JPH07223295A - 粘着性非加硫防水ゴムシートあるいは粘着性非加硫防水ゴムテープおよびそれらの製造方法。 - Google Patents

粘着性非加硫防水ゴムシートあるいは粘着性非加硫防水ゴムテープおよびそれらの製造方法。

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JPH07223295A
JPH07223295A JP6016043A JP1604394A JPH07223295A JP H07223295 A JPH07223295 A JP H07223295A JP 6016043 A JP6016043 A JP 6016043A JP 1604394 A JP1604394 A JP 1604394A JP H07223295 A JPH07223295 A JP H07223295A
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JP
Japan
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sheet
adhesive
synthetic fiber
composite
release paper
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JP6016043A
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English (en)
Inventor
Yukio Harube
幸男 治部
Ikuo Yoshino
育男 能野
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Sekaicho Rubber Co Ltd
Original Assignee
Sekaicho Rubber Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 カレンダーロール機や押出機を用いて粘着
ゴムを生地出しし、塗装合成繊維不織布シートを表面材
として貼り合わせた粘着性非加硫防水ゴムシートあるい
は粘着性非加硫防水ゴムテープの製造方法に関するもの
であり、巻き取り時および貯蔵時に皺の発生しない粘着
性非加硫防水ゴムシートあるいは粘着性非加硫防水ゴム
テープを得ることを目的としてなされた。 【構成】 塗料を合成繊維不織布シート表面に塗布
し、未乾燥の内に剥離紙の非剥離処理面とプレスロール
にて密着し、乾燥させ、合成繊維不織布シート、塗料、
剥離紙の複合体をあらかじめ作成した後に、その複合体
とカレンダーロール機や押出機を用いて生地出しした粘
着ゴムとを積層して巻き取り、剥離紙、塗装合成繊維不
織布シート、粘着ゴムの3層を一体化させることによ
り、巻き取り工程で発生する皺が皆無であり、さらに貯
蔵時における新たな皺や波打ちの発生が皆無である粘着
性非加硫防水ゴムシートあるいは粘着性非加硫防水ゴム
テープを製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主として防水を目的と
して用いられる、塗装合成繊維不織布シートを表面材と
して粘着性非加硫ゴムと複合した粘着性非加硫防水ゴム
シートあるいは粘着性非加硫防水ゴムテープの製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術およびその問題点】最近の木造建築家屋の
屋根には、工場にて予め合板に防水性を付与した塗料で
表面コートをほどこした野地板を屋根面の骨組みを形成
している垂木に釘止めした後、野地板と野地板との継ぎ
目、即ち野地板目地部に防水テープを貼りつけて屋根下
地の防水性を確保しておき、瓦等の屋根材にて仕上げる
工法がその施工性の簡便さの点から広く採用されてい
る。その際使用される防水テープとしては、粘着性を有
するゴムアスファルト系、合成樹脂系、非加硫の天然ま
たは合成ゴム系などの粘着材層と、合成繊維不織布シー
トや合成樹脂フィルム等とを複合したものが一般的に使
用されるが、テープの表面材としては野地板に塗布され
ている塗料と同色のものであることが施工後の外観上好
ましく、予め塗装された合成繊維不織布シートを用いる
のが最適である。
【0003】塗装合成繊維不織布シートを表面材とし
て、粘着材層と複合して防水シートあるいは防水テープ
を製造する方法として、従来は、図8に示すように、粘
着ゴムをカレンダーロール機や押し出し機を用いて所定
の厚さに生地出しし、その粘着ゴムの片面から塗装合成
繊維不織布シートをあてがい、また他の片面から剥離紙
をあてがって、積層一体化させたものを巻き取った後、
必要に応じて所定の幅にスリットして製品とする方法が
取られてきた。
【0004】しかし、この製造方法においては、粘着ゴ
ム層を中心としてその両側に塗装合成繊維不織布シート
及び剥離紙がくるために、巻き取り時に粘着ゴム層の厚
さ分だけ巻き取り半径の差が生じて、内側に来る面に折
れたような皺が発生することは避けられず、その皺が粘
着ゴム層に転写され、製品外観が悪いばかりでなく、施
工時被着体との間に隙間を生じさせ防水性能を損なう原
因ともなる。
【0005】これを防止するには、(A)塗装合成繊維
不織布シートと剥離紙の非剥離処理面とを接して重ね合
わせたまま連続して供給し、塗装合成繊維不織布シート
上に粘着ゴムをシート状に生地出しして貼り合わせ巻き
取る方法、(B)塗装合成繊維不織布シートと剥離紙の
非剥離処理面とを仮止め用の接着剤や再剥離性弱粘着剤
等を用いて一体化させ、その後に塗装合成繊維不織布シ
ート上に粘着ゴムをシート状に生地出しして貼り合わせ
巻き取る方法、(C)剥離紙に伸縮性をもたせたクレー
プ状加工紙を用いる方法の3通りが考えられる。しかし
ながらこれらの方法には次のような致命的な欠陥があ
る。
【0006】すなわち、(A)の方法では、塗装合成繊
維不織布シートと粘着ゴムとは接着しているが、剥離紙
は分離しているので、三者を重ね合わせたまま1本の芯
に巻き付ける作業は、不可能である。(B)の方法は、
塗装合成繊維不織布シートと剥離紙とを一体化させるこ
とにより、表面材と剥離紙との間に巻き取り半径の差を
生じさせない方法である。ところが、施工後には不要と
なる仮止め用の接着剤や再剥離性弱粘着剤等を使用する
ことによるコストアップに加え、貼り付けてから剥離紙
除去時に塗装合成繊維不織布シート面にこれらのものが
残存すると汚れが付着し易く表面化粧に支障をきたす。
(C)の方法では、クレープ状加工が施されることによ
り剥離紙に多少の伸縮が可能となり、巻き取り時には折
れ皺の発生しない製品を得ることができる。ところが、
圧延されてシート状に生地出しされるときの応力が粘着
ゴム層内部に残留し、貯蔵中に徐々に応力緩和が進んで
粘着ゴム層が収縮することに伴って新たな皺や波打ちが
発生する。しかし、クレープ状加工の剥離紙は、剛性が
小さく粘着ゴム層の収縮を拘束する性能に乏しいため、
折れ皺とは別に発生したこの新たな皺や波打ちを防止で
きず、粘着ゴム層が平滑性を失い、製品外観が悪いばか
りでなく、施工時に被着体との間に隙間を生じさせ、防
水性能を損なう原因ともなる。本発明は、上記の問題点
を一掃する目的でなされたものである。
【0007】
【問題を解決するための手段】本発明者等は、鋭意研究
の結果、図2および図5に示すように、塗料を合成繊維
不織布シートに塗布後、未乾燥の内に剥離紙の非剥離処
理面と密着し、乾燥させて合成繊維不織布シート、塗
料、剥離紙の複合体を作成し、この複合体を図1に示す
ように、粘着ゴムシートの片側からあてがって、プレス
ロールにて圧着、一体化させたものを巻き取る方法を見
いだし、本発明を完成するにいたった。
【0008】塗料を合成繊維不織布シートに塗布する方
法としては、一般的に行われる図5に示すようなグラビ
アロールによる塗布も可能であるが、剥離紙の非剥離処
理面との密着性、施工後の表面化粧性、また塗膜の耐久
性等により、合成繊維不織布シート両面に十分な塗料が
付着していることがより好ましく、図2に示すように浸
漬するのが特に好ましい方法である。以下に本発明を図
面に従って詳しく説明する。
【0009】合成繊維不織布シート11としては、ナイ
ロンやポリエステルなど一般の合成繊維不織布シートを
用いることができ、その目付量は30〜100g/m2
が好ましく、40〜70g/m2のものが特に好まし
い。剥離紙12としては、クラフト紙をはじめ、グラシ
ン紙、セミグラシン紙等の片面に剥離処理をほどこした
通常の剥離紙を用いることができ、その目付量は40〜
100g/m2が好ましい。また、下地に貼りつけてか
ら剥離紙を捲り取る際容易に剥がれるようにするため、
非剥離処理面に厚さ10〜30ミクロンのポリオレフィ
ン系樹脂によるラミネート加工がほどこされているもの
を使用する。塗料13としては、アクリル系、エチレン
酢酸ビニル樹脂系など一般の防水性塗料を用いることが
できる。
【0010】粘着ゴム14としては、天然ゴムや合成ゴ
ムに粘着性付与樹脂、軟化剤、充填剤、老化防止剤等を
配合、混練りし、カレンダーロール機や押し出し機を使
用して、シート状に生地出ししたもので、とくに耐久性
に優れたブチルゴム系が最適で、表1にその配合の一例
を示す。厚さは、0.3〜3.0mmであることが好ま
しい。薄すぎれば、下地の凹凸に沿いにくく防水効果を
損ない、逆に厚すぎれば、重量増により、施工作業性に
支障をきたすのみならず、コストアップの要因ともな
る。特に好ましい厚さは、0.5〜2.0mmである。 ( 表 1 ) ───────────────────────── ブチルゴム 25.0 (重量部) 再生ブチルゴム 12.0 粘着付与樹脂 8.0 ポリブテン 8.0 プロセス油 4.0 炭酸カルシウム 42.6 老化防止剤 0.4 ───────────────────────── 合 計 100.0
【0011】次に本発明の防水テープの製造方法を実施
例に基づいて述べる。 実施例1 連続して供給されるポリエステル不織布シート(幅10
00mm、目付量50g/m2)を、図2に示すよう
に、アクリルエマルジョン系塗料(固形分65%、粘度
1500センチポイズ)中に浸漬して、未乾燥の内に剥
離紙(クラフト紙、幅1050mm、目付量73g/m
2)の非剥離処理面(厚さ15ミクロンのポリエチレン
によるラミネート加工がほどこされている)とプレスロ
ールにて密着し、乾燥させ、ポリエステル不織布シー
ト、塗料、剥離紙の複合体を得た。この時、塗料の塗布
量は乾燥後の重量で65g/m2であった。次いで、図
1に示すように、逆Lカレンダーロール機を用いて、表
1に示すような組成の粘着性非加硫ブチルゴムを厚さ
1.0mmのシート状に生地出しし、複合体と貼り合わ
せた後、プレスロールにて圧着、一体化させ、所定の長
さを巻き取ることにより、粘着性非加硫防水ゴムシート
を得た。また、これを幅100mmにスリットして、粘
着性防水ゴムテープを得た。
【0012】実施例2 連続して供給されるナイロン不織布シート(幅1000
mm、目付量50g/m2)に、図5に示すように、グ
ラビアロールを用いて、アクリルエマルジョン系塗料
(固形分65%、粘度1500センチポイズ)を塗布
し、ナイロン不織布シートの塗布面が未乾燥の内に剥離
紙(クラフト紙、幅1050mm、目付量73g/
2)の非剥離処理面(厚さ15ミクロンのポリエチレ
ンによるラミネート加工がほどこされている)とプレス
ロールにて密着し、乾燥させ、ナイロン不織布シート、
塗料、剥離紙の複合体を得た。次いで、複合体に実施例
1と同様にして粘着ゴム加工をほどこし、粘着性防水テ
ープを得た。
【0013】実施例1および2により得られた防水テー
プの施工断面図を各々図4、図7に示す。上から剥離
紙、塗装合成繊維不織布シート、粘着ゴムの3層を同時
に巻き出し、粘着ゴム層を防水性塗装野地板の目地部に
貼り付け、剥離紙の上からローラーで圧着した後、塗装
合成繊維不織布シートの表面から剥離紙を剥ぎ取って施
工を完了したが、防水テープに皺の発生はなかった。ま
た、製造後1年経過したものにも新たな皺や波打ちの発
生は、認められなかった。
【0014】
【発明の効果】本発明による粘着性非加硫防水ゴムシー
トあるいは粘着性非加硫防水ゴムテープは、製造時の巻
き取り工程で皺が発生することは皆無であり、また貯蔵
時においても粘着ゴム層の動きを拘束できるため、新た
な皺や波打ちの発生も皆無である。さらに、剥離紙、塗
装合成繊維不織布シート、粘着ゴム層の三者が一体化し
たままで下地への施工が可能となり、作業性は極めて良
好である。またこの種のシートやテープは下地への接着
性を完全にするため、手やローラーで十分押さえつける
ことが要求されるが、この押圧工程で塗装合成繊維不織
布シート面に傷をつけることがない。さらに、塗装野地
板と防水テープは同色であるので、施工後の外観は極め
て良好である。
【0015】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による製造方法を模式的に示す。
【図2】 浸漬により複合体を作成する方法を模式的に
示す。
【図3】 図2で得た複合体を用いた防水シートの断面
を模式的に示す。
【図4】 図3の防水シートの施工断面を模式的に示
す。
【図5】 グラビアロールにより複合体を作成する方法
を模式的に示す。
【図6】 図5で得た複合体を用いた防水シートの断面
を模式的に示す。
【図7】 図6の防水シートの施工断面を模式的に示
す。
【図8】 従来の製造方法を模式的に示す。
【符号の説明】
11 :合成繊維不織布シート 12 :剥離紙 12a:剥離紙の非剥離処理面 12b:剥離紙の剥離処理面 13 :塗料 14 :粘着ゴム 15 :塗装合成繊維不織布シート 16 :塗装合成繊維不織布シートと剥離紙の複合体 17 :粘着性非加硫防水ゴムシート 18 :防水性塗装野地板 19 :逆Lカレンダーロール 20 :プレスロール 21 :グラビアロール 22 :乾燥機

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成繊維不織布シートを表面材として、
    これに粘着性非加硫ゴムを貼り合わせた粘着性非加硫防
    水ゴムシートあるいは粘着性非加硫防水ゴムテープを製
    造する際、合成繊維不織布シートに所定の塗料を塗布
    後、未乾燥のうちに当該塗料を介して剥離紙と接着させ
    た複合体を予め作成しておき、当該複合体と粘着性非加
    硫ゴムを貼り合わせることを特徴とする粘着性非加硫防
    水ゴムシートあるいは粘着性非加硫防水ゴムテープおよ
    びそれらの製造方法。
JP6016043A 1994-02-10 1994-02-10 粘着性非加硫防水ゴムシートあるいは粘着性非加硫防水ゴムテープおよびそれらの製造方法。 Pending JPH07223295A (ja)

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