形成して
いるので、中空部1b内へ充填コンクリートを打設する
トレミー管の挿入が容易であり、充填コンクリートの充
填性を良好ならしめる。この点は、RC柱1が現場打ち
コンクリートで構築される場合にも同様の効果を期待で
きる。
【0015】次に、図5と図6には、横断面が角形のR
C柱1の接合部を示している。RC柱1の横断面形状が
変っている点を除けば、接合部としての構成は、図1,
図2の実施例と大差ないものである。更に、図7,図8
には、RC柱1の横断面は円形であるが、鉄骨梁2は図
中右側の鉄骨仕口部6にのみ接合され、同左側の鉄骨仕
口部6′には例えばベランダを支える片持梁12が接合
される場合の接合部を示している。片持梁12の断面形
状が小さく、よってその鉄骨仕口部6′の形状も小さく
構成されている点を除けば、接合部としての基本的構成
は上記の各実施例と変るところはない。
C柱1の接合部を示している。RC柱1の横断面形状が
変っている点を除けば、接合部としての構成は、図1,
図2の実施例と大差ないものである。更に、図7,図8
には、RC柱1の横断面は円形であるが、鉄骨梁2は図
中右側の鉄骨仕口部6にのみ接合され、同左側の鉄骨仕
口部6′には例えばベランダを支える片持梁12が接合
される場合の接合部を示している。片持梁12の断面形
状が小さく、よってその鉄骨仕口部6′の形状も小さく
構成されている点を除けば、接合部としての基本的構成
は上記の各実施例と変るところはない。
【0016】図示して説明した上記各実施例は全て、R
C柱1が遠心成形のプレキャスト製品である場合のもの
であるが、この限りでない。RC柱1を現場打ちコンク
リートで構築する場合にも、全く同じ構成で実施するこ
とができる。
C柱1が遠心成形のプレキャスト製品である場合のもの
であるが、この限りでない。RC柱1を現場打ちコンク
リートで構築する場合にも、全く同じ構成で実施するこ
とができる。
【0017】
【本発明が奏する効果】本発明に係るRC柱−S梁構法
の接合部は、経済性と施工性及び力学性状に優れている
ので、鉄骨造又は鉄骨鉄筋コンクリート造と同等の強度
を有する柱梁架搆を経済的に実現できる。また、RC柱
にプレキャスト製品を採用すれば、現場打ちコンクリー
トの工程が無い分だけ、省力化と工期短縮を図れる。
の接合部は、経済性と施工性及び力学性状に優れている
ので、鉄骨造又は鉄骨鉄筋コンクリート造と同等の強度
を有する柱梁架搆を経済的に実現できる。また、RC柱
にプレキャスト製品を採用すれば、現場打ちコンクリー
トの工程が無い分だけ、省力化と工期短縮を図れる。
【図1】第1実施例の水平な断面図である。
【図2】第1実施例の垂直な断面図である。
【図3】接合プレートの正面図である。
【図4】フランジプレートの平面図である。
【図5】第2実施例のRC柱を示した水平な断面図であ
る。
る。
【図6】第2実施例のRC柱を示した垂直な断面図であ
る。
る。
【図7】第3実施例を示した水平な断面図である。
【図8】第3実施例を示した垂直な断面図である。
1 RC柱 2 鉄骨梁 2 接合プレート 3a 突出部 3b 貫通部分 4 フランジプレート 5 エンドプレート 6 鉄骨仕口部 1a 外周部コンクリート 1b 中空部 10 フープ筋 11 柱主筋
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加藤 万理 東京都中央区銀座八丁目21番1号 株式会 社竹中工務店東京本店内 (72)発明者 石橋 畝 東京都中央区銀座八丁目21番1号 株式会 社竹中工務店東京本店内 (72)発明者 小南 勝義 東京都中央区銀座八丁目21番1号 株式会 社竹中工務店東京本店内 (72)発明者 村田 耕司 東京都中央区銀座八丁目21番1号 株式会 社竹中工務店東京本店内 (72)発明者 居福 英人 東京都中央区銀座八丁目21番1号 株式会 社竹中工務店東京本店内 (72)発明者 北村 寿一 東京都中央区銀座八丁目21番1号 株式会 社竹中工務店東京本店内 (72)発明者 木村 衛 千葉県印旛郡印西町大塚一丁目5番 株式 会社竹中工務店技術研究所内 (72)発明者 東端 泰夫 千葉県印旛郡印西町大塚一丁目5番 株式 会社竹中工務店技術研究所内 (72)発明者 萩原 忠治 千葉県印旛郡印西町大塚一丁目5番 株式 会社竹中工務店技術研究所内 (72)発明者 金子 裕一 千葉県印旛郡印西町大塚一丁目5番 株式 会社竹中工務店技術研究所内
Claims (3)
- 【請求項1】鉄筋コンクリート造柱−鉄骨梁構法の接合
部において、(イ) 鉄筋コンクリート造柱の梁接合位置
に、鉄骨梁のウエブと一連の鉛直な配置で梁方向に柱を
縦断して貫通する接合プレートが設置されていること、
(ロ) 前記接合プレートは、柱外面への突出部と柱内部の
貫通部分とを一連に形成されており、前記突出部のせい
は鉄骨梁のウエブのせいと同等に形成され、前記貫通部
分のせいは前記突出部のせいよりも応力伝達に必要なだ
け大きく形成されていること、(ハ) 前記接合プレートの
前記突出部の上下縁に沿って柱内部に十分な深さ進入す
るフランジプレートが接合され、さらに柱外面に沿って
エンドプレートを接合して鉄骨仕口部が設けられ、前記
フランジプレートの柱内部への進入部分の平面形状は先
細状に形成されていること、(ニ) 前記鉄骨仕口部に鉄骨
梁が現場で接合されること、をそれぞれ特徴とする鉄筋
コンクリート造柱−鉄骨梁構法の接合部。 - 【請求項2】鉄筋コンクリート造柱−鉄骨梁構法の接合
部において、(イ) 鉄筋コンクリート造柱の梁接合位置
に、鉄骨梁のウエブと一連の鉛直な配置で梁方向に柱を
縦断して貫通する接合プレートが設置されていること、
(ロ) 前記接合プレートは、柱外面への突出部と柱内部の
貫通部分とを一連に形成されており、前記突出部のせい
は鉄骨梁のウエブのせいと同等に形成され、前記貫通部
分のせいは前記突出部のせいよりも応力伝達に必要なだ
け大きく形成されていること、(ハ) 前記接合プレートの
前記突出部の上下縁に沿って柱内部に十分な深さ進入す
るフランジプレートが接合され、さらに柱外面に沿って
エンドプレートを接合して鉄骨仕口部が設けられ、前記
フランジプレートの柱内部への進入部分の平面形状は先
細状に形成されていること、(ニ) 鉄筋コンクリート造柱
は、その外周部コンクリートを遠心成形によって打設さ
れ、中空部内に充填コンクリートが後打ちされたプレキ
ャストコンクリート製品であること、(ホ) 前記鉄骨仕口
部に鉄骨梁が現場で接合されること、をそれぞれ特徴と
する鉄筋コンクリート造柱−鉄骨梁構法の接合部。 - 【請求項3】請求項1又は2の接合プレートの孔に通し
て柱のフープ筋が配筋され、フランジプレートの孔に通
して柱主筋が配筋され、もって柱の補強体と鉄骨仕口部
とが一体的に絡み合わされていることを特徴とする、鉄
筋コンクリート造柱−鉄骨梁構法の接合部。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1758294A JPH07224462A (ja) | 1994-02-14 | 1994-02-14 | 鉄筋コンクリート造柱−鉄骨梁構法の接合部 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1758294A JPH07224462A (ja) | 1994-02-14 | 1994-02-14 | 鉄筋コンクリート造柱−鉄骨梁構法の接合部 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07224462A true JPH07224462A (ja) | 1995-08-22 |
Family
ID=11947909
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1758294A Pending JPH07224462A (ja) | 1994-02-14 | 1994-02-14 | 鉄筋コンクリート造柱−鉄骨梁構法の接合部 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07224462A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20170139193A (ko) * | 2016-06-08 | 2017-12-19 | 주식회사 포스코 | 강관기둥 구조체 |
-
1994
- 1994-02-14 JP JP1758294A patent/JPH07224462A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20170139193A (ko) * | 2016-06-08 | 2017-12-19 | 주식회사 포스코 | 강관기둥 구조체 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR101670633B1 (ko) | 건축물의 내진 외부합성 보강공법 | |
KR101089561B1 (ko) | 콘크리트 충전 각형강관과 보의 접합구조 | |
JP2009249851A (ja) | 既存建物の耐震補強工法 | |
KR101951095B1 (ko) | 학교 건축물 창호 개구부를 활용한 내진보강공법 | |
JP2001303584A (ja) | 基礎杭頭部とフーチングの結合構造 | |
JP5620462B2 (ja) | 既存建物の耐震補強工法 | |
JPH10152998A (ja) | 既存建築物の耐震補強構造 | |
JP2000226888A (ja) | コンクリート充填鋼管柱と梁との仕口部構造 | |
JPH07224462A (ja) | 鉄筋コンクリート造柱−鉄骨梁構法の接合部 | |
JP2016205054A (ja) | 鉄骨鉄筋コンクリート造の柱、及びこれを用いた建物 | |
JPH094050A (ja) | 柱梁の接続部及び接続方法 | |
JP3776330B2 (ja) | 既存建物の耐震壁およびその構築方法 | |
JP3637530B2 (ja) | 柱と杭との接合構造 | |
KR100626326B1 (ko) | 콘크리트 구조물 | |
JP2017218855A (ja) | 既存の地下外壁を有する建替え建物 | |
JPH10252187A (ja) | 建築構造物の耐震構造およびその構築方法 | |
JP6684088B2 (ja) | 既存建物の耐震補強構造及び耐震補強方法 | |
JP4483095B2 (ja) | H形鋼柱とrc耐震壁との接合構造 | |
KR100374537B1 (ko) | 철근콘크리트 기둥과 철골 보의 접합부 | |
JP2706431B2 (ja) | 柱梁の接続部及び接続方法 | |
JPH056322Y2 (ja) | ||
JP2917159B2 (ja) | 柱、梁の接合方法 | |
JP2536795B2 (ja) | 耐震壁と梁の構造 | |
JPH06158863A (ja) | コンクリート造架構の構築方法 | |
JPH07252882A (ja) | 建築架構の接合構法 |