JPH0722249U - 燃焼機器の安全制御装置 - Google Patents

燃焼機器の安全制御装置

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JPH0722249U
JPH0722249U JP5740593U JP5740593U JPH0722249U JP H0722249 U JPH0722249 U JP H0722249U JP 5740593 U JP5740593 U JP 5740593U JP 5740593 U JP5740593 U JP 5740593U JP H0722249 U JPH0722249 U JP H0722249U
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豪久 真島
尚樹 大林
良彦 田中
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Abstract

(57)【要約】 【目的】マイクロコンピュータを用いて高精度に燃焼制
御でき、しかもこのマイクロコンピュータのフェイルセ
ーフ機能を有する燃焼機器の安全制御装置を提供する。 【構成】マイクロコンピュータ40は、上記特定ガス検
出回路20の特定ガス検出電圧VCOに基づいて高精度で
人体への危険があるか否かを判断し、危険と判断した時
には燃焼制御回路45に燃焼停止指令信号を送って燃焼
を停止させる。マイクロコンピュータ40と別個に装備
される監視回路として、ウインドコンパレータ50(故
障検出用比較回路)とコンパレータ60(異常濃度比較
回路)を備えている。ウインドコンパレータ50は、検
出回路20のオープン故障,ショート故障時にの検出電
圧VCOに応答して燃焼停止指令信号を出力する。コンパ
レータ60は、特定ガス濃度が異常な時の検出電圧VCO
に応答して燃焼停止指令信号を出力する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、ガス給湯器等の燃焼機器の安全制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
最近、COセンサと、このCOセンサからのCO濃度信号に基づいて安全制御 を行うマイクロコンピュータとを備えたガス給湯器が開発されている。詳述する と、マイクロコンピュータは、CO濃度に基づいて人体への危険度を演算し、所 定レベル以上の危険度に達した時には、燃焼制御回路に燃焼停止指令信号を出力 して燃焼を停止させる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
上記のようにマイクロコンピュータを用いれば、高精度で危険か否かを判断で き安全性の向上が期待できるが、その反面、マイクロコンピュータの暴走時の安 全性確保が問題となってくる。特に、燃焼機器ではイグナイターの放電により着 火させることが多く、この放電に伴って生じる電波がマイクロコンピュータに与 える影響を考えると、なおさら、安全性に対する考慮が必要である。
【0004】
【課題を解決するための手段】
請求項1の考案は上記課題を克服するためになされたものであり、その要旨は 、(イ)特定ガスの濃度を表す検出電圧を出力する特定ガス検出回路と、(ロ) この特定ガス検出電圧に基づき異常燃焼に伴う危険が生じたか否かを判断し、危 険と判断した時に燃焼停止指令信号を出力するマイクロコンピュータと、(ハ) 上記マイクロコンピュータとは別に装備され、上記特定ガス検出電圧を監視し、 この特定ガス検出電圧が異常電圧レベルになった時に燃焼停止指令信号を出力す る監視回路と、(ニ)上記マイクロコンピュータと監視回路の少なくとも一方か ら燃焼停止指令信号を受けた時に、燃焼停止を実行する燃焼停止手段とを備えた ことを特徴とする燃焼機器の安全制御装置にある。 請求項2の考案では、上記監視回路は、上側,下側の2つの閾電圧を設定して なる故障検出用比較回路を含み、この比較回路は、上記特定ガス検出電圧が上記 特定ガス検出回路のオープン,ショート故障に対応する異常レベルになって上記 2つの閾電圧間の範囲から外れた時に、上記燃焼停止指令信号を出力することを 特徴とする。 請求項3の考案では、上記監視回路は、閾電圧を設定してなる異常濃度検出用 比較回路を含み、この比較回路は、上記特定ガス検出電圧が特定ガスの異常濃度 に対応する異常レベルとなって閾電圧を過ぎた時に上記燃焼停止指令信号を出力 することを特徴とする。 請求項4の考案では、上記特定ガス検出回路は、定電圧源に接続された特定ガ ス感知素子と基準素子との直列回路を含み、これら素子間の接続点電圧を上記特 定ガス検出電圧として出力し、さらに、燃焼開始時に一時的にこの特定ガス検出 回路に高い電圧を印加して上記感知素子と基準素子を高温加熱する高電圧印加回 路と、この高電圧印加時の異常レベルの特定ガス検出電圧に応じて異常濃度検出 用比較回路から出力される燃焼停止指令信号をキャンセルするキャンセル手段と を備えたことを特徴とする。 請求項5の考案では、さらに、上記COガス感知素子と基準素子の近傍に配置 された温度センサを含み温度検出電圧を出力する温度検出回路を備え、マイクロ コンピュータでは、この温度検出電圧により上記特定ガス検出電圧に基づいて演 算される特定ガスの濃度を補正し、さらに、上側,下側の2つの閾電圧を設定し てなる他の故障検出用比較回路を含み、この比較回路は、上記温度検出電圧が上 記温度検出回路のオープン,ショート故障に対応する異常レベルになって上記2 つの閾電圧間の範囲から外れた時に、上記燃焼停止指令信号を出力することを特 徴とする。
【0005】
【作用】
請求項1の考案では、特定ガス検出回路からの特定ガス検出電圧が異常電圧レ ベルになった時に、監視回路から燃焼停止指令信号を出力する。したがって、マ イクロコンピュータが暴走等により燃焼停止指令信号を出力できない状態にあっ ても、燃焼停止を確実に行うことができ、安全性を確保できる。 請求項2の考案では、特定ガス検出回路のオープン故障,ショート故障に対応 して、燃焼を停止することができる。 請求項3の考案では、特定ガスの異常濃度すなわち異常燃焼に対応して、燃焼 を停止することができる。 請求項4の考案では、燃焼開始時に高い電圧を印加して感知素子と基準素子を 高温加熱することにより、これら素子に付着した塵埃を除去することができ、し かも、この時の異常レベルの特定ガス検出電圧に対応して出力される燃焼停止指 令信号をキャンセル手段でキャンセルするので、燃焼停止を回避できる。 請求項5の考案では、特定ガス濃度の温度補償に用いられる温度検出回路のオ ープン,ショート故障に対応して燃焼を停止することができる。
【0006】
【実施例】
以下、本考案の一実施例を図面を参照して説明する。図2は、ガス給湯器(燃 焼機器)を示す。このガス給湯器において、ケーシング1内の略中央にバーナ2 が配置されている。このバーナ2には、ガス管3およびガスノズル(図示しない )を経たガスが供給されるとともに、ファン4によって送られて来た空気が供給 されるようになっている。これらガスと空気はバーナ2内で混合され、この混合 ガスはバーナ2の上面から噴き出すようになっている。この混合ガスはイグナイ タ(図示しない)を放電させることにより着火される。なお、ガス管3には、ガ スの供給を制御する電磁弁5が設けられている。
【0007】 上記バーナ2の上方には、バーナ2からの火炎によって加熱される熱交換器6 が配置されている。熱交換器6には給水管7が通っており、この給水管7の先端 には出湯栓8が設けられている。したがって、出湯栓8を開くと熱交換器6から の湯が出て来るようになっている。給水管7にはフローセンサ9が設けられてお り、出湯栓8が開いた時の水の流れを検出できるようになっている。
【0008】 ケーシング1の上部には排気口1aが設けられており、この燃焼排ガスが煙突 10を経て屋外に排出されるようになっている。排気口1aの近傍には、検出ユ ニット11が設置されており、後述するように燃焼排ガスのCO濃度を表す信号 電圧や、温度を表す信号電圧等を出力するようになっている。信号電圧はケーシ ング1内に設けられたコントロールユニット12に送られる。コントロールユニ ット12は、この信号電圧に基づいて燃焼制御を行う。
【0009】 上記検出ユニット11は、図1に示すCOガス検出回路20(特定ガス検出回 路)と、温度検出回路30とを備えている。COガス検出回路20は、COガス 感知素子21(特定ガス感知素子)と基準素子22との直列回路により構成され ている。この直列回路には例えば数ボルトの定電圧Vccが印加され、両素子2 1,22間の接続点Pの電圧はCO濃度を表す検出電圧VCOとして出力される。 上記定電圧Vcc印加により、両素子21,22は約200°Cに加熱される。 感知素子21はアルミナとロジウムからなり、基準素子22はアルミナからなる 。両素子21,22は、アルミナを主成分としているため、温度ー抵抗特性がほ ぼ等しい。その結果、検出電圧VCOは、ほぼVcc/2に維持される。燃焼ガス 中にCOガスが含まれていると、このCOガスは感知素子21のロジウムを触媒 として燃焼し、この燃焼により感知素子21の温度が上昇して抵抗が増大する。 その結果、検出電圧VCOは、Vcc/2より高くなる。一般にCOガス濃度が高 ければ高いほど検出電圧VCOは高くなる。
【0010】 上記検出回路20には高電圧印加回路25が接続されている。この高電圧印加 回路25は、例えば10数ボルトの高電圧源VBと、後述するマイクロコンピュ ータにより制御されるスイッチ26とを備えている。このスイッチ26が燃焼開 始時のみ短時間だけオンされることにより、感知素子21,および基準素子22 は、高電圧VBを印加されて、定電圧Vcc印加時の温度200°Cより遥かに 高い温度になり、これにより、素子21,22に付着した塵埃が焼かれて除去さ れる。
【0011】 上記温度検出回路30は、温度センサ31と基準抵抗32との直列回路からな る。この直列回路には定電圧Vccが印加され、温度センサ31と基準抵抗32 との接続点電圧が温度を表す検出電圧VTとして出力される。温度センサ31は 、上記検出ユニット11内において、感知素子21,基準素子22の間に配置さ れ、その温度に応じて抵抗が変化する。例えば温度が上昇すると温度センサ31 の抵抗が増大し、検出電圧VTが高くなる。この検出電圧VTは、感知素子21と 基準素子22の温度ー抵抗特性の若干の相違を補償するために用いられる。
【0012】 図2に示すように、上記コントロールユニット12はマイクロコンピュータ4 0を備えている。このマイクロコンピュータ40は、図1に示すように、運転ス イッチ41からのオン,オフ信号を受けるとともに、検出回路20,30からの 検出電圧VCO,VTをA/Dコンバータ等を介して受け、これら信号に基づいて 燃焼制御回路45を制御する。なお、運転スイッチ41は、ケーシング1の外面 に設けられた操作パネルあるいはリモートコントローラに装備されるものであり 、ユーザーにより操作される。燃焼制御回路45は、コントロールユニット12 に内蔵されており、電磁弁リレー46のコイル部とトランジスタ47(燃焼停止 手段)を直列接続してなる。この電磁弁リレー46の接点は、電磁弁5のための 給電回路(図示しない)に組み込まれている。マイクロコンピュータ40の燃焼 制御のための出力ポートは、このトランジスタ47のベースに接続されており、 ハイの燃焼制御出力の時にトランジスタ47をオンさせて電磁弁5を開きガス供 給を行い、ローの燃焼制御出力(燃焼停止信号)の時にトランジスタ47をオフ にして電磁弁5を閉じガス供給を停止する。
【0013】 マイクロコンピュータ40は、運転スイッチ41からのオン操作信号を受ける とともにフローセンサ9から出湯栓8開の信号を受けた時に、ファン4を回転さ せ、かつ燃焼制御出力をハイにすることにより電磁弁5をオンにしてガス供給を 開始し、イグナイターを放電させて着火を行う。以後、運転スイッチ41からオ フ操作信号を受けるか、フローセンサ9から出湯栓8閉の信号を受けるまで、燃 焼状態を維持する。
【0014】 上記マイクロコンピュータ40は、検出回路20からのCO濃度検出電圧VCO を周期的に読み込み、このCO濃度を検出回路30からの温度検出電圧VTによ り補正する。そして、補正されたCO濃度に基づいて、人体にとって危険か否か を判断し、肯定判断の時には燃焼制御出力をローにして燃焼を停止させる。
【0015】 詳述すると、不完全燃焼が生じた時には、燃焼排ガス中のCO濃度が高くなる 。燃焼排ガス中のCOは人の呼吸動作に伴い吸引されて血中のヘモグロビンと結 合し、人体を危険に陥れる。マイクロコンピュータ40では、燃焼排ガスがケー シング1と煙突10のつなぎ目が外れた時等に部屋内に漏れることを想定し、上 記補正CO濃度に基づいて、人体の血中ヘモグロビンCO濃度(血中の全ヘモグ ロビン数に対するCOと結合したヘモグロビン数の割合)を推定する。COと結 合されるヘモグロビンは蓄積されていくので、血中ヘモグロビンCO濃度は、燃 焼排ガス中のCO濃度が高い程、また、経過時間が長いほど、増大するものであ る。したがって血中ヘモグロビンCO濃度は、周期的に検出される燃焼排ガス中 のCO濃度に、このCO濃度での人体への吸収率を乗じた値を、積算することに より得られる。ただし、CO濃度がゼロまたは低い場合には、時間の経過ととも に血中ヘモグロビンCO濃度が減衰するから、この減衰をも考慮に入れて血中ヘ モグロビンCO濃度が演算される。そして、演算された血中ヘモグロビンCO濃 度が人体に悪影響を及ぼす最低レベルの濃度に達した時に、危険と判断し、燃焼 制御出力をローレベルにして燃焼を停止させるのである。
【0016】 なお、上記マイクロコンピュータ40は、検出回路20,30のオープン,シ ョート故障に対応する異常レベルの検出電圧VCO,VTを読み込んだ時にも、燃 焼制御出力をローレベルにして燃焼を停止させる。
【0017】 マイクロコンピュータ40は、上記検出電圧VCO,VTに基づいて高精度で人 体への危険を判断したり検出回路20,30の故障を検出できるが、暴走等によ り、この判断が不可能になったり、燃焼制御出力をハイからローに切り替えるこ とができない場合もある。このようなマイクロコンピュータ40のフェイルセー フ機能を担うべく、本実施例では監視回路として、2つのウインドコンパレータ 50,50’(故障検出用比較回路)とコンパレータ60(異常濃度比較回路) を備えている。ウインドコンパレータ50,50’は、検出回路20,30のオ ープン故障,ショート故障に対応して、燃焼停止動作を行うものであり、コンパ レータ60はCO異常濃度の時に燃焼停止動作を行うものである。
【0018】 ウインドコンパレータ50は、2つのコンパレータ51,52と、その出力端 子に接続されたプルアップ抵抗53と、閾電圧発生回路54とを備えている。閾 電圧発生回路54は、3つの抵抗を直列接続してなり、定電圧Vccを分圧する ことにより、上側閾電圧VU,下側閾電圧VLを出力する。上側閾電圧VUは一方 のコンパレータ51の非反転入力端子に入力され、下側閾電圧VLは他方のコン パレータ52の反転入力端子に入力される。上記検出回路20からの検出電圧V CO は、一方のコンパレータ51の反転入力端子に入力するとともに、他方のコン パレータ52の非反転入力端子に入力する。上記上側閾電圧VUは、定電圧Vc cより所定量低い電圧に設定されており、下側閾電圧VLは、ゼロV(グランド 電位)より所定量高く設定されている。
【0019】 ウインドコンパレータ50の出力端子はトランジスタ56のベースに接続され ており、このトランジスタ56のコレクタは他のトランジスタ57のベースに接 続されるとともにプルアップ抵抗58を介して定電圧源Vccに接続されている 。トランジスタ57のコレクタは燃焼制御回路45のトランジスタ47のベース に接続されている。
【0020】 上記構成において、検出回路20がオープン故障,ショート故障でなく正常で あれば、検出電圧VCOは上側閾電圧VUと下側閾電圧VLの範囲に収まり、ウイン ドコンパレータ50の出力はハイとなる。その結果、トランジスタ56がオンさ れトランジスタ57がオフされるので、燃焼制御回路45のトランジスタ47は オン状態を維持でき、ひいては燃焼を継続できる。
【0021】 検出回路20において、基準素子22と定電圧源Vccとの間のワイヤや基準 素子22と接続点Pの間のワイヤが断線した時、あるいは、基準素子22と定電 圧源Vccとの間のワイヤや感知素子21と基準素子22との間のワイヤがグラ ンドにショートした時には、検出電圧VCOはゼロVとなって下側閾電圧VLを下 回るので、ウインドコンパレータ50の出力はロー(燃焼停止信号)となる。ま た、感知素子21と接続点Pとの間のワイヤや感知素子21とグランドとの間の ワイヤが断線した時には、検出電圧VCOは定電圧Vccとなって上側閾電圧VU を越えるので、ウインドコンパレータ50の出力はローとなる。ウインドコンパ レータ50の出力がローになると、これに伴いトランジスタ56がオフ,トラン ジスタ57がオンになるので、トランジスタ47はオフされ、その結果電磁弁5 が閉じられて燃焼が停止される。
【0022】 上記ウインドコンパレータ50による燃焼停止指令信号の出力動作はマイクロ コンピュータ40と無関係に行われ、しかも燃焼制御回路45のトランジスタ4 7はウインドコンパレータ50,マイクロコンピュータ40のいずれからの燃焼 停止指令信号でもそれに応答してオフとなるので、上記検出回路20のオープン 故障,ショート故障時に、マイクロコンピュータ40が暴走等により燃焼停止指 令信号を出力できなくても、確実に燃焼停止を実行することができる。
【0023】 なお、トランジスタ56の出力はマイクココンピュータ40に入力される。こ れにより、検出回路20の故障時に、マイクココンピュータ40は検出電圧VCO とトランジスタ56の出力とを比較することにより、ウインドコンパレータ50 が正常か否かを判断することができ、否定判断した時には出力をローにして燃焼 を停止させることができる。
【0024】 検出回路30のオープン故障,ショート故障を検出するウインドコンパレータ 50’を含む構成は、上記検出回路20の場合と同様であるので、図中対応する 構成部にそれぞれ同一符号と「ダッシュ」を付けて、その詳細な説明を省略する 。
【0025】 CO濃度異常を検出するためのコンパレータ60の非反転入力端子には検出回 路20からの検出電圧VCOが入力され、反転入力端子には、2つの抵抗を直列接 続してなる閾電圧発生回路65からの閾電圧VTHが入力される。閾電圧VTHは、 所定のCO濃度の時に出力される検出電圧VCOと一致したレベルに設定されてい る。ここでの所定のCO濃度とは、所定時間続くと人体に危険な血中ヘモグロビ ンCO濃度になるような濃度を言う。コンパレータ60の出力端子は、プルアッ プ抵抗66を介して定電圧源Vccに接続されるとともに、トランジスタ67の ベースに接続されている。トランジスタ67のコレクタは、燃焼制御回路45の トランジスタ47のベースに接続されている。また、上記コンパレータ60の出 力端子とグランドとの間にはキャンセル用のトランジスタ68が接続されている 。このトランジスタ68のベースには、マイクロコンピュータ40のキャンセル 信号出力ポートに接続されている。
【0026】 上記構成において、燃焼排ガス中のCO濃度が低く、検出電圧VCOも低い時に はコンパレータの出力はローであり、トランジスタ67はオフであるから、トラ ンジスタ47のオン状態を維持でき、ひいては燃焼を継続できる。不完全燃焼に より異常CO濃度を表す高い検出電圧VCOが出力された時には、コンパレータ6 0の出力がハイ(燃焼停止指令信号)となり、トランジスタ67をオンにするか ら、たとえマイクロコンピュータ40の燃焼制御出力が暴走等によりハイであっ たとしてもトランジスタ47はオフとなり、燃焼が停止される。
【0027】 上述したように、上記コンパレータ60による燃焼停止指令信号の出力動作は マイクロコンピュータ40と無関係に行われ、しかも燃焼制御回路45のトラン ジスタ47はコンパレータ60からの燃焼停止指令信号に応答してオフとなるの で、上記不完全燃焼により異常レベルのCO濃度が生じた時には、マイクロコン ピュータ40が暴走等により燃焼停止指令信号を出力できない状態であっても、 確実に燃焼停止を実行することができる。
【0028】 前述したように、マイクロコンピュータ40は、着火時点から短時間(例えば 20秒)高電圧印加回路25のスイッチ26をオンにし、検出回路20の感知素 子21および基準素子22を高温で加熱する。この時、感知素子21は触媒作用 が活発になるためCOガスに対する感受性が強くなる。その結果、図3に示すよ うに、検出電圧VTHがコンパレータ60の閾電圧VTHを一時的に越えてしまい、 コンパレータ60の出力がハイ(燃焼停止指令信号)になろうとする。しかし、 着火から40秒程度マイクロコンピュータ40からハイレベルのキャンセル信号 がトランジスタ68に送られ、このトランジスタ68がオンされるので、コンパ レータ60の出力が強制的にローに落とされ(燃焼停止指令信号がキャンセルさ れ)、トランジスタ67のオフ,トランジスタ47のオンに維持され、燃焼は継 続される。
【0029】 本考案は上記実施例に制約されず、種々の態様が可能である。例えば特定ガス 濃度として酸素濃度等を検出してもよい。また、燃焼排ガス中の特定ガス濃度で はなく、吸気中の特定ガス濃度を検出してもよい。トランジスタ47のベースに は、水流センサからの信号を処理する水流検知回路や,フレームロッドからの信 号を処理する炎検知回路を接続してもよい。水流検知回路は、水流を検知しない 時にローの出力となりトランジスタ47をオフにする。同様に、炎検知回路は炎 を検知しない時にローの出力となりトランジスタ47をオフにする。 本考案の安全制御装置は、ガス燃焼機器に限らず、石油等の他の燃料を用いた 燃焼機器にも適用可能である。
【0030】
【考案の効果】
請求項1の考案では、特定ガス検出回路からの特定ガス検出電圧が異常電圧レ ベルになった時に、マイクロコンピュータが暴走等により燃焼停止指令信号を出 力できない状態にあっても、燃焼停止を確実に行うことができ、安全性を確保で きる。 請求項2の考案では、マイクロコンピュータ暴走時でも、特定ガス検出回路の オープン故障,ショート故障に対応して、燃焼を停止することができる。 請求項3の考案では、マイクロコンピュータ暴走時でも、特定ガスの異常濃度 すなわち異常燃焼に対応して、燃焼を停止することができる。 請求項4の考案では、感知素子と基準素子を高温加熱している時に、特定ガス 検出電圧が異常レベルになっても、燃焼停止を回避できる。 請求項5の考案では、マイクロコンピュータ暴走時でも、特定ガス濃度の温度 補償に用いられる温度検出回路のオープン,ショート故障に対応して燃焼を停止 することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の安全制御装置の一実施例を示す回路図
である。
【図2】本考案の一実施例をなす給湯器の概略図であ
る。
【図3】燃焼開始時からの検出電圧の変化を示す図であ
る。
【符号の説明】
20 … 特定ガス検出回路(COガス検出回路) 21 … 特定ガス感知素子(COガス感知素子) 22 … 基準素子 25 … 高電圧印加回路 30 … 温度検出回路 31 … 温度センサ 40 … マイクロコンピュータ 45 … 燃焼制御回路 47 … 燃焼停止手段(トランジスタ) 50,50’… 故障検出用比較回路(ウインドコンパ
レータ) 60 … 異常濃度検出用比較回路(コンパレータ) 68 … トランジスタ(キャンセル手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 川口 武明 神奈川県大和市深見台3丁目4番地 株式 会社ガスター内

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】(イ)特定ガスの濃度を表す検出電圧を出
    力する特定ガス検出回路と、 (ロ)この特定ガス検出電圧に基づき異常燃焼に伴う危
    険が生じたか否かを判断し、危険と判断した時に燃焼停
    止指令信号を出力するマイクロコンピュータと、 (ハ)上記マイクロコンピュータとは別に装備され、上
    記特定ガス検出電圧を監視し、この特定ガス検出電圧が
    異常電圧レベルになった時に燃焼停止指令信号を出力す
    る監視回路と、 (ニ)上記マイクロコンピュータと監視回路の少なくと
    も一方から燃焼停止指令信号を受けた時に、燃焼停止を
    実行する燃焼停止手段とを備えたことを特徴とする燃焼
    機器の安全制御装置。
  2. 【請求項2】 上記監視回路は、上側,下側の2つの閾
    電圧を設定してなる故障検出用比較回路を含み、この比
    較回路は、上記特定ガス検出電圧が上記特定ガス検出回
    路のオープン,ショート故障に対応する異常レベルにな
    って上記2つの閾電圧間の範囲から外れた時に、上記燃
    焼停止指令信号を出力することを特徴とする請求項1に
    記載の燃焼機器の安全制御装置。
  3. 【請求項3】 上記監視回路は、閾電圧を設定してなる
    異常濃度検出用比較回路を含み、この比較回路は、上記
    特定ガス検出電圧が特定ガスの異常濃度に対応する異常
    レベルとなって閾電圧を過ぎた時に上記燃焼停止指令信
    号を出力することを特徴とする請求項1に記載の燃焼機
    器の安全制御装置。
  4. 【請求項4】 上記特定ガス検出回路は、定電圧源に接
    続された特定ガス感知素子と基準素子との直列回路を含
    み、これら素子間の接続点電圧を上記特定ガス検出電圧
    として出力し、さらに、燃焼開始時に一時的にこの特定
    ガス検出回路に高い電圧を印加して上記感知素子と基準
    素子を高温加熱する高電圧印加回路と、この高電圧印加
    時の異常レベルの特定ガス検出電圧に応じて異常濃度検
    出用比較回路から出力される燃焼停止指令信号をキャン
    セルするキャンセル手段とを備えたことを特徴とする請
    求項3に記載の燃焼機器の安全制御装置。
  5. 【請求項5】 さらに、上記COガス感知素子と基準素
    子の近傍に配置された温度センサを含み温度検出電圧を
    出力する温度検出回路を備え、マイクロコンピュータで
    は、この温度検出電圧により上記特定ガス検出電圧に基
    づいて演算される特定ガスの濃度を補正し、さらに、上
    側,下側の2つの閾電圧を設定してなる他の故障検出用
    比較回路を含み、この比較回路は、上記温度検出電圧が
    上記温度検出回路のオープン,ショート故障に対応する
    異常レベルになって上記2つの閾電圧間の範囲から外れ
    た時に、上記燃焼停止指令信号を出力することを特徴と
    する請求項4に記載の燃焼機器の安全制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012072971A (ja) * 2010-09-29 2012-04-12 Yazaki Corp 給湯器システム
JPWO2013157264A1 (ja) * 2012-04-20 2015-12-21 パナソニックIpマネジメント株式会社 慣性力センサ
JP2016145684A (ja) * 2015-02-09 2016-08-12 株式会社ノーリツ 燃焼装置

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